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竹田君、長濱君卒業おめでとう - 三戸 MAIL
No:3612 投稿者:三戸 投稿日:2011/04/03 Sun 01:37:43

「追い出し合宿」をやらなかったのは、今年が初めてだろう。
復活した「卒論報告会」も中止となり、
今年卒業していく諸君たちを、
「ゼミを了えさせ、送り出すことができなかった」ことが、実に心残りだ。
私の入院と大地震+原発事故のため已むを得ないにしても、
「"けり"を付けていない」まま四月を迎えることができぬため、
先日、替りに、卒業生・現役生たちと食事をして、別れることにした。

「人としての"別れ"」はこれで一応(形だけでも)済んだ。
「(現役)ゼミ生としての"別れ"=卒業」は、
・「修了証書」は秋の浩友会総会の場で
・「ラスト・スピーチ」と「創」を併せて「ゼミ掲示板」に書く
ことになったのは、竹田君がすでに伝えてくれている。
それを受けて、竹田君、長濱君の二人が三月中に書いている。
これは、「ラスト・スピーチ」の替りならば、
私もそれに応えねばならない。

○この(二人の)文章は「ラスト・スピーチ」の替りである。
 ならば、@「お礼」「総括」「挨拶」を内容とし、
 そこにA「感謝」「満足」「寂しさ」の情がこもったものが、
 「良いラスト・スピーチ」となるであろう。
○二人の文は@は満たしていよう。
 Aはどうだろうか?
 二人の主観的にはともかく、
 第三者(読む者)を感動させるものとなっているだろうか?
○このスピーチの参考にすべきは、「この人を語る」であろう。
 「この人を語る」は、"エピソードをもって語らせよ"である。
 いくら「いい人、すごい人」だの「尊敬しています」などと、
 ただ言っても伝わらないのだ、ということを学んだはずだ。
 最低一つ、できれば二つ、君たちにとり忘れられぬエピソードをぜひ書くといい。
○竹田君、長濱君。「成長した」のだろう?
 「学んだ」から「成長した」のではないだろうか?

 スピーチ大会で学んだ成果を私に、是非みんなに見せて欲しい。

○「ラスト・スピーチ」で「スピーチとして合格点」をとったものはいない。
 原稿を作らず、コンセプトも詰めてないのだから当然すぎる結果だ。
 学んだことを活かせないまま卒業していく姿を毎年見るのは、
 実は残念ではあった。
 だが、「ラスト・スピーチ」は「スピーチ大会」ではないのだから…。
 「情に溺れる場」なのだ、と理解・納得してきたのだ。
○今回は「情に溺れる場」にはなれまい。
 だから、今回の「ラスト・スピーチ」は「本物のスピーチ」にすることができる。
 二人は「人を感動させる挨拶」というテーマの「スピーチの練習」ができるという貴重なチャンスを得た、と捉えて欲しい。
 そして、これまでのすべての先輩達が得られなかったチャンスを得て、
彼らの誰よりも素晴らしい「ラスト・スピーチ」を聞かせて(読ませて)くれ。
 そうなれば、君たちが「追い出し合宿」をできなかった「埋め合わせ」に「十分」なるのではないだろうか。

 例年なら、一人一人のスピーチに応えていたが、今年の形はそれが難しい。
 二人には物足りないかもしれないが、こんな形で応えさせてもらった。
「情」においては足りなくとも、
「(これからの)力」にとっては良いと信じて、
全員が書き終える前だが、二人に日曜日一日を使ってもらいたいと考え、
「最後の教え」として、今書いている。

「追い出し」てやりたかった。
だが、この「ゼミ掲示板」で、
君たちの「思い」と「付けた力」を私たちに「見せつけて」、
卒業していって欲しい。
私は、そんな君たちに心から言わせてもらおう。

「よく学んだな。
 自信を持って、新しい場で活躍してくれ。
 卒業おめでとう。
 健康に気をつけろよ。」

       平成二十三年三月三十一日   
                        三戸 浩
2011年05月24日 (火) 19時13分 No.422



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