『マトリョシカ』の感想はこちらです。
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ロシア民謡のように
浅井さん、こんにちは。とても面白かったです。
最初はわからない部分があったので、「マトリョシカ」で歌詞を検索してみて、「なるほど」と理解できました。初音ミクの歌でしたか。
「524」の意味は諸説あるようですが、「ゴー 西」だったのですねえ。
話の構成に関しては、最初はシリアスな重々しい雰囲気で始まったのに、グミを捜すあたりから、どんどん加速していったような気がします。
ちょうど、最初はゆっくり、どんどん早くにぎやかになっていくロシア民謡のようだと思いました。
これだけのジェットコースター的なナンセンスを描きながら、筆が破綻せず、読者を取り残さないように進むのも巧いです。
ゾンビの平坦思考
掲示板で時々すれ違っている天然記念狼です。詳しい事はdogさんにお尋ね下さい。
今回はゾンビに意識があるとした場合のゾンビ視点の話が多かったようですが、そのなかで、この作品では徹底的に「普通」の若者的思考・行動を表現していて、それが新鮮でした。女子高生ものの話は巷に多いけれど、それをゾンビにするだけでどれだけ表現の可能性が広がるかというのを実感させてくれました。もっとも、そういう真面目な思考以前に、単純に(大人の男が勝手に作り上げる)女子高生のイメージ(イメージなので現実と違って心地よい)を楽しみましたが。
あと、時事を小ネタとして使う手法は目に付きました。実は、震災前はこう云う手法がポスト構造主義の変形として心地よく読めたのですが、今は、少なくもと放射能に関してだけはポスト構造主義的ネタに逃げてはいけないって言うのが僕のスタンスなので、そこだけが少し引っ掛かりました。
ミク曲か。
はじめまして、三里です。
一度通して読んでから、「マトリョシカ」をggって聴いてみました。
読んでいるときに、イメージがわりとバラけてるなあ、コネタと取るべきなのかなあ、と少し悩みました。
ミク曲を聴いてから、というか動画を「見て」から、ああ動画に忠実に仕上げたんだな、と思いました。
仰られているとおり、ノベライズとして巧く仕上がっているように感じました。
name:楠沢
Date:2011年10月09日 (日) 21時52分 No.157
拝読いたしました
こんにちは。作品を拝読させていただきました。
せっかくの企画なので各項目ごとに感想を述べていきたいと思います。
☆はホラー度に合わせて0−5までの六段階。
今後投票やらなんやらあるそうなので自分メモ的に☆づけさせていただいています。項目は作品とそのときの気分で変えていますので、☆の数はあまり気にしないでいただけると嬉しいです。
<ホラー度 0>
ゆりゆりしてて怖さは感じませんでした。
<原曲忠実度 ☆☆☆☆☆>
原曲聞くと歌詞やPVの画像をあちこちにちりばめていて、つながってるんだかつながってないんだかわからない世界観も忠実に再現できていると感じました。
<ミクちゃんの印象が崩れちゃったよ度 ☆☆☆>
ゆりゆりはともかく、
>この自己満ヒーローが私のグミになに晒しとんじゃい!
私のイメージするミクちゃんはそんなこと言いません。
<総評>
現実忠実度に☆5をつけたのですが、逆に言うと原曲の歌詞をろくに知らなかった状態で最後まで読むことが出来ませんでした。何も知らないとやっぱり話がバラバラなのと(原曲通りにするとそうなるんでしょうが)、どこからがネタを引っ張ってきているのかがわからなくなってしまったので。
ノベライズという点、ゾンビを題材にしている点は成功していると思います。ただ、誰もがニコニコ見られる状態にあったりAmazonのアカウントを持っているわけではない世の中なのでニコ動が元ネタなのはどうなんでしょう?(調べたらyoutubeでも見られるので、それを知っててやっているのならありなのかもしれませんが、この辺が私もよくわかりません)
どうも、不勉強で
どうも、おじゃまします
初音ミク、知らなかったので
曲を聴いて、それから
作品読むと、何となく
世界感が理解できた気が…。
今、おかげさまで『結んで開いて羅刹と骸』
を聞いてます
世界が広がりました。
name:招夏
Date:2011年10月11日 (火) 14時21分 No.203
無機質なゆりゆり
こんにちは 「マトリョシカ」拝読致しました。
初音ミクのこの曲は知らないのですが、別の曲(人類が滅びて、取り残されたロボットが一人あっちこっちにオハヨウって言って回るやつ)と声質は知っていたので、そのイメージで拝読致しました。
ゾンビなせいか、何をしても、何が起こっても、淡々としていて無機質な感じが面白かったです。ゆりゆりしてても、無機質(笑)。
どうせならガチユリにすればよかったのに!
需要はありますよ!(たぶん)
皆さん書かれているけど、私もかなーりバラけている印象がありました。何だろう、要素が有機的につながっていない、といえばいいのか。PVも見てはみたのですが、やっぱり印象は変わらないなあ。
これだけ色々な要素詰め込んでやりたい放題やったらもっと重層的というかがっつり殴ってくる感じがあってもいいんだけど、それがない。要素とかセンテンスとか一つ一つは面白いし惹きつけられる部分もあるんだけど。
世界は逆さに回りだす
言わずとしれたボカロの名曲「マトリョシカ」の二次ということで、わくわくして読ませていただきました。それにしてもやっぱり一般の方には知名度低いんですねえ、ボカロ曲って。
まさか、この曲でゾンビものになるとは。なるほど浅井さんの手にかかるとしっかりゾンビしてますねえ。
そうか、あのパンダヒーローがバットでやっつけてたのはゾンビだったのかとか、ミクがグミとゆりゆりしたがるとか、ちょっと意外なシチュエーションが面白かったです。
最後に登場する怪獣?は浅井さんのオリジナルなのかな。人間大のウジ虫とか、ビジュアル的に凄そうですね。イラストで見てみたいかも。
ブラックテイストに明るく
所々に湧いて出る、ブラックに洒落た語りが楽しめました。
電波のようで、実は深い。
その破壊的世界に於いて不思議と絶望感はなく、淡々とライトに女の子しているシュールさ。
あっさりと破滅を受け入れていながら、それでも軽妙にアイデンティティを維持している逞しさ。
いや、そんな一言では説明できない作品。
未読の方には、是非おすすめの一品です。
name:前条
Date:2011年10月30日 (日) 14時56分 No.290
原作未試聴ですが
飛行機が落ちるあたりまでの描写は、正統派な終末物の雰囲気が凄いなあと思いました。
その先については、二次作品のようなので、原作を知らないのでなんとも……という部分がありました。
死んでも軽いままの主人公は、イマドキの女子高生、というキャラが上手く出ているなと。
個人的には、パックされた刺身がゾンビ化しているシーンが、物凄くツボに入りました。
ゾンビものでショッピングモールは王道ですが、食糧までゾンビ化とは。その発想に拍手。
name:モギイ
Date:2011年11月11日 (金) 17時45分 No.342
聞いてきました。
元ネタが分からなかったので「マトリョシカ」聞いてきました。
ボカロの知識は全くないんですが、なるほど、曲とイメージの両方を取り入れて書かれたのですね。
あの内容をゾンビモノにしてしまうとは凄い。読んでからもう一度聞くと、この話のテーマ曲にしか聞こえなくなってしまうあたりも凄い。曲と同じく軽快なテンポで進むお話で、一気に読みきってしまいました。
なんとなくハッピーエンドなのも素敵。冷蔵庫から出た二人を待ち受けていたものがなんだったのか、知りたいです。