三戸ゼミ掲示板 ―大学院版―
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[ No.635 ]
215年度春学期第7回ゼミ報告
投稿者: 謝晶
2015年06月08日 (月) 18時32分 |
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【日時】6月3日 (水) 13:00〜18:00 【場所】国社棟604室 【出席】 三戸先生 (博士後期2年) 中村さん (博士後期1年) 阪本さん (博士前期2年) 坂倉さん、陳さん、黄さん、沙さん、唐さん、 (博士前期1年) 木田さん (研究生) 謝
目次 T.先生のお話 U.ゼミ生の報告 V.先生からの本のご紹介 W.来週の予定
I.先生のお話
[1.信頼について] ゼミ生の「遅刻」をきっかけに「信頼」について議論されている。
(1)信頼されるには、困難な状況においても、準則を守り切ることである。 困難な状況といえば、いついかなる時でもということである。守り切ることは、意識的にして、必ずすることである。 遅刻したことを「ミス」と考えることも、「準則を守らなかった」とも考えることができる。 周りの「信頼」を失ったのであれば、「準則」を立て直し、その「準則」を守っていくことで、信頼を回復していかなければならない。
(2)準則 宗教 共同体… … 準則 伝統(慣習)
↓↓
市場 ━━━ 個人の価値観(選択基準)による選択 民主主義
昔は、準則は宗教、伝統(慣習)のことを指す。 今は、準則は価値観になった。
[2. 能力と努力について]
能力(才能) ← 結果 努力 結果から見ると、成功をおさめるために、努力と能力がどちらか重要であるか。 また、能力を持ち、よく頑張れば、必ず成功できるか。 運と縁の影響を受けるか。実は、努力しても、運、縁がないと、結果がでない場合がある。 運と縁をつかむ努力が重要である。
[3.fairについて] FIFA汚職事件のニュースにより、fairの件について議論されている。 〜fair〜 ルールが明確(妥当性、納得性) ルールが明示 ルール通りにジャッジ
(1)ルールを絶対に守る (2)a〉ルールを違反ではないが、「キタナイ」ことはしない ┇ b〉キタナイことするなら、「負けた方がいい」 (3)ルールを違反であっても、勝てば(結果を出せば) …市場原理主義 (4)勝つために、ルールを変えさせる
[4「企業と社会」の観点―「制度」と「組織」]
〜社会性(社会的課題の解決が目的)〜
大企業<社会的企業<事業NPO<NPO
〜収益性(企業の存続が目的)〜
NPO<事業NPO<社会的企業<大企業
制度:市場、法律を中心として企業を見る…X型人間観 組織:組織という捉え方で企業を見る…Y型人間観
組織の維持存続させていくことが、マネジメントである。 維持存続させるためには、環境適応が必要である。 環境適応のために、市場、地域、生態系(自然)を見る必要がある。
最近の改革(例:アベノミクス)は、制度の観点のみ考えるが組織という観点で企業を見ていくことが必要ではないか。
U.ゼミ生の報告
唐さん 「CSRとCSVの関係に関する先行研究の一部のまとめ」 黄さん 「経営者権力の正当性」
V.先生からの本のご紹介 伊藤元重『流通大変動』 NHK出版新書 佐々木俊尚 『レイヤー化する世界』NHK出版新書
W.来週の予定
中村さん、唐さんの発表
削除キー:1111
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[ No.634 ]
2015年度春学期第六回ゼミ報告
投稿者: 木田世界
2015年05月30日 (土) 01時08分 |
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【日時】5月27日(水)13:00〜19:00 【場所】国社棟604室 【出席】 三戸先生 (博士後期2年)中村さん、王さん (博士後期1年)阪本さん (博士前期2年)黄さん、唐さん、沙さん、(坂倉さん) (博士前期1年)木田 (研究生)謝さん
目次 1.先生のお話 2.発表 3.来週の予定
1.先生のお話
最近、安保法制に関して、自衛隊の出動要件の解釈などが議論されている。 そこでは、「自衛隊員の生命が危険にさらされるリスク」ばかりが問題にされているが、 そもそも戦争をするとはどういうことか、という視点が欠けている。
<1.戦争について> (1)戦争に勝つとは 戦争に勝つとは、どういうことを意味するのだろうか。 それは、何が勝つことを意味するのか。 国 軍隊 個々の軍人
第二次世界大戦では、戦闘に負けたフランスや勝たなかった中国(共産党)が「戦勝国」となった。 戦争に勝ったか負けたかは、戦闘時においてではなく、戦後に決まるのであり、 軍の勝ち負けではなく、国単位で見たときに何を得、何を失ったかが決定的なのである。
軍が戦闘に負けても、戦勝国となることがある。 逆に、戦闘に勝っても得をするとは限らない。 そこに、「戦わずして勝つ」という孫子の凄さがある。
(2)「企業と社会」論と戦争
アメリカの軍産複合体など、先進国の武器を作る会社が武器を紛争地域に供給しているからこそ、 紛争が拡大・深刻化している。 社会の外に広がる自然を破壊することに対して「企業の社会的責任」が追及されている。 それならば、自国社会の外に広がる世界で紛争を起こしていることについて、なぜ「企業の社会的責任」が求められないのか? 人々の意識で政治と経済が無意識のうちに分離されており、思考停止してしまっているのではないか。 だから、グローバリゼーションという時の「グローバル」は、「グローバル・マーケット」しか意味していないのである。
<2.『心』と現代の日本における倫理の欠落」>
心とは、他者への配慮、気配りのことである。
他者の気持ちに立つことが、日本人の美徳、倫理とされてきた。 しかし、70-80年代の日本では自分の気持ちに立つことばかりが肯定されるようになった。 (たとえば、自分に素直になれ、我慢するな、あなたのわがままに答えます、等)
かつての日本では、共同体・伝統に立った価値観があり、他者への配慮・気配りが倫理・美徳とされた。 また、そこでは滅私奉公という倫理が存在した。
欧米では、個人という思想のもと、個人の意思決定に基づく責任という倫理がある。 それは、法や市場という社会システムに適合した思想だと言える。
そして、現代の日本では、共同体や伝統に基づく倫理は失われ、 一方で確たる個人という意識もなく、ただ自分(エゴ)のみが絶対化されつつある。 そこに現代の日本における倫理の危機があるのではないだろうか。
<3.企業観と企業の社会的責任>
<企業観(ガバナンス)> <企業の社会的責任>
〜80年代 公器 公害、負の結果への対処
バブル経済
80年代〜 法人(奥村) 利潤追求批判 社会貢献(活動) 従業員共同体(伊丹)
(共同体中心の考え方、政府主導)
バブル崩壊 90年代〜 ステークホルダー論――――- CSR・・・フェアトレード(非市場) ↕ 社会的企業 株主主権論 利潤追求肯定 CSV・・・BOP(市場)
(個人中心の考え方、政府はサポート役)
80年代のバブル期において、巨額の利潤を上げた企業は、それを社会に還元するべく、社会貢献をすることが求められるようになった。 バブル崩壊以降、株価の低迷やアメリカの影響で、株主主権論が登場し、 また、それに対抗する形で、ステークホルダー論が提唱されるようになった。 会社はステークホルダーのためのものという考え方は、CSR論に展開されていった。 しかし、株主主権論が強まると、事業による社会課題解決と利潤獲得というCSVが支持されるようになった。
80年代における社会貢献論は、ガバナンス論、企業観と結びつけられていなかった。 そのため、社会貢献として具体的にどんな活動をやるのか、という以上に論が深まらなかった。 90年代におけるステークホルダー論と「CSR」論の登場で、ガバナンス論・企業観と企業の社会的責任が結び付けられて論じられるようになった。 ところが、「CSR」という言葉は、 「Corporate Social Responsibility、企業の社会的責任」つまり「企業が社会において負っている役割や責務」 という元の意味が失われ、社会貢献活動の延長の意味合いで捉えられてしまいがちであった。 そのため、「CSRなんて古い」「CSRからCSVへ」などという主張がなされるようになってしまったのである。 CSRとは、本来「企業が社会において負っている役割や責務」である。 役割や責務の内容そのものは社会の変化に応じて変わるであろうが、 社会における役割や責務が存在すること自体はなんら変わらないはずであり、「古くなる」ようなものではない。
今後、 なぜ、社会貢献論からCSR論、CSV論というように世の流れが変わってきたのか? 社会貢献論とCSR論において企業に求められる具体的な責任の内容はどう変わってきたのか? 「ステークホルダー」という言葉が、ガバナンス論とCSR論どちらで先に使われるようになったのか? 考えるべきであろう。
2.発表
・陳媛「NPO組織の社会的責任―役割責任を巡って―」
・黄徐全「企業の社会的責任(CSR)に関する研究―正木氏による所説を中心に―」
3.来週の予定
・黄さん、唐さんの発表
・今後の予定の決定
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[ No.629 ]
2015年度春学期第五回ゼミ報告
投稿者: 沙海瑩
2015年05月20日 (水) 18時45分 |
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【日時】5月20日(水)13:00〜19:00 【場所】国社棟604室 【出席】 三戸先生 (博士後期2年)中村さん、王さん (博士後期1年)阪本さん (博士前期2年)坂倉さん、黄さん、唐さん、沙 (博士前期1年)木田さん (研究生)謝さん 先生のお話
○論文の書く方法 はじめに(テーマ、問題) ↓ 本論: 事例 統計 先行研究:何をどこまで明らかにしているのか?利用すべきしたいもの、検討、展開すべきことは? 論理展開 ↓ 結論:問いに対する答え 問いと答えの意味、価値 残された問題
○ 解釈→理解 自己(主観的)→対象(客観的)
知っている――教育、情報収集 わかる――理解力、学習能力 できる――実行力 する――必然性 最も重要なのは「わかる」と「できる」
○五十歩百歩 少しの違いはあることはあるが、本質的には同じことだという意味。 五十歩退却した兵が百歩逃げた兵を臆病だと笑ったが、逃げた点では同じだから笑う資格 はない、というたとえ話から出た語。 個別―共通性を抽出(独自性を排除、捨象)→普遍(共通)
○臓器移植とクジラの捕食についての新聞記事を読む感想
沙の発表 修士論文進捗報告第二回 目次の確定と先行研究について テーマ 企業CSR経営の日中比較 ―食品安全問題について―
黄さんの発表 「経営者権力の正当性」 はじめに 1経営者権力の正当性―バーリ― 2株式会社権力の正当性―エプスタイン― 結び
来週の予定 沙の発表 黄さんの発表
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[ No.630 ]
投稿者: 沙海瑩
2015年05月20日 (水) 18時50分 |
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5月26日(火)―5月29日(金) 東京ビッグサイト2015NEW環境展 阪本さんの日程は28日午後1時 参加する人は阪本さんと連絡してね
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[ No.631 ]
投稿者: 唐楠
2015年05月26日 (火) 20時00分 |
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頭移植のニュースについての感想
もし頭移植が可能になったら、自分の脳が他人の体を支配することなど、「脳だけが人を判定できるなのか」という話が出ています。 今回の手術を含めて、現在の臓器移植には、脳死と判定される人をドナーとする場合が少なくないです。 心臓が動いているにもかかわらず、脳死と判定されると臓器の摘出は認められます。 つまり脳の生死が人間の生死を判定することがあります。
手術の倫理的な問題があるとの批判について、手術を受けたい患者のスピリドノフ氏は 「腎臓移植や心臓移植と同じようなものではないか」、 「心臓移植も、ある時点までは倫理に反するものと考えられていました。人間の心は心臓に宿ると考える人もいましたからね」と答えた。 これから、頭移植は倫理的に認められると信じています。
いまの臓器移植と今回の頭移植に関しては、 脳死のドナーの体の一部を摘出して患者に移植するという点で本質的には同じです。 今回移植するのは頭以外の「身体」の全体という違いにすぎない。 技術的な問題は別ですが、倫理的には脳死が人間の死亡と認められている現在、これからはこういう移植も認められる可能性があると思います。
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[ No.632 ]
投稿者: 中村貴治
2015年05月27日 (水) 04時26分 |
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沙さんが報告してくれた内容に加筆をします。
知覚・行動の流れ 各段階で必要とされる要素 ↓ 知る(知っている)――教育、情報収集 ↓ わかる――――――――理解力(学習能力) ↓ できる――――――――実行力 ↓ する ――――――――必然性
このうち、最も身に着けるのが難しく大学で形成すべき力は、 「わかる」と「できる」ではないか。 しかし、教育制度改革を始めとして社会の風潮では、 「わかる」と「できる」を省き、「知る」と「する」のみを重視するようになっている。 (cf/G型大学かL型大学か、大学の専門学校化。資格の重視) 「わかる」ために必要な「学習能力」をどのようにすれば身に着けることができるかを考えなければならない。 |
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[ No.633 ]
投稿者: 阪本
2015年05月27日 (水) 06時22分 |
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先生がゼミ冒頭でお話された「軸」について追加します。
質問が漠然としている場合、 善−悪、偶然―必然、意図 など、ある現象を直感的に位置づけられるような軸を持つよう心がける。 位置づけが意味づけを可能とし、解釈→理解に至る。 「軸」を持っていたら、似たような対象に対してもその共通項と差異性を見つけることができる。
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[ No.628 ]
2015年度春学期第四回ゼミ報告
投稿者: 唐楠
2015年05月19日 (火) 16時43分 |
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【日時】5月13日(水)13:00〜18:00 【場所】国社棟604室 【出席】 三戸先生 (博士後期2年)中村さん、王さん (博士後期1年)阪本さん (博士前期2年)坂倉さん、陳さん、黄さん、唐 (博士前期1年)木田さん (研究生)謝さん
1、先生のお話 [まこと]について 誠: 関係性の中でのまこと 日本の場合 真、実: 唯一、絶対、客観的なまこと 中米の場合
2、みなさんの報告 @唐の研究テーマの報告 日本企業のCSRとCSV取組の実態考察
A黄さんの研究論文の報告 バーリ=ミーンズ[株式会社革命論]再検討ーCSRを中心にして
B陳さんの研究進歩発表 NPO法人における社会的責任ー必要性及び内容に関する検討
C坂倉さんの修士論文経過報告 三重県の地域活性化と企業のあり方ー社会的責任を中心に 3、来週の予定 黄さんと沙さんの発表 dvdの視聴 |
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[ No.625 ]
2015年度春学期ニュース・コーナー第一回
投稿者: 黄 徐全
2015年04月24日 (金) 23時43分 |
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[ No.626 ]
投稿者: 中村貴治
2015年04月26日 (日) 23時07分 |
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[ No.627 ]
投稿者: 坂倉尚道
2015年05月06日 (水) 21時50分 |
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[ No.624 ]
2015年度春学期第三回ゼミ報告
投稿者: 黄 徐全
2015年04月22日 (水) 23時12分 |
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【日時】04月22日(水)13:00〜20:10 【場所】国社棟604室 【出席】 三戸先生 (博士後期2年)中村さん、王さん (博士前期1年)阪本さん (博士前期2年)陳さん、沙さん、唐さん、坂倉さん、黄 (博士前期1年)木田さん (研究生)謝さん OG:門井さん T先生の話 東大総長賞の4人はなぜ「突き抜けた」か 昨年度の受賞者の素顔〈AERA〉
総長大賞 2∕48 課外・社会 4∕19 学業 7∕29 「縁」➪求める、活かす 「視点」➪自分のものにする(挫けぬ想い) 過去➪社会➪未来 家庭➪学校、大学➪職業、企業
U報告 1.謝さんの研究計画書 日系企業のBOPビジネスへの一提案 ―NEC、京セラと「山寨手機」天宇朗通との比較を通して―
2.唐さんの発表(修士論文研究方向報告) 日本企業でのCSVの受け取り方に関する考察
3.黄の修士論文報告 バーリ=ミーンズ「株式会社革命論」再検討 ―CSR(企業の社会的責任)を中心として―
4.坂倉さんの修士論文 進捗報告 社会的企業と日本の地域問題 |
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[ No.623 ]
2015年度春学期第二回ゼミ報告
投稿者: 陳媛
2015年04月18日 (土) 22時58分 |
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【日時】04月15日(水)13:00〜18:00 【場所】国社棟604室 【出席】 (博士後期2年)中村さん、王さん (博士前期1年)阪本さん (博士前期2年)陳、黄さん、沙さん、唐さん、坂倉さん (博士前期1年)木田さん (研究生)謝さん OG:門井さん
T先生のお話し ○「公」の変容 公(家)→公 →官(国家)→否定 →open(開)やcommon(共) 「公・公共性」は publicであり、privateの補完である。 「公」の対語は「私」である。ゆえに、「私立大学」の反対は「国立大学」と 呼ばれたのではなく、「公立大学」と呼ばれていた。 「公」は「官」(国家)へと変容。「民営」企業と対照に「官営」企業があった。 例:富岡官営事業 グローバリゼーションにより、「公」や「官」は徐々に否定され、現在の open(開)やcommon(共)へと変容。否定される原因は競争、効率性にある。
○現代企業はNPOと実際に変わらなくなってきている。 現代企業は社会的責任に取り組み、社会的企業へと変容している。 収益性や社会性の両方を求めている。一方、事業NPOは出現している。 社会性のみならず、収益性をも追求し始めている。両者の違いは利益を 成員間で分配するかどうかにある。しかし、現代企業は内部留保を重視し、 実際に利益を成員間でそれほど分配しなくなってきている。ゆえに、 現代企業はNPOと本質的に変わらなくなってきている。
○行政、企業の代わりにNPO、社会的企業は出現している。 宗教、近代国家の代わりにNGOは出現している。
○グローバル人材とは グローバル市場における「競争」に勝ち残るため、グローバル人材を求める 現在は、グローバルな社会における「協力」により、環境を守り、生存を図る。
UM1、M2の発表 木田さん、沙さん、陳
V歓迎会、先生の誕生日会
W来週の予定 M2(坂倉さん、黄さん、唐さん)、研究生(謝さん)の発表
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[ No.622 ]
2015年度春学期第一回ゼミ報告
投稿者: 坂倉 尚道
2015年04月11日 (土) 06時49分 |
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日時】04月08日(水)13:00〜19:00 【場所】国社棟604室 【出席】 (博士後期2年)中村さん (博士後期1年)阪本さん、 (博士前期2年)陳、黄さん、沙さん、唐さん、坂倉 (博士前期1年)木田君 (研究生)謝さん
T.先生のお話
(1)「型」から見る「前近代」「近代」「現代」 @「型」と「型通り」 「型にしたがう」「形になる」という言葉がある一方で、 「型通り」という言葉が存在する。 「型通り」とは「つまんない、オリジナリティがない」という意味である。
A「文化」という「型(―心)」 「型を失った富士山」は「富士山」だろうか。 もし、富士山が噴火し、あの美しい形が失われたら それはもう“富士山”でなくなるのではないだろうか?
中国の京劇や雑技団の学校で「学ぶ」事も、 大学院で先生から「学ぶ」事も「型を学ぶ」ということである。
B「規則」という「近代の型」 M.ウェーバーの正当な支配の3類型の理論 (@「カリスマ(型)支配」、A「伝統(型)支配」、B「合法(型)支配」) によると、「近代化」「組織の大規模化」が進むにつれ、 「法」「規則」による「合法(型)支配」になっていく。その典型が、「官僚制」である。 また、「市場」も「規則」であり、 「規則」であるから「誰でも参加できる」し「グローバル化」する。 一方、「共同体」では「文化(型)の共有」を果たすことで、一員として受け入れられる。
C「型」を否定する「近代」 「近代」とは「個人」と「合理性」 (「科学」は「「個別「特殊」」と「普遍性」)の時代である。 「型」を「型通り」(=つまらない、オリジナリティがない)と言うのも、 「個人」という「近代イデオロギー」による。
D現代の「個人主義」の変化 現代の「個人」は、「個人の意思決定を尊重する(「自由」「責任」)」から、 「個人を不快にさせることに対する反対」に変わる。 (セクハラなど) E「美術(絵画)」の変化 前近代の美術はジャンルにグレードがあり、「権威」(「文化」「型」)に従っていた。 (@「宗教画」A「歴史画」B「人物画」) −(「風景画」「静物画」は存在しない) 近代の美術は、18c〜19cには、「美(とは何か)」の追求」の時代、 そして20cは「自己表現」の時代になる。 F「経済学(市場)」と「経営学(大企業)」 「経済学」は、「既にある欲求(=需要と供給)」に応える。 (「資本(金利)「通貨(為替)」「株」など)
「経営学」は、「欲求の創造(=顧客の創造)」を行う。 「(「マーケィング」と「イノベーション」)
フォードの「大量生産」では、いずれ「顧客の創造」が出来なくなる。 だから「マーケティング」と「イノベーション」が必要となる。 (GMの「モデルチェンジ」「商品のステータスによる序列化」)
しかし、他方で「大企業」の「欲求の創造」により「環境破壊」が生まれる。 「CSR」の議論が生まれ、「NPO」「社会的企業」が登場してくる。
(2)「社会」のお話―「NPO」「社会的企業」とは何か−
@「NPO」「社会的企業」「行政」「現代企業」の区分
「NPO」「社会的企業」「行政」「現代企業」はどのように軸で分けられるのか。 まず、「単一の社会的課題-―複数の社会的課題」「営利―非営利」という 2軸で分けることができる。
「社会的企業」・・・「単一の社会的課題」かつ「営利」 「NPO」 ・・・「単一の社会的課題」かつ「非営利」 「行政」 ・・・「複数の社会的課題」かつ「非営利」 「現代企業」・・・「複数の社会的課題」かつ「営利」
しかし、「事業NPO」「公企業」「社会的器官としての現代企業」の存在を考えたとき、 「営利」「非営利」ではなく、「商品化」「税・寄付」で分けた方が適切ではないだろうか。
A「NPO」「事業型NPO」「社会的企業」の登場の背景
「家共同体」「村落共同体」が「近代化」することにより、 「システム世界(行政と市場)」「生活世界」に分かれ、 その後、「システム世界」が拡大し、「生活世界」を浸食していく。
その「システム世界」が拡大していくなかで、 そこから落ちこぼれていくものを補完する機能を担っているのが「NPO」ではないか。 「システム世界」の「行政」が「公助」、「市場」が「自助」、そして「NPO」が「共助」である。
(3)「公」のお話―日本の「公」の歴史、これからの「common」―
@20cまでの日本の「公」概念 日本において、11c〜20cの「公」は「家」であり、 19c末〜20c末の「公」は「官」であった。
日本は、「統治者が土地の所有者でない」というユニークな中世を経た後、 明治維新の「王政復古」により古代の「公(天皇(朝廷)」への復古が起こる。 ・日本の「公」の歴史的推移 @古代 7c〜11c 公地公民制―農民の所有権はない
A中世1 11c〜14c初 鎌倉幕府 ―(開墾地主の)土地所有権を認める B中世2 15c〜16c 戦国大名−実力によって土地を得、領民のための統治を行う C中世3 16c〜17c初 織田信長―兵農分離によって武士(統治者)≠地主となる
D近現代 19c末〜1980’s 王政復古―「国家」が「官」となり「公」となる。
A新しい「公」を模索する日本 1980’s以降、「日本的経営」が否定され、個人主義への倫理観の変容の中で ヨーロッパ型の「公」が模索されている。
家(うち)→開open 官(上下)→共 common(横)
・問題点 日本では「開」ばかりが言われ(「市場」「株式会社(会社は株主のもの)」)「共」が弱い。 また、「協力」が「競争」「利潤拡大、コストカット」の為になってしまっている。 しかし、最近の「絆」という言葉、「地域」への関心の高まり、 そして「NPO」の登場に見られるように、真の「共」への動きも高まってきている。 また、「家」は「うち・そと」の観点だけでなく、「共」の観点からも考えるべきではないか。
B世界、自然との「common」 「自分達の今」を正当化するためだけに歴史をつかうものは、お互いを理解できず、世界の「common」は実現しない。 また、人間以外の他の生き物は本当に犠牲になってよいのだろうか。 人間が行っていることも「Humanism(人間中心主義)」として相対化して見ていくことが必要である。
U.今年度のスケジュール決め [No621]を参照
V.来週の予定 M2陳さん、沙さん 修士論文の経過報告 M1木田君 学部卒業論文の発表
p.s. 阪本さんが博士後期に進まれ、木田君も博士前期に進学。 私、坂倉も復帰することとなりました。来週には王さんも復帰される予定です。 また研究生として謝さんが新たに参加することになりました。 皆さん共に学んでいきましょう!
削除キー [2015haru1] |
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[ No.621 ]
2015年度春学期大学院ゼミスケジュール
投稿者: 坂倉 尚道
2015年04月08日 (水) 23時30分 |
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4/8(水)の第一回のゼミで決定した2015年度春学期大学院ゼミのスケジュールを以下に載せておきます。
■春学期スケジュール 4/15(水) 報告(M2陳さん、沙さん・M1木田君) 4/22(水) 報告 (M2黄さん、唐さん、坂倉 ・ 研究生 謝さん) 4/30(木) 休み 5/13(木) テキスト第一章 ・報告(M2陳さん、沙さん) ←必要に応じて 5/20(水) テキスト第二章 ・報告(M2黄さん、唐さん、坂倉)←必要に応じて 5/27(水) テキスト第三章 ・報告(D1阪本さん) 6/3(水)テキスト第四章、第五章 6/10(水) テキスト第六章、第七章(阪本) 6/17(水) テキスト第八章 ・報告(D2中村さん) 6/24(水) テキスト第九章 7/1 (水) 未定 7/8(水)未定 7/15(水)M1、M2報告 7/22(水)M2報告
■案 1工場見学(ヤマト運輸) (6/3 or 6/24) 2ヘラー先生ゼミとの共同研究(6〜7月)
削除キー[plan]
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[ No.613 ]
岩田之之さんへのメッセージ 2015年02月08日に結婚披露宴
投稿者: 陳媛
2015年01月29日 (木) 21時11分 |
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岩田之之さん2015年02月08日に結婚決定 一緒にお祝いできなかったが、掲示板を借りで、みんなで祝福しましょう! |
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[ No.614 ]
投稿者: 陳媛
2015年01月29日 (木) 21時17分 |
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岩田さん!結婚おめでとうございます。 末永くご健康とご多幸をお祈りいたします!
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[ No.615 ]
投稿者: 黄 徐全
2015年01月29日 (木) 22時34分 |
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[ No.616 ]
ご結婚おめでとうございます。
投稿者: 中村貴治
2015年02月01日 (日) 19時27分 |
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岩田さん、ご結婚おめでとうございます。 突然のお話で、驚きました。 恐らく、中国で結婚式を挙げられるということなのでしょうね。
ゼミでは、いわゆる「経営学」に留まらず、 人と人がどう関わるべきなか、幅広い知識と考え方を学んでこれたと思います。
修士を終えられても、ゼミで学んだことを、良い仕事・良いご家庭づくりに 活かしてくれれば、同じゼミ出身の人間として、これ程嬉しいことはありません。
末永いお幸せを願っています。 |
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[ No.617 ]
投稿者: 鄭 ヨ
2015年02月02日 (月) 22時32分 |
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[ No.618 ]
結婚おめでとう
投稿者: 三戸 浩
2015年02月04日 (水) 20時21分 |
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修士号獲得と同時に、伴侶ゲットだね。 心より、おめでとうを言わせてもらおう。
相手から何をしてもらうか、より、何をしてあげられるか? そして、二人で何ができるか? を求めていってください。 お幸せに。
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[ No.619 ]
ご結婚おめでとうございます!(^^)!
投稿者: 阪本
2015年02月05日 (木) 00時36分 |
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おめでたいお知らせ、嬉しいです〜♪♪
いつも明るくて、思いやりに溢れている之之さんが、 とっても素敵な家庭を築く姿が目に浮かびます(*^▽^*) 私も之之さんの後に続きたいです(できることなら…笑) お幸せに〜〜〜
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[ No.620 ]
投稿者: 岩田之之
2015年02月27日 (金) 11時47分 |
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皆様、ありがとうございました。 おかげさまで、結婚式を無事に行いました。 後で写真やビデオを共有させていただきます。 皆さんも春休みを楽しんでください。
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