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[149] 題名:オープンゼミ反省 名前:坂倉 尚道(22期生) 投稿日:2010年05月31日 (月) 15時21分
遅くなりましたが、オープンゼミの反省をします。
オープンゼミ当日に行ったことと全体の反省は近藤君の書き込みの所に挙げられており、
全体の反省については、僕もそれに概ね賛成です。ここでは、割と個人的な観点から自分が
感じたことを挙げたいと思います。
○「二年生が求めていること」「二年生が置かれている状況」
これに対する意識が今回のオープンゼミで一番欠けていたことだと思います。「時間が長すぎた」
「日程を第一週目にすれば良かった」などが考えられますが、それ以外にも以下のことが考えられます。
・説明会のやり方を失敗
やはり説明会の時の二年生の表情やアンケートから判断すると、説明会では「二年生が求めていること」
とズレたことをしてしまったように思います。活動内容や企画内容についてそのまま伝えようという意識が強く、
長く叙述的な説明でした。説明会の選択自体は置いといて、説明の仕方をもっと魅力的に見せよう
とすることが必要だっただろうと思います。自分がもしオープンゼミを見に行く立場だとすると、
一番見るのは「ゼミの雰囲気」、特に「ゼミにいる人間」だと思います。
実際にゼミの活動風景やゼミの先輩の姿を見られる機会というのは、オープンゼミだけです。
活動内容は資料やHPで確認できます。説明会をやるにしても、注目されるのは、
「行事や企画の内容自体」ではなく、「どんなゼミ生が説明しているか」「どんな魅力的な説明をするか」
といったことだと思います。ありのままの三戸ゼミを知ってもらおうとする気持ちが強すぎました。
・本の交換会をしたのは成功(?)
アンケートの結果から「本の交換会」は楽しそうだったというのがいくつかあったので、
「本の交換会」を選択したこと自体は良かったのではないか、と思います。
(最後まで残った人がいなかったので定かではないですが)
それは、「本の交換会」のゼミ生が順番に本の紹介をしていく雰囲気が二年生に楽しそうに移ったからでしょう。
「本の交換会」は「二年生が求めていること」にある程度合致したものだったと言えます。
・参加型は疑わしい
参加型の本の交換会で、本を用意してきたのは0/6人でした。告知がうまくいっていなかったことも原因ですが、
ここでも「二年生側の意識」とは乖離があると思います。
二年生はオープンゼミを回る時点では、おそらくどこのゼミについても情報をほとんど持っていなく、
オープンゼミの前に自分の入るゼミを決めている人はごく少数だと思います。ある程度ゼミを
絞っていて二者択一のような条件でないと、いきなりゼミの先輩と一緒に活動に参加しようとは
思わないのではないでしょうか。(そもそも参加型は少数派を狙ったものですが)
○全体的な視点からのオープンゼミの位置付け
このことは新歓についての議論の時からずっとあったことですが、「オープンゼミ」にしても
「ガイダンス」にしても、結局はっきりさせられないままでした。具体的には、以下のことが考えられます。
・資料・HPとの兼ね合い
上の「説明会」の反省において、ありのまま三戸ゼミを知ってもらおうとする気持ちが強すぎた、
と書きましたがこれにも理由があるように思います。「二年生がゼミに入ってからすぐに辞めていく近年の悪い傾向を防ぐ」
という狙いがあったからだと思います。
「三戸ゼミについてある程度知ってもらってから、三戸ゼミを志望してもらおう」⇒「説明会をやろう」
となり、説明会の内容についても全体説明や企画説明といった形で叙述的な説明に終始してしまった
のではないかと思います。三戸ゼミの活動について知ってもらうことは、確かに重要なように思いますが、
それをオープンゼミで「説明会」という形で実行してしまったのは失敗だったように思います。
なぜなら、上に述べたように「オープンゼミ」という場に対して、「二年生が求めていること」がある程度あるからです。
つまり、オープンゼミという場は「三戸ゼミの活動内容を知ってもらう」というコンセプトにあまり適していなかったのだと思います。
オープンゼミで三戸ゼミに好印象を持てば、自ら資料やHPなどで三戸ゼミの活動について知ろうとするので、
オープンゼミではHPや資料を詳しく見るための動機づけさえすれば良かったと思いました。
・告知の仕方
参加人数が6人、本を用意した人が0人だったいうことは、それまでのプロセスに問題があったのだと考えられますが、
まず告知の仕方に問題があったと思います。本の交換会について言うと、HPだけの告知だけじゃやはり弱かったです。
もうひとつ考えられるのは、HPの告知文で「オープンゼミに参加する二年生は本を一冊持ってきてください」とだけあり
「本を持ってこなくてもオープンゼミに参加してください」という文章がなかったため、二年生が
オープンゼミに来るのを敬遠してしまったのではないか、ということです。実際この補足の文章を
書くかどうか迷ったのですが、結局書きませんでした。
現役生でオープンゼミに参加し三戸ゼミにはいったのは進一さんだけで、その時に参加形式でとても良かったという感想から、
参加型の本の交換会をやろうという流れがあったと思います。そればかりにとらわれ、
自分の頭の中で、オープンゼミのターゲットは「参加意欲のあるような意識の高い二年生」だと考えていました。
だから補足の文章はむしろない方が良いと判断しました。
しかし実際にオープンゼミで行った内容を全体的に考えると、「説明会」などはある程度
たくさんの人数を見越したものだったと言えます。(「説明会」に6人という人数は少なすぎます)
やはり部分ばかりにとらわれオープンゼミ全体、新勧活動の全体の視点が欠けていたように感じます。
実際このような小さなことが全体に大きく影響することも十分ありえるので、告知文などを書く際にも
全体を考え十分に注意する必要があると感じました。
・参加型に参加させるには
参加型は疑わしいと書きましたが、参加型そのものがダメだということではないと思います。
ただ参加型(特に用意の要るもの)にするなら、その前の段階で「二年生に三戸ゼミの活動に参加したい
と思わせるようなプロセスを踏ませる」必要があったのではないかということです。参加型にするなら、
オープンゼミの数日前の例えば昼休みの時間に15分程度の説明会と質問会を開くなどをして、
二年生の候補群の中での三戸ゼミの位置を上位に挙げるようなプロセスを踏む必要があったのではないでしょうか。
☆感想
一年前に自分がオープンゼミを見る側の立場であったにも関わらず、オープンゼミを見る側の
求めていることや状況などを十分に考えることができていなかったように思います。それらを
十分に理解した上で戦略を立てることができなかったから、おそらく上手くいかなかったのだと思います。
今回のオープンゼミでそこが結構はっきりしたと思うので、来年度は十分に意識して戦略を立てたいです。
オープンゼミは終わりましたが、新歓活動はまだ終わってなく、これからは新入生を三戸ゼミに
定着してもらうことを意識して取り組んでいきたいです。