[13] ★散華〜2〜【天使→←WIZ】 |
- DJ - 2008年08月24日 (日) 15時36分
・マスター登場です!そして徐々にギルド構成が明らかに! ・エロ・ヤンデレ気味・すれ違い・S天使。本命エロなのに救われない…;; ・普通に甘いのも書きたいなぁ〜。リクエストありますか?
もう長い付き合いだった。 ジェイドの正体が天界から追放された天使だということも知っていた。
――いつか俺が天界に帰る日が来たら、お前も連れていってやる。
世界を知りたい。もっともっと知りたい。そう考えて狭い学院を飛び出して、もう何年になるだろう。天界に行けば、世界の成り立ちもわかるんだろうか。 憧れは思慕となり、いつしかルースはマスター・ジェイドその人に心酔していた。
ノックもいらない。挨拶もいらない。 ただドアを開けて入る。 「遅かったな」 振り返らないその大きな背中。最近手に入れた古文書を積み上げ、机に向かっている。 「…ごめんなさい」 ジェイドはふん、と鼻を鳴らすと、 「また誰かに抱かれてやったのか」 目もくれない。 「…ええ」 隠しようがなかった。人間には気づかれなくとも天使にはわかってしまうらしい。いったいどれほど見透かされているのか、ルースはたまに怖くなるときがある。 「それでも飽き足らず俺の所に来たのか」 ギシリ、椅子が音を立てて、ようやく男が立ち上がる。 「お前がいると裏切り者が出なくていいな」 冗談なのか本気なのか。隊員に見せる優しさはかけらもない。 だがその男をルースはうっとりと見上げて、 「私はあなたのものです。この心も、身体も、命も。」 本心からそう言った。 ジェイドは片手を伸ばしてルースの細い首に触れると、引き寄せて口付けた。 帯を解かれたバスローブ。 一度達して敏感になっているところを嬲られながら、ルースは男の服を脱がせにかかった。これはルースの仕事だった。だけど手がもつれる。それを笑われる。 すっかり服を取り去ってしまうと、ジェイドは深呼吸をし、隠していた背中の翼を気持ち良さそうに広げる。 追放天使。 天界維持のため翼を折られ、地上に墜とされた。勝手がわからず彷徨っていたところを、ルースに救われ、ギルドを立ち上げた。隊員は彼の手足となり、情報を集めてくれた。天使にとって、地上の生き物など家畜に過ぎない。
そのはずだったのに。
ベッドに腰掛ける。ルースは両手をつき、いつものように男根を口に含む。 何の楽しみもない地上で。 「もういい。臥ろ」 腕をとって立ち上がらせ、ベッドに放り投げる。
この美しい男が。
「準備はできているのだろう」
手をついて身を起こそうとするルースの腰を後ろから持ち上げ、膝を立たせる。僅かな不安の色。最奥を指で掻き出せば、先客のものらしい白濁がどろりと流れ落ちる。 「あ…あの」 「言い訳などいらん」 家畜同士が何をしようが関係ない。
それなのに。 汚しても汚しても天使のように美しいこの男は。
「あっ…ぅ…」 引きつった身体。片手で背中を押さえつけ、逞しい自分のそれを挿入する。先に達することなど許さない。根元を握り、泣くまで攻め立てる。
やがて蝋燭が燃え尽きても、細い指は必死でシーツを握り締めている。
|
|