小生の乏しい知識によれば、法華経の題号にこそ意味があるとしたのは、やはり日蓮さんだと思います。それで、妙法蓮華経に南無(帰命)するのだとして、題目を提唱したわけですな。 ある研究者によれば、法華経というのは、この経典はすごい、すごいと言いながら、教えの中身自体はほとんど明かされていないので、いわば、薬の効能書きのゆなものなのだとか。 また別のある研究者によれば、法華経を奉じる教団は、大変な弾圧を受けたため、強盛な信仰者にのみ、分かるように、肝心の部分を秘匿しながら、伝えたのだとか。 日蓮さんやその後継者によって唱えられた「文底秘沈」という考え方に通じるものがあるかもしれませんね。 題号に意味があるというのは、鳩摩羅什という人が、サッダルマ・プンダリーカ・スートラというサンスクリット語を「妙法蓮華経」と訳したことが、非常に秀逸だったという評価とともに、日蓮の流れを汲む人々たちの主張のようです。
返信 2018年07月09日 (月) 14時44分
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