| [323] ’16.03.19 マーリン・エンジェルの乱 |
- ブマイエ新聞 - 2016年03月20日 (日) 00時49分
ジャンヌダルク若葉をものもともせず、初代のROF女子チャンピオンとなったマーリン・エンジェル。
一度、米国に戻り防衛戦を行っていた。 管轄が北関東にあるとはいえ、ROFのベルトであり王者がマーリンであれば当然だった。
日本ではいまだに決着のつかないT.P.Aと赤城軍団の抗争 総戦力では赤城軍が劣るものの、時折赤城の人脈で呼ぶゲストにより、なんとか互角まで持ち込んでいた。
しかし、その日はベイン&ジェリーの皇帝&女帝の帝王コンビ 対するのが赤城&AYUMIでは分が悪かった。 さんざんにうちのめされて、流血しないのが運が良かったぐらいの敗戦であった。
試合後も赤城軍は打ちのめされていると… 花道からダッシュで駆け寄り、リングインする影が。 金髪のその影は、リングに上がるといきなりヴェインとジェリーの首筋あたりをなにかのスティックで打ち込む!
突然の痛みに打たれた個所を抑えて転げ場外に落ちる二人
赤城「ああ…マーリン姐さん、助かったぜ・・・」
正体は米国で防衛線を終えたばかりのマーリン・エンジェル どうやらとんぼ返りしてきたらしい。
赤城「姐さんが帰ってきてくれれば100人力だぜ…」
そう言ってほっとした様子の赤城が握手を求めていくが… びしっ!!! マーリンはいきなりさきほどまでヴェイン達を蹴散らしていた、木製のドラムスティックを赤城の顔面に叩きつける!!
赤城「ぎゃああっっっ」
あまりの痛みに顔を抑えてのたうち回る。
AYUMI「マ、マーリンさん・・・何の真似?・・・」
キープクールと言っていたAYUMIもさすがに顔を凍らせていた。
AYUMI「きゃああっっっ!!!」
そんなAYUMIの顔も容赦なくぶったたき、のたうちまわされる。
マーリン「ふふっ・・・」
少しいつもの自信に満ちた笑みを浮かべると、エアドラムを披露する。ただの真似事ではなく、きちんとしたリズムに乗っていた。 その間にヴェインとジェリーがリングに上がってくる。
正面からにらみ合うジェリーとマーリン 二人の因縁を知るファンたちは緊張の渦の中に… しかし、次の瞬間!
二人は笑い、ハイタッチからのグータッチを交わす。 ファンが唖然となる中、ヴェインとマーリンもグータッチを交わす そしてジェリーがラリアートで吹き飛ばし、ヴェインがパワーボムで次々と赤城とAYUMIを投げていく。
するとそこに、今度はギターを持った黒い男が現れ、身軽にコーナーニ飛び乗ると赤城にフットスタンプをして、 また反対コーナーに上がり、AYUMIにもフットスタンプをしていく。 堕ちた黒騎士、ナイト・マードック であった。
ぶっ倒れた二人を囲んで改めて四人で、弓を引き絞るポーズを見せる。とんでもない毒矢が放たれていた。 そして、マーリンはなんと赤城の巨体を逆さに抱え上げると… 両足で腕をロックして、見事な姿勢でスタイルズクラッシュ!!
もちろんAYUMIにも行い、二人を完全KOとしてしまった。 4人はウルフバックポーズで二人を囲んで締めくくった。
さらに… 先ほどのマーリンのスティックでドラム、マードックのギター、ヴェインはなぜかキーボード (後で分かったが、ヴェインはクラシックピアノを中学生までやっていた・・・)でエアー演奏をはじめ、 なんとジェリーが赤城の入場曲であるフリーの「ALL RIGHT Now」を歌いだした。 声量のあるロックらしい声で歌い、さきほどまでの惨劇も忘れてファンもノリノリになっていた。 マーリン「T.P.Aに任せておきなさい…It's ALL RIGHT NOW!」
ヒールユニットの新しい方向性に沸き起こる会場だったが・・・
マーリン「なーんてね!北関東、すべて終わらせてあげるわ! It's ALL Over NOW!」
そういうと4人はKOされた二人を残して堂々と去っていった。 やはり予感していた通り、今年はマーリン・エンジェルが台風を起こしそうである…

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