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O.L.作品置き場

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タイトル:新年、束の間の休息 コメディ

――常日頃から厳しい任務に就いている彼女とて、やはり心休まる休息の日は必要不可欠。こたつにツマミに美味い日本酒。これさえあればもう最高! 正月作品第二弾は、激務とは対極に位置する彼女らのほのぼのストーリー。

月夜 2010年07月09日 (金) 22時04分(67)
 
題名:新年、束の間の休息(第一章)

「うぃ〜……みぃちゃ〜ん……もっとろみらさいよぉ〜!」
「そ〜れすよぉ、せんぱぁい! 俺らって、こんらにろんでるんれすからぁ……むにゅむにゅ……」
二人分の重みを両の肩に背負いながら歩みを進める私の耳元で、そんな寝ぼけた声が上がる。
何寝言でまでリンクしてるんだか、この二人は……。
私は足で襖を開けると、その奥へと進み、二人の体を予め敷かれてあった布団の上へと放り投げた。
風邪を引かないよう、その上に掛布団を掛けてやる
「まったく、新年早々世話の焼ける……」
もつれあって転がる二人の体を見下ろしながら、溜め息を一つ。
あ〜あ、仲良く抱き合っちゃって。
……これ、翌朝絢音の方が先に起きたら面白いことになりそうね。
この天然悪女のことだから、黙っといてあげる〜とか言いながら弱味として握って、聖のことを使いたい放題使うんだろうな。
そんな光景を想像してみる。
オフィス内で、弁当なりお菓子なりのお使いに顎で使われる聖。
その代金は、もちろん彼持ちだ。
……なんだ、いつもと大して変わらないじゃないか。
小さく肩を落とす。
別に何かにがっくりした訳じゃないけど、なんとなくつまらない。
さて、社長が待ってることだし、こんな二人は放っておいて、私はもう居間に戻るとしますか。
「……せんぱ〜い……」

――え?

ちょうど二人に背を向けた折り、私の名を呼ぶ聖の声が耳に届いて、ふと足を止める。
聖……今、私のことを……?
息を殺し、聞き耳を立ててみる。
「うぅん……せんぱ〜いぃ……」
確かに呼んでいた。
うわ言で、私のことを。
も、もしかしてこいつ、私と抱き合ってる夢でも見てるんじゃ……。
背後を振り返る。
室内は暗くて、彼の姿そのものは確認出来ても、さすがにその表情までは見えなかった。
「んぅ……せんぱぁい……」
再び呼ばれる私の名前。
心なしか、先ほどより響きに恍惚さが含まれているような気がした。
何かを考えるより前に、私の足は部屋の中へと再び歩み入っていた。
聖の傍らに跪き、その顔を見つめる。
立っている時には良く見えなかったが、ここまで近づけば、薄暗くても夜目にしっかりその表情を視認できた。
「ダメですよぉ〜……そんなことしちゃあ……」
「――っ!?」
聖のそんな寝言に、私は思わず息を呑んだ。
ダ、ダメ!?
いっ、一体何がどう!?
って言うかこいつ、私に断りもなくなんて夢見てんのよっ!?
あ、い、いや、断れば良いって訳じゃないけど、別に悪いことじゃないし、私が断る理由もなくて……ってそうじゃなくってぇっ!
……待て待て待て! 私は何を考えてるんだ!?
何で私まで、こいつの夢に付き合って妄想を膨らませなきゃならないのよ!?
こ、こんな破廉恥なこと、良いわけないに決まってる!
け、けど、私は嫌じゃないし、むしろ……って違う違う違う〜っ!!
まるで思考が定まらない。
落ち着け私、落ち着け私!
戦場でこんなことになったら、確実に死んでるわよ!
そうだ、ここは戦場。
ここは、どこぞの組織の秘密基地的なところで、私はそこに単身潜入中。
電気系統を破壊したから、辺りは僅かな月明かりしか光源のない暗闇だ。
そう、私はここで課せられた任務を果たさねばならない。
そして、その任務とは……。
「だから……ダメですってばぁ……そんなの、もし誰かに見られたら……ど〜するんですかぁ……」
「――――っ!!?」
こ、こいつはぁ〜っ!?
だから、一体どんな夢見てんのよぉっ!!
まず、誰かに見られるってどんなシチュエーションなの!?
わ、私、そんな……その……そ、外で…………とか、そんな変態な趣味は持ってないんだからっ!
せ、せっかく、もう少しで自分を誤魔化せそうだったってのに……。
何気なく、胸に手を置いてみる。
激しく高鳴る心臓の鼓動。
少し息苦しい……けど、どこか心地よさを感じた。
こんなドキドキした感じは……生まれてこのかた初めてかもしれない。
「……」
改めて、その寝顔をまじまじと見つめてみる。
……こいつ、普段からこんなに可愛い顔してたかしら。
何と言うかこう……母性本能をくすぐるって言うか……。
ふと、その唇に目がいった。
意識して見たことなんてなかったから、今の今までわからなかったけど、形の良いそれは、見るからに柔らかそうだった。
……何を考えているんだ、私は。
首を左右にブンブンと振って、頭に張り付いた煩悩を払拭しようとする。
だが、そんなことでこの動悸が治まるはずもない。
聖の唇に目を奪われた私の体は、何を考えるということもなく、自然前屈みになってゆく。
あどけなさの残るその寝顔が近づく。
それにつれて、早鐘を打つように高鳴る鼓動は、更にその加速度を増してゆく。
「聖……」
一度だけその名を呼び、そっと唇を重ね合わせようとした……ちょうどその時だった。
「だからぁ……食べられちゃいますよぉ……」

――……へ?

すぐ近くで上がった彼のそんな寝言に、私ののぼせた意識は急速冷凍された。
食べられる?
一体どういうこと?
「ライオンは……危な過ぎますよぉ……」
……なんですって?
ライオン?
こいつ、何を言ってんの?
「あんなのとじゃれてたら……食べられちゃいますってばぁ……」
……な〜るほどねぇ……。
こいつ、別に私とイケナイことしてるいかがわしい夢を見てるんじゃなく、ただ単に動物園にでも行ってるような夢を見てるわけだ。
で、何をトチ狂ったのか、夢の中の私はライオンと戯れようとしてて、それを聖は必死に止めてる……そういうわけね。
ってことは、こいつは抱き合ってるつもりなんじゃなく、私を羽交い締めにしようとしてるってことか。
依然として直ぐ近くに見える、悩ましげに表情を歪める聖。
つい先ほどまで、この上なく愛しく見えたはずなのに、今は何故か腹立たしく感じてならなかった。
狂ったように鳴動していた脈拍も、いつの間にやら正常値。
今となっては、何のドキドキ感もなかった。
その代わりに胸中にて募り始めるのは、何とも形容し難い怒りにも似た不満感。
「……」
理由は分からないけど、何だか腹が立った。
なので、とりあえず布団をひっぺがしてみた。
だが、この程度では生ぬるい。
そう思った私は、常時携帯している小型のデジカメを取り出し、

――パシャッ。

絢音の腰に抱き付いて眠っている聖の姿を激写した。
どれどれ……おぉ、流石は政府からの支給品。
こんな暗がりの中、フラッシュもたかずにこうまで鮮明に映るとは、やはり市販のデジカメとは比べ物にならない。
こいつをネタに、私も少し良い思いをさせてもらいましょうかね。
次に会社で会う時が、楽しみでならないわ。
「さて、これ以上社長を待たせるわけにもいかないし、そろそろ戻るとしましょうか」
デジカメを懐にしまいながら、何だか無性にすっきりとした爽快感を胸に、私は部屋を後にした。

月夜 2010年07月09日 (金) 22時05分(68)
題名:新年、束の間の休息(第二章)

「ただいま戻りました〜」
居間と廊下とを隔てる襖が開かれ、その奥からどことなく憔悴感を漂わせた彼女が姿を現した。
「随分と遅かったな」
「あの二人が予想以上に手強くて、いささか手こずりました」
そう言って、いそいそとこたつに足を入れながら、彼女は苦笑いを浮かべる。
気恥ずかしさが見え隠れする奇妙な笑顔。
何があったのかは知らないが、相変わらず嘘の下手な娘だ。
「あら? 奥様はどうされたんですか?」
「あぁ、あいつならもう寝てしまったよ。久々に大騒ぎして、疲れてしまったんだろう」
「ってことは、起きてるのは社長と私だけですか。まだ日付も変わってないのに、皆だらしがありませんね」
そう言って、彼女は二階にて深い眠りに就いているであろう絢音たちの方へと目を向けた。
まぁ、絢音が母親似でそんなに酒に強くないことは知っていたが、守哉君があそこまで酒に弱いとは思わなかったな。
日本酒数合でべろんべろんになってしまうとは、同じ男として情けない。
また今度、鍛えてやらねばなるまい。
「……ところで社長」
「ん? 何だ?」
「私、あの程度じゃまだまだ飲み足りないんですけどぉ……どうです?」
そう言って、彼女は悪戯っぽく笑いながら、テーブルに置かれたままの猪口を軽く持ち上げた。
「ふっ……」
思わす口の端に笑みが溢れる。
なかなかに話の分かる娘だ。
「ちょうど、私も同じことを言おうと思っていたところだ」
そう返し、私はすぐ脇に置かれていた日本酒の小瓶を卓上に持ち上げた。
「さすが社長♪ 話が分かりますね〜」
私の思っていた言葉のそのままを口にし、嬉々として日本酒の瓶を手に取る彼女。
考えていることは、どちらも同じということか。
「ささ、社長」
「ん、ありがとう」
差し出した猪口に、日本酒が並々と注がれる。
こうやって部下にお酌をしてもらうのも、なかなか良いものだ。
「どれ、それじゃあ、君も猪口を取りたまえ」
「え? あ、でも、社長にお酌させるわけには……」
「返杯は大人の礼儀というやつだ。況してや今日は新年最初のめでたい日だぞ」
「では、お言葉に甘えて……」
遠慮がちに出される猪口に、彼女がしてくれた時同様並々と酒を注ぐ。
「それじゃ、改めて……」
彼女は向きを私の方へと正すと、手に持った猪口を前へ突き出しながら言った。
「新年、明けましておめでとうございます。今年も何卒、よろしくお願いいたします」
「あぁ、明けましておめでとう。こちらこそよろしく頼むよ」

――チン。

二人だけしかいない部屋に、陶器同士の触れる甲高い音が短く響く。
お互いに注がれた酒を一気に飲み干し、空になった猪口をテーブルに置いた。
「くぅ〜っ……さっすが社長の家ともなると、そんじょそこらの酒とは違いますね〜」
「ほぅ。日本酒の味の違いが分かるとは、君もかなりの酒好きだな。最近の若者は日本酒さえ嫌いな輩が多いというのに、なかなか感心だ」
「日本人が日本酒嫌いでど〜するんですか。カクテルやらチューハイやらの横文字並べただけのチャラチャラした酒より、日本酒の方が断然重鎮ですよ」
「ははっ、まるでどこぞのオヤジみたいな台詞だな」
「むっ、こんなうら若き乙女を捕まえて、オヤジとはなんですか。セクハラで訴えますよ」
「今のはセクハラに当たるのか? 部下をオヤジ呼ばわりしたが為に訴えられて、裁判沙汰になった社長など聞いたこともないぞ」
「良いじゃないですか。初めてのケースになれば。奥さんがどんなリアクションを取るかも、ちょっと見てみたいですし」
「なかなかに笑えない冗談だな。もしそんなことになったら、離婚通り越して殺されかねん」
そんな他愛のない話に花を咲かせていた……ちょうどそんな時だった。

――プルルルルルッ!

唐突に鳴り響く電子音。
それは、私の懐を音源としていた。
「ん?」
携帯を取り出し、電話の相手を確認する。
液晶に示されるのは、見慣れた人物の名前だった。

――あまり出たくない電話だな。出来ることなら、このまま切ってしまいたいところだが……。

しばしの俊巡の後、
「……高礼です」
結局、私は電話に出ることにした。

――おぉ、嘉治か! ハッピーニューイヤーだ! わっはっはっは!」

豪快な笑い声が、電話越しに鼓膜を刺激した。
「新年、明けましておめでとうございます。季慈さん。今年もどうぞよろしくお願いします」

――相っ変わらず堅苦しい挨拶だのう! 今日は新年最初のめでたい日なんじゃから、お前さんももっと弾けたらどうだ! そんなんじゃと、直ぐに体だけじゃなく心まで年寄りになってしまうぞ!? わっはっはっは!

「は、はぁ……」
なあなあに返事を返す。
電話口の相手の名は、季慈克時(きじ かつとき)。
防衛省長官という厳かな肩書きを持つ、特命武装安全理事会のトップにあたる人物だ。
頭脳明晰、冷静沈着且つ大胆不敵と、有事における彼の英断は常に国を正しく導いてきた。
だが、それは有事の時の彼であり、普段の彼はお世辞にも真面目な人柄とは言えない。
更に困ったこととして、酒癖が限りなくよろしくないことが上げられる。
一定量以上のアルコールが入ると、老人とは思えないほどハイテンションになり、周りの迷惑など省みず周囲の人物を巻き込んで騒ぎ始めるのだ。
かくいう私も、何度か彼と宴の席を共にしたことはあるが……いやはや、あの時のことは思い出したくもない。
元来の彼はもちろん素晴らしい人格の持ち主で、お世辞抜きで尊敬に値する人物なのだ。
しかし……最近の若者に礼儀知らずな輩が多いのは確かにそうなのだが、多少野次を掛けられたからといって、

――貴様らにこの国が守れるのか! こちとら、お前達がランドセルの時分から守ってやってるんじゃぞ!? 恥を知れバカモンがぁっ!!

等と叫びながら、チンピラ共を投げ飛ばしたり川へ放り込んだりと、もう無茶苦茶するのだから困る。
しかも、肩書きが肩書きなものだから、この程度の暴力沙汰では警察も手出しできないときた。
なんとも質の悪い話だ。
何気なく、対面に座る彼女へ視線を向けてみた。
耳を付けていなくとも、あの大声は空気中を伝わってしっかりと彼女の耳にも届いているのだろう。
苦笑いに口元を綻ばせるその顔には、憐れみ半分好奇半分の何とも言えない表情が浮かんでいた。

――ん? あぁ、ちょっと待ってくれ。……お前ら、どうした?

と、不意に電話口の声が遠くなった。
何やら、誰かと話しているようだ。

――なに? 酒が切れた? あれだけあった一升瓶を全部飲み干しちまったのか? しょうがない奴らじゃのう……じゃあ、誰かちょいと咸枷の部屋に忍び込んで、酒を調達してこい。

「なっ……」
思わずそんな声が漏れてしまった。
「き、季慈さん!?」

――ん? なんじゃ? いきなりすっとんきょうな声を上げおって。

当の本人は、こちらが驚いている理由すらわからないらしい。
「総理の部屋に忍び込んで酒を調達だなんて、完全に犯罪ですよ!?」

――何細かいことを言っとる。奴とワシは古くからの旧友じゃ。酒の一本や二本、どうってことないじゃろう。

「……」
もはや言葉もなかった。
まぁ、酔った時の彼に真っ当な理論が通用しないのは最初からわかっていたことだが……。
なんだか頭が痛くなってきた……。

――おぉ、そういえば由美っ子はまだ起きておるか? 一応年賀状は送っておいたが、新年の挨拶くらいはしておきたいからな。何より、ここはジジイ共ばかりでむさ苦しいからのう。女子の声が聞きたくなってな。わぁっはっはっは!

「残念ながら、家内は疲れてもう寝てしまいまして……」

――なんじゃ、つまらんのう……。

「あぁ、ですが、明神君ならすぐ近くにいますけど」
「えぇっ!? わ、私ですか!?」
急に話を振られ、露骨に嫌そうな顔をする彼女。

――おぉ! 水亜っ子がおるのか! 彼女には日頃から激務をこなしてもらっておるからのう……どれ、たまにはワシが直々に労ってやるとするかの。代わってくれるか?

「はい、ただいま」
そう答えて、私は携帯を彼女に手渡した。
「……で、出なきゃダメですか……?」
「無論だ。防衛省長官からのご指名なんだぞ」
「うぅ……わかりました……」
顔をしかめながらも、やがて諦めたように携帯を受け取ると、彼女はおずおずとそれを耳元にあてがった。
「も、もしもし……」

――おぉ! 水亜っ子か! ハッピーニューイヤーじゃ! がっはっはっは!

なるほど。
直接受話器に耳を当ててるわけでもないというのに、電話越しの声というのはこうまで鮮明に聞こえてくるものなのか。
今の今まで知らなかった。

「あ、は、はい……えっと、あ、明けましておめでとうございます。今年も……」

――水亜っ子まで何堅苦しい挨拶をしておるんじゃ! そんなことじゃいずれはすぐ隣のジジイみたくなってしまうぞい! 今日は正月なんじゃから、もっと楽しそうにせんか!

「で、ですが、季慈さんを相手に無礼なマネをするわけには……」

――こんなときくらい構わん構わん! ほら、あれじゃ、無礼講というやつじゃ。何ならワシのことを季っちゃんと呼んでも構わんのだぞ?

「そ、そんな失礼なこと出来るわけが……」

――わっはっはっは! 相変わらず真面目だのう! 電話越しにでも水亜っ子の顔が見えるようじゃ! 確かこういうのを言うんじゃったよな……えぇっと……そう、あれじゃ! 萌え〜というやつじゃ!

「は、はぁ……あ、ありがとう、ございます……」
戸惑いがちにとりあえず礼を述べる彼女。
こちらと電話の向こう側とで、かなりの温度差を感じずにはいられない。
世界で最も恐れられているO.L.を、ここまで狼狽させるとは、やはり季慈さんは凄まじいとしか言い様がない。
「……あれ?」
と、彼女は急に首を傾げた。
携帯を耳から離し、その液晶を見つめる。
「……どうした?」
「……切れちゃいました」
そう言って、彼女は私の方へと携帯を差し出した。
液晶に示し出されるのは、通話相手の電話番号と通話時間、そしてかかった電話料金の数値だった。
多分、何かの拍子に電源ボタンでも押してしまったのだろう。
こう言ってはなんだが、こちらから一方的に切るわけにもいかなかった分、あちらから切れてくれて本当に良かったと思う。
「はぁ〜……」
深々と溜め息をつく彼女。
「大分お疲れの様子だな」
二つに折り畳んだ携帯を懐にしまいながら、私はそんな彼女に言葉を投げかけた。
「えぇ、そりゃあもう……って言うか、なんで私に振ったんですか〜……」
「季慈さんに新年の挨拶をするのは、君にとって当然のことじゃないか?」
「そ、そりゃそうですけど……」
「これも公務の一つと思えば、なんてことはないだろう?」
「新年くらい休ませて下さいよ〜。正月から働くだなんて、まっぴらごめんです」
「まぁ、そう不機嫌になるな。まだまだ夜は長いんだ。飲み直すなら付き合うぞ?」
「さすが社長! 良いノリです。それじゃ、今夜は二人で飲み明かしちゃいましょう」
「良いだろう。今夜は酔い潰してやろうじゃないか」
「それはこちらのセリフです。翌朝、起きてきた奥さんに社長の間の抜けた顔を見てもらうとしましょう」
お互いに笑い合いながら、猪口を手に持つ。
たまには、こんな日があっても悪くない。
そんな思いを胸に、私は注がれた酒を飲み下した。

月夜 2010年07月09日 (金) 22時05分(69)
題名:新年、束の間の休息(あとがき)





















みなさん、知ってます?




































電子レンジを、兵器です








翡翠的に言ってみた。
いや、別に彼女が料理下手だからとか、そういうわけで言ったんじゃありませんよ?
えぇ、当然です。
もし彼女が私のために料理を作ってくれたなら、私はその愛を全身で受け止める覚悟がある!

たとえあべしっても本望でs(ry


皆さん、とりあえず電子レンジに液体の入ったガラス製品は入れちゃいけませんよ?(´・ω・`)









゜。゜(つ∀`)ノ゜。゜











はい、ということで今回は、母親にバレない内に、電子レンジの中に飛び散ったガラスの破片を取り除きながら、冷や汗混じりにお送りいたします。

え〜、今回はシャークさんからの要望で、O.L.の水亜&社長のほのぼの正月SSをお届けさせていただきました。

なんというか……予想Guyでした(´・ω・`)

てっきりメルブラ関連だけで来るかと思ってたので、O.L.は予想してなかったのですよ。

なので、本来こういう登場のさせ方は考えていなかったのですが、季慈さんにはここで出ていただきました。

いや〜、やっぱああいう剛胆なじいちゃんキャラって書いてて楽しいわ。
でも、あの人ホントは凄い人なんですよ?
真面目なシーンでの季慈さんは、超シブイイカした方なんですよ?

……次はそんな季慈さんを書いてみたいものです。

さてさて、それではこの辺りで幕といきますか。

この作品に対する感想等は「小説感想アンケート板」または「小説感想掲示板」、「月夜に吠えろ」の方までドシドシどうぞ〜(´・ω・`)

ここまでは、最近やけにはっきりとした夢を見続けてる私、月夜がお送りいたしました。
















対人地雷って、一般家庭の玄関に標準装備されてたかしら?(´・ω・`)

月夜 2010年07月09日 (金) 22時07分(70)


Number
Pass

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