AERAに「追悼・筒美京平 昭和を代表する作曲家の仕事に洋楽文化の“翻訳”という役割を考える」
という記事がありましたが、「また逢う日まで」についても以下のように書いてありました。
「『また逢う日まで』は尾崎紀世彦の素晴らしい歌唱力によるサビが特徴的な曲だが、よく聴くとドゥーワップのようなコーラスが多く採り入れられていて、ブラック・ミュージック・テイストがアレンジのテーマになっていることに気づく。」
そして記事タイトルにもある”翻訳”について、以下の記述がありました。
「作曲家として頭角を現す前、筒美がレコード会社の日本グラモフォン(当時)で洋楽ディレクターだったことは有名だ。青山学院大学時代、軽音楽部でジャズに傾倒していたこともあり、筒美の感覚と耳は海外ポピュラー音楽に慣れてしまっていた。現在は歌謡曲のコンポーザーとして認識されている筒美だが、彼自身は当時としては筋金入りの洋楽リスナーだったのだ。日本の流行歌を作曲するにあたり、それまで親しんできたジャズなどの洋楽や、英米のヒット・ポップスをどう“翻訳”するのか。もしかすると、キャリア序盤から中盤あたりは、それが彼のミッションだったのかもしれない。その意味では、舶来文化を日本に伝播させる紹介者的な側面……いや、海外文化に対する評論家的な側面も持った作曲家だと言える。」
https://news.yahoo.co.jp/articles/5793ff227841fab92e44563495232dbc14d4f588?page=2