投稿者:西村
急激に寒くなってきたせいか、掲示板への書き込みが無いようなので、あえて、批判覚悟で思うところを書かせて頂きたいと思います。
近年、投げ釣りタックルの新規開発がおろそかになっているような気がします。(個人的にですが)
以前、メーカーの担当者さんと話をした際、「なんで、投げ釣り専用竿や専用リールは高額なんですか?」と聞いたところ、「もっとたくさん購入してもらえれば、安く提供できますよ。」とのお答えでした。 そして、竿用素材(材料)の新規開発は、まず、鮎竿から実用化していくそうです。 なぜなら、鮎竿の購入者層は高額所得者(たぶん会社の役員さんなど)だそうで、高額でも惜しげも無くお金を落としてくれるそうです。 そして、次に実用化するのが投げ竿とのこと。 その次が、磯竿。最後にルアー竿だそうです。(当時は) だから、そのくらい投げ釣り愛好家がいた(そんなに高額所得者ではないが、購入者がいた)ということだと思われます。
ところが今では、ルアー竿全盛期。投げ竿の新製品はなかなか世の中に出てきません。 (もう、投げ竿の開発が最終段階(これ以上のものが開発出来ないというところ)まで来てしまったのかな?) 釣り具屋さんに行っても、並み継ぎ竿の現品を展示しているのはほとんどありませんね。それだけ購入者がいないってことなんでしょうね。 もちろん、釣り具メーカーさんは、慈善事業で釣り道具を開発されている訳でありません。民間企業ですから、利益の無い分野が自然淘汰されていっても仕方がありません。
でも、考えてみれば、今現在釣りを趣味にされていらっしゃる方のほとんどが、「チョイ投げ」からスタートされた方々だと思います。 それだけ、入門編として開かれた投げ釣りのはずが、そのうち他の釣りに転じてしまっている方が多いということなんでしょうね。 まぁ、ある意味、釣りの世界の広がりに投げ釣り(チョイ投げ)が貢献しているのかも知れませんが、いわゆる本格的な投げ釣りに足を踏み込む決心を妨げている何かがあるのかも知れませんね。
それは、何かと考えると、本格的な投げ釣りの敷居が高くなっているのかも知れませんね。投げ釣りタックルが高価過ぎるというのもひとつかも知れません。いくら投げても遠くに仕掛けが届かない、だから、遠投投げ釣りの楽しさを味わう前に他の釣りに移行してしまっているのもひとつの理由かも知れませんね。
仕掛けを100m以上投げることが出来ると、釣りの世界が変わります。(絶対!!) 釣れなかったサカナが釣れ出します。 スポーツ感覚で釣りを楽しめます。
私ごと、2004年から4年間、仕事の関係で静岡に転勤していたとき、ある砂浜の釣り場で目にした、海を背にし後ろ向きからの回転投法に、驚愕の感覚を覚えました。オモリを伴った仕掛けが、はるか遠く沖合まで弧を描き飛んでいくのが信じられませんでした。 こんな釣り方があるんだ、すごいなぁと思うとともに、カッコいいなぁ、自分でもやってみたいなぁ...と。で、見よう見まねで遠投に挑戦した結果、なんとか100m越えができるようになり、釣りの世界観が変わりました。遠投投げ釣りが楽しくてたまらなくなってしまいました。
そんな状態で広島に帰ってくると、「広島では、遠投は必要ない。」と笑われてしまいましたけどね(笑)。でも、遠投は便利ですよ。
「釣り」をスポーツのひとつとすれば、全世界で最も愛好家の多いスポーツ(職業漁業者を除いても)は、決してサッカーではありません。「釣り」なんだそうです。 その中でも、日本発祥(たぶん)の遠投投げ釣りは、もっともっと普及していってもいいんじゃぁないかなと思っています。
生意気なようですが、私は、自分の隠れポイントで釣るのではなく、ありふれた釣り場で、あえて大衆の目前で遠投をする、そしてサカナを釣ることに重きを置いています。 「そんな投げ方があるんだ。自分でもやってみたいな。」と思って頂けたらと思い...。 (本当は、危険な釣り場に行けない...(笑))
全国的な釣り組織である「全日本サーフキャスティング連盟」に所属しているいち投げ釣り師として、遠投投げ釣りの面白さを皆さんに知って頂きたいと思い、恥も外聞も無く、今後も皆さんの前で、投げ釣りを行っていきたいと思っている今日この頃です。(もちろん、皆さんの釣りの邪魔をしないように、ですよ。)
自分勝手な意見ですみません!!
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