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新世界作品置き場

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タイトル:新世界3 SF

――謎の人物たちの、これまた謎に満ちた会話が織り成す冒頭。彼らは、この新世界にどのように関わっているのか!? そして、新たな二人の参入者が出現! 性格きつい男勝りなお姉さんに、ゴスロリ幼女の組み合わせは正に謎!? 更に、思わせ振りな春氏の発言に、読者は混乱必至!? シリアスな展開の中にも、やっぱりコメディ要素を孕んだ新世界第三作目!

月夜 2010年07月09日 (金) 02時56分(23)
 
題名:新世界3(第一章)

「……どうだ?」

「今のところ、世界の創星分子は安定していますわ」

「前回のようなカタストロフの前兆も見られません。星成波形にも乱れなしです」

「そうか。今回は順調のようだな」

「でも、そろそろ順調に行ってもらわなきゃ困るんじゃないの〜? 前回、その前と失敗して、今までにもこれといって目覚ましい結果も残してないし、今回辺り成功してもらわないと、各種機関からの援助、打ち切られちゃうんじゃない?」

「もっともだ。いい加減、成果の一つも出さねばなるまい。いくら理論上可能とはいえ、そこでとどまっていれば、所詮はただの卓上の空論というやつだ」

「ねぇねぇ、前々から聞きたかったんだけどさ、各種機関からの援助金ってどれくらいもらってるの?」

「何、大した額ではない。この実験維持で精一杯程度のものだ」

「でも、これだけの環境、維持するだけでも相当なもんでしょ。あたしの読みだと、国家予算十年分くらいは軽いんじゃないかな〜」

「いっ!!?」

「こらこら。からかうんじゃない。せいぜい数年分といったところだろう」

「なっ!!?」

「……どちらにせよ、相当な額であることに違いありませんわ……それより!」
――ビシッ!

「ほぇ? あたしがどうかした?」

「その馴れ馴れしい話し方、お止めになったらいかがですか? いくら博士が貴女の祖父とはいえ、今は実験の最中です。公私混同も甚だしくありませんこと?」

「え〜、でも、おじいちゃんのことは、昔っからずっとおじいちゃんなんだもん。今更変えられないよ」

「変えなさい!聞いてるだけで、鬱陶しいことこの上ありませんわ!博士からも、一度きつく言ってやって下さい!」

「しかしなぁ……こいつは、本当に昔っからそうとしか呼ばなかったらな……今更変えろと言ったところで、変わるとは到底思えんが……」

「さっすがおじいちゃん。よく分かってる〜♪」

「……はぁ。貴女ねぇ……少しは世間の常識ってものを……」

「……あの〜、お取り込み中失礼しますが……」

「ん?どうかしたのか?」

「……悪い報告かしら?」

「いえ、そういう訳ではないのですが……」

「? どうしたってのよ?」

「確かに、創世分子そのものには異常はないんですが、それと共に世界を構成する因子の一つに、イレギュラーが混じっているようなんです」

「イレギュラーだと? どの因子だ」

「改変因子です」

月夜 2010年07月09日 (金) 02時57分(24)
題名:新世界3(第二章)

「改変因子……つまりは、彼らのことですわね」

「それ、全然良いことじゃない。元々の目的の一つは、そんなイレギュラーの発掘なんだし」

「えぇ、確かにそれはそうなのですが……」

「その異常そのものが異常、ということか?」

「はい、その通りです。彼らの内一名の波形が、異常なパルスを形成しています」

「波のタイプとその種類は分かるの?」

「それが……両方共に見たことのない……今までに例のない信号を放っていまして……あっ!」

「どうしたの?」

「……波形が通常の状態に戻りました」

「でも、その異常時の波形パターンは記憶しているのでしょう?」

「大丈夫です。しっかりと」

「その波形パターンを、こちらへ転送してくれるか?」

「はい。ただいま」

「……なるほどな。これは、確かに未だかつて見たことのないパターンだ」

「ねぇねぇ、どんなのなの?」

「その波形パターン、私たちにも送って下さるかしら?」

「……構いませんか?」

「あぁ。転送してやってくれ」

「分かりました」

「……うわぁ……」

「これは……酷いわね……」

「うん。高低の波長がメチャクチャだよ……一気に跳ねたり、直線的になったり、急に歪んだり……」

「……だが、それは一瞬のものだ。よく見ていれば、その一応のルーティンは見抜ける」

「……本当ですわ。これの基本形は、小刻みで高低に大きな振れ……ということは」

「Vタイプだね」

「はい。ですが、これほどまでに振れ幅が大きいのは、初めてです」

「……ふむ。この波形の種類は?」

「それが……」

「何?まだ何か分かんないことでもあるの?」

「イニシャルIDが表示されていないのですか?」

「いえ、いつも通りイニシャルIDは表示されているのですが……文字色が……」

「文字色?」

「赤……と言うのも生易しい、毒々しいまでに深い真紅です。いつもなら、白でしか表現されないはずなのですが……」

「どれどれ……なるほど。確かに、このような極彩色の紅、自然界でも見たことがありませんわ」

「しかも、後ろには“Unknown”及び“Unexperience”と表記されています」

「見たことも聞いたこともないってやつね」

「不気味ですわ……」

「で、そのイニシャルIDは?」

「“S.I”です」

「何だと!?」

『っ!?』

「本当か!?本当にその波形は、“S.I”なんだな!?」

「は、はい……そうですけど……」

「おじいちゃん……急にどうしたの?」

「そうか……そうか……! はっ、はははははははっ!」

「は、博士……?」

「皆、喜べ。今回こそ……今回こそ満足行く結果……いや、成果が出せそうだ」

「ど、どういうことですか……?」

「くっ、くくく……何、いずれ分かることだ」

「……」

「今回こそは絶対に、必ず、何としても成功させねばならない。全員気を抜くなよ」

『……は、はい』

「……ようやくだ。ようやく、私の望む環境が整った。後は、アレの覚醒を待ち、閉鎖された世界から解き放つのみ……もうすぐだ……もうすぐ……ふっ、ふはははは……」

『……』

月夜 2010年07月09日 (金) 02時57分(25)
題名:新世界3(第三章)

???「……ん……んぁ……」

春紫苑「……ん……」

???「……んぅ……っう……」

春紫苑「……ん……うん……?」

……何だ?この奇妙な声は?

???「……っはぁ……あぅ……」

……なんだろう……何だか、圧倒的なまでに嫌な予感が……

春紫苑「……何だ、いった……い……?」

???「……あん……春ちゃぁん……」

春紫苑「んなっ!!?」

――ガバッ!

???「わぁっ!?」

春紫苑「な、ななななな……」

な、何故だ? 何故、こいつがこんなところにいる?

艦隊「なんや〜、春ちゃん、えらい乱暴やな〜……」

春紫苑「黙れ!うるさい!喋るな!静かにしていろっ!」

どうして、こいつが僕の布団の中にいる!? 何故だ! どうして……

月夜「あ〜ぁ、せっかくいいところだったのになぁ……残念ねぇ」

メカ「あぁ、残念だな」

春紫苑「……」

月夜「……ん?どったの?春ちゃん」

メカ「どうかしたのか?」

春紫苑「……何故、貴様らがここにいる?」

月夜「そんなの、決まってるじゃない。私は監督、メカはカメラマン」

メカ「そして、お前たち二人は出演者ということだ」

春紫苑「……とりあえず聞いておこう。何の話だ?」

月夜「撮影会だよ」

春紫苑「……何の?」

月夜「春ちゃんと艦隊の、悩ましげでちょっとアダルトな時間の」

春紫苑「……何故?」

月夜「昨日、私と艦隊が賭事をして私が勝ったから、それの罰ゲーム」

春紫苑「……ほぅ。それは、誰に対する罰ゲームなんだ?」

月夜「もちろん、艦隊」

春紫苑「はっ、冗談も休み休み言うんだな。どう考えても、僕に対する嫌がらせ以外の何物でもないだろう。第一……」

艦隊「なぁ〜、春ちゃ〜ん♪」

春紫苑「……これが罰ゲームのノリか?」

艦隊「続き、やらへんのぉ〜……♪」

――ドゴッ!

艦隊「はぶぁ!?」

――パタッ。

春紫苑「……鬱陶しい」

月夜「あらあら。春ちゃんってば、乱暴ね〜」

メカ「キレイにみぞおちに入ったな……しばらくは悶絶したままだろう」

春紫苑「……お前ら、えらく平然としてるが、どこからその余裕がくるのか、僕にはさっぱりわからないな」

月夜「あ、あれ……春ちゃん、何か目が座ってるよ……ど、どうしたのかな……?」

春紫苑「……」

月夜「あ、もしかして、続きは私とやりたいってことかな〜♪」

春紫苑「そう……見えるか?」

月夜「うっ……」

やっば〜……この私の色仕掛けに、顔色一つ変えてない……。

メカ「……だから、俺は止めておけと言ったんだ」

月夜「ちょっ!?な、何言ってんのよ!メカだって、ノリノリだったじゃない!」

メカ「人聞きの悪いことを言うな。俺はただのカメラ役として引っ張り出されただけだ」

春紫苑「まぁ、どちらにせよ……」

月夜「え、あ……ち、ちょっと……春ちゃん、落ち着いて……」

メカ「……ま、当然の報いというやつだな」

月夜「な、なんでそんな他人事みたいな……」

春紫苑「……今度ばかりはもう許さん!」

メカ「がんばれ〜」

月夜「う、裏切り者ぉ〜!」

月夜 2010年07月09日 (金) 02時58分(26)
題名:新世界3(第四章)

白月「まったく……相も変わらず、朝っぱらから騒がしいわね……」

マヤ「ははっ。元気でいいじゃないか」

春「……低血圧持ちの俺には、いささか体に堪えるがな」

朱蒼「血圧、診て差し上げましょうか?」

春「いや、大丈夫だ……あいつらさえ静かにしていればな」

白月「……っいい加減に、静かにしなさいっ!!」

月夜「わぁ〜っ!?ごめん、ごめんって!?悪ふざけが過ぎたよ〜!」

春紫苑「貴様の戯言はもう聞き飽きた! その曲がった性根を叩き直してやる! さぁ、そこに直れ!」

マヤ「……声届かず、だな」

白月「何を呑気に笑っているんです! 貴方も、あの騒がしいバカを止めてください」

マヤ「無理無理。第一、俺が止めろと言って止まる奴なら、お前だって苦労はしないだろう?」

白月「それは……けれど、放っておくには煩すぎます! あんなノイズ、聞くに耐えません!」

朱蒼「ちょっとちょっと……貴女が騒いでどうするのよ?」

春「……」

白月「あ、す、すいません、つい……」

鏡架「ん……んん……」

朱蒼「っ!?」

マヤ「お?眠りの森の姫様が、ようやくお目覚めかな?」

鏡架「うぅ……ん……?」

春「……おはよう。気分はどうだ?」

鏡架「あ、春さん……おはようございます。皆さんも、おはようございます」

白月「おはよう。随分と深く眠り込んでいたみたいだけど、大丈夫?」

鏡架「え……?あ、そういえば……でも、私どうして……」

マヤ「何だ、昨晩のこと、覚えてないのか? ほら、あの紅い月のこと」

鏡架「紅い……月ですか? ……すみません……何のことか全然……」

春「覚えていないなら、それはそれでいい。無理に揺り起こすことでもないだろう」

朱蒼「……そうよ。春さんの言う通り、忘れてしまったことを、わざわざ思い出す必要はないわ。何があったって、貴女は貴女だもの……そう、何があったって……」

春「……」

鏡架「ありがとうございます。春さん、朱蒼さん」

春紫苑「……捕えたっ!」

月夜「きゃ〜っ!?」

――バタン!

春紫苑「くっくっく……さぁ、観念するがいい……!」

月夜「ち、ちょっとタンマ! タンマ〜! 私が悪かった! 許してっ! このと〜り!」

春紫苑「聞く耳持たん! さぁ、この救いようのないワルガキめ! 一体どう料理してくれようか……ん?」

月夜「……? どうかしたの……って、あ〜っ!」

鏡架「あ、えっと、お、おはようございます……」

春紫苑「何だ、やっとお目覚めか。……まったく、僕たちがどれほど心配してやったと……」

月夜「鏡架さ〜ん!」

――バッ!

春紫苑「なっ……!?」

――ゴン!

春紫苑「かはっ!?」

――ドサッ!

月夜「無事だったんだね〜! 良かった〜! 心配してたんだよ〜?」

鏡架「あ、はい……ご、ご心配をおかけしました……」

朱蒼「……だ、大丈夫?」

春紫苑「……」

白月「……意識、ありませんね」

春「……あれだけ鈍い音を立てて後頭部を強打したんだ、当然と言えば当然だな」

月夜「もう大丈夫? どこか、体で痛いところとかない?」

鏡架「え、えぇ……私は平気ですけど……」

月夜「? どうかしたの……って、あれ? 春ちゃん、なんでこんなとこで寝てる……はっ! こ、これはまさか……」

マヤ「まさか……何だ?」

月夜「受けの体勢は整った。いつでも来いってことかな〜♪ きゃ〜っ! 春ちゃんってば、見かけによらず大胆〜☆」

白月「アホかっ!」

――ぱこーん!

月夜「痛っ!? も〜、いきなり何すんのよ〜!」

月夜 2010年07月09日 (金) 03時01分(27)
題名:新世界3(第五章)

白月「自分で昏倒させておきながら言う台詞ですか! この暴力娘がっ!」

月夜「痛っ! いたたたっ! 痛いって! そんな頭グリグリしないでよっ! 砕けるっ! 頭砕けちゃうよ〜!」

白月「この程度で頭蓋骨は砕けないから、安心なさい!」

月夜「痛ぁっ!痛いってさっきから言ってんでしょ〜がっ! あんたのせいで頭悪くなったらど〜してくれんのっ!」

白月「無駄な心配です! 貴女の頭はそれ以上悪くはなりませんからっ!」

月夜「なんですって〜! この希代の天才と呼ばれた私に対する言葉とは思えないわ!」

白月「天災の間違いじゃないの?」

月夜「何を〜っ……!? あぁ〜っ! 痛いっ! 痛いってば〜っ!!」

一同『あはははは……』

――ガァン!!

一同『っ!?』

――……ドォン!

朱蒼「……な、何よ、今の……」

春「分からん。だが、最初のあれは……」

メカ「あぁ。間違いなく銃声だったな……後者の地響きを伴った轟音は、おそらく巨大な何かが倒れて発生したものだろう」

鏡架「じ、銃声って、そんな……」

春「だが、今大事なことはそれじゃない」

月夜「え?それってどういう……」

白月「……また、誰か私たちのような人が現れたと……そういうことですね」

春「あぁ。それが果たしてどういう奴なのか。敵となるのか、それとも味方なのか。確認せねばなるまい」

メカ「それじゃ、ここは俺が行ってこよう。皆はここで待っていてくれ」

鏡架「そ、そんな……貴方一人に行かせる訳には……」

月夜「そ、そうだよ。私も一緒に……」

春「いや、それがベストだろうな」

月夜「は、春さん!? どうしてそんな……」

春「いいか? 相手はまだ現段階では得体の知れない誰かだ。敵か味方かすら判別できていない。況してや、銃を所持しているとなれば、危険度は更に跳ね上がる。安全の保証なんてものはどこにもないんだ」

月夜「そ、それは……」

春「まだ分からないか? 俺たちがついて行っても、足手まといにしかならないんだよ」

月夜「っ……!」

朱蒼「……春さんの言う通りよ。私たちがついて行ったところで、できることなんて何もないわ」

鏡架「そう……ですよね……」

白月「……貴女の気持ちも分からなくはないけど、今は我慢しなさい」

月夜「……うん……分かった」

メカ「心配するな。こう見えても俺は機械だ。生半可な銃弾数発で動作不能になるほどヤワじゃあない」

鏡架「ですが……気を付けて下さいね……」

メカ「心配性だな。大丈夫。軽く捻ってきてやるさ」

春「油断するなよ」

メカ「あぁ、任せておけ。それじゃ、行ってくる。俺が戻ってくるまで、間違っても外に出るんじゃないぞ」

月夜「……うん」

メカ「……いい子だ」

――ダッ!

白月「……大丈夫かしら……」

月夜「大丈夫よ。私たちは、メカの帰りを信じて待つしかないよ」

鏡架「そうですね……今の私たちには、祈ることしかできませんものね……」

朱蒼「……」

春「……大丈夫か?」

朱蒼「……えぇ、大丈夫」

春「……そうか」

朱蒼「……きっと大丈夫よ……そう、大丈夫……」

春「……無理をするなとは言わない。しかし、だからといって破裂するまで溜め込むことはない。話す話さないを決めるのは、他の誰でもないお前自身だ」

朱蒼「……えぇ。ありがとう……」

春「別に礼を言われるようなことはしていないぞ」

朱蒼「それでも……ありがとう……」

春「……あぁ」

朱蒼「……」

月夜 2010年07月09日 (金) 03時02分(28)
題名:新世界3(第六章)

――ザッザッ……

メカ「……」

……皆の手前、不安にさせることもないと強がったが……さて、どうしたものかな……。

――ザッザッ……。

まぁ、確かに生半可な銃弾……44マグナムくらいなら、この皮下装甲でも十分だろうが……あれは、そんな生易しいものじゃなかったな。あの地響きにも似た重く鈍い重低音は、恐らく……。

――ザッ。

……この辺りだったな、さっきの轟音、は……!?

メカ「……こいつは……」

……そうだ。こいつは確か、俺たちが初めて出会った時に遭遇した……。

――ガサッ!

メカ「っ!?」

――ギイィン!

メカ「くっ……!」

???「ほぅ、ナイフを腕で受け止めるか……普通の人間なら、今の一撃で肩から下はばっさりなんだがな」

メカ「生憎、普通の人間じゃないんでね……!」

――ブン!

???「おっと、危ない危ない……そんなのまともに食らったら、内蔵破裂は必至だろうな」

メカ「よく言うぜ……あんな化物みたいな銃を使ってる奴が言う台詞じゃないな」

???「へぇ……銃声だけで銃の種類が分かるのか? 大した機能を搭載してあるんだな」

機能……か。こいつ、俺が機械だということを既に理解してるみたいだな。……にしても、この状況で眉一つ動かさないとは……どうも一筋縄じゃいかなさそうだ。

???「まぁいい。貴様、一体何者だ? そして、ここはどこだ?」

メカ「……ふん。相手に名を尋ねるなら、その前に自分から名乗るもんだ」

???「断る」

メカ「……何?」

???「俺の素性を晒す訳にはいかん。……例え、貴様が奴らと無関係だったとしてもな」

メカ「奴ら……?」

???「知る必要のないことだ。死にたくなければな」

メカ「元から生きてないがな」

???「……強制的に機能停止されること、と言えば良かったか?」

メカ「分かってるさ。冗談の通じない奴だな」

???「……冗談などという無駄なもの、解する必要はない」

メカ「無愛想な……ま、一体何のことかはさっぱりだが、どうやら大分ワケありみたいだな」

???「そういうことだ。じゃあな、俺は行く」

メカ「行くって……どこにだ?」

???「宛てはない。だが、貴様があいつらと関係ないことが分かった以上、俺がここにいる必要もない」

メカ「一人で行く気か?」

???「当然だ。他人と共に行動するなどという愚かな行為、する訳にはいかない」

メカ「……そうか。なら勝手にすればいいさ」

???「言われずともそのつもりだ……あぁ、そうそう、忘れていた」

メカ「何だ?」

???「そこの恐竜、欲しかったら持っていっていいぞ。少し火炙りにして食ってみたが、なかなかの味だった」

メカ「……お前はどこの野生児だ。まず、こんな恐竜見て、何にも感じないのか?」

???「こんな恐竜、奴らに比べれば可愛いもんさ。死んでしまえばただの肉塊だからな。それより、いらないのか? いらんと言うならそれでもいいが、恐らくここは無人島だろう? 食糧に困っているんじゃないか?」

メカ「……それはそっちもじゃないのか? ついさっきここに飛ばされたんだろう? 食糧に蓄えがあるとは到底思えんぞ」

???「なに、俺のことなら問題ない。 狩猟によるサバイバル生活には慣れている。いざとなったら、そこら辺に落ちている小石でも使って、野鳥でも落とすさ」

メカ「なんて神業だよ、それ。まぁいい。そういうことなら、こいつはありがたく貰っておくよ」

???「そうしてくれ。じゃあな」

――ガサッ。

……全く、良いんだか悪いんだか、よく分からない奴だったな、あいつ。それに、色々と気にかかることを言っていたが……今は気にするだけ無駄か。情報が少なすぎる。……それよりも、だ。

メカ「……こんなの、どうやって持って行けって言うんだ?」

月夜 2010年07月09日 (金) 03時02分(29)
題名:新世界3(第七章)

メカ「……という訳だ」

春「ふむ……なんとも厄介な奴が現れたみたいだな」

鏡架「結局、名前すら明かさないなんて……」

朱蒼「それだけ、彼と敵対する勢力が大きいってことでしょうね。迂濶に名を名乗ることすらできないくらいに」

月夜「うわ〜っ!でっか〜い!」

白月「そう考えるのが妥当だけど……恐竜と真っ向からやりあって、難なくそれを撃退するような人に、それほどの脅威があるとは思えませんが……」

マヤ「確かにな……あれは、普通の人間の手に負える相手じゃなかった」

春紫苑「何事も、最初からこうだと決めつけてかかるな。後で手痛い目をみることになるぞ」

春「そうだな。春紫苑の言う通りだ。加えて言うなら、予測というものはできるだけ悲観的な観測の方がいい」

月夜「ねぇ、メカ」

メカ「ん?」

月夜「なんか切るもん貸して」

メカ「いいぞ。ちょっと待ってろ……ん、こんなのでいいか?」

月夜「十分十分♪ ありがと」

鏡架「悲観的……と言いますと?」

春「今の段階で最も悲観的な結果は、奴が俺たちの敵である場合だ。これは非常に都合が悪い」

マヤ「こちらは大所帯だ。奴が俺たちを見つけ出すのに、さほど時間も手間も要さないだろうからな」

月夜「おぉ、意外に油乗ってて美味しそう。肉食獣はおいしくないって聞いたけど、一概にそういう訳でもなさそうだわ」

メカ「それに引き替え、あちらさんは単独行動。捜索は容易じゃないな」

春紫苑「況してや銃機持ちなんだろう?こちらを殺ろうと思えばいつでもってことだな」

月夜「……とりあえず、焼いてみようかなっと。ねぇねぇ、メカ」

メカ「なんだ?」

月夜「これに火ぃつけて」

メカ「うむ」

――ビーッ。ボゥッ。

メカ「これでいいか?」

月夜「さんきゅ〜♪ んじゃ、早速っと……」

鏡架「そんな……私たち、皆同じ境遇にいるというのに、互いに敵対し合うだなんて……」

――ジュー。

朱蒼「早とちりしないの。さっき春さんも言ってたでしょう? 悲観的な予測だって」

――ジュー。

白月「そういうこと。まだ敵と決まった訳じゃないですし、メカさんの話を聞いてる限り、根っから悪人というわけじゃなさそうですし」

――ジュー。

メカ「そうだな。極めて無愛想ではあったが、悪人というわけではなかった」

――ジュー。

月夜 2010年07月09日 (金) 03時03分(30)
題名:新世界3(第八章)

鏡架「でしたら、どうして私たちとくることを拒んだのでしょう?」

――ジュー。

春「自分の動向を捕まれたくなかったから、と考えるのが一番妥当だろうな」

――ジュー。

白月「これほどの人数で動いていれば、簡単に見つかってしまいますからね。それほどまでに警戒しているなら、自然な反応と言えるかもしれません」

月夜「……そろそろかな〜?」

白月「……それよりもです」

月夜「それじゃ、いっただっきま〜……」

白月「こらっ! そこっ!」

月夜「ひゃあっ!?」

――ポトッ。

月夜「あ〜っ! なんてことしてくれんのよっ! せっかくのお肉落っことしちゃったじゃない!」

白月「貴女は真性のアホですか!? 人が真剣に話をしている隣で呑気に焼肉なんて……少しは空気を読むということをなさい!」

月夜「別にい〜じゃん。それに、こういう生肉は腐りやすいんだから、早く食べなきゃいけないでしょ?」

白月「そういう問題じゃありません! 協調性皆無にも程があるでしょう!」

月夜「お腹空いてたんだから、仕方ないじゃん」

白月「貴女はそこら辺のガキですか」

月夜「こんな可愛い娘捕まえて、ガキとは失礼ね」

白月「寝言は寝てから言いなさい。貴女はただひたすらに生意気なだけです。そんなセリフを吐く前に、ちゃんと鏡を直視してくることね」

月夜「な、なんですって〜! あんたこそ、口うるさい小姑みたいなくせして〜!」

白月「何よ!」

月夜「何さ!」

春「……全く、どんなときでも騒がしい奴らだ」

マヤ「はっはっは。いいんじゃないか? これくらいでさ」

朱蒼「そうね。騒がしいくらいに賑やかな方が、皆の気分も滅入らなくて良いと思うわ」

春紫苑「……ふん。耳障りなだけだ」

鏡架「そんなこと言いながらも、ああいう賑やかさ、貴方結構好きなんじゃないんですか?」

春紫苑「なっ、何をバカな! 僕は、ああいったやかましい奴は大嫌いだ!」

マヤ「恥ずかしがることないだろ〜?」

春紫苑「恥ずかしがってなどいない! バカなことを言うな!」

春「……相変わらず分かりやすい奴だな」

春紫苑「……何か言ったか?」

春「いや、何も」

メカ「……まぁ、それはともかくとしてだ」

艦隊「……」

メカ「……あいつは何故ゆえあんなことに?」

朱蒼&鏡架『あぁ……』

メカ「俺が最後に見た時より、被害の規模が120%程増して見えるのだが?」

マヤ「120%増しってことは、被害度トータル220%ってことか……」

春紫苑「……目を覚ましたら、直接本人に聞けばいいだろう」

メカ「……目覚めるのか?こいつ」

春紫苑「さぁな」

春「君師、危うきには近寄らず……ってな。ま、あいつはただのアホだったということさ」

メカ「……酷い言い草だな」

春「事実を述べたまでだ」

春紫苑「あぁ、その通りだな」

鏡架「……不憫ですね。彼……」

朱蒼「そう? 自業自得ってやつでしょ?」

艦隊「……」

月夜 2010年07月09日 (金) 03時04分(31)
題名:新世界3(第九章)

蒼竜「はぁ……全く、なんなんだあいつらは……賑やかにも程があるぞ」

いくら木の上で視界に映らぬとは言えど、ここまで近付かれて尚気付かぬとは……警戒心の欠片もない連中だな。これから先、こいつらだけで本当に大丈夫なのか?

――……ガサッ。

蒼竜「……!」

……ふぅ、要らぬお節介とは良く言ったものだ……どうやら、俺も人のことをとやかくは言えない立場らしいな。気配を絶って近づいてくるとは、悪趣味なやつだ。

蒼竜「……誰だ?」

???「……」

蒼竜「……答えないか……それとも答えられないか?」

???「……」

返事はないか。こういう時の無言は、肯定と取るのが世の理というものだ。どちらにせよ、逃がすわけにはいかない。

蒼竜「……良いだろう。ならば……!」

――ガシッ!

???「……っ!?」

捕った!

蒼竜「さぁ、観念し……ろ……?」

???「……」

蒼竜「なっ……こ、子供……?」

ど、どういうことだ? なぜ、こんな場所に、ガキが……。

???「……」

蒼竜「お、お前、一体どうして……」

???「……痛い」

蒼竜「あ、あぁ、わ、悪い……」

???「……」

蒼竜「それよりお前、なんでこんなところにいるんだ?」

???「……知らない」

蒼竜「……なに?」

???「……」

蒼竜「お前も、気付いたらここにいたというクチか?」

???「……」

――コクン。

蒼竜「一人か?」

――コクン。

蒼竜「そうか……なら、あいつらの所へ行け。お前のことも容易く受け入れてくれるだろう。悪い奴らじゃなさそうだからな」

???「……」

蒼竜「俺はもう行くぞ。じゃあな」

――ガサッ。

???「……」

――ガサッ。

蒼竜「……」

――タッタッタッ。

???「……」

――トテトテトテ。

蒼竜「……何で付いてくるんだ?」

???「……」

蒼竜「俺の周りにいてもろくなことはないぞ。それに、あっちの方が大人数で安全だ」

???「……」

……どういうわけか動く気なし、か……ったく、仕方ないな。

蒼竜「……あぁ、分かったよ。俺が面倒を見てやる。ついてこい」

???「……ありがとう」

蒼竜「お前、名は?」

伽藍「……伽藍」

蒼竜「ガラン? 随分変わった名前だな。俺は蒼竜だ」

伽藍「……蒼竜……さん」

蒼竜「あぁ、よろしくな」

伽藍「……よろしくお願いします」

あ〜ぁ……また厄介なモン抱え込んじまったもんだ。これでは、あいつの誘いを断った意味がない。俺もつくづくバカな奴だな。

蒼竜「行くぞ。ついてこい」

伽藍「……はい」

……だが……まぁ、これはこれで悪くはない、か。

月夜 2010年07月09日 (金) 03時04分(32)
題名:新世界3(第十章)

……来たか、調停者に殺戮者……これで合計11人。
俺が思っていたより、格段に事は急進しているようだな。
だが、こんなに早く調停者が送り込まれてくるとは……予想外の出来事だ。
考えられる理由は2つ。
この世界が、彼らにとって早くも出来損ないであることが確定し、ここを消してその上にまた新しい世界を上書きするつもりなのか……もしくは、その逆か。
……逆だとしたら、いささかまずいな。
既に奴らの望む能力を秘めた、もしくは開花させ始めている者がいる……ということか?
……いや、それはないだろう。
まだ覚醒を始めているのは、俺の知っている限り……いや、話に聞いた限り、惨殺者だけだ。
奴らが求める能力は、恐らく惨殺ではない。
あの能力で出来ることなら、金さえ積めば可能なはず。
つまり、いくら金を積もうと、奴らのような普通の人間には不可能なこと……。
……だが、それは何だ?
可能性があるとすれば、天恵、衝動、追放、もしくは殺戮のどれかが濃厚だろうな。
普通の人間には不可能なことを考えるとしたら、やはり現代の科学技術そのものではできないことだ。
そう考えると、やはり一番最初に思い当たるのは――

月夜「お〜い。春さ〜ん」

春「ん……」

月夜「ねぇねぇ、春さんは食べないの? 恐竜肉」

春「……お前なぁ、よくそんな得体の知れない物、平気で食えるな」

月夜「案外美味しいよ?」

春「そういう問題じゃない。この世界そのものが未知なんだ。人類が今までに遭遇したことのない病原体やウイルスがいたとしても、何ら不思議はないんだぞ?」

月夜「でも……ほら」

白月「はぐはぐ……へぇ、意外と結構イケるものね」

春「……あいつ、あれでも医学部専門学生なのか」

月夜「ね? だから問題ないって。春さんもおいでよ。ちゃんと春さんの分、別に取ってあるからさ」

――グイッ。

春「お、おい、俺の話を……」

艦隊「……スキありっ!」

春紫苑「なっ!? き、貴様ぁっ! それは僕の分だぞ!」

艦隊「ほっほっほ、拙者相手に隙を見せるそなたが未熟なのだよ。最後の肉だから、誰も手を出さないだろうとでも思ったのかね?」

春紫苑「お前と遊んでやる気はない! さぁ、さっさと返せ!」

艦隊「むっ!? 流石は春ちゃん。なかなかの俊敏さだな……パスッ!」

鏡架「え? えっ!? わ、私ですか!?」

月夜 2010年07月09日 (金) 03時05分(33)
題名:新世界3(第十一章)

艦隊「さぁ、そなたの肉はあちらだ。フリスビーを追いかける犬の如く、鏡架殿の元へ疾駆……」

春紫苑「するかぁっ!!」

――ボグァッ!

艦隊「ぷげらっ!?」

――パタッ。

春紫苑「ハァ……ハァ……全く、この馬鹿は……」

艦隊「む、無念……」

朱蒼「……ホント、懲りない人ね」

マヤ「はははっ。楽しくて良いじゃないか」

メカ「学習能力の無さが伺い知れるな。それともただのドMか」

白月「どっちもなんじゃないですか? 見るからにアホ……少なくとも、理知的には見えませんし」

春紫苑「ハァ……ハァ……しばらくそうやって反省しているがいい!」

月夜「……ふっふっふ、春ちゃんもまだまだ甘いわねぇ」

……またろくでもないことを考えてるな、こいつは……まぁ、大体予想はつくが。

月夜「鏡架さん、鏡架さん」

鏡架「? 何ですか?」

――ヒョイ。

鏡架「え?」

――パクッ。

鏡架「あ……」

――モグモグ……ゴックン。

月夜「ふぃ〜、ごちそうさまでしたっと」

鏡架「ち、ちょっと月夜さん、そのお肉は春紫苑さんの……」

月夜「あ〜っ! 春ちゃ〜ん!」

春紫苑「何だ?」
月夜「ほらほら、見てよ〜。 鏡架さんが、春ちゃんの肉食べちゃったよ〜」

鏡架「ちょっ!?」

春紫苑「何だと!? きっさま〜っ!」

鏡架「は、春紫苑さん!? わ、私は何も……」

春紫苑「問答無用! 覚悟しろっ!」

鏡架「きゃあぁっ!?……って、あら?」

――ボグァッ!

月夜「はぅあっ!?」

――パタッ

春紫苑「……ふん。見え見えの嘘を付くからそうなるんだ。あそこのバカ同様、そうやってしばらく反省してろ」

月夜「くっ……な、何故バレた……」

マヤ「バレいでか、ってやつだな」

朱蒼「相変わらず楽しい子ね」

白月「……ホント、バカな娘」

鏡架「あ、あはは……」

春「……くっ」

メカ「ん?」

春「くっくく、あっはははは!」

メカ「……春?」

春「ははははは、いや、何でもない。無性に笑いたくなっただけだ」


まったく、こいつらときたら……今、自分達がどういう状況下に置かれているかも、その裏で交錯する様々な謀略や思惑のことも、まるで分かっちゃいないんだろうな。
まぁ、だからこそこいつらは、こんなにも楽しそうに笑えるんだよな。
……笑う、か。
そういえば、心の底から笑うのなんて、一体いつ以来だろうか。
随分と長い間、笑うという行為を忘れていた気がする。
虹楼の継賢者の名を冠し、この輪廻する世界の鎖に縛腐されてからというもの、人らしい心をどこかへ置き去りにしていたみたいだ。

春「……いいもんだな、こういうのも」

メカ「え?」

春「……いや、なんでもないよ」

月夜 2010年07月09日 (金) 03時06分(34)
題名:新世界3(あとがき)














みくみくの可愛さは異常です


もう、ホントみっくみくにされたくてたまりません。

















はい、私テラキモスですね。
おかげさまで立派に廃人の仲間入りですよ。
どうせ廃れるなら、どこまでも突っ走ってやりますとも。
えぇ、どうせもう後には戻れませんよ。

一日一ニコ、一日十ミクとか当たり前のこの生活。
バイトやって家帰ってご飯やら風呂やら入ってたら、もう既に日付は変更。

そこから学校の課題や部からの課題をやってたら、もう夜中の2時にはなってますね。
そこからニコニコ?
そこからみくみく?
睡眠時間を削れば問題なし?
足りない分は学校で?



……(´・ω・`)




何やってんですか、私は










拝啓、我がアトリエの皆様方

皆さんのおかげで、月夜は立派なキモオタとして元気にワッショイしております。
今日もワッショイ、明日もワッショイ、次の日も、またその次の日も、きっとみくみくワッショイ。

















いっそ殺して

















゜。゜(つ∀ノ)゜。゜





さて、冗談じゃない本気はさておき、そろそろ今作について語りだすとしますか〜。
新世界第三段。
話を展開させるため、蒼竜さん伽藍さんを出場させる他、新世界そのものの全容の一部を明らかにしてみました。

ちょっと、春さんについてはかなりネタバレ的な話になってしまった気がして、少し躊躇いがあったという(笑)

まぁ、私が声を大にして言いたいのは一つ。













ミクが可愛いすぎr(ry

ではなくて、

会話文主体とか難しすぎ

ってことです。

ま、自分で勝手に始めたことなんで、ちゃんと責任取って最後まで貫き通してみせますとも。

ではでは、今回もこの辺りで幕といたしましょうか。
この作品についての感想、アドバイス、ざけんなゴルァ(´・ω・`)等々、ありましたらなんでも下の「小説感想アンケート板」または「小説感想掲示板」、「月夜に吠えろ」までドシドシ書き込み下さい。

ここまでは、バイト先でお客さんの足につまずき激しく転倒、商品を派手にデストラクションさせておきながらも、主任に爆笑されるという伝説を残した私、月夜がお送りいたしました(´・ω・`)

月夜 2010年07月09日 (金) 03時07分(35)


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