旅する筥迫、実装のご報告です。丹波木綿に二葉葵の刺繍をいれた筥迫をさして、葵祭で有名な京都の下賀茂神社へ参ってきました。
1斎王さま(斉王代?)のパネルを見つけて記念撮影。 2境内のお茶屋さんのお茶碗に二葉葵を見つけて記念撮影。 今回は二葉葵をめぐる旅の念願がかなってすっかり満悦至極です。江戸時代後期、大奥に入っても御所の流儀を守る和宮さまにおかれましては、ふたばあふひの筥迫をご覧あそばされれば、なんと仰せだったか、お心をお慰めできたか、それともお武家のファッションとは相いれないと御逆鱗にふれることになったろうか…空想が広がります。
3河井寛次郎記念館にて 4障子窓と筥迫 5藤棚と筥迫 念願の河井寛次郎記念館です。実際のお住まいだった建物はなんとも居心地がよく、お仕事場が一番眺めのよい中庭に面していて素敵でした。 館内では撮影許可をいただいて「筥迫しぐさ」を研究してみました。民芸の「用の美」と筥迫の世界とは対極にあるように思われましたが、「 新しい自分が見たいのだ −仕事する 」 という作り手としての言葉の重みにエネルギーを感じて、はばかりながらとても共感しました。
6ツーショット実証 古民家カフェにて撮影。相手には附下げの左肩の絵柄が見えるように立ってもらい、当然、筥迫は右側コンシャスで…うまくまとまり成功です。
少し肌寒い降ったりやんだりのあいにくの空模様でしたが、筥迫を身に着けるというだけで旅のわくわくが増します。 襟合わせにちらりと覗くだけの筥迫なのに、曇り空の自然光でも絹糸の刺繍が意外なほど力強い光沢を放つので驚きを感じました。右胸に煌めくアクセサリーが、こんな贅沢でひそかな愉しみをもたらしてくれるとは! 肩凝りの悩みなんて吹き飛んでゆきます…これだから筥迫づくり、やめられないんですよね。
ちゅん [676] 07/15/(月) 18:30:01
ちゅんさん、すてきなグラビアのような写真ですね。 素敵な自作筥迫も身につけてこそですね。 (私が筥迫を身につけたのはほぼ一回ぐらいで、、、愚)
京都の人たちでさえ筥迫を身につけている人はいないでしょうから、相当目だったことでしょうね。
今年はまだ着物が凌ぎやすい気候でよかったですね。
日本人ならではの装いに、今では忘れ去られてしまった懐中物を身につけて、日本全国筥迫伝道の旅にお出かけした際は、またレポートを書いてください!
Rom筥 [677] 07/18/(木) 21:46:29
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