玄鳥 定例句会

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16、寝苦しき夜は耳傾けて風信子 投稿者:世話人 (2020年03月12日 (木) 20時35分)[17207]
  


月番 > 点数は入りませんでしたが、皆さんの意見お願いします。 (2020年03月13日 (金) 09時24分)[17240]

循子 > 七七五の句ですが、耳傾けているのが小さなおとの音楽で、風信子は取合せなのか。それとも一句一章として風信子の囁きに耳傾けているのか。掴み難いところがありました。 (2020年03月15日 (日) 16時01分)[17285]

孝子 > 私は耳傾けてに、てに問題があるとおもいました。てだから風信子の声をきくとおもうのだと思います。耳傾けるときると何に耳を傾けるのか想像の分野が生じるとおもいます。そうすると取り合わせの風信子がかすかにゆれている音も聞こえるような詩もかんじられるのではないでしょうか。 (2020年03月17日 (火) 13時54分)[17316]

月番 > 私も風信子は取り合わせなのか風信子のかすかな音に耳を傾けているのか解らなくなりました。 (2020年03月18日 (水) 22時03分)[17333]

榮一 > 耳傾けている実態が曖昧ですね。 (2020年03月19日 (木) 16時55分)[17358]

世話人 > 作者は若林千尋さんです。 (2020年03月20日 (金) 00時08分)[17381]
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17、塩抜きの薄きしおみづお水取 投稿者:世話人 (2020年03月12日 (木) 20時34分)[17206]
  


月番 > 点数は入りませんでしたが、皆さんの意見お願いします。 (2020年03月13日 (金) 09時25分)[17241]

宜子 > 中七「薄きしおみづ」は、きっと塩漬けされた魚の塩を抜くための塩水かと思いますが、そのことと東大寺二月堂の修二会が、どのように繫がるのかが、わかりませんでした。単に「しおみづ」と「お水取」の「水」つながりではないでしょう。もう少し手がかりが欲しかったです。また「しおみづ」は、正しくは「しおみず」と書くと思います。
(2020年03月16日 (月) 17時57分)[17309]

世話人 > PCの具合が悪いとのことで、口頭による投句をして頂きましたので、表記に関する責任は世話人にあります。
宜子さんがご指摘の「しおみづ」は「しおみず」と書くべきという件ですが、古語では「みづ」とも書きます。「お水取り」が季語であるところから「みづ」としたのは、世話人の思い込みだったかも知れません。作者のかたの意に反していましたら、お詫びいたします。 (2020年03月16日 (月) 21時39分)[17311]

千尋 > 古語と有れば「しおみず」は「しほみづ」と書くようですよ。
お水取りの水は真水じゃなかったけ?と考えていてこの句の中に入って行けませんでした。 (2020年03月17日 (火) 00時20分)[17313]

宜子 > 「しほみづ」ならば古語ですね。「しおみず」なので混乱したようです。発音は同じですものね。ところで「しほみづ」は「潮水・汐水」と読んで、二月堂の「お水取り」が、日本海に近い若狭神宮寺の「お水送り」を受けての行事ですので、「薄きしほみづ」と繋がってくるのかなと今、思い至りました。世話人さん、千尋さんのアドバイスのおかげです。句会でこのような気づきがあるのは有り難いです。なんとか作者さんの句意に近づけそうです。 (2020年03月17日 (火) 08時26分)[17314]

千尋 > お水取りは二度見に行った事があります。鵜瀬から汲み上げた霊水、お香水を奈良へ送ります。鵜瀬は山中の遠敷川の瀬で海水が混じるということはないと思います。 (2020年03月17日 (火) 14時35分)[17317]

月番 > お水取りは見た事ありませんが、塩抜きの薄きしおみづとお水取りの関係が解りませんでした。 (2020年03月17日 (火) 15時50分)[17320]

千尋 > あれ!先程、肝心なところを書き間違えました。お水取りは一度、お水送りを二度見に行きました。
やはり、しおみすとお水取りの関係がわからないです。 (2020年03月18日 (水) 01時28分)[17326]

榮一 > 取り合わせにしてはしおみづとお水取がややこしいですね。 (2020年03月19日 (木) 17時02分)[17359]

世話人 > 作者は主宰先生です。 (2020年03月20日 (金) 00時09分)[17382]
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18、梅真白一人暮らしの急須かな 投稿者:世話人 (2020年03月12日 (木) 20時32分)[17205]
 剛、保子、柊子、眞佐子、主宰、鈴子   7点


月番 > 皆さんの書き込みお願いします。 (2020年03月13日 (金) 09時29分)[17242]

柊子 > ティーバッグではなく、勿論ペットボトルでもなく、ご自分のためにお急須でお茶を淹れておられる。一人になっても、この様な暮らしをしなくては!と背筋が伸びる思いで頂きました。梅真白がぴったりです。 (2020年03月15日 (日) 11時23分)[17266]

眞佐子 > 柊子さまと同じです。一人になっても急須でいれたお茶を飲みたいとおもいます。梅真白がいいですね。 (2020年03月15日 (日) 12時19分)[17269]

> 急須と窓越しの梅の花から、作者の云う一人暮らしの勝手な想像が始まる。時には家族(同居人等)が、煩わしいと思った事が心の中に兆して、悔いているのかも知れない。まだ慣れない一人暮らしに気が塞いでいるように私には見えた。長い冬が後退を始めて、春は近い。梅は花を付け桜の便りも聞こえ始めた、朝の一刻。云うまでも無く、孤独な急須と湯呑茶碗である、電気ポットも見える。  (2020年03月16日 (月) 10時02分)[17305]

循子 > 私の兄が逝き、母が逝き、ひとり残った父は万古焼の急須を愛用。私が行ったときは、いつも上手にお茶を淹れてくれました。死後、私はそれを持ち帰り、何年か使いました。手触り、艶などを思い出します。父の死は白梅の盛りでした。ちょっとこの句は辛かった。 (2020年03月17日 (火) 21時13分)[17324]

鈴子 > 一人暮らしの日常を詠んだと思うのですが座五を急須かな、と止めたところに興味がわきました。 (2020年03月18日 (水) 23時07分)[17334]

榮一 > 日本茶を飲みながら窓越しに白い梅を見ているのです。紅茶でもなく珈琲でもなく緑茶を急須でいれて飲んでいるのです。来し方は思いようもないが欲も得もない境地のようです。 (2020年03月19日 (木) 17時09分)[17360]

世話人 > 作者は石田加津子さんです。 (2020年03月20日 (金) 00時10分)[17383]
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三月定例句会 投稿者:世話人 (2020年03月12日 (木) 11時31分)[17204]
準備中です

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二月定例句会 投稿者:世話人 (2020年02月12日 (水) 17時05分)[17056]
定例句会の皆さま
 
ひと月が過ぎるのは早いですね。
 
さっそく二月の句会が始まります。先月より一句少ないので、4句選は苦しかったというご意見もありました。多少は甘めのご意見も含めて、いろいろと書き込んで頂ければ世話人は幸いです。無論、辛口のご指摘はたいへん勉強になります。

月番も兼ねることになっております。よろしくお願いいたします。


                 世話人    安田循子

              



世話人 > 句会もあと一日となりました。追記なさりたいことなど、何でも存分にお書きください。 (2020年02月18日 (火) 23時24分)[17164]

世話人 > 主宰先生が全ての作品に批評を書き込んで下さいましたので句会はここで閉めさせて頂きます。
主宰先生、ご多忙のところご指導有難うございました。参加して下さった皆さま、お蔭さまで、この座も賑わいました。ありがとうございました。
新しいウイルスの蔓延で、世のなか騒然としておりますが、どうぞ皆さまご体調に気を付けられますように。
       世話人  安田循子 (2020年02月19日 (水) 23時21分)[17183]

月番 > 至らぬ月番で申し訳ありませんでした。皆さまのご協力にお礼申し上げます。失礼な点がありましたら、どうぞお許しねがいます。
今月の最高点を得られましたのは、松谷眞佐子さんです。来月の月番をお願いいたします。 (2020年02月19日 (水) 23時29分)[17184]
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1、手を握るだけの見舞いや春の昼 投稿者:世話人 (2020年02月12日 (水) 16時20分)[17055]
 宜子  保子  千尋  鈴子   4点


月番 > 優しさが伝わってくるようです。採られた方々いかがでしょうか。 (2020年02月12日 (水) 22時21分)[17057]

宜子 > 手を握るだけで伝わるものがあるお見舞い。お病気の方と見舞われた方との関係がおぼろげに見えるようです。もしや快復の見込めない病とは思えないです。「春の昼」ですから。もしかしたら長患いかもしれません。それでも、穏やかな安らぎを感じます。季語の力でしょうか。 (2020年02月15日 (土) 14時09分)[17090]

循子 > 「手を握るだけ」とあるので、言葉が通じない状況かと思いました。そう読むと逆に「春の昼」が切なく響いてきます。宜子さんとは別の意味で「季語の力」かもしれません。 (2020年02月15日 (土) 15時07分)[17094]

月番 > 他の方々はどうお読みになったでしょうか。 (2020年02月15日 (土) 15時08分)[17095]

洋子 > 「・・・・だけの見舞い」というフレーズはよく見かけるなあと思いましたが、手を握ることしかなすすべがないというお見舞いは切ないですね。 (2020年02月15日 (土) 16時58分)[17102]

作者 > この句に関してお詫び申し上げます。昨年の12月24日妻が、右足膝の手術を行ない、食べ物は、病院食のみで、本を持参する位でした。1月20日に退院し今は家で、少し歩く練習をしています。それと、4月末まで、週1回リハビリに行く事になつています。拙い句でご心配をおかけしました。よろしくお願いいたします。 (2020年02月16日 (日) 14時44分)[17119]

鈴子 > 年の離れた友人の終末期は胃瘻を装着するようになり切なかった事を思い出しました。手をさするだけでしたが、柔らかな御手でした。 (2020年02月16日 (日) 16時01分)[17120]

千尋 > 病状によって呼吸器を装着したりすると会話ができません。そういう方のお見舞いかもしれないとも思いました。 (2020年02月16日 (日) 21時45分)[17127]

保子 > お見舞い、逢えたという安堵感が伝わってきました。



(2020年02月18日 (火) 00時27分)[17137]

榮一 > 身体を動かせないような状況はわかるが、むしろ症状が重いのかなど余分なことを考えてしまう。手を握るだけは言いすぎのように思う。春の昼が救いではあるが。 (2020年02月19日 (水) 15時15分)[17168]

世話人 > 作者は村上直さんです。 (2020年02月19日 (水) 23時39分)[17187]
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2、春立つや車の下に走る猫 投稿者:世話人 (2020年02月12日 (水) 16時18分)[17054]
 孝子  直  剛   3点


月番 > 月番は「に」にこだわりましたが、よくわかりません。まず採られたかた、ご意見をどうぞ。 (2020年02月12日 (水) 22時34分)[17058]

> 立春と云っても名ばかりで、まだまだ寒い日が続く。恋の猫には少し早いが、家に帰りそびれた家猫や、半野良が車庫の中に一夜の宿を借りた。寒がりの猫にとって車の下は暖かい。家主が車を動かしに来たので走り去った。私もいく度かそんな経験をしたが、早春の一齣。目撃者の視線は暖かい、まさに走る猫である。人間に飼われる犬や猫は従順だし羞恥心も有る。ゆえ有って、生活を共にしてゐた犬を親元へ帰したが、悔いが何時までも残った、ひとりは寂しいものである。 (2020年02月14日 (金) 10時04分)[17077]

月番 > ありがとうございました。「家主が車を動かしに来たので走り去った」で、納得です。 (2020年02月14日 (金) 23時01分)[17084]

循子 > 「車に下を」ではないのか、と最初に思い込んでしまったので、「に」に違和感を持ったのです。読みが浅い。 (2020年02月15日 (土) 15時01分)[17093]

孝子 > まだ春とは名ばかりの寒い夕方、このあたりに縄張りのあるらしき猫が声がけをした私にきっとした目をむけていつもの駐車場の車のしたに走った。私はこの猫の祖先は私が子供のころ飼っていたハンサムな猫の子孫ではとかってに思っている。刹那をみごとにあらわした句とおもいます。 (2020年02月18日 (火) 13時11分)[17149]

榮一 > 猫は狭いところが好きで路地の細いところや駐車場の車の下に隠れることはよく目にすることである。其の点を思えば春立つがひびかないようである。 (2020年02月19日 (水) 15時20分)[17169]

世話人 > 作者は森内洋子さんです。 (2020年02月19日 (水) 23時40分)[17188]
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3、梅東風や手書きの地図をもらひけり 投稿者:世話人 (2020年02月12日 (水) 16時16分)[17053]
 加津子  孝子  直  美保子  鈴子   5点


月番 > かなり強い切れで書かれていますが、意図があってのことかも知れません。加津子さん、いかがでしょうか。 (2020年02月12日 (水) 22時44分)[17060]

加津子 > 月番さんの言われるように確かに切れの「や」は少し強いかなと思いました。けれど手書きの地図に想像が膨らみました。今どきはスマホで調べてなんてありますが、線が曲がったり、紙よりはみ出しそうになったりした地図をいただいたら感激です。「や」はそんな思いも感じます。 (2020年02月13日 (木) 09時35分)[17066]

月番 > 加津子さん、ありがとうございます。たしかに手書きの地図には温みがありますよね。 (2020年02月13日 (木) 20時43分)[17074]

美保子 > 最近は手書きで地図を書いて下さるなんていう幸運にはなかなかめぐりあえません。梅東風は 春先の柔らかい風とありますので、手書きの地図と雰囲気はとてもあってるかと思いました。 (2020年02月14日 (金) 22時16分)[17081]

義之 > 「・・や・・・かな」の形は避けるようにと習ったのですが、掲句のような「・・や・・・けり」は
許されるのでしょうか。どなたか教えて頂けませんか。
(2020年02月15日 (土) 02時36分)[17085]

月番 > 月番が最初に「かなり強い切れで…云々」と書いたのは「…や…けり」についての疑問です。義之さんがお書きになったように、基本的に「…や…かな」、「…や…けり」は避けるようにと教わってきました。例外として挙げられるのは周知のとおり中村草田男の「降る雪や明治は遠くなりにけり」で、これは抱字(かかえじ)に関わってくるので、私の手にあまります。「普通禁じられているものだが、この句では例外的に効果をあげている(平井照敏)」とあります。基本は基本として覚えているべきですが、作句の時には私も気付かずにいることがあります。 (2020年02月15日 (土) 15時40分)[17096]

美保子 > 「…や…けり」気づきませんでした。そうですねえ。 (2020年02月15日 (土) 21時22分)[17105]

加津子 > 恥ずかしながら気づきませんでした。困ったものです。私も教えていただきたいです。 (2020年02月16日 (日) 00時40分)[17106]

月番 > 以前に小川紫翠氏が玄鳥誌上に、俳句の参考書、参考文献について詳しく書いておられましたから、それをご覧になったら切字については適当なものが見つかるとおもいます。月番が17096の平井正敏氏の文を引きましたが、その少し前に「切字は、季語とともに、最短詩型である俳句に、暗示性と調べを与える不可欠の仕組みになっている」と切字の定義をしています。 (2020年02月16日 (日) 12時18分)[17114]

月番 > (つづき)上記の定義から発展して、句またがり、二段切れ、三段切れの話になるのですが、この項は宮津明彦の執筆になります。ほんの一部を引用します。(降る雪や明治は遠くなりにけり  草田男)をあげて、「や・かな」「や・けり」は二段切れの中でも特に焦点が分裂するとして嫌われているが、この句は現代俳句が成功したゆいいつの例…一般にすすめられることではない、とあります(角川選書「俳句用語の基礎知識  村山古郷+山下一海=編)不勉強の拙い書き込みですが、参考になればと思います。 (2020年02月16日 (日) 12時41分)[17115]

加津子 > 何回も声に出して読んでみました。ながれに不自然さが感じられませんでした。という事は、成功しているのかなと思いました。けれど俳句の定義に外れているという。選句にどう向き合えばいいのでしょう。 (2020年02月16日 (日) 19時51分)[17124]

鈴子 > 迂闊にも「や、けり」に注意が行かず選をしました。手書きの地図を想像するのは私にとって楽しい時間でした。 (2020年02月18日 (火) 10時27分)[17141]

千尋 > 「や・かな」「や・けり」の句はリズムがいいし、感動点がはっきりしていて読んでも詠んでも気持ちの良い句となっています。あまりにも調子の良い句はチェックしながら読み、詠み直してみた方が良さそうです。わたしはそうしております。 (2020年02月18日 (火) 12時12分)[17144]

孝子 > 皆様と同じです。先日私もお店の場所ですが手書きの地図を亡くなられた友人のご主人にわたしたばかりです。ご主人野話し相手というかはなしをきいてあげることが友への供養とおもっています。話とびすみません。やけりは困っていたときに助かったな位の詠嘆とみてました。たしかにうっかりです。気がついてちがういい方をさがすべきでしたね。 (2020年02月18日 (火) 13時25分)[17150]

加津子 > 千尋様ありがとうございます。初心を忘れてしまっていたようです。選句には真摯に向き合わなければいけないと思いました。 (2020年02月18日 (火) 16時21分)[17156]

作者 > 「や・けり」のこと、皆さんにご指摘頂き、有難うございました。投句の際は気が付かず、選句の折に気づきましたが、もう遅く、そのままに致しました。基本的にはやはり、避けるべきと思っています。もう一度、推敲します。月番さん、お手数おかけしました。また、いろいろご教示頂き、勉強になりました。 (2020年02月18日 (火) 19時35分)[17157]

月番 > この月番も「出来た!」と思って一夜明けたら、、季語が無かったり「や・かな」、「や・けり」だったり、を繰り返しています。 (2020年02月18日 (火) 23時16分)[17163]

義之 > 「や・かな」「や・けり」の句はリズムがいいという千尋さんの書き込みについてですが、「三段切れ」の句も力強くリズムが良いですね。個人的にはこれら全てが許容されるという時代の到来を嘱望します。 (2020年02月19日 (水) 03時18分)[17167]

榮一 > や・けりですね。この形が絶対だめだと言うことではありませんがやはり敬遠してしまいます。観梅の風景は見えて来そうで悪くないとは思いますが。 (2020年02月19日 (水) 15時23分)[17170]

世話人 > 作者は山内宜子さんです。 (2020年02月19日 (水) 23時41分)[17189]
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4、雪解雫ビーフシチュウを箸で食む 投稿者:世話人 (2020年02月12日 (水) 16時12分)[17052]
 循子   1点


月番 > 1点しか出ませんでしたが…。採られなかった理由を書いて頂けたら有難いです。 (2020年02月12日 (水) 22時42分)[17059]

宜子 > 選べなかった理由ですか・・お箸で食べるビーフシチュウに何を感じられたのか、雪解雫ではいまひとつ納得が出来ませんでした。お答えになっていないようですが。勉強になりますので他の方の感想も伺いたいです。 (2020年02月15日 (土) 14時17分)[17091]

循子 > ビーフシチュウは普通スプーンやフォークで食べます。お箸で食べるときの様子はポタポタ…。雪解雫もポタポタ…。作者の方には申し訳ないけど、言ってみればこの俗な連想に「食む(はむ)」なんて万葉集の山上憶良ばりの古語を使って遊んでいる。面白がったのが私ひとりであったとは残念。 (2020年02月15日 (土) 16時04分)[17097]

榮一 > ビーフシチュウも深皿ではなくお椀などに入れれば箸もあながち無理だとは思いません。ただ、循子さんは食むが面白いと感じっていますが小生は食むはよほどでないと納得しないです。内容的に普通は箸を使って食べないものを食べる特異性からいえば「喰う」でよさそうに思いました。言えば単純にスプーンが無かっただけのことであろうと思うが。 (2020年02月19日 (水) 15時32分)[17171]

世話人 > 作者は石田加津子さんです。 (2020年02月19日 (水) 23時43分)[17191]
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5、日向ぼこ自問自答の被告席 投稿者:世話人 (2020年02月12日 (水) 16時10分)[17051]
紫翠  洋子  保子  主宰  進二   6点


月番 > 孤独な日向ぼこですね。 (2020年02月12日 (水) 22時53分)[17061]

洋子 > 内省的な人なのでしょう。日向ぼこをしながら、あれでよかったのだろうか、あれこれ考え込んでいるのです。心の痛む思いもあり、被告席にいるような辛いところもあります。が、日向ぼこで、温められて、心も回復していくことと思います。 (2020年02月14日 (金) 20時24分)[17078]

紫翠 > 中七、下五の踏み込んだ表現と「日向ぼこ」の取り合わせの作品。作者の複雑な心境が感じられます。 (2020年02月16日 (日) 11時32分)[17111]

保子 > 背筋の伸びた真摯な方を想像しました。 (2020年02月18日 (火) 00時33分)[17138]

榮一 > 日向ぼこをしながら過去の出来事を回想しながらうつらうつらとまどろんでいるのでしょうね。被告席に座っているのは後悔の念でしかない出来事だからでしょう。共感できる被告席です。 (2020年02月19日 (水) 15時40分)[17172]

世話人 > 作者は宮本義之さんです。 (2020年02月19日 (水) 23時43分)[17190]
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 6、湯たんぽに乗り損ねては醒める夢 投稿者:世話人 (2020年02月12日 (水) 16時06分)[17050]
 美保子  義之  眞佐子  千尋   4点


月番 > 湯たんぽではありませんが、月番はこの手の夢がほとんど毎晩です。 (2020年02月12日 (水) 23時01分)[17062]

美保子 > 私は何かに乗り遅れたり、遠い道をひたすら歩いてたどり着けない夢だったり、と体調が悪いといやな夢を見るようです。ただ、この句は湯たんぽに乗り損ねるというのがなんともひょうきんで、〜損ねるとしてもそんなに大変な印象を受けなかったのです。 (2020年02月14日 (金) 22時20分)[17082]

義之 > 私の場合、発熱も三十八度を超えると、繰り返し短い夢を見続けるようです。夢見の間はいたって真剣なのですが、夢から覚めた後は、その無意味さに記憶にも残りませんが、眠りに入るとまた同じ夢を見ています。湯たんぽに手を添え浮かぶ冬の海、寒さに身を震わせながら、必死に湯たんぽに這い上がろうとする私。ようやくその上に立ち上がったかと思う間もなく、再び水中に・・。海が池になったり温泉になったり支離滅裂、それが延々と繰り返されるのです。 (2020年02月15日 (土) 04時19分)[17089]

月番 > 最近の湯たんぽはカラフルで素材も変わってるようですが、掲句の湯たんぽはブリキに真鍮かなんかの蓋が付いたものでしょうね。湯たんぽには郷愁が付き物です。義之さんの夢の湯たんぽもブリキでしょうか。 (2020年02月15日 (土) 16時11分)[17098]

眞佐子 > 我が家の湯たんぽはプラスチック製ですが、掲句の湯たんぽはブリキの湯たんぽを想像しました。義之さんのお話も面白かったです。乗り損ねるが良かったです。 (2020年02月16日 (日) 19時24分)[17121]

榮一 > ブリキ製の湯たんぽは波うっています。波であれば乗るのはサーハ―です。なんか意外と簡単に解けそうな夢ですね。 (2020年02月19日 (水) 15時44分)[17173]

世話人 > 作者は石田剛さんです。 (2020年02月19日 (水) 23時44分)[17192]
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 7、ほほえみを残す自画像雪解川 投稿者:世話人 (2020年02月12日 (水) 16時02分)[17049]
 加津子  直  洋子  剛  主宰   6点


月番 > 自画像を描いたひとは故人? 雪解川から何を思い浮かべられるでしょうか。 (2020年02月12日 (水) 23時08分)[17063]

加津子 > 遺影に残す自画像で故人ではないかと。雪解川にご自分の人生を重ねられたのではないかと思います。先日雪の残る御殿場で、富士を背にして春の光の中流れていました。気持ちの明るい句とおもいました。 (2020年02月14日 (金) 07時00分)[17076]

洋子 > 雪解川は難しかったのですが、和解の思いがあるのではないかと思いました。いろいろなことがあってもつれていたことも溶けて、自画像にほほえみを残した、という事かなと思いました。 (2020年02月14日 (金) 20時29分)[17079]

循子 > ちょっと古いですが、若くして征き、戻ってくることの出来なかった学徒兵のことを思いました。ほほえみは残された人々には辛いものかもかも知れません。「雪解川」の濁流はごうごうと響き流れ…と俳句大歳時記にありますが、これはあの時代の象徴なのか、と。 勝手読みだったら、申訳ありません。何度か立ち止まった句でした。 (2020年02月15日 (土) 16時30分)[17099]

> 私は絵を上手に描く人は、天才で、尊敬しています。自画像を、描く方は、天才で、春の深まる季語と佳しとし、頂きました。故人なのか、ご自身なのか、わかりませんが惹かれました。 (2020年02月15日 (土) 20時11分)[17103]

千尋 > 玄鳥の今月号に「ほほえみの写真撮りおく菊日和 古瀬房子」推薦句となっています。絵と写真の違いはありますが、気になりました。 (2020年02月17日 (月) 01時36分)[17130]

> 自画像では無いが、微笑みが謎と云われるモナリザ在り。また自画像を残した作家や画家達も多い。多くは1点を見据えて、鏡の中の顔を凝視しながら、自己表現のために、自画像を描いたと云われる。この自画像は「残す」から故人と思われるも、故郷を離れて住む血縁かも知れないとも思う。春先に雪の降る地方の河は雪解けの増水で一変する。春を迎えるたびに。河を見ながら、音を聴きながら、偲べる時代が在る。 (2020年02月18日 (火) 12時02分)[17143]

月番 > とつぜん冬が戻ってきたような寒さですが、奈良県でも私が住むところに殆ど雪は降らないので、剛氏が書いて下さった、「…雪の降る地方の河は雪解けの増水で一変する」という一節に子どもの頃を回想しています。雪解け水の音は子供心に怖かったけれど今は懐かしい。 (2020年02月18日 (火) 23時06分)[17162]

榮一 > 自画像は笑わないものですね。むしろ凛としたたたずまいが多いですね。やはり威厳と品位を保つためですね。薄っすらとほほ笑んでいるのはモナリザぐらいかもしれません。この自画像には近しい者の心の交流があるように思います。若い人の自画像だと思います。雪解川は作者の内面とよく合っているように感じます。 (2020年02月19日 (水) 15時52分)[17174]

世話人 > 作者は小川紫翠さんです。 (2020年02月19日 (水) 23時45分)[17193]
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 8、蕗の薹牛小屋の戸の開いており 投稿者:世話人 (2020年02月12日 (水) 15時54分)[17048]
 紫翠  加津子  孝子  美保子  宜子  義之  保子  主宰  進二   10点


月番 > 今月の最高点句です。どなたからでもご意見をどうぞ。 (2020年02月12日 (水) 23時11分)[17064]

美保子 > 小学校、中学校を種畜場と言う牧場のようなところで、過ごしました。ジャージー種の赤ちゃんなんて、バンビのようで、学校から帰ると急いで、見に行ったものです。父は八十代まで酪農指導に関わっていたので、牛というと情景が浮かんできます。蕗の薹という季語が最初に来て、戸が開いているというのは人の出入りが多い、もしかしたら、仔牛が生まれる所なのでしょうか。 (2020年02月14日 (金) 22時06分)[17080]

月番 > 美保子さん、ヨハンナ・シュピリのお話みたいな少女時代を過ごされたのですね。羨ましいです。
最高点句ですから、皆さんどんどん褒めてください。 (2020年02月15日 (土) 16時38分)[17100]

紫翠 > 取り合わせの作品で、春の訪れを感じさせます。 (2020年02月16日 (日) 11時21分)[17110]

保子 > 陽の眩しさと牛小屋周辺の匂いが感じられました。 (2020年02月18日 (火) 00時38分)[17139]

義之 > 北海道の牧場の風景を想像しました。観光バスの窓から、道沿いに自生する巨大な蕗を見た記憶を思い出します。最高点に納得の句です。知り合いの釧路の牧場主は、子供が跡を継がぬという理由で、最近酪農を止めたそうです。 (2020年02月18日 (火) 02時13分)[17140]

加津子 > 牛というとつい売られていく牛を思い浮かべてしまいます。「開いており」が読者に想像を預けたように思います。わが町の山間をハイキングしているとき、破れたガラス窓をのぞき込むと真っ黒な牛たちが薄暗がりの中にいて、一頭と目が会いました。何とも切ない目だった。牛というと思い出す出来事です。 (2020年02月18日 (火) 16時17分)[17155]

榮一 > 早春の気が満ちているような牧場のたたずまいが見えて来そうです。自然な感じを受けます。 (2020年02月19日 (水) 16時02分)[17175]

世話人 > 作者は松谷眞佐子さんです。 (2020年02月19日 (水) 23時48分)[17194]

世話人 > 最高点を得られたので、来月の月番をお願い致します。 (2020年02月19日 (水) 23時51分)[17195]
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 9、焙煎屋のスレート煙突春の雲 投稿者:世話人 (2020年02月12日 (水) 15時51分)[17047]
 義之  眞佐子  保子  循子  鈴子   5点


月番 > 珈琲の香りが漂ってきます。 (2020年02月12日 (水) 23時15分)[17065]

循子 > 珈琲豆も厳選して、納得のゆくように焙煎するという。焙煎屋は拘りの強い仕事です。奈良市内の新興住宅地にあった記憶があります。お洒落な町のおしゃれな焙煎屋。スレート煙突だったのか、香りばかりに気を取られていたらしい。「春の雲」が明るくて好き。ついでに言うと、若いオーナーも素敵でした。 (2020年02月16日 (日) 12時58分)[17116]

眞佐子 > 友達の息子さんが山手の清水の湧く所で喫茶店をされていましたので、時々自家焙煎の珈琲を飲ませて貰いました。珈琲豆も焙煎の方法もこだわっておいでのようでした。こくのある珈琲だったように記憶しています。今は東京の方へ引っ越して喫茶店もありません。懐かしく思い出させて貰いました。春の雲が好きでした。 (2020年02月16日 (日) 19時42分)[17123]

鈴子 > 掲句に雰囲気の似たようなコーヒー豆の焙煎屋さんがあり、日頃から重宝しております。定年で仕事を辞めて自宅の庭の一部に土曜、日曜だけの営業です。住宅街の中で近頃は若い男性のお客さんが増えたとの事でした。スレートの煙突と春の雲にほっとする時間が感じられます。
(2020年02月18日 (火) 22時26分)[17160]

榮一 > 南と北に分かれていますが5分ぐらいのところに二軒、焙煎屋があります。どちらもブリキの煙突です。ただスレートの煙突もありそうです。煙突、煙、空の雲と目線は上部へと誘導されます。自然な事ですね。それだけに変化に乏しいようです。 (2020年02月19日 (水) 16時14分)[17176]

世話人 > 作者は樋口進二さんです。 (2020年02月19日 (水) 23時52分)[17196]
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10、カーナビの個人レッスン山笑う 投稿者:世話人 (2020年02月12日 (水) 15時48分)[17046]
  鈴子   1点


月番 > 乗ってるだけの立場としては、よく分からないのですが、カーナビの操作は結構面倒なもののようで。
季語の斡旋も含めて、鈴子さんお願いいたします。 (2020年02月13日 (木) 10時23分)[17067]

鈴子 > 友人のご夫婦からお声がかかり、ご主人の車でドライブに。友人に運転の訓練とのことでしたが、免許を持っていない友人の脇でご主人の先生、後ろの座席で私は緊張と不安で固まっていたことを思い出しました。カーナビなんてその頃はない時代です。友人は自動車教習所にも行かずじまいで運転は放棄して年月が経ちます。季語の「山笑う」は掲句にしっくりすると思いました。 (2020年02月17日 (月) 20時42分)[17135]

月番 > 免許のないひとの運転に同乗するのは、まさに緊張と不安で固まります。ならば季語の「山笑う」も何となく分るようです。 (2020年02月18日 (火) 12時29分)[17147]

作者 > 老夫婦でいつ免許返上かの危機感から小ドライブに行きます。先日その大事なカーナビが出かける寸前にこわれてしまいました。新しい道が出ないので海のなかを記しだけが動いていくようなナビですが夜中に地図で行く道順を調べていた昔からみると大事なナビでした。とりあえず間に合わせてもらい新しいナビででかけました。帰りに主人に不思議だよね、すべての車にまるでみてるように音声でもおしえてくれて、工事でみちをかえるとまた修正してくくれるなんて、どういう仕組みなんだろ、考えれない寝らと機械音痴の私たちはべんりだけど生きにくい時代と思いました。 (2020年02月18日 (火) 13時47分)[17151]

千尋 > カーナビもスマホなど他の機器と一緒で説明書を読むより習うより、慣れよと思います。この句のポイントは個人レッスンにあるようです。「山笑う」はレッスンにぴったりですね。 (2020年02月19日 (水) 00時21分)[17165]

榮一 > 電気製品や機械ものの説明書を読むのは億劫ですね。特に保険の約款はぞお〜つとします。個人レッスンをしていただけるのはありがたいですね。だとしても平凡ですね。山笑うは自嘲ですかね。 (2020年02月19日 (水) 16時30分)[17177]

世話人 > 作者は久野孝子さんです。 (2020年02月19日 (水) 23時53分)[17197]
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11、春はあけぼのとてブランチの夫婦かな 投稿者:世話人 (2020年02月12日 (水) 15時46分)[17045]
 加津子  直  美保子  眞佐子  千尋  剛   6点


月番 > 春はあけぼの。やうやうしろくなり行く山ぎは、すこしあかりて、…  国語の授業も、10代のはじめは身についたものです。今や「学問は尻からぬけるほたるかな  蕪村」が月番の現実。
(2020年02月13日 (木) 10時47分)[17068]

加津子 > 「春はあけぼの」のあとにブランチのカタカナ。優雅でとてもお洒落なご夫婦を想像しました。「とて」の接続詞?新鮮でした。 (2020年02月14日 (金) 06時51分)[17075]

美保子 > 加津子さまの書かれているようにとてもお洒落なとも想像しますが、我が家だったら、朝寝して、朝昼兼用で、残り物でブランチとするかもしれないと、自分でも笑っています。春はあけぼのとて が楽しいです。 (2020年02月14日 (金) 22時25分)[17083]

月番 > 加津子さん、美保子さん、ご意見有難うございます。
ひとつ疑問があります。「春はあけぼの」なのですが、「あけぼの」は、まだ暗い暁の終りごろ。やうやうしろくなり行く山ぎは、すこしあかりて、とあるとおりの刻です。ブランチは朝昼兼ねた食事ですから、それを「とて」で繋ぐのはどうでしょうか? 漢詩の「春眠暁を覚えず」なら格助詞「とて」が活きてくると思うのですが…。
(2020年02月16日 (日) 13時57分)[17118]

加津子 > 困りました。「春はあけぼの」という言葉の雰囲気の中にブランチが素敵だなと思ったものですから、そこまでは考えが行きつきませんでした。そういえばあけぼの缶詰の太陽が出ている表示はおかしいと古文の先生が言ってたなあと。 (2020年02月16日 (日) 19時25分)[17122]

加津子 > でもやはり、雰囲気がいいです。 (2020年02月16日 (日) 19時54分)[17125]

眞佐子 > 私は国語が嫌いで授業時間は「ルイ14世」や「源氏物語」を読んでいた様な気がします。文法的なことも良く解っていません。春はあけぼのといいますが、我が家はブランチなのです。と勝手な読みをさせていただきました。春らしくて好きな句でした。 (2020年02月16日 (日) 20時00分)[17126]

美保子 > 月番様の書いていらっしゃる通りですね。深く考えずに雰囲気で朝寝をしたような気になっていました。 (2020年02月16日 (日) 22時16分)[17128]

千尋 > 春は明るくなって来る頃が良いと清少納言は言うけれど、わたしと夫は春眠不覚暁派なのよ。仮定の逆接条件を表す接続助詞の「とて」の前に「と言った」というフレーズを補って読みました。ちょっと苦しいですか。月番さま! (2020年02月17日 (月) 02時10分)[17131]

> 暦の上では、節分が過ぎて春が立った。「春はあけぼの(がよい)、夏は夜(がよい)」と、清少納言は書いたけれど、この春はまだまだ寒く、春は遠いようだ。年を経て暗黙の内に理解しあえる夫婦。望ましいと云うべきか、羨ましいと云うべきかも知れない。時間に縛られることも無くなった、穏やかな夫婦の早春のひと時のように、私には思えたのだが。 (2020年02月17日 (月) 10時36分)[17133]

月番 > 文法も詳しくないので、自分の主張を通す気もありません。「とて」は格助詞「と」に接続助詞「て」がついたもの。「…と思って」、「…と言って」という意を表します。掲句の雰囲気がおしゃれでいい感じと思われる皆さんのご意見は否定する気もないのです。どう読んで、どう感動するかは、人それぞれです。「とて」でなければ、月番もふらふらと頂いたかも知れません。すみません、千尋さんの仮定の逆説条件を表す…云々は難しくてよくわかりません。 (2020年02月18日 (火) 12時16分)[17145]

洋子 > 文法のことはよく分からず、もう一度調べてみようという元気はありませんが、千尋様の意味の解釈の仕方に納得がいきました。ブランチは朝食兼昼食ですから、曙に食べるのは、少しおかしいと思いました。 (2020年02月18日 (火) 20時20分)[17159]

世話人 > 作者は主宰先生です。 (2020年02月19日 (水) 23時55分)[17198]
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12、梅白しヤクルト届く日の壺に 投稿者:世話人 (2020年02月12日 (水) 15時44分)[17044]
 


月番 > 残念ながら点が出ませんでした。とてもよく状景が見える句だと思います。何かが弱かったのが原因でしょうが、どなたかご指摘くださると月番も作者の方も参考になります。 (2020年02月13日 (木) 10時58分)[17069]

義之 > 掲句は私の作品では無いのですが、無点という事で、自分の句のように思えました。頭の中ではしっかりと映像が組み立てられているのですが、それが大半の読者には伝わらないという、もどかしさです。言い換えれば、十七文字に収めるための言葉の選択と省略の失敗です。掲句の場合、「ヤクルトが届く日に」何の意味があるのだろうか、さらに「壺に」何をしようというのか、読者なりに想像は出来てもある種の確信が持てないところに、弱さがあるように思いました。 (2020年02月15日 (土) 03時53分)[17088]

作者 > 丁寧なご意見ありがとうございます。自分では読者のかたもわかって下さるだろうと思って、作っているのですが、なるほどです。今、思えば、週に一度届けてくれる、ヤクルトのお姉ちゃんとは長い付き合いで、玄関の花などをほめて下さるので、知らず知らずに配達日には新しい花を活けているのです。読者の側の気持ちを想像できるようにならなければ、まだまだですね。話は変わりますが、NHKの俳句全国大会がそろそろだなと思っていたら、偶然、番組表で見つけることができて、うれしかったです。 (2020年02月15日 (土) 21時19分)[17104]

千尋 > 「梅白し」と上五でしっかり切ってしまったので、最後の「壺に」何を?と分からなくなっているように思います。今のままですと壺にヤクルトの瓶が入ってるように思えます。「白き梅ヤクルト届く日の壺(花器)に」でしたら景は見えてきます。 (2020年02月17日 (月) 21時27分)[17136]

孝子 > 景色は見えましたし想像も作者の半分くらいはみえました。ヤクルトは週一ぐらいにくるのでしょう。以前いた会社の奥さんがヤクルト配る人がいて、冷蔵庫に何人分かはいっていました。ときどきヤクルトのいんすたんとらーめんおいしいよといってました。語順とかいろいろとそのモチーフで推敲をたのしめる材料と思います。 (2020年02月18日 (火) 13時59分)[17152]

榮一 > ヤクルトは何日毎に届くのであろうか。其の届く日に梅の花を壺に挿したと言う句です。ヤクルトか届くことにどんな意味があったのだろうか。そのような事か汲み取れないです。 (2020年02月19日 (水) 16時48分)[17178]

世話人 > 作者は鈴木美保子さんです。 (2020年02月19日 (水) 23時57分)[17199]
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13、如月の頭叩いて熟睡す 投稿者:世話人 (2020年02月12日 (水) 15時39分)[17043]
 宜子  義之  循子  剛   4点


月番 > 物騒な句ですけど、わかるなぁ…というところですか。願わくば、叩いたのが自分の頭であって欲しい。 (2020年02月13日 (木) 11時06分)[17070]

義之 > 掲句に通ずるものを感じる、瀬戸内寂聴さんのエッセイ「きさらぎは凶」の記事を見つけました。俳句の世界では立春以降は春ですが、子供の頃から今もなお、私にとっては寒い冬のままです。「如月の頭を叩いて熟睡す」というフレーズは、違和感なく共感できました。女性っぽい「きさらぎ」の頭を叩いてはかわいそうなので、「二ン月」なら躊躇なく殴れそうです。 (2020年02月15日 (土) 03時10分)[17086]

宜子 > 叩いたのは勿論、自分の頭です!と、読みました。なにか仕出かしてしまったのかもしれません。そんなこと自分には日常茶飯事。反省して、忘れて熟睡します。「きさらぎ」がいい感じでした。 (2020年02月15日 (土) 14時24分)[17092]

洋子 > 義之様は「如月(あるいは二ン月)」を擬人化してその頭を叩くという読み、ほかの御二方は「自分の頭」を叩くと読んでおられるようですが、私にはどちらもよくわかりませんでした。 (2020年02月15日 (土) 16時55分)[17101]

> 自分を指されてゐる様で面白い。頭髪が白くなり、そして少なくなり、老いには少なくなる物ばかりである。世事ばかりでは無いが、時には迷い考え込む事もしきりである。無意識に叩かれる頭も有るが、びしばしと叩くのではない。覚醒するために叩かれた頭、そして結論に到達してむさぼる、納得の熟睡。男の句なら私は禿頭と思いたい。 (2020年02月16日 (日) 10時24分)[17107]

洋子 > 「覚醒するために叩かれた頭、そして結論に到達してむさぼる、納得の熟睡。」・・・剛様よくわかりました。ありがとうございました。 (2020年02月16日 (日) 13時11分)[17117]

義之 > 掲句は形の上では一句一章の句で、作者は明確に、「如月の頭を叩いて」と詠んでいます。ただ如月は人間ではないので、擬人法と考えるのが自然と思います。一方、言葉の省略と考えれば、「如月の季節の我が頭を叩いて」とも読めます。上五を「如月や」ときっちり切れば、完全な取り合わせの句になり、曖昧さは消えますが、そうしなかった所に、作者の拘りがあるように思います。因みに「如月や」と切れば、「如月の頭を叩く」と云う強烈なインパクトは、霧の彼方へ消えてしまいます。 (2020年02月17日 (月) 19時04分)[17134]

循子 > 「如月の」で、頂きました。 (2020年02月18日 (火) 12時36分)[17148]

榮一 > この句は二句一章ですね。如月ので軽い切れを見ています。頭叩いて熟睡できるとも思えなかったですが。 (2020年02月19日 (水) 16時54分)[17179]

世話人 > 作者は若林千尋さんです。 (2020年02月19日 (水) 23時58分)[17200]
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14、聖堂へ薄氷を踏み老神父 投稿者:世話人 (2020年02月12日 (水) 15時32分)[17042]
 紫翠  孝子  洋子  宜子  眞佐子  千尋  進二   7点


月番 > 牧師や牧師夫人になったひととは関わりがあり、その人間臭さも少しは知っていますが、神父さまとは縁遠い。 (2020年02月13日 (木) 11時26分)[17071]

紫翠 > 無駄のない言葉選びは見事で、特に下五の着地は絶妙と思います。 (2020年02月16日 (日) 11時17分)[17109]

月番 > ありがとうございます。 (2020年02月16日 (日) 11時41分)[17112]

進 二 >  中高は六甲山の麓、海抜200mの所にあるカトリックのミッションスクールでしたが神父さん方の国籍はアメリカ・ドイツ・スペイン等多様で英語・ドイツ語・数学などを担当しておられました。海抜の関係と温暖化の無かった時代でしたので、校舎から少し離れた聖堂への山道では薄氷が常のことでした。当時のことが在り在りと思い出された句でした。切れを明確にする方法もあろうかと思いましたが、このままでも、よく見える句になっていますね。 (2020年02月16日 (日) 22時53分)[17129]

洋子 > 進二さんのコメントで、景がよくわかりました。このミッションスクールの近くに住んでいます。若干低いところかも。老神父とか、少し想像が難しかったのですが、しっかり見えてきました。 (2020年02月17日 (月) 09時46分)[17132]

孝子 > 私は残念ながら神父と牧師の区別がわかりません。季語でおごそかなきぶんをいただきました。 (2020年02月18日 (火) 14時03分)[17153]

眞佐子 > 私も神父と牧師には縁がなく詳しい事は解りませんが、薄氷を踏んで聖堂へ向かわれる老神父の様子がよく見えました。 (2020年02月18日 (火) 20時15分)[17158]

榮一 > 聖堂と言えば湯島聖堂がすぐに思い浮かびます。キリストの教会堂も孔子を祀った廟も聖堂と呼ぶようですね。老神父が教会へ行くのは当然のことです。一つの日常ですね。 (2020年02月19日 (水) 17時01分)[17180]

世話人 > 安田循子です。 (2020年02月19日 (水) 23時59分)[17201]
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15、春時雨ヤップ島から石貨かな 投稿者:世話人 (2020年02月12日 (水) 15時29分)[17041]
  


月番 > ヤップ島というのはミクロネシア連邦のヤップ州の州政府が置かれている西太平洋上の島である、とウイキペディアに出ています。このヤップ島では石で作った円盤状の貨幣や貝殻製の貝貨(ばいか)が儀礼的な贈与交換に用いられるのだそうです。昔、実際の経済生活に使用された古い石貨が出土したということでしょうか。それともヤップ島の友人から石貨が送られてきたということか。ちょっと皆さんに馴染がなかったのでしょうか。残念。 (2020年02月13日 (木) 12時21分)[17072]

月番 > お採りにならなかった方でも、掲句についてどう思われたか、どうすればよかったか、など書いてくださいませんか? (2020年02月18日 (火) 12時25分)[17146]

孝子 > 残念なことに外国に弱いのではじめて調べさせていただきました。知識をひろげてくれて有難うと思います。なにごともこの年になっても勉強はすきです。ただ理解はできたのですが月番さんと同じに石貨がどうなのかに想像が行きませんでした。 (2020年02月18日 (火) 14時09分)[17154]

月番 > 孝子さん、有難うございます。知らないことを、なにかのきっかけで調べたり知ったりすることは、本当に楽しいですね。 (2020年02月18日 (火) 22時50分)[17161]

榮一 > ヤップ島から石貨が来たんですね。何処に来たんですかね。石貨は大きければ大きいほど高価なもののようですが。 (2020年02月19日 (水) 17時04分)[17181]

世話人 > 作者は伊藤保子さんです。 (2020年02月20日 (木) 00時00分)[17202]
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16、 産まれたての隣の赤子冬菫 投稿者:世話人 (2020年02月12日 (水) 15時27分)[17040]
 紫翠  洋子  循子  主宰  進二   6点


循子 > 可愛いですね。産まれたての赤ちゃんの小さい指や唇の愛らしさが目に浮かび、冬菫がなんとも上手く付いていると思います。 (2020年02月13日 (木) 12時29分)[17073]

紫翠 > 菫でなく「冬菫」の選択が上手いと思います。赤ちゃんの長い人生を感じさせます。 (2020年02月16日 (日) 11時11分)[17108]

洋子 > 冬に生まれた赤ちゃんの生命力を感じます。冬菫がたくましく成長することを応援しているようです。 (2020年02月16日 (日) 12時04分)[17113]

榮一 > 冬菫が良いですね。句意は説明するまでもありません。平明で季語が生きている句です。 (2020年02月19日 (水) 17時08分)[17182]

世話人 > 作者は太田鈴子さんです。 (2020年02月20日 (木) 00時01分)[17203]
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二月定例句会 投稿者:世話人 (2020年02月12日 (水) 15時13分)[17038]
二月定例句会 準備中です

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令和二年一月定例句会 投稿者:世話人 (2020年01月12日 (日) 16時28分)[16866]
定例句会の皆さま
 令和二年初の定例句会の始まりです。今年こそは…と決意も新たに目標を立てていらっしゃるかと思います。この句会も皆さまの書き込みによって、学びの場となり、議論の場となり、そして何よりも楽しみの場となりますように、世話人は願っております。この場を楽しむには、まず書かなければ始まりません。気楽にコメントして下さい。
初句会の月番は前回最高点を得られた石田加津子さんです。どうぞよろしくお願い致します。
世話人の不調法が多々あると思いますが、お許し願ってご指摘頂ければ幸いです。


世話人 > 世話人の名前を書き忘れました。安田循子です。 (2020年01月12日 (日) 20時01分)[16867]

月番 > 石田加津子です。明けましておめでとうございます。令和初めての句会、皆様のお力添えよろしくお願いします。今朝、御殿場の友達から紅富士に沈むパール富士の写真が送られてきました。きれいで心が洗われるようでした。頑張ります。 (2020年01月12日 (日) 22時17分)[16868]

月番 > 明日18日は、関東支部連合会の新年会が横浜であります。大体2時間かかかるので朝9時より19時ころまで留守をします。よろしくお願いします。今晩から雨か雪の予報なので、御殿場線が動くか心配です。 (2020年01月17日 (金) 08時01分)[16962]

世話人 > 月番さん、寒くなりそうなので、充分に気を付けてお出かけ下さい。皆さま、この句会も残すところ二日となりました。どうぞ存分にお書き込み下さい。 (2020年01月17日 (金) 21時42分)[16978]

月番 > 循子様、ありがとうございます。余興も頑張ります。 (2020年01月18日 (土) 00時14分)[16983]

世話人 > おはようございます。作者発表の日がまいりました。皆さまのお蔭で、令和二年最初の句会が無事に終わったことに感謝申し上げます。行事が続き、お忙しいなかご指導下さった主宰先生、月番を務めて下さった加津子さん、有難うございました。
暖冬とはいえ、厳しい寒さの日もあります。皆さまくれぐれもご自愛ください。
(2020年01月20日 (月) 08時26分)[17019]

加津子 > ありがとうございました。皆様に参加していただき本当に助かりました。主宰先生、ありがとうございました。循子様、ありがとうございました。 (2020年01月20日 (月) 10時40分)[17037]
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1  初凪やできたての空透きとおる 投稿者:世話人 (2020年01月12日 (日) 15時50分)[16865]
  加津子  鈴子  義之  美保子   4点


月番 > できたての空、とても素敵なフレーズです。 (2020年01月12日 (日) 22時18分)[16869]

循子 > 幼児のように純真な措辞で、「できたての空」に私も魅力を感じます。いかにもお元日の空です。 (2020年01月13日 (月) 20時45分)[16890]

美保子 > 私も「できたての空」素敵だと思いました。しかも、透きとおるだなんて、いいですね。 (2020年01月14日 (火) 21時43分)[16925]

加津子 > 2020年の始まりの元旦でしか詠めない句だと思いました。 (2020年01月18日 (土) 00時17分)[16984]

鈴子 > 「できてたの空」と表現されたことに驚きを感じました。選をしながら申し訳ないのですが、座五の透きとおるは少し気になりました。 (2020年01月19日 (日) 19時03分)[16999]

榮一 > 元日の朝の風もなく波も無く凪いでいる水辺です。元日だから出来立ての空の措辞なのでしょう。新たな気持ちは分かりますが言い過ぎのように思います。 (2020年01月20日 (月) 02時50分)[17002]

世話人 > 作者は小川紫翠さんです。 (2020年01月20日 (月) 08時28分)[17020]
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2  創業は安政二年鏡餅 投稿者:世話人 (2020年01月12日 (日) 15時48分)[16864]
  循子  直  紫翠  柊子  鈴子  義之  剛  美保子   8点


月番 > どっしりとした鏡餅が浮かびます。 (2020年01月12日 (日) 22時19分)[16870]

循子 > 西暦にはないものを年号は感じさせてくれます。安政二年といえば未だかの有名な安政の大獄より三年前です。誇り高き老舗の鏡餅ですね。安政という年号はお江戸の匂いがします。年号が巧く生かされた一句。 (2020年01月13日 (月) 21時39分)[16897]

美保子 > 安政の大獄の三年前なのですね。そう書いて下さると、時代背景が想像できます。 (2020年01月14日 (火) 21時45分)[16926]

紫翠 > 発想が独創的で説得力もあると思う。 (2020年01月15日 (水) 11時16分)[16932]

月番 > 書き込みお待ちしています。 (2020年01月17日 (金) 00時02分)[16960]

> 御用達とかも有るが、創業の年月を掲げる会社や老舗も多い。古い店舗の看板に安政二年と見えるのかも知れない。安田さんの言はれる通り、西暦には覚えない年号の感覚は、年号から、その時代の文化や天災等の日本の歴史を知る(垣間見る)事が出来るからだと思う。安政は僅か6年余りだが日本が開国に向けて、明治維新までの激動の時代である。160年も続いて飾られる鏡餅は、さぞかし立派な物だろう。 (2020年01月17日 (金) 16時53分)[16966]

柊子 > 深みのある色合いで清潔感のある暖簾も見えてきました。白抜きで◯◯屋なんて読めるようです。 (2020年01月17日 (金) 17時20分)[16967]

月番 > まだ、書き込みをされてない皆様お願いします。 (2020年01月19日 (日) 17時25分)[16996]

鈴子 > 創業は安政とありますがその時代どんな商いをされていたのか興味がわきました。 (2020年01月19日 (日) 19時39分)[17000]

榮一 > 安政であれば165年ほどの歴史のある老舗です。このように永く商いを続ける業種は酒、醤油などの蔵元か京都の和菓子屋などが思われます。伝統を重んじる家系であることは確かです。この頃はデパートの玄関の大きな松飾も見なくなりました。寂しい限りです。 (2020年01月20日 (月) 03時08分)[17003]

世話人 > 作者は山内宜子さんです。 (2020年01月20日 (月) 08時30分)[17021]
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3  そらにみつ大和三山初明り 投稿者:世話人 (2020年01月12日 (日) 15時38分)[16863]
  直  紫翠  加津子  眞佐子  美保子   5点


月番 > 令和2年、とても穏やかな幕開けでした。 (2020年01月12日 (日) 22時20分)[16871]

循子 > 「そらにみつ」は「そらみつ」という大和に係る枕詞を柿本人麻呂が「そらにみつ」と五音に整音化し、云々と、精選版日本国語大辞典にあります。私は万葉集1−1に出てくる「…そらみつ 大和の國は おしなべて われこそ居れ…」しか記憶になかったので、勉強になりました。畝傍山、耳成山、天香具山。日頃見慣れた三山ですが、今年の元日は持ち越した風邪で、初明りのなかで見ることはかなわず残念でした。 (2020年01月13日 (月) 21時24分)[16896]

月番 > 循子様ありがとうございます。「そらにみつ」古のことばなのですね。日本の成り立ちの奈良の発明り、昔人も同じ景色を見ていたのでしょうね。 (2020年01月14日 (火) 07時55分)[16900]

月番 > 発明りは初明りの間違えです。すみません。 (2020年01月14日 (火) 08時15分)[16902]

眞佐子 > 大和三山は詳しくは解からないのですが、そらにみつと初明かりで荘厳な様子が伝わってきました。循子さんの説明で少し解ってきました。ありがとうございました。 (2020年01月14日 (火) 19時48分)[16922]

美保子 > 本当に、詳しく書き込んで下さって、分かってきました。奈良に旅行した時に一緒に行った方が詳しくて、色々説明して下さったのに、もう、そういえば、位にしか頭に残っていません。でも、お正月は風邪をひいていらしたのですね。早く、良くなりますように。 (2020年01月14日 (火) 21時49分)[16927]

紫翠 > 大和の新春の情景をしっかり伝えてくれた作品と思います。 (2020年01月15日 (水) 11時20分)[16933]

循子 > 大和三山については万葉集1-13「香具山は 畝傍を愛しと 耳梨と 相あらそひき…」にあることから妻争いの山として知られています。作者が中大兄皇子とあれば、天智、天武と額田王の三角関係などに推測が及びます。三山の三角形に囲まれて藤原宮跡があります。  (2020年01月15日 (水) 11時22分)[16934]

> この句に関しては、循子様の完璧な解説で奈良県に住む者には、嬉しいです。私は一番に採りましたので、何かないか、ありました。奈良県の西に大阪府との間に二上山があります。ここに、登ると、大和三山を一望できる所があります。機会があればお勧めします。 (2020年01月15日 (水) 17時35分)[16945]

加津子 > そらにみつという言葉に惹かれました。日本の夜明けを感じます。直様、確か當麻寺の後方にそびえているのが、二上山だと記憶しているのですが。 (2020年01月16日 (木) 08時09分)[16953]

> 二上山の麓に當麻寺が、あります。素晴らしいお寺です。是非来てください. (2020年01月17日 (金) 15時19分)[16965]

加津子 > 直様、ありがとうございます。是非ともお練りに行きたいと思います。 (2020年01月19日 (日) 17時37分)[16998]

榮一 > そらにみつ(そらみつ)が大和(倭)にかかる枕詞とは知りませんでした。漢字では天満(充)なのかもしれません。霊力が満ちるほどの意味かも知れません。新年を言祝ぐ目出度い句ですね。 (2020年01月20日 (月) 03時37分)[17004]

世話人 > 作者は森内洋子さんです。 (2020年01月20日 (月) 08時32分)[17022]
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4、龍穴の水音を聴く淑気かな 投稿者:世話人 (2020年01月12日 (日) 15時35分)[16862]
  宜子  紫翠  洋子  柊子  進二  主宰  剛  美保子   9点    


月番 > 水音に耳を傾けている作者が浮かびます。 (2020年01月12日 (日) 22時25分)[16872]

月番 > 今月の最高点句です。皆様よろしくお願いします。 (2020年01月12日 (日) 23時18分)[16884]

宜子 > 奥まった、強い湿り気を感じさせる「龍穴」、当然「水音」はしているでしょう。その水音に「淑気」を感じている作者。何に「淑気」を感じるかは人それぞれ。龍穴の水音には淑気がありそうです。 (2020年01月13日 (月) 20時34分)[16888]

孝子 > 頂こうかと迷った句ですが、どうして見送ったかというと龍穴が知らないというのが一番の理由です。想像はつくのですが、私にとって知らない場所というのが致命的でした。私の想像上の龍穴は横溝の世界でした。的を得てないと思いますが。 (2020年01月14日 (火) 12時26分)[16907]

千尋 > 随分前のことです。富士山の麓の龍穴、当時そう聞きました、からはガスが出ていました。その経験からこの句に入って行けませんでしたが、色々龍穴と呼ばれているところがあるようなので水の流れているところもあるのでしょう。 (2020年01月14日 (火) 16時38分)[16915]

月番 > 神奈川県の伊勢原にある大山阿夫利神社の神殿の地下にもご神水があって龍の口から出ていました。頼りなげな音が響いていたのを覚えています。全国にありそうですね。 (2020年01月14日 (火) 16時52分)[16919]

美保子 > 室生寺に竜穴神社というのがあったと覚えています。そこの事かと思いました。でも、全国にそう呼ばれる所はあるのでしょうね。淑気 を感じるのは日常にもあると思いますが、いかにも、と思いました。 (2020年01月14日 (火) 21時52分)[16928]

循子 > 龍穴は皆さんののコメント通り奥まった強い湿り気をを感じさせるところに色々とあるのでしょうね。そういえば室生寺の近くに龍穴神社がありますね、美保子さん。小暗い森です。 (2020年01月15日 (水) 11時34分)[16935]

> 土地のエネルギーを龍と見立て、その気が集まる場所を龍穴と云うらしい。風水で云うパワースポットと同じだろうか。また淑気とは、新年を迎えて、到るところに真新しい気が満ちてい.る事を云うらしいし、新年にその水音を聴いて身の引き締まる思いをしてゐる作者。おめでたい新年の一句である。 (2020年01月17日 (金) 11時25分)[16963]

柊子 > 格調のある淑気という季語に龍穴なら相応しいと思いました。静かに一年が始まったのですね。 (2020年01月17日 (金) 17時28分)[16968]

紫翠 > 取り合わせの作品で、読み手に様々な世界を楽しませてくれるように思います。 (2020年01月19日 (日) 11時02分)[16993]

洋子 > 京都の貴船神社は龍穴の上に建っていて、日本三大龍穴の一つだそうです。他の二つは美保子さんの書かれた、室生龍穴神社、備前の室生山。(資料によって何が一番かどうかランク付けはさまざまと思いますけど。)
貴船神社には水占いなどもあり、いかにもの感じですね。淑気を感じられたのが良かったと思います。
(2020年01月19日 (日) 12時23分)[16995]

榮一 > 龍穴から水が滾々と湧き出る様子が伝わってきそうです。神社の手水舎にも龍の口から水が出ているのを見かけます。古くから新鮮な清らかな水を象徴していたのかもしれません。その音と淑気がよくあっています。新年の心新しい気分です。 (2020年01月20日 (月) 03時49分)[17005]

世話人 > 作者は安田循子です。 (2020年01月20日 (月) 08時33分)[17023]
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5  転ぶなよ医師のひと言初詣 投稿者:世話人 (2020年01月12日 (日) 15時31分)[16861]
  進二  鈴子  義之  孝子   4点


月番 > 転ぶなよからの初詣、展開が面白いですね。 (2020年01月12日 (日) 22時28分)[16873]

循子 > 転んではならぬならぬと三日過ぐ」宇多喜代子氏の数年前の新年詠のひとつ。因みに宇多さんの今年の抱負も「転んではならぬならぬ」だそうです。七十代は転んでも、スッと立ち上がれたのが、八十代になると、そうは行かぬ。人の手を借りて立ち上がる屈辱感もさることながら、何より「寝たきり」の恐怖がある。初詣の玉砂利は歩き難い。柏手打って願うのは「今年も転びませんようにファースト」が現実の八十代です。 (2020年01月14日 (火) 11時23分)[16904]

孝子 > 転ぶな転ぶなはいつも言われてるぐらい、私はダイナミックに転ぶ人でした。それがここ何年大して転ばなくなったと自負してましたのに、正月の新年会のあとの仲間内で喫茶店に言ったときその入り口の段差でダイビングしてしまい、ひざと胸で受けたから大丈夫となんともなくおしゃべりして、帰ったあと寝るころから、痛み始め、強くなる一方なので心配になり月曜日に整形にいきました。レントゲンとりあえずクリアで二十日たっても痛かったらもう一回れんとげんとりましょうといわれ、今十日目まだ痛いので、この句は私のことのように感じました。仲間うちでも転ぶな転ぶなが合言葉ですが、改めて感じています。 (2020年01月14日 (火) 12時42分)[16908]

鈴子 > 転ぶなよ医師のひと言は、身につまされるものがあります。私自身もいつも転ばないようにと気を付けている昨今です。 (2020年01月14日 (火) 15時43分)[16912]

月番 > 皆様の書き込みを拝見して、展開が面白いなどと書き込み少し反省しています。 (2020年01月15日 (水) 10時22分)[16931]

循子 > 月番さんの感じ方は一つの個性として、なにも反省なさることはないと思いますけれど。句の作り方として、私は三段切れっぽいところが気になりました。 (2020年01月15日 (水) 11時40分)[16936]

進 二 >  我々の年代になりますと両親や知人が転んで骨折、そのまま寝たきりを多く見てきている事も有り「転ぶなよ」は実感ですね。初詣には、坂や石段が付き物ですので、説得力がありますね。俳句としてと言うより、「共感」として頂きました。馴染みのホームドクターとの遣り取りでしょうか。循子さんのご指摘もごもっともと思いますので、「よ」と「医師」の間に「と」だけ入れるのもありですかね。 (2020年01月17日 (金) 20時42分)[16971]

月番 > 循子様、個性として受け止めてくださりありがとうございます。転ぶという言葉が俳句になるという事が私には新鮮でした。句を紹介していただき勉強になります。 (2020年01月18日 (土) 00時22分)[16985]

循子 > 孝子さん、今日は19日ですが、その後の痛みは如何ですか?早く痛みが取れることを祈ります。実は私も元日に墓参りの供花を買いにスーパーへ。そこの車止めに躓き、転びました。何たることか!厚着のお蔭で右膝に軽い擦傷のみ。不幸中の幸い。孝子さん、お大事に。 (2020年01月19日 (日) 10時55分)[16992]

榮一 > 昨年五月三日の憲法記念日に転んで人生で初めて骨を折った身からすればありがたい忠告ではあります。お陰様で五月三日は骨折記念日になりました。 (2020年01月20日 (月) 03時56分)[17006]

世話人 > 作者は村上直さんです。 (2020年01月20日 (月) 08時35分)[17024]
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6  注連縄の四手の茜に染む夜明け 投稿者:世話人 (2020年01月12日 (日) 15時26分)[16860]
  進二   1点


月番 > 真っ新な四手に茜、今朝の満月の沈むパール富士が重なりました。 (2020年01月12日 (日) 22時34分)[16874]

循子 > パール富士の美しさ。富士山が見えるなんて羨ましいです、月番さん!掲句については、ちょっと材料の多さに躓きました。 (2020年01月15日 (水) 11時47分)[16937]

進 二 >  真っ白な四手が、初日を受けて茜に染まる元日早朝のほんのいっとき。概ね前夜遅くに注連縄を取り付けておりますが、早朝のこの景は、見に出たことがありません。一度見てみたいものです。きっと佳い一年になることでしょう。 (2020年01月17日 (金) 21時10分)[16973]

榮一 > 材料が多いです。もう少し纏めたいですね。 (2020年01月20日 (月) 03時59分)[17007]

世話人 > 作者は宮本義之さんです。 (2020年01月20日 (月) 08時37分)[17025]
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7、春慶に京菓子飾るお正月 投稿者:世話人 (2020年01月12日 (日) 15時20分)[16859]
  循子  柊子  主宰  保子  眞佐子  千尋   7点


月番 > 春慶塗に色とりどりの京菓子、皆様はどんな京菓子をご想像されましたか。 (2020年01月12日 (日) 22時40分)[16875]

千尋 > 春慶塗の菓子盆には花びら餅でしょうか、お正月ですもの! (2020年01月14日 (火) 16時52分)[16920]

眞佐子 > 岐阜の高山で春慶塗の夫婦箸を買った事がありましたので、春慶塗の菓子鉢にお正月の京菓子は良かったです。花びら餅が良いですね。 (2020年01月14日 (火) 19時32分)[16921]

循子 > 春慶塗はシンプルなものですから、華やかな京菓子なら何を載せても似合います。いかにもお正月です。花びら餅は味噌餡なので、ちょっと勘弁してほしいのが本音。 (2020年01月15日 (水) 11時54分)[16938]

世話人 > 余談で申訳ないんですけど、日本三大春慶塗は、飛騨春慶、能代春慶、粟野春慶と言われているそうです。私の故郷秋田に、秋田音頭という民謡があり、音程がなくて、即興的にいろいろ面白可笑しいことを歌うという、現代のラップのようなものだなあと私は思っているのですが、その中に秋田名物を並べた一節があります。「秋田名物八森鰰、男鹿じゃ男鹿ぶりこ、能代春慶、桧山なっとう、大舘曲げわっぱ」という歌詞ですけど、その能代春慶というのが我々世代の秋田県人には頭に沁みついていて、春慶というと能代(のしろ)春慶なのです。この句を見て懐かしく、故郷に出会った感じがしました。 (2020年01月15日 (水) 12時22分)[16942]

洋子 > 上記は洋子の書き込みです。又失敗しました。世話人さま、皆さま、申訳ありません。一度返信して、前のページに戻って書き直した後、もう一度名前を書き直さなければならないのをすぐ忘れてしまうのです。どうもすみません。 (2020年01月15日 (水) 12時27分)[16943]

月番 > 洋子様の書き込み勉強になります。良質の漆が取れるのでしょうか。春慶、とても素敵な言葉です。花びら餅もはじめて知りました。今度、都会に行ったらかってみます。 (2020年01月15日 (水) 17時46分)[16946]

鈴子 > 洋子さんの書き込み懐かしく楽しく読ませて頂いております。まさに現代のラップですね〜私の故郷は山形県ですが、秋田県とは海続きの日本海で鰰もよく食べたものです。大館曲げわっぱ、あ〜ソレソレと合いの手が入ったり楽しい秋田音頭ですね〜 (2020年01月15日 (水) 20時02分)[16950]

保子 > この歌詞の「のしろしゅんけい」が良く分からないのに歌ってました。今 納得です。お正月らしい静かなひと時。 (2020年01月16日 (木) 23時31分)[16958]

循子 > 春慶塗に飛騨、能代、粟野など違いがあること知りませんでした。掲句の春慶塗はこのうちのどれかしら…と興味が湧きます。折があれば洋子さん、教えて下さい。 (2020年01月17日 (金) 20時40分)[16970]

洋子 > 春慶塗の違いについてなど詳しいことはわかりませんが、帰郷の折に空港のお土産物屋さんで能代春慶の器ものなどを眺めて、きれいだなあと思っているのです。デパートの飛騨物産展でも春慶塗を見かけて、驚いた記憶がありますが。粟野春慶は茨城県だそうです。素朴でシンプルな作品ですので、華やかな京菓子がよく映えると思います。鈴子様、保子さまが、秋田音頭や、「のしろしゅんけい」に言及してくださって嬉しかったです。 (2020年01月18日 (土) 10時51分)[16986]

柊子 > 春慶塗を知らなかったので調べましたら、食器売場で見た覚えがありました。
色鮮やかな京菓子が映えることでしょう。家族と少しあらたまって頂く和菓子はお正月らしいと思いました。 (2020年01月18日 (土) 16時21分)[16988]

月番 > 皆様の書き込みで春慶塗をあらためて知ることが出来ました。ありがとうございます。 (2020年01月19日 (日) 17時29分)[16997]

榮一 > 春慶塗りは派手な赤色でもなく、くすんだ赤色でもない明るい感じの漆塗りの木の器です。柔らかな春色の京菓子は似合いそうです。いかにも正月ですね。 (2020年01月20日 (月) 04時07分)[17008]

世話人 > 作者は久野孝子さんです。お怪我の早い回復を祈ります。 (2020年01月20日 (月) 08時39分)[17026]
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8  初御空祠に硬貨積まれおり 投稿者:世話人 (2020年01月12日 (日) 15時18分)[16858]
  宜子  主宰  保子  孝子   5点


月番 > 祠にどのような想像をされましたでしょうか。 (2020年01月12日 (日) 22時45分)[16876]

宜子 > 下五の「積まれおり」が、「硬貨」ですので、お賽銭とすると少しオーバーかな、とは思いました。きっと、霊験あらたかな「祠」。初御空ならではでしょう。 (2020年01月13日 (月) 20時40分)[16889]

孝子 > 日本人に限らず世界的にも硬貨を投げ入れたり、積んだりする光景はよく見られます。初御空が日常をかえてきいていると思います。 (2020年01月14日 (火) 12時49分)[16909]

循子 > 祠とあるので、小さな社でしょう。そういうところでは硬貨がよく「積まれ」ています。一円玉、五円玉、十円玉、などの小銭が多い。頂きたい句でした。 (2020年01月15日 (水) 12時02分)[16939]

月番 > 皆様の書き込みを見て、お正月を言いえている句だなと思いました。 (2020年01月18日 (土) 00時02分)[16981]

榮一 > 神社の賽銭は賽銭箱に入れます。小さな祠は地の神を祀ったものでしょう。その社に摘まれた硬貨です。ばらばらに置かれた硬貨をお参りした人が一つに纏めて積み上げたのでしょう、高くもなく高額でもありませんが楽しく見えてきました。 (2020年01月20日 (月) 04時22分)[17009]

世話人 > 作者は松谷眞佐子さんです。 (2020年01月20日 (月) 08時40分)[17027]
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9  じゃんけんのグーが近づく雪だるま 投稿者:世話人 (2020年01月12日 (日) 15時13分)[16857]
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月番 > 雪だるまには、両手に手袋をはめたりするのでパーとグーで雪だるまとジャンケンをしているのかしら。 (2020年01月12日 (日) 22時48分)[16877]

孝子 > 想像力が弱いので情景としてはみえるのですが、その奥のいいたいことがわかりませんでした。月番さんのことも考えてみたいと思います。 (2020年01月14日 (火) 12時54分)[16910]

循子 > ちょっと分化り難かったのですが、月番さんの読みに、ああ、そうか…と思いましたが。通り過ぎてしまったのは、孝子さんと同様です。 (2020年01月15日 (水) 12時06分)[16940]

榮一 > 近づくが情景を分かりにくくしているようです。 (2020年01月20日 (月) 04時25分)[17010]

世話人 > 作者は伊藤保子さんです。 (2020年01月20日 (月) 08時41分)[17028]
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10 南都出の友の雑煮を訊ねけり 投稿者:世話人 (2020年01月12日 (日) 15時08分)[16856]
  宜子  千尋   2点


月番 > 南都というのは平城京。大まかにいえば奈良という事でしょうか。宜子様、千尋様お願いします。 (2020年01月12日 (日) 22時51分)[16878]

宜子 > 「南都」ですので、月番さんの書かれたとおり「奈良」ですね。その奈良の人にお正月の雑煮のことを聞いています。どんなお雑煮なのでしょう。白味噌かな?甘いのかな?楽しい想像です。奈良を古い言い習わしの「南都」にしたところが、このお二人の仲を表しているようです。 (2020年01月13日 (月) 20時46分)[16891]

月番 > 3番の句と同じく、「南都」も恥ずかしながら知りませんでした。お雑煮に歴史が息づいていると思いました。 (2020年01月14日 (火) 08時13分)[16901]

千尋 > ちょっと大げさな書き方かしらとも思いましたが、お雑煮は各地で随分と違うので興味があります。
はたして奈良では昔と今と違うのかしらん。 (2020年01月14日 (火) 16時45分)[16916]

千尋 > 何てことのないことを俳句にすることはありです。 (2020年01月14日 (火) 16時50分)[16918]

月番 > 千尋様の「何てことのないことを俳句にする」という言葉に、あらためていい句だなと思いました。 (2020年01月15日 (水) 18時00分)[16948]

循子 > 奈良に住んで半世紀。奈良の雑煮を知りません。作者さんに教わりたいです。生まれた家がすまし汁だったので、それ以外を作ったことがないという怠け者。千尋さんの疑問にもお答え出来ず、恥ずかしい。 (2020年01月17日 (金) 20時54分)[16972]

月番 > お正月のしきたりは地域によっても違いますが、家々によっても違うようです。弟夫婦は近くに住んでいますが、お雑煮は、お嫁さんの実家の味の様です。因みに我が家のお雑煮は、お餅は四角で具は里芋と大根、しょうゆ味です。熱々の上に阻海苔(はばのり)をのせます。一年はばが効くようにとの意味があるそうです。 (2020年01月17日 (金) 23時50分)[16980]

榮一 > 正月近くなった主婦の会話です。お雑煮は地方によっても各家においても違うようです。お雑煮に餅を入れない家や地域もあるそうです。面白いですね。 (2020年01月20日 (月) 04時30分)[17011]

世話人 > 作者は和田柊子さんです。 (2020年01月20日 (月) 08時43分)[17029]
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11  お茶碗と箸の留める冬日かな 投稿者:世話人 (2020年01月12日 (日) 15時06分)[16855]
  加津子   1点


月番 > 静けさを感じます。 (2020年01月12日 (日) 22時53分)[16879]

循子 > 何とも言えない淋しさ、孤独感を感じたのですが、ここは月番さんの「静けさ」が当たっているでしょうね。 (2020年01月14日 (火) 10時59分)[16903]

加津子 > 静かな暮らしを感じました。お茶碗、箸、箸置きどんな焼き物かと想像も膨らみました。 (2020年01月17日 (金) 00時09分)[16961]

榮一 > 食は生には絶対に必要なものですし茶碗と箸は食べるための道具です(パンにはいりませんが)。茶碗と箸が何処にあってどのように置かれているか情景が見えにくいです。お茶碗の「お」は無い方が良いでしょう。 (2020年01月20日 (月) 04時53分)[17012]

世話人 > 作者は石田剛さんです。 (2020年01月20日 (月) 08時44分)[17030]
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12 シナモン振りしフレンチトースト四日かな 投稿者:世話人 (2020年01月12日 (日) 15時01分)[16854]
  洋子  眞佐子  千尋   3点


月番 > シナモン、おせちに飽きた丁度いいころ合いのスパイスです。 (2020年01月12日 (日) 22時55分)[16880]

洋子 > おせち料理をいただくのも3日くらいまで、飽きるよりも食べつくしてしまい、4日目ごろにはそろそろ日常の生活に戻り、トーストなどを焼いてた食べなければなりません。シナモンの香りがぷーんと漂ってきそうな、おいしそうな1句です。 (2020年01月13日 (月) 21時07分)[16893]

千尋 > 三が日が過ぎたらパンにという句は見る気がしますが、シナモンの香りに包まれてしまいました。 (2020年01月14日 (火) 16時48分)[16917]

眞佐子 > 私もシナモンの香りに惹かれていただきました。 (2020年01月14日 (火) 19時51分)[16923]

循子 > フレンチトーストに、更にシナモン振って…。お洒落な四日の食卓です。ひとえにシナモンのお手柄と言うべきでしょう。 (2020年01月15日 (水) 12時11分)[16941]

榮一 > お節に飽きた正月の定番です。シナモンのフレンチトーストは少し変わっていますが。 (2020年01月20日 (月) 04時55分)[17013]

世話人 > 作者は樋口進二さんです。 (2020年01月20日 (月) 08時46分)[17031]
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13  出来映えは今ひとつかな鏡餅 投稿者:世話人 (2020年01月12日 (日) 14時58分)[16853]
  直  循子  宜子   3点


月番 > 我が家でも夫婦2人の協同制作です。中々上手に出来たことがないです。餅ッて難しい。 (2020年01月12日 (日) 22時59分)[16881]

宜子 > 中七「今ひとつかな」が、控えめで、少しの照れくささも感じられ、それは作者さんの心映え。お餅の柔らかさもあって、優しい一句と思いました。 (2020年01月13日 (月) 20時27分)[16887]

循子 > 宜子さんがお書きのように「今ひとつかな」に主人公の表情がありありと見え、優しくほのぼのとしたユーモアを感じました。 (2020年01月13日 (月) 21時54分)[16899]

> 我が町では、老人会と、有志で、餅つき大会です。私はお米を洗う専門なので、でも楽しいです。 (2020年01月15日 (水) 06時49分)[16930]

美保子 > 小学校、中学校時代、父が種畜場長をしていたので、高原と言うところの牧場に住んでいました。官舎のひと総出で餅つきをして、子供たちは丸めたり、大根おろしや餡子をもらい、その場で食べていました。あとは一軒分ずつ、のしもちと飾り餅にして家に持ち帰りました。楽しかったなあと思い出しています。 (2020年01月16日 (木) 10時01分)[16954]

月番 > 皆様、餅つきは楽しいようですね。丸めるのは時間との勝負で、広がって平らになってしまうと締まりがなく難しいです。何しろ年一回の事ですから。でも、私も暮の楽しい作業です。 (2020年01月18日 (土) 00時11分)[16982]

榮一 > 餅つきの景です。今一つを具体的にしたいですね。 (2020年01月20日 (月) 04時58分)[17014]

世話人 > 作者は太田鈴子さんです。 (2020年01月20日 (月) 08時47分)[17032]
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14 日脚伸ぶ踊り子号の自由席 投稿者:世話人 (2020年01月12日 (日) 14時53分)[16852]
  洋子  柊子  進二  保子  孝子  千尋  剛   7点


月番 > 伊豆半島の東海岸を走る踊り子号。海がきれいですね。 (2020年01月12日 (日) 23時04分)[16882]

世話人 > 伊豆は若い頃からの憧れの地でした。「伊豆の踊子」のせいでしょうか。少しずつ春めいてきた頃、自由席に乗って気ままな一人旅。いいですね。 (2020年01月13日 (月) 21時13分)[16894]

洋子 > 上記「世話人」は「洋子」の間違いでした。世話人さま、皆さま、申訳ありませんでした。 (2020年01月13日 (月) 21時22分)[16895]

循子 > 洋子さん同様、伊豆は憧れの地。川端康成の世界にどっぷり浸かった世代です。もう踊り子号でひとり旅を楽しむこともかなわぬ夢となりました。「日脚伸ぶ」がよく効いて、頂きたい句のひとつでした。 (2020年01月14日 (火) 12時13分)[16906]

孝子 > 旅が大好き、とくに国内がこれからはいいです。伊豆もここからは近くて最高です。残念ながら、中途半端なので踊り子号にはのったことがありません。そのうち自由席でのってみようと思いました。季語がとてもすきでした。この句にぴったりと思いました。 (2020年01月14日 (火) 13時04分)[16911]

千尋 > 踊り子号を見たことはありますが乗ったことはありません。伊豆こそのんびりとした旅をしたいものです。日脚伸ぶがとても良かったです。 (2020年01月14日 (火) 16時26分)[16914]

保子 > 「日脚伸ぶ」に開放感を感じ、海の色に眩しさを感じます。
(2020年01月16日 (木) 23時22分)[16957]

進 二 >  伊豆半島の南端近くの宿を取って、踊り子号で南に向かったことがありますが車中、心底心が空っぽになっていく感じがありました。季語の選択・踊り子号、さらに自由席まで揃って。言うまでもなく食も真に最高、吟醸酒にも、ワインにも合いますね。 (2020年01月17日 (金) 22時00分)[16979]

柊子 > 日脚伸ぶと自由席が軽やかで良いなぁ!と思い頂きました。私の住む横浜から、ふらっと踊り子号に乗ってしまいそうです。 (2020年01月18日 (土) 16時32分)[16989]

> 首都圏と、温暖の地である伊豆半島を結ぶ踊り子号は、金曜や土曜は温泉付きのゴルフの人達で賑わった。雪国に住む者には憧れの土地であり、過ごす時間は至福の時である。1月も半ばを過ぎると、日没の時間はじりじりと伸びて、この句の通り、正に「日脚伸ぶ」である。昔は東京駅始発だけであったが、今は池袋や新宿発も有ると聞く。春を待つに相応しいのは、踊り子号の自由席である。 (2020年01月18日 (土) 16時59分)[16990]

榮一 > コマツの研修所が伊豆の大仁にあって三島で乗り換えて(踊り子号ではありませんが)行ったことがあります。鄙びた電車でした。日脚伸ぶは良いと思いますが自由席は瑣末な事柄のように感じました。 (2020年01月20日 (月) 05時08分)[17015]

世話人 > 作者は石田加津子さんです。月番お疲れ様でした。 (2020年01月20日 (月) 08時49分)[17033]
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15  かまくらに永遠の憧れ南の子 投稿者:世話人 (2020年01月12日 (日) 14時49分)[16851]
  直  洋子  保子   3点


月番 > 雪の降らない地に住む子供たちは雪に憧れます。雪国のこどもたちにとってかまくらはどんな存在なのでしょう。 (2020年01月12日 (日) 23時16分)[16883]

洋子 > かまくらは秋田の冬の風物ですが、私は秋田の南部、海岸に近い方なので、内陸部のようには雪は降らず、雪質も湿り気が多くて、かまくらなんか作ることはありませんでした。県内にいても、かまくらは憧れです。でも今は、観光が主な目的になっているのではないかと思われます。 (2020年01月13日 (月) 20時58分)[16892]

月番 > 子供に限らず大人も憧れますね。今年は雪不足で心配です。 (2020年01月14日 (火) 16時21分)[16913]

> 奈良に住むと、全然雪にあえません。大人でも、かまくらは、夢ですね。
(2020年01月15日 (水) 06時28分)[16929]

保子 > 「南の子」が可愛らしくて頂きました。雪国で育ちましたが、平野なのでスキーもかまくらも無理でした。 (2020年01月16日 (木) 23時53分)[16959]

循子 > 童話的で暖かい雰囲気のある句と感じました。 (2020年01月17日 (金) 21時16分)[16975]

榮一 > 南の子は漠然としています。憧れはよくわかりますが永遠は言いすぎの感がしました。 (2020年01月20日 (月) 05時15分)[17016]

世話人 > 作者は鈴木美保子さんです。 (2020年01月20日 (月) 08時50分)[17034]
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16  動脈と静脈の如去年今年 投稿者:世話人 (2020年01月12日 (日) 14時47分)[16850]
  紫翠  義之  孝子   3点


月番 > 去年今年は難しい季語です。(月番にとって)書き込みお願いします。 (2020年01月12日 (日) 23時26分)[16885]

義之 > 心臓から送られた血液は動脈を通り毛細血管にまで到達し、やがては静脈へ流れ込み心臓に戻る。作者は、この動脈から静脈への血流の分岐点を、去年今年という季語に見立てたのであろう。そういう意味では理屈の句かもしれない。去年は激動の一年であった。今年は静脈流の如き、穏やかな一年であって欲しい。そういう作者の思いに共感を覚えたのである。 (2020年01月15日 (水) 17時05分)[16944]

月番 > 義之様ありがとうございます。私にはとても思いもつかないことです。血が流れているという事は、生きているという事ですね。 (2020年01月15日 (水) 17時54分)[16947]

循子 > 「如」なので直喩の句ということになるのでしょうか。直喩であることで、義之さんの書かれたように「理屈の句かもしれない」という読みも、成程です。「如」を外したほうがほうが良いと、一読後は思いましたが、わかりません。考えさせられる句でした。 (2020年01月17日 (金) 21時12分)[16974]

月番 > 紫翠様、孝子様お願いします。 (2020年01月19日 (日) 10時01分)[16991]

紫翠 > 素直に取り合わせで鑑賞すれば良いように思います。去年今年の着地が上手い。 (2020年01月19日 (日) 11時14分)[16994]

孝子 > すみません。3日ほど留守にします。胸の痛み治して来ます。 (2020年01月19日 (日) 22時28分)[17001]

榮一 > 如くは取りたいですね。 (2020年01月20日 (月) 05時17分)[17017]

世話人 > 作者は主宰先生です。 (2020年01月20日 (月) 08時52分)[17035]
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17  たそがれのポストの前の御慶かな 投稿者:世話人 (2020年01月12日 (日) 14時41分)[16849]
 循子 主宰  加津子  鈴子  眞佐子  剛   7点


月番 > ポストに行くまでの作者の動きが見えてきそうです。 (2020年01月12日 (日) 23時28分)[16886]

循子 > 今は観光地などを除いて殆ど見かけなくなりましたが、掲句は昔のズドンとした丸いポストであってほしい。「御慶」という真面目な行為の場が偶々あのポストの前であり、しかも黄昏時であること。ちょっと笑えます。色々と想像の広がる楽しい句。 (2020年01月14日 (火) 11時53分)[16905]

眞佐子 > 今年の初詣は山麓の方面へ行きましたので、丸いポストをいくつも見かけました。「御慶」と言う言葉がぴったりでした。 (2020年01月14日 (火) 20時05分)[16924]

月番 > 眞佐子様、どちらに初詣行かれたのですか。丸いポストがいくつもあるという書き込みに興味を持ってしまいました。 (2020年01月15日 (水) 18時04分)[16949]

眞佐子 > 私の初詣は射水市の山手の方の串田神社、ここは神馬が迎えてくれます。もう一つは高岡の二上山です。山の麓を廻って頂上まで行ってきました、山腹には家持像や悪王寺の碑も立っています。麓の町はまだ丸いポストでした。 (2020年01月15日 (水) 21時39分)[16951]

月番 > 眞佐子様ありがとうございます。高岡にも二上山があるんですね。
家持様はおおとものやかもち様のことですか。二上山も奈良と関係がありそうですね。 (2020年01月15日 (水) 22時26分)[16952]

眞佐子 > 省略してすみませんでした。大伴家持様です。二上山は家持様の歌では(ふたがみやま)ですが、私達は(ふたがみさん)と言います。ここでは家持様の万葉集1の歌が何首も詠まれています。 (2020年01月16日 (木) 21時14分)[16955]

眞佐子 > 万葉集1は間違いでした。「万葉集」です。 (2020年01月16日 (木) 21時19分)[16956]

> 穏やかな年頭にふさわしい、御慶とは、年始に交わす喜びの言葉である。郵便ポストの前で年賀を交わしているのだろうか。私の風景の中にあるポストは、何時までも赤い円筒であるが、今は次第に姿を消して、何時の間にか一本足の箱型に変わった所が多い。黄昏のポストと言い得て妙であり、薄れゆく時代を踏まえて面白い。寸胴で安定感のある、あの赤い円形ポストに時代を偲ぶのである。 (2020年01月17日 (金) 12時55分)[16964]

鈴子 > 丸いポスト、今は亡き鶴岡の叔父叔母を思い出しました。たばこや切手など商っておりました。正月は叔父叔母が着物姿で近所のお年始に回っていたようです。今は従姉の家族が生活しておりますが、商いの方はやめてます。丸いポストは健在のようです。この季節は雪が多くポストの周囲は広めに雪掻きをするようです。 (2020年01月17日 (金) 20時14分)[16969]

循子 > 丸いポストも着物姿のお年始回りも、過ぎ去った昭和という時代の象徴ですね。 (2020年01月17日 (金) 21時30分)[16976]

美保子 > 今月は締め切りを過ぎて忘れていたので、つい、ばたばたと選句を送って、循子様にご迷惑をかけました。この句もとても素敵でした。 (2020年01月17日 (金) 21時31分)[16977]

洋子 > 年賀状を出していなかった人からいただいて、忙しい仕事の合間に書いていたら夕方になってしまって、急いで出しに行ったら、ほかにもそういう人がいて、新年のあいさつを交わした、という景が見えてきました。 (2020年01月18日 (土) 11時10分)[16987]

榮一 > 思わぬ人からの賀状への返状をポストまで投函しに行ったのでしょう。黄昏がいかにもと言う感じです。 (2020年01月20日 (月) 05時23分)[17018]

世話人 > 作者は若林千尋さんです。 (2020年01月20日 (月) 08時53分)[17036]
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