[40] ★散華〜7〜【WIZ×WIZ】 |
- DJ - 2008年09月24日 (水) 21時51分
・リクに応じて書いてみたぁ〜v ワンコ攻め×余裕受けb これで全キャラ絡んだカナ…。 ・弟WIZをキレイなままにしておきたい方はとばしましょう^^ストーリーに絡みませんw
*
ランドがスマグに帰ることになった。ルースと違って魔法学院に籍は置いたままだし、修了してもいないので、いつまでも実習期間というわけにはいかなかった。
「今月で、Rを脱退します。」 「ああ」
マスター・ジェイドが頷く。 がんばれよ、おめでとう、と声が上がった。魔法使いのキャリアからいけば名誉なことでもある。 さっそく宴が設けられた。Rの連中は皆お祭り好きだ。
そして皆が酔いつぶれ、宴も終わったころ…。
「兄さん」 「ん…お別れだね」
ランドにとっては、兄と慕ったこの先輩魔法使いと別れるのが一番辛いことだった。
「最後にお願いがあるんですが…」 「うん、いいよ」
答えたその身体を、抱きしめる。
「一晩だけ、僕にくれませんか」 「いいよ」
あまりにあっさりし過ぎて…
「あ、あの兄さん?意味わかってます?」
身を離し顔を覗き込む。つい不安になるのがこの弟のムードのないところであった。
「ランド」
ルースは笑った。
「私もそんなに鈍くないんだよ」
そ、それはどういう…。
「今まで守ってくれてありがとう。だから君にはその権利があるさ」
不埒な男どもの手から。女たちに惚れられる可能性から。 だからその分抱いていいと。
「そ。そんな言い方って。」 「君のこと嫌いじゃないし」
単純明快、それでいて恋とか愛とか介在させない、愛情と感謝。
――僕は本気であなたを愛していたんですけど。
まあいいや。これが僕の愛の形。去らねばならないこの身には、恋愛の成就なんて願う隙も暇もないのだ、元々。
「…」
じゃあ。 恐る恐る口付けようとして、しかし心拍数が上がりすぎて、どうにもいけない。弟の地位と引き換えに今まで禁じてきた想い。その禁忌を破るのが…怖い。
一度目は、触れるだけのキス。 一瞬だけ触れるつもりが、延々と触れ続ける。ルースは嫌がりもせず、目を閉じている。
二度目は、そぉっと舌で舐めてみる。 いたずらっぽくルースが舐め返してきたので、慌てて離れる。くすくすと笑っている。ひどい。 今まで「弟」としてやってきた分、実に照れる。
…キスはだめだ。無理。
思い切って、細い首にキスしてみることにした。いい匂いがする。上着を脱がせる。今日は起きているから、脱がしやすいように手伝ってくれる。
――いつもこうだったらいいのに。
そう思いかけて気がついた。もう眠り込んだ彼をベッドに運ぶことはない。
寂しい。
ランドの手が止まったので、ルースは自分でさっさと脱いでしまうことにした。
「あーっ!ちょっと兄さん!」 「え?」
全部脱がせるの…夢だったのに…。
しぶしぶ自分の服を脱ぐランド。
やっぱり兄さんは…鈍い。
ルースはしかし経験はあるから、その間に気づかれないように香油を塗り込めて、すっかり準備している。
…なんだかどきどきする。ランドの緊張がうつったのかもしれない。
震える指でようやく自分の服を脱ぎ終えたランド。
「兄さん…」
抱いてベッドに押し倒す。なめらかな肌から体温が伝わる。 体中にくまなくキスを落とし、舌を這わせる。すべてが目の前にある。
「ん…」
時折声を上げる。隠そうともせずにのびのびと、すべてを感じようとする。
――そんなあなたが好きでした。
「あ、あの…もう我慢できないのですが」 「いいよ」
長い指が、ランドのそれを導き、最奥にあてがう。 すでに解けていたそこは、ランドが少し力を入れただけで、あっけなく蕩けてランドのものを受け入れた。
*
|
|