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亞里亞ちゃんは小さい頃にお父さんを亡くしました
でもお父さんの遺産でお母さんと大きな家に住んでいます
そんなある日の事
亞里亞ちゃんはお母さんに呼ばれました
亞「お母さん・・・・ごようじってなあに？」
母「今言うわね、入ってきて」
お母さんがそういうとある父子が入ってきました
母「お母さんね、この人と結婚する事にしたの、
だから今日からこの人は新しいお父さん、
隣の男の子は亞里亞のお兄さんよ」
亞「亞里亞の・・・・・兄・・・・や？」
亞里亞ちゃんが不思議そうな顔をしていると
兄「よろしくね、亞里亞ちゃん」
父「よろしく」
といって兄やは飴をくれました
亞「うん、ありがとうなの」
その日から4人で暮らすことになりました
亞里亞ちゃんは毎日のように兄やと遊びました
亞「兄や・・・・ご本読んでくれる？」
じ「亞里亞さま、それなら私が・・・」
兄「いいですよ、じいやさん」
亞「兄や、お馬さんになって〜」
兄「わかった、ほらのりなよ」
亞「ありがとう、兄や」
数日後
母「亞里亞ったら、すっかりなついちゃって」
父「・・・ああ、そうだな」
母「どうかしたの？」
父「い、いや、なんでも」
母「あなた変じゃない？
話しかけても上の空だったり・・・、
本当に私の事愛してるの？」
父「なにいってるんだ、当たり前だろ！」
母「そうよね、変な事聞いちゃって」
父「いやいいよ、気にしてないから」
母「そうそう、あなたが欲しがっていた
ワゴン今夜届くらしいわ」
父「そうか、ありがとう・・・そうだ、
明日4人でドライブに行かないか？
新しい車を買ったことだし・・」
母「あら、いいわね、二人とも喜ぶわよ」
そして、次の日
亞里亞ちゃんは家族で海にやってきました
亞「わあ・・・コレが海なの・・・・」
母「二人で行ってもいいけど、
あんまり遠くに行かないのよー」
兄「はーーい！」
亞里亞ちゃんは兄やと水遊びをしました
亞「海って、しょっぱいけど・・気持ちいいの」
兄「そうか、それは良かった・・・・」
亞「どうしたの？兄や・・・」
兄「あ、何も・・・・、
そうだコレをあげるよ」
兄やがくれたのは紐のついたほら貝でした
亞「コレをどうするの？」
兄「こうやって口につけてふくんだ」
ヴォー、ヴォオーー
亞「すごいの、ふーふー、・・・あれ、音が出ないの？」
兄「じゃあ、耳に当ててみてよ」
亞「ザザーン・・・・って音がするの」
兄「海の音だよ、どうだい？」
亞「これ、大事にするの・・・」
兄「そうか・・・・それはよかった・・」
亞「兄や・・・・?」
兄やはとても悲しい顔をしていました
そしてご飯を食べて家に帰ると亞里亞は眠っていました
母「疲れたのね・・・」
父「おぶってやれ、大事な思い出だ」
母「え？どういうこと？」
父「あ、いや、家族4人の最初の・・」
兄やは亞里亞を部屋までおぶりました
兄「おやすみ・・・・楽しかったよ・・・」
次の朝
ガタン！
大きな音とともにじいやさんが入ってきました
亞「どうしたの？じいや・・・・」
じ「亞里亞さま・・・お父様と、兄やさまを知りませんか？」
亞「知らないの・・・・・なにかあったの？」
じ「朝から見当たらないのです」
そのとき他の使用人の大声が響き渡った
使「みなさん！テレビのニュースを！」
じ「ニュース？」
テレビを点けるとそこには
亞「あ、お父さんがうつってるの・・・」
じ「なぜ、写真がニュースに？」
そのときそこにいた人々はアナウンサーの言葉に驚愕した
ア「警視庁は連続結婚詐欺師田中○×容疑者を全国に指名手配しました」
母「結婚詐欺？！」
ア「田中容疑者は30，40代の女性に婚約関係を結ばせ、
車や貴金属などを買わせた後逃亡すると言う手口で、
現在被害総額は8000万円に登っています」
じ「じゃあ、このお方は奥様に車を・・・・」
母「そんな・・・・」
ア「さらに自分の息子をつれバツイチとして、
相手の信頼を得ていると言う証言もあり・・・」
亞里亞はみんなが驚いている理由がわからなかった
そして兄やがすぐ帰ってくると信じていた・・・
あの貝がらを吹き続けながら・・・・・
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