「ぼくたちはゾンビです。」の感想はこちらです。
感想なくてもいいですよ。
ちょっと意外ではあった
こういう感じの作品で責めて……攻めてくるとはちょっと意外でした。コメディタッチの流れから徐々に徐々に観念的な方向にスライドさせていくのは見事ですね。そして終盤はいつもどおりですね。
面白かったですよー。
name:招夏
Date:2011年09月20日 (火) 14時59分 No.51
いつか一つの巨大生命体に…あ違った、ゾンビ体に…
拝読致しました。
「感想なくてもいいですよ」なぁんてニヒルにおっしゃるので(笑)、どうしようと思ってたら、博士が書き済みなので続きまーす。
読んだ後に、もう一度あの絵を見に行ってきました。あれに行進されたら我が国の防衛力では一たまりもないかもしれませんねぇ(笑)納得です。
個を失い、痛くても、納得できなくても、全に従う。考えてみたらこれほど恐ろしい生は無いように思えます。あ、死んでるんだっけ……。色々考えさせられた作品でした。面白かったです。
個と全体の戦い
競作のお題の絵にこれほどぴったりなストーリーはそうそう現れないのではないでしょうか。
ゾンビは痛くても、つらくても存在し続けねばならない。その存在のための戦いを、読んでいるうちに応援したくなるところが不思議です。
口調がなぜか丁寧語であるところも、ほほえましく感じられます。
ラストの、「膝」にされた男の恐怖と絶望、そして思考力をなくして全体に埋没していく様子は、しんしんと怖かったです。
その一方で、新しい体を手に入れられてよかったね、とも思うのです。
name:楠沢
Date:2011年09月20日 (火) 22時07分 No.66
拝読いたしました
こんにちは。作品を拝読させていただきました。
せっかくの企画なので各項目ごとに感想を述べていきたいと思います。
☆はホラー度に合わせて0−5までの六段階。
今後投票やらなんやらあるそうなので自分メモ的に☆づけさせていただいています。項目は作品とそのときの気分で変えていますので、☆の数はあまり気にしないでいただけると嬉しいです。
<ホラー度 ☆☆☆>
表現云々も怖いと言えば怖いんですけれど、作品全体に漂う独特の雰囲気が怖いので☆3つ。
<お題イラストシンクロ度 ☆☆☆☆>
お題通りの作品だなあと。ただ、あのイラストから「ぼくわたし」がどうしても???だったので4つで。いえ、他にもっとよい一人称もないのですけれど。
<現代っ子度 ☆☆☆☆☆>
ぼくわたしたちが現代っ子過ぎてホラー度がアップしたと言っても過言ではありません。
<総評>
スプラッタとかパニック的な怖さではなく、精神的なぞぞーっとくる方の怖い作品でした。
古いからどんどん変えちゃえーっていうのを無邪気に思う精神が、非常に現代っ子の思想にマッチしていて恐怖度アップでした。
個→全の件を読んでイラストを見るとすごく納得できて、お題をきちんと消化できている作品でございました。
name:モギイ
Date:2011年09月21日 (水) 08時37分 No.73
もうゾンビに喰われても怖くありません
競作作品ということで(あの恐ろしい)お題絵を見てから拝読しました。なので最初はたくさんのゾンビさんが団子のようにひっついているところを想像してしまったのですが、よく読めば身体は一体だけなのかしら。
生きながらにして身体をちぎられてしまうのは痛いよ、怖いよう。けれども自分よりも大きな存在と仲良く一体になってしまうラストのシーン、寂しがり屋の私には妙にほっとできるエンディングでありました。
明るく丁寧な口調で分かりやすく解説しながらも、やってることは冷酷無残、そのギャップも微笑ましい。
さて、あのゾンビさんの中には、何人の「ぼくたち」「わたしたち」が詰まっているのでしょうか。
巻かれる事の怖さ
こういう、傍目には残酷な内容を淡々と書かせる事にかけてはさすがですねえ。高貴な妹御の作風の影響を少し受けられているようなお話でした。
お話の恐さはゾンビになる事の怖さよりも、集合体に洗脳されてしまう怖さですね。まるで原発反対運動みたいに(僕にとっての福島は親や祖父母の世代にとっての戦後と同じなので、全ての感想もそれにフィルターされております)。
name:ナノハ
Date:2011年10月09日 (日) 20時48分 No.154
本当は痛みを感じてる
「ぼくたちはゾンビです。」拝読しました。
ぼくたち、わたしたち…、淡々と繋がれていく語り口調に最初はロボットのような無感情さを感じていました。でも読み進めていくうちに、本当は痛い、風が通ってヒューヒューする、なんて感覚を持っているのがわかり、そこから怖さが一気に増しました。痛いのに感情を抑えていくことの怖さ、というんでしょうか。
大きな全体に取り込まれて、いつの間にか個人が消されていく…そんな様が、何か別のものを考えさせられる作品でした。ありがとうございました!
強烈な風刺
社会の共食いを皮肉っているような気がします。
ワロエナイ。
だけどそんなおぞましさをクールに語るあたりに、三里さんのセンスを感じます。
人を食ったような事をした瞬間から、良心の呵責も心の痛みも麻痺して。立派にゾンビの仲間入り。
name:りい
Date:2011年10月11日 (火) 13時56分 No.200
こんにちは。
うう。今朝茶林さんの雑記でうっかりクリックして見てしまったイラストをもろに想像・・・!
怖いと言うか、リアルですねー。
脳みそと眼球のくだりでは、食べたことあるのでは?と思ってしまったくらいでした。
その反面、なぜか丁寧語のゾンビがなんとなく可愛く感じて、しまった感でいっぱいです。
そうか、ゾンビも痛いんですね。なんだか目からウロコでした。
これは最強のゾンビかも
読ませていただきました。身体を人間で補強したり、再生できるゾンビがいたら、これほど怖い存在はありませんね。
ゾンビになってしまうと個人というものがなくなって、ゾンビの一部という存在になる。それはきっと蟻やミツバチみたいな感覚なのかもしれません。何となく「洗脳」のようで、精神的な怖さがありますね。
普通のゾンビものに慣れた者からみても、かなり新鮮な物語でした。
name:前条
Date:2011年10月16日 (日) 02時04分 No.256
他感想に影響された面はありますが
ああ、これはよい狂気。
まったくどうも、自分がこの社会という全の、取り込まれた一なのかと薄ら寒くさせていただきました。
難点を挙げるなら、数か所の擬音でしょうか。
淡々とした語り口のなかに混じるので、どうにもその部分で、"ぼくたち、わたしたち"の狂気から、醒まされてしまいました。
もっとも、子供(?)の視点であるので、悲鳴のあたりもふくめ、
意図的にこういった表現にしているのかな……という部分も感じているので、単純に好みの問題かもしれません。
怖い、怖い
飄々としてますが、やはり
ふと考えると背後にある
風刺てきなものに気がつかされると
とても、怖いことですね
しかも、現在進行形ですもんね
痛いの、痛いの、飛んでいけ〜
物語の最初から最後まで、ゾンビの行進は止まらない。 その迫力に圧されました。 取りこまれ、群体として生きる? ゾンビ。 いろんな解釈が出来る作品の奥行きが、とてもよかったです。
白状しますと…
この作品が早いタイミングで出たので、
「あ、自分がやりたかったことほぼやられてる…」と思って競作参加を断念したはやかつです。いや、それがなくてもどのみち書けなかったかもしれないのですがそれは言わない約束です。