|
16.退場の一礼ありし大花野
|
|
投稿者:世話人
|
(2019年09月12日 (木) 21時36分)[16204] |
|
千尋 宜子 紫翠 眞佐子 洋子 吉章 主宰 (8点)
|
|
月番 > 大花野と呼ばれるような場所はさらに大きな自然に囲まれた立地ですから、シーズンの終幕も一気でしょうから、「退場の一礼」という表現もありになるのでしょうか。この解釈なら擬人にもなるのですが、解釈・ご意見、色々かと思われます。忌憚なくお聞かせ下さい。 (2019年09月13日 (金) 17時24分)[16237]
|
|
|
紫翠 > 「ありし」が気になるが、「退場の一礼」に「大花野」の着地が上手いと思う。 (2019年09月17日 (火) 11時05分)[16280]
|
|
|
循子 > こんな高点句なのに、私は全く解りませんでした。「退場の一礼ありし」の主語というか、一礼という行為の主体が私には解りません。どなたか具体的に教えて下さると助かります。 (2019年09月17日 (火) 23時20分)[16292]
|
|
洋子 > 勝手読みをしていると思いますので、、なかなか書く勇気がなかったのですが、もうすぐ句会も終わりますので、思い切って書かせていただきます。私にとって大花野は「死」のイメージなのです。此岸から花野を通って彼岸へと旅立つのです。 マラソンランナーが走り終わった後、自分の走ってきたコースに向かって一礼をして去るように、彼岸に渡る前に自分の通ってきた人生に向かって一礼をして彼岸へ旅立つのです。こういうイメージでいただきました。 (2019年09月18日 (水) 13時37分)[16297]
|
|
千尋 > わたしは花野の静かな美しさに感動して花野に思わず礼をしてみた。そんな感じです。でも、なんかこの一礼して去るというフレーズを読んだことがあるような気がして書きあぐんでいました。 また洋子さんの書かれた気持ちは素直に共感できて涙が出そうになりました。 (2019年09月18日 (水) 14時44分)[16300]
|
|
|
進 二 > 華やかに賑わいを見せた大花野も一気に季節が変わり、びょうびょうたる平原に戻るのを前に大花野自らが一礼して、静かに消えて行こうとする景かと受け止めました。 (2019年09月18日 (水) 15時19分)[16303]
|
|
|
循子 > 皆さん、ありがとうございます。洋子さん・千尋さんは書き手である自分が、主体であると読み取られたのですね。洋子さんの読みは思いがけなくて、同時に胸が塞がる思いがありました。ただ、それだと「ありし」は、どうでしょうか?気になるところです。進二さんは擬人的な解釈をされたようで、このご意見も納得です。項垂れて自分の鑑賞能力の貧しさを痛感しています。 (2019年09月18日 (水) 22時04分)[16307]
|
|
|
宜子 > 「大花野」は、おそらく作者の人生。そして「退場」は、その終焉。「ありし」は現実への少しの距離と読みました。細かく分析するとつまらなくなるのですが、この句も一読、ただ切なかったです。 (2019年09月19日 (木) 05時36分)[16313]
|
|
|
榮一 > 退場する者と退場を余儀なく受け入れる者。互いの一礼があるのです。死者にも生者にも大花野はあるのです。 (2019年09月19日 (木) 13時34分)[16333]
|
|
|
世話人 > 作者は伊藤保子さんです。 (2019年09月20日 (金) 00時40分)[16353]
|
|
|