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誓いの花 STAGE2


「Flower of an oath〜誓いの花〜」   STAGE2





「ロゼ・・・姫・・・・・・・」



エリルよりも、北東に位置するとある砦。
そこで、金髪の青年がうつむき気味にそんなことを呟いた。

見れば、彼の腰と背中には、大きさの違う2本の剣が鞘に納まっている。
特に、背中側の剣は大型で、一見すると華奢に見える彼に扱えるのかわからなかった。






「よぉ、ハルジオン君」





そんな彼に突然背後から声がかかる。
声の感じで男であるとうかがえた。


彼は咄嗟に、腰の剣に左手をそえながら振り向いた。



「・・・何の用です?・・・スターチス。・・・それに・・・・・・・」


嫌悪感に満ちた紫の瞳で睨みつけられながらも、その者はまったく動じていなかった。



「はいはい。「ここでは『ハル・リード』だ、『ハルジオン』とは呼ばないでくれます?」って言いたいんだろ。
・・・・・・まさか最強と言われたシヴァスの騎士さんがこうあっさり仲間になってくれるなんてと思ってな。」


その言葉に、ハルジオンは淡々と返す。


「用件はそれだけですか?そもそも、僕はあなたたちを仲間とは思ってませんから。」



「・・・じゃ、1つだけ。・・・・・・お前が思ってる「本当の仲間」と剣を交えることも覚悟しとけよっって・・・言っといてやるよ。」


その後言ったのはたったそれだけ。
そのまま、スターチスは立ち去っていった。






しばらくして、スターチスの姿が見えなくなった所で、ハルジオンはため息をつく。



「まったく・・・人の気も知らずに・・・・・・・・・・・(それにしても・・・・気になることもあるな・・・。)」



ふと、そこで何気なく自分のポケモンを表に呼び出す。
出てきたのはカクレオンとプテラだった。

2匹とも、心配そうな様子でハルジオンを見つめる。


「大丈夫だよ。・・・・・・僕は大丈夫。
・・・・・・それよりも気になるのは、・・・・・・姫をどうするか・・・・・・・・・・それに、さっきの言葉・・・」


まるで自分に言い聞かせるように、「大丈夫」と何度も呟くハルジオン。
そんな時、プテラはハルジオンの頭に乗っかる。


「ちょ、オルウェ・・・おも・・・ってカレア!?」


気がつけば、カクレオンまでもが同じことをしようとし始める。
慌てて、静止の言葉を発していた。

その言葉に、どこか楽しげに2匹は行動をやめた(おい)


「まったく・・・。姫の居場所がはっきりとわかれば魔術の1つ2つ使ってここをぶっ壊してから連れて・・・」


ハルジオンはやれやれと溜息をつきながら、何気に物騒なことを呟いた。
オルウェ、と呼ばれたプテラは若干引き気味だったが、カレアというカクレオンは「気にするな」と言わんばかりの視線をオルウェに向けていた。。。(ぇ)



「・・・・・・・・・・・・ちょっとロゼに影響されちゃったかな・・・・・・(ぼそっ)
・・・とりあえず、未だにはっきりしてないこともあるけど…レイアに対して何かするのなら、・・・・・・・止める!」



レイア、というのはこの地方の名前だった。(そこ、2話目で!?とか言わないように!)
そしてこの彼こそが、ロゼの探し求める人物の片方・・・『ハル』なのであった。












ハルが、スターチスとやりあっていた(違う)のと同じ頃。
ロゼは、とある場所にやってきていた。




「・・・あの時から、何も変わってない・・・か・・・」



ロゼの眼前には、荒れ果てた町のようなものが存在していた。
今、彼が来ているのは、シヴァスなのだ・・・。




ばさっ・・・ばさっ・・・!



しばらくあたりを見渡してしたロゼだったが、突然聞こえた羽音に驚いて振り向いて上空を見上げた。



「・・・ムクホーク?・・・っ・・・(逆光でよく見えないが・・・人もいる?)」


咄嗟に振り向いたのはいいものの、ロゼの立っている位置からでははっきりと視認することはできなかった。
しかし、近づいてくるムクホークには人が乗っていることだけはわかった。


「(そういえば・・・あいつはムクホークを・・・・・・)」


ふと友人の顔を思い出しながら、ロゼはムクホークを見つめていた。
それからしばらくして、地面に降り立ったようで、羽音も収まる。




「シン、サンキュー。・・・ほら、オボンの実だ。」




ムクホークに乗っていたのは声で男だと判断できた。
そして、シンというオボンの実をもらって嬉しそうなムクホークには見覚えがロゼはあった。






「お前・・・もしかして、クロス!?」





酷く驚いた声で、思わずロゼは叫んでしまっていた。
言った後で若干後悔しつつも(あまり大声を出すことがないので)、ロゼは返答を待った。


すると、向こうも気がついたようだった。
ムクホークを戻してから、ロゼのそばに歩み寄りつつ、呟く。




「・・・・・・・・・もしかしてさ、そこにいるの・・・ロゼ・・・か?」




やがて、ロゼの正面に立つと、クロスと呼ばれた緑髪でポニーテールの男は真剣な様子で話し始める。



「・・・久し振りだな。・・・・・・お前も生きていたんだな?」


ややずれて、ロゼもまた口を開く。


「・・・もう一度だけ確認させてくれ。・・・・・・お前は俺の知っている、クロッカス・アリオン本人だよな?」


ロゼがこう言ったのには理由がある。
2年前に見た時とは、雰囲気が少し違ったからだった。

少し、苦笑しながらもクロスはロゼの問を肯定した。


「・・・俺は、正真正銘、お前の知ってる・・・シヴァスの騎士の1人、クロッカスだ。・・・まー、髪型は変えたけどな、本当にそれだけだぜ?」



どこか安堵したような表情を一瞬浮かべたロゼは、次いで言った。


「クロス・・・どうして、ここに?」


「その言葉、そっくりそのまま返すぜ。ロゼこそどうしてここに来たんだ?」




意外な場所での仲間との再会・・・
それが、これからの行動を左右するようなことになろうとは思わなかった。
・・・・・・少なくとも、再会した直後は。




■あとがき(改)■
前回名前が出ていたハル。
それと、他にクロス、スターチスが初登場。
・・・スターチスはまさかメインキャラになるとは思ってませんでした(ぇ)
・・・・・・まぁそれは今後の話となりますが。

ん〜っと、後はあれだ。
4話である程度伏線回収するとはいえ、ハルが謎が多いなぁ(汗)


では今回も最後に津波さんの感想を。

<津波さんの一言感想>
ハルくんが何故ハルジオンを名乗りたくないのかという伏線を張りつつ、ロゼはクロスと再会。
これが何を意味するのか……。これから先の展開が気になりますね。
クロスかロゼか誰でも良いから多少ははっちゃけてくれるとこっちは嬉しいです(ぇ)

No.17 日乃 水葉 2009年01月29日 (木) 22時15分


徒然コメント

ハルはレイア地方の砦にいた!しかも、仲間じゃないのにハルがそこにとどまる理由とは……?
ロゼもクロスと言う仲間と再会。次回、何らかの騒動が起きるのでしょうか?

個人的に気になることというのが、ハルが背中と腰に2つの剣を持っているということですが、背中につけている大剣って両手剣かなぁ?まさか、アイク(スマブラ)みたいに片手で両手剣を振り回しながら、もう一方で剣を振るう二刀流なのかなぁ。

んで、スターチスは微妙に悪役なのかなと思いました。

No.18 HIRO´´ 2009年01月30日 (金) 10時16分




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