黒木氏お仕置きの話(王+ガウェ×ラン) (43) |
- 日時:2009年05月10日 (日) 00時12分
名前:名無し
「なぜ、君が…っ」
ガウェインは元から大きい目を更に見開いて僕を見つめていた。 その視線に羞恥心が一気に増幅し、無くなりかけていた理性が戻り我に返る。 無様にも欲望塗れの自身を晒け出し開ききっていた脚を(今更無駄だと分かっていたが、)即座に閉じた。 閉じた勢いで自身が擦れ、思わず「あっ、」と漏れる声。
「へ、いか…コレは一体っ」 「貴公は黙って見ていればよい」 「っ、しかし!」
ガウェインは王に詰め寄ったが、王の見えない威圧に思わずたじろく。 王はガウェインを見下ろしたまま僕に向けて手を翳した。
すると、
「っひぁ…!?」
その瞬間、自身を襲う握り込まれた感触。 驚いて自身を見るが、そこには何も見えない。 しかし確実に何かに擦り上げられる感覚がする。 ガウェインからの視線と、思わぬ刺激に頭が上手く回らずパンクしそうだ。 何だ、何が起きている!?
「あ、何…っ!」 「お前達にはまだ言っていない力が、私にはあるのでな」 「へ、いかの仕業ですか…っあぁあ!!」
元々限界に近かった自身を擦り上げられ、声が抑えられない。 先走りを塗りたくられくちゅくちゅと水音が耳の奥にまで聞こえてきて、羞恥心を煽る。 止めて欲しくて王に目を向けるが、変わらず続く自身への刺激。
「いやだっ…ガウェインっ、僕、を見るなぁあ!!」
先端を刺激された瞬間僕は呆気なく熱を吐き出しぼたた、と白濁液が己の腹部を汚した。 こんな醜態を古き友人に晒すなど、有り得ない行為だ。 肩で息をしながら、僕は情けなさから涙が流した。
「っもういいでしょう陛下!ランスロットを離してやってください!」
ガウェインは耐えきれなくなったのか、ついに声を荒げる。 しかし王は顔色一つ変えない。
「それでは『仕置き』の意味がないであろう」 「陛下!…っ!?」
王が翳した手を戻しパチンと指を鳴らすと、ガウェインはふっと意識を失いその場に倒れた。 倒れたガウェインを拾い上げ僕の隣に放り投げると、王は僕の上に馬乗りになる。 片足を持ち上げられ後部に押し当てられる熱い、モノ。
「まずは余を楽しませよ、ランスロット」 「陛下待っ…あぁああ!」
僕の静止を聞かず、王はそのまま自身を押し込んできた。 ぐぐっと広げられる腸。 後ろは慣らされていなかったが薬のせいだろうか、全く痛みは無い。
「や、ダメですっ…陛、下ぁ!」
そんな僕を後目に王は急激に腰を揺らす。 パンパンと肉壁に打ちつけられる音が部屋に響き、僕の身体は人形のように揺すぶられた。 前立腺を集中的に突かれ、耐えていた快楽の何倍もの波が襲う。
「あっあっんあぁ!」 「全く日頃の貴公からは想像出来ぬ顔だな。しっかりと余のモノを咥えこんでいるぞ」 「言わ、ないでください…っひゃあ!」
入り口ギリギリまで自身を引き抜き、奥まで一気に突かれ弓形に反れる背。 堪らない、酷く気持ちが良い。 自分のモノより数倍も大きい王の雄に貫かれ、次第に二度目の限界が近づく。
「も、イくっ、陛下ぁっ!」 「果てるがよい…っ!」 「くっ、ひぁあ―…!!」
最奥を突かれ僕はまた白濁液を放ち、王も僕の中に果った。 思いの外あっさりと熱を吐き出せほっとする。 王が自身を引き抜くと、入りきらなかった熱がドロリと流れ落ちた。 薬で敏感になっている所為か、妙にリアルに感じてしまい恥ずかしい。
「陛下、ガウェインを起こさねば…」 「ランスロットよ」 「あ、はい…?」 「奴を誘い、本気にさせてみよ」 「なっ…!?」
その言葉で何故ガウェインを呼んだのか、何故こんなにも早く解放されたのかを理解した。 王は元からそれが目的だったのか!
「そんな、ことっ…」 「出来ぬとは言わせぬぞ」 「陛下、」 「出来ないと言うのならば、今から他の兵士達を呼ぶ」 「っ!?」 「女に飢えた兵士達に輪わされるのと、どちらがよい」
絶望染みた目で見上げると、王が僅かに口角を上げているのが見えた。 僕に拒否権など、無い。
「っ、分かりました…」
その返事に満足したのか王は僕の腕の拘束を外し、ベッドから降りると始めに座っていた椅子へと腰を下ろした。 僕は一つ深呼吸をすると、隣に寝そべるガウェインに跨る。
「すまない、ガウェイン…」
そう呟くと、僕はガウェインに口付けた。 薄く開いていた唇から舌を滑り込ませる。 歯列をなぞり舌を絡め、飲みきれずにこぼれる唾液。 しばらくすると、ガウェインがうっすらと目を開けた。
「っランスロット!?」 「あっ…」
行為に気付き、完全に覚醒したガウェインが僕を突き放す。 銀の糸が名残惜しげに二人を繋いだ。
「お前何してっ!」 「陛下の命令なんだ…」 「っランスロット!」
僕は素早く彼の両腕を縛ると、彼の脚の間に顔を埋める。 驚く彼に僕はもう一度「すまない」と謝り、まだ反応のない彼自身に舌を這わした。
「く、ラン…!」
先端を咥え舌で刺激すると、ビクンと反応するソレ。 一度口を離し側面を舐め上げ、また口に含む。 咥えきれなかった部分を手で擦り、それに合わせて顔を上下させる。 次第に硬さと太さを増す彼自身を見てドクン、と自分のモノに熱が集まるのを感じた。
「も、離せ!出ちまう…っ!!」
ガウェインはそう言いビクビクと身体を揺らしながら僕の額を押す。 しかし限界が近いようでその手には力が入っておらず、それはほぼ無意味に等しかった。
「ほのままだへ…」 「喋るなっ…うぁあ!」
歯が先端に当たり耐えきれなかったのか、ガウェインは僕の口に熱を放った。 僕はそれをこぼさぬようゆっくりと飲み干す。 ごくり、と喉が鳴った。
「相変わらず貴公の舌は素晴らしいな、ランスロット」 「ありがとうございます…」 「っ、陛下!こんな、事…っ止めさせてください!!」
ガウェインがそう叫んだが、もう僕の耳に彼の言葉は入らない。 薬がまだ効いているのだろうか、頭がぼんやりする。
「ランスロットよ、ガウェインをもっと気持ちよくさせてみよ」 「はい…」
王の言葉に僕は何の疑いも無く従った。 仰向けになっているガウェインに跨り、未だ萎えていない彼自身を自分の秘部に宛がう。
「やめ、ランスロット!」 「ん、っくあぁ!」
そのまま一気に腰を落とした。 彼の熱い自身が直に前立腺を押し上げ強い痺れが全身を駆け抜ける。
「あっ、気持ちい…っ!!」
刺激が強すぎて頭がスパークする。 もう僕の頭に王の命令など無い。 ただただ、目の前の快楽を求めた。
「あん、あっはぁ!」
身体を出来るだけ早くグラインドさせる。 自分の気持ちいい場所に当たるように腰を揺らた。 ガウェインは始め見ているだけで快楽に耐えていたが、我慢が出来なくなったのか僕の腰を掴んで自分の腰を押し上げる。
「悪ぃランスロット、もう我慢、出来ねぇ…っ!」 「あ、ガウェイン…っ!」
そう言った瞬間、ガウェインは僕を押し倒し正常位で攻め立ててきた。 両脚を肩に掛けられ抱え込まれるように腰を突かれる。 僕も彼の背中に手を回し、彼の動きに合わせて腰を揺らした。 その姿はまさに、獣。
「ランスロット、ランスロット…っ!」
彼の声が耳に甘く流れ込み、痺れる鼓膜。 その音色はまるで恋人の名を呼ぶようで。
「ガ、ウェイン…っ」
二人の動きに合わせてギシギシと軋む、スプリング。 後ろに気を取られていると、不意に前の芯を握られ背が反れる。 がむしゃらに擦り上げれ、前と後ろの刺激に頭が真っ白になっていく。
「あっ、ダメ、そんな一気に攻められたら…っ!」 「俺も、もう余裕ねぇんだ…っ」
その言葉通り、彼の腰の動きが急速に早くなった。 それ故与えられる刺激も倍増していき、僕の限界も近づいていく。
「あっあっもうダメぇ…っ!」 「俺も…っ出すっ!」 「っ、あぁあ―!」
一気に腰を押し付けられ、僕は三度目の絶頂を迎えた。 ガウェインも僕の中で果て、僕の中は彼の熱いものでいっぱいになる。 身体が満たされていくようで、とても安心した。
「抜くぞ…?」 「あっ…」
ガウェインが僕を労るように自身を引き抜く。 彼が出て行くと、僕のソコは物足りなさそうにヒクついていた。 身体の熱も、まだ冷めない。
「ガウェイン…」 「あ?」 「まだ…身体が熱いんだ」
僕は彼の間近で「もう一度抱いてくれ」と囁き唇を重ねる。 彼は一瞬迷い、しかしすぐに僕を抱き抱えた。
************************
「ん…?」
気付いたときには王は居らず、部屋に二人きりだった。 隣を見ると、規則正しい寝息を立てるガウェインが月明かりに照らされている。 僕はその頬をそっと撫でた。
「…なんだよ」
それがくすぐったかったのか、ガウェインが目を覚まし僕を見る。 交わる、視線。
「…すまなかった、君を巻き込んでしまって」 「いや、俺こそ…お前を守ってやれなかった」
ガウェインは、泣いていた。 君はただ、巻き込まれただけなのに。
「でもこれで分かったろう?僕は、穢れてる」
何度も王と身体を交えてきた。 どこもかしこも、王に躾られている。
「もう、僕と関わらない方がいい」 「っ、お前は汚れてなんかねぇ!」
ぐいっと引っ張られ、ガウェインに抱き締められた。 シーツが擦れる音がする。 彼の腕の中でトクトクと心音が聴こえ、身近に感じる彼の体温が温かい。 王に抱かれているときとは違う、温もり。
「ずっと、ずっと前から好きだった…っ」 「ガウェイン…」
僕はその言葉と温もりが嬉しくて、そのまま瞳を閉じた。
END
|
|