玄鳥 定例句会

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投稿者:世話人 (2024年04月14日 (日) 07時57分)[23794]
選句が揃いました。たくさんの書き込みをお願いいたします。
今月の月番は宮本義之さんにお願いします。宜しくお願いします。


月番 > 月番を務めさせていただきます宮本義之です。書き込みよろしくお願い申し上げます。 (2024年04月14日 (日) 09時55分)[23807]
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1・聞かぬふりの母の繰り言花筵 投稿者:世話人 (2024年04月14日 (日) 07時53分)[23793]
7点 美保子・加津子・孝子・剛・鈴子・保子・榮一


月番 > 主宰選を含む今月の最高点句です。老齢の母と同居(?)の娘又は息子という関係を詠んだ句ですが、季語の「花筵」がどのように響いてくるのでしょうか。因みに歳時記では花見の席を意味しますが、広辞苑では、加えて花弁が散った様子を筵に見立てた様とあります。花見の席での親子関係か、または桜の木がある実家の庭を見ながらの景か?皆様の書き込みをお願いします。 (2024年04月14日 (日) 09時43分)[23795]

加津子 > お母さんの為に花見を設けた息子さんを想像しました。何度も同じ話を繰り返すお母さんの衰えを認めたくないであろう息子さんは、母と花筵で桜を見上げているもの悲しさを感じました。 (2024年04月15日 (月) 11時08分)[23812]

義之 > 広辞苑によれば「繰り言」とは、@同じことを繰り返しくどくどと云うA愚痴を言うとある。私見であるが、そうであれば、思考回路が明瞭であり少なくとも認知症では無いようだ。母は誰?何?の不満を述べているのだろうか。今日は家族の楽しい花見である。聞き流しても問題はなさそうだ。 (2024年04月16日 (火) 10時30分)[23816]
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2・少年の深い眼差し風信子 投稿者:世話人 (2024年04月14日 (日) 07時51分)[23792]
2点 美保子・鈴子・


月番 > 少年は何度も取り上げたくなる句材、窓辺に置かれた水耕栽培の「風信子」が見えて來るようです。 (2024年04月14日 (日) 09時44分)[23796]
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3・老いらくの恋の聞き役万愚節 投稿者:世話人 (2024年04月14日 (日) 07時51分)[23791]
5点 洋子・剛・宜子・眞佐子・榮一


月番 > 「老いらくの」は「恋」にかかるのかそれとも「聞き役」にかかるのかで捉え方は変わってきます。季語が万愚節ですから、そんなことはどうでも良いのかもしれません。 (2024年04月14日 (日) 09時45分)[23797]

宜子 > 「老いらくの」ですから、それなりの年齢を想像します。友だちとかお仲間の、気楽なやりとりの中の「恋」でしょう。そのように思えるのは、何と言っても季語の「万愚節」真剣な悩みとかではなく、その場の話題のひとつ。楽しそうです。 (2024年04月15日 (月) 05時50分)[23808]
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4・一日の仕上げは朧月夜かな 投稿者:世話人 (2024年04月14日 (日) 07時49分)[23790]
4点 洋子・宜子・紫翠・榮一


月番 > 詩情は感じられますが、月番には難解でお手上げです。採られた方そうでない方、書き込みよろしくお願いします。 (2024年04月14日 (日) 09時46分)[23798]

宜子 > 外の仕事でも、家事でも、一日の仕事を終えたホット感。その日のちょっとした疲れを癒やすのに「朧月夜」はステキです。「満月」や「三日月」では、意味を伴ってしまいそうです。いち日の終りにホッと息をついた。そのことだけでも俳句になり、一編の詩になったりします。 (2024年04月15日 (月) 06時01分)[23809]

月番 > 「ホッと感」なのですね。納得しました。早速の書き込みありがとうございました。 (2024年04月15日 (月) 06時05分)[23810]
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5・戸惑いつ猫背の妻に春ショール 投稿者:世話人 (2024年04月14日 (日) 07時48分)[23789]
3点 美保子・鈴子・保子


月番 > 中七以下は、映像がしっかりと見えます。「戸惑いつ」がどのように左右されるのでしょうか。 (2024年04月14日 (日) 09時47分)[23799]
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6・今年また採れぬ人材飛花落花 投稿者:世話人 (2024年04月14日 (日) 07時47分)[23788]
2点 孝子・洋子・


月番 > 昨今は少子化の影響で人手不足と云われているようです。桜も散り始めたのに今年も新入社員はゼロ、テレビのニュースの単なる後追いでしょうか。 (2024年04月14日 (日) 09時48分)[23800]
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7・山吹や家系図繋ぐ点と線 投稿者:世話人 (2024年04月14日 (日) 07時47分)[23787]
3点 義之・眞佐子・紫翠・


月番 > 「家系図繋ぐ点と線」の措辞は、当たり前の様ですが発見があり「山吹」との取り合わせで含蓄深く想像力の働く作品になったようです。兼明親王(かねあきら しんのう)、太田道灌、松本清張らの名前が連想されます。 (2024年04月14日 (日) 09時49分)[23801]
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8・雲行くや歯医者の軒のつばくらめ 投稿者:世話人 (2024年04月14日 (日) 07時46分)[23786]
4点 加津子・保子・紫翠・榮一


月番 > 単なる写生の句でしょうか。暗喩を感じさせそうな雰囲気があります。 (2024年04月14日 (日) 09時50分)[23802]

加津子 > 普段の生活を句にしたものと思います。難しい言葉は無く理屈でもない淡々とした所に共感を得ました。 (2024年04月15日 (月) 11時12分)[23813]
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9・春風や旧海道は煉瓦道 投稿者:世話人 (2024年04月14日 (日) 07時45分)[23785]
5点 美保子・義之・孝子・眞佐子・紫翠・


月番 > 「旧街道」では無く「旧海道」とあるので、旧東海道、または、古い海辺の道を意味するのでしょうか。場所の特定は難しいようです。 (2024年04月14日 (日) 09時51分)[23803]
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10・ポケットの片方は虚鳥帰る 投稿者:世話人 (2024年04月14日 (日) 07時44分)[23784]
5点 加津子・義之・剛・宜子・眞佐子・


月番 > 「虚」は「きょ」の方がいい様にも思えますが、「から」と読むのでしょう。「かたほう、から、かえる」と頭韻を踏んでいます。何れにせよ、ポケットの片方は何も入っていないなんて、ごく当たり前のことですが、季語との効果で詩を感じさせるようです。 (2024年04月14日 (日) 09時52分)[23804]

宜子 > 宜子も選しているのですが、原句は確かに「きょ・から」と読むのですが、「虚」は、送り仮名「ろ」を足して「うつろ」と読むのはいかがでしょう?例えば
〈ポケットのひとつは虚ろ鳥帰る〉
というのはどうでしょう?少し心情が濃くなるような気はするのですが。
皆さんのご感想を伺えたら勉強になります。 (2024年04月15日 (月) 16時13分)[23814]

月番 > 軽率ではありましたが、実は選句の折「虚鳥」って何だろうと調べ捲って、後日ようやく「ポケットの片方はからっぽ」の意味だと気づいた経緯があります。「虚ろ」と表現すれば、分かり易く、何より詩的な雰囲気が増すようです。 (2024年04月15日 (月) 19時24分)[23815]
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11・見下ろせば咲きこぼれいる花水木 投稿者:世話人 (2024年04月14日 (日) 07時43分)[23783]
2点 鈴子・保子・


月番 > ハナミズキの花は基本、上向きに咲いています。作者は一段と高いところから見下ろしているのでしょう。 (2024年04月14日 (日) 09時52分)[23805]
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12・朧夜や顔入れ替えて街に出る・ 投稿者:世話人 (2024年04月14日 (日) 07時41分)[23782]
6点 加津子・義之・孝子・洋子・剛・宜子・


月番 > 「顔入れ替えて」は心象的な表現かもしれませんが、単純に化粧又は変装の意味でしょうか。皆様の句評をお待ちします。 (2024年04月14日 (日) 09時53分)[23806]

宜子 > お化粧を直したり、服を着替えたりすると、ちょっと気分が変わったりします。そのことを「顔を入れ替える」としたのでしょう。もしかしたら大きな決断かもしれませんが、季語が「朧夜」なので、やはり好きな方々との待ち合わせかと。 (2024年04月15日 (月) 06時07分)[23811]
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投稿者:世話人 (2024年04月14日 (日) 07時40分)[23781]
只今、調整中。

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投稿者:世話人 (2024年03月13日 (水) 13時54分)[23671]
3月の句会の準備ができました。桜の開花予想もでましたが寒さは行ったり来たりです。今月も沢山の書き込みをお願いします。なお、今月の月番は石田加津子さんです。宜しくお願いします。


加津子 > 主宰先生、句会の準備ありがとうございます。皆様、ご協力宜しくお願いします。 (2024年03月13日 (水) 19時16分)[23672]

洋子 > 1,5,7,13番を選句しています。 (2024年03月15日 (金) 12時53分)[23696]

世話人 > 洋子さんの選句の1番・5番・7番・13番と孝子さんの選句の11番が漏れておりました。お詫びして訂正いたします。 (2024年03月15日 (金) 21時13分)[23710]

月番 > 主宰先生、全句にわたりご指導ありがとうございました。又、皆様の書き込み大変勉強になりました。ウキウキワクワクの季節を迎え、来月も皆様の句にお会いするのを楽しみにしています。 (2024年03月20日 (水) 19時34分)[23765]

世話人 > 今月も不注意により選句の不手際がありましたことをお詫びいたします。月番の石田加津子さんお疲れさまでした。期日になりましたので作者を発表いたします。 (2024年03月21日 (木) 16時02分)[23766]

世話人 > 今月の最高点は7点で4人です。最高点の人が来月の月番を担当してもらっていますが悩ましいです。 (2024年03月21日 (木) 16時23分)[23780]
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1・おはようが広がる園庭名草の芽 投稿者:世話人 (2024年03月13日 (水) 13時50分)[23670]
5点 義之・孝子・剛・鈴子・榮一・


月番 > 一年の内で、園児達の成長を1番感じる時期です。卒園ももうすぐです。 (2024年03月13日 (水) 19時20分)[23673]

洋子 > おはよう、おはようと園児たちが登園してきます。年長組の子供たちのなんと大きくなったこと、もうすぐ1年生です。
みんなどんな人生を歩くのでしょう。みんな名草の芽なのです。この季語を見つけられた作者様に感心致しました。
余談ですが、「いつのことだかおもいだしてごらん あんなこと こんなこと あったでしょう、、、」という幼稚園児たちの歌を卒園式で聞いた時にはお母さんたちはみんな泣いていました。今でもなんだか涙が出てきます。
(2024年03月15日 (金) 13時55分)[23699]

世話人 > 洋子さんの選句が漏れておりました。お詫びして訂正いたします。点数は6点となります。 (2024年03月15日 (金) 20時58分)[23706]

孝子 > 季語が良かったです。夢があります。 (2024年03月16日 (土) 13時03分)[23713]

義之 > 本句の良さは「園庭」の為せる技です。「庭園」であれば月番様のコメントや洋子さんの句評は出てきません。それに加え季語の選択が秀逸と思いました。本句に合う季語は沢山あると思いますが「名草の芽」の効果は絶大です。 (2024年03月17日 (日) 10時56分)[23724]

> 冬が終はり草の芽も萌え始め、町中の幼稚園の朝の光景に足を止めた作者の思いのように思う。将来と云うか、まだ未来等も見えない園児たちの交わす何の衒いも無い朝の挨拶は、平和そのものである。 (2024年03月18日 (月) 10時53分)[23737]

鈴子 > 明るい園庭と元気な子供達の声が聞こえてきます。 (2024年03月18日 (月) 11時26分)[23740]

鈴子 > 申し訳ございませんでした。剛さんの書き込みと同じカラーになってしまいました。 (2024年03月18日 (月) 11時32分)[23741]

榮一 > 幼稚園の庭である。春の朝の登園の景であろう。日常と言えば日常であるが春は新入園者の見学体験などもあり常とは少し違う雰囲気もありそうである。とにかく明るいおはようの声である。 (2024年03月20日 (水) 04時12分)[23750]

世話人 > 作者は鈴木美保子さんです。 (2024年03月21日 (木) 16時03分)[23767]
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2・音楽は励ましの音春惜しむ 投稿者:世話人 (2024年03月13日 (水) 13時49分)[23669]
 0点


月番 > 音楽はどんな楽器、どんな曲?ちょっと気になります。 (2024年03月13日 (水) 19時23分)[23674]

孝子 > 音楽は音痴ですが好きです。ただ大きくくくられると迷います。数年前までテレビの出光関係で幸いにも毎回題名のない音楽会を見る機会があり、本当に最高の音楽というものにふれる機会があり幸せでした。この句の弱い所は具体性がないため、入ることができない点と思います。 (2024年03月16日 (土) 13時11分)[23714]

月番 > やはり玄鳥の掲げる「即物具象」でしょうか。全国大会での垂れ幕を懐かしく思います。 (2024年03月19日 (火) 11時40分)[23745]

榮一 > 励ましの音の「音」は不要であろう。春惜しむの季語の配合もマッチしていないような気がする。 (2024年03月20日 (水) 04時16分)[23751]

榮一 > 卒業式の所感のようであるが。 (2024年03月20日 (水) 04時17分)[23752]

世話人 > 作者は小川紫翠さんです。 (2024年03月21日 (木) 16時04分)[23768]
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3・背負籠の山独活二本貰いけり 投稿者:世話人 (2024年03月13日 (水) 13時48分)[23668]
7点 美保子・柊子・鈴子・眞佐子・宜子・紫翠・榮一・


月番 > 里山の恵み、一足早い春です。 (2024年03月13日 (水) 19時25分)[23675]

宜子 > 今、採ったばかりの山独活です。土の匂いまでしてきます。「背負籠」の効果ですね。 (2024年03月14日 (木) 21時37分)[23694]

美保子 > 小中学校時代、牧場に住んでいたので、その周りは蕨などの山の幸がいっぱいで、子供の日などには、ワラビ取が行事になっていて懐かしいです。宮崎の高千穂はかごやしめ縄など人気になっているようです。 (2024年03月16日 (土) 20時33分)[23718]

鈴子 > 背負籠からほいと山独活を貰った光景が子供の頃春の日常によくありました。あの香り懐かしくなりました。 (2024年03月16日 (土) 21時03分)[23719]

柊子 > 横浜といっても山の方なので、さすが山独活はありませんが、これからなら筍をこんな感じでいただいています。顔見知りの方と偶然に出会い、立ち話。そんな暖かさも感じ、頂きました。 (2024年03月17日 (日) 10時23分)[23720]

眞佐子 > 毎年春になると独活取りに出かけていましたが最近は熊が出ますので行けなくなりました。背負籠と山独活が懐かしくいただきました。 (2024年03月18日 (月) 09時22分)[23733]

榮一 > 春の山菜取りなども生活の一部になっているのである。山独活・タラの芽・ゼンマイ・こごみなどである。秋は茸などもありそうである。顔見知りの人のようである。山独活の強い香りがしてきそうである。 (2024年03月20日 (水) 04時31分)[23753]

世話人 > 作者は石田加津子さんです。 (2024年03月21日 (木) 16時05分)[23769]
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4・一升の米と四月の来るを待つ 投稿者:世話人 (2024年03月13日 (水) 13時47分)[23667]
2点 宜子・榮一


月番 > 月番には理解する力が足りませんでした。宜子様宜しくお願いします。 (2024年03月13日 (水) 19時29分)[23676]

義之 > 言葉通りに読むと季節は3月、作者は一升の米と4月が来るのを待っているという。これは難解句である。想像力をめっちゃ働かせてこのシチエーションを、理解してみよう。一升の米と云えば、若い女性一人の1か月の米の消費量の様に思う。地方出身の女性が、大学への入学を機に東京の親戚の家に居候をするのであろうか。田舎からは、毎月一升の白米が、送られてくるのであろう。私の想像力は、せいぜいこのあたりである。米のブランドは秋田小町であって欲しい。 (2024年03月14日 (木) 18時56分)[23687]

宜子 > 掲句のような作品を、言葉で説明するのはとても難しいのですが、敢えて説明するとすれば、「一升の米」という確固たる具体物と「四月を待つ」という春への期待感の取り合わせでしょう。300年前、松尾芭蕉は「発句は取り合わせものと知るべし」(三冊子)と教えています。掲句、上五と中七以下の取り合わせ。作者の地に足の着いた生活信条、これから先への期待感が気持ちよく伝わってきました。抽象的な思いを、具象で提示した見事な一句と感じ選びました。

(2024年03月14日 (木) 21時15分)[23691]

月番 > 義之様、有り難うございます。義之様の秋田小町迄の楽しい想像力に凄いと思いました。松尾芭蕉の言葉も初めて知りました。「一升の米と四月」というヒントがありながら手前で引き返してしまった自分に反省です。勉強になりました。宜子様、有り難うございます。 (2024年03月14日 (木) 21時54分)[23695]

榮一 > 四月は新しい出発の時である。学業も仕事に就く新社員もしかりである。一升の米は僅かな安心であろう。安心感と希望を待つ気持ちのようである。 (2024年03月20日 (水) 04時37分)[23754]

榮一 > それとミスマッチのように感じる取り合わせであるが一升の米の存在と四月の明るさを感じるだけでよさそうである。そこに感じるものは人さまざまで良いのである。これは言い訳である。 (2024年03月20日 (水) 04時45分)[23755]

世話人 > 作者は石田剛さんです。 (2024年03月21日 (木) 16時06分)[23770]
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5・子だくさんの牧師夫妻やライラック 投稿者:世話人 (2024年03月13日 (水) 13時46分)[23666]
6点 美保子・孝子・剛・鈴子・保子・紫翠・


月番 > ライラックは北海道によく見られるようですが、賑やかな家族が浮かびます。 (2024年03月13日 (水) 19時38分)[23677]

義之 > カトリック系のクリスチャンの教義では、避妊は神の教えに背くものとされる。とはいえ、何となくプロテスタントの牧師夫妻を思わす句柄である。子だくさんは微笑ましい。ライラックがそう思わせる。 (2024年03月14日 (木) 19時03分)[23688]

洋子 > 外国映画でよく見る景です。「サウンドオブミュージック」のように。子だくさんは、生活上は経費がたくさん掛かってなかなか大変と思いますが、精神的にはとても豊かな感じがします。私の所は3人で、子だくさんとも言えないのですが、子供たちも50歳ごろになって孫を連れたりして寄り合うととても楽しく、3人いてよかったなあと思います。 (2024年03月15日 (金) 14時24分)[23700]

世話人 > 洋子さんの選句が漏れておりました。お詫びして訂正いたします。点数は7点になります。 (2024年03月15日 (金) 21時00分)[23707]

美保子 > 母は八人姉弟で順番どうりに母が最期に逝きました。母だけ離れて九州に住んでいましたが、みんなで旅行したり、離れている分、法事などには皆に会えるのを楽しみに出かけていました。私たちは三人ですが、姉は三人がそばにいてくれてよかった。と言ってくれます。 (2024年03月16日 (土) 20時08分)[23717]

月番 > 牧師さん家族の質素で慎ましやかだけれど幸せな暮らしが見えます。戦後の日本の物の無い時代と重なりますが、物に溢れる便利な今の時代が幸せとは思えない月番です。私は3年の間に二人の姉を亡くしてしまいました。美保子様、これからも姉妹仲良くお過ごしください。 (2024年03月17日 (日) 15時52分)[23725]

保子 > 開拓時代の海外のドラマをイメージしました。 (2024年03月17日 (日) 17時43分)[23729]

> 宮本さんの書かれた通り、キリスト教は教義によって厳しい戒律が色々あるようで、牧師夫妻は日本人なのかとも思いましたが、矢張り外人なのでしょう。ライラックの暗示は子沢山に繋がるとも思いませんが、外人墓地のある横浜の山手には教会も有って、ライラックの花の咲く頃には、こんな牧師一家がきっと歩いてゐたに違いないと、頭の中に絵を描いて懐かしさに、駆られました。

(2024年03月18日 (月) 11時23分)[23739]

美保子 > 月番様やさしいお言葉ありがとうございます。助け合って、仲良く頑張りたいと思います。ライラックの花は大好きです。やはり、北国の花なのか、あまり、長く、庭で育ってことがないようです。 (2024年03月19日 (火) 21時21分)[23747]

鈴子 > 子だくさんの牧師さんに親しみを感じました。ライラックの花は印象になく調べてみたところ、リラの花とわかりました。何だか懐かしい花です。 (2024年03月19日 (火) 22時21分)[23749]

榮一 > 町の小さな教会のようである。聖職者のことをカトリック教会では神父、プロテスタント教会では牧師と言うようである。子だくさんは喜ばしいことである。ライラックは英語名である。それを植えている牧師の家族は西洋人のようである。 (2024年03月20日 (水) 04時57分)[23756]

世話人 > 得点は7点です。作者は和田柊子さんです。 (2024年03月21日 (木) 16時07分)[23771]
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6・崖縁を砕きて早し雪解川 投稿者:世話人 (2024年03月13日 (水) 13時45分)[23665]
2点 保子・紫翠・


月番 > 平野の少ない日本は、川は急流です。清冽な雪解け水の力強さを感じます。 (2024年03月13日 (水) 19時42分)[23678]

義之 > 芭蕉の句の本歌取りと思いましたが、少し物足りなさを感じました。 (2024年03月14日 (木) 19時06分)[23689]

保子 > 雪解けの頃の川の激しさを表現。文字の絵画と思いました。 (2024年03月17日 (日) 17時51分)[23730]

榮一 > 雪解けの川の激しさを感じさせるが「早し」の説明は余分である。 (2024年03月20日 (水) 05時01分)[23757]

世話人 > 作者は松谷眞佐子さんです。 (2024年03月21日 (木) 16時09分)[23772]
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7・永平寺の伽藍の回廊木の根開く 投稿者:世話人 (2024年03月13日 (水) 13時44分)[23664]
6点 柊子・孝子・剛・眞佐子・宜子・榮一


月番 > 「木の根本から春がやってくる」初めての季語に出会いました。 (2024年03月13日 (水) 19時47分)[23679]

宜子 > 福井にある曹洞宗の大本山「永平寺」は、鬱蒼とした木立の中にある禅寺です。その禅寺の春の気配はまさに「木の根開く」ところから。季語が見事に活かされた句と思いました。 (2024年03月14日 (木) 21時31分)[23692]

洋子 > 実家は永平寺の末寺なので、永平寺と聞くと、身の引き締まる感じがします。あの雪の深い永平寺も木の根が開き、春が近づいてきたという実感がわいてきます。 (2024年03月15日 (金) 14時29分)[23701]

世話人 > 洋子さんの選が漏れておりました。お詫びして訂正いたします。点数は7点となります。 (2024年03月15日 (金) 21時03分)[23708]

孝子 > 木の根開く、初めての季語で、辞書になくネットで調べて地域的な雪の深い地域でぶなとかの木の根元が雪の深い中円く地面がみえてくるころ、とあり季語の地域性とかの 他の勉強も考えて勉強になりました。永平寺も行ってみた時を思い出し、回廊他懐かしく季語も納得いきました。 (2024年03月16日 (土) 13時02分)[23712]

柊子 > 回廊と木の根開くが近いのかとも思いましたが、伽藍の静けさを感じ、頂きました。
(2024年03月17日 (日) 10時35分)[23721]

眞佐子 > 永平寺の鬱蒼とした木立の中の回廊に「木の根明く」の季語により春の訪れが感じられる好きな句でした。 (2024年03月18日 (月) 09時43分)[23734]

> 越前海岸の冬の海と蟹を喰う為に何度か福井を訪れた。何れも雪の降る時期だったが、そのセットに永平寺が在った。月番や山内さんの書かれた通り、伽藍は山地の中腹に位置して、その回廊は緩やかな坂で大樹に囲まれて繋がっゐる。行き来する修行の雲水たちは、みな裸足で歩き回り、回廊の窓越しに見える大樹はたぶん杉のようだった。大量の積雪のある土地は樹の根の周りから雪が解けて始め春が来る。雲水の心待ちにする春よ来い。 (2024年03月19日 (火) 11時29分)[23744]

榮一 > 福井の永平寺は雪深い地である。小生の父はこの近くの出です。そのことから永平寺は身近に感じます。永平寺の板の廊下はよく磨かれ冷たい感じがします。冷たくて寒い永平寺にも春がやってきたようです。雪が融けるのに木の根の周りから溶けていくのは理由があるようですが不思議な感じを受けるのも事実のようです。 (2024年03月20日 (水) 05時17分)[23758]

世話人 > 得点は7点になります。作者は宮本義之さんです。 (2024年03月21日 (木) 16時10分)[23773]
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8・久方のブラックコーヒー鳥雲に 投稿者:世話人 (2024年03月13日 (水) 13時43分)[23663]
3点 美保子・加津子・保子・


月番 > 久しぶりにゆっくりとした一時のようです。 (2024年03月13日 (水) 19時52分)[23680]

美保子 > コーヒーは大好きだったのに、いつの間にか次の日に胃に応えるようになって、姉の所でも私だけ紅茶を入れてくれます。好きな季語でいろんな想像が膨らむし、取り合わせも素敵です。 (2024年03月16日 (土) 19時53分)[23716]

加津子 > 私も美保子さんと同じく紅茶派です。なので、コーヒーが好きだと絵になるので憧れます。久々にもやもやした気分をきりっとしたいのかしらと思いました。 (2024年03月17日 (日) 16時00分)[23726]

保子 > 久しぶりのブラックコーヒー。ゆっくりと過ごしてくださいね〜。と声をかけたくなります。 (2024年03月17日 (日) 17時58分)[23731]

榮一 > あまりコーヒーを飲まない人のようである。ブラックコーヒーと言うならば豆を挽いて淹れたもののようであるが久方にそれほど感じさせるのものがなさそうである。 (2024年03月20日 (水) 05時43分)[23759]

世話人 > 作者の太田鈴子さんです。 (2024年03月21日 (木) 16時11分)[23774]
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9・雛の夜座敷童のあかい顔 投稿者:世話人 (2024年03月13日 (水) 13時42分)[23662]
4点 義之・柊子・加津子・眞佐子・


月番 > 何やら妖しい雰囲気がします。 (2024年03月13日 (水) 19時53分)[23681]

義之 > 子供のころは妖怪漫画で有名な水木しげる先生の大ファンでした。彼が描いた妖怪は江戸時代の庶民の絵草子本を参考に描いたようです。その他では、座敷童と云えば柳田国男の遠野物語が有名ですね。旧家の座敷に現れるという子供の妖怪の性別は男女ともあるようです。水子や間引かれた子供が妖怪になって住み着いていると伝えられています。ところで掲句の座敷童は女の子の様です。緋色の毛氈のひな壇の照り返しが赤い顔を演出しているのでしょう。 (2024年03月15日 (金) 13時03分)[23697]

洋子 > 私はお白酒をこっそり飲んで、酔って赤くなったのかなと思いました。 (2024年03月15日 (金) 14時34分)[23702]

加津子 > 実は私も洋子さんと同じで、つい飲んでしまった座敷童の赤い顔が面白いと思いました。 (2024年03月15日 (金) 17時28分)[23704]

柊子 > 童が「今夜こそ呑まなければ」と白酒を呑んだと私も想像してしました。雛あられも減っているかもしれません。 (2024年03月17日 (日) 10時43分)[23722]

月番 > 「こっそり」「つい」「今夜こそ飲まなければ」コメント見ながらニヤリとしてしまいました。想像力って楽しいですね。 (2024年03月17日 (日) 16時08分)[23727]

眞佐子 > 私もお白酒を呑んで酔っ払って赤くなったと思いました。色々想像出来て楽しい句でした。 (2024年03月18日 (月) 09時52分)[23735]

月番 > お雛様のすましたお顔が一層白く見えます。 (2024年03月19日 (火) 10時54分)[23743]

榮一 > 座敷童は東北地方の旧家に棲むと言われる神。赤い顔をした小児の姿をしている。そのことを踏まえれば中七以下は座敷童の説明。招かれた児童とするならば座敷と童を離した方が良さそうである。 (2024年03月20日 (水) 05時50分)[23760]

世話人 > 作者は久野孝子さんです。 (2024年03月21日 (木) 16時12分)[23775]
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10・能登弁の語尾の音符や春の雪 投稿者:世話人 (2024年03月13日 (水) 13時41分)[23661]
3点 加津子・鈴子・眞佐子・


月番 > 春の雪が何もかも包んでいるようです。 (2024年03月13日 (水) 19時55分)[23682]

加津子 > 語尾が少し上がるようで♪を付けたくなるような感じです。 (2024年03月17日 (日) 23時41分)[23732]

眞佐子 > 能登弁の語尾の上がるような言い回しを音符と表現されたところが良かったです。地震の跡も春の雪のように早く消えて欲しいです。 (2024年03月18日 (月) 10時02分)[23736]

鈴子 > 詳しい能登弁はわかりませんが中七の<語尾の音符や>と取り合わせは面白いと思いました。
(2024年03月18日 (月) 20時07分)[23742]

榮一 > 能登弁にどのような特徴があるのかを知らない。知らないのでイメージが湧かない。それにしても音符はどうかと思う。 (2024年03月20日 (水) 05時53分)[23761]

世話人 > 作者は森内洋子さんです。 (2024年03月21日 (木) 16時13分)[23776]
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11・花冷えの一本道を戻りけり 投稿者:世話人 (2024年03月13日 (水) 13時40分)[23660]
6点 美保子・義之・柊子・加津子・宜子・紫翠


月番 > 「戻りけり」に想像が膨らみます。 (2024年03月14日 (木) 07時14分)[23683]

宜子 > ほんとに「戻りけり」は想像が膨らみますね。「一本道」もいいですね。 (2024年03月14日 (木) 21時33分)[23693]

義之 > 一句一章の句、一本道、花冷え、戻りけりと来ると何か思いつめたような雰囲気が漂いますが、「戻りけり」に救いが感じられます。 (2024年03月15日 (金) 13時18分)[23698]

世話人 > 孝子さんの選句が漏れておりました。選句の追加です。点数は7点になります。お詫びして訂正いたします。 (2024年03月15日 (金) 20時53分)[23705]

柊子 > 脇道のない一本道を花冷えの中、戻っていく。しっかりした決意を感じ、頂きました。 (2024年03月17日 (日) 10時47分)[23723]

加津子 > シンプルな言葉の中の「戻りけり」に心情が伝わりました。 (2024年03月18日 (月) 11時22分)[23738]

美保子 > 小学校低学年の頃、忘れ物をしても、それは先生に言えずに、家に取りに帰ったことがあります。道の途中にはお墓もありました。掲句の雰囲気とは少し違うので申し訳ないのですが、私の中では戻りけり となると思い出してしまう記憶です。掲句はもう少し深刻な雰囲気ですね。 (2024年03月19日 (火) 21時28分)[23748]

榮一 > けりと過去形にしていることからするとかっての後悔の心象を具象で表現しているようです。言い切っているにしては少し印象が弱い気がします。
(2024年03月20日 (水) 07時47分)[23762]

世話人 > 点数は7点になります。作者は伊藤保子さんです。 (2024年03月21日 (木) 16時15分)[23777]
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12・桜餅半分チョコも半分づつ半分 投稿者:世話人 (2024年03月13日 (水) 13時39分)[23659]
 0点


月番 > 甘いもの好きのご夫婦でしょうか。半分にすると美味しさが増します。 (2024年03月14日 (木) 07時20分)[23684]

孝子 > この頃、主人がこの句のようなことが多くあります。ひとつしかないもの、食べきれそうもないもの。半分こね。と言います。取りすぎてピザを半分持ち帰り、あとから私が食べようとトーストしてると、半分ね⁉️という具合です。確かに一人で食べたいときもと思います。 (2024年03月16日 (土) 13時22分)[23715]

榮一 > 言葉遊びがすぎる様です。チョコはバレンタインデイでのことか。半分しか食べさせてもらえない悲しさか。 (2024年03月20日 (水) 07時50分)[23763]

世話人 > 作者は主宰です。 (2024年03月21日 (木) 16時16分)[23778]
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13・春月は月を孕んでいたりけり 投稿者:世話人 (2024年03月13日 (水) 13時38分)[23658]
 4点 義之・孝子・剛・保子・


月番 > 春はことに月は霞んで (2024年03月14日 (木) 07時25分)[23685]

月番 > 失礼しました。春の月はことに霞んで優しく見えます。月をじっと仰いでいる作者が見えます。 (2024年03月14日 (木) 07時30分)[23686]

義之 > 俳句では、孕むと云えば敢て子をはらむという必要は無い。犬は犬を孕み猫は猫を、人は人を孕むのである。月が孕むのは当然月であるので、これも敢て書く必要は無いのである。この正論を作者は逆手に取り、月だから月を孕んだと、すましこんでいるのである。月が月を孕むことは絶対にありへ得ぬことだが、詩の世界ではあってもおかしくはないのである。春月のなせる業である。 (2024年03月14日 (木) 19時16分)[23690]

洋子 > 春は朧夜なので、物の形がぼんやりとうるんで、はっきりしません。春月も、周りにぼんやりとした月の色の霞をまとっていて、どこまでが月の形なのかはっきりしないのですが、でも、その中にしっかりとした月の形があるのだ、ということを、月を孕むと表現されたのだろうと思いました。面白い見方だと思いました。
(2024年03月15日 (金) 14時49分)[23703]

世話人 > 洋子さんの選が漏れておりました。お詫びして訂正いたします。点数は5点になります。 (2024年03月15日 (金) 21時04分)[23709]

孝子 > 春の月の句が好きです。たしか外にも出よの中村汀女の句が好きです。いつも口にのぼります。この句も独創性があり新鮮です。好きな句です。 (2024年03月16日 (土) 12時41分)[23711]

保子 > 朦朧体のような作品。穏やかな気持ちになりました。 (2024年03月17日 (日) 17時38分)[23728]

> 見上げる春の月の風情から、作者が月に命を与えた幻想だろうと思う。季節によって表情を変える月。季節を冠しないのは秋だけである。春の月の大方は朧とか霞むとかの形容がついて回るのが常であり、無機質な月に「孕む」と、普通では無い世界を付して「いたりけり」と完結させた俳句の面白さ。

(2024年03月19日 (火) 15時47分)[23746]

榮一 > 月が月を孕んでいるイメージが上手く消化できませんでした。まだまだ未熟です。 (2024年03月20日 (水) 07時53分)[23764]

世話人 > 作者は山内宜子さんです。 (2024年03月21日 (木) 16時18分)[23779]
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投稿者:世話人 (2024年03月13日 (水) 13時36分)[23657]
只今、準備中。

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投稿者:世話人 (2024年02月13日 (火) 20時38分)[23568]
句会の準備ができました。活発な書き込みをお願いします。
今月の月番は宮本義之さんです。宜しくお願いします。


月番 > 月番を務める宮本義之です。書き込みよろしくお願い致します。 (2024年02月14日 (水) 10時23分)[23582]

世話人 > 宮本義之さん月番お疲れさまでした。予定通り作者の発表をいたします。 (2024年02月21日 (水) 09時52分)[23642]

月番 > 皆様、たくさんの書き込みをしていただきありがとうございました。主宰のご指導ありがとうございました。 (2024年02月21日 (水) 14時10分)[23656]
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1・まほろばの床し言の葉花の兄 投稿者:世話人 (2024年02月13日 (火) 20時34分)[23567]
3点 加津子・洋子・鈴子・


月番 > 「花の兄」は梅の傍題、他の花にさきがけて咲くところから古くそう称すと歳時記にあります。 (2024年02月14日 (水) 09時09分)[23569]

洋子 > やまとことば?の奥ゆかしい言葉を並べて、梅の花の別名の「花の兄」という言葉をたたえています。誠に奥ゆかしい言葉です。 (2024年02月14日 (水) 22時02分)[23590]

洋子 > [花の兄」は角川大歳時記には「はなのえ」と仮名をふっていますね。」だとすると下四になって座りがわるいですね。 (2024年02月15日 (木) 14時47分)[23593]

加津子 > 広辞苑では「はなのあに」で載っていますが、歳時記では「はなのえ」ですね。私は「はなのあに」と読みました。カタカナ表記の昨今に響きも美しいと思いました。 (2024年02月15日 (木) 21時28分)[23594]

鈴子 > 長い俳句生活の中で初めて「花の兄」に出会いました。そして梅の傍題と教えて頂きありがとうございました。
(2024年02月17日 (土) 15時41分)[23609]

榮一 > 平安時代には桜の染井吉野は存在しません。その時代にある桜は山桜です。春になると梅の花が早く咲きます。梅の花も染井吉野も花が咲いてから葉が出てきます。花を観賞するには適切な花と言えると思います。春先の梅が兄になった理由が分かる気がします。梅は匂いの点でも桜に勝りそうです。この国をすぐれた美しい国との矜持を持った祖先は誇らしいものです。 (2024年02月20日 (火) 05時29分)[23627]

世話人 > 作者は宮本義之さんです。 (2024年02月21日 (水) 09時53分)[23643]
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2・春灯のいきずいている能舞台 投稿者:世話人 (2024年02月13日 (火) 20時33分)[23566]
0点 


月番 > 映像が浮かび上がり雰囲気のある句です。中七の「いきづいている」からすると、実際に能が演じられてい居るようです。 (2024年02月14日 (水) 09時16分)[23570]

洋子 > 広辞苑によれば、いきずくは意気尽で、意地を張り通す事。
いきづくは息衝くで、息をする、呼吸する、生きているとあります。
私は、いきづく、の方だったらいただいておりました。
(2024年02月14日 (水) 21時47分)[23586]

月番 > 敢て「いきづいている」とコメントしましたが、作者さんに対し失礼をしました。「いきずく」という言葉があったのですね。洋子さんありがとうございました。 (2024年02月15日 (木) 06時56分)[23591]

榮一 > 景からすると薪能のようです。春灯は現代的な照明が能舞台を照らしているのでしょう。薪の火を灯としているのかもしれません。雰囲気のある句ですが。 (2024年02月20日 (火) 05時42分)[23628]

世話人 > 作者は小川紫翠さんです。 (2024年02月21日 (水) 09時54分)[23644]
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3・ムッキムキのリール巻く腕春の海 投稿者:世話人 (2024年02月13日 (火) 20時32分)[23565]
1点 洋子・


月番 > 想像するにボートでの「かじき」釣りの景でしょうか。 (2024年02月14日 (水) 09時23分)[23571]

洋子 > 釣り好きの人のムッキムキの腕が目に浮かびました。
まだ寒い春の海もなんのそのです。
(2024年02月14日 (水) 21時51分)[23587]

榮一 > 昨今は男も女も筋肉好きが多いようです。景のムッキムキの主人公は男とは限りません。女を感じさせると面白くなるのですが。 (2024年02月20日 (火) 05時45分)[23629]

世話人 > 作者は久野孝子さんです。 (2024年02月21日 (水) 09時55分)[23645]
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4・嬰の手をひらいてゐたる春の風 投稿者:世話人 (2024年02月13日 (火) 20時31分)[23564]
5点 洋子・宜子・保子・剛・鈴子・


月番 > 「ゐたる」を辞書で調べてみると色々な意味があります。中七の「ひらいてゐたる」が本句の要の様です。「春の風」を擬人化した句なのでしょうか。 (2024年02月14日 (水) 09時33分)[23572]

宜子 > 月番さんがお書きのように「ひらいてゐたる」の読み取り様が要でしょうね。素直に読むと春の風が嬰の手を開かせた。因みに「嬰の手の」とすると、情景だけになりますね。作者さんの意図が奈辺にあるかですね。 (2024年02月14日 (水) 20時26分)[23583]

洋子 > 「春の風」を擬人化した、と読みました。 (2024年02月14日 (水) 21時53分)[23588]

月番 > 助詞の「を」を「の」に変えるだけで擬人化が解消される。含蓄あるコメントです。 (2024年02月15日 (木) 07時40分)[23592]

> 誰だか詮索はしませんが、自分の孫や曾孫ならきっとそうするだろうと思いながら。結んで(握って)ゐた嬰のこぶしを誰かが開いたのかもと思いました。生まれたばかりの赤子の秘密を覗くように。赤子であっても握りこぶしは結構固かったの記憶が残ってゐます。周りの人達を祝福するように冬を終えて穏やかに吹く春の風。快い家族の情景です。 (2024年02月16日 (金) 11時54分)[23598]

保子 > 春風が 嬰の手をひらいていった と受け取りました。幸せな雰囲気。 (2024年02月18日 (日) 15時24分)[23623]

榮一 > 「ゐたる」と「ゐたり」を比べてみることも必要のようです。
(2024年02月20日 (火) 05時50分)[23630]

世話人 > 作者は主宰さんです。 (2024年02月21日 (水) 09時56分)[23646]
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5・愛犬の離れぬ柩春の雪 投稿者:世話人 (2024年02月13日 (火) 20時30分)[23563]
5点 美保子・義之・加津子・孝子・保子・


月番 > たった十七文字ですが、読者に色々なことが分かるように書かれています。 (2024年02月14日 (水) 09時38分)[23573]

加津子 > 能登の別れでしょうか。春の雪が切なく感じます。 (2024年02月15日 (木) 22時54分)[23595]

美保子 > 自分達の思いとは違う運命に翻弄された犬や猫との別れ、考えただけで胸が締め付けられそうです。少し遅れて、救助に入って下さった方たちがいらっしゃるようで、何とか、助かる命は助けて欲しいと思いました。掲句では飼い主様との別れの様子でしょう。切ないです。 (2024年02月16日 (金) 22時12分)[23603]

義之 > 「愛犬の離れぬ柩」というたった12文字から、老夫婦を襲ったショッキングな様子が浮かび上がります。二人の愛犬と云うよりも突然の震災で亡くなった配偶者に、より懐いていた犬でしょう。遺体安置所の棺と、生き延びた犬と被災者の3者の景です。「春の雪」がそういう景を想像させます。ただ、私は句を鑑賞するとき作者の立ち位置を考えてしまいます。掲句からはどうしても能登地震のニュース性を意識せざるをえません。そういう意味でテレビを通しての作者なのだろうと思います。それが本句の弱さかもしれませんが、作者の表現力(映像の切取り方)に感銘しました。 (2024年02月17日 (土) 10時17分)[23606]

月番 > 10番の句で剛さんが書かれたように本句も能登半島地震への鎮魂句なのでしょう。皆様の書き込みの通り「切ない」の一言に尽きます。 (2024年02月17日 (土) 17時11分)[23611]

孝子 > 渋谷のハチ公のときと同じ思いをもちました。犬といえど感情は同じですね。 (2024年02月18日 (日) 11時00分)[23614]

榮一 > 能登の景のようですが普遍的な面も感じさせます。いずれにしても情をくすぐる句のようです。春の雪は甘いかもしれません。 (2024年02月20日 (火) 05時53分)[23631]

世話人 > 作者は山内宜子さんです。 (2024年02月21日 (水) 09時57分)[23647]
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6・梅一輪ひょいと動かす椅子二つ 投稿者:世話人 (2024年02月13日 (火) 20時29分)[23562]
7点 義之・孝子・宜子・眞佐子・鈴子・紫翠・榮一・


月番 > 今月の最高点句。一瞬を切り取った「即物具象」の句ですが、解釈はすべて読者に任せるという、そういう作品です。皆様の句評が楽しみです。 (2024年02月14日 (水) 09時44分)[23574]

宜子 > なにも説明せず、ポンと情景だけを提示された潔い句と思います。ですから読者はいろいろと楽しめるのでしょう。打ち出しの「梅一輪」いいですね。 (2024年02月14日 (水) 20時31分)[23584]

義之 > ひょいと椅子を動かしたのは誰でしょう。軽い椅子もありますが結構重いものです。「梅一輪」からしてまだまだ寒い早春の室外の景か、それとも室内か、開け放たれた窓の外に、庭の梅が綻びかけています。掃除機をかけている主婦の姿かもしれません。 (2024年02月17日 (土) 10時37分)[23607]

孝子 > 梅一輪がよかったです。読み手の想像の分野をのこす技法はまねしたいです。 (2024年02月18日 (日) 11時03分)[23615]

眞佐子 > ひょいと動かすのは軽い椅子では夫婦二人で梅見でしょうか。 (2024年02月18日 (日) 13時43分)[23618]

> 8番ではなく、この句に点を投じたつもりでした。何やら椅子二つが面白そうでした。二脚の椅子は必要があって動かされた椅子なのか、それとも無意識に何気なしに動かしたか、なかなか難しい。講釈の出来ない句に掴まった感は有るが、朧げに思うのは、眼差しの先の一輪の花は冬から春へ使者であり、季節の変はりに目を瞠った、作者の無意識の行動のように思はれました。 (2024年02月19日 (月) 10時02分)[23625]

世話人 > 剛さんの選に入っておりました。大変失礼しました。一点追加となり8点になります。お詫びして訂正させていただきます。宜しくお願いします。 (2024年02月20日 (火) 06時00分)[23632]

榮一 > 人間の行動の面白さです。椅子を動かすことに特段の意味はなさそうです。ただ、梅を一輪見つけただけです。因果関係はないのです。 (2024年02月20日 (火) 06時05分)[23633]

世話人 > 8点となります。作者は石田加津子さんです。 (2024年02月21日 (水) 09時58分)[23648]
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7・スーパーにタッチパネルよ春一番 投稿者:世話人 (2024年02月13日 (火) 20時28分)[23561]
4点 柊子・加津子・洋子・宜子・


月番 > 最近は何処のスーパーも商品のスキャンはレジ係がやってくれるも、支払いはタッチパネル方式に変わってきています。春一番は作者の気持ちの様です。 (2024年02月14日 (水) 09時49分)[23575]

宜子 > 新しい素材で書かれた、現代的な一句と思います。そのことに作者は「春一番」を付けています。時代の流れと、受け入れているのでしょう。 (2024年02月14日 (水) 20時36分)[23585]

洋子 > 各店舗によって違うやり方の扱い方なので、本当にとまどいます。
まさに春一番に吹かれているようです。
(2024年02月14日 (水) 21時57分)[23589]

加津子 > ファミレスに暫くぶりに行ったらタッチパネルの注文にロボットの接客。うかうかしているとファミレスでコーヒーも飲めなくなるから誘ってと友に言われた。新しい事を覚えるのは大変ですが、脳には良さそうです。実感でいただきました。 (2024年02月15日 (木) 23時19分)[23597]

柊子 > 近所のスーパーでも、次々支払機が置かれ、自分で操作しなければなりません。ところが、その支払機の操作の仕方、紙幣の入れる向きなど微妙に違うのです。ここで怯んではいられない春です。 (2024年02月16日 (金) 15時18分)[23599]

榮一 > ITの時代ですね。それが普通になっていくのですね。考えれば気持ちの悪い時代です。エレクㇿニスは見えないからですね。アナログ人間は消えるのみですね。 (2024年02月20日 (火) 06時13分)[23634]

世話人 > 作者は伊藤保子さんです。 (2024年02月21日 (水) 09時59分)[23649]
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8・福は内ふくはうちとて成田山 投稿者:世話人 (2024年02月13日 (火) 20時28分)[23560]
3点 孝子・眞佐子・剛・


月番 > 月番にとってお手上げの本句でしたが、調べてみると、成田山・新勝寺の本尊の不動明王は慈悲の心で鬼も改心させるとされていることから、豆まきの際に「鬼は外」とは言わず「福は内」だけを繰り返すのが習わしとありました。 (2024年02月14日 (水) 09時54分)[23576]

孝子 > 成田山の本尊の不動明王は私の守り本尊でいつも心の隅にあります、字の配分もよかったです。 (2024年02月18日 (日) 11時07分)[23616]

眞佐子 > 月番さんのおっしゃるように、成田山・新勝寺の豆まきには「鬼は外」がないと聞いていましたので新勝寺の豆まきの様子だとおもいました。毎年有名人の方が参加されています。今年は富山出身の朝乃山だったと思います。 (2024年02月18日 (日) 13時54分)[23619]

世話人 > 剛さんの選句をこの句と6番の句と取り違えていました。作者と選者さんに失礼をお詫びします。この句1点少なくなります。お詫びして訂正させていただきます。
 3点→2点になります。 (2024年02月20日 (火) 06時17分)[23635]

榮一 > 成田山新勝寺の豆まきは毎年ニュースで放送されます。役者や歌手や力士やアスリートが登壇するからです。豆をまく時は「福は内」としか言わないようです。テレビで見ましたよ。 (2024年02月20日 (火) 06時21分)[23636]

世話人 > 作者は森内洋子さんです。 (2024年02月21日 (水) 09時59分)[23650]
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9・まんさくや夕日に染まる警察署 投稿者:世話人 (2024年02月13日 (火) 20時26分)[23559]
6点 柊子・美保子・保子・剛・紫翠・榮一・


月番 > 春に「まず咲くから」「まんさく」と変化したのが名前の由来のようです。庭木にも人気があるようなので警察署に植栽されているのでしょう。駐在所では無く警察署とした作者の意図は何かあるのでしょうか。
(2024年02月14日 (水) 10時02分)[23577]

柊子 > 冬から春になり咲いたまんさく。慌ただしい一日が終わりに近づき、夕日を受けている警察署。安堵感を感じ、頂きました。 (2024年02月16日 (金) 15時24分)[23600]

> 身内に警察官がゐる、息子と孫である。私が横浜にいる頃に学業を終えて、笑い話のように警察官になってゐた。俳句に警察署が詠まれる事は余り無いように思うし、見た記憶も無い。仕事を思うに、私と同様に勤務先を転々としてゐるので、身内贔屓でもある。どんな建築物でも夕日に染まるのは一枚の絵のように美しいと思うし、この花の咲く頃は早春であり、丁度人事異動の時期でもある。花の咲く所から眺める夕日の警察署。何だか似合うような気がしないでも無い。 (2024年02月17日 (土) 16時12分)[23610]

美保子 > 剛様が書かれているように警察署が俳句に詠まれることはあまりないようです。とてもしっくりしているとは思えなかったのはそれゆえだったでしょうか。それでも何度も読み直しているうちに腑に落ちたのです。警察署は私達を守ってくれる、つまりプラスの物とまんさく、夕日とぴったりと合うものが詠まれたということでしょうか。 (2024年02月17日 (土) 22時24分)[23612]

保子 > 遠景に 夕日に染まる警察署 まんさくの花も一緒に夕日の中。穏やかな一日の一瞬。満足感。 (2024年02月18日 (日) 15時06分)[23622]

榮一 > 何処の都市にでもある警察署です。マンサクは他の花に先駆けるように咲くことからの命名のようです。葉は止血剤になるようです。春先の夕暮れです。警察署など日頃は意識しないものですがマンサクと共に夕日に照らされて美しく感じたのである。意識の面白さです。 (2024年02月20日 (火) 06時30分)[23637]

世話人 > 作者は松谷眞佐子さんです。 (2024年02月21日 (水) 10時00分)[23651]
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10・下萌の覆いつくせよ千枚田 投稿者:世話人 (2024年02月13日 (火) 20時25分)[23558]
 6点 美保子・義之・加津子・眞佐子・剛・榮一・


月番 > 何となく能登の千枚田を思い出しました。 (2024年02月14日 (水) 10時04分)[23578]

美保子 > 能登の千枚田も大きな打撃を受けているようでした。覆いつくせよとの言葉に祈りの気持ちが込められているようです。 (2024年02月16日 (金) 22時16分)[23604]

> 揺れに揺れた「震度5強」の地震は身をもって経験した。天災は非情である。
春に先駆けて元旦の能登半島は壊滅的な地震の被害を受け、故郷を捨てざるを得ない人達も連日の報道で世間に知らされる。海を望む斜面に連なる、輪島の白米(しらよね)千枚田の景観は、日本の原風景と宣伝されてフアンも多いが、地割れを起こし無残な光景に変はり、修復の見込みは立たないようである。「下萌え」とは、草の芽が地中から春を待ち望む言葉であり、能登半島地震への鎮魂の挨拶句である。
(2024年02月17日 (土) 14時01分)[23608]

加津子 > 春夏秋冬、俳句に詠まれている千枚田は、日本の原風景です。少しでも早い復興を願うエール、季語の下萌えに力強さを感じました。 (2024年02月18日 (日) 06時33分)[23613]

眞佐子 > 能登の千枚田を思いました。今も毎日のように能登の様子が報じられています。断水はまだ続いているそうです。下萌えで千枚田を覆いつくして欲しいです。 (2024年02月18日 (日) 14時06分)[23620]

義之 > 本句から想起する早春の農作業は「田打」でしょうか。山地の多いわが国では千枚田のような田や段畑はまさに日本の原風景です。下萌の緑に染まる田畑を次々に鋤き返し打ち砕き土をほぐして行くのです。日本人として毎年の豊作を祈る気持ちが伝わってきます。 (2024年02月19日 (月) 09時12分)[23624]

榮一 > 能登の白米の千枚田です。地震のことを何も言わないで能登の人に対するエールを送っているのです。普遍的な表現が良いのです。 (2024年02月20日 (火) 06時34分)[23638]

世話人 > 作者は和田柊子さんです。 (2024年02月21日 (水) 10時01分)[23652]
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