玄鳥 定例句会

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16.退場の一礼ありし大花野 投稿者:世話人 (2019年09月12日 (木) 21時36分)[16204]
千尋 宜子 紫翠 眞佐子 洋子 吉章 主宰  (8点)


月番 >  大花野と呼ばれるような場所はさらに大きな自然に囲まれた立地ですから、シーズンの終幕も一気でしょうから、「退場の一礼」という表現もありになるのでしょうか。この解釈なら擬人にもなるのですが、解釈・ご意見、色々かと思われます。忌憚なくお聞かせ下さい。 (2019年09月13日 (金) 17時24分)[16237]

紫翠 > 「ありし」が気になるが、「退場の一礼」に「大花野」の着地が上手いと思う。 (2019年09月17日 (火) 11時05分)[16280]

循子 > こんな高点句なのに、私は全く解りませんでした。「退場の一礼ありし」の主語というか、一礼という行為の主体が私には解りません。どなたか具体的に教えて下さると助かります。 (2019年09月17日 (火) 23時20分)[16292]

洋子 > 勝手読みをしていると思いますので、、なかなか書く勇気がなかったのですが、もうすぐ句会も終わりますので、思い切って書かせていただきます。私にとって大花野は「死」のイメージなのです。此岸から花野を通って彼岸へと旅立つのです。
マラソンランナーが走り終わった後、自分の走ってきたコースに向かって一礼をして去るように、彼岸に渡る前に自分の通ってきた人生に向かって一礼をして彼岸へ旅立つのです。こういうイメージでいただきました。 (2019年09月18日 (水) 13時37分)[16297]

千尋 > わたしは花野の静かな美しさに感動して花野に思わず礼をしてみた。そんな感じです。でも、なんかこの一礼して去るというフレーズを読んだことがあるような気がして書きあぐんでいました。
また洋子さんの書かれた気持ちは素直に共感できて涙が出そうになりました。 (2019年09月18日 (水) 14時44分)[16300]

進 二 >  華やかに賑わいを見せた大花野も一気に季節が変わり、びょうびょうたる平原に戻るのを前に大花野自らが一礼して、静かに消えて行こうとする景かと受け止めました。 (2019年09月18日 (水) 15時19分)[16303]

循子 > 皆さん、ありがとうございます。洋子さん・千尋さんは書き手である自分が、主体であると読み取られたのですね。洋子さんの読みは思いがけなくて、同時に胸が塞がる思いがありました。ただ、それだと「ありし」は、どうでしょうか?気になるところです。進二さんは擬人的な解釈をされたようで、このご意見も納得です。項垂れて自分の鑑賞能力の貧しさを痛感しています。 (2019年09月18日 (水) 22時04分)[16307]

宜子 > 「大花野」は、おそらく作者の人生。そして「退場」は、その終焉。「ありし」は現実への少しの距離と読みました。細かく分析するとつまらなくなるのですが、この句も一読、ただ切なかったです。 (2019年09月19日 (木) 05時36分)[16313]

榮一 > 退場する者と退場を余儀なく受け入れる者。互いの一礼があるのです。死者にも生者にも大花野はあるのです。 (2019年09月19日 (木) 13時34分)[16333]

世話人 > 作者は伊藤保子さんです。 (2019年09月20日 (金) 00時40分)[16353]
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17.微笑みを作る練習心太  投稿者:世話人 (2019年09月12日 (木) 21時33分)[16203]
紫翠 保子  (2点)


月番 >  微笑みが期待されるようなことをなさる為のお稽古でしょうか。その為に心太を啜って頬の筋肉を鍛えるのでしょうか。季語として配合されただけでしょうか。夏の季語になりますね。お取りになられた方、よろしくお願い致します。 (2019年09月13日 (金) 17時35分)[16238]

紫翠 > 取り合わせの作品。「心太」が効いている。 (2019年09月17日 (火) 10時58分)[16278]

保子 > 「微笑みを作る練習」作為的ではありますが、微笑みは潤滑油。作る練習に共感しました。心太が面白い。 (2019年09月17日 (火) 23時40分)[16294]

榮一 > 透明で何処かさっぱりした心太は庶民の夏の涼味です。微笑みを練習する人は女優なのかもしれない。稽古の休憩時間の風景かも。何かはっきりしませんでした。 (2019年09月19日 (木) 13時42分)[16334]

世話人 > 作者は若林千尋さんです。 (2019年09月20日 (金) 00時42分)[16354]
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18.カチューシャを外しため息秋扇  投稿者:世話人 (2019年09月12日 (木) 21時31分)[16202]
  柊子 孝子 直  (3点)


月番 >  何かをし終わってため息、そこへの配合が秋扇、何か救われるような表現も如何かと思いますがお取りになられた方、またお読みになられた方、ご意見をお聞かせ下さい。

(2019年09月13日 (金) 17時47分)[16239]

柊子 > カチューシャを外す事で、公から私に気持ちが切り換わり、素直な自分の気持ちに向き合っています。名案はないものかと、ゆっくり風を送ります。 (2019年09月17日 (火) 15時24分)[16286]

進 二 >  柊子さん、いい読みをなさいますね。読みによって詠みがブラシュアップされるものですね。もちろん、句自体の良さもあってのことですが。 (2019年09月18日 (水) 19時57分)[16305]

榮一 > 陰りの在る句も魅力的であることもあるが句の景はあまりにもマイナス思考で統一されている「ため息」と「秋扇」は良いイメージがわかないようである。 (2019年09月19日 (木) 13時49分)[16335]

世話人 > 作者は石田加津子さんです。 (2019年09月20日 (金) 00時43分)[16355]
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19.栄転も左遷も遠き悔いならむ  投稿者:世話人 (2019年09月12日 (木) 21時28分)[16201]
千尋 進二 淳子 循子 (4点)


月番 >  達観の域に達したとご自分を方向づけておられるOBの心境でしょうか。この句の中では無季も含めて。 皆様も色々あっての今日かと思います。どうぞご入力お願い致します。 (2019年09月13日 (金) 18時27分)[16240]

循子 > 無季であることが決して瑕疵にはならぬ句だと思って採らせて頂きました。「悔いならむ」と書いて、悔いているわけではない。人との出会いも含めて、全ては成るようになって、今がある。これでよかったのだという主人公の呟きが聞こえるようです。 (2019年09月14日 (土) 15時16分)[16247]

千尋 > 全く的外れな感じかもしれませんが、この句から秋の蝉を思いました。 (2019年09月18日 (水) 12時44分)[16295]

進 二 >  循子さんの読まれたようなことだろうなと私も思います。ただ、少し私の経験からの感覚も、勝手に織り込ませてもらいますと「これでよかったのだ・」のところだけは「こんな所かなあ」になってしまいます。まあこれは、夫々の過ぎ越し方の違い方だけのことかと思いますが。ほぼ同じような中ではありますが。蛇足のようで恐縮です。 (2019年09月18日 (水) 19時16分)[16304]

淳子 > 循子様 進二様と同じ思いです。
(2019年09月19日 (木) 11時00分)[16314]

循子 > 進二さんが私よりもかなりお若いことと、人生観あるいは死生観の違いかも知れませんね。 (2019年09月19日 (木) 11時25分)[16315]

> 長く生かされてしまうと、人間は来し方を振り返る。特に勤め人は否応に関わらず、勤め先の都合で転勤を強いられる事は多い。それが栄転であったか左遷であったかは、本人が一番よく知ってゐる。悔いと書いてはゐるが、無性にその時代が唯々懐かしいのだろう。 (2019年09月19日 (木) 12時12分)[16317]

榮一 > 来し方を思えば誰にでもそれなりの想いはあろうかと思う。そのことを否定することは誰にもできないことである。それを感慨深く詠うのも俳句の一つであろう。 (2019年09月19日 (木) 14時05分)[16336]

世話人 > 作者は新保吉章さんです。 (2019年09月20日 (金) 00時44分)[16356]
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九月定例句会 投稿者:世話人 (2019年09月12日 (木) 21時23分)[16200]
準備中です

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八月定例句会 投稿者:世話人 (2019年08月12日 (月) 21時17分)[16037]
句会の皆様
暑い暑い1か月でしたね。でも立秋が過ぎて少し風も涼しいかなと思う日もでてきました。あともう少し、水を飲んで頑張りましょう。
それでは八月の句会を始めます。今月の月番は安田循子様です。循子様よろしく御願いします。
句会     19日(月)まで
作者発表   20日《火)


循子 > はやばやとご準備頂きました。有難うございます。思うような月番が出来るか、甚だ心許ないのですが、皆さまの活発なご意見で助けて頂きたいと、無視の良いことを考えております。よろしくお願いいたします。 (2019年08月12日 (月) 22時19分)[16038]

月番 > 地獄の暑さです。ご体調の優れぬ方もおいでかと思いますが、句会も終盤。存分に書いてください。なお、上記16038の文中、「無視の良いこと」は無論「虫の良いこと」の間違いです。笑うしかないミスです。すみません。 (2019年08月18日 (日) 13時05分)[16152]

世話人 > 期日がまいりましたので、作者を発表致しました。猛暑、酷暑の時期にも関わらず、皆さまたくさんの書き込みをしてくださいまして、どうもありがとうございました。そして、丁寧に細やかにコメントを入れてくださいました月番の循子様、感謝しかありません。どうぞお疲れが出ませんように、ゆっくり休んでくださいますよう、御願い致します。そしてお忙しいところを全句(ご自分のを除いて)にご指導をいただきました主宰先生、大変ありがとうございました。今回は毎日句会を開くのが楽しみな1週間でございました。
それでは涼風も立ち始めました。健康を回復しまた来月おあいしましょう。
(2019年08月20日 (火) 00時49分)[16198]

循子 > もう句会が閉じられて、ご覧になる方もいらっしゃらないかもしれませんが、遅ればせながら、皆さんのご協力にお礼申し上げます。賑やかな句会に終わりました。主宰先生、有難うございました。お世話をして下さっている洋子さん、有難うございました。進二さんにバトンタッチです。よろしくお願いいたします。 (2019年08月20日 (火) 20時15分)[16199]
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1. 夏の風邪かんぴょう巻きを二つ三つ  投稿者:世話人 (2019年08月12日 (月) 20時34分)[16036]
 柊子 鈴子 美保子 (3点)


循子 > 夏風邪は長引いたり症状がひどかったりと、かなりタチが悪いものです。この句の主人公は、やや快方に向かっているということでしょうか。 (2019年08月12日 (月) 22時31分)[16039]

月番 > 冒頭からミスです。上記の書き込みは月番です。 (2019年08月12日 (月) 22時43分)[16040]

美保子 > 太巻きずしでもなくかっぱ巻きでもなく、かんぴょう巻きというのが何だかいいなあと思いました。昔友人が近くに住んでいて、友人もその子供たちも風邪でダウンして、私は多分、何か消化の良いものを持って行ったと思うのですが、そこの子供たちはすぐにから揚げを食べ始めていました。その時、学んだことは病気の時は食べたいものを食べること でした。掲句でもかんぴょう巻きが日ごろからお好きな物で、比較的、あっさりしたものだから、食べられそうだとお母さまか奥様かに所望されたのかと思いました。 (2019年08月14日 (水) 10時14分)[16060]

月番 > 美保子さん、有難うございます。甘いかんぴょうの細巻寿司は優しい感じで良いですね。私事ですが、月番の食欲バロメーターは餡子。つまりアンパンが食べられたら、体調が復活という、あまり上品とも言えず可愛くもない。お恥ずかしい話です。
(2019年08月14日 (水) 12時21分)[16062]

美保子 > 月番様は餡子、姉と似ています。小さい時、姉は羊羹を一本一人で食べる事ができたら、私はチョコレートを一枚一人で食べる事ができたらと願い、今でもその話になります。今では私は羊羹も好きです。でも、姉たちとランチに行くときにチョコパフェが食べられるところだと喜んでついていきます。 (2019年08月14日 (水) 22時37分)[16070]

鈴子 > かんぴょう巻きを二つ三つで月番さまと同じく快方に向かっていらっしゃると思いました。淡々として良かったと思いました。かんぴょう巻きが懐かしい。 (2019年08月15日 (木) 19時52分)[16101]

千尋 > 句から離れますが、東京ではかんぴょう巻きのことを海苔巻きっていうのですね。最近知りました。 (2019年08月15日 (木) 23時14分)[16106]

柊子 > 横浜育ちの母は中身に関わらず、海苔巻きと言っていました。遠足や運動会ですから、かんぴょうやキュウリぐらいでしたが。
食欲が減った口に合いそうな酢飯、いっぺんに食べなくても良いかんぴょう巻きを用意した方の気遣いを感じました。 (2019年08月16日 (金) 10時08分)[16113]

月番 > かんぴょう巻きを海苔巻きというのは知りませんでした。柊子さんのお母様の「中身に関わらず海苔巻き」というのはわかります。 (2019年08月16日 (金) 17時02分)[16121]

千尋 > 名古屋ではただの海苔巻きは酢飯ではありません。お握りに海苔を巻いてあるもので、寿司飯の時は巻き寿司と言いました。もっともわたしの家だけかもしれませんが。
叔母たちにでも今度聞いてみます。 (2019年08月17日 (土) 00時10分)[16129]

榮一 > 夏風邪とかんぴょう巻きの必然性が分からなかったです。 (2019年08月19日 (月) 03時14分)[16162]

世話人 > 作者は石田加津子さんです。 (2019年08月20日 (火) 00時06分)[16180]
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2. 八月や今年又来し祈りの日 投稿者:世話人 (2019年08月12日 (月) 20時32分)[16035]
進二 (1点)


月番 > 進二さんの独選です。ご意見をお待ちしております。共感を得られそうなテーマを扱っていると思うのですが、お採りにならなかった方々も是非ご意見をお願いいたします。 (2019年08月12日 (月) 22時51分)[16041]

進 二 >  「八月・祈りの日」と呈示されると取らざるを得ない心境に。14〜5年前の梟句会で、私が「沖縄忌」を使った句を出した際、参加者から「季語になっていない」との指摘があった際、主宰をしておられた土肥先生より「季語になっていないのが可笑しいんです。この句、直ぐに今作成中の角川大歳時記に追加申請します、にて申請して頂きましたが、既に「ひいらぎ」から申請されており、それが採用され掲載されました。余談になりますがその後に入会された方も多くなりましたので、付記させて頂きますが、既述の歳時記は角川が原則40年毎に更新している歳時記で現在の物が出版された時には、その前に出版されてものが紀伊国屋や旭屋等々には並んでおりました。江戸時代や明治の句は余り差し替えず現代のものは、適宜差し替えることもとの方針のようです。今、出ているものは13年程前に出版され、その際に選ばれた270〜280の結社からの推薦句のなかから、選ばれた句の中から抽出して掲載されたと記憶します。少し手伝いましたので頭の隅に残っております。この歳時記を見ていますと真に希ですが、例句の作者として「玄鳥 ○○○」の記載があります。付記が長くなりましたがご参考まで。当句、具象が一言入っておれば、取られた方がも少し出たかなと思いましたが。 (2019年08月16日 (金) 12時03分)[16114]

月番 > 進二さん、詳しくお書き頂いて、ありがとうございます。「八月」とあれば、すぐに戦争末期の様々の悲劇が浮かび、私も心が傾きます。しかし掲句はまさに進二さんの書かれた通り「具象が一言入っておれば、句の中に入って行けますが、残念ながら大雑把に過ぎた気がします。 (2019年08月16日 (金) 17時25分)[16122]

榮一 > 八月は広島、長崎そして15日の終戦日と盂蘭盆会と祈る日がおおいです。戦争や原爆で肉親を亡くされた人にとっては正に掲句の心境でしょう。 (2019年08月19日 (月) 03時20分)[16163]

世話人 > 作者は村上直さんです。 (2019年08月20日 (火) 00時08分)[16181]
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3. 生国の音頭忘れし盆の月    投稿者:世話人 (2019年08月12日 (月) 20時30分)[16034]
宜子 紫翠 直 進二 眞佐子 剛 主宰 (8点)


月番 > それぞれのお国にそれぞれの音頭があるようですが…。 (2019年08月12日 (月) 22時57分)[16042]

宜子 > 「音頭忘れし」が切なかったです。生国、故郷から遠く離れた土地での生活が長いのでしょう。なにかの拍子に懐かしい盆唄が聞こえてきて「あ〜、あれは田舎の・・」と聞き入っている作者。一瞬、幼い時、若い頃の記憶が戻る。きっと誰もが経験することかと。「忘れし」と言いながら、いいえ、忘れてなんかいないのです。思い出さなかっただけなのです。 (2019年08月14日 (水) 19時36分)[16068]

月番 > 宜子さん、さっそく書き込んで頂き、有難うございます。東京だと、やはり東京音頭でしょうか。でもあれは昭和になってから作られたものらしいので、江戸時代から唄われてきた伊勢温度などに比べると、曲想もモダンで都会風ですよね。 (2019年08月14日 (水) 22時38分)[16071]

> 生国の音頭から見えるのは郷愁に違いない。仕事や学業などで地方を離れ都会に移り住んだ者は、旧暦のお盆や年暮れには親や弟妹の顔を見るために、大方は帰省した。地方の夏は日本古来の民謡や盆踊りで各地は賑わう、大方の歌詞はその地方の伝承などを盛り込んだもので、とても印象深い。歳月が過ぎて行き、このお盆には歌詞の記憶が怪しくなった、との事だろうか。親も弟妹達も遥か彼方に去ったのかも知れないと、ふと思ったのだが。 (2019年08月16日 (金) 09時40分)[16111]

進 二 >  神戸では「港まつり」の音頭が流布されておりました。昭和天皇も、オリエンタルホテル(先般の大会ホテルの本店)屋上から祭の船渡御をご覧になりその御歌を碑に残しておられます。大会翌朝に会場ホテル屋上で希望者のご覧頂いた通りです。しかし今では「KOBEカーニバル」とやの呼称に変わりブラジルからサンバのダンサーまで招いておりますので、くだんの音頭を耳にすることはなくなりました。宜子さんの入力じゃないですが、今でも、充分中学一年生くらいまで、耳にしていた音頭を口にすることが出来ます。作者は、その上で俳句にては「忘れし」と表現されたと思います。「盆の月」がはまり過ぎるくらい効いていますね。お盆らしい句、拝読しました。 (2019年08月16日 (金) 12時49分)[16115]

紫翠 > 「盆の月」の着地が良く効いているように思います。 (2019年08月17日 (土) 11時46分)[16132]

眞佐子 > 私も宜子さんと同じように忘れたのではなくて思い出さなかったのだと思います。今日も隣の町内の納涼祭が始まっていますが、音頭のよう曲は全く聞こえて来ません。現代調の曲ばかりです。昔の盆踊りが懐かしいです。盆の月が良かったです。 (2019年08月17日 (土) 19時59分)[16136]

月番 > 息子たちが小さかった頃はまだ広い空き地があって新しい住民たちの盆踊がありました。たしか河内音頭で踊っていたと思います。いまは空き地もないし、踊り手も居ないのでしょう。奈良県南端の十津川村の盆踊を何年か前にNHKの特集番組で観たことが印象に残っています。その「十津川の大踊」は重要無形民俗文化財だそうで、お盆には村を出ている若い人たちも帰ってきて、その伝統が受け継がれている。素晴らしいことです。十津川温泉に泊まって一度は見たいと思っているうちに、時が過ぎました。 (2019年08月17日 (土) 23時23分)[16140]

榮一 > 神戸に来た頃の盆踊は炭坑節や東京音頭などで踊っていたように思います。郡上や土佐などには古くからの音頭が今も続いているようです。都市では盆踊の意味合いが違うように感じます。生国では先祖の供養のために踊っていた気がします。男女出会いの意味合いもあったように感じます。 (2019年08月19日 (月) 03時36分)[16164]

世話人 > 作者は安田循子さんです。 (2019年08月20日 (火) 00時09分)[16182]
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4. 夏草やちびっこ武者の試し斬り  投稿者:世話人 (2019年08月12日 (月) 20時28分)[16033]
 柊子(1点)


月番 > 夏草の逞しい茂り様が見えます。幼い子の所作もめに浮かびます。柊子さん、どうぞよろしく。採られなかった方々のご意見もお待ちしております。 (2019年08月12日 (月) 23時20分)[16043]

柊子 > 近所の遊歩道は小柄な私が隠れるほど草が伸びていましたが、植木屋さんが入り、さっぱりしたところです。
今、海外にいる腕白盛りの孫がいたら、きっと草の中で棒を振り回して遊ぶでしょう。自分もススキの葉に腕を斬られながら・・声まで聞こえます。 (2019年08月16日 (金) 09時55分)[16112]

月番 > 元気で可愛いお孫さんなのでしょうね。今はどうか知りませんが、昔はおもちゃの刀を売っていましたから、チャンバラの真似事でもしてるのかと思ったのですが…。 (2019年08月16日 (金) 22時49分)[16125]

榮一 > ちびっ子が棒を振り回して夏草を叩くのであれば「試し斬り」ではなく「暴れぶり」ぐらいが適当かも知れません。 (2019年08月19日 (月) 03時41分)[16165]

世話人 > 作者は宮本義之さんです。 (2019年08月20日 (火) 00時10分)[16183]
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5.髪洗ふ先祖代々長生で   投稿者:世話人 (2019年08月12日 (月) 20時27分)[16032]
柊子 加津子 美保子 (3点)


月番 > 季語はどう係わっているのでしょうか? (2019年08月12日 (月) 23時35分)[16044]

美保子 > 99歳になる母がまだ、お風呂も自分で何とかして、髪も洗面所で洗っているようなのです。筆談ですが「お風呂だけサービスを頼もうよ」とか「姉ちゃんに手伝ってもらおうよ」と言っても頑なに即答。「いやだよ。できる限りは自分でやるから」とその事が掲句とすぐに結びつきました。庭でもお風呂でも転ぶし、トイレでも頭をぶつけるしで、義母もあまり変わらない年齢ですが、自分は長生きの家系だと言っていたなあと思い出しました。 (2019年08月14日 (水) 22時45分)[16072]

月番 > ある意味で厳しい現実に「髪洗ふ」が結びついたのですね。柊子さん、加津子さん、如何でしょうか。 (2019年08月14日 (水) 23時04分)[16075]

加津子 > 女性の長生きの家系は、しあわせだなと感じた一句です。主人の母は62歳の誕生日の一週間後に亡くなりました。主人が38歳、私が36歳です。家中が悲しみに包まれ初めて家の不幸というものを肌で感じました。盆飾りやお団子を一緒に作った10歳の孫にまだ元気だから死なないねなどと言われて元気をもらっているのです。 (2019年08月15日 (木) 16時17分)[16095]

柊子 > 髪を洗い終え、浴室の鏡の前で拭っていると、お化粧を落とした自分の顔に母を見つけたり、目元は父方の伯母似だと思ったりする事があります。
そう言えば、長生きの家系と改めて感じられたのでしょう。 (2019年08月16日 (金) 09時37分)[16110]

月番 > 先祖代々長生きというのを、浴室や洗面所の鏡を見て、ふっと思った。ありそうですね。 (2019年08月17日 (土) 23時33分)[16141]

榮一 > 長生きの家系はあるようです。頭髪を洗っているときは意外におかしなことを考えていそうです。悪くない句です。 (2019年08月19日 (月) 03時48分)[16166]

世話人 > 作者は若林千尋さんです。 (2019年08月20日 (火) 00時11分)[16184]
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6.耳奥の脈打つ海馬熱帯夜    投稿者:世話人 (2019年08月12日 (月) 20時25分)[16031]
義之 美保子 主宰 (4点)


月番 > いっとき玄鳥の句会や誌上で「海馬」をよく見かけた気がしますが、今回久し振り…と思いました。義之さん、美保子さん、どうぞ。 (2019年08月12日 (月) 23時40分)[16045]

美保子 > 眠れない夜、何か耳鳴りなのか、本当に外の何かの音なのかと気になって益々眠れなくなる感覚。14番に洋子様が書いて下さった悪しき夜と同じような熱帯夜の感覚かと思いました。 (2019年08月14日 (水) 22時54分)[16073]

循子 > 海馬について、難しいことは知りませんが、記憶のメカニズムと関係があるようで、いざ眠りましょうと思うと、捨てたい記憶ばかりが際限なく出てくる。掲句によれば、海馬が脈打っているということでしょうか。眠れなければ、翌日動けない。まずは眠るが勝ちと観念して、最近の私は不眠よりも誘眠剤を選択。同じピアノ協奏曲を聴きながら、第三楽章あたりで寝入ります。 (2019年08月15日 (木) 14時13分)[16086]

月番 > このところ熱帯夜続きで、困ったことです。掲句の海馬が脈打つというのは、感覚だけのことか、それとも実際にひどい頭痛を抱えているのか。熱帯夜と相俟って、どちらも辛い。月番は「耳奥の」に少し引っかかりました。字余りになっても「耳の奥に」にしたいと勝手なこと思いました。 (2019年08月15日 (木) 14時24分)[16087]

義之 > 昭和の時代は首にタオルをぶら下げて寝ていましたが、今はエアコン頼りです。眠れぬ時は、さっさと起きてパソコンで遊びます。人間睡眠無しで生きていけぬが信条です。知らず知らずに、睡眠を摂っているものです。掲句の纏め方は色々あると思いますが、「熱帯夜海馬脈打つ耳の奥」もありかなと。 (2019年08月18日 (日) 15時40分)[16153]

月番 > そうですね。義之さんの全部ひっくり返すやり方のほうが落ち着きます。 (2019年08月18日 (日) 22時04分)[16158]

榮一 > エアコンなどがない時代に暑くて眠れない夜は同じ考えが堂々巡りして余計に眠れなくなった経験を思い出します。記憶の領域の耳億の海馬が脈打つは分かったような気にさせます。まさに熱帯夜です。 (2019年08月19日 (月) 04時01分)[16167]

榮一 > 耳奥です。 (2019年08月19日 (月) 04時02分)[16168]

世話人 > 作者は和田柊子さんです。 (2019年08月20日 (火) 00時13分)[16185]
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7.こんなにも美しい空広島忌   投稿者:世話人 (2019年08月12日 (月) 20時24分)[16030]
 直 孝子 吉章 洋子 鈴子 美保子 (6点)


月番 > 広島忌、長崎忌ともに「原爆忌」の傍題です。切ないほどよくわかる句です。どなたからでも、どうぞ。 (2019年08月12日 (月) 23時44分)[16046]

美保子 > 原爆投下の前にもこんなに美しい空が広がっていたのだという感慨がとても平明ですし、形容詞も使われているのに誰もが 本当にあの時がなければと立ち止まって空を見上げて溜息をついている様子まで見えてきます。 (2019年08月14日 (水) 22時32分)[16069]

孝子 > シンプルにあたり前のことをいってるのに広島忌がついたことにより、読み手にいろいろな感慨を思い起こさせる句で一番好きな句でした。 (2019年08月15日 (木) 10時26分)[16080]

洋子 > 本当に当たり前のことをそのまま言っただけで、反戦の強い思いが伝わってきます。難しい言葉や、読み解きにくいフレーズの多い句の中で、こんなに優しい言葉で、強い思いを語れるなんて、目から鱗、の思いでした。 (2019年08月15日 (木) 10時54分)[16082]

鈴子 > 今年の広島忌、テレビの放映をたまたま上京していた弟と見ておりましたが二人で手を合わせました。テレビに映った空は掲句そのままの美しい空でした。 (2019年08月15日 (木) 19時25分)[16100]

> 昭和20年8月敗戦となりました。私は、小学2年生、いわゆる引き揚げ者として、日本に、帰国しました。8人家族が、本家の蔵や倉庫に住むことになる。当時、下関は、魚が、沢山とれて、食事には、満足でしたが、他は、散々でした.人それぞれの体験があり、作者さんの事もぜひ聞きたいです。 (2019年08月16日 (金) 19時47分)[16123]

進 二 >  この句も「八月」の句ですが「こんなにも」で取れませんでしたね。読み手には「こんなにも」では見えてきませんので。詠まれたお気持ちは感じますが。 (2019年08月17日 (土) 12時05分)[16134]

月番 > 初学の頃、今の「ひこばえ抄」に当たる「彩抄」に投句したのが「…こんなところに焼却炉」。長谷寺の境内でちょっと不思議な処だった驚きをそのまま書いたのですね。その時の先生はどなただったか、「こんなところに」と書いてもどんなところか読者には判らない」と指導を受けたことを思い出します。それと掲句の「こんなにも」とはちょっとニュアンスが違うようですが…。 (2019年08月17日 (土) 23時51分)[16142]

榮一 > こんなにも美しいは作者が思うほど意外と目に見えないものです。こんなにもを具象化したいですね。 (2019年08月19日 (月) 04時05分)[16169]

世話人 > 作者は小川紫翠さんです。 (2019年08月20日 (火) 00時14分)[16186]
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8.七夕やキャンパス内の和装デイ   投稿者:世話人 (2019年08月12日 (月) 20時22分)[16029]
 千尋 洋子 (2点)


月番 > 月番にはよくわからないのですが、こういうイベントがあるのですか?それとも単純に浴衣の学生が多いということでしょうか。 (2019年08月12日 (月) 23時48分)[16047]

洋子 > こういうイベントがありそうです。七夕の日、大きな笹をを立てて短冊に好きな願い事を書いてつるして、浴衣を着て来た人には生ビール1杯、または蛸焼き1舟無料進呈とかをうたい文句にしてたくさんの浴衣の人たちを集める、というイベントが、、、。浴衣できゃぴきゃぴ走り回る大学生たちのげんきな姿もかわいらしいと思っていただきました。 (2019年08月13日 (火) 14時47分)[16058]

月番 > 早速に有難うございます。キャンパスの中で、こういう景が見られるのですね。青春真っ只中は楽しそう! (2019年08月13日 (火) 22時14分)[16059]

千尋 > 浴衣美人コンテストもあるようですね。各学校で趣向を凝らしたイベントがあって他校と交流したりした学生の頃が懐かしい。 (2019年08月14日 (水) 13時47分)[16064]

月番 > キャンパスライフに七夕の行事があることも、浴衣美人コンテストがあることも、全く遠い世界のことのようです。月番の時代遅れも甚だしいようで。 (2019年08月14日 (水) 22時59分)[16074]

榮一 > 大学生たちの七夕のイベントらしい感じです。 (2019年08月19日 (月) 04時07分)[16170]

世話人 > 作者は久野孝子さんです。 (2019年08月20日 (火) 00時16分)[16187]
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9.呼び鈴のなき師の家や桔梗咲く   投稿者:世話人 (2019年08月12日 (月) 20時20分)[16028]
 加津子 直 孝子 保子 進二 眞佐子 鈴子 (7点)


月番 > 7人の方が採っていらっしゃいます。どのあたりに共感なさったのでしょうか? (2019年08月13日 (火) 09時51分)[16048]

孝子 > 東京では呼び鈴がないというのは、あまりないとおもうのですが。地方ではないのがあたり前の時代もあったとおもいます。そういう恩師の家に伺ったときの思い出と思います。わたしも昔一単位たりなくて卒業危ないともに頼まれて後の学長のいえに紹介状をもってうかがったことがあり、そうめんをごちそうになったことがあります。友人はその一単位のために卒業が一年遅れましたが。有名な先生で文学部の生徒の三分の一は先生になる人が多いからと落とされたと聞いたことをこの句をみて思い出しました。桔梗もあってるとおもいました。 (2019年08月15日 (木) 10時40分)[16081]

月番 > よく似た経験をした一年先輩がいて、孝子さんの書き込み、面白く読みました。但し彼女は一度も講義に出なかったという強者だったので、直訴も受け入れて貰えず、翌年わたしと一緒に、その先生の講義だけ受講しに通学しました。無頼を気取った報いは大きかった、と今では笑い話です。 (2019年08月15日 (木) 13時42分)[16085]

月番 > 句については皆様のご意見お待ちします。 (2019年08月15日 (木) 14時35分)[16089]

加津子 > 静かな暮らしのたたずまいを感じる一句でした。選ばれなかった方のご意見も聞きたいと思うのですが。季語で選ばれなかったのでしょうか。 (2019年08月15日 (木) 16時23分)[16096]

千尋 > わたしの意見ですが、季語の桔梗咲くは先生の家のあたりや暮らしぶりやお人柄のことが出て良いなと思いました。でも上のあたりのもたついた感じが気になりました。 (2019年08月15日 (木) 23時23分)[16107]

進 二 >  門にも、玄関にも施錠なし。大声にて「ご免下さい!」「どなた?」「ああ君か、上がって」。待たされた後、「今日は何の用かな?ああ、○○子!樋口君にはお茶出さんでいいよ。ビール持って来て!」にて会話が。控えめながら矜持をお持ちの師。庭には桔梗の花が。ご高齢になられた奥様とは今も、賀状だけは。気持ちのいい句だと思いました。
(2019年08月16日 (金) 13時55分)[16116]

眞佐子 > 私の実家のあたりは最近まで玄関の施錠はあるのですが、昼間は開けっぱなしで、勝手に玄関の戸を開けて「こんにちは」と叫んでいました。担任の先生の家も門から暫く歩いて玄関がありましたが施錠は無かったと思います。桔梗咲くで先生の家の庭を思い出し頂きました。 (2019年08月17日 (土) 20時17分)[16137]

循子 > 昔はチャイムも呼び鈴もなく、施錠もしませんでしたね。長閑なものでした。掲句は何の不満もありませんし、好きな句です。最後まで迷って他に。 (2019年08月17日 (土) 23時58分)[16143]

保子 > 内田百閧フ随筆の雰囲気を感じました。若い頃に紹介して頂いた「青い波の会」という哲学?を勉強する会の難波先生。歯が無くて歯茎で食事!とても印象的で、もし先生のお家にお邪魔するような事があったらこんな感じかな〜と想像してしまいました。 (2019年08月18日 (日) 00時41分)[16145]

月番 > 百關謳カの随筆の雰囲気。言われてみると成程。『ノラや』とか『阿房列車』があった筈と探してみましたが、処分したらしく見つからず。「青い波の会」のこと、折あれば聞かせてください。 (2019年08月18日 (日) 12時27分)[16150]

鈴子 > 随分前に住んでいたアパートの隣の家の事を思い出しました。ご夫婦お二人の暮らしでした。回覧板を回す時はこんにちわと声をかけて玄関に。ご主人は会社務めで身支度のきれいな方でした。玄関前にはこじんまりとした花壇があり、きっとこの季節には桔梗や鳳仙花など咲いていたような気がします。 (2019年08月18日 (日) 19時29分)[16156]

榮一 > 我が生国の漁師村では呼び鈴がある家などほとんどありません。都会でもこんな家があっても不思議ではありません。たまたまそれが師の家であったと言うことです。師と桔梗は悪くない取り合わせです。 (2019年08月19日 (月) 04時16分)[16171]

世話人 > 作者は山内宜子さんです。 (2019年08月20日 (火) 00時17分)[16188]
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10.つくつくし遠く五木の子守唄  投稿者:世話人 (2019年08月12日 (月) 20時18分)[16027]
宜子 紫翠 千尋 剛 主宰(6点)


月番 > 五木の子守唄。歌い切るまでに泣きたくなる。「つくつくし」は法師蝉の傍題ですが、鳴き声のせいか、歳時記の例句もなべて寂しいものが並んでいます。

(2019年08月13日 (火) 10時09分)[16049]

千尋 > ツクツクボウシの鳴き声は近くで聞くともう!すごい迫力で騒騒しいというか喧しくて情緒など感じられませんけど、どこからか聞こえてくる鳴き声は何故か切なく悲しく響きます。五木の子守歌のやるせない悲しさと響き過ぎかもしれません。 (2019年08月15日 (木) 12時51分)[16084]

月番 > 同じように物悲しい稗搗節を思い出しますが、これでは字足らずだし、やはり子守唄の効果でしょう。「遠く」が千尋さんの書かれたように、「どこからか聞こえてくる」感じで、効果的と思います。 (2019年08月15日 (木) 14時58分)[16090]

循子 > 五木の子守唄は熊本で、稗搗節は宮崎の椎葉村。旧盆の時期とあって、やっぱり五木の子守唄が相応しいけれど、つくつくしは悲し過ぎる! (2019年08月15日 (木) 15時12分)[16092]

> 寝付かない児に親達が口ずさむ「ねんねんころりよ」で始まる子守唄も有る。この五木の子守唄は、その昔、故郷を離れて、年貢代わりに義務づけられた、子守奉公の娘たちの境遇を歌った悲しい民謡である。ゆえに歌詞も暗いし曲も重暗い。夏の終わりを告げる、つくつく法師が鳴いて、もうすぐ季節が変わろうとしてゐる。歌詞の中にも、蝉が出て来るし、五木と云う場所と、遠い時代が、民謡の哀調に繋がって何やら物哀しいと云う事だろうか。 (2019年08月16日 (金) 14時55分)[16118]

紫翠 > 読み手がそれぞれに自分の想いを重ねればよいように思う。 (2019年08月17日 (土) 11時42分)[16131]

榮一 > つくつくぼうしが鳴き始めるとどことなく風も柔らかく感じます。盆に墓参りに往くとつくつくぼうしが何時も鳴いています。少し寂しい句ですがよくわかる心情です。 (2019年08月19日 (月) 04時23分)[16172]

世話人 > 作者は森内洋子です。 (2019年08月20日 (火) 00時18分)[16189]
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11.十五円切手の父の手紙や吾亦紅  投稿者:世話人 (2019年08月12日 (月) 20時16分)[16026]
保子 循子 (2点)


月番 > 保子さんと循子だけの選です。15円切手がいつ頃使われたものか、記憶がないので、未整理のまま残っている切手帳を繰ってみましたら、1960年後半に国宝シリーズとして販売されたもの、中には法隆寺の百済観音、安楽寺八角三重塔などあり。70年の万博記念、71年の郵政事業100年記念など、あります。結構思い出す図柄もあって懐かしい。掲句の父上のお手紙は1970年前後に受け取られたものでしょう。 (2019年08月13日 (火) 11時04分)[16050]

循子 > 97才で父が亡くなるまで、私たちは文通を続けていました。娘からの手紙や葉書を「恋文のように何度も読み返しています」と父は書いて寄越しました。それらは幾つかの束になって押し入れに残っています。断捨離決断の時期などとっくに過ぎた私は、ちょっと困っています。吾亦紅は父の性格をふっと思わせてくれました。普通郵便十五円切手の頃は父も元気。私も若かった。…などと回想。 (2019年08月14日 (水) 23時25分)[16076]

美保子 > とても好きな雰囲気の句なのですが、どういう風に切ればいいのかわかりませんでした。中七が字余りになるように思うのです・ (2019年08月15日 (木) 23時00分)[16104]

千尋 > 上九で読みました。
循子さんは? (2019年08月15日 (木) 23時26分)[16108]

循子 > 千尋さんと同様、上九で読みました。九音で何の違和感も感じませんでした。長過ぎるからと敬遠なさった向きもあるかと思いますが。 (2019年08月16日 (金) 16時53分)[16120]

美保子 > ありがとうございます。上九で読んでみれば、自然ですね。上の句は上七までぐらいしかチャレンジしたことがなかったかと思います。NHK俳句でも字余りの事を話していました。勉強になりました。循子様、お父様と文通なさっていたとのこと、素敵ですね。私は母と週に一度位手紙のやりとりをしていました。 (2019年08月16日 (金) 22時54分)[16126]

保子 > 十五円切手に惹かれて頂きました。勿論上九です。「父の手紙」の受取手は女性。循子さん!作者かと思っていましたが、同じように幸せな父娘がいらしたのですね〜。 (2019年08月18日 (日) 01時04分)[16146]

循子 > 保子さんの折角の読みに外れてしまって、私はザンネンです! (2019年08月18日 (日) 11時38分)[16149]

義之 > 本題から外れ恐縮ですが、私にとっては観音菩薩像の絵柄の十円切手が懐かしいです。主に封書用の切手で、昭和26年から昭和41年まで発行されたようです。掲句は皆様の書き込みを読んで、改めて良い句だなと感じました。十五円切手から思うに、分厚い毛筆の封書だったのかもと、想像しました。 (2019年08月18日 (日) 17時05分)[16155]

月番 > あの十円切手が一番長く使われたんじゃないでしょうか。ひょっとしたら、この切手を貼った恋文など、密かに蔵い持ってる人があるかも。 (2019年08月18日 (日) 22時29分)[16159]

榮一 > 古い手紙であることは分かります。この句で父が必要かどうかです。父や母はやはり作者の心情が出過ぎるように思います。 (2019年08月19日 (月) 04時28分)[16173]

世話人 > 作者は太田鈴子さんです。 (2019年08月20日 (火) 00時20分)[16190]
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12.不器用に老いて夕焼もて余す  投稿者:世話人 (2019年08月12日 (月) 20時15分)[16025]
 紫翠 孝子 循子 洋子 剛 (5点)


月番 > 月番としては、選者の顔ぶれにいろいろと思う処あり。皆さまの書き込み、待ち焦がれております。反対 !という忌憚なきご意見もどうぞ。 (2019年08月13日 (火) 11時15分)[16051]

孝子 > このごろ母がなくなり、介護に後悔の多い父はとっくになくなって後悔ばかりで、母は96歳で後悔はないのですが、なにか心のはりみたいのがなくなり自分の老いとともに人生の終わりを考えてばかりいるのですが、なにせシルバーの会では90歳を超えてる方もいるのであまり年の嘆きはいえません、この句であらためて不器用を辞書で確認して、矢張り私のことだと確認した次第で自分のことを代弁してくれてるとかんじました。 (2019年08月15日 (木) 10時56分)[16083]

世話人 > 子供の頃は夕焼けがしてきても遊び足りなくて、遊びまくっていたものですが、年取るにつれ、夕焼けは女性は夕餉の支度で、心急く時間帯、男性は猛烈社員だったことでしょう。そして一線から引いて忙しさもそこそこになると、何となく中途半端な時間帯に感じられるのでしょうか。夕焼の美しさに感動してばかりもいられず、絵を描いてみる術もなく、歌ってみても孫もおらずとなると、結局「飯はまだか」と奥さんに尋ねるくらいの時刻でしょうか。 (2019年08月15日 (木) 15時09分)[16091]

洋子 > 前記[16091]は、「世話人」ではなく「洋子」でした。すみません。 (2019年08月15日 (木) 15時17分)[16093]

月番 > 死んだ人は皆どんどん良い人になって、生きてるものは悪く言われる。昔からそうですよ、と友人が言いました。笑い話としてですが、事実そんなところがあります。早く死んだ姉たちのように、頭も良くなく普通で、おまけに生まれた時から色が真っ黒で…と祖母や母から言われて私は育ちました。それが一番長生きしているのだから、妙なものです。孝子さん、あなたはご両親さまを充分に介護なさったと思いますよ。どれだけやっても死者についての後悔はあると思います。それを自分のなかで、どう収めてゆくか。こんな難しいことはない。それはそれで、「ごめんなさいね」とか「許して下さいね」と呟くしかありません。孝子さんをそれほど深く知っているとも言えないけれど、この句を採られたお気持ちだけは、よくわかる気がします。偉そうに無責任なこと書きました。 (2019年08月15日 (木) 15時53分)[16094]

循子 > 洋子さん、同感です。先日、昼間はあまりの炎暑なので、夕食の支度を済ませて6時半ごろから買い物に。20分ほど歩くのですが、久しぶりに夕焼を見たなぁと、ちょっとした感動。満月に近い夕月も見ました。この時間はいつも夕飯の支度や片付けで、外に出ることはないのだと、改めて思ったことでした。現実には夕焼を持て余すなどの優雅さはないのです。心象的な表現として、私は採らせて頂いたわけです。一度くらい「飯はまだか」と尋ねてみたいものです。 (2019年08月15日 (木) 16時49分)[16099]

> 不器用の意味や使い方は色々あって面白い。手先が器用ではない事や、ぶきっちょとも云われる不細工や不得意とかもある。また、不器用な人間は損をすると云われるように、世渡りや対人関係などを上手にやれない事も意味するようだ。生きてではなく「老いて」と云っているので、手先も、また、世渡りも、今まで上手に過ごして来た時代が有るのだろうと思う。齢をとると日の沈む夕焼けは兎角感傷的になりやすい。来し方を振り返る、そして生きづらさを感じる。自虐とは云うまい、悄然と夕焼けの中に立ちすくむ人がいる。 (2019年08月15日 (木) 20時20分)[16102]

紫翠 > 「不器用」と「もて余す」で句が成立した。「老いる」はあまり使いたくないが、「不器用」で上手く逃げた。「夕焼」はあまり「もて余す」ことはないが、持て余したことが良かった。 (2019年08月17日 (土) 11時38分)[16130]

榮一 > 不器用や頑固などが出てくるとコンクリートで固められたような気になります。少しアレルギーです。 (2019年08月19日 (月) 04時32分)[16174]

世話人 > 作者は新保吉章さんです。 (2019年08月20日 (火) 00時21分)[16191]
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13.縁側にぶらぶら足や夏休    投稿者:世話人 (2019年08月12日 (月) 20時13分)[16024]
加津子 義之 進二 眞佐子 鈴子 (5点)


月番 > 夏休みですから、お子さん、お孫さんの状景でしょうか?縁側があるので、ひょっとしたら回想の句? (2019年08月13日 (火) 11時24分)[16052]

加津子 > 子供の頃の思い出の一句としていただきました。昔の縁側はとても高くて親戚中が集まる生身魂などは、子供は縁側に並んでスイカの種を飛ばしあったものです。あの頃は可愛かったんです。 (2019年08月15日 (木) 16時34分)[16097]

進 二 >  濡れ縁が見えてきますね。それも年輪が少し浮いてきた板の。クワガタやコガネムシの籠も見えてきますね。説明ぽくない分、想像も膨らんで。奥は無さそうですが、こういう句も此の時期にはいいかなと思いました。どなたの句でしょうかね。 (2019年08月16日 (金) 15時07分)[16119]

眞佐子 > 昔の農家では稲架を作る杭や竹竿などを縁の下にしまっていましたので、縁側が異常に高かったのを覚えています。夏休みは姉妹、従兄弟が集まり四間続きの縁側で足をぶらぶらさせて遊んだのが懐かしいです。 (2019年08月17日 (土) 20時54分)[16138]

循子 > 眞佐子さんや加津子さんの書かれたことで、懐かしく思い出しました。ほんとに昔の家は床が高くて、農家でなくても、縁側の下に色々と物が入っていました。床下の土の色まで浮かんできます。中七の書き方に、やや違和感がありました。 (2019年08月18日 (日) 00時15分)[16144]

鈴子 > わたしが五歳頃と思いますが縁側で遊んでいたのは都会から疎開をしてきた二人の男の子でした。それぞれの農家に一人か二人割り当てのようでした。二人とも顔色もわるく何より寂しそうでした。庭の畑でカタツムリを捕まえて縁側で遊びました。夜になるとお寺にみんな一緒に泊まったようです。その後の事は思い出せないでいます。 (2019年08月18日 (日) 20時04分)[16157]

月番 > 八月は疎開のことを思い出させますね。「太郎は父のふるさとへ//花子は母のふるさとへ…」という歌が当時のラジオからよく流れていました。他所の家の縁側で遊んでいた淋しい子供たちは無事に年を重ねているかしら…? (2019年08月18日 (日) 22時38分)[16160]

榮一 > 縁側でぶらぶら足に既視感を感じます。 (2019年08月19日 (月) 04時33分)[16175]

世話人 > 作者は伊藤保子さんです。 (2019年08月20日 (火) 00時22分)[16192]
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14.悪しき夜と蚊取り線香燃え尽きる   投稿者:世話人 (2019年08月12日 (月) 20時11分)[16023]
吉章 洋子 (2点)


月番 > 「悪しき夜」とは?助詞「と」によって、「悪しき夜」と「蚊取り線香」が並列になっているので、情けないことに月番はお手上げです。洋子さん、教えてくださいませ。 (2019年08月13日 (火) 11時29分)[16053]

洋子 > 「教えて下さいませ」と言われると2,3歩引いてしまうんですけど、私も、句評はかけないというのを承知で、あえて、いただいたのです。「悪しき夜」とは?まだエアコンもなく、立て付けのわるい木造家屋に住んでいたころの話かと・・・。熱帯夜で寝付けず、七転八倒の末、ようやく少しうとうとしたと思ったら、耳元で、ぷ〜んと蚊の鳴き声、そこでまた最初の場面に戻り
七転八倒を・・・。これが夜を徹して続くのです。伴奏は蚊取り線香。こうして、一夜を過ごしようやく明け方眠りについたころには蚊取り線香は、燃え尽き、悪夢のような夜もついに燃え尽きたのです。 (2019年08月14日 (水) 11時55分)[16061]

月番 > あ〜、そういうことですね。判りました。有難うございました。一つ「腑に落ち」ました。 (2019年08月14日 (水) 12時27分)[16063]

義之 > 私は、「蚊取り線香が、悪しき夜と呟きながら燃え尽きた」と読みました。この場合、助詞「と」は、並列では無く、引用の働きとなります。本当は、蚊取り線香が呟くのではなく、擬人法を借りて、作者が呟いているのでしょう。眠れぬ夜を一人過ごす作者の姿が見え共感を呼びます。 (2019年08月16日 (金) 02時27分)[16109]

千尋 > あ〜義之さん。納得です。並列の「と」としか読めなかったわたしは不勉強でありまする・・。 (2019年08月16日 (金) 14時06分)[16117]

月番 > 蚊取り線香を擬人法…ちょっと無理ではないでしょうか。 (2019年08月16日 (金) 23時25分)[16127]

榮一 > 「と」が悪さをしているようです。「と」と言われるとよくわかりません。「の」ではだめですか。 (2019年08月19日 (月) 04時50分)[16176]

世話人 > 作者は石田剛さんです。 (2019年08月20日 (火) 00時24分)[16193]
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15.砂浜のドライブウエー星流る   投稿者:世話人 (2019年08月12日 (月) 20時09分)[16022]
直 孝子 保子 (3点)


月番 > 能登の千里浜でしょうか。星が流れて素敵な夜です。 (2019年08月13日 (火) 11時33分)[16054]

千尋 > 千里浜に夜に行ったことはないのですが、夜間はこうなんでしょうね。行ってみたくなりました。 (2019年08月14日 (水) 14時48分)[16066]

> 大阪から門司へフエリーで、山陰路を走り盆参りしていました。私の場合は山陰路の美景です。 (2019年08月16日 (金) 21時29分)[16124]

孝子 > 千尋さんと同じに感じました。なぎさのドライブウエイは昼間きもちがいいですが、よるはろまんちっくでしょうね。昔能登の海で四歳下の東工大一年生の五人に誘われ夜のキャンプ誘われた友人は今長電話で主人の愚痴をこぼしてきたけど。そのときの一人で大恋愛で結婚したのです。 (2019年08月17日 (土) 12時04分)[16133]

保子 > テレビ見ていた所かな〜と思いました。「砂浜の」か「砂浜に」か見ていないので少々気になりました。
(2019年08月18日 (日) 01時13分)[16147]

月番 > 保子さんの懸念について。千里浜だと、原句のままでいいと思いますが、「の」、「に」、どちらだと思われますか、千尋さん? (2019年08月18日 (日) 12時34分)[16151]

千尋 > わたしも元句のままでいいのではと思います。その方が句姿がきれいでは。 (2019年08月19日 (月) 00時03分)[16161]

榮一 > 能登の千里浜のようです。一つの風景とは思います。 (2019年08月19日 (月) 04時54分)[16177]

世話人 > 作者は松谷眞佐子さんです。 (2019年08月20日 (火) 00時25分)[16194]
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16.みにとまと揺らしクロネコヤマトゆく  投稿者:世話人 (2019年08月12日 (月) 20時06分)[16021]
吉章 (1点)


月番 > 玄関先のプランター栽培でしょうか。それとも路傍の畑のミニトマト?どちらもありそうですが。「みにとまと」と平仮名表記されたのは拘りがあってのことでしょう。採られなかった方のどうぞ書き込んで下さい。勉強になります。 (2019年08月13日 (火) 11時49分)[16056]

千尋 > 「みにとまと」は「クロネコヤマト」との関係ではないでしょうか。でも、クロネコヤマトは固有名詞に字数を使い過ぎたのではと思います。 (2019年08月14日 (水) 14時39分)[16065]

宜子 > 「みにとまと」のひらがな書きはやはり気になって、選べませんでした。読みにくいのです。「クロネコヤマト」がカタカナなので、平仮名にしたのかもしれませんが。それと、千尋さんもお書きのように字数も多すぎますからね。試しに少し整理して〈ミニトマト揺らし宅急便届く〉ではいかがでしょう?ただ句またがりになるので、〈ミニトマト揺らして過ぎる宅急便〉ならスッキリしますが、下六です。いろいろな推敲が勉強になります。 (2019年08月14日 (水) 19時26分)[16067]

月番 > 千尋さん、宜子さんのご意見は参考になります。「みにとまと」はやはり不自然のようです。クロネコヤマトは片仮名表記すれば、「クロネコ」だけで通じるような気もします。作者は宅急便でも「クロネコヤマト」にこだわりがあるのじゃないかと思う。宜子さんの句またがりは、気にはなりません。お二方、有難うございます。 (2019年08月14日 (水) 23時52分)[16077]

榮一 > ミニトマトをクロネコヤマトで息子のところへ送った図です。それでなければ句の景色が見えてこないです。内容的に簡単なのでいっそ全部カタカナ表記にしてはと思います。「ミにトマトタクシタクロネコヤマトユク」。 (2019年08月19日 (月) 05時05分)[16178]

世話人 > 作者は鈴木美保子さんです。 (2019年08月20日 (火) 00時27分)[16195]
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17. 腑に落ちぬこと二つ三つ水を打つ 投稿者:世話人 (2019年08月12日 (月) 20時04分)[16020]
宜子 柊子 義之 保子 循子 吉章 千尋 主宰 (9点)


月番 > 今月の最高点句です。思い当たる人が多いということでしょうか。 (2019年08月13日 (火) 11時43分)[16055]

柊子 > ああだこうだと納得できない事を考えながら水を打っている。
その気持ちの揺れが水の量や打つ速さ、距離に表れ、濡れた地面のまだら模様が見えてきました。 (2019年08月15日 (木) 08時54分)[16078]

宜子 > 思い当たっています。腑に落ちぬことなど二つ三つどころか、四つも五つもですが。掲句、声高に何かを伝えようとしているのではなく、自分へのつぶやきのような十七音です。俳句は「つぶやき」と思っています。「水を打つ」は、少し前の時代、桶やバケツから柄杓で玄関先や店先にさっと撒く、気化熱で一瞬、温度が下がったようです。物事をあまり重く考えずに、軽く捌いていけたらいいですね。水を打つように。 (2019年08月15日 (木) 20時45分)[16103]

千尋 > 歳をとって来たせいか一人暮らしが多いせいかブツブツとのひとりごとを言っている自分に気付く事があります。たわいもないことばかりですが世の中腑に落ちぬことだらけ。
何を喚いたのか犬にビクッとされたこともあります。
虫か花か何かに話しかけながら水撒きをしているところをを見られたのかしらと思った句でした。 (2019年08月15日 (木) 23時12分)[16105]

循子 > 柊子さんと同じこと感じましたが、その上に私は水を打っているひとの表情まで見えるように思いました。 (2019年08月16日 (金) 23時32分)[16128]

保子 > 腑に落ちない事にこだわり此処まで来たけれど、二つ三つ水を打って〜。こんな生き方なかなか身に付きません。 (2019年08月18日 (日) 01時21分)[16148]

榮一 > 切り方によっては、腑に落ちぬこと二つ三つ/水を打つか、腑に落ちぬこと/二つ三つ水を打つ、二つ三つがどちらに付くかで句の景色が変わります。水を打つを上五にすれば紛れはなくなります。句はやはり二つ三つは腑に落ちぬことなのだと思います。 (2019年08月19日 (月) 05時21分)[16179]

世話人 > 作者は樋口進二さんです。
おめでとうございます。今月の最高得点です。来月の月番を御願いします。 (2019年08月20日 (火) 00時31分)[16196]
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18.断水の蛇口の渇き蝉しぐれ 投稿者:世話人 (2019年08月12日 (月) 20時02分)[16019]
宜子 紫翠 加津子 義之 循子 眞佐子 千尋 剛 (8点)


月番 > 17の最高点句には僅か1点及びませんでしたが、高点獲得です。どなたからでも書き込みをお願いいたします。
(2019年08月13日 (火) 11時58分)[16057]

紫翠 > 上五を残したので、「炎天」の究極の暑さが良く伝わります。「蝉しぐれ」が上手いと思います。 (2019年08月15日 (木) 10時25分)[16079]

循子 > 「炎天」の究極の暑さ。おっしゃる通りそれがよく伝わる句だと私も感じました。 (2019年08月15日 (木) 14時33分)[16088]

加津子 > 蝉しぐれがいいと思いました。 (2019年08月15日 (木) 16時37分)[16098]

> 蝉時雨の降る公園や、学校の運動場の水飲み場だろうか。断水はたぶん人為的と思うが、蛇口は水を吐くものだが、蛇口をひねっても、水が出ない、水道の蛇口を人間の口に見立てて、面白い。不条理とでも言えば良いのか。私に見えたのは上向きの蛇口が並んで見え、蛇口からほとばしる水は鉄管ビールと云った。熱中症なる言葉などは誰も知る由の無い時代である。体力のあった若い頃を懐かしみ、妄想に耽るのである。 (2019年08月17日 (土) 12時47分)[16135]

眞佐子 > 近くの公園の蝉時雨が聞こえて来ます。昨今の異常の暑さにぴったりの句だと思います。 (2019年08月17日 (土) 21時05分)[16139]

世話人 > 作者は主宰先生です。 (2019年08月20日 (火) 00時32分)[16197]
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八月定例句会 投稿者:世話人 (2019年08月12日 (月) 19時57分)[16018]
準備中です。

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七月定例句会 投稿者:世話人 (2019年07月12日 (金) 22時15分)[15869]
句会の皆さま
梅雨はまだ続くのでしょうか。早くすっきりしたいものですね。
それでは七月の句会を始めたいと思います。
今月の月番は若林千尋様です。千尋様、よろしくお願いいたします。
皆さま、たくさんのコメントをお願いいたします。

句会     19日(金)まで
作者発表   20日(土)


千尋 > 月番をつとめさせていただきます。
実はこの一週間は東京におりました。今から気を入れ直して俳句モードになりますので、皆さま書き込みをお願いいたします。
(2019年07月13日 (土) 01時27分)[15870]

月番 > 今日が書き込みの最終日です。皆さま書き残しはありませんか?夜までにまだ少し時間がありますよ。どうぞ。 (2019年07月19日 (金) 14時59分)[15975]

世話人 > 期日がまいりましたので作者を発表いたしました。
主宰先生、お忙しいなか、各句にご指導いただきまして、どうもありがとうございました。
月番の千尋様、東京から急ぎかえって下さいまして、どうもお疲れさまでございました。
また皆さまにたくさんのコメントをよせていただきどうもありがとうございました。
来月の月番は安田循子様です。どうぞよろしく御願い致します。
それでは皆さま、また来月よろしく御願いします。
(2019年07月20日 (土) 11時47分)[16015]

月番 > 主宰先生、句会ご参加の皆さまありがとうございました。
舞子では蝉が鳴き始めました。夏はこれからですね。
また来月もお願いいたします。 (2019年07月21日 (日) 00時35分)[16017]
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1.クリムトのジャポニズム蛇衣を脱ぐ 投稿者:世話人 (2019年07月12日 (金) 21時49分)[15868]

 宜子 柊子 保子 (3点)


月番 > 一昨日まで東京でクリムト展が開催されていたようです。東京にいたのにチャンスが無くて残念です。クリムトも日本美術を取り入れたようですね。 (2019年07月13日 (土) 02時45分)[15883]

柊子 > 直ぐにクリムトの「接吻」が浮かびました。
きらめく光の中の退廃的ななまめかしさは、無理なく脱皮直後の蛇の柔らかさに通じました。 (2019年07月13日 (土) 18時48分)[15896]

宜子 > 季語の「蛇衣を脱ぐ」以外は殆どカタカナ表記です。クリムトの絵はあまり好きになれないでいるのですが、それでも、あの迫力と構図には凄さを感じています。それと季語の「蛇衣を脱ぐ」との取り合わせは納得です。 (2019年07月14日 (日) 04時57分)[15903]

循子 > 2009年秋に大阪サントリー美術館で、「ウイーン世紀末展」と称して、グスタフ・クリムトとエゴン・シーレを主とした展示がありました。これが一番印象に残っています。この時のポスターは「パラス・アテナ」で、ずっと壁に貼ったまま10年経ちました。毎日毎晩よく飽きないものです。傍に玄鳥誌友の人からの「接吻」のポストカード、これはウイーン製の正方形という珍しいカード、2013年の消印があります。随分物保ちがいいですねと、友人に笑われています。確かに琳派の影響を受けて、作品にもそれは見られるところでしょうが、ジャポニスムだけで括れるものでもないように思い、パスしました。柊子さんのコメントの、「脱皮直後の蛇の柔らかさに通じ」で、ひょいと納得。お気持ちが分かりました。私は脱皮したての蛇の柔らかさは、夢に出て来そうで、イメージしたくないのですが、作品の出来栄えには何の関係もありません。 (2019年07月16日 (火) 17時13分)[15925]

保子 > クリムト展をこの17音で言い得ていると思いました。 (2019年07月16日 (火) 23時38分)[15940]

孝子 > 句とは別ですが友人から国立新美術館で八月五日までのウイーンモダンの券を頂いてクリムトシーン世紀末への道ということで再確認してこようと楽しみにしています。季語との関係がわからなくて取れませんでした。 (2019年07月17日 (水) 20時28分)[15957]

榮一 > 蛇衣を脱ぐと言われれば脱いだ衣の方に目が行ってしまいます。クリムトの世界とはイメージが合いませんでした。感性が貧しいのでしょう。 (2019年07月20日 (土) 08時20分)[15976]

世話人 > 作者は宮本義之さんです。 (2019年07月20日 (土) 10時50分)[15995]
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2.専攻は形而上学草茂る 投稿者:世話人 (2019年07月12日 (金) 21時47分)[15867]

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月番 > 形而上学って習ったような気がしますが、忘れてしまいました。辞書を引いてみましたらさらに判らなくなりました。この機会におしえていただければと思います。 (2019年07月13日 (土) 01時31分)[15871]

循子 > 形而上、形而下は常識程度の使い方はしますが、形而上学となると、それをずっと研究する学問ですよね。それは哲学の分野に入るのでしょうか。形而上が形を持たないものを言うとしたら、抽象そのものを句にすることで、掲句ははなから手に負えないと思いました。「草茂る」という季語を出すことで、もしかしたら、それを述べたかったのかと思いもしましたが、これは難しい作品でした。 (2019年07月16日 (火) 17時24分)[15926]

月番 > 草は茂らせてしまったらと手におえない形而上学も手におえないなんて片づけたら失礼ですよね。 (2019年07月17日 (水) 14時16分)[15950]

榮一 > 形而上学は哲学的で難しいですね。辞書を詠むと益々わからくなりました。俳句として手の出ない言葉です。 (2019年07月20日 (土) 08時25分)[15977]

世話人 > 作者は山内宜子さんです。 (2019年07月20日 (土) 10時51分)[15996]
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3. 息かけてくもる形代重かりし 投稿者:世話人 (2019年07月12日 (金) 21時46分)[15866]



月番 > 息をかけたら曇る形代が浮かびませんでした。教えてくださいませんか。 (2019年07月13日 (土) 03時06分)[15889]

宜子 > 「形代」に息をかけるのはわかるのですが、「くもる」がわかりませんでした。実際にくもるのではなく、心情的なものかもしれません。 (2019年07月14日 (日) 05時00分)[15904]

月番 > そうですよね。そうなると重かりしというのも心情的なことです。 (2019年07月14日 (日) 15時47分)[15910]

循子 > 白い和紙をシンプルな人型に切り抜いた形代がどこかの神社から送られてきたことがあります。それを思い出しました。息を吹きかければ湿って、くもる感じをお持ちになったんでしょう。湿った分だけ重くなるわけですから、まんざら心情的ばかりではなかろうと思いますが。 「重かりし」が大袈裟過ぎた? (2019年07月16日 (火) 22時29分)[15931]

榮一 > くもるは感覚的な自己の認識でしょうからあってもよさそうです。重かりしは想いが出過ぎるようです。 (2019年07月20日 (土) 08時31分)[15978]

世話人 > 作者は小川紫翠さんです。 (2019年07月20日 (土) 10時53分)[15997]
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4.千枚の田毎に映す夏の月    投稿者:世話人 (2019年07月12日 (金) 21時16分)[15865]
眞佐子 淳子 鈴子 (3点)


月番 > 「田毎の月」辞書をひいてみましたら、信濃の姥捨山の棚田とありました。夜の千枚田は見事でしょうね。 (2019年07月13日 (土) 01時39分)[15872]

義之 > 私にとって、「田毎の月」が固有名詞とは思いもよらぬことでした。掲句も既視感というか、類そう的発想の句に感じました。ネットの検索では「現実では起こりえない現象ですが、浮世絵では粋に、ロマンチックに描かれています」とのことです。 (2019年07月13日 (土) 19時28分)[15898]

眞佐子 > 田每の月が姥捨山の棚田とは知りませんでした。千枚の田とありますので能登の千枚田を思い月夜の千枚田は素晴らしいだろうといただきました。 (2019年07月16日 (火) 19時25分)[15927]

鈴子 > 千枚の田毎に映った月に感銘された作者の方の気持ちが伝わって来ます。 (2019年07月17日 (水) 11時05分)[15944]

榮一 > 田毎の月は芭蕉の句や歌川広重の名所図会で姥捨山の棚田が有名になったようです。背景が有名で田毎の月は二番煎じです。 (2019年07月20日 (土) 08時44分)[15979]

世話人 > 作者は村上直さんです。 (2019年07月20日 (土) 10時54分)[15998]
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5.梅雨寒やぱたぱた揺れる象の耳  投稿者:世話人 (2019年07月12日 (金) 21時14分)[15864]
加津子 義之 眞佐子 保子 淳子 (5点)


月番 > 中七から先のフレーズを見たことがあるような気がしたのですが、月番の思い違いでしょうか。 (2019年07月13日 (土) 02時47分)[15884]

義之 > 選句にあたって、月番様と同様のことを思い調べたところ、「象の耳パタパタ秋の風起こす」『葉脈』2013 02 が、ヒットしました。迷いましたが選句を致しました。 (2019年07月13日 (土) 08時48分)[15890]

月番 > 義之さん、早速調べて下さってありがとうございます。
像の耳がパタパタは良くある表現なのでしょうか。 (2019年07月13日 (土) 10時26分)[15893]

加津子 > 像の耳はバランスをとるのに動かしているのでしょうか。表現としてはやはりあの大きさですからパタパタかなと思います。季語の梅雨寒でいただきました。 (2019年07月14日 (日) 16時32分)[15913]

加津子 > 像は象に訂正です。 (2019年07月14日 (日) 16時41分)[15915]

保子 > 「パタパタ揺らす」「動く」ではなかろうかと思いつついただきました。 (2019年07月16日 (火) 23時45分)[15941]

榮一 > 像が耳を動かすのは虫を追い払うことや涼をとる動きではないかと思います。揺れるではなく動くでしょし寒は合わないようです。 (2019年07月20日 (土) 09時00分)[15980]

世話人 > 作者は久野孝子さんです。 (2019年07月20日 (土) 10時56分)[15999]
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6.剥落の高級アパート夾竹桃  投稿者:世話人 (2019年07月12日 (金) 21時12分)[15863]
孝子 千尋 剛 吉章 保子 鈴子 主宰 (8点)


月番 > 都会の片隅に残っていそうなシーンです。花期の長い夾竹桃の配合はいかがでしょうか。 (2019年07月13日 (土) 01時48分)[15874]

千尋 > 東京には昭和に建てられた高級アパートが残っているようです。築60年ともなると外壁ははげ落ちてきているのでしょう。でも、戦後すぐにモダンに建てられたアパートには当時の粋が残っているようです。夾竹桃は建物の北側に植えられることが多かったと思います。建物は古くなって寂れても強い夾竹桃は堂々と大きく茂っています。夾竹桃の斡旋は上手いなぁと思いました。 (2019年07月16日 (火) 14時20分)[15924]

> 謎かけのように剝落には落魄が潜んでいるようで面白い。思い当たるのは、高級アパートの代名詞のように云われた同潤会アパートである。関東大震災後に日本の住まいに西洋の様式を取り入れて、エレベーターなども設備された、最新のアパートであったとされてゐる。どんな人たちが住んでゐたか知らないが おそらくハイソサエティーと呼ばれた人たち。同潤会アパートと呼ばれた集合住宅は、戦災にも耐えて生き延びたが、バブルと呼ばれた地上げや再開発の波に浚われて次々と姿を消した。当時の面影を残しながら残ってゐるアパートもあるが、今まさに落剝の中にある。夾竹桃だけは毎年変わらないで花を咲かす。高級アパートから思い当たった私の想像で、激しかった時代を偲ぶばかりである。 (2019年07月17日 (水) 10時59分)[15943]

進 二 >  古びた「高級アパート」とあったので、これは好奇心で一度立ち寄った「同潤会アパート」と直ぐに思ったのですが、その名前が出てこずパスしてしまいました。行った時には、ほとんど空き室状況で、建物の際まで雑木になっていました。夾竹桃の配合はよく分かりますね。 (2019年07月17日 (水) 20時12分)[15955]

孝子 > 剥落とはずいぶんおもいきって表現したなと思いながら、夾竹桃の配合がよくていただきました。 (2019年07月17日 (水) 20時37分)[15958]

鈴子 > 高級アパートは剛さんが書いておられるように同潤会アパートを思い出しました。剥落のアパートと夾竹桃の取り合わせは作者の方の感性と思います。
そういえば以前は夾竹桃をよく見かけたものですが近頃は見かける機会が減ったような気がします。 (2019年07月17日 (水) 21時33分)[15964]

榮一 > 現在は高層で豪華な高級マンションでしょう。アパートや文化住宅などと呼ばれた集合住宅もありました。過っては高級なアパートも年月とともに色あせているのでしょう。夾竹桃がアパートの周りに植えてあるのも建てた当時の高級感に繋がるようです。景が見えるようです。 (2019年07月20日 (土) 09時08分)[15981]

世話人 > 作者は安田循子さんです。最高得点おめでとうございます。もう1句14番の句も同点タイですが、こちらの句は主宰の選が入っておりますので、来月の月番を御願いしたいと思います。よろしく御願いします。
(2019年07月20日 (土) 11時06分)[16000]
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7. 母の忌の笊にあふるる李かな  投稿者:世話人 (2019年07月12日 (金) 21時09分)[15862]
孝子 加津子 進二 眞佐子 剛 循子 洋子 (7点)


月番 > 庭にスモモの木があるのでしょうね。今そのことに気付きました。 (2019年07月13日 (土) 02時18分)[15880]

義之 > 俳句に政治を持ち込んではいけないと思いつつも、「李」は李氏・朝鮮最初の国王・李成桂(イ・ソンゲ)を想う。掲句の形は、笊にあふれるものが何であっても成り立つというのが気になる。「スモモ」が果たして効いているのだろうか、私には自信が持てなかった。 (2019年07月13日 (土) 19時42分)[15899]

洋子 > 私には「すもも」が効いています。実家の敷地内にスモモの木がありました。世話もせず周りが草ぼうぼうで、虫食いの実が多かったのですが、味はとてもよかったのです。もいだのか、落ちてまだ新しいのを拾ったのか、とにかく笊いっぱいになったのです。笊という入れ物も田舎を思い出すなつかしいものです。母の忌にきょうだいが集まってスモモを食べながら昔の話をしているのです。懐かしさでいっぱいになりました。 (2019年07月13日 (土) 20時23分)[15900]

加津子 > 私にとっても郷愁を感じる季語です。スモモの木の傍で自転車の練習をして転んでいる母を思い出しました。 (2019年07月14日 (日) 16時28分)[15912]

> 人間にはそれぞれに親の思い出があって、それは終生忘れる事は無い。豊かな田園の収穫を喜びながら、自分の今が有るのはと母を偲んでいるに違いない。春には白い花が咲き、夏には赤紫の実が熟して、疎開の子供が目を瞠るには十分であった。それは巴旦杏(はたんきょう)と呼ばれ、酸っぱいが、ささやかなお八つだった。あふるるのは、何も無かった時代の親の愛である。 (2019年07月16日 (火) 13時32分)[15923]

眞佐子 > 洋子さんと同じで実家の敷地内にすももの木がありました。李も笊も母を偲ぶのに相応しいと思います。 (2019年07月16日 (火) 19時43分)[15928]

循子 > 李だから、そしてそれが笊に入っているから心惹かれたのです。母の忌に相応しい。巴旦杏という呼び名も懐かしいですね。 (2019年07月16日 (火) 22時50分)[15935]

月番 > この頃のスーパーでは色々のすもも、プラム、ソルダム、プルーンなどが売られてます。
でも、わたしが小さい頃はすももはお店で買うものではなくて近所の家から頂いたように思います。庭か畑に季の木を植えることが多かったとのではないでしょうか。 (2019年07月17日 (水) 14時44分)[15951]

進 二 >  読み間違いのない句ですね。母の忌・笊・李ですから。揃え過ぎが気になったのですが。 (2019年07月17日 (水) 20時22分)[15956]

孝子 > 先日友人から杏のジャムを頂いたばかりで。李ではないのですが想像ができました、 (2019年07月17日 (水) 20時48分)[15959]

榮一 > 李と笊で母の時代と生活が見えるようです。悪くない句です。 (2019年07月20日 (土) 09時11分)[15982]

世話人 > 作者は太田鈴子さんです。 (2019年07月20日 (土) 11時07分)[16001]
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8. 雲を追う夏手袋の行方かな   投稿者:世話人 (2019年07月12日 (金) 21時07分)[15861]
義之 (1点)


月番 > 具体性があるようですが。 (2019年07月13日 (土) 03時02分)[15888]

義之 > 掲句から宮崎駿の「風立ちぬ」の丘の上で絵を描くヒロインのイメージ湧き上がってきました。夏手袋は昭和の上流社会のお嬢様の象徴のように感じます。 (2019年07月13日 (土) 08時55分)[15891]

月番 > 「風立ちぬ」のヒロイン!確かにです。叔母が婦人雑誌を見てレースで手袋を編んでおりました。 (2019年07月13日 (土) 10時29分)[15894]

榮一 > 具象化が行方かなで心象になりました。ふと、人間の照明を思いました。 (2019年07月20日 (土) 09時15分)[15983]

世話人 > 作者は若林千尋さんです。 (2019年07月20日 (土) 11時08分)[16002]
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9.四時を打つ窓白々と夏始め  投稿者:世話人 (2019年07月12日 (金) 21時04分)[15860]
直 洋子 (2点)


千尋 > 今、四時くらいになると鳥の声がして明るくなります。わたしはその頃ようよう眠れます。 (2019年07月13日 (土) 01時54分)[15876]

洋子 > 夏の短夜の感じがよく出ていて、気持ちの良い句と思いました。 (2019年07月13日 (土) 20時26分)[15901]

> 私は朝四時は、一番寝ている時間です。夜遅くまで起きていまので。作者さんが羨ましいです。 (2019年07月17日 (水) 14時00分)[15948]

榮一 > 夏の夜明けはこんなものですね。 (2019年07月20日 (土) 09時19分)[15984]

世話人 > 作者は渡辺淳子さんです。 (2019年07月20日 (土) 11時09分)[16003]
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10.虞美人草レントゲン車の列につく  投稿者:世話人 (2019年07月12日 (金) 21時02分)[15859]
直 加津子 義之 柊子 千尋 吉章 (6点)


月番 > たくさんの色があって綺麗なポピー「虞美人草」とレントゲン車の取り合わせです。今でもレントゲン車って使われているのでしょうか。 (2019年07月13日 (土) 02時34分)[15881]

加津子 > 来週、町の検診があります。保健センターに2台レントゲン車が横付けになり、ピンクのラインは女性、ブルーは男性用です。やはり田舎なのかしら。虞美人草の取り合わせがいいと思いました。 (2019年07月14日 (日) 16時15分)[15911]

柊子 > 初夏、車道の分離帯や歩道の割れ目にまで咲くオレンジ色のヒナゲシを見かけて15年程でしょうか。
あれも虞美人草と気がついたとき、この句の景が立ち上がってきました。
今日は職場の工場の健診日です。駐車場の植込みにはナガミヒナゲシ が揺れています。
(2019年07月15日 (月) 09時48分)[15919]

月番 > この頃あっちこっちで見かけるあのオレンジ色のけしの花はナガミヒナゲシというのですね。柊子さん教えて下さってありがとうございます。ヒナゲシは薄い和紙をくしゃくしゃにしたような花びらで、そのナガミヒナゲシを虞美人草と呼ぶのはちょっと違うのかななどと思いますが・・。どう思われます? (2019年07月17日 (水) 03時03分)[15942]

孝子 > 月番さんのいわれるように虞美人草のひなげしとはながみ・・は別物と思います。 (2019年07月17日 (水) 20時54分)[15961]

> 市の健康診断でレントゲン車が来ます。私は,人間ドックに行きますので、利用しませんか、とてもいい良い事だと思います。 (2019年07月19日 (金) 08時28分)[15970]

千尋 > わたしは通っている医院で定期的に検査を受けますので地域の検診は受けませんし、ここら辺りではこの頃、集団検診というのは無くなって、検診券が保健所から送られて来てそれを持って、近くの保健所から委託されている医院か病院で検診を受けるようになっているようです。それでレントゲン車はこの頃見かけないので、少し前のシーンかと思いました。学校の集団検診、花壇に雛罌粟が植えられていて風にゆらゆら揺れていた時もあったなぁと。レントゲンは結核を映し出すためにでした。何故か虞美人草というと結核と結びつくような気がしていただきました。 (2019年07月19日 (金) 14時35分)[15971]

榮一 > 虞美人草は夏目漱石の小説で有名になっようです。句のレントゲン車との取り合わせは
唐突のように感じました。 (2019年07月20日 (土) 09時25分)[15985]

世話人 > 作者は松谷眞佐子さんです。 (2019年07月20日 (土) 11時10分)[16004]
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11.青胡桃ガラスのマントの光る森  投稿者:世話人 (2019年07月12日 (金) 20時58分)[15858]
 紫翠 義之 (2点)


千尋 > ガラスのマントが分かり難かったのですが、紫翠さん、義之さん教えてください。 (2019年07月13日 (土) 01時49分)[15875]

義之 > 月番様、作者にしか分からないのではないでしょうか。イメージ的には森の中の美術館を想像しました。もしかしたら、「天使の梯子」と云われる、雲間から差し込む太陽光かもしれませんね。 (2019年07月13日 (土) 09時06分)[15892]

月番 > う〜ん。脳が貧困なのでしょうか、イメージ難しいです。 (2019年07月13日 (土) 10時32分)[15895]

循子 > 箱根あたりの美術館を思いました。もうちょっとで辿り着けそうな気がするのに、手が届かぬもどかしさ。 (2019年07月16日 (火) 22時54分)[15936]

紫翠 > 雰囲気としては伝わりますが、イメージとしてまだ像を結ばないもどかしさがあります。中七下五にまだ工夫の余地がありそうな気がします。 (2019年07月17日 (水) 11時53分)[15945]

榮一 > 箱根の森美術館と箱根ガラスの森美術館と彫刻の森美術館があるそうです。句はガラスの森のようです。感動したのでしょう。句形もしっかりしています。 (2019年07月20日 (土) 09時49分)[15986]

世話人 > 作者は森内洋子です。 (2019年07月20日 (土) 11時12分)[16005]
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12.からからと箸置き濯ぎ青水無月  投稿者:世話人 (2019年07月12日 (金) 20時56分)[15857]
紫翠 孝子 加津子 吉章 美保子 主宰 (7点)


月番 > 中七の「濯ぎ」?「濯ぐ」?と悩みます。
(2019年07月13日 (土) 02時00分)[15877]

加津子 > どちらの読みがよいのか私にもわかりません。箸置きは陶器のものだと濯ぐ時にとてもいい音がして好きです。季語も初めてで勉強になります。 (2019年07月14日 (日) 16時39分)[15914]

美保子 > 加津子様の書いていらっしゃるように、陶器の箸置きでしょうか。竹や木の物だとからからと という程の音はしない様な気がします。私も青水無月という季語があることは今まで気がつかなかったので、ネットで検索してみました。さわやかな季語ですね。こういう時に濯ぐと切る方がいいのでしょうか。いまだに、切れということが苦手です。 (2019年07月14日 (日) 19時37分)[15916]

紫翠 > 「箸」でなく「箸置き」を濯いだのが面白い。「青水無月」がよく効いているように思います。「からから」はイメージを損なう感じがするので、工夫の余地がありそうです。 (2019年07月15日 (月) 11時03分)[15920]

孝子 > 濯ぐがわたしてきには好きですが青水無月がよかったです、からからで箸置きまでみえるようです。 (2019年07月17日 (水) 21時04分)[15963]

月番 > 「濯ぎ」「濯ぐ」は主宰先生にお聞きしたいと思います。 (2019年07月19日 (金) 14時39分)[15972]

榮一 > 擬音が平凡なようでいきているようです。濯ぎの連用形は切れが甘いように感じますが、濯ぐは終止形も連体形も同じ形なので敬遠したのではないかと思います。 (2019年07月20日 (土) 09時55分)[15987]

世話人 > 作者は和田柊子さんです。 (2019年07月20日 (土) 11時13分)[16006]
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13.五月雨へ突っ張って蝙蝠傘の骨 投稿者:世話人 (2019年07月12日 (金) 20時53分)[15856]
循子 洋子 鈴子 (3点)


月番 > 破調の魅力もあるのでしょうか。 (2019年07月13日 (土) 02時59分)[15887]

洋子 > 月番さんが書かれているように、まさに破調の魅力でした。 (2019年07月13日 (土) 20時31分)[15902]

宜子 > 「五月雨」の必然性がわからないでいます。 (2019年07月14日 (日) 05時04分)[15905]

循子 > 蝙蝠傘を開くときのある種の不快感。突っ張って、という表現も分るし、その
軽い不快感がやけくそのような破調に相応しい。ここは矢張り春雨でもなく夕立でもなく、五月雨ではないでしょうか。 (2019年07月16日 (火) 23時13分)[15938]

鈴子 > 破調でありながらも何となく作者の方の気持ちが伝わって来る句です。 (2019年07月18日 (木) 22時21分)[15967]

榮一 > 面白い句です。気になったのは五月雨「へ」の「へ」です。「や」でいいのではと思いました。蝙蝠傘の骨が折れているようで悪くはありませんがもう少しリズムを整えるいですね。 (2019年07月20日 (土) 10時03分)[15988]

世話人 > 作者は石田剛さんです。 (2019年07月20日 (土) 11時14分)[16007]
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14.行きそびれしイグアスの旅冷奴  投稿者:世話人 (2019年07月12日 (金) 20時51分)[15855]
紫翠 孝子 柊子 千尋 剛 保子 淳子 美保子 (8点)


月番 > 「イグアスの滝」としないで「イグアスの旅」としたところがポイントでしょうか。 (2019年07月13日 (土) 01時42分)[15873]

義之 > 新聞の広告で、「十日間の南米の旅」を見つけました。費用は40万円台です。イグアスには二日間の観光が予定されているようです。参加する気があれば実際に行けそうなプランに思いました。作者は計画が中止になって、冷奴を肴に冷たいビールで留飲を下げているのでしょうか。季語の「冷奴」の斡旋から考えると、初めから行く気がなったように思います。 (2019年07月15日 (月) 11時13分)[15922]

美保子 > メール友達が一年に一度ぐらいは海外に行かれていて、マチュピチュに行かれた時は羨ましく思いました。でも南米は元気な時でないと大変そうですね。「イグアスの旅」ですから、いくつもの滝をめぐるのでしょうか。今はテレビの「世界遺産」を見るのが楽しみです。冷奴 の季語は義之様の書かれたようなことでしょうか。 (2019年07月16日 (火) 22時38分)[15934]

紫翠 > 「冷奴」で作者の旅えのこだわりが伝わる。「冷奴」がよく効いていると思う。 (2019年07月17日 (水) 12時02分)[15946]

> 狭い日本でも、行きたかったが、行けなかった所が私には多い。ましてや航空機で海を渡る等は夢の夢だった。この春に男子の孫がハワイで結婚式を挙げた、必然的な理由が有っていけなかった。もうこの先こんな機会は無い。冷酒に冷奴。行きそびれても又きっと機会があると、作者は明るく思ってゐるようだ。 (2019年07月17日 (水) 16時26分)[15952]

千尋 > 南米は今もう冬でしょうか。滝を見て歩く旅は夏が良いように思います。ですから冬に出かけないと。冷奴から本当に行きそびれたのだと思いました。 (2019年07月19日 (金) 14時46分)[15973]

榮一 > 冷奴の取り合わせはいいですね。 (2019年07月20日 (土) 10時05分)[15989]

世話人 > 作者は樋口進二さんです。最高得点おめでとうございます。6番の句と同点タイですが、6番の句に主宰の選が入っておりますので、月番は6番の方に御願いしました。 (2019年07月20日 (土) 11時19分)[16008]

進 二 >  世話人さん、有難うございます。循子お姉さま、よろしくお願い致します。 (2019年07月20日 (土) 13時27分)[16016]
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