玄鳥 定例句会

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17 新体字読めなき書展神の留守 投稿者:世話人 (2020年10月12日 (月) 20時35分)[18484]

加津子 美保子  (2点)


月番 > 新しい形態の字でしょうか。加津子さま美保子様お願いします。 (2020年10月13日 (火) 10時00分)[18520]

美保子 > 新字体、旧字体と思っていましたが、ネットで調べるほどにわかりません。うんと高齢の方が、新字体の書を見て、分からない所があったのかと思ったのです。神の留守と言う季語が好きでした。どなたか、新体字について教えて下さい。 (2020年10月17日 (土) 22時17分)[18580]

作者 > 新体字とありますが、新字体のミスプリントでした、早くに気づいて、訂正すれば良かったのに、すみませんでした。 (2020年10月18日 (日) 10時21分)[18582]

加津子 > この頃は、目が霞み勝手に「新字体」と思い選をしました。書展は、説明を見てそうなんだと理解する私にとって少し苦手です。芸術は、見る人の感じ方次第ですが「それでいいんですよ」という神様の言葉が欲しいところです。
(2020年10月18日 (日) 14時51分)[18584]

孝子 > 書の世界も絵の世界と同様、大変ときいています。昔若いときに週刊誌ねたで町春草という女流書家が師匠に謀反をおかしたとか。いろいろ合ったときに。展覧会も人気のひとでみてたので。もしやと思って調べたらどうも大学の教職に必要でとった書道概論の教授だったみたいで、大講堂にかぎをしめられたことなど思い出しました。新体字がなくて詩の書体かと思いました。 (2020年10月18日 (日) 17時51分)[18588]

栄一 > 新字体でも読めないぐらいの書展ではお手上げです。神の留守のせいではなさそうですが。文字と神は繋がりそうですが。 (2020年10月19日 (月) 11時27分)[18616]

世話人 > 作者は渡辺淳子さんです。 (2020年10月20日 (火) 06時15分)[18636]
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十月定例句会 投稿者:世話人 (2020年10月12日 (月) 20時30分)[18483]

 全力で準備中

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九月定例句会 投稿者:世話人 MAIL (2020年09月12日 (土) 22時20分)[18342]
 定例句会の皆さま

九月に入ってからも不穏な気象が続いております。皆さまのお住まいに被害はございませんか。
準備が出来ましたので、明13日から句会を始めます。
月番は先月に最高点を得られました石田剛さんにお願いいたします。
皆さまの活発な書き込みを期待しております。

なお、私の思い違いから7月、8月の得点に主宰先生の加点をしておりませんでした。ご迷惑をかけたことお詫びいたします。なにかと不手際があると思いますが、お許し願います。またお気付きの点はご指摘ください。


                世話人    安田循子


> お早うございます。この所何年も全国大会には出席が叶わず、久しく皆さまのお顔を見ておりません。眼前に浮かぶ皆さんの顔を思いながら、月番を務めさせていただきますので、宜しくお願い致します。どうぞ自由に忌憚のない句評を書いて下るようお願いいたします。 (2020年09月13日 (日) 08時11分)[18343]

世話人 > 19日(土)朝です。句会も今日が最終日です。書き込みが未だのかたは無論のこと、採らなかったくへの感想なども遠慮なくお書きくだされば、お互いの参考になる筈です。よろしくお願いいたします。 (2020年09月19日 (土) 07時27分)[18441]

世話人 > 20日になりました。作者名の発表です。主宰先生はじめ皆さまのご協力に感謝申し上げます。月番の剛さま、お疲れ様でした。今月の最高点獲得者はお二人が同点で、主宰先生の選も入っております。じゃんけんをして頂くわけにもいかないので、世話人の独断で、投句の早かった久野孝子さんに来月の月番をお願いしたいと思います。どうぞよろしく。
季節もかわりますが、皆さまお元気で、来月もネットでお会いできましょうに。

    世話人  安田循子 (2020年09月20日 (日) 08時59分)[18461]

月番 > 皆さまのご協力で定例句会は終了したようです。有難うございました。どうやらこの夏の炎帝も矛を収めつつあるようで、富山は朝晩がめっきり過ごし易くなりました。でも、まだまだ新型コロナの脅威が有るようです。どうか皆さま気を付けてお大事にお過ごしください。ご協力を感謝します。  石田 剛 (2020年09月20日 (日) 18時45分)[18480]
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1、台風来女所帯の厨かな 投稿者:世話人 MAIL (2020年09月12日 (土) 21時55分)[18341]
 鈴子、加津子、柊子   3点


月番 > 男所帯なら台所とかキッチンでは無いが、厨の句は最近あまり見ないのですが。 (2020年09月13日 (日) 08時17分)[18344]

循子 > 女所帯の在り様がいろいろ想像できる楽しさがあります。
日常生活で厨は死語に近いと思いますが、私は何度か厨も厠も使ってきました。俳句では古い言葉を使えることが初学の頃は嬉しかった。
(2020年09月15日 (火) 15時12分)[18383]

加津子 > 子供の頃の台風は、断水、停電を余儀なくされた。薬缶や鍋に水を溜めたり、ご飯をたくさん炊いておにぎりにして備えました。子供心に、怖いけれど厨仕事が何故か楽しかった。気持ちが落ち着かないときには、クレンザーで鍋を磨いたり、台所には不思議な力があります。 (2020年09月16日 (水) 23時36分)[18396]

鈴子 > このところ大きな台風や出水などニュースで観ることがありますが私自身もドキドキしてしまいます。女所帯の心細さが伝わって来ます。 (2020年09月18日 (金) 10時49分)[18424]

柊子 > 外周りの力仕事も協力して準備したことでしょう。厨では心細いとはいえ、何時もながらの準備をする中……ふと新しいアイデアが浮かんで褒めあったり…そんな情景も見えてきました。 (2020年09月18日 (金) 14時21分)[18428]

栄一 > 颱風と女所帯の厨即ち台所との関係がうまく見えて来ませんでした。何れにしても家中であればどこでも同じことではないかと思ったりもします。 (2020年09月19日 (土) 07時14分)[18438]

世話人 > 作者は若林千尋さんです。 (2020年09月20日 (日) 09時01分)[18462]
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2、 八月やじりじり影を焼き尽す 投稿者:世話人 MAIL (2020年09月12日 (土) 21時53分)[18340]
 加津子   1点


月番 > もう先が見えましたが、今年の夏はまさに酷暑でした。悪い流行り病が収まりそうにも有りません、そんな事を言いたいのだと思います。 (2020年09月13日 (日) 08時19分)[18345]

循子 > 体感的にとても分かる気がするのですが、その現実をこう書かれると、正直言って、もうカンベンして下さいよ〜と。

広島や長崎の悲惨な昭和二十年の記憶を詠まれたものかと、書き込みの途中いま突然気が付きました。それだとしたら、最初の私は誤読していました。作者さん、済みません。 (2020年09月16日 (水) 11時10分)[18391]

加津子 > この夏の痛いほどの暑さでいただきました。 (2020年09月16日 (水) 23時42分)[18397]

栄一 > まさに八月とは思いますが。八月の景としては平凡かも。 (2020年09月19日 (土) 07時16分)[18439]

世話人 > 作者は宮本義之さんです。 (2020年09月20日 (日) 09時01分)[18463]
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3、 灯明の尽くまで座り母の秋 投稿者:世話人 MAIL (2020年09月12日 (土) 21時52分)[18339]
 鈴子、循子、柊子、剛、淳子、主宰   7点


月番 > 私には古い家の座敷の仏壇が見え、この灯明は蝋燭のように思いました。 (2020年09月13日 (日) 08時30分)[18346]

循子 > 最近の灯明蠟燭はかなり短いものがありますから、そう長時間でもないと思いますが、「尽くまで座り」にお母さまへの深い思いが感じられます。 (2020年09月14日 (月) 21時47分)[18372]

> 母の句には弱い。一人暮しにさせた母は、仕事を辞める半年前に脳出血で突然死んだ、誰も看取らずである。小さな仏壇に毎朝蝋燭を点した痕跡があったし、「帰命無量寿如来」で始まる正信偈と呼ばれる浄土真宗の経典もあった。薄暗い仏間の古びた紫色の座布団に、今でも母の幻影が見える。 (2020年09月17日 (木) 13時58分)[18414]

柊子 > お母さまが思い出を語り合ったり、相談ごとをしているのは亡くなったどなたなのでしょう。母の背に秋を感じます。 (2020年09月18日 (金) 14時29分)[18429]

巣z子 > 灯明の尽くまで座りに母を思い出しました。仏壇にはいつも蝋燭の小箱があり気が向くと灯明を点けておりました。母の秋、心に沁みました。 (2020年09月18日 (金) 22時02分)[18436]

鈴子 > 今書き込みをして気が付いたのですが、名前が鈴子が巣z子になってました。すみません。 (2020年09月18日 (金) 22時08分)[18437]

栄一 > 仏壇の灯明が消えるまで座っている母です。そんなに長い時間だとは思いませんが想いが走馬灯のように蘇っているのかもしれません。物思う秋だからかもしれません。 (2020年09月19日 (土) 07時23分)[18440]

世話人 > 作者は山内宜子さんです。 (2020年09月20日 (日) 09時02分)[18464]
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4、指先を染めて皮剥く芋茎かな 投稿者:世話人 MAIL (2020年09月12日 (土) 21時49分)[18338]
 孝子、柊子、淳子   3点


月番 > 今は食べることも無いが、子供の頃の疎開先を思う、確かに指先は赤紫に染まる。剥いだ皮を乾燥させ、細かく切ってみそ汁や煮物に。 (2020年09月13日 (日) 08時38分)[18347]

循子 > 懐かしいです。子どもの頃、母と一緒に芋茎の皮剥きをしました。
いまはスーパーでも見かけることはなくなりました。何十年も食べていないなぁ…と、久しぶりに味を思い出しています。頂こうかと思った句です。 (2020年09月14日 (月) 21時59分)[18373]

千尋 > 大きい芋茎を地方のスーパーで売っているのを見たことはありましたが、食べ方が分りませんでした。 (2020年09月17日 (木) 00時45分)[18402]

孝子 > すみません、長く書いていたら消えてしまいました。昔から乾燥の芋茎はいただいてなれた味だったので好きでしたが生のものを八百屋さんで見て知ったのはここ何年かです。なかなかもらいものもなくなってからは、高級品になっててがでません。こうやって作るのかと感動しました。あの歯ざわりが好きです。 (2020年09月17日 (木) 01時14分)[18404]

循子 > 世代の相違ですねぇ。芋茎は農家のひとから頂いて、皮を剥き、茹でてから胡麻和えにしたり、ごま酢味噌で和えたりしました。戦時中は砂糖が無かったので、煮物にしたのでしょうか。そのあたりはちょっと記憶が曖昧。孝子さんがお書きの乾燥芋茎は知りませんでした。 (2020年09月17日 (木) 10時50分)[18409]

> 最近食べたことも無いが、金沢にゐた頃に何処かの飲み屋で、甘酢であえたお浸しみたいな物を食べた記憶がある。また疎開先での冬に、干した芋茎の味噌汁に白い団子が入ってゐた記憶。たぶん米の団子だと思うが、意外とおいしかった。私は卑しいので食い物の事はしっかりと頭に残る。 (2020年09月17日 (木) 13時25分)[18413]

柊子 > 皆さまが最近、召し上がっていないと言う中、ここ横浜の北部では農家の直売所や玄関先で見かけます。犬の散歩でズルズル引きずって帰ってきたこともあります。緑より赤い方が灰汁が少ないとか。
実体験そのままに頂きました。 (2020年09月18日 (金) 14時43分)[18430]

栄一 > 食は地方色がでますね。小さな田舎町と神戸しか知らない者にとって芋茎は縁のない食物です。想像はできますがこんな風景は無縁でした。 (2020年09月19日 (土) 07時28分)[18442]

世話人 > 作者は松谷眞佐子さんです。 (2020年09月20日 (日) 09時04分)[18465]
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5、寛斎のかぶく婆娑羅や曼珠沙華 投稿者:世話人 MAIL (2020年09月12日 (土) 21時47分)[18337]
 宜子、紫翠、鈴子、美保子、義之、眞佐子、保子、主宰   9点


月番 > 最高点句です。山本寛斎でしょうか、あの奇抜な身なり。曼殊沙華と共鳴するのか。 (2020年09月13日 (日) 09時12分)[18348]

循子 > 山本寛斎さんはファッション界のリーダーであり、風雲児であったと思いますが、今年七月に亡くなられたと記憶しています。追悼句として曼珠沙華は相応しいと思います。私は「かぶく」「婆娑羅」が、ややくどい感じがして通過しましたが…。 (2020年09月13日 (日) 13時26分)[18362]

美保子 > 若い頃、「装苑」というファッション雑誌が大好きで装苑賞を受賞することが世界への道が広がる一歩だったように思います。もうそのころには寛斎さんは有名だったのでしょうか。私が一番記憶に残っているのは娘さんのウェディングドレスです。ドレスなのに、振袖なのです。でも、寛斎さんにその娘さん・とても似合っていらっしゃったのを覚えています。確かにかぶく婆娑羅はくどいかもしれません。片方だけでも雰囲気は十分に寛斎さんの雰囲気を言い表すことができそうです。 (2020年09月14日 (月) 21時15分)[18368]

宜子 > 山本寛斎のファッションに「婆娑羅」としたことに納得しました。季語の曼珠沙華は、少し疑問ですが。 (2020年09月15日 (火) 09時24分)[18377]

紫翠 > 上五中七で寛斎を思い切り演出し、「曼珠沙華」と取り合わせたのは絶妙と思います。素晴らしい追悼句と思います。 (2020年09月15日 (火) 11時05分)[18381]

眞佐子 > 寛斎さんのかぶく婆娑羅はくどいような気もしましたが今年亡くなられましたので曼珠沙華が良かったです。 (2020年09月17日 (木) 22時04分)[18420]

鈴子 > 山本寛斎さんの作品はいつも目の保養?として見ておりました。一時代を風靡した寛斎さんでしたね。曼珠沙華の取り合わせは気になりませんでした。 (2020年09月18日 (金) 20時28分)[18435]

栄一 > 山本寛斎さんへの追悼句ですね。 (2020年09月19日 (土) 07時30分)[18443]

世話人 > 作者は久野孝子さんです。最高点、おめでとうございます。月番の件、よろしくお願いいたします。 (2020年09月20日 (日) 09時07分)[18466]
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6、 八月の影を引きずる豊島園 投稿者:世話人 MAIL (2020年09月12日 (土) 21時44分)[18336]
 洋子、加津子   2点


月番 > この八月で豊島園は閉園になりました、テレビなどは特集番組を組んで昔を偲んででゐたようです (2020年09月13日 (日) 09時14分)[18349]

美保子 > 豊島園のすぐ近くのアパートに住んでいた時がありました。土曜日になると花火が上がり、窓から存分に楽しみました。そのころはジェットコースターもそれ程怖いと思わず乗れました。今は誰がなんと言おうともういやです。掲句は閉園になってからの豊島園の雰囲気を表しているようで、なにやら寂しいです。 (2020年09月14日 (月) 21時26分)[18369]

洋子 > 豊島園が8月で閉園になりました。長く親しんだ場所がもう行けなくなるので、別れを惜しんでたくさんの人が押し掛けたことでしょう。影を引きずるという表現に、残念な気持ちが表れているように思いました。 (2020年09月15日 (火) 09時14分)[18374]

循子 > 洋子さんがお書きのように、私も「影を引きずる」が巧いなぁ、と思っています。 (2020年09月15日 (火) 15時21分)[18384]

加津子 > 関東のニュースでは、閉園に涙している人がいました。経済成長とともに賑わって庶民に愛されていた歴史を感じました。 (2020年09月16日 (水) 23時47分)[18398]

千尋 > 何かちょっと違和感を覚えていたのですが、訳がわかりました。豊島園ではなくて「としまえん」と閉園のニュースでは表記されていました。 (2020年09月17日 (木) 12時10分)[18412]

栄一 > 影を引きずるは賛否両論がありそうです。閉園への想いが濃く出た作品です。 (2020年09月19日 (土) 07時36分)[18444]

進 二 >  豊島園は元々日本軍の監視哨があったように思いますので「八月の影を引きずる」からして、そのことが絡むのかなとも思いました。日本にとっての「八月」ですから。深読みかも知れませんが。 (2020年09月19日 (土) 23時11分)[18457]

世話人 > 作者は小川紫翠さんです。 (2020年09月20日 (日) 09時08分)[18467]
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7、 秋ともし交流俳誌終刊号 投稿者:世話人 MAIL (2020年09月12日 (土) 21時42分)[18335]
 宜子、直、洋子、循子、柊子、保子、千尋、主宰   9点


月番 > この高齢者社会は、いろんな分野で徐々に先細りになり、先行きが懸念されてゐる。有難い事に私などはその恩恵に生きてゐるが、俳句の結社誌は終刊になる誌が多いようである。秋灯の下に作者は何を思うのか、寂しい句ではある。 (2020年09月13日 (日) 10時44分)[18357]

宜子 > 高齢化に伴って俳句誌も休刊、終刊が目立つようです。それでも俳句を通しての新しい繋がり方も見えています。目立つところでは、このネット句会のように、HPやSNSを使っての句会、コロナ禍によるリモートでの句会など、形を変えての句会は増えているようです。紙での俳句誌から、次の形に移りつつあるのかもしれません。「秋ともし」は、次の「灯火」を連想させると選びました。 (2020年09月15日 (火) 09時20分)[18375]

洋子 > 秋灯下、長く交流のあった俳誌の終刊号をよんでいます。いろいろな思い出が浮かび、また自分たちの俳誌の将来、はたまた自分自身の行く末などを思いめぐらしています。しみじみともの思う秋の夜です。 (2020年09月15日 (火) 09時21分)[18376]

循子 > 交流俳誌終刊号とあるだけで様々な思いが伝わってきます。そこに「秋ともし」ですから、一読者たる私に何も付け加えることはない。まこと「寂しい句ではあ」ります。 (2020年09月15日 (火) 14時57分)[18382]

> 俳誌終刊号はとても,寂しいです。でも、色々と形を変えて出来ると思います。期待しています。 (2020年09月17日 (木) 11時32分)[18411]

栄一 > 俳誌の火は点し続けたいものです。秋ともしは物寂しいですが配合がいいですね。 (2020年09月19日 (土) 07時40分)[18445]

作者 >  13年間俳誌の交流に携わってきて分かったことは結社が終刊していった理由は経済的理由は少なくその多くは結社を支える人材が枯渇したことによるものでした。ひと言で言えば高齢化でしょうか。まあ明るく元気に行く努力は致しましょう。楽しくね。 (2020年09月19日 (土) 23時46分)[18459]

世話人 > 作者は樋口進二さんです。最高点です。おめでとうございます。思いの伝わる句でした。 (2020年09月20日 (日) 09時12分)[18468]
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8、二つ向こうのホームに別れ吾亦紅 投稿者:世話人 MAIL (2020年09月12日 (土) 21時38分)[18334]
 加津子、剛、進二   3点


月番 > 駅のホームはおおかた番号を刻むが、あえて二つ向こうに意味をにおわせる。別離は、二つ向こうのプラットホーム。近いようでもあり遠いようでもある。 (2020年09月13日 (日) 11時54分)[18361]

義之 > 月番様の解説に合点が行きました。実は恥ずかしながら「二つ向こうのホーム」の意味が分からずパスしました。清張の「ゼロの焦点」を連想させる、ミステリアスな作品と思いを新たにしました。 (2020年09月16日 (水) 09時10分)[18386]

> 宮本さんと同じく、私も「ゼロの焦点」の東京駅のホームが頭に浮かんだ。ただ、二つ向こうと吾亦紅と云う季節の草花から、地方都市の駅なのだろうと思った。人の別れを見てゐるのか、自分が別れて来たのか判然としないが、それでも良かろう〜〜でした。ほっこりとした光景にもおもえるが、別れと云う言葉は殆ど哀しい。添えられた吾亦紅が、色んな物語を作ると思えば良いのだろう。 (2020年09月16日 (水) 17時03分)[18393]

加津子 > 二つ向こうのホームに、身近な駅を想像する。残念ながら御殿場線は単線なので、国府津、沼津があてはまる位だが、両方とも海に近い。別れで淋しい句ですが、少し楽しませてもらいました。 (2020年09月16日 (水) 23時57分)[18399]

千尋 > 「二つ向こうのホーム」がやはり分りませんでした。「ゼロの焦点」なら分ります。舞子駅もホームは一つしかありませんし、三ノ宮駅だってホームは二つです。ですから東京駅とか大阪駅とか京都駅とか吾亦紅とは縁のない駅ばかりが浮かびます。 (2020年09月17日 (木) 00時53分)[18403]

栄一 > 都市の大きな駅ですね。吾亦紅が唐突に出てきた感じです。手に持っているのでしょうか。その辺がうまく伝わってきませんでした。 (2020年09月19日 (土) 07時44分)[18446]

進 二 >  「二つ向こう」で二人の距離感が、私だって紅く咲いているのよとの思い、そんなヒストリー・デ.アモーレ。秋ともし。 (2020年09月19日 (土) 23時31分)[18458]

世話人 > 作者は鈴木美保子さんです。 (2020年09月20日 (日) 09時14分)[18469]

千尋 > 美保子さん!今頃何なんですが終着駅ですか? (2020年09月30日 (水) 16時29分)[18482]
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9、目を過ぎる一陣の風涼新た 投稿者:世話人 MAIL (2020年09月12日 (土) 21時36分)[18333]
 眞佐子、千尋、進二   3点


月番 > 季節が変わり始めた。目の前を過ぎる風が見える。季節に聡い俳人の鋭い目が有る。 (2020年09月13日 (日) 09時23分)[18352]

眞佐子 > 月番さんのおっしゃるように一陣の風に涼を感じた鋭い目に感動しました。 (2020年09月17日 (木) 22時10分)[18421]

栄一 > 目を過ぎるは実際的な状況より観念的な作者の想いが出ているような感を受けます。目でない方がよさそうです。 (2020年09月19日 (土) 07時57分)[18447]

世話人 > 作者は森内洋子さんです。 (2020年09月20日 (日) 09時15分)[18470]
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10、床の間に造花の映える晩夏かな 投稿者:世話人 MAIL (2020年09月12日 (土) 21時33分)[18332]
 剛  1点


月番 > 少し云いすぎてゐるのかも知れないと、いま思っております。 (2020年09月13日 (日) 09時19分)[18351]

> 晩夏は盛りの過ぎた終わりの夏である。私などは何となく自分の行く末を思いやり、つい晩年にまで通じてしまう。床の間なら日本的な情景が浮かんで、花なら普通に季節の生け花と思ってしまう。造花は古びるが枯れる事は無い。月並みで新鮮味のない句の実感はあるが、映えるとまで云われると、ついつい手が出てしまう。 (2020年09月16日 (水) 16時13分)[18392]

栄一 > 東大寺二月堂の修二会には和紙の造花の椿が供えられます。ただ、この造花はブラスチックのように思えていただきませんでした。映えるのであれば新しいもののようではありますが。 (2020年09月19日 (土) 08時06分)[18448]

世話人 > 作者は渡辺淳子さんです。 (2020年09月20日 (日) 09時17分)[18471]
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11、貴婦人や黒さわやかに着なしをり 投稿者:世話人 MAIL (2020年09月12日 (土) 21時31分)[18331]
 保子、淳子   2点


月番 > 貴婦人とは何ぞや?。季語にこだわりは有りませんが、「さわやか」が季語の働きをしている、ゐない様な気がするのですが。 (2020年09月13日 (日) 09時17分)[18350]

義之 > 掲句の意味する処とは離れるかと思いますが、「貴婦人」「黒」と綴れば、C57蒸気機関車を思い浮かべます。 (2020年09月16日 (水) 08時58分)[18385]

保子 > 「貴婦人の」ではないだろうかと思います。「着なしをり」が難しかったです。作者の中の貴婦人は素敵な女性でしょうね。もしかして蒸気機関車ですか。 (2020年09月17日 (木) 00時09分)[18400]

保子 > 淳子さんはどう思われますか? (2020年09月17日 (木) 21時21分)[18419]

循子 > 保子さんのご意見「の」に賛成。 (2020年09月18日 (金) 10時54分)[18425]

循子 > 淳子さんを差し置きました。済みません、淳子さん。 (2020年09月18日 (金) 11時26分)[18427]

淳子 > 私はあまり俳句が上手でないので、細かい事はよく解らないのですが、の にすれば、近親感を覚える様な気がします。 (2020年09月18日 (金) 15時12分)[18433]

栄一 > 貴婦人のKと言えばSLを思ってしまいます。なぜか生身の女性は見えませんでした。 (2020年09月19日 (土) 08時09分)[18449]

世話人 > 作者は村上直さんです。 (2020年09月20日 (日) 09時18分)[18472]
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12、急須より果ての一滴夕花野 投稿者:世話人 MAIL (2020年09月12日 (土) 21時30分)[18330]
 直、鈴子、美保子、義之、眞佐子、保子、進二   7点


月番 > 最近はボトルのお茶を飲んで、もう急須を使う事は滅多にありませんが、こんな時間も必要なんです。一日を終える前の一時。 (2020年09月13日 (日) 09時25分)[18353]

循子 > 新茶を頂いた時や、たまぁに気に入った上生菓子を買ってきたときは、普段あまり使わないちいさな急須でゆっくりお茶を淹れます。お茶は最後の一滴まで…と常に父は申しました。上手にお茶を淹れて貰った人のことは忘れられません。掲句は最後の一滴を落としながら、どなたかを偲び、悼んでの作かも知れません。夕花野が美しいし寂しいです。 (2020年09月16日 (水) 10時41分)[18389]

美保子 > お茶は最後の一滴がおいしいんだよと何度も母に言われました。お客様用と自宅用の茶葉は別にして、でも、ついついおいしいお茶を入れてしまい、いざと言うときにお客様においしいお茶を出せない時があります。私は、いまだに取り合わせの句を作るのが苦手です。こんな風に季語を持ってくるといいのですね。 (2020年09月16日 (水) 22時51分)[18395]

保子 > クローズアップされた急須からゆっくりと一滴のお茶。向こう側の花野の夕日を含んで「果ての一滴」。 (2020年09月17日 (木) 00時23分)[18401]

眞佐子 > お茶は最後の一滴が一番美味しいそうです。花野の夕日も一緒に頂いているように感じられました。 (2020年09月17日 (木) 22時16分)[18422]

鈴子 > 美しい絵を観ているような句でした。お茶は最後の一滴まで疎かにしないようにが父の口癖でした。夕花野の美しさもひときわです。
(2020年09月18日 (金) 14時53分)[18432]

栄一 > お茶は絞り切らないと次に苦みを残します。静かな時間ですね。 (2020年09月19日 (土) 08時12分)[18450]

進 二 > 「夕花野」が良い座り方をしていると思いました。 (2020年09月19日 (土) 23時51分)[18460]

世話人 > 作者は石田加津子さんです。 (2020年09月20日 (日) 09時19分)[18473]
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13、八月の記憶に恩賜の煙草かな 投稿者:世話人 MAIL (2020年09月12日 (土) 21時08分)[18329]
 宜子、紫翠、孝子、洋子、循子、義之、千尋   7点


月番 > もう煙草は止めて吸わない人が殆どである。私はいまだに喫煙者であり、常に疎まれていますが、その昔「恩賜の煙草を戴いて」戦場へ征くのが賛美された時代もありました。 (2020年09月13日 (日) 10時53分)[18358]

循子 > 読者の感傷のど真ん中を突いてくる句。「恩賜の煙草頂いて/明日は死ぬぞと決めた夜は/曠野の風もなまぐさく…」この軍歌が出たのは昭和15年。小学校に入ったばかりだった私は、敗戦までどれほどこの歌を歌ったことか。
余談ですが、恩賜の煙草は戦後もずっと続いたようで、父の叙勲の折に副賞として戴き、菊の紋章入りの恩賜煙草を初めて見ました。 (2020年09月13日 (日) 14時10分)[18363]

洋子 > 母の女学校時代の友達のご主人が恩賜の煙草をもらった人だと聞いたことがあります。
戦後遅くに聞いた話ですから、叙勲でもうけられたのでしょう。 それはおめでたい話ですが、戦時中の恩賜の煙草というのは、つらすぎる思いがありますね。 (2020年09月15日 (火) 09時30分)[18378]

宜子 > 一読後、攝津幸彦の「南国に死して御恩のみなみかぜ」を思いました。戦後75年、「八月の記憶」は、人それぞれです。語り残さねば、書き残さねば風化してしまいます。痛みが、悲しみが続いていることをこの句は書き残してくれています。 (2020年09月15日 (火) 09時33分)[18379]

孝子 > 八月だから、戦時中と思わなければいけなかったかと、今反省しています。私は途中からの仕事先の食堂のおばさんが、大事そうに主人が国鉄の運転手でお召し電車かなんかのとき頂いたのよとくれたことを懐かしく思っていただきました。でも季語をかんがえるともっとよく読むべきだったかと反省しています。 (2020年09月17日 (木) 01時27分)[18405]

紫翠 > あっさりした「恩賜の煙草」で選をしました。「八月の記憶」に関連させると重すぎて暗くなる。「に」を省略すると定型になります。賛否あるでしょうが内容が深く幅が出るように感じられます。 (2020年09月17日 (木) 11時15分)[18410]

栄一 > 随分とご高齢の方のようです。そのような時代があったことを詠むのも俳句の仕事ですね。 (2020年09月19日 (土) 08時16分)[18451]

世話人 > 作者は石田剛さんです。世話人よりはお若くていらっしゃいます。 (2020年09月20日 (日) 09時23分)[18474]
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14、香具山に架かりし秋の二重虹 投稿者:世話人 MAIL (2020年09月12日 (土) 21時05分)[18328]
 紫翠、直、洋子、美保子  4点


月番 > 大和三山と持統天皇で知られる、雨の香具山の虹。それも滅多に見る事は無い二重である。句のスケールは大きい。綺麗な句です。 (2020年09月13日 (日) 11時39分)[18360]

紫翠 > 俳句は情景だけでなく、作者の思いも伝わると言われています。情景と作者が抱く〈香久山〉への思いがよく伝わります。 (2020年09月14日 (月) 11時03分)[18366]

美保子 > 月番様が書いていらっしゃるようにスケールの大きい綺麗な句だと思います。奈良には修学旅行とは別に二度行きました。大好きで、香具山と聞くだけで、なつかしく、戴きました (2020年09月14日 (月) 21時36分)[18371]

洋子 > 虹二重神も恋愛したまへり(津田清子)を思い出しました。香具山と耳成山が畝傍山をめぐって争ったような歌が万葉集にあるようです。
そういう背景を思いながら香具山にかかった二重虹を見ていると、景色の美しさに加えて、古代のロマンもそこはかとなく思われ、なかなか楽しい句と思いました。 (2020年09月17日 (木) 21時06分)[18416]

> 私の家から、15分電車に乗ると、
香具山に着きます。とても佳い所で、嬉しくて頂きました。 (2020年09月18日 (金) 14時52分)[18431]

栄一 > 大和三山の恋のさや当ての虹ですかね。綺麗な景であることには変わりはありませんが。 (2020年09月19日 (土) 08時19分)[18452]

世話人 > 作者は安田循子です。 (2020年09月20日 (日) 09時24分)[18475]
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15、朝晩の逆子体操涼新た 投稿者:世話人 MAIL (2020年09月12日 (土) 21時02分)[18327]
 紫翠、孝子、美保子、進二   4点


月番 > 逆子は大抵難産のようです。昔も今もお産は大変だと男も思います。それを避けるための体操でしょうか。暑さを抜けた朝晩の空気が優しくなったと、暖かい男の目が二人。 (2020年09月13日 (日) 09時35分)[18354]

紫翠 > 新鮮な着想で、「涼新た」が誕生への期待を感じさせるように思います。 (2020年09月14日 (月) 11時08分)[18367]

循子 > 長男が逆子だったので、私も逆子体操をやりました。あまりにも簡単な体操で驚きましたが、半世紀経った今はもっと進んでいるのでしょうか。あんな簡単な体操で逆子の位置は正常にはなりました。掲句、無事赤ちゃんが誕生なさいますように。 (2020年09月16日 (水) 10時55分)[18390]

美保子 > 循子様が書いて下さったので、説明の必要がなくなりましたが、逆子を避けるための体操ではなく、逆子だと分かった妊婦さんがやる体操の事です。今はどうなっているのか、私もわからないのですが。誕生への期待は変わらないのに、すみません。 (2020年09月16日 (水) 22時43分)[18394]

孝子 > お子さんの様子を句にされたかと思いました。自分に考えると懐かしさをとうりこして昔々のはなしですが、現実にその様子をみて応援している親御さんの様子が見え季語も爽やかで、がんばってよいお子さんをと応援したくなります。気持ちよい句です。 (2020年09月17日 (木) 01時35分)[18406]

栄一 > エコーなどで胎児の様子が分かります。逆子体操などもあるのですね。知りませんでした。 (2020年09月19日 (土) 08時22分)[18453]

世話人 > 作者は和田柊子さんです。 (2020年09月20日 (日) 09時30分)[18476]
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16、手に受くる熟るる無花果小豆島 投稿者:世話人 MAIL (2020年09月12日 (土) 21時00分)[18326]
 直、孝子、眞佐子   3点


月番 > 無花果は熟れると実が割れる。子供の頃に他所の家の物を盗み食いしても、何の咎めも無く許されました。小豆島の産はオリーブだけではないと主張してゐるようです。 (2020年09月13日 (日) 11時00分)[18359]

孝子 > 無花果は懐かしく大好きですが、今はお店では高級品でかうときは、葡萄とか桃とかにてが行ってしまいます。小三のとき引っ越して電車通学をしたとき、土曜日は家に帰らずに祖母の友人の家にかばんを置いて遊びに行きました。その家に立派な実がなる無花果があって自由にもいでたべました。熟れると割れて唇につけるとあれるからと注意されたことを思い出しました。そんなわけで今でも買って食べるものと思えないしまたお店のはきれいすぎます。なつかしい感触をおもいだしました。小豆島では見事なのでしょうかね。  (2020年09月17日 (木) 01時48分)[18407]

循子 > 本当に昔は無花果を買うものとは思っていませんでした。食べきれぬ分はジャムにしたものです。
たまたま小豆島を訪れてお貰いになったのでしょうか。熟れた無花果はつぶれそうなので、両掌でそっと…という様子が見えます。 (2020年09月17日 (木) 10時36分)[18408]

千尋 > 我が家から天気の良い日は小豆島が見えます。でも行ったことは二度しかありません。近いところなんですが、特産のオリーブも醤油も見かけませんから流通経路がないのかもしれません。
小豆島へ旅行に行かれたのでしょうか。両手でそっといただいた様子は確かによく書けていると思いますし、文法的にも合っているようにおもいますが、「る」がたくさんあってなぜか気になりました。 (2020年09月17日 (木) 14時16分)[18415]

洋子 > 姉の嫁ぎ先に無花果の木がたくさんあり、たくさんなっていました。その中に一段と大きくふっくらとした実が時々なっていて、花無花果と呼んでいました。子供のころ、食べたいのに食べさせてもらったことはありません。今でも残念に思っています。普通の実は甘露煮にして
いつもごちそうになりましたが。あの花無花果を手に受けて、いただきたかったbです。 (2020年09月17日 (木) 21時18分)[18418]

眞佐子 > 実家には大きな無花果の木があってこの季節には毎日のように無花果を食べていましたが母もいなくなり実家へも行きませんので、最近は買って食べています。小豆島の熟れた無花果はきっと美味しいでしょうね。 (2020年09月17日 (木) 22時32分)[18423]

循子 > 千尋さんの「る」が気になるということ、私も同感。文法的にも「熟るる」という現在形でなく、「熟れし」という過去形を使うのが自然と考えています。
(2020年09月18日 (金) 11時01分)[18426]

> 山口県の妻の家に大きい
無花果の木があり、いつも、食べておりましたが、ここ2年帰省できませんでした。懐かしくて頂きました。 (2020年09月18日 (金) 15時15分)[18434]

栄一 > 入れものが無い両手で受ける・・ですかね。 (2020年09月19日 (土) 08時28分)[18454]

世話人 > 作者は主宰先生です。 (2020年09月20日 (日) 09時31分)[18477]
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17、既読なしのメール残りし良夜かな 投稿者:世話人 MAIL (2020年09月12日 (土) 20時58分)[18325]
循子、義之、剛、千尋、主宰  6点


月番 > 電子機械の社会は、PCやスマホなどに無数のメールが到着する。殆ど読むが世に云われる、開いてはいけない迷惑メールも有る。この句の既読無しは知人からのメールを読んだ、満足感のようなものが見える。 (2020年09月13日 (日) 10時32分)[18356]

千尋 > 出したメールに既読のサインが付かないと読みました。娘にはしょっちゅうスルーされて1週間くらい経ってから返事が来ることがあります。
しかしこの句はそんなこととは違うと思います。既読には絶対にならないメールがスマホに残っているのです。心配して出したメールが既読にならす残っているのです。読んでもらえなかったのです。今年こんな良夜が来るなん思ってもみなかったです。悲しいです。
違っていたらごめんなさい。 (2020年09月14日 (月) 01時44分)[18364]

月番 > 千尋さん 教えて下され有難うございます。「既読なし」は、送信したのに、読まれなかった(無視された)、哀しいメールでしたか。不勉強でした。私のPCのライブメールは送信先からアドレスが違うとか、無いとかで、戻される事はありますが、読まれたかどうかは全く解りません。勉強をさせて戴きました。もうスマホの時代ですが、たぶん私には使いこなせない。 (2020年09月14日 (月) 09時31分)[18365]

循子 > 息子とだけ私はライン交換をやっています。殆どは用件のみなので、「既読」が出るまで気になり何度かスマホを確認することがあります。
掲句は未読のままで自分のメールが残っている。夜更けまで待っても既読はでず、無論返信もない。深読みすれば、永久に既読とならない、或る意味追悼句かも知れません。「良夜」が悲しい。 (2020年09月14日 (月) 21時33分)[18370]

義之 > 携帯電話とは殆ど無縁の生活なので掲句の意味を深く理解することは出来ませんでしたが、何と無く良い句だなと感覚的に頂きました。皆様の書き込みを見て選句は正解だったと、そして循子様の「良夜」が悲しいに、共感いたしました。 (2020年09月16日 (水) 09時20分)[18387]

循子 > 「既読」は一つのサインですから、「既読なしの」と字余りにせず、上五を「既読なき」にしたほうが落ち着きそうな気がしますが。 (2020年09月16日 (水) 10時16分)[18388]

作者 > 気がつきませんでした。ありがとうございます。訂正します。 (2020年09月17日 (木) 21時16分)[18417]

栄一 > ラインをしていないので実景はよくわかりませんが既読なしは送ったメールが読まれていないことですよね。そんな状況でも良夜を感じているのは愛情ですね。面白い良夜感です。 (2020年09月19日 (土) 08時39分)[18455]

世話人 > 作者は伊藤保子さんです。 (2020年09月20日 (日) 09時33分)[18478]
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18、横顔の父の写真や秋深む 投稿者:世話人 MAIL (2020年09月12日 (土) 20時54分)[18324]
 宜子、淳子   2点


月番 > アルバムでも開いてみたか、父の写真があった。横顔の写真に何か意味が有るのではないとおもう。人間は季節が変わるごとに親を思う。 (2020年09月13日 (日) 10時11分)[18355]

宜子 > 季語の「秋深む」が、少し付きすぎかと思いましたが、横顔の写真に、もしかしたらお父様の違う面影を見たのかもしれません。作者の中の秋が深まったのです。 (2020年09月15日 (火) 09時37分)[18380]

栄一 > 情景としても平凡ですね。父の横顔に何かあるのでしょが作者の想い伝わってきませんでした。 (2020年09月19日 (土) 08時42分)[18456]

世話人 > 作者は太田鈴子さんです。 (2020年09月20日 (日) 09時34分)[18479]
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投稿者:世話人 MAIL (2020年09月12日 (土) 20時46分)[18323]
    準備中です

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八月定例句会 投稿者:世話人 MAIL (2020年08月12日 (水) 22時56分)[18160]
定例句会の皆さま

猛暑が続いております。相変わらずコロナの不安も抱えたままの日々、皆さま如何お過ごしでしょうか。
今月も18句が出揃いました。明13日から八月の定例句会を始めます。
今月は世話人が月番も務めることになっておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

                世話人   安田循子       


世話人 > 敗戦の日です。この日を知る人も、どんどん少なくなります。今日と同じようにカンカン照りであったと記憶していますが、気温はもっと穏やかでした。
炎暑のさなか、旧盆の行事などで、なにかとお忙しいでしょうが、書き込みもよろしくお願いいたします。 (2020年08月15日 (土) 15時49分)[18221]

宜子 > 循子様、今月は世話人と月番の二役を担っての一ヶ月、本当にお世話になります。感謝申し上げます。
今日は敗戦の日ですね。八月は句会でも終戦、原爆の句が投句されます。でも、終戦から75年はいろいろな意味で重いです。そして決して「戦前」にしてはならぬことを、今日、家に来た息子一家、娘夫婦たちと食事をしながら思いを新たにしました。こうして俳句を楽しめる世に生きていられることに感謝しつつ。 (2020年08月15日 (土) 19時24分)[18224]

世話人 > この句会も終盤に入りました。
有難いことに多くの書き込みをして頂いております。明日19日まで時間もありますので、どうぞよろしくお願い致します。
きょうも近畿は猛暑で、このあたり外を歩く人もありません。
(2020年08月18日 (火) 11時57分)[18279]

月番 > 主宰先生が選評を入れて下さいました。八月ネット定例句会は本日を以て閉会です。書き残し、書き忘れはございませんか? (2020年08月19日 (水) 21時56分)[18301]

世話人 > 新たな書き込みもないようなので、少し早いのですが、句会を閉じさせて頂きます。
ご参加下さった皆さまのおかげで、賑やかな句会となり、新たな学びの場となりました。
主宰先生、ご指導有難うございました。
酷暑が続き、コロナの不安も絶えませんが、皆さまくれぐれもご自愛ください。

なお今月の最高点を得られましたのは主宰先生の選も入りましたbP6の句の作者・石田剛さんです。おめでとうございます。来月の月番をお願い申し上げます。

     世話人   安田循子 (2020年08月19日 (水) 23時23分)[18302]

世話人 > 20日となりました。作者名を発表しておきます。 (2020年08月20日 (木) 07時16分)[18303]
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1、腰下ろす石やはらかき月の客 投稿者:世話人 MAIL (2020年08月12日 (水) 21時54分)[18159]
   淳子、千尋、主宰   3点


月番 > 「腰下ろす石」と「やはらかき月の客」で構成されているということでしょうか。
(2020年08月13日 (木) 06時04分)[18161]

循子 > 月のひかりをやはらかいと捉えて、客に見立てたということでしょうか?品のある美しい句と思いますが、自分の読みに自信が無くて。
淳子さん、千尋さん、教えてください。

(2020年08月13日 (木) 16時37分)[18190]

千尋 > 循子さん、月の光をやわらかい客としてとらえられたなんて、とても素敵なことですね。
わたしは現実的に「月の客」ですから、月の宴にお招きしたお客さまがやわらかい感じの方と思っていただきました。もちろん月の主もふんわりしたお方でしょう。大きな月見の宴ではなくてホームパーティなのかしらと思いました。
ただ石に腰を下ろすのは冷えそうとは思いました。これは現実的すぎましたね。作者さま、ごめんなさい。 (2020年08月13日 (木) 23時48分)[18194]

孝子 > にぶい私は一読、腰下ろす石やわらかきまでよんで硬い石をやわらかいと感じた作者の感性とそれが月の客だからという感性に素敵と思いましたが、ちょっと違ったのでしょうか。 (2020年08月16日 (日) 11時42分)[18230]

月番 > 有難うございます、千尋さん。
最近の気温は夜になっても下がらず、窓の外はサウナです。
冷えの心配は千尋さんならでは、です。
私は宴というより、作者(主人公)と月との静かな舞台設定と思ったのですが。

淳子さ〜ん! (2020年08月16日 (日) 12時01分)[18233]

循子 > 孝子さんの読みもあるのが、掲句の難しいところではないでしょうか。迷いが出て選は難しかったというのが一読者としての本音です。 (2020年08月16日 (日) 12時11分)[18235]

淳子 > 孝子様と同じ感想です。パソコンが、何か変になりました。  (2020年08月16日 (日) 14時45分)[18247]

千尋 > 孝子さんのように、一読した時には思いましたが、中七の「やわらかき」は「やはらかき」で形容詞「やはらかし」の連体形です。だから、やはらかきは下五の「月」の方に付いていてさらに季語の「月の客」に付いていると思ったのです。中七の中に切れを作るのは、今、テレビで人気の夏井いつき先生の得意技?先生曰く「句を強くする」とのことで、流行ってきているのかしらと思い読み直した次第です。でも「腰おろす石月の客やはらかし」とした方が読みやすいように思いました。
孝子さんのように読むのであれば「腰おろす石やはらかし月の客」か「腰おろす石のやわらか月の客」とした方がわかりやすいでしょうか。
ただ、いつき先生の言われる中七の中に切れを作って句の力が強くするということはわたしにはまだ理解できていません。特に「2字(名詞)+5字(動詞、形容詞)」はやっぱり流れが悪くなりがちで読みにくいように思います。 (2020年08月16日 (日) 23時41分)[18261]

月番 > 千尋さん、有難うございました。おっしゃるように石がやはらかということなら、「腰おろす石やはらかし月の客」が判り易いと私も思います。「やはらかき」は「月の客」に付くと考えたいです。
(2020年08月17日 (月) 17時05分)[18271]

作者 > 千尋さん、月番さん、句の解釈についていろいろ教えていただき、有難うございます。「やはらかし」は上の「石」に付き、「やはらかき」は、下の「月の客」に付くのですね。原句では何が「やはらか」なのか、曖昧でしたね。具体的なご指摘に納得です。季語の「月の客」も含めて、もう少し推敲を重ねてみます。 (2020年08月17日 (月) 18時05分)[18272]

榮一 > 俳句で意味を切るところは複雑ですね。月の客を月光と捉えるか月を愛でるために招待した客と捉えるかは読後の印象になるかもしれません。石が柔らかきは感覚としても無理がありそうです。柔らかいのは客のことだと思っています。いろいろな意見が出るのは言葉の構成が弱いからだと考えられます。参考にしたいですね。

(2020年08月19日 (水) 05時31分)[18283]

世話人 > 作者は山内宜子さんです。 (2020年08月20日 (木) 07時17分)[18304]
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2、白靴や明治生まれの父想う 投稿者:世話人 MAIL (2020年08月12日 (水) 21時52分)[18158]
   直、剛、鈴子、美保子   4点


月番 > 戦争が激しくなる前まで、夏になると、男性の服装は白靴、白ズボン、白い帽子(パナマ帽やカンカン帽など)に変わりました。 (2020年08月13日 (木) 06時25分)[18162]

> 私の父親は、明治生まれで、白靴、白い服で、歩いていた事、思い出し頂きました。 (2020年08月14日 (金) 10時45分)[18200]

鈴子 > 子供の頃の父は大工の職人として村の男性を束ねて北海道に出稼ぎに出てました。その頃の父をふっと思い出しました。身だしなみにはとても気を配っていたようでした。 (2020年08月15日 (土) 15時53分)[18222]

孝子 > 私の父は大正うまれで満鉄につとめ引き揚げでしたので、苦労してましたので、ダンデイな父のかんじはあまりなく、一番好きだったのは革ジャンすがたでした。そのためか二十歳のときにかってもらった高級な革コートから私の革ずきがはじまったようです。だからこのお父様にはあこがれをかんじます。 (2020年08月16日 (日) 11時52分)[18231]

月番 > 職人さんにはお洒落なひとが多いですね。鈴子さんのお父様も想像がつきます。
革ジャンも恰好良いですよね。若い時は憧れたことがあります。
男性の白革靴をあまり見かけなくなったのは、いつ頃からでしょうね。 (2020年08月16日 (日) 12時42分)[18242]

> 何時しか白靴は見なくなったが、就職した頃は職場の人達にもゐたし、何処其処で結構見かけた記憶がある。先月、白い麻服、白靴が良く似合うと思う、佐分利信の句があった。明治生まれの気骨とよく言はれるが、生きて居れば、みな100歳を超えてゐる。思うに、白靴は履かなかったが、60歳の半ばで死んだ父は生きて在れば110歳である、明治、大正、昭和と三代を生きた。月並みだがそんな感慨がこの句を採らせた。 (2020年08月18日 (火) 12時37分)[18280]

榮一 > 白い革靴はオシャレですね。最近はほとんど見ることがありません。麻の白いスーツに白靴は街中では浮いて見えそうです。明治の父が思い出されるのは映画の中で目にした印象と写真の影響が強そうです。句としては白靴と明治は時々見かけるようです。
(2020年08月19日 (水) 05時38分)[18284]

世話人 > 作者は渡辺淳子さんです。 (2020年08月20日 (木) 07時18分)[18305]
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3、爽やかや白衣の並ぶ理化部室 投稿者:世話人 MAIL (2020年08月12日 (水) 21時50分)[18157]
   眞佐子、柊子、主宰   3点


月番 > 理科部室というのは、大学でしょうか。理化学系の部室やj研究室には爽やかというイメージがあります。かたや文系の部室や研究室にはそれがありません。面白いことです。 (2020年08月13日 (木) 06時38分)[18163]

千尋 > 大学に理科部はないのでないでしょうか。
わたしは高校の時に理科部に入っていて理科室が部室でした。部員は数学好き、化学好き、植物好き、動物好きがいてそれぞれ、理学部、工学部、獣医科などの大学に進みました。あの頃の公立の高校は質素でしたから白衣は化学の実験時以外は使いませんでした。 (2020年08月13日 (木) 23時57分)[18195]

千尋 > 懐かしい場面がいっぱい過ぎりましたが、あの理科室が爽やか?とこれも現実的すぎました。 (2020年08月14日 (金) 00時01分)[18196]

千尋 > もちろん大学でも、高校でも、中学でも、また文化部系でも、運動部系でも部室というのはあまり整理整頓されてきれいというイメージが湧きません。学校が関知できない無法地帯でした。昔は。 (2020年08月15日 (土) 10時21分)[18213]

眞佐子 > 私たちの時代は高校の制服が漸く出来た頃で白衣なんかは見た事も無かったので今の学生さんは良いなあと思っています。白衣が並んでいると爽やかな感じがします。 (2020年08月15日 (土) 19時17分)[18223]

孝子 > 私の女子高では裁縫の時間に割烹着か白衣を縫わされました。生物室理化室はたしかはなれていました。となりに小部屋がついていたとおもいます。かえるの解剖や実験など、なぜ女子高なのにと思いました。 (2020年08月16日 (日) 12時00分)[18232]

月番 > 白衣が並んでいるから、それを作者は爽やかと捉えたわけでしょう。眞佐子さんは「高校の制服がやっと出来たころ」と書いて下さってますが、その制服も私の高校時代はなくて、アメリカの放出古着や父のインバネを仕立て直した私服でした。
ララ物資の脱脂粉乳などで生き延びた時代の私は今や化石のようなものです。
先日、息子曰く、お母さんは戦争の真っ只中に生まれ育ち、今またコロナ戦争の中に居る、と。

余計な脱線をしました。 (2020年08月16日 (日) 13時36分)[18244]

柊子 > 高校の理科の実験で初めて白衣を着た時には、気恥ずかしかった覚えがあります。理系のクラブに入っていた人は放課後も着て活動していました。彼女達の方が卒業後の目標がはっきりしていた人が多かったような。目標の定まらない私は、そんな彼女達の姿に爽やかなものを感じていたのだと今頃気がつきました。 (2020年08月17日 (月) 15時35分)[18265]

榮一 > 高校の理科部の部室です。理科部は先生と部員の人数はそれほど多くはなさそうです。いろいろな実験をする部であれば実験室や部室の掃除も薬品や器具も厳しく整理整頓されて白衣もよく洗濯されて清潔に保たれていそうです。爽やかさは季節もさりながらきちんと片付いている部室も作用していそうです。 (2020年08月19日 (水) 05時57分)[18285]

世話人 > 作者は久野孝子さんです。 (2020年08月20日 (木) 07時20分)[18306]
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4、土手行けば飛ぶものあまた草の絮、 投稿者:世話人 MAIL (2020年08月12日 (水) 21時48分)[18156]
   宜子、柊子   2点


月番 > 音読すると、タ行の音が多いことに気付きます。作者のかたの狙いなのか。だとしたら、その効果は? (2020年08月13日 (木) 06時50分)[18164]

柊子 > 最初、数多って何かしら?と思いましたが、はじめにバトミントンのシャトルが見えてきました。その後、しゃぼん玉が風に乗ってくるし、紙飛行機も飛んでいるし、子供達の笑い声も足音も響いてきました。
数多のタ、絮のタのア音と草の絮の柔らかさのおかげでしょうか?
一人で楽しく幸せな気持ちになれました。 (2020年08月14日 (金) 10時57分)[18202]

孝子 > 土手行けばのけばにこだわってしまいました。あまたには想像力をかきたてられていいと
しまいました。あまたには想像力をかきたてられていいと思います。 (2020年08月16日 (日) 12時08分)[18234]

月番 > 草の絮も飛ぶイメージがありますから、「飛ぶものあまた」に近すぎるように感じますが、宜子さん、いかがでしょうか。 (2020年08月17日 (月) 16時23分)[18267]

宜子 > 土手で数多に飛ぶものといえば、柊子さんが書かれているように、ボール、紙飛行機、子どもたちの声等々ありますが、それらを「数多」と書かれたのでしょう。「草の絮」も飛ぶものですが、ここは季語としての「草の絮」と読みたいです。でも、やはり飛びますね。
出口の見えないコロナ禍の毎日、思いっきり走りたい!叫びたい思いと受け取りました。自分の中の「数多」かもしれません。 (2020年08月17日 (月) 18時17分)[18273]

月番 > 本当ですね、宜子さん!
いま私はあらゆる現実から翔んで逃げたいと思っていますが、しかしこの猛暑の空は、イカロスの二の舞になりそうです。 (2020年08月18日 (火) 11時37分)[18277]

榮一 > 土手で飛ぶものと言えばたんぽぽを始め草草の絮、バッタ、蛙、蝶、蜻蛉などが考えられます。数多はそれらを指しているのかもしれませんが焦点が絞れないように感じます。 (2020年08月19日 (水) 06時03分)[18286]

世話人 > 作者は森内洋子さんです。 (2020年08月20日 (木) 07時21分)[18307]
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5、ほろ酔の宵の寝覚めや女王花 投稿者:世話人 MAIL (2020年08月12日 (水) 21時46分)[18155]
   加津子、洋子、柊子、剛   4点


月番 > 左党のひとの桃源郷です。月番には未知の世界。 (2020年08月13日 (木) 06時55分)[18165]

洋子 > 女王花は「月下美人」のこととか。酒と昼寝と月下美人と・・・。まさに桃源郷ですね。 (2020年08月13日 (木) 14時33分)[18186]

> 気分の良い事でもあったのか、昼日中にビールでも吞んで夕方に目を覚ましたように取れる。宵の口に目覚めて夜に仕事をする人もゐるしと思いながら、この寝覚めはきっと羽化登仙の夢、心地が良いと思うのは私だけか。まさかとは思うが毎日の生活の在りようではあるまい。私はこの二、三年酒を断ってゐるが、大酒吞みの友人たちも沢山ゐたし、何人かは昼酒を決める人たちもゐた、一升壜をぶら下げて訪れると何時も顔が崩れた。触ると乾いた紙の様な月下美人の花。夜に咲いて、一夜限りで萎むと云われる。無理に意味を持たせることも無いが、酒のアテ見たいなものだろう。 (2020年08月14日 (金) 13時02分)[18207]

加津子 > 中7までのフレーズに少しお酒の過ぎる父がよぎりました。そんな父を諫める母でしたが、父の友人が来るとビールとつまみを盆にのせ応対するような母でした。女王花は母だったかもしれないと、この句に出会って思いました。 (2020年08月15日 (土) 22時51分)[18225]

孝子 > 月下美人はたしかに夜の女王ですね。いっぱい咲くからと誘われてみんなで見守った思い出があります。ただ飲まない人のほうが多いので時間を考えて悩んでしまいました。 (2020年08月16日 (日) 12時16分)[18236]

柊子 > ほろ酔だから、月下美人に間に合って良かったですね。これが泥酔だったら、翌朝は残念で残念で仕方なかった事と想像しつつ頂きました。 (2020年08月17日 (月) 15時45分)[18266]

月番 > 柊子さんが書かれたとおり、ほろ酔いでよかったですね。風情のある人なのでしょうが、昼日中のビールで夕方目覚める人も、剛氏の書かれた通りいますから、月下美人を見ることが出来た幸運のひとたちですね。私の兄は酒のためなら、身体壊しても構わないと言って、そのとおり胃癌で早死しました。月下美人より酒だよと言ったでしょうね。加津子さんのお母さまは素敵です。 (2020年08月18日 (火) 11時24分)[18276]

榮一 > 開花の時間が短い花のようです。香もよさそうです。一夜花でめったに見ることができない貴重な大輪の花で女王花と呼ばれるのですね。酒を飲みながら開花を待っていたようです。いずれにしても女王花に凭れすぎているようです。 (2020年08月19日 (水) 06時16分)[18287]

世話人 > 作者は宮本義之さんです。 (2020年08月20日 (木) 07時22分)[18308]
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6、この町にエスカレーター星月夜 投稿者:世話人 MAIL (2020年08月12日 (水) 21時44分)[18154]
   加津子、孝子、淳子、義之、柊子、進二、美保子   7点


月番 > 高点句です。星月夜もあって魅力的な句です。どなたからでもどうぞ。 (2020年08月13日 (木) 10時34分)[18168]

義之 > 作者の意図は分かりませんが、都心から少し離れた近郊都市の丘陵地の分譲住宅地の一景を思い浮かべました。宅地のデベロッパーが設置したのか、地方自治体が住民の要望に応えて設置したのか不明ですが、丘を登るエスカレーターが出来たのです。星月夜が良く効いていると思います。 (2020年08月13日 (木) 15時57分)[18189]

月番 > 義之さん、有難うございます。住宅地のエスカレーターには考えが及びませんでした。大学にエスカレーターが出来た時、いまの学生は軟弱だと思ったものですが、先生方の足を考えたものだと気が付いて納得でした。
義之さんの読みだと、夢もあります。住民は富裕層ばかりかもしれませんが。 (2020年08月13日 (木) 16時57分)[18191]

進 二 >  かれこれ50年程前に、九州のとある街(町ではなく)に大型の商業ビルが開店した際、お客様が殺到し、その中には、初めてエスカレーターに乗るご年配のご婦人方もいらっしゃて、なかなか乗るタイミングが合わず、結局乗るのを諦める人が出るような状況がありました。しかし、「私たちの街にもエスカレーターが出来たのよ!」のお気持ちと「外は今夜も星月夜!」と胸を張るお気持ち、そんな明るいお顔の表情を、この句を読んで、鮮明に思い出すことが出来ました。「俳句の解釈は、発表された段階で読み手に委ねられる」に甘えての解釈になったかも知れませんが、すっきりした句として頂戴させて頂きました。 (2020年08月13日 (木) 21時17分)[18193]

美保子 > 義之様の書かれている事は私には想像もつかないことで、どのあたりにあるのでしょう。ですので、進二さまの書かれていることになるほどと思ってしまいます。 (2020年08月14日 (金) 10時44分)[18199]

柊子 > 九州の田舎で育った(と本人)同い年の友人の話です。大丸デパートが出来た時に叔母さんに連れて行って貰ったそうです。そこで初めてのエレベーターに靴を脱いで乗ってしまったとたまたま最近聞きました。
星月夜まで連れて行ってくれそうな気持ちでエスカレーターに乗っている彼女の姿が目に浮かびました。 (2020年08月14日 (金) 11時17分)[18203]

義之 > エスカレーターについてかなり独断的な鑑賞文を書きましたが、改めてネットで調べてみると、遠目にはエスカレーターですが「斜行エレベーター」というものだそうです。世界の各地に存在し、神戸の花山や西宮の名塩といった住宅地に存在しています。 (2020年08月14日 (金) 16時02分)[18208]

加津子 > 銀河鉄道999のメーテルが浮かんできました。宇宙に誘われているようでな気分です。 (2020年08月15日 (土) 22時54分)[18226]

孝子 > 短い俳句のフレーズにこの町にだけの省略は面白いと思っていただきました。季語があっての作品とおもいます。 (2020年08月16日 (日) 12時21分)[18237]

月番 > 50年くらい前の街の景は思い出すと懐かしいですね、進二さん。大型スーパーの出現は地方都市の住民には夢のようでした。掲句はこの「町」とあるので、いまは過疎に近い町かと思いました。
孝子さんの「季語があっての作品」に同感です。
(2020年08月16日 (日) 13時54分)[18245]

千尋 > この町は、かつての賑わいでしょうね。なぜか過去のことと思いました。かつての商店街は今、シャッター通りと言われるようになってしまいました。もっともっと先を見て都市計画は建てて欲しいものです。
そうそう斜行エレベーターは舞子ビラにもあります。 (2020年08月18日 (火) 00時29分)[18275]

月番 > 以前、大会があったところですか、千尋さん?もう記憶がぼんやりしていますが… (2020年08月18日 (火) 11時42分)[18278]

美保子 > 斜行エレベーターと言う言葉も初めて聞きました。あるのですね。見てみたくなりました。送り火を炊いた日は空を見上げるのですが、たいてい星がいっぱいです。星月夜を思い浮かべました。 (2020年08月18日 (火) 21時20分)[18281]

榮一 > 裏六甲に長いエスカレーターが設置されているのが電車から見えます。上に団地と住宅があるようです。車を持っている人は必要ありませんが電車での通勤や買い物に行く人は上り坂がきついと大変です。分譲するセールスポイントであったかもしれません。ただ、この町だけでは説得力がなさそうに思います。 (2020年08月19日 (水) 06時27分)[18288]

世話人 > 作者は伊藤保子さんです。 (2020年08月20日 (木) 07時23分)[18309]
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7、あの日よりかたむく地球原爆忌 投稿者:世話人 MAIL (2020年08月12日 (水) 21時42分)[18153]
   宜子、加津子、循子、進二、鈴子、美保子   6点


月番 > この時期、原爆忌、長崎忌は避けて通れない現実です。それ故に難しいのですが、宜子さん、いかがでしょうか。
(2020年08月13日 (木) 10時43分)[18169]

宜子 > 八月は「八月の六日九日十五日」の句のように、戦争は避けて通れないですし、避けて通ってはいけないでしょう。その原爆投下を「かたむく」としたことに共感しました!全く、あの日から地球全体が傾いているのです。何もかもです。戦後75年、語り継がねば、決して風化させない!この句からその思いを新たにしました。 (2020年08月13日 (木) 11時56分)[18175]

月番 > 宜子さん、早速ありがとうございます。お書きになったこと、同感です。 (2020年08月13日 (木) 12時26分)[18178]

美保子 > かたむく地球 と言う言葉だけで原爆のすごさ、恐ろしさ,痛ましさを表していると思いました。父は農林省から獣医官として出征し、満州から南方に行く予定でしたが、終戦近くには船が足りず、宮崎の都城で待っている間に終戦を迎えました。その時に請われて沖縄の人たちの開拓のお世話をするのに残り、そのまま、開拓が落ち着いて、県庁の畜産課に勤め、宮崎に骨を埋めることになりました。アメリカ側は原爆を落としたからこそ、戦争は終わったのだといいます。日本は真珠湾に仕掛けたのだからと負い目を持ち続けます。それでも、日本人は日本人としての立場で国の悲惨さを忘れることなく、私は戦後生まれですが、母が話すことはしっかりと記憶して、必要な時には声を上げなくてはと思っています。 (2020年08月14日 (金) 10時40分)[18198]

加津子 > 私達の地球は傾きながら何処へ行くのでしょう。75年といえば、もはや傾いていることが普通なのかと考えた一句でした。 (2020年08月15日 (土) 23時04分)[18227]

循子 > 傾いていることが虚であろうと実であろうと関わりなく、読者を納得させるものが掲句にはあります。
加津子さんが書かれたとおり、私達の地球は何処へ行くのでしょう。 (2020年08月16日 (日) 15時50分)[18250]

鈴子 > 宜子さんの書き込みに私も同感です。原爆のこと、戦争のことすべてに繋がります。改めて心しております。 (2020年08月16日 (日) 16時29分)[18254]

鈴子 > 循子さんと色が重なってしまいました。すみません。 (2020年08月16日 (日) 16時33分)[18255]

榮一 > 世界で唯一の被爆国のこの国の心理かもしれません。傾きに対して反応するかしないかも詩歌です。
(2020年08月19日 (水) 06時33分)[18289]

世話人 > 作者は小川紫翠さんです。 (2020年08月20日 (木) 07時25分)[18310]
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8、百歳の涙八月十五日 投稿者:世話人 MAIL (2020年08月12日 (水) 21時39分)[18152]
   宜子、紫翠、孝子、直、淳子、剛、鈴子、美保子   8点


月番 > 原爆忌同様、八月十五日も重い季語です。世代によって受け止め方も違うのでしょうね。 (2020年08月13日 (木) 11時04分)[18171]

美保子 > 母も今年丁度百歳になりました。娘や孫には自分が満州にいたときの事、帰る時の事。静岡の実家にいたのを父に呼ばれて、都城の開拓に入った事。酒屋のお嬢さんとして育った母は座れるのは私におっぱいを飲ます時だけだったと言います。ここ、二十年位は昔の話が延々と続きます。繰り返しの事でも、一生懸命聞くように努めています。日記のように書き留めたものはパソコンで入力してあげるようにしています。まだまだ、頭はしっかりしていますが、やはり戦時中戦後の大変だったことが頭の中の大半をしているように思います。 (2020年08月14日 (金) 10時54分)[18201]

> 私の年代の人達にとって、毎年廻りくる8月15日は、年ごとにその事実は薄れる事は無く、それは更に色の濃さを増すようだ。頭でも惚けない限り、生きてゐる限りである。それぞれの人達が、その時代を生き抜いた事を思い起こして、現在を戒める。百歳の人の涙は長生もあるだろうし、75年前の炎天下の終戦の玉音放送等、その他諸々であり人間それぞれである。いずれも歴史の中で語り継がれるのは辛い事ばかりで、たぶん楽しい事は無い。月番の云われる通り、少し気分が重たくなる句ではある。 (2020年08月14日 (金) 16時49分)[18210]

紫翠 > 「涙」がやや甘いのかなと思いながら選をしました。分かりやすい取り合わせですが、その分読み手の感動は弱くなるような気がします。簡潔な取り合わせは魅力的です。 (2020年08月15日 (土) 11時14分)[18215]

孝子 > 簡潔ですべてをいってるとおもいました、。涙むづかしいですね。ただ三音でほかにどの言葉がはいるのか。むづかしいです。 (2020年08月16日 (日) 12時26分)[18238]

月番 > 「涙」は甘いですね。 (2020年08月16日 (日) 16時27分)[18253]

鈴子 > 確かに涙は甘いかもしれませんが、さまざまな事を実体験された方の涙と思い、母を思いました。 (2020年08月16日 (日) 18時09分)[18258]

榮一 > 明日のことは誰にも分りません。百歳でああれば終戦時は25歳です。涙は当然かもしれません。八月十五日を知る人がだんだん少なくなっています。言えば生の記憶が薄れていくのです。正しく教えていくことは大事ですね。 (2020年08月19日 (水) 06時41分)[18290]

世話人 > 作者は安田循子です。 (2020年08月20日 (木) 07時27分)[18311]
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9、ソナチネの第一楽章茄子の花 投稿者:世話人 MAIL (2020年08月12日 (水) 21時35分)[18151]
   紫翠、義之、眞佐子、循子   4点


月番 > ソナチネは小さなソナタの意で、形式、内容ともに小規模なソナタ。ピアノの教材として使われる、などと精選国語辞典にあります。
(2020年08月13日 (木) 12時05分)[18176]

循子 > 茄子の花がなんとも面白く効いていると思う。チェルニーに比べればソナチネはまだ楽しいほうですが、忙しい右手の指は上手く動かないし、根性のない私はそのうち稽古を辞めてしまいました。
いま聴けばソナチネ1番1楽章は全く違うけれど、10代の私には矢張り茄子の花でした。 (2020年08月13日 (木) 12時20分)[18177]

紫翠 > 「茄子の花」で句が立ち上がったように感じられます。上五中七では何の反応も出なかったのが、「茄子の花」を添えたところで、しっかり像を結んだように思います。 (2020年08月15日 (土) 11時21分)[18216]

眞佐子 > 娘が5歳から⒛歳位まで毎日のようにピアノを弾いていましたので、自分も弾いたような気持ちになっていました。ソナチネの第1楽章で懐かしく昔を思い出させてもらいました。茄子の花がうまく付いていると思います。 (2020年08月15日 (土) 14時07分)[18218]

榮一 > 音楽は小学唱歌と演歌とポピュラーぐらいです。言えばクラシック音痴です。ソナチネが聞こえてこないと茄子の花との関係性が皆目です。残念ながら無縁です。 (2020年08月19日 (水) 06時50分)[18291]

世話人 > 作者は若林千尋さんです。 (2020年08月20日 (木) 07時28分)[18312]
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10、トマト買う義母の畑のなつかしく 投稿者:世話人 MAIL (2020年08月12日 (水) 21時33分)[18150]
  直、保子   2点


月番 > お義母さまもトマトを作っておられたのでしょうか。トマトを買う時、ふっとその畑を思い出されたということでしょうか?どなたでもどうぞ。 (2020年08月13日 (木) 12時44分)[18180]

> 私は義母と言う言葉に弱くて過去何回もかいております。「義母 家内の母親」義母は105歳まで生きてとても可愛いがつてくれました。105歳時突然事故死されとても健康で110歳まで生きると頑張つていました.義母の事がなつかしく書きました (2020年08月14日 (金) 16時42分)[18209]

孝子 > わざわざ義母としたこだわりの意味がわかりませんでした。大事な義母なら母でもと変なこだわりを感じてしまいました。 (2020年08月16日 (日) 12時30分)[18239]

月番 > 多分、事実が母ではなく義母だったのでしょう。必ずしも事実を書かなくても、句の中で真実となればいいので、孝子さんのご意見はそういうことではないでしょうか。
(2020年08月16日 (日) 14時43分)[18246]

保子 > 仲良く義母と過ごされた方なんだなあと直さんと同じような思いで選をしました。が、孝子さんの評を読んでから、〜いろいろあったけど今では懐かしい思い出、真っ赤なトマトを買いました〜になりました。
(2020年08月17日 (月) 23時16分)[18274]

榮一 > 義母さんがトマトを作って毎年送ってくださったのでしょう。田舎に帰ったとき畑仕事を少し手伝ったこともあったのでしょう。その事を思い出したようです。トマトも胡瓜も癖がなくなったように思います。良き思い出なのでしょう。 (2020年08月19日 (水) 06時59分)[18292]

世話人 > 作者は鈴木美保子さんです。 (2020年08月20日 (木) 07時31分)[18313]
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11、八月や空の眼地のめ数多の目 投稿者:世話人 MAIL (2020年08月12日 (水) 21時32分)[18149]
   


月番 > 眼、め、目、と表記が三通りに区別されています。その意図は何でしょうか。難解句です。
どなたか読み解いて下さると助かります。
(2020年08月13日 (木) 12時40分)[18179]

月番 > どなたでも選をされなかった理由を書いて下さい。 (2020年08月16日 (日) 15時29分)[18248]

美保子 > まるっきり、違うかも知れませんが、八月の悲惨さを経験したのは人間だけではない。空を飛ぶ鳥、地上の人や動物など数多の目。それだけだくさんの生き物が八月の空爆、原爆、敗戦を経験した。と言う事かもと。 (2020年08月16日 (日) 22時32分)[18259]

千尋 > なるほど!美保子さんありがとうございます。
やっとこの句を読む入り口が見えてきました。地の「め」は草や木の芽ということもありますよね。悩みが解消し少し嬉しくなりました。 (2020年08月16日 (日) 23時50分)[18262]

義之 > 美保子さんの素晴らしい鑑賞、ありがとうございます。お恥ずかしいことに私は、「眼地」をタイルや煉瓦の継ぎ目のようなものと、解釈してしまった為、掲句の意味が全く分からなくなってしまっていたのです。本当にすっきりしました。 (2020年08月17日 (月) 08時30分)[18263]

月番 > 皆さん、有難うございました。殊に美保子さんの読みに助けられました。 (2020年08月17日 (月) 16時36分)[18268]

榮一 > この国の八月は色々なものが詰まっているようです。 (2020年08月19日 (水) 07時10分)[18293]

世話人 > 作者は主宰先生です。 (2020年08月20日 (木) 07時32分)[18314]
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12、故郷の盆踊り唄夜明けまで 投稿者:世話人 MAIL (2020年08月12日 (水) 21時31分)[18148]
   眞佐子、千尋、剛   3点


月番 > 踊りに加わったことはありませんが、故郷の盆踊唄は懐かしいですね。
(2020年08月13日 (木) 12時49分)[18181]

千尋 > 故里の盆踊はわたしが幼稚園くらいのときに何故か無くなってしまいました。ですから故里の盆踊りに参加したことはありません。
でも、夜通し踊る郡上踊りや風の盆には参加したことがあります。すぐに疲れて夜明けまでということはもちろんありませんが。
この句のような故里があって欲しいという願望も込めていただきました。幼なじみと朝まで盆踊りなんて素敵じゃありませんか。 (2020年08月15日 (土) 11時06分)[18214]

眞佐子 > 昔はお盆になるとどの村にも踊りが立ちました。近くの村まで踊りに行ったこともあります。風の盆や郡上踊りでも輪踊りの中に入れてもらったことがあります。故郷の懐かしい思い出です。 (2020年08月15日 (土) 14時21分)[18219]

眞佐子 > 千尋さまと同じ色になってすみませんでした。 (2020年08月16日 (日) 10時51分)[18229]

> 沢山の人達を集めるメジャーな盆踊りもあるが、昔から土地に根差した盆踊りが残ってゐる。今は僅かの時間で故郷へ帰れる時代になったが、都会に住みつくと、懐かしむのは故郷の佇まいである。特にお盆や正月は故郷で過ごしたいと何時も思った。私の住む富山は「風の盆」と呼ばれ、三日三晩続く、八尾(やつお)の盆踊りがある。最近は行くことも無いし、俗化されて行きたくも無いが、宵の口から始まる踊りの果ては、踊り手と胡弓を弾く人、唄う人。少数で夜明けまで町を流して、その昔はそれなりの風情があったように思う。今でも覚えてゐる囃子唄に、「三千世界の松の木や枯れても、あんたと添わなきゃ、娑婆へ出た甲斐が無い」。私にも若い頃がありました。 (2020年08月17日 (月) 11時48分)[18264]

月番 > 盆踊唄には皆さんそれぞれの青春があるようです。遠い昔ですね。 (2020年08月17日 (月) 16時42分)[18269]

加津子 > 子供の頃の盆踊りは、地区の公民館の庭で姉とお揃いの浴衣を着た4歳頃の写真が残っています。その姉も70歳の若さで2月に急死しました。でも、私にとっての盆踊りは、子育てをした静岡の盆踊り。あの清水の次郎長で知られる港町清水の盆踊りです。気っ風のいい颯爽と躍る次郎長音頭は大好きでした。2年前、東京オリンピック音頭で地域を盛り上げようと、ユーチューブを見てそれぞれが練習をして何とか形になり、今年の盆踊りは大いに楽しもうと思っていたのに、とても残念です。今は、パソコンの前で一人で踊っています。 (2020年08月18日 (火) 23時46分)[18282]

榮一 > 伊勢志摩の漁師村で育った身としてはよくわかる句です。踊り明かすのが普通のことでしたから特徴が無いように思います。 (2020年08月19日 (水) 07時15分)[18294]

世話人 > 作者は村上直さんです。 (2020年08月20日 (木) 07時33分)[18315]
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13、アオザイの手繰る小舟や布袋草 投稿者:世話人 MAIL (2020年08月12日 (水) 21時29分)[18147]
   孝子、洋子、保子、義之、千尋、進二   6点


月番 > アオザイですからベトナムの風景かと思いますが…。布袋草は薄紫の綺麗な花ですが、その繫殖力はすごいですね。
(2020年08月13日 (木) 12時54分)[18182]

洋子 > ベトナムの池(?)でアオザイを着た女性が舟をこいでいます。布袋草があたり一面に咲いて、観光案内のポスターのようにきれいです。先日テレビで、タイだったと思うんですけど布袋草がマスクの原料として、爆発的に売れているという話をしていました。不織布の使い捨てマスクが専門の私も布袋草のマスクだったらつけてみたい気がします。 (2020年08月13日 (木) 14時41分)[18187]

循子 > 細かいことを言うようですが、手繰ると漕ぐとは少し意味が違うので、ちょっと気になります。
布袋草のマスクは知りませんでした。素敵でした、洋子さん? (2020年08月13日 (木) 17時28分)[18192]

千尋 > 何という名前の道具が知りませんが、櫂でも櫓でもない浅瀬の底や岸を突いて舟を進める棒。それで操作するので漕ぐのではなくて手繰るなのではと思いました。岸から綱で手繰ってもらっているのかもしれません。両岸に店のように舟を並べている水路のようなところを思いました。布袋草の花はほんときれいです。 (2020年08月14日 (金) 00時18分)[18197]

義之 > 普通小舟を手繰るとは云わないので、手繰っているのは、布袋草そのものかなと思いました。繁殖力の旺盛な水草は時に水路を塞いでしまいます。「アオザイの操る小舟布袋草」とすればご指摘の曖昧さは解消できそうです。 (2020年08月15日 (土) 02時42分)[18212]

孝子 > 本当はベトナムに行ったこともないし、想像だけの選ですがじぶんなりに布袋草の思い出からびわこで満月を見る舟にのったときの布袋草のものすごい繁殖ぶりを思い出して異国のかんじもいいなといただきました。 (2020年08月16日 (日) 12時39分)[18240]

月番 > 義之さんの「…操る小舟」だと確かに曖昧さは消えますね。 (2020年08月16日 (日) 15時37分)[18249]

進 二 >  句の文字から描ける景は絵になりますので頂戴しましたが、今は多くの国で昼間民族衣装を着て屋外で作業する姿は見かけなくなりましたね。レストランで数人の婦人が演奏する姿、民芸品を売る専門店の女性、こんなアオザイも素敵でしたがこの民族衣装が一番輝いて見えるのは、自転車に裾をなびかせて走るアオザイでしたね。結論としましては、少し懐かしさも含めて頂戴致しました。 (2020年08月16日 (日) 17時29分)[18257]

榮一 > 映像でしか見たことのない景で頭では理解できても身近に感じられませんでした。実感に乏しい句でした。 (2020年08月19日 (水) 07時18分)[18295]

世話人 > 作者は和田柊子さんです。 (2020年08月20日 (木) 07時35分)[18316]
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14、万緑や傘寿迎へし同期会 投稿者:世話人 MAIL (2020年08月12日 (水) 21時26分)[18146]
   紫翠、孝子、直、保子   4点


月番 > 傘寿を迎えての同期会に出席なさる方々は、身心共にお元気で、経済的なゆとりも有り、恵まれておられますね。 
(2020年08月13日 (木) 11時22分)[18172]

循子 > 「万緑や」に喜びが溢れているようです。ただ今年は多分この喜びの会もコロナ禍のために、お流れになるのでは?と気になるところです。 (2020年08月13日 (木) 11時38分)[18173]

> 傘寿の同期会羨ましいです。私の所はコロナ関係で、全部取り止め、延期ばかりです。何とか頑張つてください。 (2020年08月14日 (金) 11時34分)[18205]

紫翠 > 「万緑」が効果的に働いている。中七の表現に工夫があり品格のある作品と思います。 (2020年08月14日 (金) 11時44分)[18206]

孝子 > 季語のはたらきが一般的な素材を完璧にしたとおもいます・ (2020年08月16日 (日) 12時42分)[18241]

榮一 > 万緑も傘寿の同期会も生命力にあふれて喜ばしいですね。 (2020年08月19日 (水) 07時23分)[18296]

世話人 > 作者は樋口進二さんです。傘寿おめでとうございます。
(2020年08月20日 (木) 07時42分)[18317]
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15、花言葉は「吉報」と言うあやめかな 投稿者:世話人 MAIL (2020年08月12日 (水) 21時24分)[18145]
   保子   1点


月番 > あやめの花言葉は知りませんでした。吉報とは幸せな、嬉しい花言葉ですね。 (2020年08月13日 (木) 13時00分)[18183]

保子 > あやめの花言葉は知らないのですが、この句自体が中原淳一のジュニアソレイユの表紙絵のように感じました。鍵括弧は不要かなと思いました。 (2020年08月14日 (金) 19時43分)[18211]

月番 > 私も括弧は無くもがな、と。選をしなかった理由のひとつです。
句には関係ないけれど、ジュニアソレイユで年代がわかります。同じ中原淳一でも私はひまわり世代です。ますます齢を感じています。
(2020年08月16日 (日) 16時24分)[18252]

榮一 > 色々な花には色々な花言葉があります。特別な感慨はありませんでした。 (2020年08月19日 (水) 07時25分)[18297]

世話人 > 作者は太田鈴子さんです。
(2020年08月20日 (木) 07時43分)[18318]
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16、新宿の墓碑を洗いて夕立過ぐ 投稿者:世話人 MAIL (2020年08月12日 (水) 21時23分)[18144]
   宜子、加津子、洋子、淳子、循子、義之、千尋、主宰   8点


月番 > 最高点句です。
多数の共感を得られたのは、或る句がベースにあるからではないか。一読後、月番は嬉しくなりました。
採られたかたは勿論、採らなかった方もどうぞ。
(2020年08月13日 (木) 10時58分)[18170]

宜子 > 「新宿」で「墓碑」ならば、これはもう〈新宿ははるかなる墓碑鳥渡る  福永耕二〉ですね。福永耕二の句は「はるかなる墓碑」と情景の提示だけですが、掲句は夕立に墓碑を洗わせています。そこがこの句を採る、採れないの分かれるところかと思います。夕立に洗われたことで、新しい新宿のビル群が見えるようです。都庁のある西新宿、今は賑やかさはありません。 (2020年08月13日 (木) 11時47分)[18174]

月番 > 宜子さん、有難うございます。物忘れの激しくなった今も福永耕二の句は忘れられません。 (2020年08月13日 (木) 13時09分)[18184]

洋子 > 新宿の墓碑ときたら、見逃すわけにはいきません。あこがれと寂しさのある福永耕二の句ですが、今年の新宿は、新宿歌舞伎町という新型コロナのエピセンターと呼ばれる恐ろしい所になってしまいました。コロナを洗い流してほしい夕立です。 (2020年08月13日 (木) 14時23分)[18185]

加津子 > 私は、西新宿のビル群に埋もれた墓碑がいいなと思いいただきました。新宿といえば西新宿というのも勝手な思い込みです。 (2020年08月15日 (土) 23時34分)[18228]

孝子 > 不勉強なわたしはみなさまのいわれている句も作者も初耳でした。あらためて調べて素敵なひとと感じましたが、どうして才能のあるひとは夭折するのでしょうね。 (2020年08月16日 (日) 12時47分)[18243]

義之 > 都庁ビルのある日本一のターミナル新宿である。江戸時代は日本橋を起点に甲州街道の最初の宿場が内藤新宿であった。広重の浮世絵では宿場の風景の真ん中に、馬の四つ脚と馬糞が描かれておりなんとも野暮ったく、江戸百景「大はしあたけの夕立」とは、雲泥の差の扱いである。人の多く住む宿場町なら庶民の墓地もあったに違いない。今も昔も夕立は街を洗い過ぎ去って行くのである。 (2020年08月16日 (日) 22時54分)[18260]

榮一 > 古くは甲州街道の宿駅でした。現在は東京でも有数の繁華街です。東京都庁を始め高層ビルも林立しています。林立のビルを墓碑と感じるのは説得力があります。人は多いですが都会のビルの谷間に顔は見えないですね。何事も何物も多すぎるとすべてが薄くなるのですね。 (2020年08月19日 (水) 07時41分)[18298]

世話人 > 最高点は石田剛さんです。
お世話様ですが、月番をお願い致します。 (2020年08月20日 (木) 07時46分)[18319]
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17、晩夏光少女の白い足裏かな 投稿者:世話人 MAIL (2020年08月12日 (水) 21時19分)[18143]
  紫翠、洋子、循子、眞佐子,鈴子、主宰   6点


月番 > 読者によって様々の場面を想像されると思います。
どなたからでもどうぞ。 (2020年08月13日 (木) 10時28分)[18167]

洋子 > 「新涼や白きてのひらあしのうら」(川端茅舎)を思い出しました。夏の終わり、秋の初めは、こんがり焼けた体の中で、足の裏だけは白く残っているんでしょうね。掲句は「少女の白い足裏」なので、とても若々しくなまめかしいですね。 (2020年08月13日 (木) 14時50分)[18188]

紫翠 > すぐ尾崎放哉の「足のうら洗へば白くなる」を思いました。「晩夏光」の取り合わせで、これからの少女の人生を感じました。
(2020年08月14日 (金) 11時33分)[18204]

眞佐子 > 我が家の女子高生も毎日の部活動でこの時季真っ黒に日焼けをしています。腹ばいになって本など読んでいますと、足の裏だけが真っ白です。実景が良く見えてきました。 (2020年08月15日 (土) 14時32分)[18220]

月番 > 足の裏は結構の数が詠まれているので難しいと思いますが、やはり晩夏光で成功したのでしょう。眞佐子さんと同様、腹這いの少女を思いました。 (2020年08月16日 (日) 16時09分)[18251]

鈴子 > 健康的な少女が思い浮かんできます。皆さんが書きこんでお
られるようにやはり、晩夏光の取り合わせの巧さと思いました。 (2020年08月16日 (日) 17時04分)[18256]

榮一 > 夏の日に腕も足も日焼けしても足の裏は焼けません。昼寝でもしていそうです。健康的です。まさに晩夏です。 (2020年08月19日 (水) 07時48分)[18299]

世話人 > 作者は石田加寿子さんです。 (2020年08月20日 (木) 07時48分)[18320]
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