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[1224] 第6期マイナビ女子オープン準決勝の対局断念について ※ログ終了※
JC IMPACTU (/) - 2013年01月29日 (火) 19時19分

第6期マイナビ女子オープン準決勝の対局断念について(平成25年1月29日〉が、LPSAより発表された。「詳細な経緯・背景等のご説明につきましては、近日中に改めて当公式サイトにて発表させていただきます」とあるので、その記事も拝読したいと考えている。

私自身は個人であれ団体、組織であれ、不条理を世に問うことは時に必要だと考えている。勿論「法律を守っていても、人としてどうなのか」ということはあるが、小さな組織(或いは個人)が大きな組織からの弾圧に対峙するためには、時に有効な手段とも考えられるからだ。

色々な棋士の方々と話していると「辛抱強い方が多いなぁ」と思うことがある。例えば石橋代表理事とも何度か話をする機会に恵まれたが、我慢強い方だなぁと感じることが少なからずあった。棋士というのは正に「個人事業者」という面があって、対局に「運」というものが入り込む余地が殆どなく、勝ちと負けははっきりする。負ければショックだし、しかしその責任を誰かに転嫁することはできない。団体競技と異なる所以でもある。

組織を代表する者として、或いは人として「不条理」「理不尽」に晒されたことはおそらく沢山あるはずのだろうと推測している。つまりはその「限界点」を超えてしまったということなのだろう。

これは「組織」としての対応である。「協会として、このような対応を取らざるを得なかった」と石橋さんはデイリースポーツの取材で述べている。ということは「組織決定」であるということ。「組織決定」ということは、事前に協会理事・会員にも今回の件は説明されているということになる。錦織氏が会見に出席されているとの記述がみられるが、弁護士はそういうことを手抜いたりはしないものである。

私の最大の注目点は「この問題について、日本将棋連盟とマイナビの共謀を裏付ける具体的な事実」が明確に示されるかどうかということにある。マイナビ自体はスポンサーであり、新聞発行という「メディア」の一面も有しているわけで、その点が今後、明らかになるようなことになれば、様相は更に深まるといえるだろう。

「次期棋戦の契約を更新しない」という以上、そこには理由があるはずだ。それはどういうことなのか。マイナビの意向なのか、日本将棋連盟の意向なのか。或いは「日本将棋連盟の意向」をマイナビが忖度したということか。具体的な指示があり、それを踏まえてのものだったのか。

この点に私は注目している。

明日、対局が行われない以上、そのことを「マイナビ」は説明をしなければならない。「石橋四段の不戦敗」という一言で終わらせるのかどうか。主催としてどういう説明をするのか。

Pass

[1228]
JC IMPACTU (/) - 2013年01月30日 (水) 01時32分

私もこの問題についてひさしぶりに「ネットサーフィン」をしてみた。代表的なものとしては「対局断念(拒否)はいかがなものか。棋士にとっては対局こそがファンに応える道ではないのか」というもの。もうひとつは「次年度の契約更新はなくとも、対局機会を与えられるのであればいいではないか」というものだったという印象がある。

私がこの件を知った時に最初に感じたことがある。
「ああ、これは、数多ある選択肢の中から、間違いなく石橋さんが主体的に選び取ったことなのだな」ということである。そのことだけは確信した。

石橋さんの著作を読み、話を伺っていると「ああ、彼女は心底将棋というものが好きなのだ」ということが響くように伝わってくる。おそらく女流棋士の中でも「好き」という度合いは頭抜けている。何故ならば、彼女は林葉さんや中井さんとは「将棋との出会い方」が違うのだ。つまり保護者に「無理矢理将棋をやらされた」「将棋を指すのが厭だった。半ば強制的に叩きこまれた」というものではないのである。「楽しく自分らしく、好きな将棋によって、生かされている自分」というものを常に自覚している棋士は、それほどにはいない。

「何もせずに負けるのはイヤ。それだけはイヤだと」右手の中指に刺されていた点滴の針を抜き「強い相手と指すためにこの日を迎えたのだ」と対局に向かう石橋さんである。

その彼女が万感の想いと引き換えに決断した「対局断念」だと私は考えている。はっきり言えば、そのことについてはおそらく誰も何も言えないだろう。説得もできないだろう。だから私は「対局拒否はファンへの裏切り」などという薄っぺらなことは思ったこともなかった。少なくともその程度の「想像力」はある。

「契約を更新しないけれど、対局したければどうぞ」というのは、公平とか平等云々というよりは、そもそもマイナビは「LPSAというものを認めない」という判断を明示したに等しいと私は思っている。組織そのものを「認めない」と宣言したに等しい「棋戦」での対局は屈辱的でもある。女流棋士であり、一人の人間でもある以上、尊厳を踏みにじられてまで対局はできない。或いはそういうことであったのかもしれない。

後はLPSAからの動画登録を待つことにしよう。

Pass

[1238] 2013.01.29 公益社団法人 日本女子プロ将棋協会(LPSA) 記者会見
JC IMPACTU (/) - 2013年01月31日 (木) 01時49分

2013.01.29 公益社団法人 日本女子プロ将棋協会(LPSA) 記者会見


Pass

[1239]
JC IMPACTU (/) - 2013年02月02日 (土) 10時48分

石橋幸緒女流四段記者会見(松本博文氏ブログ)それに直前に登録した記者会見の動画記録を改めて確認してみた。LPSAが公益社団法人の認定と共に渡部愛さんの女流三級資格を認定。以来このBBSで私は本件について私の考えるところを随分と発言してきたが、その主張に殆どと言っていいほど「差異」はない。

私自身、誰かに頼まれて、或いは誰かのために何かを述べるようなことを本掲示板で行ったことは一度もない。故に何かこう不思議な気持ちすらしている。

マイナビが来期以降LPSAとの契約を解除するということについて、実は私自身、この話を発表前に知る機会に恵まれた。こういう「体質そのもの」が私の中では信じ難いところがあり、私は個人的にマイナビにコンタクトしてみた。実に「不思議な体質」と
いうものが滲む点があったとだけ、ここには記しておく。

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自前の育成組織を持つ連盟が、それをクリアしていない者を公式戦でプロとして認めてしまえば、研修会や奨励会で戦っている者や、そこでの競争に敗れてプロへの道を断念していった者への申し開きができなくなってしまう。
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棒銀王子氏は本掲示板でも駒音でもこのような趣旨のことを強調している。実はこの論理には整合性はない。LPSAの主張は「渡部愛さんを日本将棋連盟が認めた女流アマ三級だということにしてくれ」というものではないからだ。だから私は(渡部愛女流三級・日本女子プロ将棋協会所属・認定)という表記でいいではないかと繰り返しここで述べてきた。異なる団体がそれぞれの基準で認定した「プロ」という基準、しかも一方の組織が自団体の棋戦での実績を踏まえた上で認証したものである。それをとやかくいう立場に連盟はない。更に言うならば「そこでの競争に敗れてプロへの道を断念していった者への申し開きができなくなってしまう」というのは「日本将棋連盟内部」の問題である。

「LPSAはLPSAの基準、連盟は連盟の基準。そんなことは関係がない。だから渡部さんは、日本将棋連盟の一員ではない以上、日本将棋連盟の女流三級ではない。LPSAが認めた女流三級である。そして日本将棋連盟がプロと認めた者以外はプロではないとは今日、言えない。何故ならば、どちらもプロの公益団体なのだから。だから、日本将棋連盟に所属するみなさんは、渡部愛さんには『私たちと貴方たちとは将棋の質が違うのだという気概をもって、ぶつかって欲しい。渡部愛の将棋などプロではないのだということを、どうか彼女と戦う君たちこそが、盤上で証明して欲しい。渡部愛に負けないことが、日本将棋連盟の女流棋士の「価値」を高めることなのだ」と。

組織の規模の多寡ではない。連盟もLPSAの棋士も「個人事業主」のようなものであるというなら、一方の団体の認証システムを尊重した上で、あとの結果は「盤上」ではっきりさせる。組織間の「普通の関係」というのはこういうものである。

「普通の関係を作らない」というなら、組織の代表として、人間として戦うというのはひとつの選択肢である。その手段として「公正」の在り方を問うのは、何ら不思議なこととは私は思わない。

私は今回の「対局断念」という現象だけを捉えて、それを「ファンへの裏切り」「ファンの存在無視」とは思わないということをこのスレッドでも述べてきた。そこには至る経緯や経過というものがある。歴史というものがある。

女流棋士の独立問題というものがあった。独立を推奨したのは米長邦雄前会長である。実は今でも連盟の男性棋士の大半は女流棋士というものに関心がない。奨励会を卒業した女流棋士がいないからである。過日、この件で私は連盟の中堅棋士と話をしたが、
「渡部さんの棋力が女流三級あるかないか。そもそも女流三級という棋士にどの程度の強さが求められるかなんて、男にはわかりませんよ」とその棋士は苦笑していた。「ただ、石橋さんや中井さんは女流の道を歩んできて、身体がそのプロセスを覚えていますからね。おそらくもう少し強いという感じはします。女流三級いっぱいいっぱいの棋士であり才能なら、第1号にはしないでしょ」

私はその棋士にここに記したようなことを話してみた。氏は同意とも不同意とも語らなかったが、最後にこんな話をしてくれた。

「やっぱり小さな娘さんをプロになれるかなれないかもわからないのに預けるというのは、大変なことですからね。そういう時に自分の娘がいる組織にスキャンダルめいたことがあまりに多すぎるというのは、嫌なものですよ。将棋だけが強くなることを求めているわけじゃありません。保護者は。
だから、LPSAのプロ認定が軌道に乗るということになると、道徳観とか倫理観が希薄というかないというか(笑)どちらにしても将棋というのは個人が努力しない限りはどうにもなりませんし、それでもどうにもならない面があるわけですから、それならあんな変な組織よりはLPSAの方がいいんじゃないかという空気。それがいちばん困るんじゃないでしょうか。連盟は」

そのことを是認している棋士にも問題があるとまでは、私は言わなかったけれど、そういうことが表に出ない理由だとしても私はちっとも驚かない。

Pass

[1241]
世渡り下手爺 (/) - 2013年02月03日 (日) 03時21分

歴史は勝った者によって作られてきたが、今はそのような時代ではないだろう。その過程が史実を作る前に事実が伝わるだけの世界と成っている。

勝ち負けなどは、将棋の中だけでやっていれば良いのだ。仮に連盟がLPSAを潰したから、或いはLPSAが連盟を潰したからとして、将棋が変わるわけではなく、その様な組織間の争いなどなんの意味があるのだろう。

今の連盟は腐りきっている。将棋バブルに酔いながら、本来の目的を持っているものがどれだけ居る事か。そして、その既得権を失いたくない為だけに他を排除して将棋自体が良くなるわけでもない。単なる権利欲を失いたくないだけのエゴでしかない。

トーナメントで勝ち上がる事に自信がなくなった者、名人に成る事に諦めを持った者など、次代を作る事に専念をしたほうが如何に精神的に健康であり、人生に希望をもてる筈であるのだが。

将棋界に名人が出来てより、今のように無様な状況は少なかった筈だ。でなければ名人の歴史も将棋の歴史も、とうの昔に終っていたであろうから。

Pass

[1242]
JC IMPACTU (/) - 2013年02月04日 (月) 00時22分

第6回女流最強戦、2月3日の対局についてのお知らせによれば、

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2月3日(日)に予定しておりました石橋幸緒女流四段 対 中村真梨花女流二段戦は、事情により2月17日(日)に延期とし、エキシビション対局(熊倉紫野女流初段 対 竹俣紅女流2級戦)を行うこととなりました。なお、2月10日(日)は上田初美女王 対 清水市代女流六段戦を行います。なにとぞ、ご了解のほどお願い申し上げます。
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「本対局」は「延期」という措置である。すなわち一方の対局者の「不戦敗」という措置ではない。当然「延期」については双方の対局者に通知され「延期についての合意」は得られたものであろうと推察している。

正直、何があっても驚くようなことはなくなった。例えば日本将棋連盟としては石橋幸緒女流四段(LPSA代表理事)の本棋戦出場資格を剥奪するということも視野に入れているのだろう。まぁ何というか、その「理屈づけに時間が不足しているから」とりあえず延期という措置をとったという可能性もあると思っている。

つまり「石橋幸緒女流四段の無期限、もしくは期限付連盟主催棋戦への出場停止処分」というものである。勿論、石橋さんだけではない、LPSA所属棋士全員を対象にするのかもしれない。

「連盟」自体が「紛争の解決」という意識を有しているのか。それとも寅金氏の盤側発言そのままに

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米長氏死去を受けて、支部有力者は連盟理事に、
アマ女流界への貢献度の高いLPSAとの融和をするべきと進言し、
その理事は年度末の多忙さが収まれば早速模索しようと言う事で、
一門先輩に当たる専務理事にもその事を相談した。

寅「悪いが、今の理事会は米長先生が作った理事会で、米長先生の遺言でLPSAは絶対に許すな。提案は一切妥協するなと言われているので、この件は君の出る幕では無いから私に任しておいてくれ」
(Re: 将棋界のひずみ (4) 寅金 - 2013/02/01(Fri) 23:31 No.19848)より引用)

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この「支部有力者」たる方が「寅金氏自身」を指してそう書いているのか(普通の人はそういうことはしないものである。自ら自身のことを「有力者」とは普通は言わない)全く別の方かはともかく、いずれにしても、田中寅彦専務理事の意向をここに示されたものと仮定するなら、当然「激しいこと」が想定される。

しかし私は思う。日本将棋連盟という組織は社会の中における自分たちの役割というものを一度、真面目に考え直した方がいい。

Pass

[1245]
JC IMPACTU (/) - 2013年02月05日 (火) 00時21分

朝日新聞の2/4付「(甲乙閑話)女流問題、今こそ対話を」という記事を以下にご紹介する。

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日本将棋連盟と、連盟から独立した日本女子プロ将棋協会の対立が再燃している。

 きっかけは昨年7月、協会所属の女流プロ、渡部愛女流3級(19)が誕生したことだった。渡部3級は、協会独自の制度下でのプロ第1号。しかし連盟は「女流棋士の資格を得るには連盟の養成機関の卒業が必要」と主張し、棋戦出場を認めぬままだ。

 協会は1月末、連盟、マイナビ社と共催する「マイナビ女子オープン」の今期契約の解除を2者に通知。協会の代表理事でもある石橋幸緒女流四段は、同30日の同棋戦の対局を拒否した。次期、渡部3級が出場できない公算が大きくなったためだが、筋違いの対応に思える。対局を楽しみにしていたファンの心を踏みにじった罪は重い。

 ただ、こうした混乱の種は連盟がまいたものだ。6年前、女流棋士が2派に分裂したのは、元々はその独立を提案していた連盟の方針転換が原因だった。その後、当時の米長邦雄会長の意向で連盟が協会の活動を妨げることもあり、協会側は不信感を募らせた。両団体は今も没交渉状態にある。

 協会独自のプロの存在を認め、対等の組織として共存を図るのか。あるいは協会側に合流を呼びかけるのか。対立が続くのを避けるべきなのに、連盟は解決を先延ばしにしている。会長が谷川浩司九段に代わった今こそ、立場の強い連盟の側から協会に対話を呼びかけるべきだ。(村瀬信也)
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私はLPSAの石橋代表理事が1月30日に会見をした際、果たして「どの程度、この問題が記事になるか」ということを注目していた。新聞各社はそれぞれが主催する「棋戦」を有している。その連盟に対する批判的な記者会見。取材するということと、そのことを記事にするかしないかは全く別の次元の話。記者も人の子である。文化部・学芸部所属の記者がこれを記事にするというのは、ある意味の勇気が必要となる。火の粉が飛んでくる可能性を考えるからだ。

記事のトーンや論調はともかくとして、ひとつの事実を全国紙全てが伝えた。私は正直予想外だった。少なくとも閑ダネではないということである。正直腰は重かったかもしれない。社会部並みの記事などは最初から期待してもいなかったが、些か驚いたという気持ちが私の中にはある。

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協会の代表理事でもある石橋幸緒女流四段は、同30日の同棋戦の対局を拒否した。次期、渡部3級が出場できない公算が大きくなったためだが、筋違いの対応に思える。対局を楽しみにしていたファンの心を踏みにじった罪は重い。
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「対局断念」は厳然たる事実である。各紙、当然その「事実」は伝え論評の対象とした。当然のことながらその「事実」について争う余地はない。ただ「渡部愛女流三級」の出場問題だけを問うのは、問題の矮小化という気がしている。事実の背景にある真実を追えば、そういう表層的な現象にとどまることではない。

つまり「組織の存在」という問題を意識的に忌避する論調なのだ。あの石橋さんが「対局断念」という、これ以上はない苦渋の選択に至った「背景」ということなのだ。

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対立が続くのを避けるべきなのに、連盟は解決を先延ばしにしている。会長が谷川浩司九段に代わった今こそ、立場の強い連盟の側から協会に対話を呼びかけるべきだ。
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実にまっとうな感覚である。webにみられる「LPSA評価」とは随分異なる印象を感じるし、将棋の世界に身を置き、この世界の未来を真面目に考えれば、おそらくは絞り出すように綴ったこの記者の言葉は、やはり重い。私はおそらく各紙全ての関連記事に目を通したが、尤も読み応えを感じた。

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■「泥沼流」に収まらない才人

 「あなたは私のことが嫌いなようだね」。1年前に故人がコンピューターの将棋ソフトに敗れた後、対ソフトに特化したその戦術についてやや批判的な記事を書いたところ、ある席で声をかけられた。その目は相手を試すようでもあり、反応を楽しんでいるようでもあった。

 「相手が敵か味方か、ということを常に考えるタイプ」。若手の頃、将棋界のあり方をよく議論した大内延介九段(71)は、そう評する。「自己顕示欲も強かった。私がたしなめると、『大内君には本当の俺のことはわからない』と言って聞かなかった」と懐かしむ。

 名人をはじめタイトル19期を獲得した一流棋士だが、その自己表現は将棋界の枠に収まらなかった。人生と将棋を重ね合わせた独特の哲学を持ち、生き方指南の書籍を著し、数多くの講演会をこなした。中原誠十六世名人(65)は実績では大きく上回るが、「若い頃は彼の多才ぶりに嫉妬していた」と明かす。

 2003年の現役引退後は運営面で将棋界の先頭に立った。05年に日本将棋連盟会長に就任。子どもへの普及やインターネット展開に力を入れた功績は大きい一方、女流棋士の分裂を招き、批判も多かった。

 08年にがんが見つかり、昨年、再発。12月中旬に入院し、帰らぬ人となった。現役時代、非勢に陥っても混戦に持ち込んで数々の逆転勝ちを演じたことから「泥沼流」と呼ばれたが、病が相手では勝手が違った。

 通夜と葬儀には、政財界を含め延べ約1700人が参列。佐藤康光王将は「将棋界を大きくするため、常に話題を提供し続けた。世の中をひきつけ、人々の感性をくすぐることはお手の物だった」と語りかけた。祭壇の晴れやかな笑顔は、もう一つの呼び名「さわやか流」を思い起こさせた。(村瀬信也)
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上記は、同じ記者が同師の1/28に「惜別」と題して発表したものである。村瀬氏は「将棋世界3月号」でも米長会長の追悼文を寄せている。さぁ、どれが本当の村瀬氏か、などとそんな野暮なことは私は言わない。

ただ会見当初の論調とはやはり変わってきている。その意味は何か。賢明な方ならば膝を叩かれるはずである。実に興味深い。

Pass

[1246]
JC IMPACTU (/) - 2013年02月05日 (火) 01時04分

石橋女流のマイナビ女子オープン対局ボイコットに関してという元木一朗氏のブログを拝見した。

というのは「盤側の談話室」でトングリ氏が本サイトを紹介されていて、

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実際にLPSA棋士と接したことがある人物ならではの観察があり、また、
我々のような部外者にとっては唯一目にできる表面的な事象についても
納得の行く説明になっています。一読をお奨めします。

それにしても同じようにLPSA女流棋士と接触がある御仁のネットでの発言
の空疎さが、これを読むと際立ちますね。

(Re: 将棋界のひずみ (4) トングリ - 2013/02/04(Mon) 16:11 No.19918 より引用)

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少し古い「盤側」の読者であれば、以前、私とトングリ氏(当時の氏のHNは平仮名の(とんぐり氏)であったかもしれない)が、世渡り下手爺氏の【盤側におけるアクセス禁止処分】について「論争」になったことを記憶されているかもしれない。盤側も「公開運営」を行っているからその模様は過去ログを検索していただければみつかるはずだ】

その問題について、私とトングリ氏の見解は「全くといっていいほど違った」けれども、それはそれとして、私はトングリ氏との議論から雑談からその大半のやりとり含めて、殆どを記憶しているし、そのこと全てが「楽しい思い出」として残っている。

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それにしても同じようにLPSA女流棋士と接触がある御仁のネットでの発言
の空疎さが、これを読むと際立ちますね。
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↑に私も該当するのかどうかはわからないが、仮にそうであったにしても、それはそれで全く構わない。そんなことで盤側を訪れ「私も含まれているのですか」などと迫るつもりも毛頭ない。ああ、トングリさんも最近は登場回数が減ったけれど、元気に過ごしていらっしゃるんだと、そのことを嬉しく思っている。

元木一朗氏の当該記事を読んでみて「何か違うなぁ」と感じたというのが、実は私の第一印象である。夜も遅いし、今日はそれ以上の思考がまとまらない。(註・ポン太さんありがとうございます。改めて明日以降のresとさせてください)

ということで、明日以降、少しずつ氏のレポートに対する拙見を述べてみることにしよう。トングリさんには、いい題材をご紹介いただいた。この場を借りて、お読みかどうかはわかりませんが、感謝申し上げます。

Pass

[1248]
JC IMPACTU (/) - 2013年02月06日 (水) 00時19分

(2013年2月10日・23時52分)
現在は修正を致しましたが文中「赤字」の部分のHN「よこやり賀茂」氏というHNを私の変換ミスで「よこやり加茂」氏と記しておりました。ご本人にお詫びさせていただき、修正を致します。



2013年01月30日 政治の時間 水曜日 「文化芸術 将棋の魅力!」という番組を視聴してみた。

石橋女流のマイナビ女子オープン対局ボイコットに関して
という元木一朗氏のブログ冒頭に

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先月30日水曜日の日の出テレビ「政治の時間」に森内名人が出演した。もちろん観たのだけれど、冒頭で「どうぶつしょうぎ」が扱われたので、以後、僕は一切のコメントを控えていた。途中、LPSAのマイナビ女子オープンボイコットの件がタイムラインに記載されたときは「あぁ、これはまずいなぁ」と思ったけれど、仕方がない。キャスター、サブキャスターは将棋は「指す」ものだということも、「対局する」ものだとも知らない、将棋のドシロウトである。余計な知恵を横から授けても意味がないし、生放送だから、放送事故級のできごとが進行していても、どうしようもなかったのである。結局、当事者であるキャスター、サブキャスターの二人はいったい何が起きたのかもわからないうちに放送は終了した。


日の出テレビにとって不運だったのは、この放送の前日に将棋界ではめったに起きない大きなトラブルが発生していたことで、日の出テレビにとって気の毒だったとしか言いようがない。せめて、事前に僕に相談があれば「こういうことは気をつけたほうが良い」とレクチャーすることもできたのだが、日の出テレビのキャスト、スタッフたちは僕が将棋について非常に詳しい人間のひとりであることすら知らなかったのだと思う。森内名人がどうぶつしょうぎに言及した時に、彼らが僕の話を出さなかったことからも、それは推測できる。
(当該ブログより引用)
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この番組の冒頭14分以降から森内名人は出演されるのだが、

元木一朗氏の「途中、LPSAのマイナビ女子オープンボイコットの件がタイムラインに記載されたときは「あぁ、これはまずいなぁ」と思ったけれど、仕方がない」という感覚が私には実に不思議だった。「これはまずいなぁ」何故?? どうして?? 。

「今回の件について視聴者のひとりがライン上で森内名人にコメントを求めた」それをサブキャスターが紹介した。番組を視聴していただけるとおわかりいただけるが、そういうことがあった。

森内名人は「コメントはありません」と回答した。

私は日の出テレビというメディアの存在を知らなかったので生放送を視聴してはいないが、もしリアルに遭遇していたら、或いは尋ねたかもしれない。「この問題について、森内名人はどう考えているのだろう??」と意見を求めてみるのは、どちらの立場を支持しようとも、女流棋界に関心を抱く将棋ファンならば、ごくごく自然な、素朴な感情である。「放送事故級の出来事」でも何でもない。

その主張の全てに同意するわけではないが、私は田原総一朗というジャーナリストをもう30年以上、注視しているし、氏の著作についても随分と読んできた。おそらく田原さんが進行を担当していれば「何もありません」という森内名人に突っ込んでいく。「ちょっと待って。それはおかしいでしょう。あなたは棋界の名人という最高峰の立場にあって、今、女流棋界が揺れている。何もコメントがないというのは、何も考えていないということ? 男の世界の出来事じゃないから、どうでもいいの?」ぐらいは私でも思いつく。

それに対して森内名人が「いや、対局拒否はけしからん」でも「過去には色々連盟にも行き過ぎたことがありました」でも、自身が思うところを自分の思想、信念に従って述べればいい。それで「名人位」が剥奪されるというわけではないのだから。

私はここで「朝日新聞の署名記事」を紹介したが、いわゆる「思考停止」「自分たちの世界には関係がない」ということこそが、その体質も含めて、大きな問題ではないかと考えている。この番組の後半では「名人にそんなことを聞くな」「(進行全体も踏まえてのものだったのか)名人に対して無礼だ」というタイムラインもそのまま紹介されたのだけれど「そんなことを聞いてはいけない」という、過剰な自主規制が働いている様子こそが私には興味深かった。「聞くな」と述べた方は「聞いた後のことを考えたからだろうな」と私は思っている。

「思考停止」「先送り」「しかるべき立場にある者の認識の鈍さ」をみせない。隠す。立ち往生させない。それが「名人位」に就く者を「守る」とは私は考えないからである。

元木氏は「ドシロウト」二人の進行を悔やまれてもいるが、私は将棋を知らないことそれ自体を悪いとは思わない。森内名人に比べれば、将棋に関して元木氏も私も「ドシロウト」同然である。
ただ、知識がないことを自覚したときに、人はゲストのことについて、最低限の知識を得ようとする。というか、そうでなければ番組なんて面白くならないのだ。森内名人には評伝も刊行されていれば、入門書もある。最低限の礼儀として、こういうものに目を通したのか、それこそぶっつけ本番で時間だけやり過ごせばいいと考えたのか。制作側がどう考えたかということである。その意味でも、ここにリンクした番組を、ぜひみなさんにも視聴いただき、それぞれが評価をしてくださればいいと私は思っている。

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実は、僕は将棋ネタ、特に女流ネタは意識してこのブログに書かないことにしていた。というのは、北尾女流が以前、僕に対して「分裂した女流の再合流が果たせなくなるようなことはブログに書かないで欲しい」と言っていたからだ。一々細かい配慮をするのは面倒臭いので、それなら最初から何も書かないでおこう、と思ったわけだ。しかし、北尾女流の旦那さんの片上六段がこの件についてブログで言及していたので、それなら良いかな、と思って書くことにした。
(当該ブログより引用)
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「どうぶつしょうぎ」とは全く違う次元のことも考えてみたときに、他の女流棋士ならまだいざ知らず、北尾まどかさんが「分裂した女流の再合流」ということを述べられるというのは、私には驚天動地としか言いようがないのだが、まぁ、それはともかくとして、元木氏は「片上六段」の言及をみて、ご自身の投稿を思い立たれたという。(株)ライブログと「どうぶつしょうぎ」については、アンドロイド版の開発も含めて、北尾さんともビジネスパートナーとして活動をされている。そういうことも踏まえた上での発言として私は拝読した。何故こんなことを書くかといえば、
「駒音」でよこやり賀茂氏が「内部事情に通じた人が客観的に
書くとこういう見解になるんだという好見本だから」という発言をされていて、昨日、私はそれを読みながら「よこやり賀茂氏のいう客観とは何だろう」と大いに考えさせられた。私も含めて誰であろうと「客観」と書けばそれが客観になるわけでは勿論ないのである。

ただし私はこの点について元木一朗氏が「客観的な立場ではない」ことを以て、そのことを責めるつもりはない。ビジネスパートナーを応援するということも、ある意味「ビジネス」である。別に悪いことではない。

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まず、最初に大前提として、今回の件を抜きにして書いておきたいことは、「連盟も、LPSAも、組織の質としては大差がない」ということである。僕は棋士にも、またLPSAの女流棋士にも知り合いがいるけれど、彼ら一人ひとりはとても良い人達だが、組織としてはいただけない。正確には日本将棋連盟とは一緒に仕事をしたことがないのだが、内部の人間の発言を仄聞する限りにおいては「なんだかなー」という感じである。では、そこからスピンアウトしたLPSAはどうなのか、ということになるのだが、こちらもイマイチの組織で、僕としては、二度と一緒に仕事をしたくないと思っている。所詮は世間知らずのお嬢さんたちの“ゴッコ”というのが、僕の率直な感想である。たとえば組織の長(当時は中井女流)が契約相手に対して、契約書に押されている代表印について「誰が押したのかわからない。私は知らない」などと述べたことがあった。「あぁ、これはダメだ」という感じである。当初、将棋連盟というイケてない組織から飛び出したのだから、きっとイケている人たちなんだろうな、と思っていたのだけれど、それは誤解で、どっちもどっちだったわけだ。僕の会社も、LPSAが独立した当初は熱心にサポートしたものだけれど、その関係は長く続くことはなかった。

LPSAと仕事をしてみて強く感じたのは、彼らが「何かを作っていく」という姿勢ではなく、「自分たちは一定のステータスを持っているので、それを利用させてあげる」といった、権威主義的、高圧的、もっとわかりやすく言うなら、上から目線体質だということである。ビジネスパートナーとしては「?」という発言が多く、しかも契約済みの案件について一方的に見直しを要求したり、勝手に契約を無視したり、社会的な常識を全く理解していない人たちだった。その件をLPSAに非常に近いところにいる弁護士に述べたところ、「私たちに見せている顔とは全く別だ」という感想を述べていた。つまり、相手を見て態度を変える人たちなのである。加えて、何かというとすぐに弁護士を登場させる。弁護士はことが収拾不能になった場面では機能するけれど、通常の交渉で彼らが出てきてしまっては相手に喧嘩腰と見られてしまう。普通、そんなことはしないものだ。最初から高圧的に出て、相手にプレッシャーを与えていたら、まとまるものもまとまらない。

ひとつエピソードを紹介するなら、かつて、どうぶつしょうぎの権利について整理している打ち合わせの最中に、石橋女流は当時交渉窓口だった北尾女流を「あんたはどうぶつしょうぎをライブログに○○円で売り渡したのか!」と叱責したことがある。正確には、「共同で事業化して行きましょう」という内容だったのだが、それが彼女の頭のなかでは「安価で売り渡した」と処理されてしまっていた。
(当該ブログより引用)
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上記は元木氏からみた「LPSAという組織に対する評価」である。

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僕としては、二度と一緒に仕事をしたくないと思っている。所詮は世間知らずのお嬢さんたちの“ゴッコ”というのが、僕の率直な感想である。(当該ブログより引用)
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つまり元木氏と「LPSA」は縁がなかったということである。おそらく中井さんにしても石橋さんにしても、不慣れなというか、ドラフト絡みの権利関係の仕事などしたことはなかっただろうから、程度の差はあれ「齟齬」というものはある。ただしビジネスの基本は「信頼関係」だから、トラブルなり解釈の相違があれば双方できちんと言葉を尽くして話すことも大事だし、道理や条理というものについて徹底して詰めるということが求められる。

私も契約絡みの仕事は些かの経験を有しているし、合意に至ることもあれば至らずに決裂したこともある。ただし決裂したからといって、かってはクライアントであった対象の「悪口」を、そして終わったことについての「悪口」を公の場に書いたりはしない。というか、そういう教育を受けてきた。「頼まれても仕事はもうしない」というスタンス故に氏はあえて書いたということなのだろうが、ビジネスというものは、どちらかが100%悪いということはまずない。おそらくLPSAとして、今更「終わったことを蒸し返す」つもりは微塵もないだろうし、私もそもそも当事者でもないわけだから、この点について代弁しようとか事更に反論しているというわけではない。おそらく私と元木氏のビジネスについてのスタンスが「違う」ということである。

ビジネスというのは「信頼関係」である。或いは「北尾さんと石橋さんなり中井さんなりの」この件も含めた「信頼関係」というものが軋む、揺らぐということがどうだったのか、とは思わなくもない。北尾さんご自身が「退会」含めた様々な理由について、
開示をしていないし、LPSAも事実を記載しているという程度だから、それこそ「ビジネスライク」に対応したということである。

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簡単にいえば、LPSAが自前のプロ棋士を作ったら、「そうですか、でも、連盟のプロとは違いますよ」と言われて大もめにもめて、最終的にLPSAの女流棋士(石橋女流)による対局のボイコットという、最悪の結末に至ったということである。
(当該ブログより引用)
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この「まとめ」は全く違うと私は考えている。元木氏の示したとおりであるならば、こういうことにはなっていない。

「連盟のプロとは違いますよ」というのは誰がみてもわかることである。異なる組織が認定しているのだから、それは当たり前。

「連盟のプロとは違いますよ。だから公益社団法人として貴団体の認定基準に従って認めたことだけは、はっきりさせてくださいね。渡部愛女流三級(LPSA所属・認定)ということですよ」

これならおそらく何ら問題はないはずだ。LPSAが「日本将棋連盟棋士」として扱ってくれと主張しているわけではない。

「連盟のプロとは違いますよ。そして女流棋士の資格、認定を行えるのは日本将棋連盟だけなんですよ。渡部さんは連盟所属ではありませんから、私たちがプロと認めない以上、アマですよ。プロの養成はできないんですよ」という連盟基準を押しつけるから問題になっている。私がまとめればこういうことになる。

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将棋連盟には将棋連盟の「女流プロ」の規定がある。一方で、LPSAは独自に「女流プロ」の規定を設置した。いわば、「将棋連盟女流プロ」と、「LPSA女流プロ」が存在する状況である。話がさらにややこしくなるのは、これに加えて「将棋プロ」が存在することである。これは男女の区別なく日本将棋連盟が規定しているものだが、その基準をクリアした女性はこれまで一人もいない。女流プロとは、一般の「プロ」の基準を満たすことが出来ない女性のために特例的に作られた制度なのだ。結果的に女性の「将棋プロ」はいないのだが、これは制度上何か差別があるわけではなく、単に女流が弱いからで、将棋プロからすれば、「女流は実力がなくてもプロになれる特権階級者」という考え方がある。
(当該ブログより引用)
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勿論、制度的な「差別」はない。ただし、これは石橋さんとも依然話をしたことがあるのだけれど「そもそもこの競技は絶対的に女性の数が少ない」のである。つまり「将棋」という言葉を知っていても、それ以上のところにはなかなか至らない。興味や関心が向かわないという現実がある。最近までははっきり顕著でもあった。その意味で「女性の将棋人口を増やす」ということが量団体での課題となった。比較の絶対数というものは無視できない。

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そもそも将棋連盟という組織は、実質的には将棋指しの事業協同組合的な色彩が濃い団体で、新聞社を中心としたスポンサーから得られたお金を再分配するのが主要な役割だ。当然、再分配先となる事業者、すなわちプロの将棋指しは少ない方が良い。一度プロとなってしまえば一定の既得権を持つことになるので、全く給料を支払わないわけにもいかない。既得権は、一度与えたら引き剥がすのに物凄く大きな労力を要するから、プロのハードルは高くなる。また、メインのスポンサーである新聞社は将来性がなく、徐々に衰退していく産業である。さらに、コンピューターソフトの棋力が格段にアップし、すでにトップアマチュアでは歯がたたないくらいになっている。表では「まだプロの方が強い」ということになっているが、非公式にはプロでも将棋ソフトにボロボロ負けているし、将棋の中継を担当するプロ棋士が横にPCを置いて、ソフトに候補手を表示させてコメントしている現場も見てきている。つい先日、渡辺明竜王と羽生善治三冠という、将棋界を代表する棋士同士の対局で7七銀という手が指されたのだが、この手の善悪を一番最初に判定したのはPCソフトだったようだ(実戦は、羽生三冠の読みに見落としがあったのだが、渡辺竜王にも同じ見落としがあって、羽生三冠の勝利となった)。
(当該ブログより引用)
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私はPCソフト、将棋ソフトが発達するということは、娯楽性を考えれば悪いことではないと思っているし、何より棋士の研究にも寄与している点ではいいことだと考えている。ただCPUと人間が対局し、CPUが勝った、或いは詰みを発見したということで、名人や竜王が「弱いとかダメだとか」と考えたことはない。私がみたいのは「人間と人間の対局」であり、棋士のドラマでもある。

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お金も減り、強さにも絶対的なものがなくなり、将棋指しを取り巻く状況は、明るいものが少ない。


そんな中で、将棋連盟、LPSA、マイナビの三者で主催する将棋大会「マイナビ女子オープン」において、将棋連盟とLPSAが衝突した。LPSAの立場もわからなくはない。自分たちの「LPSAプロ」が将棋連盟から「何の意味もありません。将棋連盟のプロを名乗りたければ、将棋連盟の規定をクリアして下さい」とされた場合、LPSAは将棋連盟の規定をクリアするための私塾のようなものになってしまう。しかし、一方で、将棋連盟の「LPSAのプロは、私たちに取れば何の価値もない」という立場も当たり前だ。将棋連盟には独自の規定があるのに、LPSAが勝手に自己基準で将棋連盟女流プロを量産してしまえば、将棋連盟の女流プロの立場がなくなるし、上述のように少ないパイをわけるための事業協同組合だから、組合員たちはへそを曲げる。

話の筋としては、「将棋連盟女流プロ」と「LPSA女流プロ」という名称をそれぞれが勝手に使えば良いだけのことなのだが、世間的には将棋連盟女流プロはイコール女流プロなので、LPSA的には自分たちだけがマイナーな資格を設定しているように見えてしまうのが困るのかも知れない。(当該ブログより引用)
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さて、ここではっきり私と元木氏の違いがみえてきた。

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しかし、一方で、将棋連盟の「LPSAのプロは、私たちに取れば何の価値もない」という立場も当たり前だ。将棋連盟には独自の規定があるのに、LPSAが勝手に自己基準で将棋連盟女流プロを量産してしまえば、将棋連盟の女流プロの立場がなくなるし、上述のように少ないパイをわけるための事業協同組合だから、組合員たちはへそを曲げる。(当該ブログより引用)
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この立場が何故「当たり前」なのだろう。将棋連盟には独自の規定がある、そのとおりである。LPSAにはLPSAの規定がある。その規定に従ってそれぞれの団体に「プロ」がいるということ。将棋連盟の女流の立場がなくなるというのも変な話で、こういう資格要件に「連盟を慮らなければいけない理由は」LPSAにはない。それぞれが独立しているのだから。

その結果、LPSAの所属プロ認定棋士が「弱い、勝てない」状況が続けば、そういう評価が下される。「やはり研修会でなければ」ということになるだろう。逆にLPSAの所属プロ認定棋士が頭角を現せば「LPSAからプロになる」という選択も出てくるだろう。私は実は「それが独立した公益社団法人間の正当な競争」だと考えている。

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しかし、残念ながら、LPSAは、やはり将棋連盟とは対等にはなり得ない。規模も、組織力も、歴史も違うのだ。その場合、採るべきスタンスは2つで、子会社のような立場で将棋連盟の土俵を借りていくか、あるいは独自の組織として全く別の道を歩むか、である。ところが、今のLPSAは、将棋連盟の土俵を借りつつ、土俵の持ち主である将棋連盟に喧嘩を売っている。これが成立しないのは、一般社会では当たり前だ。ところが、一部の将棋指しにとってはどうやら当たり前ではないらしい。実力があれば相手に規模や組織力や歴史があっても、ひっくり返すことができると思っているのかも知れない。しかし、残念ながら、一般社会と、勝負の世界は違うのである。勝てば官軍ではない。一方的な勝利もありえない。一般の社会は、様々な交渉の後にお互いに譲歩し合い、結果として双方が利益を得る、そういう世界だ。多分、そういうことがLPSAにはわからないのだろう(実際は、LPSAだけではなく、将棋連盟もわかっていないんだと思うのだが、将棋連盟のほうが立場が強いので、顕在化していない)。(当該ブログより引用)
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「規模も、組織力も、歴史も違うのだ」というのはそのとおりである。ただしそのことで「尊厳や存在を全否定していい」ということにはならない。と書くと「全否定などしていない」という声が聞こえてきそうだが「連盟以外ではプロにはなれない」というのは、事実上の「全否定」に等しいと私は考えている。そんな権利は連盟にも、おそらくどこにもない。

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どっちもどっちの部分もあるとは思うのだが、そこは弱小団体、LPSAが我慢しなくてはならないところもあれば、譲らなくてはならないところもあるはずで、LPSAとしては、そうした中で少しずつ小さな闘いでの勝利を積み重ね、徐々に組織を強くしていかなくてはならないはずだった。しかし、交渉での一方的な勝利を目指し、負ければ「私たちはこんなに不利な戦いを強いられています」と訴え、「法人としては、将棋連盟とLPSAは同格です」と主張してきたのがLPSAだと思う。個人的には「それはちょっと違うよな」と思い続けてきたのだが、その上での今回のボイコットである。これはこれまでのLPSAの作戦の中で最も稚拙なものだったと思う。(当該ブログより引用)
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私は「LPSAが一方的な勝利を目指している」とは到底思えない。「自分たちが認定したプロ棋士を(LPSA認定・所属)のプロとして尊重することを求めるという、ただ「それだけ」のことなのだ。

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将棋の棋士というのは、ほとんど全ての学者と一緒で、基本的に自分の好きなことをやっている人たちである。彼らは、基本的に何も生産しないし、産業に寄与することもない。それでも暮らしていけるのは、学者なら税金から給与が支払われるし、将棋の棋士ならスポンサーがお金を出してくれるからである。スポンサーがなぜお金を出すかといえば、スポンサーの背後に将棋ファンを含めた一般消費者がいるからであって、学者も将棋指しも、間接的とはいえ、一般の生活者の理解やサポートがなければ食べていけない立場なのだ。将棋指しの場合、食べていくためには将棋ファンからお金をいただくか、スポンサーからお金をいただくぐらいしか手段がないのだから、将棋ファンやスポンサーは、将棋指しにとって一番頭が上がらない人たちなのである。今回の対局ボイコットは、将棋ファンとスポンサーに後ろ足で砂をかけるような行為だった。

交渉が思うに任せず、来年からの三者開催が難しくなったとしても、今回の大会はそれとは無関係だ。しかし、そこを同一視し、セッティングされた対局を放棄し、スポンサーに迷惑をかけ、何より、対局を楽しみにしていた将棋ファンを失望させた。本来なら、石橋女流は当面の対局相手である里見女流四冠、鈴木環那女流二段を連破し、上田初美女王に挑戦することを目指すべきだったはずだ。来季の話は、そのあとのことである。しかし、LPSAは、交渉のためのツールとして対局を利用してしまった。対局を人質にし、それを殺した。これはファンの無視に他ならない。結局、根源的な意識として「私たちは選ばれた存在」というものがあるのではないかと感じてしまう。と、これは私の推測にすぎないけれど、とまれ、LPSAは対局をボイコットしてしまった。
(当該ブログより引用)
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私も「石橋VS里見戦」を楽しみにしていた一人である。もちろんみたかったし、石橋さんを応援することを楽しみにしていた。

「あれほど将棋が好きな、強い棋士との対局を楽しみにしていた」だろう石橋さんが「断念」をした。本人が最も無念だっただろうと私は思っている。当然「裏切り」という批判もあることはいちばんわかっているはずだ。それでも「断念」した。自分がいちばん好きなことを差し出してまで問いかけたものは何だったのだろうと考える。そういう決断の前には「ただただ」見守りたいという気持ちが私の中にある。でなければ「事実」がみえるだけで「真実」にはいつまでたっても届かないような気もしている。


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日経新聞の記事に戻ってみる。記事の最後では、「特例的なプロとして認定すべし」などという、日本人的な解決方法が提示されているが、これは得策ではないと思う。こういう「特例」は安易に持ち出すべきではない。では、どうしたら良いのか?

例えば、すでに女流棋士よりも強いソフトがあるので、「公開された場で連盟が指定したソフトと対戦し、一定の成績以上(例えば、ソフトでプロ初段のレベルと5回対局して勝ち越し)した場合にプロとして認定する」といった仕組みを作ってしまうということが考えられる。上に述べたように、将棋連盟は事業協同組合色が濃い団体だから、この条件での合意は難しいと予想されるけれど、「LPSAが独自に決めたプロを将棋連盟でも認めろ」というやり方よりはずっと通りが良いし、合理性もある。何しろ、今のLPSAの主張は無理筋過ぎる。これは話が女子プロだからわかりにくいが、わかりやすく書くなら「LPSAが将棋のプロ(女子ではない)の基準を決めて、独自に認定するので、それを将棋連盟も認めて欲しい」と主張しているのと同じなのである。(当該ブログより引用)
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「LPSAが独自に決めたプロを将棋連盟でも認めろ」というのは少しニュアンスが違う。つまり「他の独立した団体に対して、連盟は認めるとか認めないという立場にそもそもない」ということではないかと私は考えている。ないにもかかわらず、認めないなどという話になるから、こういうことになっているというのが私の認識である。互いを尊重した上での「あと」は盤上で決着をつければいい。

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これまで、LPSAの問題はLPSA対米長会長という対立構図で語られることが多かった。そして、その片方の主役だった米長会長ががんで亡くなった。さて、LPSAと将棋連盟はこれからどうなっていくのだろう、と注目していた矢先の今回のボイコット事件である。いくらLPSAが一般社会での経験がほとんどない女流棋士で組織されているとはいえ、対局をボイコットすることの意味は重々に承知しているはずで、逆に言えば、それだけ追い込まれているということだろう。抜いてはならない刀を抜いてしまった、いや、抜かざるを得なくなった、と考えるのが妥当だと思う。この判断に至った理由を普通の起業家という立場から推測するなら、「極端な資金の困窮」や「人心掌握が困難になり組織が分裂の危機にある」ぐらいしか考えられない。

今回のボイコットで、どういう形であれ、多くの棋士が考えていた連盟女流とLPSA女流の再合流という幕切れは一層難しくなったと言えるだろう。LPSAの問題は、そろそろクライマックスが近いのかも知れない。

それにしても、僕が一緒に話をしたことのある中倉姉妹や島井女流、松尾女流といったLPSA所属の女流棋士達が「対局ボイコットもやむなし」という意識であるとは、個人的には思えない。LPSAは、本当に組織として機能しているのだろうかと疑問に思う。将棋連盟から独立した彼女たちは、本当にこういう立ち位置を望んでいたのだろうか?
(当該ブログより引用)
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棋士は「一般社会で働いた経験がない」そのとおりである。しかし、それはもう仕方のないことだ。責めるべき話でもない。「故に社会的常識がない」というのは、人によっても異なる面はあるという気がしている。ただし「一般社会で働いた経験がない人々の集団」と言われるものの中で、私自身は「日本将棋連盟」ほど不思議な組織を他に知らない。浮世離れしているという感じは山口瞳氏や団鬼六氏の随筆などを通じて「紙の上での面白おかしな話」として認識はしていたが、私の理解を超えるというなら、連盟の方が遥かに大量ではある。

最後に特に述べたかった点を記しておきたい。

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話の筋としては、「将棋連盟女流プロ」と「LPSA女流プロ」という名称をそれぞれが勝手に使えば良いだけのことなのだが、世間的には将棋連盟女流プロはイコール女流プロなので、LPSA的には自分たちだけがマイナーな資格を設定しているように見えてしまうのが困るのかも知れない。(当該ブログより引用)
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私は過去にも何度も書いてきたが「渡部愛女流三級(LPSA所属・認定)」ということで問題はないと思っているし、連盟がそういう記述を求めることは「連盟棋士所属ではないということ」「連盟が認定したものではないこと」を明確にする上でも同意できる。

ただそれを認めないから、こういうことになっているということだと思っている。私はLPSAがしかるべき手続きを経て正式に認定し、対外的に発表したものである以上、それは「女流三級にふさわしい棋力」というLPSAの認定に他ならないはずだから、揺るぎない判断が裏打ちされていると考えているし、それを「マイナー云々」などと思うことなどあり得ない。

この「話の筋」を通さないのは「連盟」だと私は考えている。そしておそらく渡部愛さんが「どんな好成績を残そうとも」連盟は渡部さんを「アマ」として扱うということなのだろう。どんな成績をあげようとも「認めない」のではないか。そういう気もしてきている。

Pass

[1251]
世渡り下手爺 (/) - 2013年02月06日 (水) 07時22分

元木一郎、ご自分から仕事を一緒にしたいと思われているようですが、相手はしたくない方ですかね。将棋に、相当に詳しい?そうは思いませんね、将棋をビジネスとして自分の都合の良いように考えるかに関して幾人かの将棋関係者と接触をした程度でしょう。

語るに値しない人物であるとしか申せません。

Pass

[1252]
JC IMPACTU (/) - 2013年02月07日 (木) 01時15分

>将棋に、相当に詳しい?そうは思いませんね、

まぁ「日の出テレビ」のキャスター、サブキャスターよりは「詳しい」ということなのでありましょう。ただ、普通「詳しいか詳しくないか」というのは「自己評価」よりも「他者からの評価」として示される、そうして醸成されるというものではないかという気がしています。「自分で詳しい」とは、あまり言わないものではないかなぁと。

色々な意味で、どんなジャンルの世界であれ「生きることと生活ことは違う」のだなぁということを思いますね。唐突にこんなことを書いてしまいましたが。

Pass

[1253]
JC IMPACTU (/) - 2013年02月07日 (木) 01時44分

今週発売の「週刊将棋」に目を通してみた。

マイナビは「マイナビオープン」のスポンサーであり、連盟とLPSAは共に主催という3社間の関係がつい最近まではあった。

記事を一読しながら私の脳裏に走ったことは、それとは別の一面というか、私なりに抱いたイメージとして「ああ、日本将棋連盟とマイナビは『政党と政党機関紙』のようなものなんだ」ということである。

第7期の契約をLPSAとは更新しない。勿論そこには何らかの理由が存在する。その「理由」は当該紙には示されていないのだけれど。その決定のプロセスにどういうものがあったのか。この点を私は注目している。はっきり書くなら「連盟の関与の有無」ということである。

「将棋世界」の米長前会長追悼号の目次をみた時に、私は最初にこんなことを考えた。先崎学八段の名前がない。絶筆となった「週刊現代」のコラムの最終回に米長会長が取り上げたのは先崎氏であることを本掲示板の読者は、或いはご存知かもしれない。

氏は米長永世棋聖の内弟子でもあった。エッセイも最近まで週刊文春に連載していた。何かを書くということが好きな、そのことを苦痛とは少なくとも感じない棋士である。

中原誠十六世名人の名前がない。互いが全盛の時にあれだけ闘った棋士である。棋士、米長邦雄を語るというなら、中原名人が私にはまず浮かぶ。

編集部が依頼をしないというのは考えにくい。というか、この二人の名前が浮かばない、依頼をしないという編集長だとすれば、こういう仕事には向かない方ではないかと私は思ったりもする。

書かれたものは読めばわかる。書かなかったこの二人の棋士に去来したものは何だったのだろうか。そんなことを考えたりもする。

Pass

[1254] 『将世』追悼号記事
喝采 (/) - 2013年02月07日 (木) 12時19分

 小生も『将世』追悼記事にざっと目を通してみました。先崎プロの記事がないなぁ、と気づきましたが中原さんも記事がありませんでしたか。
 『将世』という雑誌の編集に白い目を向けたくなります。このようなことが、組織自体が縮小、崩壊していく端緒になるのかなという杞憂さえ感じます。

 小生にとっては、記事の中で田中寅彦理事のものが、おやっと思わせるものでした。
 米長さんの、敵と思われるものに対する攻撃の強さを何度も強調している趣旨が見て取れたからです。

 これで米長さんを賞賛しているつもりなのかなと、違和感を感じました。
 その時なぜか、別人であるにもかかわらず、週刊誌で有名ブロガーと書かれた寅金氏のブレるネット投稿姿勢に似ているのかなと。
 あくまで小生の直感的な閃きでしたが。

Pass

[1255]
JC IMPACTU (/) - 2013年02月07日 (木) 17時07分

喝采さん

あの追悼号で田中寅彦九段が本当に示したかったのは、文末最後の十文字だけでしょうね。哀しい人だなぁと私は想いました。

芹澤九段の「人間観察力、人の心根を見抜く力」というものは、今、振り返ってみると、実に不思議なものがありました。非常に過激でしたし、私も戸惑いを覚えたりもしましたが、氏の田中寅彦評はそのとおりだったと思います。「あの男には反省がない。何より自分がみえていない」と。

寅金氏については、盤側で自分の幸せをみつけたのでしょうから、それでいいんじゃないでしょうか。わたしとは生き方も価値観も交わるものは何もありませんし。

Pass

[1256]
JC IMPACTU (/) - 2013年02月10日 (日) 07時16分

検索窓に(543 石橋メモ) と入れていただくと、その全文をご覧いただくことが可能です。当該文書については、世渡り下手爺氏から、原文との一致をここで確認いただきました。

「駒音」で


みんなでつくろう、連盟/LPSA年表 投稿者:よこやり賀茂
投稿日:2013/02/09(Sat) 14:32 No.52181

というスレッドができました。よこやり氏がそのメモをみたことがないということでしたので、共通の読者も存するであろう本掲示板に示しておくことにします。

Pass

[1258]
JC IMPACTU (/) - 2013年02月10日 (日) 09時13分

日本将棋連盟のサイトに下記のような文書が発表された。

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将棋ファンの皆様へ

更新: 2013年2月 7日 15:20


 この度、1月30日に行われた「第6期マイナビ女子オープン」においては、石橋幸緒女流四段(日本女子プロ将棋協会代表理事)の対局放棄という事態となり、各方面に多大なご迷惑をお掛けしてしまいました。
 今回の件は女流棋士分裂から生じた問題であり、このような事態になってしまったことはお詫びの申し上げようもございません。
 私ども全員、長きにわたり女流棋士を応援してくださっているファンの皆様に対し、少しでもご恩返しができるよう、一層努めてまいる所存です。
 何とぞ変わらぬご理解を賜りますよう、謹んでお願い申し上げます。

公益社団法人 日本将棋連盟
女流棋士会会長 関根紀代子
理事 谷川 治惠
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「おとこ」は一体何をしているのかという気がする。

もし米長邦雄前会長が存命であれば、このような一文が発表されることは断じてなかっただろう。

今回の「対局放棄(LPSAは対局断念と記述)」は「女流棋士分裂から生じた問題」と本文書は記している。

米長さんであれば
「対局拒否をしたのはLPSAではないか。君たちが対局拒否を扇動したというならともかく、そんなことでもなければ里見四冠が対局を拒否したわけでもない。起因も原因も全てはLPSAが悪いのだ。連盟が悪くもないのに君たちは何故誤るのか。ファンに対して申し訳ないというのはLPSAの方なのだ」と。

田中寅彦専務理事がこの文書発表に同意できるはずもない。上記の理由そのままの見解を氏もまた有しているからである。

「少しでもご恩返しができるよう、一層努めてまいる所存です」というのは「おとこの煮え切らぬ先送りの対応に」連盟の女流棋士が「私たちの問題として、私たちがこの問題を少しずつ解決したい」という意思表明なのだろうか。それならそれで結構なことでもある。

「何とぞ変わらぬご理解を賜りますよう」というのは色々な解釈がありそうだ。

「変わらぬご理解」の(変わらぬ)とは「対局放棄前」も「対局放棄後も」「変わらぬ理解を」ということである。勿論、それは連盟の「女流棋士会」に対してということであろう。

「私たちに悪いところも落ち度もない」というのであれば、そもそも「変わる」という前提は最初から存在しないことになるから、こういう文章を書く理由がない。ある意味「おとこ」の不当な他団体に対する攻撃と嫌がらせを、私たち団体は違っても「女流棋士」として、ただただ沈黙してきたということへの反省があり、それは「女流分裂」という問題が原点にある。分裂後に独立した団体を尊重しない、認めるべきものを認めようとしなかった点を踏まえ、今後は当事者の一方でもある女流棋士会として、解決に努力する。

まぁそうはいかないのが将棋界でもあるのだけれど、いずれにしても、この「LPSAの対局断念」について、そのことを徒に攻撃するのではなく、考えを「深化」させているようにはみえなくもない。

しかしそれにしても「おとこ」は一体何をしているのか。

Pass

[1259] 「おとこ」は何をしているか
喝采 (/) - 2013年02月10日 (日) 12時19分

 小生の見た限りでは、「おとこ」が連盟という組織なら、記者会見を行ったようですね。
 連盟HPには、その件で写真がべたべたと貼られており、会見内容の紹介は極めて少なかったように見ました。
 質疑も書かれていません。

 内容はLPSAの記者会見とは異なり、記者限りのようですね。
小生の管見するところ、「朝日」のみがネット記事でごく一部を配信していました。

 「おとこ」を個々の会員プロとするなら、ネット発信で上野、大平、片上プロが関連の意見を書いているようです。

Pass

[1260]
JC IMPACTU (/) - 2013年02月10日 (日) 23時35分

「web駒音}(http://mario.m9.coreserver.jp/komabbs1/index.htm)の

8.よこやり賀茂 - 2013/02/07(Thu) 17:24 No.52082 (日本女子プロ将棋協会がストライキ(3))で、私に対する言及があったので以下に示しておきたい。

まず冒頭は「お詫び」から

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この人(「JC IMPACT II」というHNだそうですが、ネットのハンネに「ザ・セ
カンド」、日本語なら「(エリザベス二世などの)二世」って付けるセンスが
既に賀茂には理解不能)、爺さんと全く同じ間違いをおかしてる・・・あたし
ゃ「加茂」じゃない、「賀茂」です。意図的な書き換えなら火器管制レーダー
の照射なみの敵対的姿勢、うっかりミスなら言葉(&人の名)に対するレスペ
クトに欠ける人ですね。
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本当に(うっかりミス)でしたが、その結果誤ったHNで紹介される、呼びかけられることについて「respect(リスペクト)に欠ける」という指摘を受けたことについては、そのとおりですし、今後、気をつけたいと思います。申し訳ありませんでした。当該発言については、註を加えたうえで、このあと訂正を致します。

他の記述、例えば私のHNのセンスの問題や「臆病なのか、横着なのか、賀茂のここ駒音での発言を揶揄するのに自分の掲示板だけを利用して、こちょこちょと書いてる人がいる」という同僚の方の教示であるとか、色々とありますが、特段、そのことについて「今」は、何かを申し上げようというつもりはありません。

私が「臆病なのか、横着なのか」については、駒音時代の「JC IMPACT」というHNから「盤側の談話室」そして「言葉の対局室」の現在に至るまでを含めた「評価」の問題ですから、よこやり賀茂氏のような評価もあるでしょう。或いは違うものもあるのかもしれません。ただ、それは私自身がどうこういうことではありませんので。

私が何故「駒音」に発言しないのかについても、撤退宣言を含めて今まで散々、駒音や盤側、そしてここでも述べてきましたし、改まって再び、述べるという必要も正直ありません。

例えば今日、私は「石橋メモ全文」を登録しておきました。幸い世渡り下手爺氏が「駒音」に転載してくださいましたし、よこやり賀茂氏が「みんなでつくろう、連盟/LPSA年表」というスレッドについて、私も注目しています。「主観、客観」というベクトルではない、それぞれを支持する立場からの「建設的な意見」が展開されればと思っていますし、みんな「大人」なのですから、クオリティの高い議論を期待してもいます。

私は私で必要に応じて「ここで」何かを述べることにしましょう。ある意味「連盟・LPSAの議論」というのは、論者の「哲学」が問われると、私は感じてもいますので。

Pass

[1261]
JC IMPACTU (/) - 2013年02月11日 (月) 00時05分

喝采さん

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小生の見た限りでは、「おとこ」が連盟という組織なら、記者会見を行ったようですね。
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喝采さんが(1259)で紹介いただいた点は、私も読んでおりました。この場合の「おとこ」というのは「連盟トップである現会長」という面が私の中にありますね。

というのは「田中寅彦専務理事」と「関根紀代子女流棋士会会長」の示した内容に私自身「些かの乖離」を感じているからです。つまり温度差が相当違うという気がしています。

つまり「谷川浩司日本将棋連盟新会長」は「ファンの皆様へ」自身が語るべき言葉を持たないだろうか、そういうことでもあります。

Pass

[1264]
JC IMPACTU (/) - 2013年02月14日 (木) 17時41分

過日、あることで社外の面々と酒を呑む機会があった。石橋女流四段の「対局断念」についてのレクチャーを求められたからである。私なりに説明をし、質疑応答もあった。「将棋の世界」も「将棋」も全く知らない方々も何人かいらっしゃって、実はそういう方は「社会人」としての明快な判断をされる。なるほどそういう面もあるのだな、ということをしみじみと感じされられた。

で、話はそれで終わるはずだった。

カウンターの端の方からニコニコと笑っている初老の男性がみえる。我々はボックスで呑んでいたのだが、何度目かに目線が合ったときに、その男性は私たちの方に歩んでこられた。

少なくとも私の記憶にお会いしたという記憶はない。「やあやあ」と立ち上がり握手を求めたのはテーブルで我々と呑んでいるAさんだった。Aさんが勤務する会社のOBとのこと。「どうぞどうぞご一緒に」ということで、改めて乾杯となる。

「みなさん将棋がお好きなんですか」という話に始まり、氏はニコニコと笑いながら「私、谷川さんの後援会のお手伝いみたいなことをやっているものですから」とにこやかに盃を重ねる。ちょっと驚いた。

で、せっかくなので話を伺ってみた。「谷川十七世名人・日本将棋連盟会長は今回の問題をどうお考えなのでしょうか」

「谷川さんから直接聞いたわけではありませんが、どうも「女流問題は米長会長の案件ですから」と、我関せずのようですよ」

私は酔いが吹き飛んだ。「しかし、米長さんは既に鬼籍に入られたわけですから」と少し食い下がってみる。

「そうなんですが、まぁ谷川さんはそういうふうに考えるということですよ。谷川さんらしいといえばらしいのですが。どろどろしたことには触らないというか.....」

後援会を手伝っている方に「批判的なコメント」を求めようとは思わないから、それ以上の話はしなかった。言われてみれば「そういう方なんだなぁ」という気もするけれど、一方では、空しさがこみあげてきた。

「駒音」にはリコーの「女流王座戦の担当者」がLPSAの理事に対して「オヤジ黙れ」と言い放つ。三者連合の担当者は「脚で机を
蹴り上げる「仕草」」までしたと言う報告が示されている。

集団や企業の「governance」や「corporation compliance」は一体どうなっているのだろう。はっきり言うなら「会社人」であっても「社会人」にはみえない。


新聞三社連合の将棋担当者に能智映氏という私がたまらなく好きだった観戦記者がいた。明るい酒を呑む方で、それでいて、将棋のことを語る時は真面目な方でもあった。この有様を悲しんでいらっしゃると思う。

Pass

[1265]
JC IMPACTU (/) - 2013年02月15日 (金) 00時05分

「第6回女流最強戦」2/17は石橋幸緒女流四段 対 中村真梨花女流二段戦が20時より開催されることになっている。

さて、この対局は無事に行われることになるのだろうか。私は今、そのことに注目している。

本棋戦は主催:日本将棋連盟 特別協賛:大和証券グループで運営されている。「対局断念」以降の報道や様々な情報をみる限り、2月3日(日)以降、具体的な進捗がみられたという感じはしない。

「協会独自のプロの存在を認め、対等の組織として共存を図るのか。あるいは協会側に合流を呼びかけるのか。対立が続くのを避けるべきなのに、連盟は解決を先延ばしにしている。会長が谷川浩司九段に代わった今こそ、立場の強い連盟の側から協会に対話を呼びかけるべきだ」という朝日新聞の2/4付「(甲乙閑話)以降も、ということである。

さて、この状況で日本将棋連盟は自社主催棋戦への石橋幸緒女流四段の出場にどう対処するのか、である。

1.対局機会を与えない。

「連盟主催の棋戦である以上、出場の可否を認めるも認めないも連盟が決める。今回の石橋女流四段の対局拒否は由々しき事態であり、本件について、一定の解決をみるまでは、石橋女流四段の出場について、それまでの間、延期とする」

2.対局については通常どおり実施する。

という理由を「連盟側に立って」考えてみると、実は適当な理由が思いつかないのだ。この件で「石橋女流四段はけしからん」と考えている方々にしてみれば、不思議な構図にみえるだろう。何のペナルティも与えず、石橋女流四段に対局することを認めるのか」と、まぁそういう血気盛んな人々も多いことであるし。

だからもしこの対局が行われれば「スポンサーの意向が働いたのだ」と考えるべきなのかもしれない。「連盟として、この問題に真摯に向き合うことなく、徒に解決を引き延ばし、同じ将棋の道を志す団体として、更に不毛な争いを続けるような団体への協賛はできませんよ」ということである。企業の広報担当者であれば
額の多寡はともかくとしても、強者の論理をただただ振り回すような団体への協賛は企業のブランドイメージを著しく損なうことになるし、それでは何のためのスポンサーかわからない。この程度のことは瞬時に理解できるはずだと私は思っている。

連盟の価値や判断だけに追随するということの「リスク」という問題である。このあたりも踏まえた上で、どういう結果になるか、注目したい。

Pass

[1266]
JC IMPACTU (/) - 2013年02月15日 (金) 21時31分

公正取引委員会の官房総務課ならびに企業取引課(優越的地位の濫用の考え方についての相談)という部署に本件について問い合わせをさせていただいた。具体的な事案として説明をさせていただいた上で(報道資料などを参考に)「ただし、個別案件についての問い合わせに回答することについて、立場上難しいことも十分承知をしていますので、これらを踏まえた上での一般論としてご教示いただけませんか」というお尋ねをしてみた。

細かな話についてはここには記さないが、web「駒音」の(10.  香奈ファン氏 - 2013/02/15(Fri) 11:58 No.52487)に示された見解とは相当異なるというか、真逆に近いコメントを一般論と断った上で頂戴したことだけは、ここに記しておきたい。

案件そのものに「前例に該当するものがない」という点で、慎重にヒアリングを進めているらしいという印象を私は得ている。公取の取り扱う審査の全てが全て、報道されるというものでもなく、報道されてもベタ記事扱いというものもあるわけだが、全国紙に掲載されたということもあり、双方が公益社団法人ということも考えれば、事はそう簡単ではないのかもしれない。

勿論、どういう通知が示されるかはわからないが、いずれにしても日本女子プロ将棋協会にはその結果について文書が届くことになる。公正取引委員会は通知について記者会見などは行わないし、会見を勧めるようなこともしないが、その結果がいかなるものであれ、私はLPSAに堂々と会見を開いて欲しいと思っているし、そのことは機会があれば、石橋代表理事にもお伝えしたいと考えている。結論までにはしばらく時間がかかるという気もしている。

mana-blog2/14付記載文を私も読んでみた。

「私はマイナビやリコー杯でも本戦出場したことはなく、「実力がない」と思われても当然です。まだまだ研鑽が足りないのも事実です。」

こう考える彼女はきっとまだまだ強くなると私は信じてもいる。

そして日本将棋連盟は、極端なことを言うならばマイナビやリコー杯でベスト4になろうが決勝に進もうが、おそらく彼女に対する扱いを変えることはない。私はそう確信している。連盟の論理は「研修会入会だけがスタートライン」だからだ。そう考えると渡部愛さんの棋力云々などは、連盟からみれば「何の関係もない」ということであろう。「自治権の侵害」とLPSAが主張する背景にはおそらくはこういう問題が当然含まれていると私は考えている。

私は渡部愛女流三級の今後について、何かを言おうというつもりはない。研修会に進む。或いはLPSAで活動を続ける。そのどちらを選ぶにしても、それこそ自分で考えて、自分で決断することだから。だから肩も押さないし、引き留めたいとも考えない。どちらを選んでも応援はする。

そういうことを自分で考えて考えて考え抜いて「次の一手」をみつけるくらいのことができないと、その選択を「誰かのせい」にしてしまうということがあるからだし、それは自分で決めないと、この先、やはり強くはなれない。私はそんな気がしている。

Pass

[1267]
香奈ファン (/) - 2013年02月16日 (土) 00時47分

ここには、もはや顔を出すことは無いと思っていたのだが、駒音で、喝采氏に挑発的に「呼び出されたので」やむなく顔を出しました。


JCさんの関連機関への質問内容や、聞いたという内容には、又聞きで聞いても仕方無いので、質問もコメントもしません。

ただ1点だけ、

>いずれにしても日本女子プロ将棋協会にはその結果について文書が届くことになる。

この点についてだけは確認しておきたい。

LPSAに結果報告が届くということは、「申告」したのはLPSAだったということなのだろうか。ということである。公取は、申告してきた相手には「調査」の結果報告をしなければならない。従って申告者がLPSAなら、結果報告はLPSAに届くだろう。

しかしLPSAに近い筋の者であったとしても、申告者がLPSAその物で無いならば、結果報告がLPSAに「届く」ことはあり得ない。申告者にのみ報告すべき内容を、公取が他の者に報告するわけは無いのだ。

確か、雑誌の記事では、LPSAは、公取に呼び出されて、調査をされたとあったように思う。すなわち調査の対象であって、他にいる「申告者」の申告内容によって公取が調査を始め、それに関連して調査されている、といった感じで、LPSAが申告者そのものとは取れなかった。


何故、JCさんは、「LPSA」に結果の文書が届くと考えているのだろうか。この根拠に答えてもらいたい。


ついでに言えば、「真逆に近いコメントを一般論と断った上で頂戴した」と挑発的に言われているので、間に(私が普段から信用を置いていない)JC流質問の仕方や、JC流解釈が挟まれているとしても、多少の反論レスはこれから2,3回くらいは書かなければいけないだろうから、あらかじめ予告しておきたいことがある。

私が「終わったこと」と書いたのは、おそらくは7月頃にLPSA以外の申告者が申告した案件について。

一方、駒音で私が工藤貴弘さんにあてたレスにも書いたように、事象さえ変えれば、同じような案件であっても申告は繰り返ししつこく出されることもあり、もし、LPSA自身が最近になって、自ら新しく申告すれば、その申告への報告はLPSAに届くであろうし、その回答の起点も夏ではなく最近だろうから、まだこれから回答が届くこともあるだろう、ということは前もって言っておきます。

さてJCさんの回答やいかに。関連機関に聞く時に、そのあたり混乱して聞いていませんか?

Pass

[1268]
JC IMPACTU (/) - 2013年02月16日 (土) 01時25分

香奈ファンさん

信頼しないと断じる者に「確認」をするというのも不思議な気がしなくもありませんが、別に難しい問いでもありませんので、以下に回答しておきます。

------------------------------------------
何故、JCさんは、「LPSA」に結果の文書が届くと考えているのだろうか。この根拠に答えてもらいたい。
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---------------------------------------------
そして私どもとしましては、株式会社マイナビ様からの連絡を受けまして、現段階として、一部報道機関でも情報発信されておりますように、私ども日本女子プロ将棋協会は現在、公正取引委員会から被害者的立場というような立ち位置に立ちまして、事情聴取を受けております。
---------------------------------------------

という石橋代表理事の記者会見から「被害者的立場での事情聴取ならば」結果について何らかの通達があるのではないかと、私がそう考えたということです。公正取引委員会に「LPSA」への通達の有無についてやりとりをしたわけではありません。

従って香奈ファンさんの主張される「申告者がLPSAその物で無いならば、結果報告がLPSAに「届く」ことはあり得ない。申告者にのみ報告すべき内容を、公取が他の者に報告するわけは無いのだ」ということについて、取り立てて異議を申し上げるつもりはありません。

ただ「被害者的立場での事情聴取」ということであれば、顛末について、問えば概要について答えてくれるものではないかとは感じてもいますが、その点についてはご教示をいただければと思います。勿論、無理強いをするつもりもありません。

Pass

[1269]
香奈ファン (/) - 2013年02月16日 (土) 10時33分

あら、拍子抜け!

JCさんが公取に聞いたというので、私の推論を覆すどんな新しい解釈(独禁法に関する)の一端が記されるのかと思っていたら、LPSAの会見の中の「被害者的立場というような立ち位置に立ちまして、事情聴取を受けております」という言葉からの推論??

なんか要領を得ませんね。せっかく公取に連絡したのなら、今回のような「被害者的立場」の場合、申告者じゃなくても、結果について教えてもらえるかどうか、JCさんが勝手に推論するよりは、その時に聞けばよかったのに。

まあ、その点はJCさんにとってあまり重要な点ではなかったのでしょう。

もう一つ聞いておきたいことがあります。

私の見解と「真逆のコメント」とは、どういうことでしょうか。
該当レスの私の「見解」とは、以下の3点。

1. 8月に調査を開始した案件なら、半年以上経っているので、結論は出ているはず。LPSAにとって望ましい方向に進んでいるのなら連盟への立ち入り調査くらいは行われているのであろうから、それが無いなら、もう終わっているはず。少なくとも申告者には何らかの結果報告が来ているはず。という趣旨の内容

2.何度も申告が繰り返されることはありうるだろう。という趣旨。

3.もしその場合、指摘される事象に対する、独禁法の基本的考え方を記して、対処するであろう、という趣旨。

JCさんが聞いた話は、どこが真逆なのでしょうか。



JCさんの答えを聞く前に、JCさんの言う「真逆」について、私なりに、先に推論を述べておこう。

公取は、一般的企業における独禁法違反事象の場合とは異なり、今回のような、いわば伝統芸能の世界のような狭い世界における内輪もめのような事件には、スパッとした結論は出しにくい。競っているのはたった2社だけだ。いわば跡目争いのような世界の中に、独禁法を無理やり持ち込まれたようなものだ。

確かに、独禁法は一般的なビジネス活動を行う企業だけではなく、このようなエンターティメント的な狭い分野にも適用はされる。しかし、このような分野は数多くある。どの分野にも過去の「判例」があるわけではない。問題が持ち込まれる都度、新たに解釈しなければならない問題も発生する。その分野の持つ、過去の歴史・慣習も、適法・違法を判断する重要な材料になる。まして今回のようなケースの場合、違反があった場合、損害をこうむる「消費者」は誰かと言う判断が難しい。損害の程度を数値的に判断することも極めて難しい。従って、違反の認定も難しく、改善命令の「改善内容」もすっぱりとは決められない。

とは言え、持ち込まれた案件をずっと保留にしておくことは出来ない。当面の何らかの結論は出ているはずである。この結論には二通りある。一つは公取の内部用、もう一つは申告者・外部用だ。もしJCさんが議題にしているのが、8月に調査が始まったという案件ならば、必ず申告者に対して、何らかの回答はしているはず。私は「却下」という言葉を使ったが、おそらくは、「今後の推移を注視していく、今後も調べていく」というような、やや玉虫色の、半分期待させるような、半分落胆させるような文面だった可能性はある。一方、公取内部用は、今後この2者の動きの推移を見守りましょう的な方針ではないかと考えている。いずれにせよ、当案件については一応の終了を見ていると考えます。


一方、先月末の、マイナビボイコット事件は、訴え(申告)がだされていようが、いまいが、公取にとっては新しい一つの判断材料ではある。また、ある意味、より明確な判断を迫られていると言ってもいいだろう。何故なら、LPSAが公然と、連盟やスポンサー(ここに何故スポンサーが入るのか要領を得ないが)を独禁法違反であると主張しているのであるから、今後の公取の対応で、否が応でも、これが独禁法違反だったかそうでないかがハッキリしてしまうからである。その点については、今後の推移を見ていくしかないが、私は、後ほど、気が向けば、駒音で、この件についての私なりの見解を出そうと思っている。



それともう一つ、ついでながら言っておきたいことがあります。

「被害者的立場というような立ち位置」という、極めて回りくどく、意図だけが先行したような日本語。

独禁法が対象としているのは、不公正な取引などによって、消費者や社会が損害をこうむることを避けるための事象であって、当事者の片方を被害者と見て、それを救済するというような立場にはありません。あくまでも、消費者や社会の側の利益を考えて判断するわけで、いわば当事者ではない第3者の利益を念頭においてるわけですから、「被害者的立場からの調査」などはあり得ません。

Pass

[1270]
JC IMPACTU (/) - 2013年02月16日 (土) 10時41分

さきほど「web駒音」にアクセスをしてみた。

香奈ファン氏が本スレに書かれていた「駒音で、喝采氏に挑発的に「呼び出されたので」やむなく顔を出しました」という意味合いがはっきりと私の中で咀嚼できなかったからである。

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100.  よこやり賀茂 - 2013/02/16(Sat) 01:10 No.52563(一部引用)

せっかくのフリなんで簡単に説明すれば、賀茂は氏を理に則った議論ができる
人と見なしていないからであります。細かいことははしょるけど(どうせ云っ
ても理解していただけないと思うので)、氏は論理、願望、インプレッション
などを区別せずにいっしょくたに文章化する傾向があるので議論が捻じ曲げら
れてしまうことが多々あるのと、肝心な点すら(都合が悪いからか)無視する
ことがあることも見逃せません(例:アセアセ氏の「世渡り下手爺さんの公益
認定には2種類あるという話は間違ってる」という指摘には完全スルーじゃなか
ったでしたか)。
-------------------------------------------------

この発言を受けた形で

-------------------------------------------------
102.  香奈ファン - 2013/02/16(Sat) 01:32 No.52565
よこやり賀茂 さんへ、追伸

JCさんへの評価、全く私と同じです。彼の印象についての表現は、あなたの
方が私より数倍うまいですね。また同様の理由で、あそこでは本当は書きたく
ない。
-------------------------------------------------

私自身、自分がBBSという公の場に何かを発言する際に、他者には求めないが自分なりに課していることはいくつかある。例えばよこやり賀茂氏がの引用した発言は、私に対する「ひとつの評価」である。それは自由だ。色々な評価というものがあるだろうし、読み手の全てに「納得と共感」を得られる、或いは「誰からも賛意を得られる」と考えるほど思い上がってもいない。「発言内容に対する評価」というものは、発言した本人ではなく、ここに登録した瞬間から様々な解釈をされるし、ある意味「書き手」から離れてしまう面がある。評価については「ご自由に」というのが私の思想の根本にはある。だからとりたてて、そのことについて何かを申し上げるつもりはない。

ただ私は氏の当該発言を読んで「面白いなぁ」と思った点がある。本スレの1248で今はHNを正しく赤字で記しているが、

「「よこやり賀茂氏のいう客観とは何だろう」と大いに考えさせられた。私も含めて誰であろうと「客観」と書けばそれが客観になるわけでは勿論ないのである」と私は述べた。

賀茂氏はこの発言に対して駒音の「日本女子プロ将棋協会がストライキ(3)」というスレッドの「8.よこやり賀茂 - 2013/02/07(Thu) 17:24 No.52082」で以下のように述べている。

---------------------------------------------
それにしても、「私も含めて誰であろうと「客観」と書けばそれが客観になる
わけでは勿論ないのである」って、相当な上から目線というか、人を小馬鹿に
した発言だよね。
---------------------------------------------
こういう時に「そんなつもりはない」などと言うのはある意味愚の骨頂である。私の発言を氏の場合は「そう解釈した」という事実が示されたということである。そのことについて、ああだのこうだのと言うようなことは私はしない。

ただ上記のような指摘をされる方がその一方で

----------------------------------------
(どうせ云っても理解していただけないと思うので)
----------------------------------------

と述べることが私には不思議で仕方がない。「JCも上から目線だし、よこやり賀茂氏も上から目線なのだ」ということであるならば私は苦笑するだけだけれども、私にはこういう「不思議なこと」は頼まれてもできない。おそらくはよこやり賀茂氏と私の感覚が違うということなのだろう。

ついでに言うならば「あせあせ氏の発言に対してスルー」など私はしていない。私はよこやり賀茂氏はこういうことについては横着をしない方だろうと、氏の年表作成のスタンスからもそう思っていただけに、ちょっとびっくりしました。

検索窓に「2012年11月29日 (木) 01時05分」と入れてみてください。他にもいくつかありますが。
賀茂氏が私を「どう評価」されても構いませんが、中途半端なことを書かれれば、事実に明らかに反することについては、最低限の指摘をしなければなりませんし、重い腰も上げねばなりません。そんなことをするために私はこの掲示板を開設したわけでもありません。そのことははっきり申し上げておきます。

香奈ファンさんご自身が駒音で述べている

-----------------------------------------------
あそこでは本当は書きたくない。
-----------------------------------------------

というスタンスを私は尊重しますよ。香奈ファンさんご自身が盤側の談話室で「読む人が読めば誰がみても私の掲示板での出来事とわかる内容」を(ぼかして)記されていたことを私は承知していますし、例えば香奈ファンさんが私の発言全文を「駒音」に転載することについても何ら異議を申し立てるつもりはありません。
別に隠れてやっている陰口でもないわけですから。

駒音であろうが盤側であろうが、私がアクセスをできる環境にありますし「本当は書きたくない」方に「書いてください」などと人を縛るようなことは私は断じてしませんので。

香奈ファンさんと私の議論はこのBBSにそのまま残っています。さきほど検索して「相当な量だったんだ」と改めて思いました。そこにあるものが「ここでの」全てです。

Pass

[1271]
JC IMPACTU (/) - 2013年02月16日 (土) 12時24分

web「駒音」の「LPSA新女流棋士誕生(12)」で、(棒銀王子氏 - 2013/02/16(Sat) 08:11 No.52571)が自身の主張をまとめている。私は氏の主張に同意できない点が多々あるので、もう一度、ここで改めて整理をしておきたい。

--------------------------------------------------
連盟が認めないのはLPSAが段級や独自のプロ規定を定めたことではありません。
実際、LPSAが渡部さんを独自のLPSA女流3級に認定したときには、認めないどころか
祝辞を贈ってすらいたことがわかりました。
連盟が認めないのは「だからと言ってウチが関係する棋戦でそれをこちらに押しつけない
でね」ってこと。
なぜならば、連盟もまた独自の基準を定め、長い試行錯誤の上でそれを運用してきたので
すから。
例えば、連盟が明らかに緩い基準を認めてしまえば、研修会や奨励会で現在も戦っている
会員や、その戦いに敗れて去っていった者に対して筋が通らなくなる。
LPSAの基準でいえば、小学生女子の大会での実績から、今井さんまでプロ資格を認めて
しまうことになりますが、この子は研修会ではD1。連盟が定めた基準のC1からふたつも
下です。
それで、D1やC2で何年も苦闘している会員や、そこから上に行けず去っていった者に対
して筋が通せますか?

--------------------------------------------------

「日本将棋連盟」と「LPSA」は共に将棋を生業にしながら様々な活動を行う公益社団法人である。規模や構成については、勿論連盟の方が巨大でもある。歴史も違う。

「だからと言ってウチが関係する棋戦でそれをこちらに押しつけないでね」と棒銀王子氏は述べる。そもそもふたつの異なる、それぞれが独立した団体の「認証制度」について一方がとやかく言う話ではない。ただし、渡部愛三級は、日本将棋連盟に所属していないわけだから、この認定は「日本将棋連盟の認定したものではありません。そのことだけははっきりしてください」これは当然主張してしかるべき内容でもある。故に私は『渡部愛女流三級(LPSA所属・認定)』とすれば、この点について誤解が生じることはない。またLPSAがそのような記述を拒む理由もないと考えている。

棒銀王子氏は「連盟が明らかに緩い基準を認めてしまえば、研修会や奨励会で現在も戦っている会員や、その戦いに敗れて去っていった者に対して筋が通らなくなる」と述べている。

連盟が他の団体の「認証基準」について認めるとか認めないという話ではない。そもそもそういう立場には連盟もLPSAもない。それぞれが異なる独立した組織だからだ。つまり「渡辺さんの級位は日本将棋連盟が認定したものではありません」その主張だけで「連盟が認めたものではない」ということは一目瞭然である。

それ以上のことは要求できない。それは不当な干渉だということになる。「他の団体が決めた基準が自らの団体で筋が通らない」というのは、せいぜいが「連盟の勝手な都合」でしかない。その勝手な都合を押しつけようとしているのが現状であり、私の認識でもある。

例えば日本将棋連盟の視点で考えるなら「あんなヌルイ制度で女流三級などというのは片腹痛い。君たちは連盟の中でしっかりと鍛えられてきたのだ。自信と誇りをもって、渡部愛と闘ってこい。そして絶対に負けるな。この世界がそんなに甘いものではないことを渡部愛にも石橋幸緒にも思い知らせてやれ。三級で終わらせるんだ」

結果、渡部愛さんが三級で終われば、それこそが「養成・認定のひとつの評価」になる。そういうことが続けば、LPSAではやはりプロ棋士の養成は難しいのだな、ということにもなる。そのことを以て、私は連盟を批判しない。盤上での結果だからだ。

つまり、一方の団体が新たに設立された公益社団法人を敵対的に捉え、尊重することをしない。問題はここにある。

--------------------------------------------
もちろん、LPSAが独自棋戦を開催し、そこでプロとして扱うぶんには全く問題はありま
せんが、LPSA自身が独自棋戦を公式戦として扱っておらず、所属女流棋士の個人成績や
昇段に反映させてすら居ません。

連盟は渡部さんの権利についてはっきり保証しています。
年齢を鑑みC2での受験。これは渡部さんの頑張り次第では、最短一ヶ月でC1に上がれま
す。
しかもここが肝心ですが、研修会に入る際にも、また通過してプロ資格を得たとしても、
LPSAに在籍することはまかりならん!とは一言も言ってないのです。
--------------------------------------------

LPSAと連盟では規模の問題、構成人員の問題もあり、連盟と同じような認証制度を行うことはできない。ただし、仮にも石橋幸緒代表理事以下、組織として責任を以て認証したものである。石橋さんにしても中井さんにしても「将棋の厳しさ」を身体で覚えた方だ。「責任を負う」ということは、三級として送り出した初の女流棋士の「結果」も背負うという覚悟がないと、できないことでもある。「女流三級がいっぱいいっぱい」という者なら、それこそ認証などできるものではない。この程度のリスクは当然折り込むものである。

プロ女流棋士が所属する小さな組織の公益社団法人のプロ棋士認定を「自分たちとは方式が違う」というだけで、研修会入会以外は認めないというのは、横暴な論理である。繰り返しになるが、LPSAは「日本将棋連盟にプロとして認めろ」という主張をしているのではない。「LPSAの認証に不当に干渉して欲しくない」ということである。ここを誤ると話の本質はみえない。

----------------------------------------
よって、渡部さんが研修会に入ることをLPSAの錦織名誉理事長が「論外!」と切り捨て
たのは適切ではありません。
連盟の主張を逆手にとるくらいのつもりでいればいいのです。

連盟も、またどれだけ連盟を信奉する人間でも、渡部さんを育てたのはLPSAであること
を認めるに吝かではないはずです。

であればLPSAは

「連盟育ちの研修会員など捻り潰しておいで!!」

と、笑って渡部さんの背中を叩いて研修会に送りこんでくればいいではないですか。
それで渡部さんがC1に上がって女流3級の資格を得たとして、誰も「渡部は連盟が育て
た!」なんて言いませんし、もし言たら笑われるだけですよ。
堂々とLPSAの女流棋士だと名乗ればいい。それを止める権利は連盟にはありません。

それを繰り返してLPSAが育てた女流棋士の数が増え、各棋戦で活躍するようになってか
ら(タイトル挑戦とか)改めて独自認定だけで資格を与えられるように交渉すればいいじゃ
ないですか。

連盟ですら、女流棋士のプロ資格に関しては長い間試行錯誤して積み重ねてきたのです。

また、渡部さんの公式戦での実績を盾にプロとして認めよという主張にも無理がありま
す。

アマチュアでも出場できる公式戦のマイナビ女子オープンやリコー杯で、渡部さんを上回
る成績を挙げたアマチュアは何人もいます。
アマチュアとして過去最高の実績を挙げてすらいない状況でプロとして認めよと言われて
も無理があります。

LPSAは、渡部さんが研修会に入ることを拒否し、さらに来期から所属女流棋士がマイナ
ビに出場させないことを明言し、結果、渡部さんが実力を世間に知らしめる機会そのもの
を奪いました。

渡部さんの権利を奪っているのは他ならぬLPSAです。
----------------------------------------

「連盟の主張を逆手にとるくらいのつもりでいればいいのです」というのは「LPSAの主張を逆手にとるくらいのつもりでいればいいのです」とも言えること。それは既に書いたのでここでは繰り返さない。

「渡部さんの権利を奪っているのは他ならぬLPSAです」というのも不思議な主張で、今回の「断念発表以降」渡辺愛さんが、例えば「研修会への所属」という意向を表明したときに、LPSAがその移籍を握り潰す。自団体への所属を強要するということにでもなればともかく、彼女のブログをみても、そんな様子は微塵も感じられない。彼女のブログを読んで私が思うことは「どちらの選択肢を決めたところで、それだけで薔薇色の世界はないという強い自覚と決意表明」だということだった。その意味で「プロの世界で上がっていくことというのは甘くはない」

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マイナビ予選当日にはアマチュアとして送り出し、LPSAのだ〜れもな〜んにも渡部さん
の為に憤ってみせなかったのに、共同主催を外され途端にボイコット。(参加はできるの
に)
組織のメンツの方が渡部さんより大事だということが露呈したといえます。

LPSA理事会は、これを渡部さんにどう説明したのでしょうか?

「いい!これはアンタの為なのよ!
アンタをプロとして認めなかった、連盟とマイナビが悪いのよっ!
もしかしたら公式戦にはもう出ないかもしれないけど、アタシ達も我慢するから、アンタ
も我慢しなさいっ!!」
でしょうか?

ちなみに、今回のボイコットはLPSA理事会が満場一致で決めましたが、その理事会の顔
触れはといいますと石橋さん以外は全員引退しています。

公益法人云々以前に、プロの勝負の世界で、数も少ない、強さでも劣る。なによりも実績
が無い方が対等に扱えと言っても、それは世間に対して虚しく響くだけです。

「世の中そんなに甘くない!」のです。
-------------------------------------------

渡部さんを「アマ」として送り出したことについて、LPSAは相当に耐えてもいたと考えられる。そして積もり積もったものがついに噴き出したというのが「今」である。

認証のシステムや現状の組織の構成の違いだけを以て「無理がある」かどうかはわからない。そこに対する不当な干渉が明らかになった以上、組織として抵抗し世に問うのは当然であろう。

「マジョリティの中にいるとマイノリティがみえなくなる」というのは本当だなぁと、改めて実感することができた。

Pass

[1273]
JC IMPACTU (/) - 2013年02月16日 (土) 13時00分

香奈ファンさん

【1269】のコメント、読ませていただきました。

香奈ファンさんのひとつの「見解」ですし、そういう視点もあるのだな、という点で勉強になりました。ありがとうございます。

さてご質問をいただきましたが、今回、私は回答することを控えたいと思います。勿論、それには理由というものがあります。

香奈ファンさんは【1267】で

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JCさんの関連機関への質問内容や、聞いたという内容には、又聞きで聞いても仕方無いので、質問もコメントもしません。
--------------------------------------------------
と自ら発言されています。

こう書かれた方が【1269】で質問をされるというスタンスが私にはわかりません。「又聞きで聞いても仕方無い」と言われている方に時間を費やし、メモをみながら整理してここに記すなどというのは、何かこう間抜けなことだとも思っていますので。

仕方無いことを聞いても、それこそ「仕方が無い」のでは、と私は考えます。

Pass

[1274]
香奈ファン (/) - 2013年02月16日 (土) 13時38分

JCさんへ。

了解です。「真逆」への反論は、どこが真逆だったのかを確認しなければ出来ませんし、もとより私の望んだ「議論」では無かったので、これで当件は終わりにしましょう。

Pass

[1276]
棒銀王子 (/) - 2013年02月16日 (土) 20時33分

JCさん

どうしても相手して欲しいなら、まともな読解力を身につけてからにしていただきたい。

Pass

[1277]
JC IMPACTU (/) - 2013年02月16日 (土) 20時58分

棒銀王子さん

----------------------------------------
どうしても相手して欲しいなら、まともな読解力を身につけてからにしていただきたい。
----------------------------------------

面白いことを仰いますね。私は私の主張を「駒音での棒銀王子さんのまとめ」と対比しながら、まとめただけのことです。相手をしていただく必要など全くありません。

Pass

[1278]
JC IMPACTU (/) - 2013年02月18日 (月) 01時03分

URL欄にあるとおり

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石橋女流四段の対局再延期に

日本将棋連盟は16日、東京・渋谷区の将棋会館で会見を行い、17日に延期されていた大和証券杯女流最強戦2回戦の日本女子プロ将棋協会(LPSA)所属・石橋女流四段(32、LPSA代表理事)と連盟所属の中村真梨花女流二段(25)の対局を、24日に再延期すると発表した。1月に他の棋戦契約を一方的に解除し、対局を放棄をした石橋女流四段の行為について、LPSA側に謝罪を求めるための措置と説明している。

一連の騒動は先月29日に勃発した。LPSAは、独自に認定した新人女流プロを、棋戦「マイナビ女子オープン」(連盟、LPSA、株式会社マイナビが共同主催)にプロとして出場させるよう連盟側に求めたものの折り合わなかった。その後、マイナビが来期の主催を連盟との2者にすると通知したため、LPSAは同棋戦の今期契約を途中解除。代表理事である石橋女流四段が、翌日の同棋戦準決勝・里見香奈女流四冠(20)戦を放棄する騒動に発展した。

連盟は、事態を受けて今月3日の石橋―中村戦を17日に延期。石橋女流四段らLPSA側と2度にわたって会合の場を持ってきたが、収束しなかったため、再延期に踏み切った。再々延期は日程の問題から不可能なため、連盟側は来週にもLPSA側と最後の会合を持つ予定だ。

会見した連盟の谷川浩司会長(50)は「対局を2度も延期するのは今までなかったこと。苦い決断でした」としながら「私は会長という立場ですが、棋士でもあります。棋士にとって対局は命と同じこと。石橋女流四段には、棋士の心をどのようにお考えですかとお聞きしたい」と話した。

17日は再延期された対局の代わりに、午後8時から長谷川優貴女流二段(17)―室谷由紀女流初段(19)のエキシビジョンマッチが行われる。

 LPSAは2007年、待遇改善などを求めた一部の女流棋士が連盟から分離独立する形で設立された。
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との報道があった。日本将棋連盟のHPには(http://www.shogi.or.jp/topics/2013/02/62-1.html)

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第6回大和証券杯ネット将棋・女流最強戦2回戦、 中村真梨花女流二段対石橋幸緒女流四段(LPSA所属)戦の 再延期についての記者会見(更新: 2013年2月16日 16:02)

本日(2月16日)、日本将棋連盟は東京・千駄ヶ谷「将棋会館」で標記の対局再延期について、谷川浩司会長、渉外担当の田中寅彦専務理事、木村明弘渉外部部長待遇が出席して記者会見を開きました。

 この対局は本来2月3日(日)に予定されていましたが、いったん同月17日(日)に延期になり、今回さらに24日(日)午後5時開始に再延期になりました。

 冒頭、谷川会長から中村―石橋戦が再延期になり、17日は午後8時からエキジビションマッチとして、長谷川優貴女流二段対室谷由紀女流初段戦が行われることの発表がありました。

 さらに、谷川会長から「第6期マイナビ女子オープン(マイナビ主催)準決勝で石橋幸緒女流四段(LPSA代表理事)が対局放棄し、不戦敗になりました。これはあってはならないことで、契約の一方的解除であり、将棋ファンの方々、棋戦主催社、将棋連盟に対して納得のいくけじめをつけてほしい、とLPSA側に申し入れをしました。田中専務と石橋LPSA代表理事との間で2回話し合いが持たれましたが、合意に至らず、来週前半に再度話し合うことになりました」と途中経過の説明がありました。

 その後、東京将棋記者会会員による質問に答える形で、谷川会長は「時間的にも次の話し合いが最後になると思っています」との見通しも付け加えました。田中専務は「詳しいことはお話しできませんが、まだいろいろな可能性が残っていると考えています」と答えて会見を終了しました。
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と示されている。谷川日本将棋連盟会長は「棋士にとって対局は命と同じこと。石橋女流四段には、棋士の心をどのようにお考えですかとお聞きしたい」と会見で述べたそうだが、ならば石橋幸緒女流四段に率直にお尋ねになればいいと思っている。20数人も揃えて、威圧的な環境の場ではなく「棋士の心」を問うというのであれば、男性と女性の違いはあっても互いにプロ棋士であり、それぞれの組織の代表なのだから、静かな環境で余人を交えることなく、棋士として対話をしてもらいたい。私はこういうことこそ「礼儀」だと考えている。対話というのはそういうものだ。

さて「対局は命と同じこと」という会長の発言について、考えてみたい。

石橋幸緒代表理事は本件の記者会見でこう述べている。(一部引用)

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私自身も女流棋士というこの世界に身を置いて、二十年以上現役を続けてきておりますので、もちろん本日お集まりいただいた皆さまは重々ご承知のことと思いますが、棋士にとって対局というのは、よく言われるように命と同じ、またそれ以上というふうに言われます。そのことはもう、重々承知しております。

ですので、この準決勝という大きな舞台で、しかもまたご存知のように、対戦相手は里見香奈女流四冠という、現代の女流棋界を牽引し、引っ張っている、一番、人気も実力も兼ね備えたスーパーヒロインと言った方がふさわしいでしょうか、そのような対戦相手ということで、何よりも、対局をできないというこの状況を、大変残念に、また、正直悔しくも、無念な思いも、今いろいろな思いが去来しております。

この、現段階の判断に至るに、本当に対局という部分を考えますと、楽しみにしてくださっていた全国の将棋ファンの皆さま、また、対戦相手としての里見女流四冠にも、痛切の思いといいますか、本当につらく胸が痛いということを、お伝え申し上げたいと思います。
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まぁ色々な読み方をする人はいるのだろうが、私は石橋さんのこの発言は「楽しみにしていた(勿論、私もそのひとりである)ファンに対する、非常に重い『お詫び』の想いが込められていると考えている。これをみた上で「詫びていない」などというのは、私から言わせれば難癖でしかない。至った経緯や葛藤、揺れ動いた気持ちを素直に吐露すれば、こういう言葉になるということだと考えている。

そしてLPSAホームページの「マイナビ女子オープン準決勝対局、断念の背景と経緯説明」には下記のような記述がある。

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11、我が国に二つしか存在しないプロ所属の公益法人将棋団体として、私共の対局の姿を多くの将棋ファンやご関係の皆様にお見せ出来ない事は、誠に心苦しく深くお詫び申し上げます。

 しかしながら協会は、このような理不尽な排他的取扱に服従することは、法治国家の一員として、また我が国公益法人の一端を担う立場として、決して容認出来ないとの結論に至り今回の行動となりました。
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日本将棋連盟はここに紹介した文書は、公開されたものであるから当然読んでいるだろう。その上で「けじめをつけなさい」というなら、それは「何のけじめ」なのかとは考えなくもない。

私自身、ここまで述べてきて、実は暗澹たる気分に陥ってもいるのだが、谷川日本将棋連盟会長は「対局=命」と精神論というよりは本当にそう考えているのではないかということである。

「対局というのは命と同じ、もしくはそれ以上のものであるとの意識をもって盤に向かわなければならない」というのであれば、ともかく「命そのものよりも大事、それ以上」というのは明らかに間違っている。

例えば芹澤博文九段もそうだったし、他にも何人かの棋士が異口同音にこういうことを述べたことがある。「名人になったら■んでもいい」

しかし私は芹澤九段の大ファンではあるけれど「芹澤さんが名人になったら■ぬ」なんて思ったこともない。そしておそらくご本人も「なったら■ぬ」なんてつもりもなかったであろう。「それほどに名人に就きたいという願望、想いの表現」ということだ。口の悪い方は「芹澤は名人になれないことがわかっているから、そういうことを言うんだよ」と笑っていたけれども。

この春、東京の築地に歌舞伎座が完成する。中村勘三郎氏も市川團十郎氏も残念ながら、この舞台に立つことはできなかった。両氏のドキュメンタリーを試聴していると、芸を極めることに対するあくなき執念、極めようとする姿勢には感動を覚える。

数年前、何かの番組で当時は勘九郎氏が「舞台の上で■たら本望ですよ。私にとって舞台は命そのものです」と述べていた。明るく語りながらも目は笑っていない。そういう「覚悟の中で日々生きていく、修行していくことの重要性」を氏はさりげなく語った。

勘三郎氏が亡くなってからの追悼ドキュメンタリーをみていると、氏は手術を前に生存率を知らされ苦悶する。そして彼は治療に賭けた。「舞台の上で■ぬこと」は選ばなかった。私はそのことを何ら悪いともおかしいとも思わない。「健康を取り戻して、歌舞伎という文化に貢献する」ことの方が「舞台の上で■ぬ」ことよりも遥かに大事だと考えるからである。目前に迫った舞台を休演してでも、元気な姿をお客様にみてもらう。全ての勘三郎ファンもそのことを願ったはずだ。

石橋幸緒代表理事・女流四段は今回「自分が本当に大事だとするものを」差し出した。それは「対局」よりも彼女には大事にしなければいけないものがあると、悩みに悩みに悩み抜いて至った選択だったと私は考えている。それは人としての気概に他ならない。

谷川会長は「棋士の心」を問いたいと述べている。それは大いに結構なことだ。ただし「棋士の心」や「人間の心」を米長前会長に仕えながら「踏み躙ったこと」はなかったのかどうか。併せてそのこともお考えいただきたい。谷川会長のお父上はご住職である。人間の尊厳とは何か。将棋の勝負とは別にそういうことについても、きちんとした教育を受けてこられた方であると、私は信じたい。

追記:

よこやり賀茂氏の「10.よこやり賀茂 - 2013/02/17(Sun) 13:27 No.52677 」(web駒音)を読ませていただきました。「よこやり賀茂氏の言いたかったこと」ということだと思います。

この一文に対して主張すべきことはいくつもありますが、ご承知のとおり、本掲示板は「公開運営制」をとっています。管理者の運営に対する疑義について、参加できる環境を作っていますし、
私は「あせあせ氏」の運営管理上の手続(規制の実行)については、段階も踏みましたし、期間も設けましたし、ROMの方々への意見も伺いたいというアナウンスも行っています。

もちろん「よこやり賀茂氏」がどこで「言葉の対局室」の運営管理をどう論じようとそれは自由です。ただし事「運営」に関する問題について他サイトからの批判、意見、要望について対応することはしません。従って見解も意見も述べません。私からみて、
明らかに不当なものについては、考えなければいけませんが。

見解の相違ということでありましょう。

誤読という指摘については、まぁ、何とも言えませんね。

アンケートをとっても仕方ありませんし(苦笑)

まぁ、いずれにしても終わりましょう。

[1279]
香奈ファン (/) - 2013年02月19日 (火) 11時51分

とても面白いサイトを見つけたので読者の皆さんにご紹介致します。

http://maguromeijin.blog54.fc2.com/

【将棋】マグロ名人戦騒動のまとめサイト

最新のものを全文引用します。今後は当サイトからご覧下さい。またバックナンバーにもとても面白い情報がありますのでご覧下さい。また、原文は、文章の行間やスペースの取り方も非常にうまく、その結果非常に読みやすく、論点がわかりやすい記述になっており、その点でも参考にして下さい。

・・・・・
「将棋界でさえ解決困難な複雑なプロ認定基準の問題」を
一私企業であるマイナビに「連盟と話しても無駄!お前が判断しろ!」と強要している。
・・・・・

この見解は、私がJC氏と議論した時の私の見解と全く同じ。一方JC氏の主張はLPSAの主張と全く同じ。

JC氏との議論は不毛なので、代理としてこの方を送ります。この方との「議論」をご披露下さい。

・・・・・
マイナビ宛の通知文書その3
2013年02月19日 (火)

 LPSAが、マイナビに「激怒」していることは十分過ぎるほど伝わってきました。
では一体「マイナビの何に怒っているのか?」を見ていきます。

 まず、LPSAが主張するマイナビの言動を抜き出してみると、

・マイナビは、女流棋士認定問題に介入する立場にない。
・認定については連盟と合意をするように。
・12月までにまとめるように。

というものだったようです。
 マイナビが「女流棋士認定に介入しないこと」ですが、これは当たり前のことです。

ただの「冠スポンサー」である一企業が、全く畑違いのプロ選手の資格制度についての判断を求められても困ります。
 その結果、
「出場選手に関することは、連盟とLPSAで決めてね。」
と競技団体にお任せするのも、当然の流れです。

そして契約には期限もあるので、「12月まで決めてね」ということもごく普通のことです。
 どこにも「激怒」する要素はありません。

 しかし、これに対してのLPSAの主張は、

・連盟は、不条理極まりない無法な要求をしている。
・マイナビは、このことを百も承知で容認している

とし、この「容認している」としてる部分について

だからけしからん!

と激怒してるのです。

両者の主張をまとめると、

マイナビ
「当社はパソコンや就職情報を取り扱う雑誌の発行やサイト運営が主たる業務です。」
「女流プロ棋士の認定は専門外です。競技団体同士でお話し合いください。」

LPSA
「将棋連盟が女流棋士認定で不条理な要求をしてるのは周知の事実」
「その連盟と話し会えとはなにごとか!」

ということになり、全くかみ合っていません。

 言い方を変えると、LPSAは、

「将棋界でさえ解決困難な複雑なプロ認定基準の問題」を
一私企業であるマイナビに「連盟と話しても無駄!お前が判断しろ!」と強要している。

と言うことになります。
 これに対して、一私企業であるマイナビは、

「そんな専門外なことは出来ない。」

と当たり前なことを答えてるだけなのですが、このマイナビの

「専門外の判断をしないこと」

をもってLPSAは、

マイナビは連盟の無法な要求を容認している

と断じづけているのです。
 LPSAの「マイナビが容認している」という断定が、

言いがかり以外のなにものでもない。

ということは明らかです。

 この部分は、LPSAが最も多く批判され嘲笑されており、様々な例えで「勘違いぶり」を揶揄されています。

 野球のサンヨーオールスター戦でも、サッカーのナビスコ杯でも、出場資格やルールの問題で、間違っても「スポンサーが判断しろ!」に噛みつく球団や選手はいないと思います。

 ではなぜLPSAは、こんな頓珍漢な主張をマイナビにしてしまったのでしょうか?
答えは、

「本当に言うべき相手が分かっていない。」

せいではないかと思います。
 本来、LPSAの主張は、

連盟の新人が無条件で認められ、LPSAの新人は「待った」を掛けられるのは不平等だ!

と、大変にシンプルで分かりやすいもののはずです。
 このシンプルな主張が、通知文書のような醜い長文に化けてしまったのは、言う相手を間違えてるために、無理矢理こじつけるしかなかったからだと思います。
言いがかりで「容認してる」とでも決めつけなければ、成立しないのです。

 「LPSAが本当に言うべき相手は誰なのか?」という、おそらくLPSA以外の方ならすぐに分かる点も含めて、次回こそ、この通知文書を終わらせたいと思います。



[1280]
升田がNo.1 (/) - 2013年02月19日 (火) 19時44分

なんでえ、面白くもなんともねえじゃねか。今度はこんなところでマグロ、もとい、トグロまいていやがる。

Pass

[1302]
JC IMPACTU (/) - 2013年02月25日 (月) 20時58分

LPSAによる一方的な契約解除通知と、石橋女流四段の マイナビ女子オープン対局放棄についての記者会見(2013年2月22日)について、LPSAの見解発表前ではあるが拙考を述べてみることにした。理由は簡単。「後出しジャンケン」にしたくないからだ。

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更新: 2013年2月22日 20:22

本日、日本将棋連盟は東京・将棋会館で標記の懸案事項について、渉外担当の田中寅彦専務理事、北島忠雄理事、谷川治惠理事、関根紀代子女流棋士会会長、矢内理絵子同副会長、木村明弘渉外部部長待遇が出席して記者会見を開きました。

冒頭、田中専務が声明文を読み上げました。
※声明文要約
「LPSAに対し、棋戦主催者、協賛者、将棋連盟、そして将棋ファンが納得する明確なけじめと、真摯な対応をお願いして2点の最終提案を行いましたが、誠意ある対応が見られず、連盟としては苦渋の決断でしたが、次のような決定をいたしました」

(1)LPSAとは全ての新規契約を締結しない
(2)石橋幸緒女流四段を、連盟の主催する棋戦における出場者として一切の推薦をしない
(3)スポンサーとの契約関係が存続中の今期開催の棋戦に関しては、スポンサーと協議し、LPSA所属の女流棋士の出場に関して決定する
(4)2月24日(日)に延期されていた「大和証券杯ネット将棋・女流最強戦2回戦、中村真梨花女流二段対石橋幸緒女流四段」については、予定どおり行う

その後、東京将棋記者会会員による質問に答える形で、田中専務は「今回の決断は日本将棋連盟としての決定事項で、今後棋戦主催者、スポンサーとしっかり協議してまいります。(1)から(3)までは、本日を起点として1年間と考えています。棋戦参加については、LPSAを窓口にはしない所存です。LPSA所属の女流棋士とは、個々に交渉することを考えています。その場合、LPSAに所属したままでも結構です」と続けました。

 関根女流棋士会会長は「お騒がせして申し訳なく思っています。対局は棋士の命です。今回のことを反省しながら、若い女流棋士たちが対局に精進できるように頑張ってまいります」と、新たな決意を述べました。

 最後に田中専務は「今後、将棋ファンの期待を裏切らないように力を尽くしていきます」と述べて会見を終了しました。

LPSAによる一方的な解除通知及び石橋幸緒女流四段(LPSA所属)の 対局放棄問題に対する日本将棋連盟の声明(全文)

当連盟は、日本女子プロ将棋協会(LPSA)による第6期マイナビ女子オープン契約の一方的な解除通知と、石橋幸緒女流四段による1月30日のマイナビ女子オープンの対局放棄による不戦敗問題(以下「本件問題」といいます。)について、これまでLPSAと何度も協議を行い、さらに、女流棋戦主催者・協賛社様にも複数回立ち合っていただくなどして、協議を重ねてまいりました。

この点、本件問題の所在をご理解いただきたく改めてご説明申し上げます。【1】LPSAの要求は、LPSA独自に設定したプロ認定基準に基づき認定した女流プロ棋士を、連盟の認定基準に基づき認定される女流プロ棋士と同等に扱うよう要求する もので、連盟がこれに応じないのは、LPSAの自主性・自治権を否定する等の主張でした。

 しかしながら、【2】それぞれの社団は、それぞれの目的、基準において運用されるものであり、【3】LPSAがいかなる対応をされようとも、連盟は、プロ認定基準を変えることはできません。連盟には曲げることができない秩序と基準があるのです。

加えて、対局は、棋士にとって命です。

 【4】その対局を前日に記者会見までして拒否したうえ、謝罪もしないという対応は、前代未聞のあり得ない出来事です。
 そこで、連盟は、LPSAに対し、【5】主催者、協賛社、将棋連盟、将棋ファンが納得する明確なけじめと信頼回復のための真摯な対応 をお願いしてまいりました。そして、最終案として、次の2点について提案を行い、一定期限までに返答されるよう申し入れました。

(1)本件問題について、LPSAという組織及び石橋氏個人の立場から(株)マイナビ様に対し真摯に謝罪を行い、(株)マイナビ様から容赦してもらうこと。
(2)LPSAが、連盟と今後友好的関係を築くよう努力する旨、また、女流棋士認定基準について、連盟、棋戦主催者及び将棋ファンが広く納得する共通の価値・認識を持つ基準を協議する旨を表明すること。

その際、併せて、LPSAが期限までに上記2点の対応を完了されたならば、【6】渡部愛さんについて特例を認めるという柔軟な対応表明 までいたしました。

 連盟が上記のような対応をいたしましたのは、【7】LPSAが問題の本質を理解せず、いつまでも自己の主張に固執することは、スポンサー各社様の理解が得られないだけでなく、将棋ファンを困惑させ、今後の将棋の発展と普及を阻害するという危機的問題であると強く認識したからです。世界に誇る伝統文化たる将棋を守るためにもできる限りの対応をさせていただき、再考されるよう何度も要請した次第です。

 しかし、LPSAは、当初は「契約を解消したのだからその必要はない。」という返答があり、【8】最終的には、連盟の提案(2)のうち、連盟との友好関係を築くよう努力する旨の表明はせずに、今後、棋士認定基準について協議することのみを表明した上、この協議が軌道に乗った場合には、(1)のマイナビ社への対応を行うという返答をしました。つまり、LPSAの最終回答は、要は、LPSAの認定基準について連盟との協議が整えば、マイナビ様に対局放棄について謝罪してもよいというものです。

 上記LPSAの回答は、対局を軽視するものであって、スポンサーであるマイナビ様に対する敬意も誠意も認められず、ひいては、棋戦を期待してくださる将棋ファンをも愚弄するものにほかなりません。

 連盟としては、LPSAの代表者でありかつ棋士である石橋女流四段が、本件問題に誠意ある対応をされず、命ともいうべき対局を故意に拒否するという暴挙に出てもなお真摯な謝罪を表明されない以上、もはや棋士の心を失ったと判断するよりありません。また、LPSAによる違法行為を許容することもできません。ついては、連盟は今後、次の対応をすることに決定いたしましたのでお知らせします。

■連盟は、LPSAとは全ての新規契約を締結しません。
■連盟は、石橋幸緒女流四段を、連盟の主催する棋戦における出場者として一切の推薦をしません。
■スポンサーとの契約関係が存続中の今期開催の棋戦に関しては、スポンサーと協議しLPSA所属の女流棋士の出場に関して決定を致します。
■2月24日(日)に延期されていた「大和証券杯ネット将棋・女流最強戦2回戦、中村真梨花女流二段対石橋幸緒女流四段」については、日程を再延期しました経緯もあり、予定どおり行うこととします。
※なお、石橋女流四段の出場者としての取扱に関する処分期間は1年とし、LPSA・石橋女流四段がファンとスポンサーに納得のいく謝罪が無い限り継続とする。

女流棋戦主催、協賛各社様からは、不戦敗の再発防止対策をするよう要望をいただいております。LPSA所属の他の棋士については、各棋士に対局を行う意志を改めて確認し、確認が取れましたら予定どおりに対局を進めさせていただきます。

 最後に、本件問題において、皆様に多大なるご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。併せて、将棋を愛する多くの皆様が将棋界の将来を一緒に憂慮してくださり、対策に奔走してくださったことに感謝申し上げます。
 結果として、上記対処を取らざるを得なかったことは、連盟にとっても苦渋の決断でありましたが、【9】今後の将棋界の発展と普及のため厳格に対処せざるを得なかったことをご理解いただきたく、重ねてお願い申し上げます。
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相手が「主張していないことを」さも「主張しているように」みせかけ、立論するというのは、そもそも「前提」が出鱈目なのだから、立論それ自体が説得力をもたない。

【1】についてはそのとおりである。ただし「連盟に認めろ」という話ではおそらくない。それぞれの団体が認定する基準について双方が不当に干渉すべきではないということだ。なぜここで「連盟に認めろ」ということを記したのか、それは後述されている内容をお読みいただきたい。

【2】に関してはそのとおりである。問題は【3】だ。

【3】にあるような「連盟は、プロ認定基準を変えることはできません」連盟のプロ認定基準を変えてくれなどと、LPSAは一体いつ要求したのだろうか。「連盟は連盟、LPSAはLPSA、それぞれの基準で認証を行い、各団体の棋士としての勝負は盤上で切磋琢磨し棋界の向上に寄与していきましょう」ということであって、何も連盟の制度をどうこうしろなどと主張していない。
「連盟には曲げることができない秩序と基準がある」それはそれで結構なことだ。しかしその管轄権は連盟という組織内においてのみ行使すべきことである。主張もしていないことを主張したと述べ、挙句不当な干渉を平気で行う。既にもう誠実さというものが何もない。

【4】対局断念を決めたのはおそらく石橋幸緒代表理事ご本人だろう。対局を実行するかしないかなど、理事が100人いようが200人いようが、対局者本人以外、決めることができるはずがない。石橋代表理事も「その重さ」は誰よりも承知している。どういう反応が出現するか、自身の意図がどこまで伝わるか、想像できない方ではない。「重い選択」を決めるには時間が必要だ。相談と熟考と責任と、あらゆるものを想定した上で、ご本人が選びとられたことなのだと私は確信している。尚、謝罪というなら会見と文書でファンとマイナビには行っている。連盟に謝罪をしなければいけない理由は、少なくとも私には思い浮かばない。

【5】「友好関係」というのは双方の努力によって生まれるものである。独立以降、日本将棋連盟がLPSAに対して「友好関係を構築しようとする意思」をただの一度でも示したことがあっただろうか。

【6】渡部愛女流三級の資格について、他団体の連盟が「特例で認めるだの認めない」ということ自体が僭越極まるということを何故わからないのだろうか。大体、特例で認められる程度のものなのか。連盟が考える「女流三級」というものは。
おそらくこれが連盟の「切り札」だったのだろう。「渡部三級さえ認めてやればLPSAは何とでもなります」もし、こういう者がいたのだとすれば「人間」というものがまるっきりわかっていない。LPSAが狼煙を今回上げたのは、本質を問うという強い目的意識に裏打ちされているのだということが、みえていない。

【7】ここまで示したとおり「述べてもいない主張を示すことからして、連盟に問題の本質が理解できているとは到底思えない。何か私はこれを記しながら情けなくなってしまう。

【8】過去の流れをみれば、当然のことであろう。殴られ続けてそれでも黙って握手を求めるというようなことは、時に卑屈なことにつながると私は考えている。

【9】独立した一方の団体を尊重せずに棋界の発展と普及。私からみればちゃんちゃらおかしい。

Pass

[1305]
世渡り下手爺 (/) - 2013年02月25日 (月) 23時22分

香奈ファンさんて、連盟・LPSA・マイナビの契約内容を知って書いているのかな?

それとも、無知な上に妄想を加えて書きなぐっているのかな?

そもそも、三者契約には、出場資格として「連盟・LPSAに所属する女流棋士」と明記してあるんだがね。それを、公益法人取得の際に、プロ認定規約も認められた上で、渡部3級はLPSA女流棋士として認定がされたし、連盟の先の記者会見でもLPSAの棋士基準は認めていると言ってもいる。その契約の条項をマイナビが守らなかったから、話し合いを持ったが、マイナビは連盟の意向を求めたと。

これって、三者契約の契約不履行だよね。

で、LPSAは契約を解除せざるを得なかった。契約を解除した以上は対局も断念せざるを得なかった。

>・マイナビは、女流棋士認定問題に介入する立場にない。
>・認定については連盟と合意をするように。
>・12月までにまとめるように。

バカ言ってんではないよ!マイナビが認定問題に介入できることは無くとも、国が認めたことをマイナビが認められなかったってどういうことかな?どっかから圧力を受けたとか?或いはマイナビは国が認めた公益法人認可を認められないとか?

国が認めた公益法人をマイナビが認めない????これって、反社会的行動?

国が認めたことを認めずに、連盟に言われたことは守れるならば、マイナビは連盟の傘下の企業なんでしょうか?もしそうでも、世間では何と思うだろうかね。マイナビは国の基準よりも連盟の基準を重んじる、としか言いようがないよ。ウワ〜〜〜村社会そのものだ〜〜〜。

日本の法律が守れないのなら、日本から出ていけ!!

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システムメッセージ (/) - 2024年09月18日 (水) 05時33分

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