実話?
こう来ましたか。
ゾンビというお題でこういう話が書けるというのが、天然記念狼さんらしいです。
でも、これって半分実話じゃないですか?
かくいう私も先日、PCのメモ帳を整理していて、小説の断片ファイルをいくつか見つけました。どれも、まったく書いた覚えがなく、何のために書き、どこに出そうとしていたのさえもわからない。
もしかして、PCの中にひとりゾンビライター(ゴーストではない)がひそんでいるのではないかと思っています。
やられた。
ごきげんよう、三里です。
これはお題処理が巧みですね。正直「やられた」と思いました。
お話自体も過不足なくちょうど良い加減で描かれていてリアリティもあり、天然記念狼さんにはこのくらいの長さがベストなのかなぁ、とも思いました。
えっと、私は書いた覚えのない言葉の断片のファイルは、ざっと読んで要るか要らないか判断し、大抵は削除しますね。うん。
変化球
ああ……そういえば、僕のなくしてしまった小説用のUSBメモリーはどこに行ってしまったのだろう。と、読みながら思ってしまいました。かなり変化球な作品ですが、オチがしっかりしているので、ああ「ゾンビものだなぁ……」と思えるところが不思議。作者の力量がうかがえます。
name:楠沢
Date:2011年10月09日 (日) 21時01分 No.155
拝読いたしました
こんにちは。作品を拝読させていただきました。
せっかくの企画なので各項目ごとに感想を述べていきたいと思います。
☆はホラー度に合わせて0−5までの六段階。
今後投票やらなんやらあるそうなので自分メモ的に☆づけさせていただいています。項目は作品とそのときの気分で変えていますので、☆の数はあまり気にしないでいただけると嬉しいです。
<ホラー度 ☆>
実際に起きたら嫌だなあという意味を込めて☆。
<お題消化度 ☆☆☆☆☆>
一般作品か競作作品か確認せずに読んだのですけれど、ラストの方で競作っぽいなあなどと思っていたら見事競作でした。この内容で競作と感じさせる内容ですので立派にお題を消化していると思われます。
<文章だって生き物なのだ度 ☆>
全く持ってその通りでございます。我が子を大切にしなければなりませんね。
<総評>
ゾンビというテーマを他作とは違う切り口で書かれていたのが新鮮でした。ゾンビ祭りだけに生ゾンビがどこで出てくるかと頭の片隅に置きながら読んでいましたので、よい意味で裏切られました。
最後まで読んでみて「あらすじ」の内容に納得です。ワタクシなんか罪悪感の塊でございます。
name:ナノハ
Date:2011年10月09日 (日) 23時14分 No.159
思わずドッキドキ
ご無沙汰しております。「劣化の偽人」拝読しました。
これは…!こんなことあったらものすごく嫌です、どうしよう。嫌というかもう、恥ずかしくていたたまれない…。
普段から、ファイル開けて、これなんだっけ?って読み返して、恥ずかしさに一人転げまわっていることが、普通にしょっちゅうありますので、いきなり目の前にフレーズとか出てきたら…想像するだけで怖い〜!
これは確かに恐怖のゾンビ現象ですね。面白かったです!ありがとうございました。
name:招夏
Date:2011年10月11日 (火) 13時30分 No.197
ゾクゾクっと
こんにちは〜お久しぶりです。
「劣化の偽人」拝読させていただきました。
生きていないモノが、まるで意志を持っているかのように勝手に動く。これって、実は私が一番怖いものかもしれません。途中まで、何だろうこれ…ってぞくぞくしながら読みました。
そして読み終えたところで、文字や文章に対する天然記念狼さんの愛情を見た気がしました(笑) 面白かったです。ありがとうございました。
こっち方面は任せた!
今回私は正統派で攻めたので、こっち方面は独り勝ちですよ!
いやあ、面白かった。久々にこういう作品を読んだ気がします。
私は作品柄没ネタの多い書き手だと思うのですが、時折「ああ、あのネタがここで使えるな」「このネタ、もう時効だよね」「このタイミングなら書ける」とまさにゾンビのごとく蘇生することがあります。つまりはそういうことですよね。違うか。そうか。
確かに、怖いです
どうも、おじゃまします。
不思議ですね、肉を伴わない
ゾンビもの。
しかも、違和感無くゾンビものと
いえるあたり、筆力なんですね。
あ、ちょっと怖くなって来た…
書き物をする人なら、分かる気がします。
テキストファイルに限らず、漢字Talkの頃にはシステムの中に得体の知れないゾンビがぞろぞろと湧いていて、見つけては退治するけどまた湧いて来て。
人の思いが込められている物には、何かが宿って、その存在を伝えようとして。
髪が伸び続けるお菊ファイルとか。
ラストが近づくに従って、謎の全貌が明らかになるサスペンスを堪能しました。
定番の死体ではなく、意外なものからの発想でした。参った。
皆様、ご拝読有難うございます。
>女将さん
さっそくのコメントを有難うございます。身に覚えの薄い話ってのも、題絵が一瞬文字列に見えたというのもそうですが、他に、DOS -> Mac OS -> Mac OSX と変えるうちに読めなくなったファイルが沢山出てきて(古いメールもそう)、悔しいような後ろめたいような気持があったので、それらをひっくるめて書きました。
実は他にも原発推進組織のゾンビぶりをゾンビ茸になぞらえる話も考えたのですが、時間が無くて出せませんでした。
>三里さん
お褒めの言葉を有難うございます。三里さんに「やられた」感を頂ければ本望です。たしかに僕には500〜1000文字ってのはきついですね。
それはそうと、削除ですか。思い切りがいいなあ(うらやましい)。僕は高校時代の服を未だに愛用しているほど捨てられない人間なんで、、、。
>浅井さん
お褒めの言葉を有難うございます。はっきり分かる変化球か直球しか投げない人間なので、いつも打たれっぱなしです。USBメモリーを無くした事はありませんが、20年近く前、パソコンのハードディスクに書かず、全てをフロッピーに書いて、それが読めなくなって悔しい思いをした事があります。
>楠沢さん
楠沢式感想シリーズを楽しませて貰っています。ってのがツボでした。生ゾンビをだす展開も可能だったのですが、それをすると執筆時間が3〜4倍になる事が予想され、そういう時間が全くなかったので、というかそれは緑の博士や筒井康隆や山岸涼子の路線ではあっても僕のスタイルではないので止めておきました。作品の可能性の一つとして思い浮かべて頂き、頂き有難うございます。
>ナノハさん
感想を有難うございます。人間って、何の変哲もないシグナルと、怖いと思っている現象として捉える傾向があるそうです。枯れ尾花って奴ですが、こいつは枯れ尾花と分かったあとでも怖い現象ではないかと思うのです。
>招夏さん
僕の深層心理まで読んで頂き有難うございます。今回は人間以外のゾンビ話をなにか、と思っていて、犬のゾンビにするか組織のゾンビにするか植物のゾンビにするか法律のゾンビにするか迷って、あっさり別の話になってしまいました。
>緑の博士
任された! 任して下さって有難うございます。そう、そういう事ですよ(違)。つまり茶林さんの乳熱や団鬼緑先生の縄熱と同じように、パソコンの奥底に判読不可能なフォーマットで横たわってパソコンばかりかマウスをキーボード、果てはそれを打つ指までも支配するって話ですよ(もっと違)。
>高柴さん
ゾンビものと認識して頂き有難うございます。肉を伴わない話も一つぐらいないとお祭りにはならないよな、と思ってかきました。おそらく競作部門だから、そしてゾンビ祭りだからゾンビものと認識して頂けるのではないかと思います。そういう意味では単独で私のホームページに上げてもゾンビと言うイメージは薄くなるような気がします(そういう積もりで書きましたし)。
>30-60さん
怖がって頂いて有難うございます。うん、30-60さんを怖がらせたら文句なしだ。仰る通り、書き物をしている人に向けた話なので、そういう意味ではこの種の祭りでしか出せない話だと思っています。
name:前条
Date:2011年10月30日 (日) 14時32分 No.289
静かな怖さ
怖いですね、これは。
本来、非科学の入り込む余地のない、精密機器の塊であるPCで、こういう現象は。
無機物な怖さというのでしょうか。描写が淡々としているのが、余計に。
何はともあれ、docとtxtの大掃除をしようと思いました。
磁性体の奥底に、何かが潜む
他の方もすでに書かれていますが、何をゾンビとするか、設定の勝利ですね。 面白かったです。
ちなみにわたしは、本業の方で担当しているシステムにはお札を貼っています。 ←マジです。 コンピュータの中には、確かに何かが潜んでいます。
name:りい
Date:2011年11月03日 (木) 22時00分 No.302
面白かった!!
天然記念狼さん、ご無沙汰しております。
御作、拝読いたしました。
ゾンビ祭、初めて夜に来てみましたー!
まずは無印の天然記念狼さんの作品から。だってやっぱり怖いんだもん…。
生き物ではなくてもゾンビになるのですね。怖い怖い。
モノ書きならたぶん誰もがある、書きかけのお話。かくいう私のぱそこにもいったい何を書こうとしたんだろう?と首を捻りたくなるファイルが山ほどあります。
これらがもし…と思うと怖い。というより、もう二度と電源入れられない。恥ずかしくて。
着目点がすごいなあとひたすら感動しました。とても面白かったです。
ちなみに私もこの夏、PCを買い換えたばかりだったんですが、
さらにその前の愛機は、なんの拍子か未だに分からないのですが、
時折ディスプレイ(まだ液晶ではございませんでした…)がまっピンクに染まるという現象に陥るようになりました。
あれももしや?
きゃー!!
パズルのピースが
心地よい驚きとともに読ませていただきました。
パズルのピースがいつの間にかカチッと噛み合わさって、全く違った絵を見せる、その戦慄と、不思議な納得感とが絶妙のバランスでブレンドされていたと思います。ありがとうございました。
name:モギイ
Date:2011年11月11日 (金) 15時53分 No.341
これは怖い!
おおー、PCに潜む文章のゾンビとは……着眼点がすごい。
面白かったです。
私も昔は小説こそ書いてはいなかったのですが、●十年に渡って書き残した文章がいまだにフロッピーやMOディスクに眠っています。きっと二度と開かれることはないままに。(開く手段もありませんから)
それにしても完成したはずのフォルダまでゾンビ化を始めては
たまりませんね。私にとってはこの部分が一番恐ろしかったです。
こ、これは怖すぎる!
うちにも既にゾンビと化したパソが二台ほどあります。そして、そこに埋もれたまま取り出せない可哀想な文字列も。。
文字も生き物と考えれば、こういうことが起こらないとはいえませんね。
何よりもお題の消化の仕方の意外さに驚きました。本物のゾンビを出てこないのに、お見事です。楽しませていただきました。
感想ありがとうございます
パソコンのブラウザが半壊しているので(こんな作品を書いた罰かも知れない)、前の返事に引き続きbutapennさんに代筆してもらっています。
>前条さん
怖がって頂きありがとうございます。パソコンはブラックボックス化しているので、無機物といえども怪談の宝庫ではないかとおもいます。なので、やはり掃除はこまめに。HDのキャッシュファイルを掃除出来るとよいのですがねえ。
>梅(b^∇^)bさん
お褒めを言葉をありがとうございます。
システムにお札を貼っているとは、、、みなわらなくっちゃ。そのお札って磁性体ですよね?
>りいさん
感動して頂き穴にも入りたい気分です。ありがとうございます。
えっと、いちおう印1個なんですが、、、。書きかけのファイルも全部合わせるとメガバイトになっていたりして。それが暴れたら怖いですよ。
>はやかつさん
お褒めの言葉を有難うございます。はい、仰る通りに、絵に向けで伏線を組み合わせるという事をやったので、それを読み取って頂き嬉しいです。バズルものは犬の歌会でもやっているように、やっぱり好きですね。
>モギイさま
怖がっていただき有難うございます。パソコンのゴミは、最終的にはパソコンのプログラムを壊してしまう(メモリーの侵食)事があるので、完成品が読めなくなる事があるんですよねえ。たとえばpdfファイルとか、、、。ここ1ヶ月ほど実体験中です。
>まあぷるさん
まあぷるさんに怖がって頂き本望です。有難うございます。1990年代のパソコンはなべてゾンビ化してますよねえ。そのまえのワープロとなると(一応記念に保存しているけど)、そのフロッピーは読む手段すらないし。昔の媒体は30年以上読み込む事が出来たのに、今の媒体は10年で消えてしまうとおもいません? なので浦島太郎は100年どころか10年でゾンビになってしまうのではと思うのです。