玄鳥 定例句会

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1・葱のまだ匂ふ指先太宰読む 投稿者:世話人 (2022年11月12日 (土) 22時19分)[21982]
7点 柊子・美保子・孝子・義之・洋子・鈴子・剛・


月番 > 太宰のどの作品を読んでおられるのでしょう? 退廃的な太宰の小説と、指から匂うネギとの関係が面白そうです。 (2022年11月13日 (日) 14時46分)[21985]

義之 > 指先に残る葱の匂い、その指で頁を捲る太宰の小説、映像はしっかりと見えます。葱は畑から採ってきたばかりのものが似合いそうです。午後のひと時、食材の下準備を終え、読みかけの太宰を紐解く・・・。深読み冥利に尽きる作品です。 (2022年11月15日 (火) 09時20分)[22006]

> 刻んだ葱なのか、畑で引き抜いて来た葱の匂いなのかは解らないが。指先に残る生活の匂い。葱に触発してされて読んだのでは無く、読み掛けのと思う。もう読むことも無いが、好きな人は多い。引き合い(取り合わせ)に出されると、何となく俳句らしくなる。 (2022年11月17日 (木) 09時45分)[22020]

柊子 > 料理をしていると、色々な匂いが手についてしまうことがよくあります。青森の特産のニンニクでは元気になりそうで、ちょっと違うし、パクチーではもっと違うし、日常生活の隙間に太宰を離さない姿が眩しく感じられました。 (2022年11月17日 (木) 16時37分)[22030]

孝子 > 主婦の実感を素直によんでいますがその〆が太宰読むうまい句だとおもいます。太宰を嫌いな人もいると思いますが。文学の好きなひとはおおかれすくなかれ関心のある作家です。私も実家の書庫から赤い全集の太宰のほんをもってきています。余談ですが白洲正子の書庫に同じ全集をみたときは感激しました。高校の帰り、本屋で毎月一冊づつ買うのが嬉しかったことを思い出します。いつになっても読み返したい本です。 (2022年11月17日 (木) 19時49分)[22032]

美保子 > 太宰読むと下五で本好きの人の心を惹きつけ、上五中七で主婦の気持ちを惹きつけた句だと思いました。皆さんが書かれているように葱が普通の人の日常を思わせています。 (2022年11月17日 (木) 21時44分)[22038]

洋子 > 太宰に関するエピソードは書かず、自分の日常生活の中から太宰をもってきて、太宰が、いかに人を引き付けているかを書き表しているところがお上手と思いました。 (2022年11月18日 (金) 10時23分)[22048]

鈴子 > 葱のまだ匂ふ指先の上五、中七に不思議なな面白さを感じました。座五の太宰読むと表現されたことに作者の方の個性を感じられます。
(2022年11月18日 (金) 22時43分)[22053]

榮一 > 葱の香りから太宰を好きな年代がわかりそうです。もちろん女性です。あらためて読み返しているようです。若いころと今読み返している年代?では理解も情感も違うように思います。新しい発見がありそうです。指先の葱の匂いがいいですね。 (2022年11月19日 (土) 09時41分)[22056]

世話人 > 今回の最高点句です。次月の当番を宜しくお願いします。 (2022年11月19日 (土) 11時23分)[22069]

世話人 > 作者は山内宜子さんです。 (2022年11月20日 (日) 21時41分)[22071]
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2・銀杏落葉抱っこをせがむ双子かな 投稿者:世話人 (2022年11月12日 (土) 22時18分)[21981]
4点 柊子・保子・紫翠・鈴子・


月番 > 近所の三子ちゃんのママは、「生存競争が激しいので、おっとりした子はいない」と言っていました。両腕の双子ちゃんもなかなか大変そうです。 (2022年11月13日 (日) 14時48分)[21986]

紫翠 > 落葉で遊んでいた子が、親を見つけてせがむ情景を的確に伝えていると思います。 (2022年11月16日 (水) 11時17分)[22014]

柊子 > 黄色のふかふかの落ち葉の中で、手編みの帽子を被った双子ちゃんの映像が色彩豊かに現れました。 (2022年11月17日 (木) 16時41分)[22031]

保子 > 銀杏の降りしきるなか抱っこをせがむ双子ちゃんの様子が影絵のように見えてきました。 (2022年11月17日 (木) 23時20分)[22040]

鈴子 > 近頃は双子ちゃんもそう珍しくなくなった気がしますが可愛らしさについ声を掛けてしまうこともあります。 (2022年11月18日 (金) 22時56分)[22054]

榮一 > 通り一片な句柄に思えます。ごく普通にあるような景です。何故か俳句としての奥行きが感じられなったです。作為ではなく日常を切り取った姿勢はいいと思います。双子に重きを置いていることがいいかどうかです。 (2022年11月19日 (土) 09時48分)[22057]

世話人 > 作者は石田加津子さんです。 (2022年11月20日 (日) 21時41分)[22072]
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3・凍蝶や瓦礫の庭の炊きの火 投稿者:世話人 (2022年11月12日 (土) 22時17分)[21980]
5点 柊子・美保子・孝子・洋子・榮一


月番 > 下五を「カシキノヒ」と読みました。
作者さま、もし違っていたらお教えください。神戸の震災でしょうか? (2022年11月13日 (日) 14時52分)[21987]

洋子 > 私も、すぐに神戸の大震災の時のことを思いました。凍蝶のように凍えた気持ちで過ごしていました。
(2022年11月13日 (日) 20時32分)[22001]

孝子 > 自分のことではない災害にあわれた方たち、あまりに重たく、なかなか句にはできませんが。この句にはしみじみと悲しみを共有できるきがします。悲しみを作品に昇華させたような、きがします。 (2022年11月17日 (木) 19時56分)[22033]

美保子 > 幻鳥には神戸の震災を経験された方が沢山いらっしゃるのだといつも気になります。東日本の時には東京在住の娘も余震におびえ、夫婦ともすぐに宮崎に来ましたが、婿殿は五日ほどで帰り、娘はめったにない事ですが、一か月近くこちらに居ました。私は瓦礫や津波、映像でしか知りませんが娘のおびえようは相当な物でした。阪神大震災の時の高速道路の歪みなど最初は信じられない物でした。そういう中で煮炊きをした方々が沢山いらしたのですね。一つの季語を入れた句でこのように思いを伝えられるのですね。 (2022年11月17日 (木) 21時26分)[22037]

榮一 > 阪神淡路大震災は1月17日でした。寒い日であったのは記憶に鮮明です。電気もガスも水道も切断されて都会とはもろいものだと思ったものです。ほとんどの店が閉店しており食べ物はほとんど口にできない状況もありました。それでも救援物資が早急に避難先に届けられて救われたものです。さて、この人は瓦礫をかたずけた庭で煮炊きをしたようです。卓上式のガスコンロとボンベがあれば間に合います。冷蔵庫の食品も長くはもたないから早く使うのは理にかなっています。なんでもないときは案外緊急事態を想定していないものですから。庭の凍蝶にも愛情が湧くのです。 (2022年11月19日 (土) 10時07分)[22058]

世話人 > 作者は宮本義之さんです。 (2022年11月20日 (日) 21時43分)[22073]
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4・恐竜のラベルの酒や冬怒濤 投稿者:世話人 (2022年11月12日 (土) 22時16分)[21979]
5点 眞佐子・剛・宜子・紫翠・榮一・


月番 > 福井の地酒「恐竜辞典」が検索から見つかりました。恐竜のラベルです。
冬怒涛と福井のお酒です。 (2022年11月13日 (日) 14時54分)[21988]

紫翠 > 取り合わせで作品が活性化された。また着地が決まりイメージが広がるように思います。 (2022年11月14日 (月) 10時43分)[22005]

宜子 > お酒のラベルに恐竜とは!それでも「冬怒涛」を思わせる地なら、それもありそうです。上手い取り合わせと思いました。思いがけない取り合わせに、紫翠さんも書かれているようにイメージが広がります。 (2022年11月15日 (火) 20時37分)[22011]

> 越前海岸の冬は厳しい。日本海はおおかた荒れて寒さを倍増させる。雪の季節には蟹を喰いに行ったり、怒涛の名にふさわしい風や冬の雷にひれ伏す健気な水仙を見に行ったりした。この句の恐竜のラベルの酒は奇を衒ってゐるが、京都や金澤の銘酒に対抗して売り出されたらしい。福井県人の商魂はたくましい。 (2022年11月17日 (木) 10時11分)[22021]

眞佐子 > 恐竜と冬怒濤で福井を思いました。福井の東尋坊の岩にぶつける冬の波のもの凄さが思われます。恐竜と冬怒濤の取り合わせが良かったです。 (2022年11月17日 (木) 10時37分)[22022]

榮一 > 恐竜のラベルの酒を知りません。ネットで調べてみると福井県勝山市に恐竜博物館があるようです。その縁でできた酒の様です。東尋坊などを思うと福井の海岸も冬怒濤は激しそうです。大陸と地続きであった太古を想像するには十分です。意外な組み合わせで面白いです。 (2022年11月19日 (土) 10時17分)[22059]

世話人 > 作者は久野孝子さんです。 (2022年11月20日 (日) 21時44分)[22074]
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5・寝違えし首を廻らす枯野かな 投稿者:世話人 (2022年11月12日 (土) 22時16分)[21978]
5点 柊子・孝子・加津子・鈴子・榮一


月番 > 寝違えて、何をしても辛い一日のことでしょう。さて、首を廻して何か見えましたか? (2022年11月13日 (日) 14時58分)[21989]

加津子 > 廻らない首にどうしたものかとボツーと佇んでいる枯野。何ともやるせない感じです。 (2022年11月16日 (水) 16時41分)[22015]

孝子 > この句を一読。芭蕉の枯野の句がうかびました。なぜか作者と芭蕉がちかずいたようなきがしました。作者は現に首を寝違えたのだとおもいます、ふっとそのときに芭蕉に血被いたようなそんな風に思いました。 (2022年11月17日 (木) 20時08分)[22034]

孝子 > 芭蕉にちかずいたです。 (2022年11月17日 (木) 20時09分)[22035]

榮一 > 首の根違いはつらいものです。その寝違いの首をめぐらせて見る枯野はあの世に来たような思いになったのかもしれません。そんな想像をめぐらせると心情がよく汲み取れる句ですくです。 (2022年11月19日 (土) 10時23分)[22060]

世話人 > 作者は石田剛さんです。 (2022年11月20日 (日) 21時45分)[22075]
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6・健康に笑いの力唐辛子 投稿者:世話人 (2022年11月12日 (土) 22時15分)[21977]
1点 加津子・


月番 > 落語が好きで、新春落語を予約しました。上五中七はとてもよく分かります。そこに唐辛子…今月、一番難解な取り合わせです。 (2022年11月13日 (日) 15時01分)[21990]

加津子 > 唐辛子に目鼻があったら、カラカラと笑っていそうです。辛いのは苦手ですが、形に面白みがあり好きです。コロナ禍の中、お喋りも笑いも小声でと気を使いますが、フレイルに陥らないようお風呂場ででも笑いましょう。 (2022年11月16日 (水) 16時48分)[22016]

月番 > なるほど、形ですか。そう言われれば、みんな明るく笑っていますね。 (2022年11月17日 (木) 16時21分)[22028]

榮一 > 唐辛子がおとぎの国の人の顔に見えても悪くはありません。ただ唐辛子は辛いです。健康の力と言えばその辛さも力かもしれません。ただ笑いとは遠いように感じます。 (2022年11月19日 (土) 10時28分)[22061]

世話人 > 作者は小川紫翠さんです。 (2022年11月20日 (日) 21時46分)[22076]
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7・炉開きの亭主がさばく袱紗かな 投稿者:世話人 (2022年11月12日 (土) 22時14分)[21976]
3点 孝子・宜子・紫翠・


月番 > 茶道の知識のない私でも映像が浮かんできました。炉開きですから、いつもより緊張感もあるのでしょうか? (2022年11月13日 (日) 15時03分)[21991]

紫翠 > 上五で切った方が、中七下五が活きるのかなと思いながら選をしました。 (2022年11月14日 (月) 10時33分)[22004]

宜子 > この「亭主」は、お点前をなさる方。捌いている紫袱紗のパシッと音まで聞こえそうです。お茶席の一点だけに集中した緊迫感が心地よく伝わります。 (2022年11月15日 (火) 20時44分)[22012]

孝子 > よく景色がみえますし、宜子さんのとうりです。私も高校からはじめて、大学の時は裏千家で、まみあなの塩月弥栄子さんの七夕茶会のために、絽の着物を作らされたくらいですが、その時母の知り合いの小堀遠州の末裔が大徳寺でお茶を習い教室を自宅ではじめたから行くように言われ、友達の手前、両方を掛け持ちしたら、遠州流は武士のお茶。裏千家とはまったく違い、頭が混乱してしまい結婚を機にやめましたがその時の男の先生のたたずまいをこの句で彷彿と思い出しました。懐かしい昔に。ひと時戻りました。ハンサムな先生でした。 (2022年11月17日 (木) 20時28分)[22036]

榮一 > 茶道の炉開きの景です。陰暦10月1日か中の亥の日に、風炉を使うのをやめて炉を使い始めることです。勿論、炉開きの茶事もあるようです。亭主が茶を点てるのかどうかは知りませんが炉開きの景としてはそのままのように思います。 (2022年11月19日 (土) 10時46分)[22062]

世話人 > 作者は松谷眞佐子さんです。 (2022年11月20日 (日) 21時48分)[22077]
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8・凩や用もないのに子ら走る 投稿者:世話人 (2022年11月12日 (土) 22時13分)[21975]
5点 加津子・洋子・鈴子・紫翠・榮一・


月番 > 女系家族に男児の孫が恵まれ、この様子はまさに実感、実景です。元気が一番! (2022年11月13日 (日) 15時07分)[21992]

洋子 > 子供は本当によく走り回りますね。つむじ風のように。私も午年生まれのせいか、道路をまともに歩いたことがありません、むずむずしてきて、いつも走ってしまいました。 (2022年11月13日 (日) 20時38分)[22002]

紫翠 > 子供の本質をうまく活かした作品。意外性のある上五の「凩」が子供の本質と響き合うように感じます。 (2022年11月16日 (水) 11時11分)[22013]

加津子 > そうそうと頷いています。季語がいいと思いました。 (2022年11月16日 (水) 16時54分)[22017]

榮一 > 子供は風の子はもはや死語かもしれません。それでもこの子たちは木枯らしが吹く中を走っています。用もないがこの句の一番の見せどころです。 (2022年11月19日 (土) 10時49分)[22063]

世話人 > 作者は伊藤保子さんです。 (2022年11月20日 (日) 21時48分)[22078]
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9・初時雨手繰れば郷の納屋の土間 投稿者:世話人 (2022年11月12日 (土) 22時11分)[21974]
4点 義之・洋子・保子・眞佐子・


月番 > 思い出を手繰っていたら、故郷の納屋が出てきたのだと思います。でも、初時雨と土間の関係がよく分かりません。教えてください。 (2022年11月13日 (日) 15時11分)[21993]

洋子 > 初時雨はわびしい感じがします。そして、記憶をたどれば、農家の土間もなぜかわびしい感じで思いだされます。わびしいというキーーワードで、二つはすんなりとむすび付きました。 (2022年11月13日 (日) 20時43分)[22003]

義之 > 別棟の納屋を備えた農家の映像が浮かび上がります。鑑賞内容はほぼ洋子さんと同じです。ただ、私自身の記憶では「納屋の土間」ではなく家屋の南北に抜ける「通し土間」です。隅に置かれていた大きな水甕が懐かしいです。 (2022年11月15日 (火) 09時46分)[22007]

眞佐子 > 私の育った家には農具を入れたり、作業をしたりの土間の納屋がありました。初時雨の頃になると故郷の佇まいが思い出されます。懐かしさでいただきました。 (2022年11月17日 (木) 11時16分)[22024]

保子 > 遠く離れていても故郷につながっている。納屋の土間は心の拠り所、心の還る場所。時々ちょっと手繰ってみる。安心感。 (2022年11月17日 (木) 23時30分)[22041]

榮一 > 手繰るの主体が見えないようです。 (2022年11月19日 (土) 10時51分)[22064]

世話人 > 作者は主宰です。 (2022年11月20日 (日) 21時49分)[22079]
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10・木枯しや捜しあぐねる針の針孔 投稿者:世話人 (2022年11月12日 (土) 22時10分)[21973]
3点 美保子・保子・剛・


月番 > 「針の孔」でなく「針の針孔」と強調なさったのでしょうか? 選んだ方の解釈が楽しみです。 (2022年11月13日 (日) 15時13分)[21994]

美保子 > 針孔 でみぞ、めど と読むようです。難解文字と出ていました。針孔 に針のと書かなければいけない物かもわかりません。教えて下さい。目がだんだん見えにくくなって、針に糸を通すのも中々の時があるので、掲句は実感です。木枯らしとの取り合わせも良かったです。 (2022年11月13日 (日) 20時09分)[21999]

月番 > 美保子さま
さっそくに、ありがとうございます。
針孔(めど)辞書にありました。毎月、勉強させて頂いています。 (2022年11月13日 (日) 20時24分)[22000]

義之 > 座五を単純に「針のはりあな」と読み選句をパスしましたが美保子さんの書込を読み軽率だったと後悔しています。私的には、座五は「針のめど」と表記した方が良いのかと思いました。 (2022年11月15日 (火) 10時53分)[22008]

> 最近、必要に迫られてボタンを失ったシャツにボタンを付けたが、針孔(めど)が有っても、縫い針に糸を通すことが、老眼の目には可なりの苦痛であった。わが年代には、針仕事はその昔大抵は女子の仕事だったが、と嘆きながら捜す針の穴である。ましてや木枯らしの聞こえる夜は寂しさが増幅する。 (2022年11月17日 (木) 11時11分)[22023]

保子 > よくある光景、針の穴 として選句しました。めど と読むとは知りませんでした。目処 は分かりますが。勉強になりました。 (2022年11月17日 (木) 23時38分)[22042]

榮一 > 針の針孔はくどい感じです。針の孔で十分かと思います。木枯らしの厳しさに余計に年齢を感じさせられるようですが常識的に終わっているようです。 (2022年11月19日 (土) 10時55分)[22065]

世話人 > 作者は太田鈴子さんです。 (2022年11月20日 (日) 21時50分)[22080]
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11・冬近し薄皮残る茹で卵 投稿者:世話人 (2022年11月12日 (土) 22時09分)[21972]
6点 美保子・義之・加津子・保子・眞佐子・宜子・


月番 > 新しい卵の殻は剥きにくい、といいます。古い方から茹でても上手く行かないこともありませんか? (2022年11月13日 (日) 15時17分)[21995]

美保子 > ゆで卵の殻はすんなりとつるっと剥ける時と頑張ってもガタガタになる時とありますよね。運動会のお弁当の準備やお客様へのおでんのゆで卵に限ってうまく剥けなくて、苦労したことを思い出しました。ゆで卵が沢山必要な料理は冬に向けてが多いですね。「冬近し」と「薄皮残る」が響き合っているように思いました。 (2022年11月13日 (日) 19時49分)[21998]

義之 > 薄皮の残るのはまだましな方で、殻に分厚い白身がくっ付き、げっそりと痩せた茹で卵となることがあります。季節感は美保子さまの書かれた通りだと思いました。 (2022年11月15日 (火) 11時01分)[22009]

加津子 > 茹で卵の皮むきは苦手な手仕事です。寒くなれば尚更。おでんの具に何とも映えないぼこぼこのゆで卵です。 (2022年11月16日 (水) 16時58分)[22018]

眞佐子 > 茹で卵は古い方から茹でるつもりですがそれでも上手に剥けません。六人家族ですのでおでんの時は六個か七個の皮を剥くのが大変です。薄皮残るが好きでした。 (2022年11月17日 (木) 11時29分)[22025]

義之 > YOU TUBE の受売りですが、水を半分入れたマグカップの中にゆで卵を投入し、掌で蓋をしながらカップをシェイクすると、殻に沢山の罅が入ります。それを取り出しボウルなどの水中で殻をむくと比較的きれいに剥けるようです。 (2022年11月17日 (木) 12時11分)[22026]

保子 > 薄皮の残る茹で卵、この微妙な状態を一句に。きっと何時も心にかけていたのでしょうね。 (2022年11月17日 (木) 23時10分)[22039]

宜子 > 茹で卵に薄皮が残っていたら気になりますよね。食べにくいし。「冬近し」の季語が柔らかく効いていて佳い句と思いました。 (2022年11月18日 (金) 09時29分)[22044]

美保子 > 卵の平らな方にそっとひびを入れるか、百円ショップで売っている卵にプチっと穴をあけるものを使うかしてからゆでると比較的うまく剥けるようです。義之様が書いていらっしゃるようにするのと同じと思いますが、沢山ひびを入れると同時に冷たい水で一気に冷やすことも大事なようです。お節介ですが、沢山の失敗の上の知恵です。 (2022年11月18日 (金) 20時04分)[22052]

榮一 > 冬近しと薄皮の取り合わせは微妙です。感じる人と感じない人が別れそうです。近しが問題の様です。いっそ冬で詠う方がいいように思います。 (2022年11月19日 (土) 11時00分)[22066]

世話人 > 作者は和田柊子さんです。 (2022年11月20日 (日) 21時52分)[22081]
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12・いつまでも紙皿の上くぬぎの実 投稿者:世話人 (2022年11月12日 (土) 22時08分)[21971]
0点 


月番 > この団栗はどなたが拾ってきたものなのでしょう? 作者さまは気になって仕方がないご様子です。 (2022年11月13日 (日) 15時19分)[21996]

義之 > 書かれている映像は、はっきりと見えるのですが、その背景が見えてこないのが残念です。例えば上五の「いつまでも」をいつまでも感を包含し、映像を伴う言葉に置き換えられれば読者の想像力が広がると思います。 (2022年11月17日 (木) 08時55分)[22019]

月番 > 上五が映像にならない…気がつきました。ありがとうございます。 (2022年11月17日 (木) 16時27分)[22029]

宜子 > 義之さんの「背景が見えてこない」「映像を伴う言葉」そして「読者の想像力が広がる」は、たしかに仰るとおりと納得です。
試しに・・・
〈紙皿の上の団栗夕茜〉で映像に。
〈紙皿の上の団栗友逝きぬ〉なら、背景を伴うストーリーに。
読者の想像力を刺激しないですかね〜?もうひとつ「紙皿の上」の「上」は削れそうです。〈紙皿に友の(兄の)残せしくぬぎの実〉なら、「上」の説明が取れますが。どうでしょうね〜。
「紙皿の」「紙」は取れないかな? (2022年11月18日 (金) 09時22分)[22043]

月番 > なるほど、推敲の考え方を具体的に教えて頂きありがとうございます。悩んだ時の参考にさせて頂きます。 (2022年11月18日 (金) 09時43分)[22047]

義之 > 紙皿は俳句にとって良き素材だと思います。いわゆるコスパの良い言葉です。公園、山遊び、キャンプ、飯盒炊爨、茶菓を提供するちょっとした集会、取り合わせるフレーズにより色々なシチエーションが想像できます。宜子さんの推敲句「紙皿に兄の残せしくぬぎの実」がいいですね。書かずとも「いつまでも」感が包含されています。 (2022年11月18日 (金) 11時33分)[22049]

宜子 > 「紙皿」は、効果的に働いているようですね。 (2022年11月18日 (金) 19時52分)[22050]

月番 > 俳句にとって「コスパのよい言葉」。意識して集めると又楽しみが増えそうです。 (2022年11月19日 (土) 09時40分)[22055]

榮一 > 散歩の途中に拾った団栗です。紙皿に置いたままで日にちが立ったようです。中原中也の詩に「月夜の浜辺」というのがあります。月夜の晩に、波打際でボタンを一つ拾い役立てようとしたわけでもないが捨てるに忍びず袂に入れます。拾ったボタンは指先に沁み、心に沁みます。そしてそのボタンを捨てられようか?と自身と皆に問いかけます。そんな匂いまで昇華させたい句です。 (2022年11月19日 (土) 11時11分)[22067]

世話人 > 作者は森内洋子さんです。 (2022年11月20日 (日) 21時53分)[22082]
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13・滑り台滑り抜ければ冬が来る 投稿者:世話人 (2022年11月12日 (土) 22時07分)[21970]
4点 義之・眞佐子・剛・宜子・


月番 > 一読した時、冬の中へ滑り抜けたのかと思ってしまいました。いえいえ、そうではなさそうです。 (2022年11月13日 (日) 15時22分)[21997]

義之 > 子供のころは意識していませんでしたが着衣と滑り台の関係は結構強いものがあると思います。気持良く滑るには適切な服装が必要です。全身厚着の着衣は滑り台に最適なようです。掲句は長大な滑り台でしょうか、「滑り抜ければ冬が来る」に納得です。 (2022年11月15日 (火) 11時11分)[22010]

> この句の滑り台はお子様用のものでは無く、宮本さんと同じく遊園地等のスライダーとかローラーとか呼ばれる曲がりくねった大規模なものだろうと思う。
好きであろうが嫌いであろうが、季節は人間の否応なしに到来する。冬が来るのを待つ人もゐるだろうが、雪の降る土地に住めば、雪の難儀を覚悟しながら冬を迎え、そして廻り来る春を待つ。
(2022年11月17日 (木) 14時21分)[22027]

宜子 > 下五が季語の「冬来る」でも「冬近し」でもない「冬が来る」このキッパリ感が中七の「滑り抜ければ」をうまく受けていていい感じでした。さあ、その冬の中へスキップして入っていくのです! (2022年11月18日 (金) 09時36分)[22046]

眞佐子 > 随分前に怖がる孫を抱いて遊園地の滑り台を滑り降りたことを思い出しました。滑り抜ければ冬が来るのフレーズが感覚的に好きでした。 (2022年11月18日 (金) 19時58分)[22051]

榮一 > 滑り抜ければ冬が来るがどうか。滑り台の滑る途中で冬になる・・ぐらいが面白いように思います。 (2022年11月19日 (土) 11時20分)[22068]

世話人 > 作者は鈴木美保子さんです。 (2022年11月20日 (日) 21時55分)[22083]
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投稿者:世話人 (2022年11月12日 (土) 21時33分)[21969]
只今工事中
 選句の未着があるため少し遅れます。御了承をお願いいたします。

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投稿者:世話人 (2022年10月12日 (水) 23時19分)[21872]
今日は少し寒いです。今月も大いに書き込みをお願いいたします。
今月の月番は石田加津子さんです。宜しくお願いします。


加津子 > おはようございます。主宰先生、お忙しいところ句会の準備をして頂きありがとうございます。今月の月番を務めます石田加津子です。よろしくお願いします。 (2022年10月13日 (木) 08時20分)[21873]

月番 > 先生、全句に渡りご指導ありがとうございました。 (2022年10月19日 (水) 14時23分)[21952]

世話人 > 書き込みをありがとうございました。20日になりましたので作者を発表いたします。 (2022年10月20日 (木) 19時57分)[21953]

月番 > 先生ありがとうございました。又、皆様のご協力に感謝申し上げます。寒暖の差が激しい毎日です。皆様、ご自愛下さいますように。 (2022年10月20日 (木) 21時48分)[21968]
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1・敬老の日は薄紅のお饅頭 投稿者:世話人 (2022年10月12日 (水) 23時12分)[21871]
 1点 柊子・


月番 > 我が町では、町内の和菓子屋さんのこし餡とつぶ餡のようです。穏やかな時を感じます。 (2022年10月13日 (木) 08時41分)[21874]

柊子 > 以前、横浜市は敬老の日にお饅頭を配っていました。長寿だった伯母の家は四箱も頂いたと懐かしく思い出しました。薄紅で頂きました。 (2022年10月16日 (日) 10時35分)[21903]

榮一 > 敬老の日はわが町内では自治会が70歳以上の人に赤飯を配っています。どこでもよく似た行事があるのですね。特に惹かれることでもなかったです。 (2022年10月19日 (水) 09時50分)[21937]

世話人 > 作者は石田剛さんでした。 (2022年10月20日 (木) 19時59分)[21954]
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2・秋澄むやマスクの合唱コンクール 投稿者:世話人 (2022年10月12日 (水) 23時09分)[21869]
2点 加津子・鈴子・


月番 > マスク越しの歌声。文化祭でしょうか。 (2022年10月13日 (木) 08時43分)[21875]

加津子 > コロナ禍の中、マスクを着けての練習は苦しかったでしょう。頑張ってと声を掛けたくなる句です。 (2022年10月16日 (日) 12時27分)[21909]

洋子 > 先日、NHKの全国合唱コンクールが放映されていましたが、全員マスクをかけて歌っていましたね。でも、マスク越しにきれいな声が流れてきました。マスクがなかったら、もっともっと素晴らしい歌声だったろうにとかわいそうに思いました。
私は次第に聴力がおちてきて、句会で、マスク越しのご意見がなかなかききとりにく、苦労しています。 (2022年10月16日 (日) 13時18分)[21913]

月番 > 洋子様、同じくです。マスクをつけなくても良い生活に戻れるのも近いようですが、インフルエンザも有ることだし、マスクを外すのにも勇気が要りそうです。 (2022年10月16日 (日) 14時30分)[21914]

鈴子 > 加津子さんと同じ気持ちになりました。マスクを付けて毅然としてコンクールに臨む姿に拍手を送ります。 (2022年10月17日 (月) 19時29分)[21927]

榮一 > コロナ禍の世相ですね。マスクをしながらの合唱は何かスカッとしないですね。 (2022年10月19日 (水) 09時52分)[21938]

世話人 > 作者は伊藤保子さんでした。 (2022年10月20日 (木) 20時00分)[21955]
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3・サスペンスの終わりなき夢地虫鳴く 投稿者:世話人 (2022年10月12日 (水) 23時08分)[21868]
1点 美保子


月番 > 終わりのなき夢と「地虫鳴く」が呼応しているようです。 (2022年10月13日 (木) 08時55分)[21877]

美保子 > サスペンスは前出て来た登場人物をしっかり覚えなくてはならないので、苦手でしたが、宮崎出身の新川帆立さんが「このミステリーが凄い」大賞に選ばれて、ミーハーの私は読んでみた次第です。終わりなき夢とはどういうことを指しているのかはわからないのですが、月番様が書いていらっしゃるように「地虫鳴く」と呼応しているようです。 (2022年10月15日 (土) 20時51分)[21900]

榮一 > 終わりなき夢がもう一つ理解できませんでした。ただ引き込まれてゆく感じにしては夢はいかがかと思いました。 (2022年10月19日 (水) 09時55分)[21939]

世話人 > 作者は久野孝子さんです。 (2022年10月20日 (木) 20時02分)[21956]
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4・手の甲の筋をさすりし暮の秋 投稿者:世話人 (2022年10月12日 (水) 23時07分)[21867]
3点 孝子・洋子・剛・


月番 > 身につまされる句です。季語に一層侘しさを感じましたがいかがでしょうか。 (2022年10月13日 (木) 08時54分)[21876]

洋子 > 晩秋になりそぞろ寒の時期になると、思わず片手で他の手の甲をこすりますね。誰でもがすることによく目をとめられて、共感を得た句になったと思いました。
(2022年10月14日 (金) 20時51分)[21892]

> 月番と同じく身につまされております。人間の手はさまざまな来し方や生活を、無言で語る、でしょうか。何時の間にか皮膚の弛みの皺ばかりか、薄青く血管も浮き出て見えるようになり、改めて齢を知る事になります。長い間使って、働いてきた手の甲は労わってあげるべし。何でも寂しくなる暮れの秋です。 (2022年10月18日 (火) 10時34分)[21931]

孝子 > なにげない動作に納得がいきました。朝おきるとまず手を動かしてようすをみます。まだ脳梗塞は大丈夫みたいにです。季語もきいているとおもいます。 (2022年10月18日 (火) 20時29分)[21932]

榮一 > 何となく必然性が感じられなかったです。暮の秋は安易な感じです。 (2022年10月19日 (水) 09時58分)[21940]

世話人 > 作者は太田鈴子さんでした。 (2022年10月20日 (木) 20時03分)[21957]
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5・鰯雲ろ獲の武具の盾と矛 投稿者:世話人 (2022年10月12日 (水) 23時06分)[21866]
1点 剛・


月番 > 「ろ獲」という言葉を初めて知りました。戦地などで敵対勢力の装備する武装(兵器)や補給物資を奪う事とあります。ウクライナに通じるものがありますが、鎌倉時代にも通じそうです。 (2022年10月13日 (木) 09時19分)[21878]

宜子 > 「ろ獲」は漢字で書くと「鹵獲」と書くようです。漢字で書かれたら読めませんね。ですので作者さんも「ろ」は、ひらがななのでしょうね。意味は月番さんの書かれた通りですね。ひとつ勉強になりました。
戦いに関係する言葉とすれば「鰯雲」は、少し弱いかなと思います。 (2022年10月14日 (金) 17時24分)[21887]

> 盾と矛、また鹵(ろ)獲と云う見慣れない不思議な文字に興味を持ちました。上手く書けませんが、古代中国の故事にある「矛盾」を指してゐるのだと思いました。あり得ないと思う、この時代の広大なユーラシア大陸で繰り返される戦争。島国の日本の穏やかな空を行く鰯雲が作者の癒しとなってゐると思はれました。 (2022年10月18日 (火) 09時33分)[21930]

月番 > 難しい言葉が出てくるとつい臆病になってしまいます。宜子様、剛様の書き込みで句に少し近づいたように思います。 (2022年10月18日 (火) 20時39分)[21933]

榮一 > ウクライナのイメージです。そのイメージから推し量ると武具はどうかとおもいました。中国の古代史の雰囲気ですが。 (2022年10月19日 (水) 10時01分)[21941]

世話人 > 作者は宮本義之さんでした。 (2022年10月20日 (木) 20時04分)[21958]
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6・晩秋や幼なじみと会う蕎麦屋 投稿者:世話人 (2022年10月12日 (水) 23時05分)[21865]
 7点 柊子・美保子・保子・加津子・剛・鈴子・榮一


月番 > しみじみとした時の流れを感じます。 (2022年10月13日 (木) 09時21分)[21879]

美保子 > 蕎麦屋と言うと好みの店が一つや二つはあると思います。この蕎麦屋さんには幼なじみとも行った事がある店なのかもしれないと「ねえ、あそこで会わない?」という会話まで想像できそうです。 (2022年10月14日 (金) 20時18分)[21891]

柊子 > 飾らないお付き合いが続く、幼なじみなのでしょう。お蕎麦の前にまず一献!お蕎麦屋さんならお昼からでもありそうです。 (2022年10月16日 (日) 10時41分)[21904]

加津子 > 柊子さまと同じく、やはり昼から一献。それも卵焼きで。ちょっと反れますが、卵焼きで思い出しました。2021年1月の鈴子さんの「正月や辰巳良子の卵焼き」の書き込みに義之様が毎日焼いていると書き込みをされていましたが、それからずっとレシピを教えてほしい思っていました。よろしかったら教えてください。だいぶ反れてすみません。 (2022年10月16日 (日) 11時22分)[21908]

義之 > 辰巳良子は辰巳芳子の間違いでしょう。ネット検索をすれば今でも必ずヒットすると思います。因みに私は週に1〜2回は関西風だし巻き卵を焼いていますが、関東風の甘い卵焼きは苦手です。 (2022年10月16日 (日) 12時42分)[21910]

加津子 > そうでした。 (2022年10月16日 (日) 14時35分)[21915]

鈴子 > 辰巳芳子さんの卵焼き、確かに句にした事を思い出しました。平成八年の新聞に写真が出ていたのを見つけて作ってみたのが始まりで毎年暮れに作ってましたが三年前に店じまい?をしました。懐かしい思い出です。 (2022年10月16日 (日) 21時13分)[21920]

保子 > 気心知れた友人と会う穏やかなひととき。晩秋が良かったです。 (2022年10月17日 (月) 17時27分)[21923]

榮一 > 分かりやすい句です。晩秋が懐かしさを増幅させます。 (2022年10月19日 (水) 10時03分)[21942]

> 生まれた地を離れて暮らしてゐた時も、幼馴染に遇うことは有った。想像するに、掲句は偶然では無く他所に住んでゐて、時々故郷の友人と懐かしく逢ってゐるように見えるのだが、どうだろうか。私は年を経て田舎に帰ったが、もう男の幼馴染たちは殆ど居なくなってゐた。時折、電話やメールが安否を確かめに来るが、それは女子ばかりである。寂しくて懐かしい、晩秋の蕎麦屋である (2022年10月19日 (水) 10時13分)[21944]

世話人 > 作者は山内宜子さんでした。 (2022年10月20日 (木) 20時05分)[21959]
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7・つま先で剥く丹波栗空青し 投稿者:世話人 (2022年10月12日 (水) 23時03分)[21864]
6点 美保子・義之・孝子・眞佐子・加津子・榮一


月番 > 大きなつやつやした栗が見えます。やはり栗ご飯ですね。 (2022年10月13日 (木) 09時23分)[21880]

義之 > ハイキングコースなどでも栗の木があり季節になると小さな実が落ちています。手で毬を外そうとするとさされて痛い目にあい、ついつい土足で踏みつぶして実を取り出すような経験がありました。掲句は丹波栗とありますから、栗拾いの景かもしれません。それなら、何か適切な道具を使用するのでしょう。 (2022年10月15日 (土) 08時44分)[21896]

月番 > 栗拾いは軍手とバケツ、トングが必須のようです。 (2022年10月15日 (土) 21時46分)[21901]

眞佐子 > 昔、我が家に丹波栗の木が一本あり秋になると栗拾いが楽しみでしたが、一部屋建て増しで切ってしまいました。毬のまま落ちるとつま先で踏んで剥いていました。昔は適当な道具が無かったような気がします。空青しが良かったです。 (2022年10月16日 (日) 17時05分)[21919]

美保子 > 丹波栗と具体的に示してあるのが栗の大きさなどが見えて来て良かったです。今年は二回とも姉たちが栗をむいて栗ご飯を届けてくれました。末っ子なのに、ありがたいことです。夫が剥いてくれる時だけ栗ご飯を炊いたものです。 (2022年10月17日 (月) 20時08分)[21928]

孝子 > まえには栗を送ってくれる人もいましたが、高齢のせいかなくなり、栗の好きな主人のために何回かかいもとめます。丹波栗にはなかなかあえずに茨城産がおおいみたいです。まずかってきたらすぐゆでてできるだけその日のうちにたべます。栗ご飯までまってられません。この句の様子は、丹波栗ではないですが、田舎で実感があります。栗は主人が圧力鍋で時間をかけてゆでるとすぐかわがむけてきれいに食べられるやりかたを取得しました。 (2022年10月18日 (火) 20時49分)[21934]

榮一 > 丹波栗は有名ですが限定する必要があるかどうかは疑問が残ります。「栗の毬」にすると自分の経験にすぐに結びつきそうです。どちらが良いのか迷うところですが。 (2022年10月19日 (水) 10時07分)[21943]

世話人 > 作者は森内洋子さんでした。 (2022年10月20日 (木) 20時06分)[21960]
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8・山麓の林の闇や月夜茸 投稿者:世話人 (2022年10月12日 (水) 23時03分)[21863]
2点 義之・洋子・


月番 > 暗闇で薄いグリーンのような色で光らしいです。ちょっと怖いですね。 (2022年10月13日 (木) 09時25分)[21881]

洋子 > 「月夜茸」にひかれていただいたんですけど、割に平凡な形の茸ですね。でも発光するのが気持ち悪いです。私はこちらとあちらとの結界のような感じで月夜茸に興味を持っていました。 (2022年10月14日 (金) 20時58分)[21893]

義之 > ありそうな景ですが臆病なので夜間に見に行くことは絶対にありません。ハイキングコースで見かけたキノコが月夜茸かなと、しばし眺めるだけです。 (2022年10月15日 (土) 08時53分)[21897]

月番 > ネットで調べたら、月夜茸を見に行くツアーがあるそうです。蛍のような色なのか少し興味がそそられます。 (2022年10月15日 (土) 21時51分)[21902]

榮一 > 夜の闇に光る月夜だけです。怪しげな光景です。月夜茸ありきの予定調和の句に感じさせます。何といっても珍しい毒キノコですから。 (2022年10月19日 (水) 10時15分)[21945]

世話人 > 作者は松谷眞佐子さんでした。 (2022年10月20日 (木) 20時08分)[21961]
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9・ワンピースの背中のボタン小鳥来る 投稿者:世話人 (2022年10月12日 (水) 23時01分)[21862]
7点 柊子・孝子・宜子・眞佐子・鈴子・紫翠・榮一


月番 > 小さなボタンが何個もあるワンピース。若い方を想像しました。 (2022年10月13日 (木) 09時34分)[21882]

宜子 > 「ワンピースの背中のボタン」は、どちらかというと夏の感じがするのですが、秋の「小鳥来る」も、かわいらしくていいですね。ボタンを留めているのか、外しているのか・・留めているのでしょうね。きっと。 (2022年10月14日 (金) 17時30分)[21888]

鈴子 > 背中のボタンで姉のお下がりのワンピースを思い出しました。ボタンは確か貝ボタンのようでした。子供の頃の記憶がぼんやりと浮かんで来ました。 (2022年10月15日 (土) 19時53分)[21899]

柊子 > 味気ないファスナーでなく、背中のボタンはアクセントになって好きです。そんなボタンを小鳥がついばんでいるような楽しい気分にさせていただきました。 (2022年10月16日 (日) 11時03分)[21906]

眞佐子 > ワンピースの背中のボタンは自分では留めにくくて誰かに助けて欲しい所ですが、小鳥が助けてくれれば良いのですが ? (2022年10月16日 (日) 16時44分)[21918]

紫翠 > まずユニークな発想に注目しました。俳句の素材になるとは考えられない上五中七に「小鳥来る」の取り合わせも良かったと思います。 (2022年10月17日 (月) 10時48分)[21922]

孝子 > 自分ではワンピースの背中には手が届かず、主人の出番ですが、この句は小鳥来るの季語からも可愛らしい少女をおもいます。娘がひとりあったなら、の心境です。うらやましい風景です。
(2022年10月18日 (火) 20時55分)[21935]

榮一 > 身体が硬い者にとっては先ず止めることは叶いません。やはり女性特有のもののだと思います。姿見の前にたたずんでいるようです。小鳥来るが明るいです。 (2022年10月19日 (水) 10時20分)[21946]

世話人 > 作者は鈴木美保子さんでした。 (2022年10月20日 (木) 20時09分)[21962]
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10・榎の実社の裏に政子石 投稿者:世話人 (2022年10月12日 (水) 23時01分)[21861]
3点 美保子・宜子・保子・


月番 > 関東俳句会での鎌倉の吟行句と思います。 (2022年10月13日 (木) 09時37分)[21883]

美保子 > 大河ドラマが鎌倉時代なので政子に反応してしまいますね。とんでもない悪女だったと言う説もあるようですが、今の大河ではそのようには描かれていませんね。江戸後期から明治時代は色々取り上げられて来て、知識としてもある程度ありますが、鎌倉時代はドラマなどで取り上げられることも少なく、今までと違う鎌倉時代が見えて来ました。政子石があるくらいですから、時代としても大きな役割をはたしたのでしょうか。 (2022年10月14日 (金) 20時12分)[21890]

保子 > 鎌倉吟行参加しましたが、何を見てたのやらと反省です。政子石 別名 姫石 ともいうそうですが。 (2022年10月17日 (月) 17時34分)[21924]

榮一 > 先月鎌倉の吟行会に行ってきました。八幡様にはお参りの形だけで神殿にはいきませんでした。何しろ学生が多くてです。政子石も見ていません。具体的でまずまずです。ただ気になるのは「に」ですここは「の」としたいですが「の」が三つになるのが気になったのかもしれません。 (2022年10月19日 (水) 10時41分)[21948]

世話人 > 作者は石田加津子さんでした。 (2022年10月20日 (木) 20時10分)[21963]
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11・あさがおや三階建の三世代 投稿者:世話人 (2022年10月12日 (水) 22時59分)[21860]
9点 義之・孝子・洋子・宜子・眞佐子・剛・鈴子・紫翠・榮一


月番 > 今月の最高得点です。皆様の書き込み楽しみです。 (2022年10月13日 (木) 09時39分)[21884]

宜子 > まさに我が家です!1階は夫のすぐ上の兄一家。2階は夫の長姉一家、孫もいました。そして3階は私達。でもこの句はきっと1階に祖父母、2階は両親、そして3階に孫たち。季語の「あさがお」が優しくて、程よい間がありそうです。 (2022年10月14日 (金) 17時40分)[21889]

洋子 > 朝顔が花をつけながら、どんどん伸びていくところが、なるほど三階建ての三世代だなあと思いました。それぞれの階の子供たちも、夏には朝顔を植えて楽しんだ幸せな生活が見えました。 (2022年10月14日 (金) 21時05分)[21894]

紫翠 > 「あさがお」の取り合わせが素晴らしい。また「あさがお」の「さ』と三階建て」の「さ』と「三世代」の「さ』の韻が響き合って心地よい印象が増すように思います。 (2022年10月16日 (日) 11時19分)[21907]

義之 > 三階建ての壁を伝い登っていく朝顔を思い楽しくなりました。ただ三階までは届かないかなと思っています。建築法の改正があり、木造三階建の個人住宅の建築が可能になったというニュースを思い出しました。 (2022年10月16日 (日) 12時47分)[21911]

眞佐子 > あさがおは三階まではなかなか届かないかも知れませんが、三階建てとあさがおの取り合わせが良かったです。 (2022年10月16日 (日) 16時29分)[21917]

鈴子 > 近所のこじんまりとしたマンションの壁に今も朝顔の蔓が絡んでいるのを見かけますがさみしさを感じます。 (2022年10月16日 (日) 21時30分)[21921]

孝子 > 何人かこの家族のような話をきいて羨ましく思っていました。あさがをの季語もいいですね・ (2022年10月18日 (火) 21時06分)[21936]

> 都会の住宅事情から思うに、軒を並べた狭い敷地に店舗付きの住宅。狭い路地に朝顔の鉢が並び、蔓を伸ばしているように見えた。三世代が一緒に暮らせるなんて、とても羨ましい。 (2022年10月19日 (水) 10時27分)[21947]

榮一 > 各階に各世代が棲んでいるようです。一階の庭に、二階、三階はベランダに朝顔を育てていそうです。心強い家族構成です。昔は三世代などはごく普通に暮らしていたものです。分業と言うか分断と言うか社旗構造の変化で変わりました。年寄りの知恵を借りなくなって久しい気がします。批判めいたものを含んでいそうです。 (2022年10月19日 (水) 10時51分)[21949]

世話人 > 作者は和田柊子さんでした。 (2022年10月20日 (木) 20時11分)[21964]

世話人 > 今月の最高得点でした。 (2022年10月20日 (木) 20時12分)[21965]
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12・縁切寺の狭き石段ははその実 投稿者:世話人 (2022年10月12日 (水) 22時56分)[21858]
6点 柊子・義之・宜子・保子・加津子・紫翠・


月番 > 縁切寺は北鎌倉の東慶寺です。「ははその実」柞は、こなら、くぬぎ、みずなら、の総称とあります。谷戸の鎌倉は自然が豊かです。 (2022年10月13日 (木) 09時47分)[21885]

紫翠 > 中七の「狭き石段」が上手いと思います。下五はまだ推敲の余地があるように感じられます。 (2022年10月15日 (土) 11時48分)[21898]

柊子 > 柞は総称なんですね。どちらにしても地味な実のようですが、「狭き石段」に思わず納得して頂きました。 (2022年10月16日 (日) 10時56分)[21905]

義之 > 「ははその実」の月番様の解説で多くの寺社がある情緒ある鎌倉の映像が浮かんできました。 (2022年10月16日 (日) 12時54分)[21912]

保子 > 森閑とした静かさを感じます。 (2022年10月17日 (月) 17時39分)[21925]

榮一 > 配合の句です。座五の安定は難しそうです。 (2022年10月19日 (水) 10時54分)[21950]

世話人 > 作者は主宰でした。 (2022年10月20日 (木) 20時13分)[21966]
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13・天高し頭をたれる古代米 投稿者:世話人 (2022年10月12日 (水) 22時55分)[21857]
3点 洋子・眞佐子・保子・


月番 > 古代米の赤米は、ほんのり赤く実るようで、稲の丈が長いので倒れやすいそうです。無事に実りの秋を迎えられる平和の象徴です。 (2022年10月13日 (木) 09時58分)[21886]

洋子 > 古代米も頭をたれて、実りの秋に
なりました。弥生時代(あるいは縄文時代も?)から延々と続く、日本の原風景ですね。
(2022年10月14日 (金) 21時11分)[21895]

眞佐子 > 古代米を作っている同級生がいて随分前、稲刈りに行った事があります。お昼は前年の古代米でおにぎりを作ってくれました。もちもちしていてとても美味しかったです。古代米の稲を束にして唐辛子を飾ってお正月の飾りにするのに毎年貰っていました。今も玄関に掛けてあります。そろそろ捨てようと思っています。掲句により懐かしく思い出しました。 (2022年10月16日 (日) 16時21分)[21916]

保子 > 古代米 に作者のこだわりを感じます。 (2022年10月17日 (月) 17時42分)[21926]

月番 > 所によって色々な風習があるのですね。弥生時代から続く稲作の藁を正月のしめ飾りに使うのは、現代でいうSDGsでしょうか。 (2022年10月17日 (月) 20時32分)[21929]

榮一 > 古くから作られている稲ですね。ただ、古代米にしろコシヒカリにしろ稔れば頭をたれる稲穂です。古代米に負んぶした句です。天高しも常套的な感じです。 (2022年10月19日 (水) 11時00分)[21951]

世話人 > 作者は小川紫翠さんでした。 (2022年10月20日 (木) 20時14分)[21967]
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投稿者:世話人 (2022年10月12日 (水) 22時51分)[21856]
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九月句会 投稿者:世話人 (2022年09月13日 (火) 06時59分)[21756]
相変わらず世情はうるさいようです。息災のことと存じます。今年の中秋の月は見ごたえがありました。作品と選句が揃いました。活発な書き込みをお願いいたします。


宜子 > 今月の月番を務めます宜子です。
主宰先生、句会を準備いただき、有難うございました。
中秋の名月、こちら東京でも雲も少なくくっきり、明るく眺めることができました。ちょっと幸せ気分でした。
コロナやウクライナ、直近では英女王の逝去・・、気がかりなことはありますが、まずは九月の句会を始めましょう。皆さんの書き込み、お待ちしています。 (2022年09月13日 (火) 09時25分)[21757]

世話人 > 沢山の書き込みをありがとうございます。日程通り作者を発表いたします。 (2022年09月20日 (火) 18時46分)[21841]

月番 > 主宰先生、各句へのご指導と作者発表をいただき、有難うございました。
句会参加の皆様、示唆に満ちた沢山の書き込み、感謝申し上げます。おかげさまで充実の一週間を過ごすことができました。学ぶところ大でした。これからの作句にきっと活かして参ります。
大型の台風も去り、やっと秋らしい秋が訪れます。それでは、また来月、句会でお会いしましょう。宜子 (2022年09月20日 (火) 19時33分)[21855]
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1・蜩やふっと気になる本の山 投稿者:世話人 (2022年09月13日 (火) 06時55分)[21755]
5点 柊子・孝子・洋子・剛・保子・榮一


月番 > この「本の山」は、いわゆる積ん読?それとも古本の山?外では蜩が鳴いています。 (2022年09月13日 (火) 09時28分)[21758]

洋子 > 「本の山」は、生きているうちにこれだけは読みたいと、決めている「本の山」かもしれません。夏も終わり、秋になって、蜩の声に急き立てられているような気になるのでしょう。 (2022年09月14日 (水) 16時04分)[21773]

月番 > 猛暑の夏を乗り越えて、ホッと一息している夕暮れ時のカナカナ・・・身の回りのいろいろなモノが見えてきそうです。「本の山」から一冊とりだして読み始めていそうです。洋子さん、早速の書き込み、ありがとう。 (2022年09月15日 (木) 03時36分)[21779]

世話人 > 点数は5点では無く、正しくは6点です。訂正してお詫びします。 (2022年09月15日 (木) 10時20分)[21785]

孝子 > 残暑がまだまだですが、季節は間違いなく変わってきて、本当に風のおとにです。蜩もそのひとつです。その季節のかわりめにふっと気になったものの一つが本の山です。実感です。私も本となのつくものが捨てられず、椅子の横にふたブロックもおいてあり、今も下にあった麻雀必勝法の漫画を久しぶりにひっぱりだしました。季語がよかったです。 (2022年09月17日 (土) 18時12分)[21808]

榮一 > 机に積んである本の山が気になったのである。読んだ本かこれから読む本か。読もうとして買った本でもすぐに読まないものも中にはありそうである。カナカナが鳴き始めて秋も本格化しそうである。気になったのは本の山の中の一冊で随分前に買ったものではなかろうか。 (2022年09月19日 (月) 10時08分)[21822]

> 本をよく読んだ時代があった。通勤電車の中とか仕事の合間とか。目も老化したいま、文字も良く見えず、苦痛とまでは云えないが、以前ほど読む事は無い。本というのは中々捨てられない。転勤を何度も繰り返したが、ハードカバーの本は文庫本と違い嵩張って厄介だったが、本だけは連れて歩いた。終活でも考えてゐるのだろうか。寂しそうな本の山である。 (2022年09月19日 (月) 10時15分)[21823]

世話人 > 作者は鈴木美保子さんでした。 (2022年09月20日 (火) 18時47分)[21842]
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2・引出物はバームクーヘン鬼貫忌 投稿者:世話人 (2022年09月13日 (火) 06時54分)[21754]
2点 美保子・加津子


月番 > 「鬼貫忌」上島鬼貫、歳時記に拠れば、江戸時代、芭蕉と同じ元禄期の俳人で武士。その鬼貫と引き出物のバームクーヘンとの取り合わせ。面白そうです。 (2022年09月13日 (火) 09時35分)[21759]

月番 > 鬼貫の代表句から
〈行水の捨てどころなし虫の声〉
〈そよりともせいで秋たつことかいの〉 (2022年09月16日 (金) 22時09分)[21796]

加津子 > 忌日俳句はハードルが高くて選句したことがありませんでした。月番様も言われるように「引き出物はバームクーヘン」と言うフレーズとの取り合わせが面白いと感じました。鬼貫さんの俳句を読んで、取り合わせの妙を感じました。私にとって記念すべき一句です。 (2022年09月17日 (土) 08時32分)[21797]

孝子 > やはり忌日俳句はむづかしいとかんじてます。採られた方の感想を見ても矢張り自分には無理とかんじました。 (2022年09月17日 (土) 18時16分)[21809]

榮一 > 上島鬼貫は摂津伊丹の俳人。触れたことがないだけに想像が膨らまないでいる。忌日俳句は人物像が湧くか湧かないであろう。 (2022年09月19日 (月) 10時16分)[21824]

美保子 > 月番様が書いて下さった鬼貫の代表句の二つは良く目にして来た句でした。けれども、鬼貫の句という事もあいまいなのに、今回選をした理由も書けないのです。雰囲気だけで頂いたようです。 (2022年09月19日 (月) 21時22分)[21839]

月番 > 忌日俳句でも、例えば樋口一葉の「一葉忌」(冬の季語)などの句は多く見られるようです。やはり、よく知られた人で、人物像が湧きやすいのでしょう。 (2022年09月20日 (火) 09時05分)[21840]

世話人 > 作者は和田柊子さんでした。 (2022年09月20日 (火) 18時49分)[21843]
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3・飛騨川の水音豊か下り簗 投稿者:世話人 (2022年09月13日 (火) 06時53分)[21753]
1点 美保子


月番 > 水音が豊かなら獲物も豊かを思わせます。 (2022年09月13日 (火) 09時38分)[21760]

美保子 > 延岡の五ヶ瀬川に鮎簗がかかります。薪能を見に行く時に家族と食べに寄った記憶があり、、なつかしくて、頂きました。鮎は水がきれいでないと来ないので、掲句の中七は綺麗な水が簗を跳ねる情景が思い浮かべられます。 (2022年09月15日 (木) 21時57分)[21789]

月番 > 鮎が棲む、捕れるというだけで、清流を思います。清流でないと鮎は棲めませんものね。水が澄んでいる土地は空気も、風も澄んでいそうです。飛騨川も、五ヶ瀬川も。 (2022年09月16日 (金) 08時55分)[21791]

榮一 > 山深い飛騨川に鮎の下り簗があるとは想像できなかったのが第一感です。乗鞍岳を源にすれば水は冷たく澄んでいそうである。この句で見落としてしまったものは「水音」です。水音を水流と変換して読んで平凡と思ってしまったようです。水音はいいですね。 (2022年09月19日 (月) 10時32分)[21826]

世話人 > 作者は松谷眞佐子さんでした。 (2022年09月20日 (火) 18時49分)[21844]
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4・石叩き今日二人目の喪の報せ 投稿者:世話人 (2022年09月13日 (火) 06時52分)[21752]
3点 義之・宜子・保子


月番 > 「喪の報せ」が一日に二通。一人でも辛いのに、ふたりまでも。秋の季語「石叩き」鶺鴒が切ないです。 (2022年09月13日 (火) 09時43分)[21761]

義之 > 有名人であれ、知人・親族であれ、突然の訃報は避けることは出来ない。身内や当事者ともなれば別であるが、時にはあたりさわり無く、失礼にならぬ様、何度もお辞儀をするような儀礼的な応対が必要なのである。不敬で申し訳ないが掲句にそういった諧謔味を感じた。セキレイの仕草を揶揄した意味的な俳句と思ったが、苦笑を禁じ得ず一票を投じさせて頂いた。 (2022年09月14日 (水) 18時59分)[21775]

月番 > 鶺鴒の仕草が社交的なお辞儀と見えたのですね!なるほど。 (2022年09月15日 (木) 03時40分)[21780]

保子 > 訃の知らせがあると、その周辺を三角形に三度訃があると聞いた事があります。季語の石叩きとの兼合いはちょっと分からなかったのですが。 (2022年09月17日 (土) 14時45分)[21802]

榮一 > 石叩きは長い尾を上下に上げ下げすることが石を叩いているように見えることからの命名です。古くは尻を振る鳥と言う意味だそうです。喪の報せとは合わない気がします。 (2022年09月19日 (月) 10時39分)[21827]

世話人 > 作者は久野孝子さんでした。 (2022年09月20日 (火) 18時50分)[21845]
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5・産土の石の沈黙稲光 投稿者:世話人 (2022年09月13日 (火) 06時51分)[21751]
 4点 加津子・眞佐子・剛・榮一


月番 > 「産土」は、広辞苑に拠れば「人の生まれた土地。生地。本居」とあります。そこの石の沈黙です。 (2022年09月13日 (火) 09時47分)[21762]

加津子 > 稲光に照らされた大きな石を想像した。沈黙の向こうに歴史を感じました。 (2022年09月17日 (土) 08時43分)[21798]

眞佐子 > 村の中の神社の前に大きな石がありました。何か文字が彫られていたように思います。子供の頃は上に乗って遊んでいましたが、洪水とか用水の石だったようです。石は何も言いませんが私達の生まれる前から村の事は全て知り尽くしています。今、稲光に照らされて存在を新たにしてもやはり沈黙を通しているのです。自分の歴史を考えさせられました。 (2022年09月17日 (土) 16時47分)[21807]

> 産土とは月番の書かれた通りである。生を受けた土地で誰もが持つ。沈黙の石から思うに、墓碑とか故人の顕彰の為の石碑であろうと思う。業績等の文字が石に刻まれ、それはそれぞれ長い年月を経ている。石の沈黙は云い得て妙である。私にふと浮かんだのは、少し前に亡くなった金子兜太さんだった。兜太さんは産土の俳人と云はれたが、とても饒舌の人だった。秩父は石の産地である。 (2022年09月18日 (日) 09時47分)[21815]

月番 > 「石の沈黙」から、読者は過去や歴史を感じとっています。具象で書くよろしさかと。金子兜太の代表句のひとつ〈曼珠沙華どれも腹出し秩父の子〉 (2022年09月18日 (日) 11時23分)[21817]

榮一 > 一瞬の稲光と石の不動です。産土だからそれが響くようです。ただ、沈黙は言葉が硬くていい感じを受けません。「黙する・だんまり・鎮まる」などの方がいいように思います。 (2022年09月19日 (月) 10時49分)[21828]

世話人 > 作者は小川紫翠さんでした。 (2022年09月20日 (火) 18時51分)[21846]
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6・制服の激しきドラム天高し 投稿者:世話人 (2022年09月13日 (火) 06時50分)[21750]
 4点 柊子・孝子・洋子・眞佐子


月番 > 制服を着たドラマー。いわゆる楽団、学生や若い人のバンドを思い浮かべました。「激しき」で盛り上がりを。 (2022年09月13日 (火) 09時51分)[21763]

洋子 > 野外コンサートで演奏している制服の高校生のジャズバンドかなと思いました。まさに青春ですね。飛び散る汗がみえるようです。 (2022年09月14日 (水) 16時09分)[21774]

月番 > 飛び散る汗は、一所懸命さが見えて爽やかですよね。ドラムの音に汗が見えますね。 (2022年09月15日 (木) 03時44分)[21781]

眞佐子 > 孫が高校生の時軽音楽部のエレキギターでバンドを組んで、時々コンサートをしていたのを思い出していただきました。最近の高校生の制服はブレザーなので大人っぽく感じました。掲句の天高しが爽やかで良かったです。 (2022年09月17日 (土) 15時51分)[21804]

孝子 > いくつになっても青春はいいものです。天高しの季語もひろがりや若さにぴったりの季語とおもいました。 (2022年09月17日 (土) 18時22分)[21810]

榮一 > 制服は何か。楽団の制服・クラブの制服・学校の制服等いろいろ考えられる。激しきから察してもうまくあてはまりません。天高しで行進している様子はうかがえます。 (2022年09月19日 (月) 10時55分)[21829]

世話人 > 作者は伊藤保子さんでした。 (2022年09月20日 (火) 18時52分)[21847]
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7・オブラートに包む散薬秋涼し 投稿者:世話人 (2022年09月13日 (火) 06時50分)[21749]
5点 加津子・宜子・剛・保子・榮一


月番 > 子どもの頃の粉薬はだいたい、その苦さからオブラートに包んで飲んだものでした。今は錠剤が多いように思いますが。懐かしいです。 (2022年09月13日 (火) 09時54分)[21764]

加津子 > 昔は粉薬がほとんどで、三角に折った紙に包まれていて苦かった。オブラートなるお洒落なもので飲むのもあまり好きではなかったなあと思い出に浸りました。今は漢方薬の、ツムラの41番がお気に入りです。 (2022年09月17日 (土) 08時52分)[21799]

> 降圧剤等の薬を長年常用してゐる。いずれも錠剤であるが、飲み忘れると何となく不安になる。子供の頃は今の錠剤やカプセルは無かったような記憶が残るし、オブラートに郷愁が有る。厳しい夏を乗り越えて、涼しくなる頃には病(やまい)も、当人も一息つくのである。 (2022年09月18日 (日) 10時06分)[21816]

宜子 > 作者さんが、季語「秋涼し」を取り合わせたのは、病める人への思いと感じました。剛さんの「一息つくのである」に、納得です。 (2022年09月18日 (日) 11時34分)[21818]

榮一 > 懐かしい散薬です。風邪薬にしても胃薬にしても散薬が当たり前でした。子供のころはオブラートに包んで飲まされたものです。錠剤が主流の昨今では珍しい散薬です。秋涼しは少し回顧もありそうです。 (2022年09月19日 (月) 11時01分)[21830]

世話人 > 作者は森内洋子さんでした。 (2022年09月20日 (火) 18時53分)[21848]
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8・微笑むは風のコスモス沖の舟 投稿者:世話人 (2022年09月13日 (火) 06時49分)[21748]
0点 


月番 > 微笑んだのは作者?コスモス?「沖の船」で、情景が作れそうです。 (2022年09月13日 (火) 09時56分)[21765]

榮一 > 作者かコスモスか微笑むの主体が少し曖昧の様です。句の雰囲気からすれば風に揺れているコスモスが微笑んでいる感じがします。「風に笑む丘のコスモス沖の舟」などとすれば主体がはっきりします。 (2022年09月19日 (月) 11時09分)[21831]

月番 > 主宰先生、有難うございます。「風に笑む丘のコスモス」風に吹かれて、コスモスが微笑んでいます。 (2022年09月19日 (月) 20時24分)[21837]

世話人 > 作者は宮本義之さんでした。 (2022年09月20日 (火) 18時54分)[21849]
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9・島原の素麺給う盂蘭盆会 投稿者:世話人 (2022年09月13日 (火) 06時48分)[21747]
0点 


月番 > 「島原素麺」は播州、三輪と並んで三大素麺の一つですね。もとは小豆島の素麺のようです。神社由来の食べ物なので、「盂蘭盆会」かもしれません。 (2022年09月13日 (火) 10時03分)[21766]

榮一 > 夏でも冬でも食することのできる幹物の素麺などは何時頂いても重宝なものです。そのことから言えば盂蘭盆会のお供え物のには最適かもしれません。精霊棚に備えてあったことを思い出します。島原は作者の想い入れですね。 (2022年09月19日 (月) 11時18分)[21832]

世話人 > 作者は太田鈴子さんでした。 (2022年09月20日 (火) 18時55分)[21850]
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10・夜の秋電子レンジに呼ばれけり 投稿者:世話人 (2022年09月13日 (火) 06時47分)[21746]
3点 加津子・宜子・鈴子


月番 > 現在では「レンチン」と言われて、料理には必需品の電子レンジ。あの「チン」は、確かに呼ばれている気がします。 (2022年09月13日 (火) 10時05分)[21767]

加津子 > 座ったと思ったら「チン」の音にやれやれと呼ばれます。「秋の夜」がいいと思いました。 (2022年09月17日 (土) 08時57分)[21800]

孝子 > 秋の字がはいり、晩夏の夜に秋を感じるという季語ですが、内の支部では、この九月中秋の季語には、来年まで待つように教えられています。そういうことをふまえると、秋の季語と思っているのかと余計な詮索をしてしまういやな自分がなさけないです。 (2022年09月17日 (土) 18時34分)[21811]

加津子 > 四季の境目は線引が出来ず感じるものだから難しいです。その辺のバランスは、自分の感覚を大切にしています。基本早くても遅くても良いと思った句は選句しています。 (2022年09月18日 (日) 09時18分)[21814]

宜子 > 「夜の秋」頃は、レンジのチンがいつもより高く聞こえそうです。 (2022年09月18日 (日) 11時38分)[21819]

鈴子 > 季語の取り合せがが好きで頂きました。私の暮らしの現状とも取れます (2022年09月18日 (日) 16時25分)[21820]

榮一 > 電子レンジや洗濯機や風呂の湯張りの音声に呼ばれる句は時々目にすることがあります。夜の秋はいいとしても中七以下は平凡です。 (2022年09月19日 (月) 11時22分)[21833]

世話人 > 作者は石田剛さんでした。 (2022年09月20日 (火) 18時56分)[21851]
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