しばらく前に材料をお分けいただいた者です。 嫁ぐ娘のために作りました。材料は昔、叔母が織った西陣織の帯地と赤い綸子です。鏡は取り出せるようになっていて、懐紙も取り出しやすいようにと、敢えてかがらずに作りました。大きさは縦8センチ横13センチです。簪は手に入れたときは鎖がちぎれて、足も曲がって捻れていてかなり汚れていました。アクセサリー用のパーツと鎖を使って修繕しました。胴締めが自宅で作り上げられず、旅行先で着用前日にやっと仕上げることができました。ミシンが無かったので玉縁がガタガタになってしまいました。胴締めは時間ができたら作り直すつもりです。簪刺しも作り上げてから、玉縁仕立てにするのを忘れたことに気づきました。娘は昔の着物姿が本物だと思っていますので、ふっくらした胸元を作るために厚みのある筥迫を作りたいと思ったのですがなかなか難しくあまりうまくいきませんでした。結び紐は娘が結びました。本当は、簡単な布で幾つか練習して、きちんとした型紙を作ってから、本番に移りたかったのですが、取りかかれたのが着用の一週間前ではそんなこととてもできませんでした。それでもなんとか娘の最後の振袖姿をこの筥迫で飾ってやることができました。これは函迫工房さまに材料を分けて頂けたからこそです。心から感謝申し上げます。次はもう少し余裕のある時に挑戦します。そのときもどうぞよろしくお願いいたします。本当にありがとうございました。
める [307] 04/06/(水) 23:03:19
叔母さまの織られた西陣織を使い、お母様が筥迫を仕立てられ、 お嬢様が結びを作る。 なんとすてきな共同作業でしょう。
帯地を使った筥迫は大変難しいです。 しかし、出来上がればとても立派な筥迫になりますので、 苦労した甲斐があったというものですね。
市販されている安価な筥迫よりも、ずっと立派な筥迫で お嬢様も喜ばれたことと思います。
また折を見つけて次回作を作ってくださいね。
Rom筥 [309] 04/08/(金) 19:00:34
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