候文で手紙を書こう
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「大久保利通」(講談社学術文庫)は、明治四十五年新潮社より出版せられたる原本の復刻版なり。その元となりたる は報知新聞に長期に亘り好評連載せられたる記事なり。内容は、大久保利通公を良く知れる人々、すなはち、牧野伸顕 (利通の次男)、大久保利武(三男)、利通公の令妹三人のほか、内務官僚、米欧使節団同行者、郷土出身の要人たち などへのインタビューより成る。本書より感得せられたる大久保公の実像は、@寡黙、A凄味ある威厳、B百戦錬磨の 決断力。嗜好品は、煙草と漬物。趣味の囲碁は、島津久光との接触に大いに役立てり。明治十一年紀尾井町にて刺殺せ られずば、明治国家の更なる発展に寄与したらむこと必定とこそ言ふべけれ。前島密、大久保公の死の二三日前に公よ り『不思議なる夢を見たり。自分の脳が砕けピクピクしたり。』との話を聞けり。刺殺直後に前島現場に駆けつけたれ ば、まさにかくの如き光景現出せり。 |
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[56]2012年07月14日 (土) 13時54分 |