| [311] ’16.02.04 AYUMI、井村円寿に襲撃!?その1〜赤城和仁とDWF本部長〜 |
- ブマイエ新聞 - 2016年02月05日 (金) 23時12分
DWF事務所 北関東の渉外部長、赤城和仁が菓子折りをもってDWF事務局に来ていた。
本部長「やあ、赤城さん。久しぶりだね。相変わらず興行は順調のようだねえ」
赤城「ええ、おかげさまで、今年度も売り上げ、利益とも目標達成しそうですよ。 それもこれもDWF並びに部長のご協力のおかげです」
本部長「そんなことはないよ・・・こちらこそ、色々上げてもらって、話題も提供してもらって悪いね」
赤城「いえいえ…それでまあ、今日はご相談に伺ったんですけれどね」
本部長「そうだろうね。どうしたんだい?喜んで聞かせてもらうよ」
赤城「今度の井村さんと峰子戦なんですが…おかげさまで今から盛り上がっていて、早くもチケットの問い合わせが来てるんですよ。 ただ、まだどちらかのリングでやるか決めていなかったなあと」
本部長「…確かにそうだね。うちにも問い合わせが来ているよ。 でも、結構うちのほうがそちらに派遣してたから、今回はうちでやらせてもらえないかね? もちろん、ギャランティはいつも弾んでもらっていることには感謝しているけどね」
赤城がにやりと笑う。
赤城「そうですね…確かにうちにたくさん派遣してもらいました。 今回はDWFさんでお願いしますよ」
本部長「さすが赤城君だ。話が分かるね」
本部長もにやりと笑う。
赤城「ただ…このまますんなりやってしまうには惜しいかなと…」
本部長「というと?」
本部長の顔がわずかに険しくなる。
赤城「いえね…AYUMIが怒り心頭になっているんですよ。狙っている峰子を井村さんに横から取られた、みたいに思っていて」
本部長「・・・まさか、先にAYUMIと井村をやらせようというのか?そんなの、井村がOKするわけないだろう?大向戦に集中しているよ…」
赤城「そこはまあ、井村さんがやる気になるように仕掛ければいいじゃないですか?」
仕掛ける、その言葉に業界の長い本部長はぴんとくる。
本部長「まさか君…井村相手にAYUMIを仕掛けさせるつもりじゃないだろうね? そんなことしたら、AYUMIが…」
赤城「大丈夫ですよ。まず襲撃は成功させますし、AYUMIもだいぶ鍛えてから、やられても壊れませんよ」
本部長「しかしだね・・・」
赤城「これで、ますます井村さんに追い風が吹きますよ? チケットもすぐに売り切れですよ。」
本部長「それでもだね…」
赤城「それに、いつかAYUMIがDWFに戻ったとき、ドル箱カードになりますよ?」
本部長「!!」
目を丸くする本部長。将来の種をこんな形で巻くことは考えてもいなかった。
本部長「・・・それで、こちらはなにをすればいい?」
赤城「簡単です。セコンド陣に手を出さないように根回ししてもらえれば」
本部長「ああ、それならできるよ。井村はうちのトップレスラーだけれど、生え抜きでもないし、元プロレスラーでもないからね。 強さと実績で周りを黙らせているけれど、快く思っていないのは多いからね。 特に若手はAYUMIと仲もいいし、同情的だから」
赤城「さすが、本部長です。よろしくお願いします。こちらはAYUMI一人じゃ無理でしょうから、AKIRAも一緒に送ります。」
本部長「君は?」
赤城「隅っこで見ていますよ」
本部長「そうしてくれたほうがいいね…AYUMIとの試合は北関東さんになるのかな?」
赤城「それは井村さん次第ですね」
本部長「分かった。どちらになっても文句は言わない。 それにしても、君は井村とそんなに悪くない関係だろう? よくやるねえ…」
赤城「仕事優先ですよ…結果的には井村さんにも、悪いことにはならないはず…たぶん」
本部長「分かったよ。まあ、ほどほどにな」
これにより、AYUMIの井村円寿襲撃にGOサインが出されたのだった。

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