[24] 散華〜4〜【WIZ、武道家、剣士】 |
- DJ - 2008年08月29日 (金) 20時24分
持ってきてもらった服を着て、髪を整えると、ルースは1階のホールに向かった。日は既に高い。 剣の鍛錬をする者、武器の手入れをする者、歓談中の者。ギルド活動は夕方から夜だ。そんなわけで、十数人のギルドメンバーが、ここで仲良く暇をつぶしている。 みんな副マスであるルースの姿を見つけると、手を止めて丁寧に挨拶をする。 昨日彼を抱いた男の姿が見えなかった。具合が悪いのだとその友人が言った。ルースは気に留めなかった。誰に抱かれようとたいした問題じゃない。なぜならジェイドが興味を示さないからだ。
「兄さん」
後輩ウィザードのランドが子犬のように駆け寄ってきた。
「うん?」 「ご飯まだですよね?僕、なんか作ってきます」
言って、15になったばかりの明るい少年は、屈託のない笑顔でぱたぱたと走って行った。
まだ頭がぼんやりしている。
「ルース」
呼ばれて振り返れば、武道家のシンが立っている。眉間にしわ。
ああ。 昨日の…気づかれたのか。
彼はルースがその目的のため、マスター・ジェイドを繋ぎとめておくために、その身を捧げているのだと思っている。そして、ルースを案じている。
…抱かれたくて抱かれているのだと言ったら、君はどんな顔をするだろうね。
幼いころから知っているだけに、彼はルースに友情以外の感情を持ったことはない。だから想像もつかないのだろう。 幼馴染にしかわからないように、ルースは肩をすくめ、困った顔をしてみせた。 シンはため息をついて、
「まあいい。紹介しよう、お前の新しい護衛だ」
窓の方を振り向いた。 見慣れぬ剣士。 短い髪のその男は二人の方へ深く一礼して、ハインです、と名乗った。 昨日加入したのだという。 まっすぐな強い瞳。眠れなかったルースの目には、今朝の陽光のように眩しかった。
*
・たまにはエロなしで。 ・はい、おいしすぎる登場で本命フラグの剣士きましたw ・ついでに後輩WIZと書いて、年下攻めフラグと読みます(ぉぃ ・登場キャラ説明↓
Gマス ジェイド(天使、ギルメンにはBISを名乗っている、赤石を持ち帰るのが目的) 副マス ルース(WIZ、純支援、ジェイドの正体を知り協力している) 副マス シン (武道、ルースの同郷、ジェイドの目的は知らないがルースに協力) 副マス オズマ(BIS、元シンの固定PTメン、ノンケでも食っちまう男) 副マス ○○○(シーフ、元シンの固定PTメン) 一般 ランド(WIZ、スマグではルースの後輩) 一般 ハイン(剣士、普通に加入) 一般 一話の人(戦士、普通に加入)
Gマスと副マスの5人がギルド創立メンバーなわけですねw
|
|