| [3522] おごり |
- 柳雪 (/) - 2016年10月16日 (日) 03時32分
時代は新しい機器により変化をし、古い物は捨て去られていく。
しかし、それを使う人の心や意識を変えるものはそれらの機器からではなく感情から生まれる喜び、憎しみ、気楽さ等々。。。
人が人を裁こうとする時、裁く者は裁かれる者の意識をどのようにして理解できるのだろうか。
今、真偽の無いままに疑いを掛けられ裁きを受ける者の心を、裁く者には読めているのだろうか。それは、詰め将棋のように答えなどある筈は無く読みきれる筈など無いにも拘らず裁きを下したい者たちが居る。何故？自分に理解できない事が起こったから？
今将棋界で、ある者の言葉からスポンサーや組織が一人の棋士を裁こうとしている。不確かな憶測に過ぎない現象の為に。こう書けば、ここの読者には何の話であるかはすぐに理解が出来るだろうでしょう。
コンピューターソフトの発達と共にこのような問題が起こることは以前より解りきった話だった筈であり、それに対処を出来なかった組織のだらしなさがまねいた悲劇と言ってもっよいのだが、よくよく考えてみれば実に滑稽極まる茶番でしかない。
憶測から生まれた話であるのなら、その内容を憶測するのも別に悪くは無いだろう。
スマホから遠隔でＰＣを操作しソフトから答え？を見る事など容易いが、それを憶測だけで判断をしようとするならば、その局面を想定して、事前にソフトで研究をする事も又容易な事。それで負けた第一人者がそれを基に怒りをぶつけても、それは彼自身がソフトより弱い事を自ら認めているから？ソフトに負けたことが悔しいから？笑うしかない話だな。
内容的に見れば、社会一般の目からすれば今回の裁定に疑念を抱く事は当然であるし、仮に司法の目から見れば「疑わしきは罰せず」ではなかったのだろうか。その司法に、疑惑の目で見られ、行く場所をすら失いかねない者が、怒りから当然の権利を取り戻そうとすれば、それを支える弁護士等の専門家がまず考えることは「保全の仮執行」であり、本裁判の結果が出るまでは裁判所により竜王戦は全ての対局が停止されることは必然。この社会的インパクトは抜群ですよ。
裁こうとした者はそこまで考えたのであろうか？結果が出るまでの長期間の停止をされた棋戦のスポンサーがそれまで棋戦の維持をするだろうか？またまた、そのような結末をとなることを天下の公器であるスポンサーが予測できなかったとでも考えていたのか。斜陽となっているスポンサーにソフトでアップアップとしている業界。スポンサーにとってはまたとないスキャンダル、さっさと撤退が出来る「もってこい」の話にしか見えないな。王将戦の優勝賞金が300万円で毎日がギリギリ頑張ったいる中、年間3億の消費などもっての他の話であり、「もっと素敵な代用品」に切り替えるにはビ～ックチャ～ンスですよ。
これって、あくまでも「憶測」ではあるが、もう一つの「憶測」よりは論理的な気がするのは私だけかな。
下らない「憶測」から生まれたこの結末は誰のせいなのか、また何が原因なのか。将棋界の浄化？あるいは負けた怒り？相手が嫌いだから？etc,etc.
傍で見ていると、将棋脳の第一人者などと言う「おごり」からにしか見えませんよってね。
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