[75] ↓の速攻番外編の二人【BIS+シ―フ】 |
- DJ - 2009年02月24日 (火) 23時03分
・シリアス ・ちょwwこいつらw便w利wwww ・年齢差15歳くらいの元ペアハン相手、育ての親のエロBIS=オズマと、身の危険を感じて 武道家にあこがれて勝手に出てったシーフ=ハルク
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もう日も暮れようとしている頃、ハルクは帰ってきた。
――壁に向かって座る、日に焼けた懐かしい背中だ。あのときケンカ別れして以来だから、もう二週間も経っている。
結局ここしか、思いつかなかった。
「…ハル?」
オズマが振り向く。
「まだ古都にいたのかよwブリッジの武道家ギルドに行くんだろ?」
怒っている。当然だ。育ててもらっておきながら、オレはこの男を捨てたんだ。
「何とか言えよてめー」
太い腕に肩を捕まれ、ふと太陽の匂いに、気が緩んだ。
「ちょ…」
足元から力が抜け、気づけばその太い腕に抱えられていた。
「……ぼろぼろじゃねえか。喧嘩したのか?」
「…」
ハルクの様子がいつもと違う。いや、喧嘩の末にあざを作ってくることなどしょっちゅうあったのだが。
ふと、地面に落ちた血の染みに目が止まる。
「おい。ケガしてるのか?」
裾からのぞく脚を、血が伝っている。
「…水」
「お、おう」
井戸まで行き、水を汲んでやる。
しかしハルクは柄杓を受け取らず、いきなり水桶を掴むとその身に水をぶっ掛けた。
――ちくしょう。
握られた感触が、まだ首に残っている。
いきなりだった。いきなり後ろから首を捕まれた。厨房で有名な高レベのチリWIZだった。身が凍ってやり返すこともできず立て続けに何度も蹴られ、抵抗できないまま、草むらに引き込まれた。
あとは。
ハルクは井戸の端を掴み、もう一度水を汲んだ。
――まさか。
その虚ろな手つき。そして背中ばかりについた土が、ぞっとするような連想を、オズマにさせた。
「…ハル」
おずおずと肩に置かれた手。ハルクは思わず、反射的に振り払っていた。はっとなってオズマの顔を見ると、歪んだ顔がそこにある。
「…ッ!」
――オレは何をしている?! こいつに、こんな、このオレが、女のように手篭めにされたことなど…知られたくないのに!!
われに返ったハルクは、振り返って逃げようとした。が、一瞬早く腕を掴まれる。
そのまま、ゆっくりと気配がして、背後から抱きすくめられた。
「…聞かねえから。何も聞かねえから。ヒールくらいかけさせろ。な?」
いつもの不器用な優しさに、心ごと抱きしめられた気がして、ハルクは詰めていた息を漏らした。頬に一筋、涙が流れた。
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・シフは馬鹿そうに見えてドロドロした不幸な傷を持ってるカンジ。裏稼業だしね… ・次回つづきは @このままBISに歓楽陥落しれ! AそれよりむしろドSな厨房チリWIZとの絡みを見隊!の二択でw
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