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「言葉の対局室・別館」リレー将棋対局室

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[1199] 【回顧・2013】 【展望・2014】
まるしお (/) - 2013年12月12日 (木) 18時23分

 ――――――――――――
 ・今年印象に残ったこと
 ・将棋界十大ニュース
 ・2014年はどうなるか
 ・将棋界に望むこと
 ・嬉しかったこと
 ・残念だったこと
 ・私の夢      等々
 ――――――――――――

 一年を振り返り、新年を予想しましょう。
 将棋のことが原則ですが、多少の逸脱も可といたします。

Pass

[1207] よみがえれ駒音!
さっちん (/) - 2013年12月12日 (木) 23時59分

たくさんありますので、一日に一つだけ書いて行きます

まず、残念だったことの筆頭は

「駒音閉鎖」
 
せっかくお知り合いになった方々と 疎遠になってしまったのは
悲しいですね。

Pass

[1216] 強かったなあ
さっちん (/) - 2013年12月13日 (金) 23時05分

今年の将棋界は中年に差し掛かった二人のおじさんの活躍が特筆すべきものでしたね。

「意気盛ん、羽生と森内」

2013年は渡辺明の年だと思っていた。年明け早々、佐藤康光から王将位を4−1で奪い、引き続き郷田真隆棋王も4−1で一蹴。
渡辺強し!あらためて将棋ファンに印象付けたのであり、誰もが渡辺時代の到来を予想したのだった。
ところがそれに待ったをかけた男達がいた。二人の永世名人である。

まず、三冠対決で話題になった棋聖戦。
名人戦で森内にコテンパンにされた羽生はまだ立ち直っていないだろうと見ていた。
いや、もしかしたらピークを過ぎて下り坂に差し掛かっているのかとも感じていたのである。
ところが、あにはからんや羽生の3−1という結果であった。この辺りから羽生は怒涛の進撃。
王位戦で当時絶好調だった行方を4−1で破り、王座戦では、若武者中村の挑戦を死闘のすえ3−2で退ける。
名人戦の不調はなんだったのか。ピークを過ぎたなんてとんでもない。ますます強くなっているのではないか。
特に中村との深夜にまで及ぶ熱戦を制した時の羽生は棋神が乗り移ったかと思えるほどの迫力があった。

一方、名人位を守ってはいたが昨年までの数年間、勝率5割ほどの戦績であり、他の棋戦でもパッといなかった森内。
春の名人戦ではA級リーグをすんなり勝ち抜いた羽生が登場すると、森内も年貢の納め時かと思われた。が、大方の予想を裏切り4−1の大差で羽生を退ける。何が原因なのか分からぬが、森内もまた進化を遂げていたのである。例年とは打って変わって7割の勝率である。そして、渡辺の10連覇を阻止したのであった。

羽生と森内、二人の永世名人は今年43歳になった。だが、衰えるどころかますます意気盛んである。来年も、この二人を中心にして棋界は回っていくのだろうか?


Pass

[1221] スカパー
ポン太 (/) - 2013年12月14日 (土) 10時51分

 さっちんさんの高度のお話のあとで、低レヴェルの話で申し訳ないですが、この秋から、スカパーの囲碁将棋チャンネルが、プレミアムセットに入りました。
 つまり、わたしのようなお徳用パックの加入者が、追加料金なしで囲碁将棋チャンネルが見れるようになったのです!
 とてもラッキーな気持ちです。にこにこ動画で見る方法がよくわからない私には、NHK以外の映像が飛躍的に増加しました。
 

Pass

[1223] 来年限りか?
さっちん (/) - 2013年12月14日 (土) 13時16分

将棋ファンだけでなく世間の耳目を集めたのは
電王戦ですね 

個人的にはさほど興味は無かったが、ソフトの実力をつかめたのはまあ良かったかな。

米長vsbonkras では変則的な狡い作戦を取ったが為に、ソフトの実力を推し量れなかった。
が、今年の電王戦ではっきりしました。プロ棋士と互角といえるでしょうね、今は。
しかし、ソフトの進歩は早い。今もアイ・エヌ・ジー状態なら追い抜くのは時間の問題でしょう。
このことを理解してるからこそ、来年の電王戦はハンディをつけたのでしょうね。
こんな対戦は全く興味なしでございます。これはドワンゴの陰謀なのです。

とはいっても 羽生、渡辺、森内の誰かと対戦するなら見てみたい気もしますが・・・

Pass

[1245] 第二回電王戦を観戦出来た事は幸運。
大吉 (/) - 2013年12月15日 (日) 17時30分

>将棋ファンだけでなく世間の耳目を集めたのは
電王戦ですね 
 
同感です。
「公式戦でコンピュータに最初に負けた棋士」
「涙、涙の入玉将棋」
「東大の800台のコンピュータと戦った男」
「疲れない恐れないコンピュータ」

本当に面白かった、日頃はプロ棋士のネット対局に興味を示さない棋友もネット中継に釘付けになった。そして機械対人間の対局の賞味期限は終わったけれど、人間同士の対局の面白さを見直した第二回電王戦でもあった。

Pass

[1271] 関西の水が合った?
さっちん (/) - 2013年12月17日 (火) 19時37分

「大変身!香川愛生」

今年大変身を遂げた女流棋士がいる。ファンや関係者、おそらく本人もこれほどの変化を予想できなかったに違いない。
奨励会を退会し、女流棋士として棋戦に参加していても気に留めるような存在ではなかった。

がっ、立命館に進学し、関西に身を置いてから1年あまりをかけて、
美しい蝶がさなぎから羽化するように大きな成長を遂げたのであった。

ビジュアルの変化はこの年頃ならばよくあることで驚きはしない。
しかし、あの里見香奈から女流王将位を奪い取ったことには全くびっくり。
まさに、驚き桃の木山椒の木であった。

左の写真は19歳の頃、右が20歳、女流王将表彰式

Pass

[1284] 名局賞 当確?
さっちん (/) - 2013年12月18日 (水) 19時14分

キャー、見てみて、素敵よねー、格好いいよねー。

早稲田出身だって〜、モデルみたい!

世のどれほどの女性達が興奮し、棋士像を新たにして、将棋を習い、
解説会にまで足を運ぶようになったかは知らない。
が、プロ棋士の存在を知り、関心を持ち、興味を抱いた女性がいたことは確かであろう。

「若武者 中村太地」

将棋世界の表紙を飾り,AERAに登場した。長身で端正なマスク、語り口調はさわやかで、
昨年から今年にかけて一気に人気を博した棋士だ。

王座戦の死闘はいまだ記憶に新しく、深く脳裏に刻まれている。
後一歩の所まで王者羽生を追い込み、おそらく今年の名局賞の候補になるであろう将棋をのこしたのである。

羽生、森内を追いかけ、追い越す有力な存在であることは間違いが無く、来年も今年以上の活躍を期待したい。

写真は第83期棋聖位決定五番勝負の挑戦者決定戦、75手で 深浦康市九段(40)に勝利。
羽生善治棋聖(41)への挑戦を決め、同時に六段に昇段した時のものである。

Pass

[1285] 読んでまーす
まるしお (/) - 2013年12月18日 (水) 19時35分

 さっちんさんの文章で、ああこんなこともあった、あんなこともあったと一年を回顧させて貰っています。

 香川さんが「在学中タイトル奪取宣言」をこんなにも早く実現させるとは全く驚きでしたねえ。
 中村太地さんのマスコミでの取り上げられ方もなかなかのもの。「週刊文春」の伝統を受け継ぐ若手特集にも載っていました。

 で、目下の私の最大の関心事は23日です。
 関西奨励会例会。
 この日が歴史に名を刻む日になるかどうか。

 里見さんがもし三段リーグ入りを決めれば、これを十大ニュースのベスト1にします。
 惜しくも逃してしまったなら、「今年最も残念だったこと」にせねばならない。

 絶対に決めて欲しいです。
 (目標はあくまでも四段なのですから)



 

Pass

[1292] もうすぐですにゃ
さっちん (/) - 2013年12月18日 (水) 22時46分

>目下の私の最大の関心事は23日です

まるしおさんばかりではありませんぞ。

身内の方々はもとより森師匠、関係者、マスコミ、

そして多くの里見ファン・・・

速報が出ることを期待しましょう。

Pass

[1375] 待ち遠しい
さっちん (/) - 2013年12月25日 (水) 18時51分

さあさあ まるしおさんが立てられたこのスレッド

もうすぐご本人がレスされるはず

テーマは

(1) 渡辺竜王10連覇ならず

(2)里見香奈 三段リーグ入りを決める

この二つのテーマはまるしおさんを置いて書く人なし

お任せしますね まるしおさん

Pass

[1395] 今年の女流棋界
さっちん (/) - 2013年12月26日 (木) 19時05分

目まぐるしくタイトル移動、女流棋界

今年、年明けの女流名人戦で上田の挑戦を跳ね除け 
里見香奈が防衛するのを見届けると、思ったものである。
あ〜ぁ 里見に勝てる女流棋士はいねーな。今年も彼女の一人舞台か!全冠制覇もあり得るにゃ〜

しかし、何たる先見の無さ、何たる誤算、

絶対的な王者と思っていた里見香奈が次々とタイトルを奪われるではないか!
女流王位戦では甲斐を2−1と追い込みながら逆転され、続く倉敷藤花戦でも1−0からの逆転負け。
さらに、新鋭香川の勢いを抑えることが出来ず、女流王将位を手放してしまった。

おい、おい、大丈夫かいな こんなことでは奨励会三段リーグは程遠いぜと危惧したのだった。

ところが、何たる先見の無さ、何たる誤算、里見香奈は一発で昇級局を制し、見事三段リーグ入りを果たしたのであった。
直前には女流王座のタイトルも奪取し、女流棋士の絶対的な王者として年を越すこととなったのである。

三段リーグ入りについてはまるしおさんのコメントを期待す

Pass

[1397] 今年印象に残った出来事
まるしお (/) - 2013年12月26日 (木) 20時35分

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 将棋界2013●十大ニュース(まるしお選)
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

・第一位 里見香奈、女性初の奨励会三段に
・第二位 石橋幸緒、マイナビ女子オープン準決勝の対局を断念
・第三位 渡辺明、九連覇した竜王位を失う
・第四位 渡部愛、女流王位戦リーグ入り
・第五位 「WEB駒音」の閉鎖
・第六位 甲斐智美、男性棋士相手に大健闘(深浦康市A級九段を破る)
・第七位 里見香奈、女流三タイトルを失う
・第八位 新人王戦で都成竜馬奨励会三段が優勝
・第九位 電王戦が大評判
・第十位 「詰め将棋カレンダー2014」制作中止となる
・ 次点  桐谷広人七段、株主優待生活でお茶の間の人気者に


 一応これだけ選んでみましたが、順位はそのときの気分次第という感じ。(ただし、第一位は揺るがない)
 順番に感想を書いていくつもりですが、時間がかかりそう……。

Pass

[1408] 里見香奈の三段リーグ入り
まるしお (/) - 2013年12月27日 (金) 18時57分

第一位

里見香奈、奨励会三段に

2013.11.23
―――――――――――――――――――――――――――――――――

 これは歴史的快挙。二段昇段後の白星を全く無駄にしなかったことも素晴らしい。途中女流棋戦との兼ね合いで何度か奨励会例会を休会しており、こちらもやきもきしたものが、もうこうなってみれば結果オーライだ。里見さんは自分の緊張感を保ちつつ、とうとうやってのけた。

 読売新聞に森内名人がコメントを寄せており、女流棋戦と奨励会の両立は大変なことだという賞賛の言葉を贈っている。
 畠山鎮七段も以前テレビで同じようなことを話していた。
 連盟からの要請で女流棋戦との両立ということになったのだろうと私は推測しているが、それを受け入れ、黙々と精進した姿は美しい。

 ただし、これから一層険しい道が待っている。
 約四十人もの人数に膨れ上がっている三段リーグ。それは「できるだけプロ棋士を増やさないための制度」「プロにさせないための制度」でもある。プロ棋士の既得権益を守るための矛盾に満ちた奨励会三段リーグなのだ。

 女性初のプロ棋士を目指す里見香奈はこの矛盾にも立ち向かっていかなければならない。
 二十六歳という年齢制限もある。
 まさに前途多難である。

 しかしやってくれるのではないか――そういう期待を抱きつつ、これからも彼女の動向に注目していきたい。

Pass

[1424] 里見香奈の失冠
まるしお (/) - 2013年12月28日 (土) 21時03分

第七位

里見香奈、女流三タイトルを失う

2013.6.17〜11.24
―――――――――――――――――――――――――――――――――

 昨年三連敗で里見香奈に女流王位を奪われた甲斐智美。今年は挑戦者として再戦し、六月十四日、三勝二敗でタイトルを奪還した。里見がタイトルを失うのは初めて。

 ところが、女流王将戦では新進気鋭の香川愛生が登場し、奮闘して初タイトルを獲得(10.26)。「大学在学中にタイトルを獲る」という宣言を早くも実現した。しかも里見相手に。

 こればかりではない。
 倉敷藤花戦では女流王位となった甲斐智美が勝ち上がってきて、これも●○○で里見から奪取、二冠となった(11.24)。

 里見香奈が半年ほどの間に三つのタイトルを失ったのだ。
 こんなことがこの年に起こると誰が予想しただろう。

 私は女流棋士が里見奨励会員と戦うときには女流側を応援することにしている。
 里見と伍する女性が女流の方から出てきて欲しいし、そういう人物がタイトルを獲り、男性棋戦への参加資格を得、そこで男性棋士に勝つ――このようにして女性の将棋が発展していって欲しい。

Pass

[1434] 桐谷さんの復活
まるしお (/) - 2013年12月29日 (日) 18時32分

次点

桐谷広人七段、株主優待券生活でお茶の間の人気者に

2013.1.29〜12.23(この間、「月曜から夜ふかし」に十度ほど出演)
―――――――――――――――――――――――――――――――――

 2012年春にカンニング竹山の番組に出たことが切っ掛けになったらしい。「笑っていいとも!」などにも出演したあと、今年になって「月曜から夜ふかし」に再三取り上げられ、今や桐谷ブームのような感じになっている。

 株主優待券を使い切るためにママチャリをダッシュさせる桐谷さんは今や番組のアイドル。年齢を感じさせない猛烈なパワーにちょっとした滑稽さと哀愁が加わり、その姿は何故か人を安らかにさせる。

 しかし桐谷さんは将棋の棋士でもあるのだ。
 なんと升田幸三の唯一の弟子である。
 そして桐谷さんにも弟子がいる。
 昨年度の銀河戦や今期の朝日杯で本戦トーナメント入りした異色の棋士・大平武洋は桐谷さんの弟子なのである。

 番組の中の桐谷さんは温厚そのものだが、実はギラリと光る切っ先を忍ばせた人でもあるということを、ある本を読んで私は感じたのだが、どうなんだろう。

 囲碁将棋チャンネルで放送された桐谷講座、その中の何回かを再放送で見たが、なかなか良かった。もう一度将棋の世界に戻ってきて欲しいと思う。

Pass

[1445] 電王戦から見えてくるもの
まるしお (/) - 2013年12月30日 (月) 18時55分

第九位

電王戦が大評判

2013.3.23〜4.20
―――――――――――――――――――――――――――――――――

 この電王戦、今や連盟サイト「棋戦情報」の一項目にもなっているから驚きだ。

 電王戦が面白いのは、それが「他流試合」だからである。
 あるいは、「外敵との戦い」だからだ。

 考えてみると、「他流試合」も「外敵との戦い」も、今の将棋界には無い。
 かろうじて、「男性に女性が挑む」「アマがプロに挑む」「奨励会員が正棋士に挑む」というのがあるくらい。
 この三者は「外敵」との闘いとは言えないものの、やはり見る方をわくわくさせる。そこには「挑む姿」と「負けてはならない姿」がはっきりとあるからだ。

 逆に言うと、日常的に消化されている対局にはこれほどの緊張感はないということにもなる。
 電王戦の対局を控えて酒を断ったという棋士がいた。
 ではなぜ人間同士の対局では断酒できないのか。
 ここが問題なのである。

 電王戦は興行に過ぎない。
 そしてその興行が人間同士の対局より遙かに面白いという皮肉。
 ここを考えなければいけない。

 棋士は何を背負って勝負しているのか。
 それを明らかにし、それぞれの戦う意味をはっきりと打ち出すべきだ。
 棋士はあくまで勝負師であって欲しい。サラリーマン化してはいけない。人と人とが命を懸けて戦う姿をこそ見たい。

 電王戦興行を楽しみながら、一方ではそんなことを感じた。

Pass

[1464] 渡部愛という存在
まるしお (/) - 2013年12月31日 (火) 15時48分

第四位

渡部愛、女流王位戦リーグ入り

2013.10.24
―――――――――――――――――――――――――――――――――

 私が渡部愛に注目するのは、「違うところから出てきた人物」だという一点にある。
 女流育成会とか研修会という家元の決めたルートを経ていないということだ。

 しかしだからこそ、連盟はそれを認めようとしなかった。渡部愛を認めると、「段位認定の独占」「制度の独占」という家元の根幹が崩れる可能性があるからだろう。

 けれども、勝負の世界は実力次第ということもある。他流試合で勝てばそこに風穴を開けることもできるだろう。
 渡部愛はマイナビチャレンジマッチを毎年勝ち残ってきた。現役女流プロの下位三分の一はここを抜けられないような気がする。だから彼女にはそれ相応の力はある。しかしもう一つ、世間を納得させるまでに至らなかった。
 マイナビ女子オープンでも女流王座戦でも、アマ枠は抜けても本戦進出までには届いていない。
 この点、中澤沙耶アマ(現在研修会C1=女流3級申請資格保持者)などは本戦進出の経験があり、立派な実績を残している。

 昨年、マイナビ予選決勝で鈴木環那と当たったとき、有利な展開だったが勝ち切れなかった。連盟女流の中でも大の人気者、実力的にもトップクラスのやや手前くらい。その鈴木を破って本戦入りすれば世間にアピールできたのに……。(このときはむしろ鈴木の局後コメントが素晴らしく、私は改めて鈴木環那の人間性に拍手を送った)

 今期の倉敷藤花戦でもそうだった。アマ枠での出場という措置だったが、こういうときは勝たねばならないのである。しかし、実力的にはほぼ対等と見られる相手だったが、負けてしまった。
 私は大いに落胆したものだ。

 そしてこの七月、連盟から「特例」として女流3級を認められた渡部が、女流王位戦予選でどんな結果を出すか、私は相当にハラハラしていた。ここで藤花戦のようなことになったら、「それ見たことか」になってしまう。

 しかし渡部はとうとうやってくれた。決勝で実力者本田小百合を下して本戦入り。本戦では、里見からタイルを奪ったばかりの香川愛生女流王将に勝利している。
 本田小百合も香川愛生も私が応援している女流棋士だが、この二人を倒し、ここにきてようやく世間に「渡部愛」の存在をアピールしたのである。

 今後、女流王位リーグで鈴木環那や矢内理絵子とどんな闘いをし、どんな結果を残すのか。
 一流と言われるまでにはまだ道は遠い。どうかしっかりと修行していただきたい。

Pass

[1513] 新しい区切りに
まるしお (/) - 2014年01月01日 (水) 11時39分

第三位

渡辺明、九連覇した竜王位を失う

2013.11.29
―――――――――――――――――――――――――――――――――

 渡辺明は竜王位十連覇、森内俊之は名人位十期――これが私の望みだったが、竜王位十連覇の方は粉々に砕かれてしまった。
 しかも、いわゆる往復ビンタで、森内は渡辺をまるで子供扱い。
 2009年に四タテを食わせたお返しは強烈であった。

 この失冠により、渡辺明の棋歴には一つの区切りが付いた。
 今まで、人は渡辺を「竜王」と呼んだ。「竜王」があたかも固有名詞のような響きで使われていたのである。
 しかしこれからはそういうこともない。

―――――――――――――――――――――――――――――――――
今日(日曜)は矢内さんの結婚式にお招きいただきました。左が谷川会長、右が羽生さん、正面が森内さんという席。気にせず楽しく飲んでいたんですが中村修先生が「空気が重いから君はこっちね」と上田初美さんと席をトレードすることになり、女流棋士テーブルへ。やっぱり暗いオーラが出ていたんでしょうか?テーブル回りの際、新郎新婦もなぜ?という表情を浮かべていました。結局、その席で最後まで。(「渡辺明ブログ」2013.12.1)
―――――――――――――――――――――――――――――――――

 何とも微妙な空間。まあ、失冠後しばらくはこんなこともあるに違いない。

 「竜王」、と渡辺に話しかけていた人たちは今渡辺をどう呼んでいるのだろう。何とも間の悪い空間が会話の中に頻出しているのではないか。この失冠はそんな人間関係にも生々しいものをもたらしたと私は想像する。

 しかし、棋歴に一区切り付いたということは、もう次の区切りが始まっているということでもある。
 この新しい区切りの中で、渡辺明はこれからどんな驚きを私たちファンに見せてくれるのか、大いに期待したい。

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[1516] 「詰めカレ」のこと
まるしお (/) - 2014年01月04日 (土) 16時48分

第十位

「詰め将棋カレンダー2014」制作中止となる

2013.1.28
―――――――――――――――――――――――――――――――――

 これは個人的には何とも残念だったこと。
 「詰め将棋カレンダー」というアンソロジーは世にも奇妙な詰将棋作品集で、「詰め将棋」ならぬ「詰む将棋」までをも大胆に採用し、「なんだなんだ、あ、そうか、はい詰みました。うんうん、これも詰み」と棋力の低い我々を喜ばせてくれていた。

 しかしそうかと思うと、週に一度くらいは骨のある作品にぶつかり、うんうんと唸る場合もある。
 そこら辺の混交ぶりが実に愉快。

 私もこのカレンダーのために作品を創り、近年は五題投稿すると二題くらいは採用されていた。
 実は2014年用にも何題か創っており、「さてそろそろ余詰検討をしなくては」と思っていた矢先の制中止発表だった。

 2015年版はぜひ復活して欲しいものだ。
 作者の肩書きに「小学四年」と書いてあったり、解説に「お父さんとの将棋の終盤からつくりました」などと記されていたり、実にファミリーな作品集。こんなものは他にはないのだから。

Pass

[1518] 男性棋士に勝つ
まるしお (/) - 2014年01月05日 (日) 16時05分

第六位

甲斐智美、男性棋士相手に大健闘

2013.10.24(王位戦予選で深浦康市A級九段を破った日)
―――――――――――――――――――――――――――――――――

 持ち時間の長い男性一般棋戦で現役バリバリのA級棋士を破ったというのだから恐れ入る。将棋の内も堂々としたものだったようだ。
 かつてNHK杯戦で中井広恵女流が青野照市A級九段を破って以来の快挙である。

 甲斐智美は今年男性棋戦に十回出場した。この回数も凄い。そして成績は四勝六敗である。

 5月28日 ○上村亘  第3期青流戦本戦2回戦
 7月26日 ●伊藤能  第7回朝日杯一次予選1回戦
 7月31日 ●阿部光瑠 第3期青流戦本戦3回戦
 9月6日 ○大島映二 第55期王位戦予選1回戦
 9月20日 ●高田尚平 第22期銀河戦Fブロック1回戦
 10月11日 ●門倉啓太 第62期王座戦一次予選1回戦
 10月24日 ○深浦康市 第55期王位戦予選2回戦
 11月19日 ●吉田正和 第55期王位戦予選3回戦
 12月18日 ○上野裕和 第40期棋王戦予選1回戦
 12月25日 ●金沢孝史 第27期竜王戦6組 ランキング戦1回戦

 朝日杯は完全に勝てる将棋だった。もし勝っていれば五分の指し分けということになったので、そこは残念なところ。
 しかしこうして女性が活躍するのは嬉しい限り。
 いわゆる「プロ棋士」でない者がプロ棋士を破るというところが見る方の醍醐味でもある。
 女流の中から甲斐のような人物がどんどん出てきて欲しい。

Pass

[1523] なにが変わった?
さっちん (/) - 2014年01月05日 (日) 23時53分

若いときに変身するのは分かるけれど、あっ いやいや
甲斐さんはまだ充分お若いけれど 突然変異するようなお年ではないですよね。

それが、去年の甲斐さんはどこかが違ったように思えましたにゃ。
どこが? それが分かれば苦労はしないが・・
もともと 奨励会の1級まで上った人だから 力はある!
いままで 表に出なかっただけか?
アマの石本さくらさんに負けたのが発奮材料?
う〜ん 何かあったはずだが きっかけがねぇ。
師匠のアドバイス?それとも師匠とVSか? 分からないにゃあ

Pass

[1535] ジャーナリズムの不在
まるしお (/) - 2014年01月06日 (月) 20時54分

第二位

石橋幸緒、里見香奈との準決勝対局を断念

2013.1.30
―――――――――――――――――――――――――――――――――

 将棋界にはジャーナリズムと呼べるものがないということを改めて痛感した事件だった。

 何故こういう異常なことになったのか。その背景となる事実を徹底的に取材し、詳細に検証し、記事にして読者に伝える。どのメディアもそんなことは全然しなかった。
 出てきたのは一方的断罪とゴシップ的三文記事ばかり。

 事の本質は何処にあるのか。それを知ろうとしないし知らせようともしない。
 家元制度下の利益共同体は実に堅固だったと言うべきか

 そんな中で唯一、中原誠十六世名人が「週刊新潮」の連載コラムで、連盟の方針とは異なる自分の意見を堂々と述べていたのが非常に印象的だった。

Pass

[1543] せんなきことですが
さっちん (/) - 2014年01月06日 (月) 23時30分

>石橋幸緒、里見香奈との準決勝対局を断念

まるしおさんと全く同意見です。
それと 当時も今も執行部には大した人物はいないってことですね。

Pass

[1550]
世渡り下手爺 (/) - 2014年01月07日 (火) 14時49分

マイナビ・連盟L・LPSAはマイナビオープンに関しては三者契約だった。LPSAはその契約に沿って、新LPSAの会員となった渡部3級(当時)の出場を求めたが、マイナビは、連盟の許可を必要とし、それに関して石橋代表が「それでは3者契約に沿わない契約違反だ」として契約が破棄された事を前提として通達を出し、そして対局を拒否した事件でしたね。マイナビは当初そのHPに「里見ー石橋戦は行われません」と公式に発表をしたにも拘らず、当日に里見を対局に座らせ、「対局拒否」と言葉を翻した。

3者契約ならば同等の立場として意見を出す事が当然なのだが、非常に不思議な話であると思いますよ。それで、公益法人なのかね。

また、LPSAの記者会見場にLPSAは新聞社の社会部を呼んだにも拘らず、各新聞社からは「文化部」が出席し、会見後会合を開き言葉を揃えて本来の内容を伝えなかった。(その会見場での各新聞社文化部のあわててヒソヒソと会合を開く事を現場で聞いた時には、呆れ果てたものだった。)そう、将棋界にはジャーナリズムは存在をしない。

Pass

[1553] 残念だったこと
まるしお (/) - 2014年01月07日 (火) 19時52分

第五位

「WEB駒音」の閉鎖

2013.6.10
―――――――――――――――――――――――――――――――――

 六月十日午後九時十一分、暇人さんの「特別掲示板」への書き込みを最後に、「WEB駒音」が閉鎖した。
 「特別掲示板」と「みなかみ掲示板」は、検索すればアーカイブが今でも閲覧できる。
 しかし駒音本体は何も見ることができない。
 私もたまに過去の記事を参照したいときがあるのだが、残念だ。

 同じ終わるにしても、有終の美を飾って欲しかったのに……。

 一方、後継サイトとして期待された「駒のさえずり」は出航できなかったようだ。
 ブログ仕様に切り換えたのが失敗だったと思う。
 「荒れ」を防止するため、「駒のさえずり」は「ブログ複合体」といったものを目指そうとしたのだうか。しかし武者野七段の病気もあってか、体制は整わなかった。

 スレッドが自由に立てられないのではどうしようもない。「管理側で主要スレッドを立てて欲しい」と要望してみたが届かなかった。

 あの場に集っていた人たちは今どうしておられるのだろう。
 「ら〜めんマン」「石川五郎」さんは今何処に?

 しかし、リレー将棋や妙手選、悪魔仮面小説など、わいわいがやがや皆で楽しんだ思い出は今でも残っている。

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[1558] 懐かしいのになあ
さっちん (/) - 2014年01月07日 (火) 20時36分

>あの場に集っていた人たちは今どうしておられるのだろう。
 「ら〜めんマン」「石川五郎」さんは今何処に?

いいキャラだったのになあ

 ジークさんや猫さん不利飛車さん、工藤さん、勇者さん、暇人さん、丹さん、牛蒡さん、久保名人祈願さん、あとは・・
いかん、思い出せん。そのうちみんな忘れてしまうのかなあ

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[1566]
世渡り下手爺 (/) - 2014年01月07日 (火) 23時24分

今年の展望第1位

LPSAの崩壊??

年初から縁起でもない話題を。
1月4日LPSAの指し初め式に参加を致しましたが、そこで驚くべき話が出たのです。

指し初め式自体は先手、後手ともに今年の馬年に合わせて最終手に馬が成って指し掛けで終了となり、まずはめでたい形。次に乾杯となり、皆さん和気藹々と懇談の中、石橋代表の年頭挨拶となったのですが、そこで出てきたのは驚くべき話でした。

なんと、LPSA内部でクーデターが起こると言うのですね。これは年初より将棋界で今年一番の話題が飛び出したものです。指し初め式ですので、出席者はLPSAに深く影響のある方々ばかりですが、その内容を知る方は殆どいなく、皆さん驚くばかり。

で、その概要を調べてみると、なんともガッカリするような内容で『これは、ダメだ』としか云わざるを得ませんでしたね。皆さんご存知の通りLPSAは公益社団法人であり、社団法人法の基に成り立つ自立をした団体であるのですが、そこに垣間見たのは日本将棋連盟に従属をした団体でありたいという考え方を持つ会員もいるのだと言う事実でした。

つまりは、LPSAの所属をしていると連盟からの仕事は請けることが出来ない、だったら現在連盟と対峙している執行部を排除して自分達で乗っ取ってしまえば連盟とうまく関係を持て、その仕事も請ける事が出来る、という短絡的な考え方です。だったら、なぜ独立をする側についたのでしょうかね〜?

社団法人とは、同じ目的を持つ人々の集まりであり、それを支援する人々の会費や寄付により成り立つ団体です。他の団体に従属をし、そこから仕事を請ける事を目的とするクーデターはその支援をする人々に対する背信行為であり、公益社団法人としての本来のあり方とは真逆な方法論としか思えないのですが、それでもその支援を受けることが出来ると言う考え方には呆れてしまいましたね。

今年は、数多くの大学の法学部の教授陣による「アカデミック1dayトーナメント」が開かれる事になっております。それは、数多くの法律学者による物心両面からの支援であり、現在の連盟との歪んだ関係を法的に正そうとする一面を持っていた筈ですが、団体の一構成員であるよりも一個人事業主としての『実入り』を重視しているのでしょうか。

私は、数多くの支援者を知っております。個人で数百万を出し続けその自立を期待している方、無償で外部理事として応援をされている方々、考えられない低額でLPSAの本部を提供をされている方等々数多くの支援者達を裏切る行為には許しがたい怒りを感じております。彼等は、その様なクーデターが起こればそれらの支援を打ち切ると名言されております。また、それらの支援なくしてLPSAが存続をする事など有り得ない事も明らかです。つまりは、自分で選んだ崩壊への道を求めているのですが、それを連盟が支えてくれると信じているようです。

果たして、別団体の公益法人がその様な行為をする事を国が認めるのでしょうか?
両団体とも独立した『公益社団法人』であり、有り得ないと考えるのが常識でしょう。

それは、連盟にとっても良い印象を与えることになるとは思えません。今年の将棋界は波乱に満ちた一年と成るのでしょうかね。

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[1567]
中村晶 (/) - 2014年01月08日 (水) 01時32分

世渡り下手爺さんに質問します。
「日本将棋連盟に従属をした団体でありたいという考え方を持つ会員」とは誰のことですか? 具体的に教えてください。

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[1568]
世渡り下手爺 (/) - 2014年01月08日 (水) 10時08分

中村さん

1月4日の段階では、ある支援者より2名の具体的な名前が出た事は事実ですし、彼女等もそれを否定は致しませんでした。

しかし、2名でクーデターなどが起せる筈も無く、それを憶測で書く事は出来ません。ですので、その2名に関しても現段階では書くつもりはありません。

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[1572]
中村晶 (/) - 2014年01月08日 (水) 17時31分

世渡り下手爺さん、ご回答ありがとうございました。

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[1627] 四段正棋士を撃破する奨励会員
まるしお (/) - 2014年01月12日 (日) 17時26分

第八位

新人王戦で都成竜馬奨励会三段が優勝

2013.10.22
―――――――――――――――――――――――――――――――――

 象徴的な出来事だと思う。

 竜王戦創設時、奨励会三段の枠を設けてはどうかという案が読売から出されたが、連盟側で却下されたということをどこかで読んだ覚えがある。
 一般棋戦で奨励会三段に活躍されては連盟が困るのだろう。

 現在三段陣が出場できるのは新人王戦と加古川清流戦だけだが、三段も結構な成績を上げている。(※追記 2012年から竜王戦六組に奨励会三段一名が参加するようになっていたことを忘れていました)
 
 三段リーグ制度は何のためにあるのか。
 いったいプロ制度とは何なのだろう。
 三段よりも弱い七段や八段の正棋士がごろごろいると思うが、その矛盾はどう説明されるのだろう。
 新人王戦に於いて四段陣を撃破し優勝した都成三段がまた三段リーグで身を削らねばならない制度なんてちょっと変じゃないのか?

 そんないろいろなことを考えさせられる出来事だった。

 さて、都成竜馬三段だが、「新人王戦での優勝が起爆剤となり只今三段リーグを驀進中」というわけでもない。現在6勝4敗で9位。こんなことを想像してはいけないのだが、新人王戦優勝者がもし万が一……ということを考えるとぞっとする。

 まったくもって、奨励会三段リーグ制度は将棋界の暗部だと思う。
 その中で日々命を削っている青年達。
 光を求め、もがき、苦闘し、ときに絶望し、ときに歓喜する。それはある意味、将棋界最大のドラマだとも言えるだろう。

 都成竜馬、抜け出してくれ。

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[1670] 2013年 My Best 10、読んで下さった方、ありがとうございました。
まるしお (/) - 2014年01月13日 (月) 21時59分

 以上、ずいぶん時間がかかりましたが、「2013年 My Best 10」でした。
 改めて順位を列挙。

――――――――――――――――――――――――――
・第一位 里見香奈、女性初の奨励会三段に
・第二位 石橋幸緒、マイナビ女子オープン準決勝の対局を断念
・第三位 渡辺明、九連覇した竜王位を失う
・第四位 渡部愛、女流王位戦リーグ入り
・第五位 「WEB駒音」の閉鎖
・第六位 甲斐智美、男性棋士相手に大健闘(深浦康市A級九段を破る)
・第七位 里見香奈、女流三タイトルを失う
・第八位 新人王戦で都成竜馬奨励会三段が優勝
・第九位 電王戦が大評判
・第十位 「詰め将棋カレンダー2014」制作中止となる
・ 次点  桐谷広人七段、株主優待生活でお茶の間の人気者に
――――――――――――――――――――――――――

 現在の気持では、都成三段の優勝を三位くらいにしたい。
 電王戦は大晦日イベント(リベンジマッチ)で、「正体見たり!」という感じになって、急に興味が薄れてきました。

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[1672] いろいろありました
さっちん (/) - 2014年01月14日 (火) 09時04分

まるしおさんと おおむね一緒ですにゃ

後選ぶとすれば

*中村太地、あと一歩で王座ならず
*森内名人、鉄板の防衛
*香川愛生、飛躍の一年
*矢内理絵子、遂に人妻
*女流棋士次々誕生

こんな所ですかねぇ


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[1682] 豊島・渡辺のお二人に詫びる
まるしお (/) - 2014年01月14日 (火) 18時59分

 「将棋フォーカス」選 2013年10大ニュース
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 1月12日放送の「将棋フォーカス」でも「2013年10大ニュース」を特集。
 次のようなベスト10だった。

――――――――――――――――――――――――
 1位 森内、九年ぶりに竜王・名人に
 2位 電王戦 プロがコンピュータに負け越す
 3位 女流棋界、戦国時代に
 4位 渡辺、史上八人目の三冠王に
 5位 都成、奨励会三段で新人王に輝く
 6位 谷川、決勝で羽生を破り五度目の達人に
 7位 イケメン棋士活躍
 8位 豊島、順位戦連続昇級(C1→B2→B1)
 9位 現役最多! 森信雄門下の現役棋士が十人に
 10位 甲斐女流二冠、A級棋士・深浦を破る
――――――――――――――――――――――――

 私が完全に見落としていたのは豊島将之七段の連続昇級。
 若手の中ではタイトル戦で羽生と死闘を演じた中村太地ばかりが注目されたけれど、どっこい、豊島は黙々とA級入り(三年連続昇級)を狙っていたのである。

 今期B1でも現在8勝2敗でトップ。残り二試合だが、順位が最下位なので一つの負けが響く。予断は許さないが、昇級はかなり近付いている。
 現在23歳。
 羽生のA級入りは23歳、渡辺は24歳。
 いやはや、凄い記録がかかっているのだ。

 豊島七段の活躍を見落としたのはわれながらいただけなかった。
 豊島さん、申し訳なし。


 それと、渡辺明三冠というのも盲点だった。
 竜王失冠があまりにもショックだったので三冠王達成などすっかり忘れていた。
 ファンとして非常に申し訳ないことをしてしまいました。

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[2100] 2014年1月の出来事ベスト3
まるしお (/) - 2014年02月09日 (日) 17時14分

 月日の経つのは早いもの。2014年も一月が終わってはや二月半ばへ。
 このスレッドで一ヶ月ごとに将棋界の出来事ベスト3でも記してみようと思います。

 ━━━━━━━━━━━━━━━
 将棋界 BEST3(2014年1月期)
 ━━━━━━━━━━━━━━━

 ・第1位 石橋幸緒、引退発表(1/28)
 ・第2位 谷川浩司、A級から陥落(1/10)
 ・第3位 高浜愛子、29歳で女流3級有資格者に(1/12)
 ・次点1 中井広恵、フリーの女流棋士に(1/23)
 ・次点2 伊藤英紀氏の電王戦裏話連載(ブログ「A級リーグ指し手1号」にて)


中井広恵女流の「フリー」(1月期・次点1)

 これは北尾まどか女流の「フリー」と同じなのか違うのか。
 私は純粋なフリーは賛成。団体に所属しない人がいてもいいではないかと思う。北尾事件のときも最初はそう思って歓迎していたのだが…。
 さてさて、中井さんは今後どうするつもりなのか。


谷川浩司会長のA級陥落(1月期・2位)

 まず三十二年間もA級を保持してきたというのは改めて凄いことだと思う。そしてついに今回の陥落。来るべきときがいよいよ来たという感じだが、やはり一抹の寂しさを禁じ得ない。詰将棋を愛する棋士には棋戦でも良い成績を残して貰いたいというのが詰将棋ファンの思い。

 ただし会長としての谷川浩司には日に日に疑問符が大きくなりつつあるというのも率直な感想。

 なんか、暗いんですよね。

 私が会長に望むのは、どっしりとした重さと朗らかさ。
 谷川さんにはそれがない。「呵々大笑」という言葉が全く似合わない棋士である。谷川さんの笑いには憂愁が付きまとう。これでは周りが勇めないのではなかろうか。

 会長職と現役棋士の両立。大変なことだが、これに対して本人もいまだにすっきりしないところがあるような気がする。

Pass

[2103]
さっちん (/) - 2014年02月09日 (日) 19時39分

>ただし会長としての谷川浩司には日に日に疑問符が大きくなりつつあるというのも率直な感想。

> なんか、暗いんですよね。

おいらは 会長就任前から不適任だと思っていましたにゃあ

大笑いをせよとかジョークの一つも言えというのではなく、明るさが欲しい。まるしおさんが憂愁が付きまとうと表現されていますが、まさにそれ!
これはねえ 練習して何とかなるものではなく、生まれ持った天性のものだからしょうがない。決して谷川さんの責任ではない。

それに 人前で話すことは意外と難しい。ましてや自然と笑いを取ることなどは並大抵のことではない。

そこで、昨日の佐藤九段のニコ生を見てピーンと来ました。次期会長は佐藤九段で決まりと。

声質がいい 気配りがすばらしい 自然にジョークが出せる・・
現役では最適任者だと思う。

ただ 残念なことに今バリバリのA級棋士。後10年ほど待たねばならないかなあ。





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[2104] 佐藤会長?
まるしお (/) - 2014年02月10日 (月) 06時16分

 おはようございます。

 朝日杯での佐藤康光九段の解説会は本当に見事でした。
 「竹部さん、どうですか、何とか言って下さい」と水を向けて竹部女流を上手に使っていた。
 人の個性を見抜き、適材適所というか、良い仕事をさせる。人事的才能もあるのかもしれませんね。

 ボナンザとの対戦を要請され、米長会長を逆説教したという話がありますが、一本筋も通っている。

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[2107] 2014年1月の出来事ベスト3(その2)
まるしお (/) - 2014年02月10日 (月) 17時05分

高浜愛子、29歳で女流3級有資格者に(1月期・3位)

 現在まだ女流3級の資格申請は出していない模様。
 女流プロへの道を躊躇しているのだろうか。
 よく分からないし、彼女のこともほとんど知らない。しかしこの年まで研修会にいて、一回りも下の少年・少女たちと一緒に研修生生活をしていたということに、なにか涙ぐましいものを感じてしまう。
 せっかくの資格獲得なのだから、女流3級として活躍して欲しい。

 (※追記 高浜さん、資格申請をしたようです。四月から女流棋士となります。詳しくは、「女性将棋」スレッドに)


伊藤英紀氏の電王戦裏話連載(1月期・次点2)

 電王戦「ボンクラーズ vs 米長邦雄」。そのイベントを前にして、開発者・伊藤英紀氏が将棋連盟とどんな遣り取りをしたのか、氏のブログ「A級リーグ指し手1号」でかなり詳しく報告されている。

 氏は昨年十二月に日本将棋連盟・マイナビ・内館牧子の三者を名誉毀損で東京地方裁判所に提訴している。私は当初、「将棋世界」に載った伊藤氏への誹謗記事は内館氏の単独・脱線・的外れ行為だと思っていた。むしろ、編集長権限も会長権限も発令されずにそのまま載ったことに疑問を感じていたのだが、伊藤氏の連載を読むうちに、これはひょっとしたら連盟も共同関与した確信犯的記事だったのではないかと疑い始めている。
 さて、どうなのだろうか。

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[2110]
柳雪 (/) - 2014年02月10日 (月) 17時14分

>ただ 残念なことに今バリバリのA級棋士。後10年ほど待たね>ばならないかなあ。

木村さんも大山さんも現役バリバリで会長職もこなしてきていましたよ。

しかし、羽生世代やそれに続く「将棋の力」のある者が将棋連盟の未来を考えずに「現役での賞金稼ぎ」にだけに力を注いでいる事がいけないのではないのかな。

記録も大事、賞金を稼ぐことも大事でしょうが、社会に「将棋界」をアピールする事に関しては全く関心を持っておりませんですね。

羽生さんやトッププロ達はいったいどの位将棋界から稼いできたのか?その数%でも将棋界の為に還元するような行動を社会的に行ってきていれば随分と違ってきていたのではないかな〜。

斜陽になってきている事が分かっている新聞社にオンブニダッコで、賞金額は一時期の半分、王将戦にいたっては優勝賞金三百万円となってしまった現在でも自分から営業活動をする気は見受けられませんしね。冠スポンサーでも探せばいいのにね。

奨励会からの門戸をもっと開いて新陳代謝をよくしないと将来はもっと暗くなるような気がしますよ。

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[2123] 伊藤さんの「連載」
歳三 (/) - 2014年02月11日 (火) 18時19分

 まるさん。   頑張っておられますね。充実された生活を送っておられるのではないでしょうか。

 伊藤さんの電王戦の連載、興味深く読ませてもらっています。
 まず、歴史を後世に伝えるという点で非常に高く評価しています。
 特に、「情報ブラックホール」の最近の将棋連盟が、いささかなりとも社会に開かれた公益法人としての存在になる為の一石であると位置付けられると思います。

 文章も分かりやすさを心がけておられるようで、とても好ましい(一部読者の中には、これを貶めるようなネット発言もあるようだが、論外であろう)。

 将棋連盟としては、組織防衛の一環としてだろうが(単なる小生の勘繰りである)、今月号『将世』で伊藤(連載執筆者とは同名の別人)・羽生のコンピューター将棋に関する対談を掲載している。こういう邪悪な意図(記事内容の事ではない)の愚行(小生の感性では)は、将棋連盟に似つかわしくないので、早く「卒業」すべきだと思います。

 それはともかく、伊藤さんの連載内容で特に印象深いのは、広く社会の目に晒される対局の、対局ルール決定に関する経緯を連盟が秘匿しようと働き掛けていたことです。
 悪い事をしようとしていたわけではないし、強い立場(組織と個人という関係でも、組織としての当該分野の独占的強さにおいても)にあるのだろうから、正々堂々と、ルール決定過程を公表すべき(もしくは百歩譲っても、伊藤さんを制約するような事をしない)であったのではないでしょうか。

 公正さを求められる法人では、隠し事は出来るだけ排除すべきでしょう。

 最近、力道山時代のプロレスの実態を暴くノンフィクション(柔道家木村についての)がベストセラーになりました。優れた作品だと思いました。
 プロレスにおいては、歴史の審判の一つでしょう。

 性質・性格は違うので、比較するつもりも比喩のつもりもありませんが、もって他山の石?

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[2130] 2013年回顧
歳三 (/) - 2014年02月11日 (火) 22時50分

 伊藤さんの連載に継続記事がアップされていました。

 24でのソフトの最高レーティング記録更新のときは、目を皿のようにして見ていた覚えがあります。今は昔のことになりましたか、月日の経つのは早いものです。それだけに記録は大事ですね。

 2013年の回顧ということでは、まず第一に、棋聖戦で羽生棋聖(3冠)が渡辺3冠の挑戦を退け、3-1でタイトルを防衛した事が小生においては特筆されます。

 3冠を取った勢いで、渡辺(当時竜王)が棋聖も奪取すれば、棋界勢力地図は大きく塗り替えられたところでした。
 羽生三冠の棋力維持には驚嘆させられます(さらに今期NHK杯で早々と破れ、連勝記録が途絶えたので、短時間で力が衰えを見せたかと思いきや朝日オープンで見事な勝ちっぷりを見せました)。

 谷川17世(羽生世代以降の将棋の質を変えるパイオニアとしては賞賛されますが)とは、トップの棋力維持の点で大差がついたようですね。

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[2131]
山崎知之 (/) - 2014年02月12日 (水) 05時57分

介護関係の冠を探してきて!

オープン・シニア(65歳以上・60歳でも良いかな)将棋名人戦
が開催される・・・かも?しれないかも?

第1回はプロ棋界から有資格者は招待
基本は完全オープンのフリーエントリー(エントリー料徴収)
持ち時間1時間・使い切ったら1分、椅子対局
(チェスクロックは使わない、記録係はお手伝いの精神で努める)
優勝賞金1000万円
ベスト16まで賞金(次回からは招待)

「加藤さんと指せるかも!…ということで関係者の予想を上回る
1万人を超えるエントリーがあり嬉しい悲鳴…予選会を行なうことに」
ってことがあるかな〜

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[2132] 人生の充実
まるしお (/) - 2014年02月12日 (水) 06時17分

 歳三さん、お久しぶりです。

 「充実した生活」かどうか分かりませんが、将棋によって人生が充実するというのがファンとしての理想ですね。

 将棋界を運営する方々はそういう視点に立ち、ファンをがっかりさせないようにして欲しいです。

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[2137] 2014年1月の出来事ベスト3(その3)
まるしお (/) - 2014年02月12日 (水) 18時35分

石橋幸緒の引退発表(1月期・1位)

 まだ年初とも呼べる時期ではあるが、2014年の十大ニュースを年末に選ぶことになるとすると、今後よほどの事件が起こらぬ限り、もうこれを第一位にするしかない。石橋引退はショックだった。

 しかしそんな予感はいくらかあった。
 女流名人位戦の予選対戦表を見ると、彼女の名前がなかった。
 「あ、引退する気かも……」
 そんな思いが一瞬よぎったのである。

 彼女は将棋に救けられた人である。
 その石橋が、引退にあたりこんなことを書いているのだ。

 「まだいい思い出が残っていて将棋を嫌いにならないうちに自ら幕を引くことと致しました」

 世の将棋ファンはここに何を感じるか。
 「対局拒否なんかして、結局こういうことになるんだから、馬鹿な女だよ」
 たぶんこれが世間の大半の感想だろう。
 そしてそういう常識的で善良な将棋ファンに支えられて現在の将棋界があるのである。

 私は昨年の九月から十月にかけて、「将棋図書館」スレッドに『生きてこそ光り輝く』のブックレビューを十一回にわたり書かせて貰った。
 虫が知らせたわけではないけれど、引退後ではなく引退前に彼女の半生を辿ることができてとても良かったと感じる。

 常識的で善良な人々は今回の事件で石橋幸緒の人生は終わったなどと言うかもしれない。
 しかし私は思う。

 なあに、まだ三十三歳。本当の人生はこれからさ。
 切に健康を祈る。

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[2140] 「常識的で善良」
歳三 (/) - 2014年02月12日 (水) 18時57分

 「常識的で善良な人々」ですね。

 そういう人々が存在するのは、「常識的で善良な」マスメディア(利益至上組織の宣伝部隊ではない)のお蔭ですかね。

 小生は「非常識で悪質な人達」をいかに更生してもらうかがマスメディアの使命だと思っているのですが。
 最近それが幻想である様に思えてきました。
 
 生きている限り、マスメディアの浄化をあきらめてはいけないのですが。
 気張らずにできることをするのみか。

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[2142]
柳雪 (/) - 2014年02月12日 (水) 23時26分

だから〜、将棋界にはジャーナリズムなんて全く欠片もないんだって。

将棋記者会???幹事は確か通信社だったよね。通信社って、論評を述べずに事実だけを書く筈の会社だよね。嘘八百の塊だヨ〜ン。

おい、共同通信の記者諸君よ、それが君等の仲間だ!!

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[2143] 2013年回顧第2位
歳三 (/) - 2014年02月13日 (木) 16時20分

 2013年の回顧、小生の第二は森内名人の竜王奪取ですね。

 渡辺の地位を固めさせる根源は森内の「イライラ」だったと小生は思っています。勿論、渡辺の実力は超1級である事には変わりはありませんが。

 森内の立場に立ってみれば、あれで渡辺をトップに押し上げる事になったが、本当にそれでよいのか、自分は実力を出し切った結果だったのか、その問いに煩わされてきた長い年月だったでしょう。
 勝負師として森内には(限らずだが)、弱点があると思います。郷田とのセンス事件に象徴される、不動心に欠ける点です。
 これを克服した上で渡辺に敗れるなら、それはそれで納得が出来る。そのように森内は考えていたのではないでしょうか。

 そして、森内は2013年期の竜王戦で渡辺に勝ちきった。自身の強みである受けの凄みを充分見せ付けて。

 今週号の新潮の渡辺コラムで、竜王を失冠した後のタイトル戦では、調子落ち(このままずるずる落ちていくのではないか)を心配していたとあります。

 渡辺をして、そこまで思わしめた森内の竜王復位であった。そういうことも含め、これを小生の回顧第2位にあげます。
 

Pass

[2416] 2014年2月の出来事ベスト3
まるしお (/) - 2014年03月01日 (土) 16時18分

 二月があっという間に終わってしまいました。
 備忘録も兼ねて今月の出来事ベスト3を。

 ━━━━━━━━━━━━━━━
 将棋界 BEST3(2014年2月期)
 ━━━━━━━━━━━━━━━

 ・第1位 朝日杯公開対局に七冠揃い踏み(2/8)
 ・第2位 ベテラン、相次いで陥落――順位戦
 ・第3位 里見香奈、体調不良で半年の休場(2/27)
 ・次点1 渡辺明、突然のゴキゲン中飛車
 ・次点2 女子アマ王位戦優勝者はネット予選から(2/16)
 ・次点3 魚拓「対日本将棋連盟等との事実関係について」(2/25)

Pass

[2422]
マキ (/) - 2014年03月02日 (日) 13時55分

>魚拓「対日本将棋連盟等との事実関係について」(2/25)

まるしおさん、お知らせありがとうございました。

故米長会長時代の連盟のパワハラというかえげつなさがしっかり暴露されていて、連盟の時限爆弾となることは確実。

ひどいことになっちゃったなー、と天国の大山先生がこぼしているような気がします(笑)。







Pass

[2426] 2014年2月の出来事ベスト3(その1)
まるしお (/) - 2014年03月02日 (日) 16時47分

ベテラン、相次いで陥落――順位戦(2月期・2位)

 加藤一二三九段・桐山清澄九段の二人に二つ目の降級点が付き、C2へ降級。
 これで内藤・森・加藤・桐山といったかつてのタイトル保持者がみなC2。
 現実はなかなか厳しい。

 また、一昨年まではA級を守っていた高橋道雄九段が昨年に続き今年も降級してB2へ。
 勢いのある若手を下し、来期再びB1に上がれるものかどうか。
 連続降級は痛かった。

 また、B2では南芳一九段も降級のピンチだ。


渡辺明、突然のゴキゲン中飛車(2月期・次点1)

 これには驚いた。
 まず王位リーグで佐藤康光九段に(負け)。
 次に王将戦第四局で羽生善治挑戦者に(負け)。
 次に棋王戦第二局で三浦弘行挑戦者に(勝ち)。

 玉を穴熊に固めて細い攻めをつないでいくという渡辺将棋とは全然違う展開。
 渡辺ファンの視点で観戦していると、とにかく玉の薄さが気になってしょうがない。
 新境地といえば新境地だが、はたしてこれからも後手番のときにはこの戦法を採用してくるのかどうか、注目。

Pass

[2434] 2014年2月の出来事ベスト3(その2)
まるしお (/) - 2014年03月03日 (月) 20時52分

朝日杯公開対局に七冠揃い踏み(2/8)(2月期・1位)

 正に豪華。森内・羽生・渡辺という七大タイトルを独占している三人が集結。それに若き豊島が挑むという構図。
 公開対局に集まったファンも堪能したことだろう。

 ニコニコ生放送でも大盤解説会が中継されたが、佐藤康光九段が見事だった。癖の強い竹部女流を上手に操り、ユーモアを交えつつ将棋の迫力も伝える。
 対局とは別にこちらの方も感心した。

 また、昨日三月二日に「テレ朝チャンネル2」でこの公開対局の「豊島−羽生」「羽生−渡辺」戦が放送された。合計四時間半ほど。
 スポーツの実況中継のような作りで、記者席に朝日の司会者・将棋担当者・阿久津主悦解説者の三人が陣取るというスタイル。対局直前インタビューなどもあり、対局中は対局者の表情が終始映される。
 これもなかなか新鮮だった。


女子アマ王位戦優勝者はネット予選から(2/16)(2月期・次点2)

 女子アマ王位戦は地方予選を実施している。今回はそれにネット予選が加わった。地方予選がない地域の女性達への配慮という点で評価できる。
 そのネット予選から出てきた小学六年生の水町みゆさんがなんと全国大会で優勝。福岡からの遠征で女子アマ王位の座を勝ち取った。

 北海道や九州からアマ大会のために東京へやって来るのは大変である。女子アマ王位戦は予選勝ち抜き者への旅費を主催者が出しているようだが、小学生ならば親も付き添わねばならないだろう。
 強い女性の育成・発掘には主催者の地道な努力、そして金銭面も含めた家族の支えが必要。まだまだ課題が多いが、それらを克服し、いいシステムができていくといい。

Pass

[2439]
さっちん (/) - 2014年03月04日 (火) 00時29分

>佐藤康光九段が見事だった

同歩でござる 

 次の解説を待ちわびている今日この頃・・

>テレ朝チャンネル2

 情報感謝でござる
まだ見ていないですが 録画はしてあります


Pass

[2445] 2014年2月の出来事ベスト3(その3)
まるしお (/) - 2014年03月04日 (火) 19時11分

里見香奈、体調不良で半年の休場(2/27)(2月期・3位)

 二十歳前後の年齢のとき、私はどんな青年だったのか。
 まあろくに挨拶もできないようなグータラ人間だったと思いますね。

 里見香奈は十代からタイトルを次々に奪取、瞬く間に女流トップに躍り出た。
 しかし対局だけならそこにそれほどのストレスは出てこないのではないか。
 ストレスの原因は対局以外のところからきているのだと私は推測する。

 タイトル戦の前夜祭などは大いにストレスになっていたのではないだろうか。
 スポンサーへの気遣い・ファンへのサービス・壇上での挨拶・開催地への配慮。
 こんなことを女流棋界を背負って二十歳前後の女性がせねばならないのである。
 私だったら逃げ出しちゃうかも。

 こういうことを考えると、羽生や渡辺は大したものだと思う。根本的に神経が太いのだろう。(もっとも、渡辺自身、「週刊新潮」の連載で挨拶に苦労した思い出を語ってもいるが…)

 そして、そういう女流第一人者としての責務と、それとは正反対の奨励会生活。その絶大なるギャップ。それは里見香奈以外に体験したことのない独自の問題だったのである。
 冷静に考えれば、ストレスが生まれぬはずはないのだ。

 はたして里見香奈の本心はどうなのだろうか。
 奨励会一本で自分の人生を試したいのか。
 女流の代表者としての責務が強いのか。

 そして将棋連盟の本心も気になる。
 「初の女性棋士」という大目標を本当に歓迎しているのか。
 里見香奈を金儲けの手段にしてはいないか。

 仮に里見が、「奨励会での挑戦を人生第一の目標にするため、女流タイトルは返上する」と表明したとすれば、連盟は、その大挑戦が如何に画期的なことであるかをスポンサーやファンに一生懸命に説明し理解を求めるべきだと思う。
 われわれファンも、「そうか、そんなに凄いことなら、女流棋戦不参加は残念だが、挑戦する里見さんをこれからも応援しよう」ということになるだろう。

 しかし実際は、里見香奈のストレスなどまるで想像だにせず、私たちファンはこの女性に、「それ、全冠制覇だ」「奨励会四段だ」などとそれぞれ勝手な「応援」をしていたのかもしれない。
 私もファンの一人として恥ずかしい。

 ともかく、半年もの休場というのは異常な事態である。四月から始まる待ちに待った三段リーグもキャンセルというのだから、正に緊急事態だ。

 こうなる前になんとかならなかったのか。
 本当にそう思う。

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[2463] 2014年2月の出来事ベスト3(その4)
まるしお (/) - 2014年03月06日 (木) 18時56分

魚拓「対日本将棋連盟等との事実関係について」(2/25)(2月期・次点3)

 「魚拓」とはこういうものなのかとはじめて知った。
 午後一時にLPSAサイトに発表され、三時にはもう消されていたらしい。その間に誰かが「魚拓」を取って保存したというわけ。

 しかしこの魚拓が将棋界に影響を及ばすことはないだろう。
 常識的で善良な将棋ファンにはそんなこと関係ないのである。

 なべて世は事も無し。

 この文書は、石橋幸緒が人々の良心に期待し、そして敗れ去ったことの証である。
 けれども世人にとっては、ヒステリー女の残した哀れな引っ掻き傷に過ぎないのだ。

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[2464]
柳雪 (/) - 2014年03月06日 (木) 19時37分

>この文書は、石橋幸緒が人々の良心に期待し、そして敗れ去ったことの証である。
>けれども世人にとっては、ヒステリー女の残した哀れな引っ掻き傷に過ぎないのだ。

ほ〜〜、まるしおどのにとってはヒステリー女の哀れな引っ掻き傷にしか見えなさんだか。

『将棋界にジャーリズムはない』とされたまるしおどのとも思えぬ愚言じゃな。少なくとも私にとっては将棋界におけるおぞましい事実を表明した良識が見えたのだが、どうやら私も『世人』では無いとみえる。

そこに書かれている内容を『引っ掻き傷』などと考えるようでは将棋界は終わりじゃな。

男に捨てられた事で対局を拒否する人を認める団体もいれば、それを応援する人もいる。『世人』とはそのようなものかの〜。

Pass

[2465] まるさんの「引っかき傷」の文章
歳三 (/) - 2014年03月06日 (木) 21時15分

 リュウセツさん。

 小生は、まるしおさん自身は、ご自身は「世人」に含まれないと認識して書かれていると解釈し、納得していたのですが。

 小生の解釈は、誤まった解釈かもしれませんし、妥当な解釈かもしれませんね。

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[2466]
升田がNo.1 (/) - 2014年03月06日 (木) 23時45分

世の中「正義」が罷り通らないことはままある。「上」は政治から「下」は趣味の将棋まで。私は自分の事を、まるしおさんが云う所の、『常識的かつ善良な将棋ファン』と思っている。そして私の中ではずっと連盟=吉良上野介、LPSA=赤穂浪士であり、今回の石橋さんの文章公表は大石内蔵助の仇討にも等しい拍手喝采すべき行為であると捉えている。ただ四十七士の応援はなく単騎による討ち入りだ。で、その四十七士はというと、「手前ども主人・浅野内匠頭の殿中での刃傷沙汰は畏れ多くもお上を冒涜する行為で、あってはならないこと。主人切腹お家断絶も至極当然の御処置でございます」と100%恭順の姿勢だ。

冗談じゃねえや、べらぼうめ、と頭から湯気を立てている私めは「常識的かつ善良純粋な将棋ファン」ではないのかいな、と。。。?

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[2467]
さっちん (/) - 2014年03月07日 (金) 00時32分

まるしおさんとは駒音時代から3,4年の付き合いですが・・

 まあ おいらが思うに最も将棋愛が深く、LPSAはもとより女流棋士全ての方を心底応援されてるかたでございます。

普段の言動を目にしていれば、まるしおさんの書かれる事には絶大なる信頼が置けるでしょう。仮に ありえないことですが、まるしおさんがとんでもない事を書かれたとしても きっと裏があるに違いない、誤変換に違いないとまず疑います。それほどの信用があると思いますね。

今回の柳雪さんは いつもの?早とちりですよ。

>この文書は、石橋幸緒が人々の良心に期待し、そして敗れ去ったことの証である。
 けれども世人にとっては、ヒステリー女の残した哀れな引っ掻き傷に過ぎないのだ。

まるしおさんは「石橋幸緒が人々の良心に期待し」と書いている。ということは良心のある人々なら彼女の言動に賛意を示す、つまり石橋幸緒は正しい事を行ったのだといっているのです。

しかし、ジャーナリズムを含めて世間は彼女の言動に良い反応は示さなかった。このことを世人にとっては・・と比喩しているのです。

蛇足ですが あの石橋幸緒さんの記者会見を踏まえて、彼女が何故あのような苦渋の決断をせねばならなかったのか、それまでの連盟の蛮行を少しでも取り上げるマスメディアがあったら違った結果になったかもと思わなくもありませんね。



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[2473] お詫びの言
まるしお (/) - 2014年03月07日 (金) 05時50分

 おはようございます。
 当地ではうっすらと雪が積もっております。

 柳雪さん、升田がNo.1さん、不快な思いをさせて申し訳ありませんでした。
 反語のつもりでしたが、書き方が悪かった。

 さっちんさん、ありがとうございます。
 全くそのとおり。真意を理解いただき、またフォローして下さり、嬉しいです。

 素直に書けばこういうことです。

 「将棋界にジャーナリズムが存在し、それが正常に機能し、人々の良心が働いていれば、石橋さんが引退に追い込まれるようなことはなかっただろう」

 しかしそうはならなかった現状。そのどうしようもない現状をこの文書は明らかにしているのです。
 全くもって無念であります。
 そして私の落胆は計りしれない。

 その無念と落胆の果てに、こんな屈折表現になってしまった。
 お詫びいたします。

 石橋幸緒は女流棋士を引退した。
 にもかかわらず人はなおも石橋幸緒を攻撃する。
 引退し、オトシマエを付けているではないか。
 私自身は引退などというオトシマエを付ける必要があるのか疑問に感じるが、彼女はオトシマエを付けた。
 立派じゃないか。

 そう思っております。

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[2477]
柳雪 (/) - 2014年03月07日 (金) 11時50分

先ほど書き込みをしましたが、投稿を忘れてしまった様ですので今一度。

さっちんどのの書かれた通りで、私の早とちりでございます。

まるしおどのの出された詰め将棋に、「いや、そのような変化手順があるのか?」「いや、そのような問題を作られる方では。。」と堂々巡りをしながら結局は作意を読めず間違ってしまった様です。

大変に出礼を致しました。

しかし、棋士とは将棋は強いが人生の生き方に関しましては、随分と悲しいように感じます。石橋さんは、生き方に対して幼少より強い意志を持ってこられたのでしょう。

「生きてこそ光輝く」これからの人生に幸あれ。

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[2483]
さっちん (/) - 2014年03月07日 (金) 19時25分

>「生きてこそ光輝く」これからの人生に幸あれ。

全く同じ思いでございます。

 これからどうされるのか分かりませんが 将棋は続けていかれるでしょうから たくさんの将棋女子を育てて欲しいですね。

 

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[2497] 「盤上番外一手有情」(将棋世界)の無惨
マキ (/) - 2014年03月08日 (土) 12時51分

まるしおさん
>将棋界にジャーナリズムが存在し、それが正常に機能し、人々の良心が働いていれば

まるしおさんのおっしゃるとおりですね。

特にひどいのが「将棋世界」連載中の田丸昇九段による「盤上番外一手有情」。「対局日誌」(河口俊彦七段)、「千駄ヶ谷市場」(先崎学)、「熱局探訪」(野月浩貴)、と続いた人気コーナーも、「将棋時評」(青野照市)でちょっとテンションが下がり、田丸昇九段になってからはもう無惨としかいいようがない。

将棋世界4月号の「盤上番外一手有情」(将棋世界p44)から引用します。

「名人経験者が順位戦でA級からB級1組に降級した例は、塚田正夫名誉十段、中原誠十六世名人、米長邦雄永世棋聖、加藤一二三九段、佐藤康光九段、丸山忠久九段らがいる。
そのうち、塚田と佐藤は1期でA級に復帰した。加藤は4期目でA級に復帰したが、名人を獲得する以前は1期でA級に復帰したことが3回もあった。
谷川は「来期はB級1組で頑張りたい」と語った。最有力の昇級候補だ。」

最有力の昇級候補?会長へのゴマすりもいいかげんにしてもらいたい(元谷川ファンの私でも怒る)。高橋九段のように連続降級もありうると皆思っているはず。

谷川九段は昨日行われた対局後のインタビューで次のように語っている。

(引用開始)

―――A級在位記録が32期で途切れました。
「前期、今期ともに2勝ですからやむを得ないですね」

―――来期B級1組について聞かせて下さい。
「どのクラスも本当に厳しいので、A級と同じ様に厳しい勝負になると思います」

―――カムバックというお気持ちも?
「やるからには戻ってきたいとは思っていますが、やはり厳しい戦いになると思います」

(引用終わり)

「月夜の駒音」、「盤上番外一手有情」と2本も困った連載があるのは、「将棋世界」の編集に連盟執行部が関与しているためなんだろうなー(溜息)。


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[2499]
棒銀王子 (/) - 2014年03月08日 (土) 13時48分

生きてこそ光輝く……

それはかつて感動した本のタイトルだった
その後の著書の姿から光が失われていき、棋士としては惨めで無様な様相を呈していくにつれ、古本屋に叩き売ってしまったが、最初に読んだときの感動は本物だったといまも思っている。

生きてさえいればそれだけで輝くわけではないという、あたりまえの事実を多くの将棋ファンにつきつけたことが、もしかしたら彼女の犯した最大の罪だったかもしれない。

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[2861] 2014年3月の出来事
まるしお (/) - 2014年04月06日 (日) 16時33分

 2014年3月の出来事ベスト3を選んでみました。
 客観性は二の次の私的選定です。

 ━━━━━━━━━━━━━━━
 将棋界 BEST3(2014年3月期)
 ━━━━━━━━━━━━━━━

 ・第1位 渡辺明、棋王と王将を防衛するも竜王戦では1組から陥落(3/19他)
 ・第2位 第三回電王戦 および ponanzaに挑戦百万円マッチ
 ・第3位 新四段は苦労人の個性派(3/8)
 ・次点1 渡部愛の昇級・昇段(3/4・3/13)
 ・次点2 盛り上がらなかった「いちばん長い日」(3/7)
 ・次点3 和田あきが連盟から女流棋士デビュー(3/9・3/25)

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[2862] いろいろありました
さっちん (/) - 2014年04月06日 (日) 19時52分

独断と偏見で

 まるしおさんに対抗して 3月出来事のベスト3でござる


(1)豊島七段 連続昇級ならず

(2)佐々木五段 十代でC1へ

(3)糸谷六段 ようやく昇級

 この3人は ひょっとしたら もしかしたら うまくいけば

ストイックに修行すれば 名人になるかも知れぬ

 注目じゃ

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[2879] 2014年3月の出来事ベスト3(その1)
まるしお (/) - 2014年04月08日 (火) 17時26分

渡辺明、棋王と王将を防衛するも竜王戦では1組から陥落(3月期・1位)

 棋王戦は三連勝だったが、王将戦は実に危なかった。三浦と羽生の違いが歴然と出ましたね。
 この二つのタイトル戦では、後手番で渡辺が採用したゴキゲン中飛車にビックリ仰天。
 こういうことが起こるから面白い。
 渡辺永世竜王、見せ場をつくりました。

 その一方で竜王戦1組から陥落とはこれ如何に。
 森内へのリベンジどころではない。何をやっているのか。
 格好悪すぎます。(本人も自覚)


盛り上がらなかった「いちばん長い日」(3/7)(3月期・次点2)

 羽生挑戦者と谷川降級者がすでに決まっているA級順位戦最終局なんぞは、いくら盛り上げようと頑張っても盛り上がりようがない。将棋会館から飛び出し特別会場で「長い日」を演出しようという試みも何だが腰砕け。
 谷川が落ちるか踏ん張るか、渡辺が羽生に追いつくかどうか――こういうわくわく感がなければいけません。

 最終局を待たずに陥落を決めてしまった谷川も悪いが、もっと罪深いのは渡辺明。
 八回戦。せかく深浦が羽生を破ったのに、渡辺も負けてしまい、すんなりと羽生の挑戦が決まる。

 深浦曰く、「渡辺さんが負けたので、ぼくの勝ちは羽生さんにとってはかすり傷に終わりました」(Eテレの特集番組での発言)

 渡辺さん、来期はこんなことを言われないようにして下さいね。

 しかしそんな「長い日」だったが、「久保−三浦」の午前二時までの死闘にはびっくりした。終局後三時過ぎまで感想戦をし、さらにその後、三浦は他の四局の棋譜を朝五時過ぎまで並べていたという。
 降級の可能性のあった二人、屋敷が早々と落ちたことなど知らずに延々と指し続けた。今年の「長い日」はこの一局のためにあったと言っても良いだろう。

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[2887] 2014年3月の出来事ベスト3(その2)
まるしお (/) - 2014年04月09日 (水) 22時10分

和田あきが連盟から女流棋士デビュー(3/9・3/25)(3月期・次点3)

 研修会で何度かC1へ上がるチャンスがあったが、いずれも逃していた。ようやく年度末の月に昇級。
 四月からは高校二年生だったと思う。実績は十分、伸び代もかなりあるだろう。期待できる新女流である。
 あるいはLPSAからデビューということもあり得るのかと思ったが、連盟所属となった。
 大野八一雄七段の教室で腕を磨いていたようなので、「師匠」は大野プロなのかと思ったら、発表ではの藤倉プロとのこと。
 ここら辺はどうなっているのかよく分からない。


渡部愛の昇級・昇段(3/4・3/13)(3月期・次点1)

 おそらく現在のLPSAではこの人がいちばん強いだろう。
 女流名人戦の予選を勝ち抜いて十人のリーグに入った。
 予選トーナメント決勝進出で1級、リーグ入りで初段。その間わずか九日。
 しかし予選トーナメントの左の山で実力者本田小百合や山口恵梨子が敗れたので、このリーグ入りはややラッキーという面もある。
 女流王位戦リーグでは一勝のみに終わった。今回のリーグが正念場。健闘を祈る。

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[2889]
升田がNo.1 (/) - 2014年04月09日 (水) 22時37分

棒銀くんより転載:

いしばしさちお @SachioIshibashi
2時間前

RT @mtmtlife: 夕方になって連盟関係者から、「いろいろけじめがついていないので、控え室にいるのは遠慮してほしい」と言われて退出。米長政権時でも、将棋会館外のことには関知しない、という確認があったのですけれどね。


石橋さんがmtmtさんの呟きをリツイートしたもの。
『連盟関係者』で誰だ? タナトラか西村か、他に言いそうな
奴はだれじゃい(笑)。

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[2893] 2014年3月の出来事ベスト3(その3)
まるしお (/) - 2014年04月10日 (木) 18時41分

新四段は苦労人の個性派(3/8)(3月期・3位)

 宮本広志は二十八歳。二十九歳という年齢制限直前の昇段だった。
 少し前には、負けた方が退会というような過酷な戦いもあったようだ。
 しかし過去三年ではかなりの成績を残している。

奨励会成績  4位、8位、4位、3位、11位、2位
プロ棋戦成績 15勝6敗

 ・2011年度
    プロ棋戦:7勝2敗
    ○大石 ○斎藤 ○澤田 ○佐々木勇 ○船江 ○室谷女流 ○稲葉
    ●船江 ●船江
    (加古川青流戦準優勝)

 ・2012年度
    プロ棋戦:7勝3敗
    ○吉田 ○七条アマ ○西川和 ○牧野 ○牧野 ○島本 ○森信
    ●永瀬 ●伊藤真 ●上野
    (新人王戦ベスト4、加古川青流戦ベスト4)

 ・2013年度
   プロ棋戦:1勝1敗
    ○工藤アマ
    ●牧野

 一方、星野良生は二十五歳。ゴキゲン中飛車対策の「超速3七銀戦法」発案者で、升田幸三賞受賞者。
 「超速3七銀」――プロ棋戦でどれだけ指されたことか。その戦法の発案者が実は奨励会員だということを棋界はどう捉えているのだろうか。

 プロにどれだけ勝とうが、斬新な新戦法を発案しようが、奨励会員は奨励会員。
 おかしな世界である。

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[2895] 2014年3月の出来事ベスト3(その4)
まるしお (/) - 2014年04月11日 (金) 17時00分

第三回電王戦 および ponanzaに挑戦百万円マッチ(3/8)(3月期・2位)

 もうとにかく世の中は電王戦一色である。
 電王戦が終焉した後に訪れるであろう寒々とした将棋界を想像して警告を発する者もいるが、世は聞く耳を持たない。橋本八段などは電王戦にかなり批判的らしいが、そういう人にも堂々と発言の機会を与えたらどうだろうか。私はそちらの意見を聞きたくてしょうがない。

 とはいえ、電王戦は面白い。時間があればついつい見てしまう。
 第二局「佐藤紳哉 vs やねうら王」などは、極悪PV騒動があって、もうほとんどプロレス興行みたいな感じになっていたが、それでも両国国技館へ入場してくる和服の佐藤紳哉は実に格好良かった。
 対局中の苦悶の表情も、これまでにいちばん絵になっていたと思う(普段もああいう顔で対局しているらしい)。良い人選をしたものである。

 しかし、局後のインタビューで、事前対局数を質問されて「四十局」と答えたのには驚いた。
 菅井が二百局、豊島が千局なのに対して、たったの四十ですか?
 まあ、今考えると、佐藤紳哉はそういう役回りだったのだろう。事前貸し出し制を活かすも殺すも棋士次第であることが改めて分かった。(森下九段もたいしてやっていなかったみたいだ)

 さて、明日(4/12)はプロ側は屋敷、PC側は真打のponanza。ponanzaは「ponanzaに挑戦百万円マッチ」で百五十人以上の挑戦者を滅多切りしている(元奨励会三段やアマ強豪が続々登場、天野貴元や松本博文も出ていた)。
 この強豪ソフトに、屋敷の勝ち目はあるのかないのか。
 しかし今回のような「事前貸し出し・ソフトの改良不可」ルールでプロ側が四敗したら、来年はどうするつもりなのだろう。

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[2907] 2014年3月の出来事ベスト3(その5)
まるしお (/) - 2014年04月14日 (月) 20時53分

NHK杯戦で郷田真隆が初優勝(3/23放送)(3月期・次点追加)

 郷田真隆九段のNHK杯戦初優勝を三月期の次点として追加します。
 私が印象に残ったのは、優勝の感想を訊かれ、「師匠の名を刻んだ優勝杯に自分の名も追加することができて嬉しい」と郷田が語っていたこと。

 郷田の師匠は大友昇。大きな足跡は残していないが、1967年度のNHK杯で優勝している。
 これが大友の最大の実績で、棋士としては引退も早く、不遇な人生を送った時期もあったらしい。
 河口俊彦の著作によると、郷田の棋風は大友とは正反対だそうだが、弟子として師匠の名が刻まれた優勝杯を手にしたことに、郷田はことのほか感慨深かったのだろう。
 私もこの郷田の言葉を聞いて、なんだかジーンときてしまった。

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[3099] 2014年4月の出来事
まるしお (/) - 2014年05月09日 (金) 20時47分

 早いもので、すでに一年の三分の一が過ぎてしまいました。
 備忘録を兼ねてね2014年四月の出来事ベスト3を選んでみます。
 (客観性は二の次の私的選定)

 ━━━━━━━━━━━━━━━
 将棋界 BEST3(2014年4月期)
 ━━━━━━━━━━━━━━━

 ・第1位 第三回電王戦終了、プロ棋士惨敗。(4/12)
 ・第2位 名人戦、羽生がいきなり二連勝。(4/23)
 ・第3位 渡辺明、王座戦本戦トーナメントで初戦負け。
      年内のタイトル挑戦無し!(4/30)

 ・次点1 NHK杯戦、新メンバーでスタート(4/6〜)
 ・次点2 棋聖戦は森内俊之竜王・名人が挑戦者に。(4/30)
 ・次点3 プロ編入試験に新規定。受験料五十万円。(4/18)

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[3125] 2014年4月の出来事ベスト3(その1)
まるしお (/) - 2014年05月12日 (月) 18時30分

名人戦、羽生がいきなり二連勝。(4/23)(4月期・2位)
渡辺明、王座戦本戦トーナメントで初戦負け。年内のタイトル挑戦無し!(4/30)(4月期・3位)

 渡辺が長期無敗連覇中の羽生王座から三連勝であっさりタイトルを奪ったときは、これでいよいよ世代交代かと思ったものだが、とんだ誤算だった。
 王座はすぐに奪い返され、以後、渡辺が羽生からタイトルを奪うということは皆無。

 そればかりか、虎の子の竜王位を森内に奪われ、所持する王将・棋王以外の棋戦で全く振るわない。今年度中のタイトル挑戦が早くも無くなってしまうというのは何事か!

 羽生は逆だ。
 自身の所持する三タイトルを堅持しつつ、王将・名人は挑戦者に。棋王も最後まで挑戦者争いを演じた。
 今後の竜王戦本戦トーナメントも羽生が本命である。

 いやはや、強い強い。

 そんな羽生だが、唯一、名人位の在位回数が少ない。これが羽生善治の業績中最も弱い部分。
 大山も中原も世間から普通に「名人」と呼ばれるほど在位期間が長かったのに対し、圧倒的な戦績にもかかわらず羽生は「名人」ではない。世間が羽生を「名人」と呼べないという現実。

 将棋界の第一人者は「名人」であらねばならないのだ。
 まあ、この鉄則を阻止する森内も偉かった。
 しかし今度ばかりは、五月の第三局を終え三連敗で絶望的だ。

 もし奇跡が起こらずにのまま羽生が名人位を奪取すれば、今後は長期にわたる連覇もあり得るのではないか。
 十連覇くらいした暁には、世間には自然に「羽生名人」が定着することだろう。

 果たしてそうなるかどうか……。

Pass

[3147] 2014年4月の出来事ベスト3(その2)
まるしお (/) - 2014年05月13日 (火) 18時47分

棋聖戦は森内俊之竜王・名人が挑戦者に(4/30)(4月期・次点2)

 村山慈明新七段が大物森内竜王・名人に挑んだがかなわなかった。
 「序盤は知識に過ぎないが、終盤は才能である」と誰かの本に書いてあったが、「こいつの終盤は怖い」と思わせないとなかなかトップの連中から白星を上げるのは難しい。
 今回は苦杯を舐めたが、村山がB1でどういう成績を残すか、大いに楽しみ。

 さて、森内は棋聖戦で羽生と渡り合えるだろうか。名人戦の三連敗を見ると、一日制という羽生の土俵で戦うのは厳しいような気にもなってくるが、名人戦で負けて棋聖戦でも負けると、羽生が森内との格の違いを世間に見せ付けるということにもなる。
 そういう点でも、今度の棋聖戦は注目に値する。

Pass

[3167] 2014年4月の出来事ベスト3(その3)
まるしお (/) - 2014年05月14日 (水) 19時49分

 ●プロ編入試験に新規定、受験料五十万円(4/18)(4月期・次点3)

 公益社団法人日本将棋連盟 プロ編入試験規定

 上記受験規定にあと一勝というところまで来ていた加来博洋アマだったが、惜しくも敗れた。(棋王戦、対横山プロ)
 しかし受験料五十万円というのは、貧乏なアマにはちょっと出せないのでは?
 公益法人なんだから、アマ棋界活性化、普及の一環と捉え、「受験費用は連盟で負担します」くらいの太っ腹な姿勢を見せて欲しい。

 ちなみに、奨励会の受験費用は次のとおり。

 公益社団法人日本将棋連盟 プロ編入試験規定

 ・級位    30,800円
 ・初段、三段 51,400円

 ところでこの費用の表示、しばらく前には、

 ・級位    30,800万円
 ・初段、三段 51,400万円

 となっていたそうだ。(添付画像参照)

 三段受験が五億円。
 うん、これに比べれば編入試験料五十万は安い。

Pass

[3173] 2014年4月の出来事ベスト3(その4)
まるしお (/) - 2014年05月15日 (木) 18時41分

NHK杯戦、新メンバーでスタート(4/6〜)(4月期・次点1)

 司会が清水市代、読み上げが鈴木環那と室谷由紀となったNHK杯。
 鈴木環那の厳しい視線に驚いたが、なんといっても清水さんが注目の的。
 NHK杯戦の司会は初めてだというから驚く。もっとも、長期間女流の第一人者としてタイトルを保持していたのだから、司会という柄でもなかったか。
 現在は無冠。満を持しての登場という人もいる。

 さて、その初回は解説が郷田九段で、この人はどうもボソボソと喋るのでメリハリがない。清水女流もさすがに緊張気味だったのか、私は観ていて、「ちょっと固いなあ」と思った。

 しかしだんだんと良くなってきた。
 とくに中田功七段が解説のときは、中田コーヤンが絶好調で、指し手はバンバン当たるは、解説のメリハリは良いは、言葉もはっきり明瞭とあって、清水さんもやりやすかっただろう。

 四月二十七日のお相手は行方八段。
 解説者紹介の冒頭でいきなり、「行方八段は最近自分探しの旅に出かけていらっしゃると伺いましたが、何か出会いはありましたか?」ときた。
 いいですねえ、こういうくすぐりは。

 五月に入って最初は大石直嗣六段の解説。茫洋とした感じの大石君がいきなり、「清水さんはどちらを持ちたいでしょうか」と柔らかい口調で攻撃を仕掛けてきた。
 清水、咄嗟のことで、「ええっ!」と声を上げるや、胸に手を当てて思わず一歩下がってしまう。
 ようやく、「聞き手の仕事を取らないで下さい」と返して大石も苦笑。

 先週の先崎八段との遣り取りもなかなか快調で、祀り上げられた清水像ではなく、本来の茶目っ気が番組を潤しつつある。
 ところが清水さん、ときにこんな言葉使いをされることがある。

 「最近は相懸かりといっても、先手番が▲2八飛と下まで引く将棋が多いですね。昔は▲2六飛車が多ございましたが」

 「多ございましたが」ですか!
 こんな言い回しは、谷川治恵や関根紀代子でもするかどうか……。
 まったくもって奥の深い人である。

Pass

[3342] 2014年5月の出来事
まるしお (/) - 2014年06月07日 (土) 17時44分

 恒例の月別ベスト3を選んでみました。
 (客観性は二の次の私的選定)

 ━━━━━━━━━━━━━━━
 将棋界 BEST3(2014年5月期)
 ━━━━━━━━━━━━━━━

 ・第1位 羽生善治、四連勝で名人位奪取(5/21)
 ・第2位 加藤桃子、里見香奈を下して女王の座に(5/8)
 ・第3位 波乱の世界コンピュータ選手権(5/3〜5/5)
 ・次点1 マイナビチャレンジマッチ出場者資格改定(5/11)
 ・次点2 武市三郎・大野八一雄の引退(4/30、5/1)

 他には女流王座戦予選一斉対局(5/24)、木村一基の王位戦挑戦(5/26)が印象に残った。

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[3346] やるねぇ
さっちん (/) - 2014年06月07日 (土) 23時20分

>恒例の月別ベスト3

 思わぬ棋士の意外な結果もありました

王座戦 決勝トーナメント 佐藤紳哉六段vs森内竜王
 なんと 佐藤六段の勝ち 
名人戦のショックだろうか

竜王戦6組 藤森哲也四段が なんとなんと優勝!
本戦に駒を進めました

やはり将棋の勝敗予想は難しいにゃ

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[3355] 2014年5月の出来事ベスト3(その1)
まるしお (/) - 2014年06月09日 (月) 18時24分

羽生善治、四連勝で名人位奪取(5/21)(5月期・1位)

 今まであれほど森内に苦杯を舐めていた羽生が、まさかまさかの四連勝。
 その強さは呆れるばかり。
 もうこの調子なら、棋聖戦(対森内)も王位戦(対木村)もあっさり防衛するのではなかろうか。
 気が早いが、竜王戦挑戦も羽生が最有力。
 銀河戦・NHK杯・朝日杯、これらも優勝?
 そんな想像までさせてしまう。

 いやはや、恐ろしい棋士である。


加藤桃子、里見香奈を下して女王の座に(5/8)(5月期・2位)

 女流王座戦で里見にタイトルを奪われた加藤桃子がマイナビ女子オープンで雪辱というかたちになった。
 里見体調不良のまま強行されたタイトルマッチだったが、奨励会三段と1級の平手戦というのも異例。結果は1級が三段に「三勝一敗」。
 決着局となった第四局、加藤不利の中の凄い辛抱はとくに印象深い。

 加藤桃子はタイトル獲得の翌々日の奨励会で初段入品を果たし、長かった1級時代をようやく終える。実は女王位獲得よりもこちらの方が私はよほど嬉しかった。
 「将棋世界」を読んでいたら、加藤桃子が三段に上って里見と三段リーグで対戦する姿を見たいという記事があった。
 ああ、私と同じ期待を抱いている業界の方がいるんだなあと思いました。

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[3358]
柳雪 (/) - 2014年06月09日 (月) 22時36分

>いやはや、恐ろしい棋士である。

いや、本当に鬼神のような強さと言えますね。少なくとも七冠を取った時よりも強いでしょう。

しかし、何故か以前のように好きではなくなってきている自分が居ります。

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[3364]
特命係 (/) - 2014年06月10日 (火) 15時23分

>「将棋世界」を読んでいたら、加藤桃子が三段に上って里見と三段リーグで対戦する姿を見たいという記事があった。
> ああ、私と同じ期待を抱いている業界の方がいるんだなあと思いました。

私は、里見さんも加藤桃子さんも共に正棋士(四段)になって対戦して欲しいです。三段リーグは1期抜けですよ。(だから二人が三段リーグで対戦することは、実現しませんという意味)




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[3366] 一本!
まるしお (/) - 2014年06月10日 (火) 19時55分

>里見さんも加藤桃子さんも共に正棋士(四段)になって対戦して欲しいです。
>三段リーグは1期抜けですよ。
>(だから二人が三段リーグで対戦することは、実現しませんという意味)

 御意。
 特命係さんに見事一本取られました。

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[3367] 2014年5月の出来事ベスト3(その2)
まるしお (/) - 2014年06月10日 (火) 19時59分

波乱の世界コンピュータ将棋選手権(5/3〜5/5)(5月期・3位)

 結果は次のとおり。

 1位 Apery (5勝2敗)
 2位 ponanza (5勝2敗)
 3位 YSS (4勝3敗)
 4位 NineDayFever (4勝3敗)
 5位 激指 (4勝3敗)
 6位 Bonanza (3勝4敗)
 7位 ツツカナ (3勝4敗)
 8位 N4S (0勝7敗)

 怪物GPSがまさかの予選敗退。電王戦でMVPとなった習甦も決勝に残れずという波乱。
 戦前の下馬評では ponanza と NineDayFever が優勝候補だったが、なんと一般的には無名の Apery が優勝をかっさらう。
 さらに古豪 YSS が三位と大健闘。
 何度かの優勝経験もある激指は五位に甘んじた。

 ソフト開発者にとっては電王戦よりむしろこちらの選手権の方が本番。とくに ponanza は製品化が決まっており、この選手権でなんとか優勝したいところだった。しかしこれを、なんと YSS が阻む。
 トーナメント終盤で ponanza を破った YSS の開発者・山下宏氏は大会終了後の挨拶で、満面の笑みをたたえながらこう締め括った。

 「私の目が黒いうちは、ponanzaの優勝はない!」

 これには場内大爆笑になったとか。
 真剣さと和気藹々さが同居する世界コンピュータ選手権でありました。

 第24回 世界コンピュータ将棋選手権 中継ブログ

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[3377] 2014年5月の出来事ベスト3(その3)
まるしお (/) - 2014年06月11日 (水) 18時29分

武市三郎・大野八一雄の引退(4/30、5/1)(5月期・次点2)

 フリークラス制度というのはごちゃごちゃしていてどうも判りにくい。
 とくに「フリークラス宣言」というのが、「なんですか、これ?」という感じ。

 たとえば五十五歳のC2棋士が降級点を二つ取る。もし来年も降級点を取るとフリークラスへ陥落。再昇級の可能性など無いから、六十歳で定年引退となる。あと五年だ。
 ところが降級点二の段階で「フリークラス宣言」をすると、順位戦は指せないものの、定年は六十五歳に延長されるのだという。あと十年。引退が五年延びる。

 もう自分の限界を悟った棋士はこの変な制度を利用して引退までの期間を少しでも延ばそうとする。
 2012年一月三十一日以来十五連敗中の田丸昇もこの宣言をして定年延長をはかった口である。

 その田丸が、武市三郎にこう問いかけた。

 「C級2組で降級する前にフリークラスに転出していたら、現役をあと五年間は続けられた。なぜそうしなかったのか…」

 すると武市は、

 「五年間の延長は現実的に大きいと思います。でも私は、勝負できるうちは戦いたかったんです。ぴりぴりした雰囲気の順位戦の対局を指さないと、棋士の魂が抜けてしまうような気がしました。それに奨励会時代の多くの仲間が三段でやめていったことを思うと、あと何年で引退なんてどうでもいいことでした」

 きっぱりと言い切ったそうだ。

 降級点三で落ちれば引退が早まる。しかしそれを承知で宣言をしない棋士もいることを知る。
 サラリーマン感覚で言えば馬鹿な所業だろう。
 しかし勝負師として見れば、芯が通っている。

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[3416] 2014年5月の出来事ベスト3(その4)
まるしお (/) - 2014年06月15日 (日) 16時44分

マイナビチャレンジマッチ出場者資格改定(5/11)(5月期・次点1)

 六月二十二日に開催されるマイナビチャレンジマッチの出場者規定が次のように変わった。

 第8期マイナビ女子オープン「チャレンジマッチ」アマチュア参加者募集のお知らせ

 今年限りの措置なのか永続的なものなのかよく分からないが、ともかく、これによると出場対象者は以下のようになる。

 @研修会所属を含むアマチュア女性選手(元女流棋士は除く)

 A3期連続で予選1回戦敗退の主催者所属女流棋士
  ・植村真理
  ・石高澄恵
  ・久津知子
  ・山田久美
  ・高群佐知子
  ・本田小百合

 B主催者所属以外の現役女流棋士
  ・蛸島彰子(LPSA)
  ・鹿野圭生(LPSA)
  ・中倉彰子(LPSA)
  ・船戸陽子(LPSA)
  ・大庭美樹(LPSA)
  ・中倉宏美(LPSA)
  ・島井咲緒里(LPSA)
  ・松尾香織(LPSA)
  ・渡部 愛(LPSA)
  ・中井広恵(フリー)

 ただし、Bの中で蛸島・鹿野・中倉彰子・船戸の四名はもともと「チャレンジマッチ組」なので、今回の改定によって新たにチャレンジマッチから出場する女流棋士はLPSAの五人およびフリーの一人、合計六名ということになる。

 AとBの全部がエントリーするとすれば、プロ出場者は総計十六名。大した数だ。
 @のアマチュアが何人になるか分からないが、まあ三十数人としすると、出場者の三分の一は現役女流プロということになる。
 これをアマ大会と呼べるかどうか疑問を感じるけれど、そういう改定なのだから仕方がない。

 今回のチャレンジマッチ、予選出場枠は十一。
 プロにとっても厳しい場だが、アマもこれだけのプロを押し退けねば予選まで進めないという意味では例年以上に厳しい戦いになるだろう。

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[3432] 2014年5月の出来事ベスト3(その5)
まるしお (/) - 2014年06月18日 (水) 17時16分

天野貴元氏の癌再発(5/21)(5月期・次点追加)

 天野貴元氏のブログで癌再発の報告があった。
 奨励会退会者後、ブログで多くを発信し、将棋普及に情熱を注いでいた天野氏。
 天は時に酷い。
 最新治療が良い結果を生むことを祈るのみ。

 ご報告(あまノート)2014.5.21

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[3439] 大変だろうが・・
さっちん (/) - 2014年06月19日 (木) 08時57分

おいら 数年前に生死の境をさまよいました
39度以上の高熱にうなされ 呼吸は荒く 時に気を失う

これは ダメかもしれないなあ この辛さから逃れられるのならそれもいいか・・・などど考えたものです

が 天野氏は偉い! しっかりと立ち向かっている
この青年が長い人生を送ることができたら きっとアマチュア将棋界に大きな足跡を残すことだろう

病気に限らず 事故 事件など無慈悲とも思える出来事が多すぎる
おいらが無神論者である理由の一つだ


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[3561] 2014年6月の出来事
まるしお (/) - 2014年07月04日 (金) 16時58分

 今月も月別ベスト3を選んでみました。
 (客観性は二の次の私的選定)

 といっても、六月はなんかパッとしなかった。
 棋聖戦が開幕したものの、私の中では全然盛り上がらない。よって棋聖戦をベスト3から除外するという無謀な選定となりました。

 ━━━━━━━━━━━━━━━
 将棋界 BEST3(2014年6月期)
 ━━━━━━━━━━━━━━━

 ・第1位 女流プロ十六人出場のマイナビチャレンジマッチ(6/22)
 ・第2位 製品版 ponanza に不評の嵐、ついに返品回収へ(6/13)
 ・第3位 松本博文、初の著書『ルポ 電王戦』出版(6/10)

 他には連盟とLPSAの合意(上旬)とか、女流棋士40周年パーティー(6/29)があったものの、私にとっては今更という感じで、今月は次点も無し。

 六月は応援する渡部愛が中村真梨花に二敗(女流名人戦リーグと女流王座戦)、倉敷藤花戦も貞升南に負けてベスト8ならず。これはとても残念でした。

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[3606] 2014年6月の出来事ベスト3(その1)
まるしお (/) - 2014年07月08日 (火) 20時14分

製品版 ponanza に不評の嵐、ついに返品回収へ(6/13)(6月期・2位)

 五月三十日に鳴り物入りで発売された「将棋新世紀 PonaX」だったが、Amazon のユーザーレビューで散々酷評される羽目になった。

 マイナビ「将棋新世紀 PonaX」カスタマーレビュー(Amazon)

 これを読むと、記述が具体的であり、明らかに製品が欠陥に満ちていることが分かる。
 電王戦で高い評価を得た ponanza への大きな期待。買ってみたら見事に裏切られ、怒り爆発というところ。
 そしてついに六月十三日、マイナビは製品の回収と返金を決定。
 発売会社として醜態をさらすことになった。

 『将棋新世紀 PonaX』に関するお詫びとお知らせ(マイナビ)

 いったいなぜこんな幼稚なことになったのか?
 製品の不具合など発売前に検証するのが当たり前ではないか。

 そこで思い出したのが、しばらく前に吉田正和五段が自著に対してブログで遺憾の意を表していたこと。
 吉田五段は角換わり腰掛け銀の研究書をマイナビから出版したのだが、その中のコラム部分のいくつかが著者に無断で勝手に書き換えられていたとのこと。これでは自分の意と違う文章になってしまっていると、ブログだったかツィッターだったかで訴えていたのを読んだことがある。
 今探してみたら、「コラム3、コラム4は第1刷では悪質な修正が入ってしまい、多くの事実に反する事があり、読んではいけない内容になってしまったが、第2刷でコラム3の題名奨励会初段受験、コラム4社会人として、全面的に書き直しをしました」となっている。

 著者に無断で文意を変えて出版してしまうなどちょっと考えられない。
 このことと今回の件には共通の土台があるような気がするが、どうだろうか。

 ともかく、不具合検証もせずに「将棋新世紀 PonaX」を発売したのか、知っていながら出したのか、いずれにしてもユーザーを馬鹿にしている。
 思考エンジンを提供した山本一成氏もいい迷惑である。誰よりもいちばんがっかりしているのではないか。全くもって恥晒しな行為で、私自身製品版 ponanza に期待していたので、本当にがっかりし、また唖然としてしまった。

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[3621] 2014年6月の出来事ベスト3(その2)
まるしお (/) - 2014年07月09日 (水) 20時09分

松本博文、初の著書『ルポ 電王戦』出版(6/10)(6月期・3位)

 NHK出版新書として刊行。
 米長邦雄将棋連盟会長在任時であれば、NHKに二つや三つは嫌みを言ったことだろう。
 形態は新書だが、ハードカバーとしてもいいような内容だと感じた。

 電王戦関連の本では、以前『われ敗れたり』という書に将棋ペンクラブが賞を授けたことがあり、「業界で最も権威ある賞を獲ったのならば」と期待して読んでがっかりしたことがある。
 おそらく何かの緊急事態だったのであろう。

 さて、本書は松本博文初の著書である。
 結婚し、子供が生まれ、**出版を世に問う。
 色々な分野に才能を見せる氏のこと、これを機に各方面での活躍を期待したい。
 なんでも、ある出版社から執筆依頼があり、松本氏は桐谷さんの一代記を提案したところ却下されたとのこと。ああもったいない。

 ところで、最近、奥山紅樹の『たかが将棋、されど将棋』(晩聲社、1984年)という本を読んでいたらこんなことが書いてあった。

――――――――――――――――――――――――――――――――
観戦記を書くってことは、ある意味では棋士が将棋を指すのと同じなんです。(中略)
棋士がもし将棋というものを、芸術における表現行為であるとか、格闘技であるとか、真理探究とかいろんな言い方はありますが、そのために一時間なり一時間半なりの大長考をやってるんだと思ってるなら、観戦記者も次の一行を書くために、悪戦苦闘をするんだってことをわかってほしい。では、お前の物書きのウデは何段だと言われれば、修行中ですから頭を垂れざるをえませんが、しかしそれは文筆の神様にたいして頭を垂れるのであって、棋士に頭を垂れるのではない。
――――――――――――――――――――――――――――――――

 この業界では棋士に頭を垂れて御機嫌を伺いながらでないとやっていけないという事情もあるだろうが、それが将棋界の真の発展になるとは思えない。棋界の太鼓持ちではなく、独立した書き手、屹立した書き手が育って欲しい。
 松本博文にはそういう道を進んでいただきたい。
 その意味で、本書はよい仕事だと思う。

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[3627] 父親になったのか
さっちん (/) - 2014年07月10日 (木) 07時16分

>棋界の太鼓持ちではなく、独立した書き手、屹立した書き手が育って欲しい。松本博文にはそういう道を進んでいただきたい


まったくそう思いますね 

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[3630] 2014年6月の出来事ベスト3(その3)
まるしお (/) - 2014年07月10日 (木) 17時52分

女流プロ十六人出場のマイナビチャレンジマッチ(6/22)(6月期・1位)

 マイナビチャレンジマッチにプロが出場する。これはプロにとっての屈辱である。「あなたの棋力はアマチュア並みです」と言われたようなもの。男性棋戦では絶対に採用されない制度だろう。
 しかし見ている方は面白いことこの上ない。
 仮にこのチャレンジマッチを抜けたとしても、予選初戦で負ければ来年もまた「チャレンジ」しなければならなくなる。
 そういう経験を持つ山田久美は、これを「出戻り」と表現した。

 今年は本田小百合までもがチャレンジマッチからの出場だった。過去三年間、予選一回戦で当たった相手は、里見香奈・室谷由紀・伊藤沙恵。なんと二人が奨励会員。こういうクジ運の悪さで落ちてしまう場合もあるのだ。今回、予選出場資格を得たものの、予選一回戦で強豪と当たって負ければ「出戻り」の身となる。
 チャレンジマッチを抜けたプロの予選一回戦は非常に大きな戦いになるのである。

 さらに今回は出場者資格の変更により、連盟所属女流以外はすべて「アマ」とみなされ、彼女たちはチャレンジマッチからスタートすることになった。中井広恵も今年は「チャレンジ」する身となり、結果、総勢十六人のプロが参加。アマ大会としては異例の事態である。

 私はこれらのプロが何を感じどのような気持でこの戦いに臨んだのかを詳しく知りたい。
 予選参加資格を得た八人のプロが大会終了後のインタビューに答えているが、こんなものは本音の十分の一にも満たないだろう。そこには言うに言えない諸々の心情があるはずだ。
 その言うに言われぬもの――ここがいちばん面白いのである。人間同士の対局の醍醐味とも言える。
 それらを取材し、人間ドラマを浮かび上がらせる。

 しかし残念ながらそんな書き手はいないようだ。
 中継ブログを見ても、そういうところは素通りであり、むしろ、何事もなかったように書いている。私はこの点が大いに不満であった。

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[3633] しがらみを解け
さっちん (/) - 2014年07月11日 (金) 08時15分

>しかし残念ながらそんな書き手はいないようだ。
 中継ブログを見ても、そういうところは素通りであり、むしろ、何事もなかったように書いている。私はこの点が大いに不満であった。


珍しくしいですねぇ 
まるしおさんが一歩も二歩も踏み込んで書いていらっしゃる

田丸九段がブログでこんな風に書いている
*以下抜粋

前記の女流棋士らは、パーティー主催者の将棋連盟・女流棋士会から招待されなかったのか、遠慮して参加しなかったのか、そのあたりのことはわかりません。

将棋連盟とLPSAの関係は、LPSA側の「女流棋士認定」と「不戦敗」の問題が響いて、この3年ほどは深い溝が生じていました
*******************************************************

肝心な所は分かりませんと逃げるかあえて記述すらしない

ちょっと調べて招待しなかったと書けばいいし
LPSA側の諸問題だけを取り上げるとは何事か

結局 連盟の印象を悪くする恐れのあることは 
書かない、書けないスタンスなんでしょうな

大平プロも圧力を受けてブログを閉鎖したみたいだし
文筆業でないプロ棋士であってもこのようなていたらくだから
観戦記者や中継記者達は押して知るべしでありんす

しかし いつかは 名人戦移管問題に端を発し、
太平の眠りを覚ました諸問題について正直に真実を余す事無く
書き記すお人が現れないですかねぇ 

可能性があるのは 大崎氏 よみくま氏 mt氏ぐらいかにゃ
プロ棋士では先崎氏に期待してるんだが・・・

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[3721] 2014年7月の出来事
まるしお (/) - 2014年08月11日 (月) 18時43分

 ━━━━━━━━━━━━━━━
 将棋界 BEST3(2014年7月期)
 ━━━━━━━━━━━━━━━

 ・第1位 月刊「詰将棋パラダイス」、通巻700号発行(7/1)
 ・第2位 徹夜の対戦、電王戦リベンジマッチ(7/19〜20)
 ・第3位 今泉健司アマ、プロ編入試験受験資格を得る(7/5)

 他には、

 ・棋聖戦の決着(7/5)
 ・王位戦で木村挑戦者が健闘(7/9〜)
 ・王座戦挑戦者に豊島七段(7/29)
 ・A級順位戦で渡辺明二連敗(7/11)
 ・現役京都大学生・山口絵美菜が女流棋士3級の資格獲得(7/27)

 などだが、これらは皆次点扱いとした。
 どうも、タイトル戦や挑戦者決定戦を見ていてもあまりわくわくしない。
 よろしくない傾向であります。

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[3782] 七月期ベスト3の感想
まるしお (/) - 2014年09月01日 (月) 17時11分

 もうすでに九月。早い早い。
 七月期ベスト3の感想を書かずにいたら、すでに八月期ベスト3の選定時期になってしまった。
 遅ればせながら七月の感想を――。


月刊「詰将棋パラダイス」、通巻700号発行(7/1)(7月期・1位)

 「詰パラ」、愛され700号 創刊60年、詰将棋の魅力発信 プロ棋士も愛読・投稿(朝日新聞デジタル)

 この記事によると、現在の発行部数は「公称八千部」だそうだが、私が「詰パラ会員」だった頃は二千部くらいだと言われていた。そんなことだから経営はいつもギリギリ、よくぞ続いたものだと思う。
 「詰パラ」を創刊したのは鶴田諸兄氏。氏は会員達から「主幹」と呼ばれていた。現在の水上仁氏はあくまで「編集長」であり、たぶん「主幹」とは呼ばれないだろう。ここら辺は何となく時代を感じさせる。

 その鶴田主幹が病の身となり、いよいよこれで「詰パラ」の歴史も終わってしまうのかと思われたとき、編集・発行を引き継いだのが柳原裕司氏であった。たぶんまだ二十代前半だったのではないか。
 今考えると、よく決断してくれたものだと思う。若いからできたのだろう。妻や子供がいたら経済的にとてもやっていけない。さぞかし大変だったことと思う。

 「詰パラ」は詰将棋愛好家のそういう熱意と無私の奉仕で続いてきたのだ。
 七百号達成は誠に目出度い。現在会員ではない私も感無量である。


今泉健司アマ、プロ編入試験受験資格を得る(7/5)(7月期・3位)

 今泉氏はもう四十代。よくぞここまで気力を保ってきたものだと感心する。介護の仕事を続けながら将棋専業のプロ棋士を打ち負かしてきたのだから、もうそれだけで大したものなのだ。
 朝日杯ではその後船江五段をも破り、九月三日には元師匠・小林健二九段との対戦が組まれている。
 九月末から始まる編入試験もなんとか乗り切って貰いたい。

 アマチュアの今泉健司さん、プロ編入試験受験へ(日本将棋連盟)

 この編入試験、私はプロのタイトル戦以上に注目している。
 毎日毎日将棋会館で行われている一般棋戦、さらには各地で行うタイトル戦、これらはもう棋士の日常業務のようで、「明日は東京に出て行くからに」といった悲壮感がない。
 今度の編入試験は、勝てば棋士、負けたらアマのまま。つまり、人生を懸けた大一番なのだ。現在のプロ棋戦は完璧に制度化されているため、そういう類の非日常的大一番がもうなくなっているのである。

 今泉健司さんを応援する会公式ブログ


徹夜の対戦、電王戦リベンジマッチ(7/19〜20)(7月期・2位)

 昨年のリベンジマッチは馬鹿馬鹿しかった。
 しかし今年のリベンジマッチには異様な迫力があった。
 まず、振飛車党の菅井五段が居飛車を採用したことに驚いた。
 また、徹夜で指し継ぐということも実に異様だった。

 思うに、この対局は「日常業務」ではなく、ピリピリとした特殊空間の中で行われたのである。
 われわれはそれに引き込まれたのだと感じる。

 早朝、劣勢の菅井五段が何度となくうめき声を発する。とても見ていられないと思った人も多かっただろう。
 そしてついに投了となるのだが、なんというか、私自身得も言われぬ気分になってしまった。人が「考える」とはいったいどういうことなのかと思ったものである。

 「敗者には何もやるな」という言葉もある。が、この日の菅井はあっぱれだったと私は感じる。
 コンピュータ相手に馬鹿馬鹿しいという批判もある。このリベンジマッチを皮肉な目で見る向きもある。しかしコンピュータが相手だろうがなんだろうが、人間のファイトスピリットといったものは十二分に見せてくれたのではないか。菅井にとっては紛れもなく真剣勝負そのものだったのだ。

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[3784]
さっちん (/) - 2014年09月01日 (月) 23時27分

>月刊「詰将棋パラダイス」、通巻700号発行

詰めパラの存在は知っていましたが これまで見たことがございません
書店に置いてないのと 何となく敷居が高い印象がございましたのでね

>今泉健司アマ、プロ編入試験受験資格を得る

今泉さんはきっと合格するでしょう

5人の試験官の対局料いや試験官としての日当はいくらぐらいか分かりませんが
勝っても負けてもたぶん同じ額でしょう その上次の対局があるわけでもない
当然モチベーションが上がるわけがありません

一方 今泉さんには夢が人生が懸かっています 普通に戦ってもいい勝負なんだから 
勝利への貪欲さが遥かに勝る今泉さんが負けるわけがない 
一抹の不安は負けることを恐れて手が伸びないことぐらいでしょう



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[3808] 2014年8月の出来事
まるしお (/) - 2014年09月05日 (金) 17時11分

 恒例の月別ベスト3を選んでみました。
 (客観性は二の次の私的選定)

 ━━━━━━━━━━━━━━━
 将棋界 BEST3(2014年8月期)
 ━━━━━━━━━━━━━━━

 ・第1位 渡辺明、順位戦三連敗、NHK杯も初戦負け(8/29、8/10)
 ・第2位 様々なドラマ、マイナビ女子オープン一斉予選(8/9)
 ・第3位 里見香奈、休場を延長(8/29)

 ・次点1 NHK杯「熊坂学−香川愛生」戦に興奮(8/3)
 ・次点2 記者の怠慢、電王戦会見(8/29)
 ・次点3 小学生・中学生女子将棋名人戦決勝(8/31)

 他には、石橋幸緒元女流が天野貴元氏主催のアマ大会に出場したこと(8/30)、将棋ペンクラブブログにおける「林葉直子“失踪”事件」についての記事(8/23〜24)が印象に残った。

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[3846] 2014年8月の出来事ベスト3(その1)
まるしお (/) - 2014年09月10日 (水) 22時12分

渡辺明、順位戦三連敗、NHK杯も初戦負け(8/29、8/10)(8月期・1位)

 こら、明、おまはん、いいかげんにせえよ! ファンを舐めとんのか。

 そう言いたくなるようなていたらく。

 もうこうなったら、残っているノンタイトル戦、銀河戦・日本シリーズ・朝日杯、全部優勝せい!
 そしたらまあ許してやるわい。


様々なドラマ、マイナビ女子オープン一斉予選(8/9)(8月期・2位)

 これについては「女性将棋」スレッドで詳しく書きました。
 この一斉予選、NHKの「将棋フォーカス」でも二週にわたって取り上げられ、後半ではなんと渡部愛にスポットを当てた構成。これは嬉しかった。ぜひ期待に応えられるように自らを鍛えていって欲しい。

 なお、「女性将棋」スレッドでは触れられなかった点を一つ追加。
 来期のカド番女流(連盟所属)である。
 二回連続初戦で敗退し、来期も初戦で負けるとチャレンジマッチへ降格する女流プロは次の三人。

 ・真田彩子
 ・伊奈川愛菓
 ・中村桃子

 この人達の第一戦に注目。


里見香奈、休場を延長(8/29)(8月期・3位)

 「里見女流二冠、休場延長のお知らせ」(日本将棋連盟)

 四ヶ月の休場延長だそうである。この「四ヶ月」というのは、女流名人戦の防衛戦が来年早々にあるからだという。
 しかし、里見が奨励会入りを決意した当時は女流との兼業は許されていなかった。彼女はそれを十分承知の上で決断したのだろう。つまり、タイトルは返上し女流活動をせず奨励会に専念すると。

 これを阻止したのは日本将棋連盟である。「兼業しなさい」と。
 その結果がこれである。
 今考えると、これは、「女性の四段正棋士をなんとしても阻止してやろう」という男たちの意地悪にも見えてくる。(穿ち過ぎかもしれないが……)

 「兼業」の結果、「さあこれから三段リーグ」という大事な時期での長期休場。全くもってファンの一人として腹立たしい。
 この事態、連盟理事会にも大いに責任があるはずだ。

Pass

[3852] 2014年8月の出来事ベスト3(その2)
まるしお (/) - 2014年09月11日 (木) 18時38分

NHK杯「熊坂学−香川愛生」戦に興奮(8/3)(8月期・次点1)

 NHK杯一回戦最後の一番として放映された。
 録画をしたまままだ見ていないというお方もいらっしゃるとか。誠にもったいないことである。

 熊坂五段はフリークラス規定により若くして本年度引退がほぼ確定。このNHK杯初登場が最後の晴れ舞台と言っても良い。
 対する香川愛生女流王将、こちらもNHK杯本戦は初登場。注目の一番だった。

 私はどちらを応援しようかと本当に迷った。熊坂五段にも負けて欲しくないし、女流にも勝って欲しい。
 結局、ハラハラドキドキしながらの観戦となった。

 途中、解説者の中村修九段も、「取れるか、熊坂! 金取れ、よし取った!」などと檄を飛ばして興奮の態。
 私同様、若くして引退の危機を迎えているこの男の晴れ姿を切望していたのだろう。香川女流王将の師匠だけに、ここら辺は複雑な心境だったに違いない。

 良い将棋だったと思う。
 私はこの番組をまだHDDに残している。
 当分消せそうにない。


記者の怠慢、電王戦会見(8/29)(8月期・次点2)

 「電王戦に関する記者発表会・2014」(ニコニコ生放送)

 「棋士 対 コンピュータ」の団体戦は来年を「Final」とし、2016年からは竜王戦・名人戦に次ぐ契約金で「電王戦タッグマッチ」を開催するというのが会見の内容。

 問題山積である。
 さっそく、余興ならともかく、「カンニングしながら将棋を指す」ということを莫大な契約金で行うのは悪ふざけが過ぎるという指摘があった。

 小暮克洋氏のツイッター

 さて、私が記者会見を見て感じたのは取材記者の志の低さである。
 なぜ小暮克洋氏のような本質的質問が出てこないのか。
 全くもって情け無いの一言である。
 またしても、将棋界にはジャーナリズムが存在しないということを痛感した。


小学生・中学生女子将棋名人戦決勝(8/31)(8月期・次点3)

 「第8回小学生・第6回中学生女子将棋名人戦全国大会の模様」(LPSA Girls Shogi Project)

 今回は全局棋譜中継をメインに据えていたのか、リアルタイムの画像アップがほとんどなく、その点は残念だった。小学生・中学生共に六人による総当たりリーグだから棋譜中継だけでも大変である。少ないスタッフで大わらわだったのだろう。(現在は写真もたくさん掲載されており、三分弱の動画もある)

 地区予選がある女子アマ大会は貴重な存在。
 発展を祈る。

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[3857] 楽しみじゃ ミニスカ
さっちん (/) - 2014年09月11日 (木) 23時46分

>録画をしたまままだ見ていないというお方もいらっしゃるとか。誠にもったいないことである。

ふふふ ご馳走は後でのタイプでござる

しかし 今期のNHK杯は消し去るにはもったいないなあ
ダビングして永久保存しておこう

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[0] 最大レス件数を超えました
システムメッセージ (/) - 2024年03月29日 (金) 21時14分

最大レス件数「100」を超えましたので、これよりレスは出来ません。

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