玄鳥 定例句会

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10 口重の衣桁に掛けし春ショール  投稿者:世話人 (2017年03月12日 (日) 21時48分)[10256]
洋子 加津子 (2点)


月番 > まずは加津子さまからよろしくお願いします。 (2017年03月13日 (月) 00時32分)[10277]

加津子 > 今日はどんな一日だったのだろうか。春ショールのみぞしる。口重の書き込みですみません。 (2017年03月14日 (火) 21時14分)[10304]

月番 > 加津子さま、ありがとうございます。まさに「春ショールのみぞしる」ですね。その鑑賞を読んでからもっとこの句の奥ゆかしさが思われて、ますます好きな句になりました。 (2017年03月14日 (火) 23時12分)[10312]

榮一 > 口重は人を指すのでしょう。句からは口重は衣桁の事のように思えて違和感があります。口重のではなく「口重く」とすべきです。 (2017年03月19日 (日) 18時47分)[10439]

世話人 > 作者は安田循子さんです。 (2017年03月20日 (月) 17時46分)[10459]
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11 夜ひとり髪を切りをり雛の間    投稿者:世話人 (2017年03月12日 (日) 21時46分)[10255]
美保子 主宰 (3点)


月番 > ちょっとおどろおどろしい感じですが、美保子さまよろしくお願いします。 (2017年03月13日 (月) 00時33分)[10278]

美保子 > えっ、主宰先生と二人だけ?緊張します。確かに、不気味ですね。十三番の雛の句からも読み手からすれば、雛の視線を感じて、それが、夜、ひとり、切る、雛の間 と不気味さを増していったのかなと思います。髪を切るという行為も親子だったり、複数だったら、楽しい句になるのでしょうし、自分で髪を切るとしたら、ひとりのほうが気楽でいいのかと思ったりしています。五句、選ぶ中で、ずっと、当たり前に残した句が、二人だけだったのは意外でしたが、自分はやはり好きな句だったのです。不気味なだけではなく、雛が人間味を帯びて感じたからでしょうか。 (2017年03月14日 (火) 23時51分)[10316]

月番 > 月番が最初におどろおどろしいんなんて書いてしまって、ミスリードでしたね。すみません、美保子様。 (2017年03月15日 (水) 00時38分)[10320]

美保子 > 月番様、ミスリードだなんて、とんでもないです。私の第一印象ももちょっと、怖い句 だったのですから。 (2017年03月15日 (水) 22時49分)[10336]

榮一 > 女性が髪を切るのはそれなりの理由があるとか。雛の間からすれば悲しい句ですね。しかし案外吹っ切れた心のようです。 (2017年03月19日 (日) 18時52分)[10440]

世話人 > 作者は木村オサムさんです。 (2017年03月20日 (月) 17時46分)[10460]
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12 噺家の枕のように二月尽く 投稿者:世話人 (2017年03月12日 (日) 21時45分)[10254]
進二 美鈴 循子 寿美 (4点)


月番 > 私は落語を全く知りませんので、お詳しい美鈴さまよろしくお願いします。 (2017年03月13日 (月) 00時35分)[10279]

美鈴 > ご指名頂きながら遅くなりすみません。私は枕を楽しみにしています。噺家によって、単なる導入のためのものであったり、私生活からネタをとってとても面白いこともあります。この作者は前者のようにあっという間に枕が終わったのか、思いがけず枕が受けて、乗ってしまって長めになったのか、作者に聞くしかありませんが・・。下手な噺家の枕のようなコメントでどうもすみません。 (2017年03月15日 (水) 16時29分)[10326]

進 二 >  噺家が掴みに出すちょっと気の利いた小噺が「枕」ですから、うっかりしていると芝居の暗転の如く、もう噺が本題に移ってしまっている。「二月尽」とは、そんなものだとおっしゃっている。いかにもの「如く」でなく、意外な喩えをもってこられたのが、とても良かったなと思いました。 (2017年03月15日 (水) 17時38分)[10329]

月番 > 美鈴さま、進二さま、ありがとうございました。小噺に聞き入っていたらいつの間にか本題に引き込まれていた、ということですね。寒い寒いと言っているうちにふと樹々の芽のふくらみに気が付いたとか・・・(下手なたとえですが)。
感じがよくわかりました。 (2017年03月15日 (水) 20時50分)[10332]

月番 > ちょっと書き方がまずかったのですが、そういう風に二月はいつの間にか終わってしまっていた、ということですね。 (2017年03月15日 (水) 21時17分)[10334]

循子 > 「噺家の枕のように」とは巧い比喩だと感心いたしました。虚をつかれたというか…。しかも「…のような二月尽」ではなく「…ように二月尽く」にも一思案が見えて、今月いちばん楽しんだ一句でした。 (2017年03月16日 (木) 16時16分)[10361]

世話人 > 作者は主宰先生です。 (2017年03月20日 (月) 17時47分)[10461]
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13 うつしよに遠き眼差し内裏雛  投稿者:世話人 (2017年03月12日 (日) 21時43分)[10253]
義之 美鈴 直 美保子 寿美 (5点)


月番 > 少し既視感があるような・・・。 (2017年03月13日 (月) 00時36分)[10280]

オサム > 私は既視感よりも、作者様の卓越した視点を感じました。お内裏さまのあの目をじっと見ていると、たしかに現世ではなく、はるか遠くの雅な世界を見つめているように思えてきます。 (2017年03月16日 (木) 00時38分)[10341]

義之 > オサムさんの的確な句評に納得です。加えて、私には人形の製作に携わる人形師の真摯な姿が見えてきました。 (2017年03月17日 (金) 16時08分)[10396]

> 我が家は子供3人孫2人全員男でお雛様はありません。奈良には高取町といふ全町あげてお雛様を飾りお祝いしている所があります。年に一度訪問して昔からのお雛様に接しております (2017年03月17日 (金) 16時39分)[10399]

循子 > 最初に月番さんがお書きになっていますが、私もやはり既視感を拭えません。雛人形の「遠き眼差し」が目新しい発見とは思えないのです。また「うつしよ」はオサムさんのコメントに使われている「現世」にしたいと思います。漢字が増えて硬くなるのを避けるとすれば、「現世にとほき眼差し…」に、と思いますが、表記については個人の好みによるところが大きいので、おせっかいであったら、ごめんなさい。 (2017年03月18日 (土) 11時31分)[10409]

榮一 > 内裏雛は天皇・皇后の姿をかたどって作ったものと言われます。今上天皇の譲位の事などを考えれば内裏雛の意味合いが違ってきそうに感じます。 (2017年03月19日 (日) 18時58分)[10441]

世話人 > 作者は森内洋子さんです。 (2017年03月20日 (月) 17時48分)[10462]
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14 菜種つゆ京の町家の通し庭  投稿者:世話人 (2017年03月12日 (日) 21時40分)[10252]
義之 孝子 オサム 保子 美保子 眞佐子 千尋 加津子 紫翠   淳子 (10点)


月番 > 「京の町屋の通し庭」というフレーズはよく見かける気がするのですが、「菜種つゆ」と取り合わせていかがでしょう。 (2017年03月13日 (月) 00時41分)[10281]

美保子 > 宮崎でも日向とか飫肥といった城下町では町屋も残されており、何度か掲句のような通し庭のある家に行った事があります。間口が狭く、奥には光が差し込まず、私が見た所は水路まで通っていました。素敵な反面、暗くて、じめじめした印象もありました。菜種つゆ は少し、そのままなのかとも思いましたが。 (2017年03月15日 (水) 00時00分)[10317]

加津子 > 昨日、京都の葵まつりの宿を手配したところでです。雨でも京都の風情を楽しむ旅、テンション上がっています。 (2017年03月15日 (水) 13時05分)[10324]

千尋 > やはりよくあるフレーズだなぁと思いました。町家には美保子さんと同じ感じを持っています。間口が狭くて奥に長〜い屋敷で、ずらーっと並んだ座敷の真ん中辺りは昼間でも暗くて、ちょっとジメジメした感じを受けます。「菜種つゆ」はそんな感じを現しているのではないかと思いました。でも「なたね梅雨」もしくは「菜種梅雨」が好きです。 (2017年03月15日 (水) 15時50分)[10325]

循子 > あり勝ちなことですが、中七下五が全く同じ句が別の句会に出たことがあります。短詩形の宿命みたいなものでしょう。私も「菜種つゆ」が気になりました。千尋さんがお書きのように「なたね梅雨」または「菜種梅雨」のほうが好きですね。漢字が並ぶことを避けられたのだと思いますが、仮名を入れるにしても「菜種梅雨」は「なたねづゆ」です。濁音が気になるようでしたら、千尋さんの一案「なたね梅雨」かと。 (2017年03月15日 (水) 23時48分)[10338]

オサム > 風情のあるいい句だと思ったのですが…。ある意味、「根岸の里のわび住まい」に通じる部分があるのですね。勉強になりました。ただ、こんないいフレーズを初めて知ったら、多くの俳人は色々な季語を付けて2,3句は作ってしまいますよね… (2017年03月16日 (木) 02時01分)[10348]

紫翠 > ご指摘のように「つゆ」は漢字の方が良かった。「菜種梅雨」の斡旋は素晴らしいと思いました。 (2017年03月17日 (金) 14時46分)[10392]

義之 > ネットで見つけたのが、「打ち水の匂ふ町家の通し土間」(長江克江)ですが、掲句は菜種つゆを取り合わせたところが、斬新かなと感じました。 (2017年03月17日 (金) 16時22分)[10397]

眞佐子 > 富山にも「通し土間」の家が多く残っています。通し庭に「菜種つゆ」が珍しくていただきました。「菜種梅雨」が好きです。 (2017年03月18日 (土) 14時29分)[10418]

榮一 > 京の町家の通し土間は句数が多いように感じます。やはり句になりやすい素材だからです。 (2017年03月19日 (日) 19時02分)[10442]

世話人 > 作者は樋口進二さんです。 (2017年03月20日 (月) 17時50分)[10463]
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15 屋上に旗の褪せしや花曇 投稿者:世話人 (2017年03月12日 (日) 21時38分)[10251]
進二 オサム 剛 紫翠   宜子 淳子 主宰 (8点)


月番 > この「や」は詠嘆の切れ字ですか。ちょっとよくわからない気がしましたので教えてください。 (2017年03月13日 (月) 00時44分)[10282]

進 二 >  神戸の旧居留地端の海岸通りにある郵船ビル屋上には、いつも少し色褪せた社旗が翻っている。海沿いのエリアなので、冬には足早に通り過ぎてしまうが、花の季節ともなれば自然に屋上の旗にも目が移る。そんな時季の移ろいが感じられる句になったと思います。ちなみに、この場所は150年前の神戸開港の年にアメリカ領事館の建てられた場所であり、その前に造られたのがメリケン波止場となりました。もちろん、別の街では、別の景が夫々に思い浮かぶことになる訳ですが。ちょっと話をふくらせてしまいましたが。 (2017年03月15日 (水) 20時08分)[10330]

月番 > 神戸開港150年につながる色あせた旗なのですね。具体的な風景をあげてくださってよく目に見える句になりました。 (2017年03月15日 (水) 20時59分)[10333]

オサム > 私は、小さな町のデパートの屋上にある休業中のビアガーデンの旗を思い浮かべました。進二さんのおっしゃるように、(別の街では、別の景が夫々に思い浮かぶことになる)句ですね。褪せた旗と、花曇が寂しげに響いていると思いました。さて、「褪せしや」は褪すの連用形+過去の助動詞「き」の連体形の「し」(直上語は連用形)+切字の「や」。切字の「や」は体言(名詞・代名詞)、活用語(動詞・形容詞・形容動詞・助動詞)の終止形・連体形・命令形、助詞など、様々な語の後ろに付けることが可能と聞いたことがあるので、文法上は問題ないのでは。また、意味的には(旗が褪せてしまったよのう)ぐらいの感じではないのでしょうか。個人的には(屋上の)の方がしっくりくるとは思いました。長くなってしまいすみません。詳しい方、教えてください。 (2017年03月16日 (木) 01時27分)[10345]

月番 > オサムさま、文法を調べてくださってありがとうございました。古文の文法はもう忘れてしまっていてなかなか手ごわいですね。私は最初にさっと読んだとき「疑問の助詞」かと思ったものですから。「花曇りの中で屋上の旗はくすんで見えるが色あせてしまったのかのう」というように。
人によって思い浮かぶ景はいろいろと思いますが、花曇りと色あせた旗との取り合わせですね。「花曇りの中の色あせた旗」が見えてきますね。 (2017年03月16日 (木) 10時15分)[10355]

> 「褪せし」と嘆いているようであるが、まさか日章旗ではあるまい。私は郷愁だろうと思った。その昔、何処の百貨店(デパート)でも、屋上に小規模な遊園地があって、多くの子供たちで賑わい、万国旗が風に揺れていた。時代は様変わりして、多くの百貨店の屋上遊園地は姿を消したようだ、こんな屋上が放置されているかもしれないと、そんな光景を思い出させたが、どうであろうか。何やら物憂げな花曇りである。 (2017年03月17日 (金) 09時27分)[10378]

月番 > 確かに郷愁が感じられますね。本当に物憂げな花曇りです。
(2017年03月17日 (金) 10時22分)[10385]

紫翠 > 曇り空でなく「花曇」を選択したことで作品が立ち上げったと思います。 (2017年03月17日 (金) 14時38分)[10389]

循子」 > 文法的にも詳しく調べて下さって有難うございます。何度も読ませて頂き、考えましたが、やはり最初の一読で感じた違和感が去りません。月番さんの疑問もそこらにあったのでは、と推察しています。「褪せしや」の「や」は疑念を表すとしか感じられなかったので、「違和感」と申しましたが、剛氏のコメント拝読。これが郷愁の世界の影像なら納得です。屋上にあったあの旗はもうすっかり色褪せてしまっただろうか…という感慨です。花曇が上手く付きます。それならば、やはりオサムさんのご提案どおり「屋上の」が「しっくりくる」と思います。 (2017年03月18日 (土) 12時27分)[10412]

月番 > 議論が煮詰まってきて、どの句も難しく、いい勉強をさせていただいております。ありがとうございます、 (2017年03月18日 (土) 22時10分)[10423]

作者 > 「屋上の」か「屋上に」かは迷った処でした。参考にさせて頂きます。ありがとうございました。 (2017年03月18日 (土) 23時05分)[10427]

榮一 > 子供の頃の屋上と言えばデパートです。乗り物等遊べるものが沢山あって一日中遊べたものです。少し違和感があるのは「屋上に」だろうと思います。「屋上の」にすれば分かりやすいのではないかと思います。花曇に誘発された過っての景色だろうとおもいました。 (2017年03月19日 (日) 19時12分)[10443]

世話人 > 作者は伊藤保子さんです。 (2017年03月20日 (月) 17時51分)[10464]
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16 うぐひすの高音家訓の残りけり  投稿者:世話人 (2017年03月12日 (日) 21時36分)[10250]
剛 循子 千尋 紫翠 主宰 (6点)


月番 > 私にはよく読み切れなかった句です。皆さまのコメントを楽しみにしております。 (2017年03月13日 (月) 00時47分)[10283]

千尋 > 我が家には家訓なんてありませんでしたので、こちらのお宅の家訓を残された厳格なご先祖さまに思いを馳せました。家の奥までよく通る高音というと、母親が残された言葉なのかも知れません。と思うときりりとした母刀自の背中も浮かんで来ました。
4番に「うぐいすのソプラノ」がありましたね。確かに「ホーホケッキョ」に「ッケキョケキョ」と続くあたりは高音ですね。あの小さな体からよく通る大きな声が出るものだと毎年感心しています。 (2017年03月15日 (水) 00時25分)[10319]

月番 > 千尋さま、我が家にも家訓なんてありませんでした。
この句を読んで、以前梟夢庵先生に教えていただいた飯島晴子の「鶯に蔵を冷たくしておかむ」を思い出して仕方がないのですが。千尋さま、循子さま、何か感じられませんでしたか。もし何か感じられたら、書いていただきたいのですが。無茶振りですみません。 (2017年03月15日 (水) 09時36分)[10323]

> 何代も続く古い商家などは家訓が残されているらしい。私は家訓などには縁のない百姓の出であるが、春を告げる鳥の声は等しく聴くことは出来る。家訓の残る家で聴くうぐひすの音色は違うようで興味深い。大時代的な家訓と、うぐひすから、広い屋敷と古い骨格の家とが見えてくることは間違いない。 (2017年03月17日 (金) 10時06分)[10382]

月番 > 剛様、ありがとうございました。「家訓の残る家で聴くうぐひすの音色は違うようで興味深い。」というコメント面白く読ませていただきました。私も一度家訓の残る大きな屋敷でうぐひすの鳴き声を聞いてみたいものです。 (2017年03月17日 (金) 10時29分)[10386]

紫翠 > 上五は漢字の方が好みですが、鶯と家訓はよく響き合っていると思いました。 (2017年03月17日 (金) 14時55分)[10393]

月番 > 紫翠様、言葉と言葉が響きあっていると感じる感性を磨くことはなかなか至難のわざですね。たくさんの経験を重ねて生まれてくるものなのでしょうね。
(2017年03月17日 (金) 22時13分)[10405]

循子 > ご指摘のあった通り、「うぐひす」は漢字に、と思います。中七以下の内容にもその方が似合うように思います。
飯島晴子さんの、ある種アナーキーな句に比べると、掲句は正統的(?)で判りやすく、むしろその判りやすさを避ける向きもおありかと。 (2017年03月18日 (土) 12時53分)[10413]

榮一 > 家訓がある家なんて躾も厳しそうです。きっと小さな頃に兄弟が正座さされて家訓を声高に詠まされていたのでしょう。今はもうその家もなくなっているのです。身の内には刻み込まれた家訓だけが残っているのです。高音が悲しく響いてきます。 (2017年03月19日 (日) 19時44分)[10444]

世話人 > 作者は山内宜子です。 (2017年03月20日 (月) 17時51分)[10465]
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17 円陣組む野球チームや地虫出づ  投稿者:世話人 (2017年03月12日 (日) 21時33分)[10249]
 進二 孝子 美鈴 直 オサム 循子 美保子 千尋 杏花 加津子 紫翠
寿美 (12点)


月番 > 今月の最高点句です。啓蟄の候、虫もぞろぞろ這い出して来るし、人間もぞろぞろ野に出てくるのですね。 (2017年03月13日 (月) 00時49分)[10284]

循子 > 春です、センバツの春です!青春真っ只中です。地中の虫たちも出て来るし、少年らのニキビも出てきます。束の間の青春、バンザイ! (2017年03月13日 (月) 22時14分)[10294]

杏花 > 野球大好きな私にとっては取らずに
いられない 春の高校野球開幕前
ワクワクして頂きました・ (2017年03月14日 (火) 17時36分)[10298]

加津子 > 私は、河川敷の草野球のおじさんたちが浮かびました。 (2017年03月14日 (火) 21時34分)[10307]

月番 > 地虫も少年もニキビもおじさんたちもぞろぞろ出てきますね。 (2017年03月14日 (火) 23時15分)[10313]

美保子 > 円陣を組んだ少年たちの 「エイ
エイオウ」?という元気な声にまだ寒いかなあと迷っていた虫たちもあわてて飛び出して来たのではと思いました。
(2017年03月15日 (水) 00時07分)[10318]

月番 > 美保子さま、面白い読みですね。 (2017年03月15日 (水) 09時17分)[10322]

オサム > 私も加津子さんと同じで、(地虫出づ)という季語のせいでしょうか、甲子園よりも、その辺の野原で草野球をやっている子供たち(又は地元の大人たち)の野球チームを思いました。草野球とは言いつつ、意外に真剣なのです。円陣を組んで気合を入れ合っているくらいですから。 (2017年03月16日 (木) 04時18分)[10351]

> 私は小学、中学と野球少年でとても懐かしく思いだしました。地虫出づの季語がとても佳く一番に採りました。 (2017年03月16日 (木) 22時33分)[10364]

孝子 > また私ごとですみませんが、学生時代の好きな写真に野球ではないのですが、大会の合間に校旗をまんなかにして丸く囲んでいる写真が何枚か、今でも懐かしい景色を思い出して即いただいてしまいました。季語もよいとおもいました。若草と土のにおいも感じるようです。


(2017年03月16日 (木) 23時36分)[10372]

紫翠 > 「円陣の野球チームや地虫出づ」の方がスッキリすると思いました。「地虫」の着地が良かった。 (2017年03月17日 (金) 15時02分)[10394]

月番 > 「円陣の野球チームや地虫出づ」で無駄な言葉を省いてとてもすっきりした句になりましたね。 (2017年03月17日 (金) 22時17分)[10406]

榮一 > 草野球ですね。情景がはっきりしています。淀川も多摩川も休日には盛んです。地虫が出る季節は暖かくなっていよいよシーズンが始まりそうですね。 (2017年03月19日 (日) 19時53分)[10445]

世話人 > 作者は松谷眞佐子さんです。今月の最高点を得られましたので、来月の月番をお願いします。 (2017年03月20日 (月) 17時53分)[10466]
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18 あぶらげに菜の花散らすおみおつけ 投稿者:世話人 (2017年03月12日 (日) 21時30分)[10248]
直 洋子 眞佐子 杏花 (4点)



月番 > 食べ物の句は「おいしそうに」つくることが良いといわれますが、私もおいしそうと思っていただきました。 (2017年03月13日 (月) 00時52分)[10285]

杏花 > 春の朝餉幸せなひとこま今日一日の幸せを・・・ (2017年03月16日 (木) 16時24分)[10362]

> 我が家では、原則朝と晩には、必ずおみおつけがでます。色々の具を山盛りにして、今度菜の花も入れてと注文しようと思つています。 (2017年03月16日 (木) 22時52分)[10366]

月番 > 直さま、おいしそうで、ごちそうさまなお味噌汁ですね。 (2017年03月16日 (木) 23時28分)[10371]

眞佐子 > あぶらげのおみおつけはよくありますが、「菜の花散らす」にひかれました。難しいことは何も言っていないのですが、春が来たと言う実感がありました。 (2017年03月18日 (土) 14時45分)[10419]

榮一 > 美味しそうだし彩もよさそうです。春ならではの御御御付です。ただ、オールシーズンに当てはまりそうですね。 (2017年03月19日 (日) 19時57分)[10446]

世話人 > 作者は鈴木美保子さんです。 (2017年03月20日 (月) 17時56分)[10467]
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19 増上寺の水子地蔵の風車 投稿者:世話人 (2017年03月12日 (日) 21時28分)[10247]
保子 剛 眞佐子 淳子 (4点)


月番 > 増上寺の水子地蔵は行ったことがありませんので、保子さま、よろしくお願いします。 (2017年03月13日 (月) 00時55分)[10286]

孝子 > 増上寺のわき道ぞいにならんでいるし、風車もたくさんあって、確かに私も何回も句を作ろうと試みたがつくれない。この句はそのままをそのままでかいていすぎると思ったのがとれなかったところです。何か作者の独自なものがほしかったと思います。 (2017年03月14日 (火) 22時04分)[10308]

月番 > ありがとうございます。ネットで検索して、少し雰囲気がわかりました。 (2017年03月14日 (火) 23時21分)[10314]

保子 > 「水子地蔵と風車」孝子さんの言われるとうりです。何十年も前に東京タワーの展望台からみた増上寺の風車、とても印象的でした。そして最近増上寺の脇道で見た風車。この風景をそのまま伝えてくれたのがよかったです。 (2017年03月16日 (木) 01時21分)[10344]

月番 > 保子さま、コメントどうもありがとうございました。東京タワーの展望台から、なんて素敵な経験ですね。なんといったって昭和の時代は東京タワーですよね。美しいけれども物悲しい、あるいは物悲しいけれども美しい風車ですね。 (2017年03月16日 (木) 10時25分)[10357]

> 浄土宗で徳川家の菩提寺である増上寺のご本尊は阿弥陀仏。日比谷通り(第一国道)と虎ノ門通りに面した、芝公園の中にあり、この過密都市のオアシスのようなものとも思う。この寺の何処かにある水子を供養する地蔵が風車を携えている。大都会の隅の、まだまだ隅にある、いわくのありげな地蔵。春風になぶられて回る軽やかな音の風車。どうしてもの増上寺だとは云わないが、東京タワーの真下にあることで許そう。 (2017年03月18日 (土) 11時36分)[10410]

循子 > 風車は懐かしいものです。あれを持って走るとよく回って嬉しかった。いまは駄菓子屋へでも行けば売っているんでしょうか。なぜか水子地蔵には風車が付き物で、あれが一斉に回っている景を見かけたことがあります。桜井市の長谷寺だったか…?なんか悲しい風景です。、 (2017年03月18日 (土) 13時11分)[10414]

眞佐子 > 私が増上寺に行ったときは風車はなかったような気がしますが、ずいぶん前にテレビ」で見て、心に残った風景でした。水子地蔵は悲しいですね。 (2017年03月18日 (土) 14時06分)[10417]

月番 > 剛様の「東京タワーの真下にあることで許そう」というコメント面白くくすりと笑ってしまいました。 (2017年03月18日 (土) 22時29分)[10426]

榮一 > 切れがないのが気になります。せめて増上寺の六音の「の」は取りたいですね。 (2017年03月19日 (日) 20時01分)[10447]

世話人 > 作者は太田鈴子さんです。 (2017年03月20日 (月) 17時56分)[10468]
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20 添え花に終わる一生かすみ草 投稿者:世話人 (2017年03月12日 (日) 21時27分)[10246]
保子 剛 洋子 眞佐子 杏花 宜子 (6点)


月番 > かすみ草のありようについてですが、仮屋崎省吾さんにも加わっていただきたいような句ですね。 (2017年03月13日 (月) 00時57分)[10287]

杏花 > 思いが伝わって頂きました
かすみ草でいいのか分かりません
先輩方の評をお待ちします。 (2017年03月14日 (火) 17時51分)[10299]

保子 > 「かすみ草」が添え花で終わる花とは思っていなかったので、「終わる一生」と断定されたのが面白いと思いました。かすみ草、私は好きなのです。 (2017年03月16日 (木) 01時32分)[10346]

宜子 > 添え花としての「かすみ草」に、作者の人生を重ねていらっしゃるように感じました。添え花であっても花束に無くてはならない存在です。かすみ草も、かすみ草のような人生もステキです。 (2017年03月16日 (木) 10時23分)[10356]

オサム > 「生け花に大切なのは立体感です。俳句のことはよくわかりませんが、(添え花に終わる一生)というフレーズと(かすみ草)が響き合って、句に立体感が生まれたような気がします。」という仮屋崎省吾さんの声が聞こえてきました。 (2017年03月17日 (金) 02時22分)[10374]

月番 > 仮屋崎先生、お出ましありがとうございました。いつもプレバトでお聞きしているように、生け花に立体感を作るために、かすみ草は欠かせませんね。でも、添え花だけれどもなてはならない花よとそれなりのプライドをもっているのでしょうね。 (2017年03月17日 (金) 10時15分)[10383]

月番 > すみません、「なくてはならない」でした。 (2017年03月17日 (金) 11時15分)[10387]

> 主役を張れないかすみ草、自己主張をしない、周りを引き立てるだけの花。そういえば見た目は小さな白い花の大勢。だが花束にはかかせない存在だそうである。一生は少し云いすぎの感はあるが、焦点は合っている。自虐の句とは云えないだろう。 (2017年03月18日 (土) 12時05分)[10411]

眞佐子 > 宜子さんと同じで、かすみ草は添え花であっても花束には無くてはならない存在だと思います。私もかすみ草のような人生は素敵だと思います。 (2017年03月18日 (土) 13時46分)[10415]

循子 > かすみ草を添え花とは思っていなくて、堂々と主役を張れると思っています。「添え花に終わる一生」に付けて意味を持たせたら可哀そう。 (2017年03月18日 (土) 16時17分)[10421]

月番 > かすみ草肯定派が圧倒的に多いようですね。なんかほっとしています。 (2017年03月18日 (土) 22時16分)[10424]

榮一 > 自己投影をしているのでしょうか。しかし、かすみ草を添え花と思うのどうかと思います。かすみ草が花束を豪華に見せるんですよ。 (2017年03月19日 (日) 20時07分)[10448]

世話人 > 作者は渡利寿美さんです。 (2017年03月20日 (月) 17時59分)[10469]
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21 元彼のテレホンカード落ち椿 投稿者:世話人 (2017年03月12日 (日) 21時26分)[10245]



月番 > 残念ながら点が入りませんでしたが、どなたでもご意見を御願い致します。 (2017年03月13日 (月) 01時00分)[10288]

循子 > スマホや携帯電話の普及で、テレホンカードを使うことも殆どなくなりました。何かの拍子にどこかから出てきたものでしょう。「元彼の」とありますが、、元彼が呉れたものか、それとも彼が彼女のところへ置いていった(忘れていった?)ものか。何しろもう終わった恋なんですね。そこへ「落ち椿」を持ってくるのはあまりに正直過ぎる気がしますが、どうでしょうか。
もうひとつ「元彼」という言葉に違和感があるのは、読み手の齢のせいでしょうか。 (2017年03月14日 (火) 15時23分)[10295]

月番 > 「元彼」「元カノ」という表現を俳句に使うことについて、皆さまはどう思われますか。また「落椿」の効き方についてもお聞かせください。 (2017年03月14日 (火) 20時58分)[10301]

オサム > 「元彼」は最近の話し言葉としては、よく聞くのですが、やはり俳句に使うには、ちょっと「無理な表現」であり、せっかくの句の品格を損なう可能性があるような気がしました。「落ち椿」は「ち」が無い方がいいと思ったのと、循子さまと同様、「元」と「落」がマイナスベクトルを強めすぎてしまっているような… (2017年03月16日 (木) 01時43分)[10347]

保子 > 「元彼」は一過性の表現方法かと思います。俳句には合わない感じがします。「落椿」循子さんの言われるように座五には達観の境地が〜。 (2017年03月16日 (木) 02時10分)[10350]

月番 > 「元彼」はまだ、俳句の世界では市民権を得ていないようですね。 (2017年03月18日 (土) 23時23分)[10428]

榮一 > 言葉を省略するのが俳句の持っている特性でもありますが「元カレ・元カノ」は俗言です。その点からいえば美しくありませんね。どんな言葉を使っても構いませんがうまく使わないと生きてこないように思います。どちらかと言えば川柳ポイ言葉ですね。 (2017年03月19日 (日) 20時16分)[10449]

世話人 > 作者は若林千尋さんです。 (2017年03月20日 (月) 18時00分)[10470]
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三月定例句会 投稿者:世話人 (2017年03月12日 (日) 21時23分)[10244]

句会準備中 (^Д^)

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二月定例句会 投稿者:世話人 (2017年02月12日 (日) 21時09分)[10032]
句会の皆様
 四日の立春を過ぎてから各地に大雪のニュースが流れております。毎年のこととは言え、生活に関わるとなれば慣れる訳にもいきません。確かな春の足音を聞きたいものです。
それでは、選句が揃いましたので二月の句会を始めます。 
主宰先生、ご指導ご教示のほど宜しくお願い申し上げます。
今月の月番は、安田循子さんにお願いします。皆様のコメントお待ちしています。  宜子

     句会 19日(日)まで  作者発表 20日(月)


循子 > 月番を仰せつかりました。寒さもあってか、やや投句数も少ないようです。皆さまのお書き込みで句会が賑わいますようにと願っております。どうぞよろしくお願いいたします。 (2017年02月12日 (日) 22時31分)[10033]

世話人 > 申し訳ありません、訂正です。眞佐子さんの選句のうち、12番の選は、世話人の転記ミスで、13番の句を選ばれていました。失礼しました。訂正させて頂きます。眞佐子さん、ごめんなさい。 (2017年02月16日 (木) 08時28分)[10116]

月番 > 主宰先生が書き込みをして下さいました。ありがとうございます。
まだ今日中は句会が閉じられるわけではありませんので、皆さま、このあとでも、どうぞご意見あれば、お書きください。 (2017年02月19日 (日) 16時49分)[10216]

世話人 > 期日が来ましたので、作者を発表しました。主宰先生、各句へご教示いただき、有り難うございました。コメントをいただいた皆様、有り難うございました。また、月番をお務めくださった循子さん、一週間、お世話になりました。感謝申し上げます。
二月も下旬、先日は春一番が吹きました。それでもまだ雪の積もっている地方も・・・天候不順です。皆様ご自愛下さい。 (2017年02月19日 (日) 23時58分)[10241]

循子 > 相変わらず饒舌なだけの月番に終りました。失礼の数々お許しください。主宰先生ご多忙の中、ご講評頂き有難うございました。深夜にわたってお世話くださった宜子さん、貴重なご意見で月番を支えて下さったメンバーの皆さま、有難うございました。次回までご自愛下さい。 (2017年02月20日 (月) 09時57分)[10243]
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1 指切って血のでる命雪女      投稿者:世話人 (2017年02月12日 (日) 20時59分)[10031]
  進二 (1点)


月番 > 個人的な好みですが、雪女ってなかなか面白い季語だと月番は思っています。雪女・雪女郎いずれも何回か拙句で使った記憶があります。掲句は進二さんの独選となりましたが、他の方々のご意見も気になります。どなたからでも、どうぞ。 (2017年02月12日 (日) 22時44分)[10034]

オサム > 掲句に2点のひっかかりを感じました。ひとつは(指切って血のでる命)の中の(命)という語を述べる必要性。二つ目は、上5中7までのフレーズと下5の雪女が、どちらかというと対極にあるような気がしたための唐突感。雪女の血は凍りついているようなイメージがあるので…。でもきっと何か深いものを表現した句なんでしょうね。 (2017年02月16日 (木) 14時40分)[10133]

月番 > ご意見ありがとうございます。1点目の「ひっかかり」については、私も同様な感じを持っています。2点目はひょっとしたら作者のかたは、オサムさんのおっしゃる「唐突感」が狙いであったかも、と今ふっと思いましたが、どうなんでしょう。進二さんが出て下さると助かるのですが。 (2017年02月16日 (木) 21時07分)[10146]

進 二 >  外は雪しまき、こんな夜は道を迷わす雪女も出そうだけれど、私は切れば赤いものが流れるこの生身の私をいとおしんでいるのですよ。  「笄は白骨作り雪女(真砂女)」もありますが、赤い珊瑚の髪飾りの似合うご婦人の方がいいですね。 (2017年02月18日 (土) 14時56分)[10188]

月番 > お好み、よく分かりました。「雪女郎抱きたし抱けば死ぬるかも 吉田未灰」なんて句もありますから、やはり生身の女人を、ということでしょうか。白骨の笄にも捨てがたい魅力を感じますけれど。 (2017年02月18日 (土) 21時03分)[10192]

榮一 > 私や命は言わないほうがいいでしょう。雪女は白で赤い血との対比とも考えられます。 (2017年02月19日 (日) 12時03分)[10197]

世話人 > 作者は小川紫翠 さんです。 (2017年02月19日 (日) 23時28分)[10222]
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2 如月の和毛のような西日かな    投稿者:世話人 (2017年02月12日 (日) 20時58分)[10030]
  直 美保子 千尋 (3点)


月番 > 直喩・暗喩いずれも難しいところがありますが…。「きさらぎのにこげのような」と響きもよさげ。それと西日。いい感じと思います。如月は春。西日は夏。この点については、掲句の場合いかがでしょうか? (2017年02月12日 (日) 23時14分)[10036]

宜子 > 「和毛」は「にこげ」と読むのですね。キーボードで「にこげ」で変換、「和毛」と出ました!知らないことばっかりです。勉強になりました。 (2017年02月13日 (月) 19時02分)[10054]

循子 > おっしゃる通り俳句は勉強になりますね。片や自分の知らないことが如何に多いかを思い知らされる場でもあります。残念ながら、いまや覚えるより忘れる方が速くなり、情報量は減るばかり。齢のせいにはしたくない現実。ガンバロー!虚勢を張ってみる(笑)。 (2017年02月14日 (火) 11時54分)[10068]

千尋 > 夏の強烈な「西日」と「かな」のセットがむっちゃ気になりましたが、「如月の和毛のような西の日差し」という心地よさに負けました。そして如月は名のみの春ではなくて本当に春が来ている、それは西日、西の日差しの中なのよっていう優しいメッセージを受け取りました。
西日を何としようか・・夕日では違うだろうし、日差しでは言い足らないしですねぇ。わたしはこのままが好きです。
(2017年02月15日 (水) 00時37分)[10092]

月番 > この句において、確かに如月も西日もかなりインパクトが強いので迷います。どなたか、ご意見をお出しください。 (2017年02月15日 (水) 15時44分)[10097]

美保子 > 上5中7にとろけました。確かに西日というのは日差しが強くて部屋を決める時などには避けたい日ではあります。でも、日が沈む二時間ぐらい前から、こういう時間なのかなと思って、外を眺めていたら、隣の家の屋根で三匹の猫がかけっこしていました。日ごろの不安や心配も包み込んでくれるような優しい色でした。西日に代わる言葉がないかといろいろ当てはめてみますが、やはり、この時間帯を表す言葉は西日なのかなと思っています。 (2017年02月15日 (水) 20時00分)[10110]

月番 > 『俳句が季語を通して特定の季節の感動を詠む極めて短い詩であることから、季重なりは基本的に好ましくない。そうでなくとも短い一句の中で、季節への感動が分散し散漫になりかねないからである。ただし、表現上の効果がある場合は、その限りではない。…後略…(現代俳句大辞典 三省堂)』初心のころから教わってきて、衆知のことですが、実作となると難しいものがあります。また「季重なり」については容認論、無視・無用論それぞれあって、それはさらに自由律俳句にまで話は広がりそうです。掲句のおかげで、いろいろと考える機会となりました。掲句の場合、オサムさんはどう感じられました? (2017年02月15日 (水) 23時14分)[10113]

オサム > 月番さまの丁寧なコメントで、季重なりのことを学ばせていただきました。ありがとうござます。掲句の場合、(西日)はいわゆる夏の季語としての西日ではなく、あくまで(如月)という大きな季題の中にある一般的な言葉としての(西日)と捉えましたので、「あっ、これは季重なりの句だからダメ」とは感じませんでした。 (2017年02月16日 (木) 13時45分)[10131]

月番 > 10092に千尋さんが書いて下さったのもそういうことかと思います。季重なりですよ、ダメですよ、と断じ切れないものがこの句にはありますね。 (2017年02月16日 (木) 21時15分)[10147]

義之 > もし、掲句に夏の季節に出会ったと仮定した場合は、座五で「西日かな」と強く詠嘆されていることから、主たる季語は西日と考えるのが妥当であろう。それはそれで、味わいのある心象句としての一句に思える。 (2017年02月18日 (土) 01時34分)[10182]

世話人 > 作者は主宰先生です。 (2017年02月19日 (日) 23時28分)[10223]
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3 紅梅や高台にあるケアハウス    投稿者:世話人 (2017年02月12日 (日) 20時57分)[10029]
  孝子 剛 洋子 紫翠   保子 千尋 美保子 (7点)


月番 > かなりの方の共感を得た作です。おなじケアハウスでも、なかなか環境に恵まれたケアハウスのようです。 (2017年02月12日 (日) 23時04分)[10035]

宜子 > 「高台にあるケアハウス」は、とても良くわかります。「紅梅」との関わりといいますか、効き方を教えて下さい。 (2017年02月13日 (月) 19時04分)[10055]

洋子 > 明るい、温かい色の紅梅を配したことで、ケアハウスに対する作者様の温かい思いが伝わってきて、とてもよく効いていると思いました。 (2017年02月14日 (火) 00時06分)[10061]

月番 > 宜子さん、洋子さん、早速有難うございます。
ケアハウスという和製語は広辞苑などによると、「介護利用型軽費老人ホーム」とあります。昨年、毎日新聞朝刊に林真理子さんの「我らがパラダイス」が連載されていて、それは実に面白かったのですが、あれの舞台となった超セレブのホームは私にとって現実ばなれしていてお話になりませんでしたが、そこで起こすスタッフの一人、いわば貧しい側の抵抗は違法でありながら、何となく胸すくものがありました。。ごく近い身内が都内の老人ホームで生涯を終えました。その費用にはいささか吃驚。私が自分の行き倒れを覚悟せざるを得なかった瞬間でした。そんな話で盛り上がったとき、親友が「大丈夫ですよ、安田さん。誰かが拾って何処かへ始末してくれますよ」と言い、それもそうだ、と大笑いで終りました。掲句は厳密な意味でのケアハウスではなく、ひょっとしたら恵まれた環境にあるものなのかもしれない。そう思わせるのが季語の「紅梅」ではないでしょうか。ほかの方々はどうお思いでしょう?宜子さんのお問いかけです。 (2017年02月14日 (火) 11時07分)[10065]

> 現代の姥捨て山と云う人もゐるが、この長寿社会に出現したケアハウスも色々とあるようで、金員との相談で環境も待遇も大幅に違うらしい。いずれにしても長く生きて、頭も手足もままならずの状況になれば、自分から進んで入居するか、あるいは入居させられる場所である。紅梅や高台が恵まれた環境と心得れば良いのだろう。知る限りでは、三浦半島とか熱海や伊豆などは屈強の場所である。誰もが春を待ち望むが、ケアハウスの人達は特別にだろう。 (2017年02月14日 (火) 14時54分)[10074]

月番 > 懇篤な書き込みを頂き、有難うございます。真正面から向き合うには辛いテーマですが、紅梅で救われたということかも知れません。 (2017年02月14日 (火) 21時35分)[10082]

美保子 > 自分が、長い間、沢山の病気を抱えている為に、義父もそうでしたし、義母も又、施設で暮らしてくれています。私にとっては掲句は申し訳なさへの救いのような句です。高台、紅梅、という言葉が明るさの象徴と思いました。さらっと詠んで下さっているのもいいと思いました。 (2017年02月15日 (水) 16時13分)[10102]

月番 > 美保子さん、有難うございます。自分自身や家族が一病どころか二病も三病も抱えていると、ほんと大変です。美保子さんもお大事になさいませ。 (2017年02月15日 (水) 16時31分)[10105]

千尋 > 紅梅が品良く効いていると思いました。大きな窓のある日当たりの良いケアハウスが目に浮かぶのは紅梅の効果でしょう。
わたしも梅の香の香る部屋、自分もそんなところに入りたいと思ったのです。
どんなに家族が頑張ってくれてもいずれ老は手に負えなくなるでしょうから、今から覚悟をしておきたいと思っております。 (2017年02月15日 (水) 17時56分)[10108]

月番 > その若さで…と思いますけど。 (2017年02月15日 (水) 22時31分)[10112]

孝子 > 私の母も健保施設に始まり今はホームに御世話になり95歳になりました。建物より人をと考えて選んだせいか100歳をこえる方が沢山おられます、今日も行ってきましたがありがたいとおもいます・この句は母の施設とは違い高級感があります。あたたかい紅梅のかんじで幸せなかただとおもいました。母のところも高台にあるので、ベッドに日がはいるようにカーテンをあけてきました。こういう明るい感じのケアハウス感を感じると預けてる身としては安心感をかんじます。 (2017年02月16日 (木) 19時32分)[10138]

月番 > 両親も兄も病院で逝ったので、孝子さんのお母さまが羨ましいです。 (2017年02月16日 (木) 21時43分)[10150]

保子 > なんの疑問も抱かず、この作品を暖かな絵に感じて頂きました。「紅梅」の力は大きいです。 (2017年02月16日 (木) 23時32分)[10158]

紫翠 > 上五と中七下五の取り合わせが良かった。また「高台」の選択が秀逸と思います。 (2017年02月17日 (金) 15時33分)[10172]

美保子 > 皆さまの書き込みに励まされます。ありがとうございます。 (2017年02月17日 (金) 17時07分)[10174]

榮一 > 具象化と言うより風景の報告(スケッチ)にしか感じさせるものがないように思えました。ケアハウスは今風ですが。 (2017年02月19日 (日) 12時09分)[10198]

世話人 > 作者は石田加津子さんです。 (2017年02月19日 (日) 23時29分)[10224]
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4 梅の花淑女の長い付け睫毛    投稿者:世話人 (2017年02月12日 (日) 20時54分)[10028]
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月番 > 残念ながら点が出ませんでした。どういう点で共感されなかったのか、皆さんのご意見をどうぞ。 (2017年02月12日 (日) 23時18分)[10037]

宜子 > 情報が多いような気がします。「付け睫毛」の「付け」は削れそうですが。 (2017年02月13日 (月) 19時07分)[10056]

月番 > ご意見通り、たしかに情報過多のようです。ただ「梅の花」を取り合せたのは梅の蘂をイメージされたからかと、私は思ったのですが、そうであれば矢張り「付け睫毛」の「付け」は削れない気もするのです。私は「淑女」という言葉が大時代的に思えて、もう少しサラッとした表現が出来たら…とおもいましたが、さりとていい考えが浮かびません。宜子さんのご意見も参考になさって、どなたか知恵をお貸しください、作者さんのためにもお願い致します。。 (2017年02月14日 (火) 11時25分)[10066]

> 男の化粧を苦々しく思う者だが、人間はいくつになっても美しさを求めるものである。虚飾の為の付け睫毛とか鬘とかを否定する者ではないが、俳句と云う短い詩の中では少し云いづらい。また「淑女」という文字に強く迫られると、やはり横を向かざるを得ない。山内さんのように私も情報が多いと思う。何とも云えない好い匂がする梅の蕊に睫毛を見立てられないことも無いが、少し無理なようで共感を得られないような気もする。 (2017年02月14日 (火) 18時07分)[10081]

月番 > 矢張り情報過多であれば、「付け」を削るしかないでしょうか。難しいですね。 (2017年02月14日 (火) 21時58分)[10084]

孝子 > 梅の花の蘂にはあたまがいかなかったのでさすが月番さまと思いました、私がいただけなかったのは、淑女がちょっとと思ったからです。付けまつげをつけるのは淑女ではあわないかんじがぬぐえませんでした。 (2017年02月16日 (木) 19時41分)[10139]

榮一 > 梅の蕊が長い睫毛のようであるの見立ての句のようです。淑女は梅の花の凛としたたたずまいからの発想のように感じます。 (2017年02月19日 (日) 12時12分)[10199]

世話人 > 作者は若林千尋さんです。 (2017年02月19日 (日) 23時31分)[10225]
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5 くすのきの記憶に江戸の真冬かな  投稿者:世話人 (2017年02月12日 (日) 20時53分)[10027]
  循子 進二 宜子 (3点)


月番 > ストーリーのようなものを恣意的に展開できそうですが。進二さん、宜子さんいかがですか? (2017年02月13日 (月) 11時51分)[10039]

宜子 > ご指名を頂きました。このような時は早い者勝ちかと。掲句、江戸の記憶があるという、このくすのきは樹齢何年なのでしょう。しかも真冬の記憶。このくすのきに限らず、樹齢何年という樹を前にすると、いろいろな時代を見てきたのだろうなという感慨があります。人が、自分が小さく思えた句でした。 (2017年02月13日 (月) 19時13分)[10057]

循子 > 宜子さんと同じようなこと感じました。私は巨樹、巨木が大好きなのです。電車や車で走っていても、神社仏閣を訪ねても大きな樹木が目につきます。傍へ寄って触れたくなります。掲句のくすのきは何百年、いやそれ以上を生きているのかもしれない。どれほどの世の移り変わりを見てきただろう。アラビアンライトではないけれど、このくすのきの傍で尽きぬ話を聴きたいものだと思います。江戸という興味深い時代の真冬に何をあなたは見たの?樟の大木に私はそう問いかけたい。
少なからず勝手な深読みと承知してはおりますが。 (2017年02月14日 (火) 11時42分)[10067]

進 二 >  数日前、源平合戦の折、平家の総大将、知盛が陣を構えた生田の森の一部が残っている場所に立ち寄りましたが、五百年以上を経た巨木の何本かに触れてみました。維新からは、まだ150年ですから、江戸(東京)の楠の中には、雪の夜の討ち入りや「婦系図」がまだ世に出る前の湯島天神の雪景を見下ろしていた楠も、現存していると思います。樹下には、江戸を生きていた御高祖頭巾の婦人や紙子を羽織った町衆も。ロマンがあっていいですね、この句は。 循子さんの読みと近いものがあるようにおもいますが。 (2017年02月18日 (土) 16時41分)[10189]

榮一 > 江戸が時代なのか町なのかで感じ方が変わります。句からは江戸の町と捉える方が自然かもしれません。町ととらえると楠木との関係が希薄に思えました。時代と捉えればまた別の感慨が生まれますが。 (2017年02月19日 (日) 12時17分)[10200]

世話人 > 作者は石田剛さんです。 (2017年02月19日 (日) 23時31分)[10226]
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6 ぼたん雪喪中の家に一人住む    投稿者:世話人 (2017年02月12日 (日) 20時51分)[10026]
 淳子 孝子 進二 美鈴 宜子 加津子 義之 直 オサム 美保子 
 紫翠 主宰 (13点)


月番 > 今月の最高点句です。宜なるかな、と月番も思っております。作者を除けば18人中13人が共感されたわけですから、凄いですね。どんどんご意見をお書きください。まず最初の淳子さん、いかがでしょうか? (2017年02月13日 (月) 11時58分)[10040]

世話人 > ダントツの高点でしたね。選者の名前を入れるのに大変でした。羨ましいです。 (2017年02月13日 (月) 19時18分)[10058]

月番 > お疲れ様でしたね、世話人さま。これだけの方が採っておられるのです。こういう場合は先に書いた者勝ちだと思いますが…。 (2017年02月14日 (火) 12時00分)[10069]

淳子 > 指名を頂きながら遅くなりました。ごめんなさい。雪国生まれの私、幼い頃、牡丹雪の下で無心に遊んだ事が蘇えってきました。 雪の降り様はさまざまですが、ぼたん雪をながめる時、とりわけその時の感情がいろいろと反映して、ぼたん雪を眺めてしまいます。一人居になって華やかに舞うぼたん雪を眺め、胸中は如可ばかりか。寂しさが増しているのではないだろうか? そんな事を思いました。 (2017年02月14日 (火) 14時12分)[10073]

義之 > まるで映画の一シーンのようで、如何様にも物語が展開しそうです。 (2017年02月14日 (火) 16時42分)[10079]

月番 > 淳子さん、有難うございます。雪の降らない地に住んでいるので、ぼたん雪にはロマンを感じるほどなのですが、恐ろしい豪雪に見舞われている方々には申し訳ない思いが、いつもあります。義之さんの紡がれるのは、どんな物語なのでしょうね。 (2017年02月14日 (火) 21時55分)[10083]

オサム > [角川 合本俳句歳時記 第四版]によると、牡丹雪は、「冬の雪と違って解けやすく、降るそばから消えて積もることがないので淡雪ともいう。雪とはいえ、晴れやかな感じである。」とある。淳子さんが書いておられるように、否が応でも(寂しさが増す)掲句だが、牡丹雪という季語が、掲句に救いを感じさせてくれるのである。春の訪れとともに、主人公もきっと少しずつ亡くなられた方の分まで自分がしっかり生きていこう!と元気を取り戻されていくに違いない。
(2017年02月15日 (水) 00時58分)[10093]

月番 > オサムさんらしい温かい読みをして下さいました。 (2017年02月15日 (水) 15時55分)[10100]

加津子 > 牡丹雪が亡くなられた方の思い出を次から次へと運んでくるように感じました。 (2017年02月16日 (木) 14時50分)[10134]

孝子 > 月番さまにほかの句でご指名をいただいたのですが。長男のお嫁さんの父上の葬儀で岩手一関に泊まり宮城の登米にいってきましたが、電車一台のがすと二時間もないし、タクシーで30分とか、こういうところにこれからお母さん一人になられるのかと思うと、なんともいえない気分になりました。この句はボタン雪で明るさをだして救われた思いがします。オサムさんのよみにすくわれます・ (2017年02月16日 (木) 19時55分)[10140]

美保子 > 宮崎の中でも都城という盆地で生まれた私は小さい頃には積もる雪も少しだけ経験しました。それがぼたん雪だったのかはわからないのですが、雪に対する印象は自分の年齢で違って来ました。それは温暖化により、宮崎にはめったに降ってくれなくなった雪は実感を伴わないものだからでしょう。でも、この句は多くの人がいずれは味わうであろう世界を描いているのにぼたん雪の五文字が大丈夫だよと言ってくれているような句にしてくれたと思います。 (2017年02月16日 (木) 21時38分)[10149]

月番 > 加津子さんぼたん雪の降り様からのイメージでしょうか。孝子さん、大変でしたね。ぼたん雪の効果が大量得点に繋がったようです。美保子さんは都城のお生まれとか。私は幼い頃から「ミヤコノジョウ」という地名を聞いて育ったのです。小学生になって、そこから母宛によく手紙が届くのを見ていました。筆跡まで覚えているので、つい「えっ?都城!」と反応してしまいます。私事ですみません。 (2017年02月16日 (木) 22時02分)[10151]

循子 > ぼたん雪には儚さのイメ―ジを持っているので、中七下五の辛さと相俟って、ちょっと逃げたい思いが私にはありました。素直に採るべきだったかも知れませんね。 (2017年02月16日 (木) 22時09分)[10152]

千尋 > 高得点句をまたも逃しました。「ぼたん雪」には湿りけを感じますので、喪中には湿っぽすぎると思えたのです。へそ曲がりは治らないようです。 (2017年02月17日 (金) 00時29分)[10162]

美保子 > 都城を「ミヤコノジョウ」ち読める方はあまり、ありません。ですから、月番様の書き込みにびっくりしました。離れた地に自分の生まれた地名を知っていて下さる方があるのはうれしいことです。 (2017年02月17日 (金) 17時18分)[10175]

> ぼたん雪の季語が佳く、句全体が、皆様の将来の自分の事かなと思います。只あまり長期間想いつめると、自分が駄目になります。地元の別の句会でその様な方がおられました。 (2017年02月17日 (金) 22時34分)[10178]

紫翠 > そつがない表現と思います。 (2017年02月18日 (土) 11時31分)[10184]

榮一 > 少し重たいぼたん雪の落ちて来る様子が中七以下によくあっています。心情が伝わってくるようです。 (2017年02月19日 (日) 12時20分)[10201]

世話人 > 作者は森内洋子さんです。今月の最高点を得られましたので、来月の月番をお願いします。 (2017年02月19日 (日) 23時33分)[10227]

洋子 > たくさんの皆さまにとっていただいてありがとうございました。昨年の末に横浜に住んでいた義姉がなくなりました。ぼたん雪の降った日に、一人残された兄のことを思って何気に作った句です。兄も喜んでくれると思います。 (2017年02月20日 (月) 00時06分)[10242]
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7 休憩室の薪ストーブや黒電話    投稿者:世話人 (2017年02月12日 (日) 20時48分)[10025]
  洋子 淳子 孝子 紫翠  義之 保子 (6点)


月番 > 今でも雪国で見られそうな景です。一方で懐かしくも愛しい記憶にだって繋がりそうです。 (2017年02月13日 (月) 12時03分)[10041]

洋子 > 休憩室にもいろいろあるでしょうが、私は小学校、中学校の時の用務員室を思い出しました。(昔は小使い室なんて呼んでいました。)お産をした女の先生がそこで赤ちゃんにおっぱいをあげたりしておられました。黒電話など、懐かしい昭和の光景です。 (2017年02月14日 (火) 00時03分)[10060]

月番 > 懐かしいですね、洋子さん!そのままの光景を私も見ていました。小学校時代には小使室や宿直室があり、遊びに行ったりしたものです。当時はまだ黒電話はなく、交換手に○○番を、と頼むものでしたが。古い話です。 (2017年02月14日 (火) 12時11分)[10070]

淳子 > 洋子様、月番様と全く同じ光景を見てきました。黒電話,薪ストーブなつかしく、思い出しました。 (2017年02月14日 (火) 15時32分)[10076]

義之 > 学校の用務員室以外にも、地方の工場の休憩コーナーなどもありそうです。 (2017年02月16日 (木) 01時11分)[10115]

月番 > 休憩室とあるので、「地方の工場の休憩室」や警備員のそれに近いでしょうね。いずれにしろ似たような光景が見られたものです。余談ですが、昨日BSで「陽のあたる場所」というモノクロ映画を観ました。1950年前後の製作・公開ですから、昔ながらの木箱にラッパ状の通話口(何というものか?)に向かって喋るものと、黒電話、両方で大好きなモンゴメリー・クリフトが暗い顔で必死の嘘を重ねていました。ああいう時代から今のスマホ。まさに雪解川ですね、眞佐子さん! (2017年02月16日 (木) 11時21分)[10123]

孝子 > 懐かしい光景と一つ一つには思いが行きます。でも薪ストーブはあまりみてなくて学校の部屋のストーブのまわりでお弁当をあたためた思い出が一番です・なつかしい光景やらいろいろ思い出していただきました。 (2017年02月16日 (木) 20時12分)[10141]

循子 > 句としては、薪ストーブと黒電話では、やや意外性に欠けるようで、私は気になりました。 (2017年02月16日 (木) 22時15分)[10153]

保子 > 過ぎ去りし一時代、懐かしさと何やらの安心感で頂きました。 (2017年02月16日 (木) 23時43分)[10159]

月番 > ある程度の年齢に達すると、「懐かしさ」には弱くなってきますね。多くの人がそうではないでしょうか。 (2017年02月17日 (金) 09時55分)[10165]

紫翠 > 演出過多のような気がします。 (2017年02月18日 (土) 11時39分)[10185]

月番 > 納得です。 (2017年02月18日 (土) 12時44分)[10187]

榮一 > 使われているいないにかかわらず黒電話に時代を思うより実存感のなさを感じました。 (2017年02月19日 (日) 12時23分)[10202]

世話人 > 作者は松谷眞佐子さんです。 (2017年02月19日 (日) 23時34分)[10228]
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8 日照雨かな枝刈る僧の頬被り    投稿者:世話人 (2017年02月12日 (日) 20時46分)[10024]
  剛 美鈴 主宰  (4点)


月番 > 「日照雨(そばえ)かな」と上五に強い切れが置かれています。作者の意図が感じられます。 (2017年02月13日 (月) 12時06分)[10042]

> 名のある大きな寺院を取り巻いているのは、年を経た大樹である。経を読んで死者に引導を渡すことだけが僧の勤めではない、京都の寺とか永平寺などの大寺は修行の僧たちが住みこんで修行に励む。時に樹の枝を下ろすのも、座禅などと同じ修業のひとつなのだろう。折からの晴れ間に作業の僧たちの剃りこんだ青い頭が見えていたが。晴れている空から雨が落ちてきて、その印象深い頭は頬被りに隠されてしまった。またお寺さんと呼ばれる地方の村の寺もあるが、その老僧であっても面白い。神秘的な日照雨(狐雨)は動かない。 (2017年02月14日 (火) 16時09分)[10078]

月番 > お蔭さまで月番にも、よく見えてまいりました。 (2017年02月14日 (火) 22時19分)[10087]

榮一 > 頬かむりは防寒が目的です。句では雨除けとして被っています。脚立など使っているわけではなく高切ばさみを使っているような姿が見えてきます。僧と頬かむりに諧味を感じました。 (2017年02月19日 (日) 12時35分)[10203]

世話人 > 作者は樋口進二さんです。 (2017年02月19日 (日) 23時35分)[10229]
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9 冬いちご我も童でありしかな    投稿者:世話人 (2017年02月12日 (日) 20時44分)[10023]
  眞佐子 千尋 (2点)


月番 > 「冬いちご」はある意味で厄介。初心のころ歳時記を見るまで、冬に売られている苺かと思ったものです。季語の冬苺は山野に自生する小さな赤い実。子供のころ小道で見つけると本当に嬉しかったものです。眞佐子さん、千尋さんも同様の記憶がおありのようです。 (2017年02月13日 (月) 12時26分)[10043]

眞佐子 > 「冬いちご」は山野に自生する「冬苺」を思いました。ずい分前の事になりますが、初詣に出かける神社の裏に冬苺が自生していました。お参りをして裏に回り、童心に返って一枝をもらって帰るのが楽しみでした。元旦が雪になると無くなってしまいますので雪にならないよう願っていました。昔の冬苺の思い出です。 (2017年02月14日 (火) 23時10分)[10090]

月番 > こういう記憶を持っているのは、幸せな気分ですね、眞佐子さん。 (2017年02月15日 (水) 15時52分)[10099]

千尋 > 月番さま、眞佐子さん、わたしは都会で育ちましたし、山へ遊びに行くのはほとんど夏に限られていましたから、「フユイチゴ」を知ったのは俳句を始めてからでした。ですが、覚えてからは眞佐子さんの言われるとおり、花のない時期にちょっとした山の小道で赤い実を見つけると嬉しいと思いました。冬苺ってかわいいのですが、けっこう野性的で野外で遊んでいた子供のころ思い出したのです。「冬いちご」がよく書かれていそうな「我も童でありしかな」を支えていると思いました。 (2017年02月17日 (金) 00時21分)[10161]

月番 > 「我も童でありしかな」はどっちかというと古風で慣用的な表現であると思いますが、「冬いちご」がそれを支えているということですね。有難うございました。実は千尋さん、私も子供のころはそれが冬苺という名前を持ってるとは知らなかったかも。赤くて可愛くて、しかも「循ちゃん、これは食べられるんだで」と言われて、嬉しかった山道の鮮明な記憶だけです。後にえつぐ・まもる先生や誌友と歩いたとき、「冬いちご」と認識したのです。 (2017年02月17日 (金) 10時16分)[10167]

榮一 > 中七以下の表現は正直すぎて物足りなさを感じさせます。 (2017年02月19日 (日) 12時39分)[10204]

世話人 > 作者は鈴木美保子さんです。 (2017年02月19日 (日) 23時36分)[10230]
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10 ブイ三つ三つに動かぬ冬かもめ   投稿者:世話人 (2017年02月12日 (日) 20時43分)[10022]
  循子 孝子 宜子 主宰 (5点)


月番 > 月番は最後まで迷った句です。主宰先生がお採りになっていますが、まずは孝子さん、宜子さん、いかがでしょうか? (2017年02月13日 (月) 12時52分)[10045]

宜子 > お先に失礼します。まず、港のブイが三つ、そこに冬かもめ。シーンが止まったまま動かないのです。私の身体を海からの寒風が吹き抜けています。この句を選ぶかどうかは、読んだその瞬間の気分に左右されるような気がします。 (2017年02月13日 (月) 19時31分)[10059]

月番 > 孝子さん、如何でしょう? (2017年02月15日 (水) 16時33分)[10106]

孝子 > 月番さま。まえにいいましたように。お嫁さんの父上の葬儀で昨夜11時ごろ帰ってきましたので。遅くなり申し訳ありません。シンプルで景色が見えるようにあり、しかもそのシンプルな中に読み手の思いが人それぞれに考えられる要素をもっていて、深いとおもいました。大好きな句です。 (2017年02月16日 (木) 20時26分)[10142]

月番 > ご事情も知らず、勝手に指名させて頂き、申し訳ないことでした。 (2017年02月16日 (木) 22時17分)[10154]

循子 > 好きか嫌いか、ということで言えば、ちょっと複雑なのですが、掲句はドーンと景が見えてきて、どうにもならない。良い意味で気になり、素通り出来ぬ句でした。上五と中七に「三つ三つ」と続いて出てくることも、妙な効果を生んでいる感じ。 (2017年02月16日 (木) 22時23分)[10155]

榮一 > 中八は気になります。ブイ三つ「三つ」動かぬ冬かもめ・・でもよさそうですが。港内の波の揺れもみえてくるよだ。 (2017年02月19日 (日) 13時02分)[10206]

月番 > 中八ではなく、「三つに」は「みつに」と読むのだと思いましたが…? (2017年02月19日 (日) 16時42分)[10215]

世話人 > 作者は渡辺淳子さんです。 (2017年02月19日 (日) 23時37分)[10231]
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11 葱好きの児は賢しと言ひし母    投稿者:世話人 (2017年02月12日 (日) 20時42分)[10021]
  直 (1点)


月番 > 月番は幼い頃、葱は苦手でした。ことに白い部分のネバつきが嫌だったのです。したがって味噌汁が食べたくなかった。好き嫌いをするんじゃない、少しでも食べなさい、と父の怖い顔で、申し訳程度は食べた記憶は消えません。後年、ネギで賢くなる、というのはどこかで誰かに聞いた記憶あり。葱を頑張って沢山食べていたら、もっと悧巧な人間になっていたかも、と今更悔やんでも仕方ない。教えてくれなかった泉下の母に文句も言えず。 (2017年02月13日 (月) 12時45分)[10044]

> 葱好きの児は賢し・・は何でも食べる児は賢しと読み替えました。私は終戦時8歳で大家族で引揚者で一番年下で、なんでも食べないと、生きて行けない時代でした。学校から帰ると、海へ行き貝を小魚を採って母が喜んでくれました。t (2017年02月14日 (火) 15時56分)[10077]

月番 > 掲句のお母さんは、直さんがお書きになってるように、子の好き嫌いを矯正したかったのでしょうね。昔はそうやって子供を躾けたことが多かったですから。厠の掃除をすると別嬪になるげな、と祖母が云ってたこと思い出します。そんな歌をいまの若いひとも歌ってましたけれど。 (2017年02月14日 (火) 22時10分)[10085]

千尋 > 名古屋では葱を食べると頭が良くなるといわれてました。わたしの親類だけかもしれませんが。 (2017年02月17日 (金) 00時33分)[10163]

オサム > 私は神戸で生まれ育ちましたが、葱を食べると頭が良くなるといわれてました。奈良、名古屋、神戸…どうやら関西方面では定説のようですね。関東方面ではどうなんでしょうか? (2017年02月18日 (土) 01時14分)[10181]

洋子 > 私は秋田県の生まれ、育ちですが、葱といえばいわゆる根深葱で白い長いところを食べるものでした。関西にきて青葱に出会い最初は食べるのが気持ち悪かったものです。東京から来た人と「ねぎは白いものだよね〜」と言い合ったことをおぼえています。でも今は細くて柔らかい関西のネギが大好き、特に九条葱は大好きで、少々高いけどいただいています。白ネギはみそ汁の具か、刻んで麺類のトッピングくらいしか記憶にありませんので、「賢くなるよ」と励まされた記憶もありません。 (2017年02月18日 (土) 09時34分)[10183]

進 二 >  もう蛇足になってしまいますが、神戸っ子の私も、親から葱を食べると賢くなると言われてきました。結果を見ると、ほとんど食べずにきたのかなと反省ですが。月番さんの「厠の掃除云々は初めて聞きましたが秀逸ですね。今更、娘達に言っても遅いようですが。この句、色々思い出して良かったですが、ちょっと報告を聞かして頂いたような気も少々。 (2017年02月18日 (土) 17時00分)[10190]

月番 > ちょっと報告…という感じが残念だったようです。 (2017年02月18日 (土) 21時15分)[10193]

千尋 > 作品に関係無いことで口を挟んで申し訳ないのですが、すき焼きにネギ入れないのですか?わたしはネギというとすき焼きが浮かびます。うちの鍋奉行はすき焼きに白菜などを入れると水くさくなると言って野菜は葱だけしか入れませんでした。因みに名古屋のネギは関西の物とも関東の物とも違います。神戸に来て名古屋のネギが欲しくて親に頼んで送ってもらったことがあります。今は岩津ねぎのファンです。 (2017年02月19日 (日) 00時02分)[10194]

千尋 > 色が被りました。すみません。 (2017年02月19日 (日) 00時13分)[10195]

洋子 > 東北の貧しい村々ですき焼きが食べられるようになったのはいつごろからでしょう。実家にいたときは、1、2度しか食べた記憶がありません。もちろん白ネギだったことと思います。白菜もたくさん入れて・・・。ところで東の方では牛肉より豚肉の消費量が多いと聞きます。実家で牛肉を食べたことはありません。豚肉のすき焼きでした。千尋さまの召し上がったすき焼きとはずいぶん違うものだったのです。 (2017年02月19日 (日) 09時19分)[10196]

榮一 > 嫌いなものを食べさせる母の知恵ですが。 (2017年02月19日 (日) 12時41分)[10205]

千尋 > シツコクすみません。子供の頃は名古屋では鳥すきが多かったです。牛はお客様がいらっしゃると出て来ました〜。 (2017年02月19日 (日) 17時11分)[10217]

洋子 > 有名な名古屋コーチンですね。オイシソウ。 (2017年02月19日 (日) 18時08分)[10218]

千尋 > 鳥肉は一番安いんですよ〜、今の名古屋コーチンとは違います〜。 (2017年02月19日 (日) 21時18分)[10220]

月番 > すき焼き論議になりましたが、戦時中に育った私に、牛も豚も鳥も、何よりすき焼きに欠かせぬ砂糖など、目にすることも無かったですね。食べられる時代になった頃に、私の葱嫌いは嘘のように消えていました。いまはすき焼きにどっさり葱を入れます。メインの牛肉より葱が旨いと思うくらい。葱の銘柄にはこだわりません。恥ずかしながら、岩津ねぎも知りません。 (2017年02月19日 (日) 21時48分)[10221]

世話人 > 作者は佐藤美鈴さんです。 (2017年02月19日 (日) 23時38分)[10232]
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12 虚と嘘は旁が同じ梅の花      投稿者:世話人 (2017年02月12日 (日) 20時41分)[10020]
  眞佐子 (1点)


月番 > 言われてみれば成程つくりは同じだわ、と妙に納得はしましたが、虚にはもともと虚言の意も含みますから、つまりは嘘。虚=嘘というわけです。でもわざわざ「旁が同じ」と指摘されると、何だか面白くもあります。取り合せの「梅の花」はどう効いているのでしょうか。お採りになった眞佐子さんは無論のこと、採られていないかたのコメントも是非にとお待ちしています。 (2017年02月13日 (月) 14時29分)[10046]

眞佐子 > この句は難しくて頂かなかったのですが?。辞書によりますと「旁」は、左右組み合わせて成った漢字の右の部分とありましたので「虚」も旁になるのかしらと考えているとわからなくなりました。「虚」や「嘘」からは明るいイメージの言葉が連想されません。暗い冬から梅の花が咲き漸く春が来たという感じでしょうか。 (2017年02月14日 (火) 22時53分)[10089]

月番 > 採られなかったようですが、眞佐子さんが書いて下さってるとおり、「虚」は組合す偏(へん)がありませんから、比べることも出来ないのですよね。 (2017年02月15日 (水) 16時07分)[10101]

世話人 > 眞佐子さんの選句を転記ミスいたしました。申し訳ありませんでした。 (2017年02月16日 (木) 08時30分)[10117]

月番 > あり勝ちなミスです。お世話させて頂くとき、私などはしょっちゅうやらかす事ですから。有難うございます。 (2017年02月16日 (木) 10時55分)[10119]

榮一 > 旁が同じと謎解きのような句です。句柄からいえばもっと俳味をだせたらと思います。 (2017年02月19日 (日) 13時08分)[10207]

世話人 > 作者は宮本義之さんです。 (2017年02月19日 (日) 23時39分)[10233]
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13 梟と記念写真の喫茶店       投稿者:世話人 (2017年02月12日 (日) 20時40分)[10019]
  淳子 直 保子 加津子 美保子 眞佐子(6点)


月番 > 最近はいろいろと珍しいカフェが増えてきました。終日、犬や猫と遊べるカフェなど珍しくない。ところがフクロウが可愛いと愛好者が増えて、一緒に写真を撮ったりしているのを、テレビで見ました。梟と言えばローマ神話の女神ミネルバが浮かびます。知恵の化身みたいな存在。可愛さのなかに,時には哲学者みたいな表情を見せたりします。月番はもうひとつ別のシーンを思い付いたりするのですが、それはさておき…。まず皆さまのコメントを楽しみに待っております。 (2017年02月13日 (月) 14時54分)[10047]

世話人 > 眞佐子さんは、こちらを選んでいられます。眞佐子さんの選を追加いたしました。 (2017年02月16日 (木) 08時32分)[10118]

月番 > 折角ですから、眞佐子さん、こちらへもコメントをお願い致します。こういう背景に梟を置かれたというのは、ちょっと珍しいと思いますが、ほかに採られた方々もどうぞ。加津子さん、どこがお気に召しました? (2017年02月16日 (木) 11時36分)[10124]

加津子 > 最近の梟カフェは外国人に人気があるようです。私的にはちょっと引いてしまいますが、首を傾げたりする表情が愛嬌があり似ている人とと重なり思わずいただきました。 (2017年02月16日 (木) 14時56分)[10135]

眞佐子 > 梟と記念写真を撮れる喫茶店が珍しくて頂ました。背景は違うのですが以前、梟句会で「ふくろう」という居酒屋の前で記念写真を撮ったのを思い出しました。 (2017年02月16日 (木) 21時04分)[10145]

月番 > 梟カフェが外国人に人気があるとは知りませんでした。眞佐子さん、思い出しました。私もその場に居たような…。あれは東京でしたかしらね。最近はいろいろ記憶も曖昧で…。
句については、まだ推敲の余地がありそうに思えます。 (2017年02月16日 (木) 22時36分)[10156]

千尋 > 句から逸れますが、わたしも思い出しました、東京でしたっけ?神戸のカルメンというスペイン料理店のお向かいにも「ふくろう」というバーがありますよね。 (2017年02月17日 (金) 00時38分)[10164]

月番 > あれっ? 記憶力にますます自信喪失です。 (2017年02月17日 (金) 10時20分)[10168]

美保子 > 子供たちが小さい頃に五ヶ瀬という高千穂の先の民宿に泊まった時のこと。玄関先で梟の福ちゃんが出迎えてくれて、お刺身などをあげると、子供たちの手からでも食べてくれて、それはかわいかったのを思い出しました。次の年も会いたくて、同じ宿に行ったのに、福ちゃんは引っ越していました。
(2017年02月17日 (金) 16時49分)[10173]

> 梟のいる喫茶店をテレビで観た事があります。室内に多くの写真がありとても、静かさが売りでありこんな店にも多くのフアンが居る様です。 (2017年02月17日 (金) 22時07分)[10177]

榮一 > 猫カフェや梟カフェなどのTV番組を見たことがありますがその番組の後追いの感じが否めないようです。 (2017年02月19日 (日) 13時17分)[10208]

世話人 > 作者は久野孝子さんです。 (2017年02月19日 (日) 23時40分)[10234]
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14 萬斎の立居振舞梅の花       投稿者:世話人 (2017年02月12日 (日) 20時38分)[10018]
  洋子 オサム 義之 進二 加津子 美鈴 (6点)


月番 > 梅の花が微妙ですね。読者のイメージするところが紅梅であるのと、白梅をイメージするのとでは、全く異なってきます。これはどっちなんでしょうね。 (2017年02月13日 (月) 14時59分)[10048]

洋子 > 古典芸能の方は所作がきちっと決まっています。梅も凛として立ち姿が決まっていていい具合の配合と思いました。紅か白か・・・。狂言には白梅は少し凛としすぎるかもしれませんね。とすれば温かい紅梅でしょうか。 (2017年02月14日 (火) 00時14分)[10062]

月番 > 有難うございます。紅梅なのですね。 (2017年02月14日 (火) 12時15分)[10071]

オサム > たしかに萬斎の憎めないというか、愛嬌があるというか、あの感じは紅梅ですね。さて、いただいておいて何ですが(立居振舞)という表現はちょっと硬すぎるような気もしました… (2017年02月15日 (水) 01時03分)[10094]

月番 > 「立居振舞」はやはり詰めの足りない表現ですね。狂言師としての萬斎、俳優として、またCM演者としての萬斎、芸大の先生としての萬斎、素の野村武司、いろいろの顔を持つ人物を料理するのは至難の技です。 (2017年02月15日 (水) 16時24分)[10103]

加津子 > きりりとした萬斎さんの動きに梅の花が気品を添えたと思いました。 (2017年02月16日 (木) 14時59分)[10136]

孝子 > 立居振舞がちょっといただけなかったところです。 (2017年02月16日 (木) 20時35分)[10143]

月番 > やっぱりね。 (2017年02月17日 (金) 11時02分)[10171]

榮一 > 野村萬斎を捉えて軽い句ですが立居振舞だけでは曲がないように思いました。 (2017年02月19日 (日) 13時32分)[10210]

美保子 > 立居振舞をj万作さんもネスカフェの
CMでも出ていた、狐を詠んで具象化できないかと思いました、時間が来てしまいました。 (2017年02月19日 (日) 20時04分)[10219]

世話人 > 作者は安田循子さんです。 (2017年02月19日 (日) 23時41分)[10235]
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15 象の耳上げて遠足告げにけり   投稿者:世話人 (2017年02月12日 (日) 20時36分)[10017]
  美鈴 義之 (2点)


月番 > 月番にとっては難解な作品でした。お採りになった美鈴さん、義之さん、絵解きをお願いいたします。 (2017年02月12日 (日) 23時25分)[10038]

月番 > お二方以外にもご意見伺わせて下さい。ぜひ。 (2017年02月14日 (火) 12時22分)[10072]

月番 > 美鈴さん、いかがでしょうか。 (2017年02月15日 (水) 16時25分)[10104]

美鈴 > ボランティアグループの集まりで出かける点字図書館の近くに王子動物園があり、春めいてくると寄り道します。象、虎、河馬、ライオンには必ず会って帰ります。象は時に耳をたててパタパタと団扇のように揺らすことがあります。遠足の子供たちは象が大好き、象もきっと子供が大好きなのでしょう。うれしそうに耳をはためかせている景が見えてきます。。 (2017年02月15日 (水) 19時01分)[10109]

月番 > だれがだれに告げたのか、などと理屈を考えていると、分からなくなったというのが、月番の正直な気持ちでした。美鈴さんのコメントを頂いて、いくらか思い描けたようではあるのですが…。義之さんはどう捉えられたでしょうか。 (2017年02月15日 (水) 22時27分)[10111]

義之 > 具象を鋭く切り取った句と云うより、詩として鑑賞すべき作品と捉えました。お母さんが子供に絵本を読み聴かせている、そんな親子の会話風景を想像しました。 (2017年02月16日 (木) 01時02分)[10114]

> 「遠足って季語だったのか」と「なんで?」の不勉強者である。想像をめぐらしたら、この句の象の耳と云うのは、たぶん幼稚園や保育所で見られる、子供たちの愛らしい耳たれのある帽子だろう。それも象に似せてある。 (2017年02月16日 (木) 11時15分)[10122]

月番 > 園児たちの「耳たれの帽子」!盲点でした。 (2017年02月16日 (木) 11時39分)[10125]

孝子 > みなさまの鑑賞をよんでも、やはり告げにけりがわかりませんでした。 (2017年02月16日 (木) 20時40分)[10144]

月番 > 詩として鑑賞すべき作品、という義之さんのご意見です。う〜ん、孝子さん同様、いまひとつピンと来ないというか、やはりこの下五の使い方は不自然に思えてなりません。 (2017年02月16日 (木) 22時45分)[10157]

美鈴 > 動物園の中で象はその大きさ、重量において園の主のような存在だと思います。園に飼われている仲間に子供たちの訪問を耳をパタパタさせて告げているのだと思いました。私だけの想像ですが・・。 (2017年02月17日 (金) 10時00分)[10166]

榮一 > 像の耳は上がるものではないだろうと思うと先には何が来ても実感と想像ができないようだ。 (2017年02月19日 (日) 13時26分)[10209]

世話人 > 作者は木村オサムさんです。 (2017年02月19日 (日) 23時42分)[10236]
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16 盆梅の黒きねじりの気品かな    投稿者:世話人 (2017年02月12日 (日) 20時30分)[10016]
 淳子 洋子 千尋 (3点)


月番 > 盆梅展があちこちで開かれている時期です。愛好者も多いですから寒いときでも賑わっています。句意も良くわかります。 (2017年02月13日 (月) 15時04分)[10049]

ようこ > 盆梅の幹のねじりは、見返り美人の腰つきを思い出させて気品というか少しなまめかしいような感じもありますね。 (2017年02月14日 (火) 00時18分)[10063]

淳子 > 一昨年梅鉢の盆栽作りを習い完成しました。ただいま、いっ花のみが、早々から咲き誇っています。沢山の蕾は、雪降る玄関に膨らんできています。幹のねじり 素敵ですね。 (2017年02月14日 (火) 15時14分)[10075]

月番 > 句と関わりはないかも知れませんが、盆梅の幹はわざと捩じらせるのでしょうか。盆栽のこと、全く知りませんので、お教え願えれば。 (2017年02月14日 (火) 22時16分)[10086]

淳子 > 幹の捩じり、素敵ですね。と書いて直ぐに間違った書き方をしたことに、気ずきました。梅の木の捩じれは、愛好者が数十年慈しみ、手掛けて育て上げられたもの、と思います。気品のある梅鉢を脳裏の描いております。有難うございました




          (2017年02月15日 (水) 11時24分)[10096]

月番 > 洋子さんの見返り美人、面白い見方ですね。そう言われれば…と微笑ましい。淳子さん、捩れは何十年も手を掛けられた結果のものなんですね。お教え頂いて知りました。有難うございます。 (2017年02月15日 (水) 16時40分)[10107]

作者 > 家の近くに盆栽をされている方に聞きました。現在作品は約200、それぞれの作品の縦、横、のバランスをみて曲げております
道具は全部自作梅、桜、松、等50種あり梅は今つぼみであと2週間して来てください。満開になりますと言われました。 (2017年02月16日 (木) 10時59分)[10120]

月番 > 作者さん、有難うございます。凄い手間ひま掛けての趣味なのですね。心して盆梅のみならず、盆栽というものを鑑賞させて頂きます。 (2017年02月16日 (木) 12時00分)[10129]

加津子 > 黒松の盆栽を育てている方によると、鉢は大きくしないで、根切りをしながら同じ鉢の大きさで育てるとのことです。究極の環境で厳しく松を育てるとことでした。そのときいかに自分を甘い環境に置いているのかと反省したことを思い出しました。 (2017年02月17日 (金) 23時00分)[10180]

月番 > 皆さまのお蔭で、図らずも盆栽の勉強をさせて頂きました。 (2017年02月18日 (土) 20時39分)[10191]

榮一 > 気品までは言わないほうがいい。 (2017年02月19日 (日) 13時38分)[10211]

世話人 > 作者は村上直さんです。 (2017年02月19日 (日) 23時44分)[10237]
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17 終の世と思う速さに雪解川     投稿者:世話人 (2017年02月12日 (日) 20時29分)[10015]
  オサム 循子 宜子 眞佐子 (4点)


月番 > 掲句の「終の世」というのは人生の晩年、つまり人生も終わりかけているという自覚でしょうか。 (2017年02月13日 (月) 15時10分)[10050]

オサム > 「終の世」を「この世の終わり」と解釈しました。雪解け水の勢いに、一種の終末を感じてしまったのです。3・11以降、流れる水に対して多くの日本人の心象は変わったのかもしれません。 (2017年02月14日 (火) 02時03分)[10064]

月番 > 私の読みは若いオサムさんに比べれば、なんと規模がちっちゃいことよ、と反省。こんなところにも齢が現れるのかしら。掲句は非常に実感を持って読みましたが、宜子さん、眞佐子さんはどうお読みになったでしょうか? (2017年02月14日 (火) 22時32分)[10088]

眞佐子 > 私は「終の世」は月番さんのように「人生の晩年」のようによみました。年のせいでしょうか。最近の雪解川の流れの速いのに驚かされます。単純に人の一生と雪解川の速さを重ねて読ませてもらいました。 (2017年02月14日 (火) 23時22分)[10091]

榮一 > 雪解川の水量の多さと速さは分かりますが中七までは観念的です。客観的に具象化したいように思います。 (2017年02月19日 (日) 13時51分)[10212]

世話人 > 作者は新保吉章さんです。 (2017年02月19日 (日) 23時45分)[10238]
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18 うららかや出世観音停留所     投稿者:世話人 (2017年02月12日 (日) 20時27分)[10014]
  剛 紫翠   加津子 主宰 (5点)


月番 > 月番はなにも云うこと無し。そう思わせられる作でした。 (2017年02月13日 (月) 15時15分)[10051]

循子 > 角川「俳句」二月号に俳人村上喜代子氏が、≪林火は…略…俳句はは詩であるを理念とした。詩は心を癒し自ずから口遊みたくなるもの。辞書を片手に読まなければ解らないものは詩ではない。…後略≫と初心者向けに書いています。賛否はともかく、これは俳句の核心的な一面を衝いていると思うので、掲句を一読、すぐこの一文が浮かびました。文句なしに掲句に心は和みます。私は10の句と、この19との間で散々迷い、結果として前者に決めたのでした。 (2017年02月13日 (月) 15時38分)[10052]

> 出世観音とか稲荷は何処にでもあるようだ。勤め人時代に足繁く通えば、ご利益が有ったかも知れないと後悔しても、もう遅い。大寺である千葉の成田さんの出世稲荷は赤い絵馬に名刺を張って奉納すると、現役だった頃に上司に聞いた。この句はそんな大寺ではないのだろう。少し放してバスの停留所としたことでこの句は「うららか」なる季語を動かないものにした。 (2017年02月16日 (木) 12時02分)[10130]

洋子 > 出世観音で検索してみました。養老山立國寺で頼朝が再起をかけて天下平定を祈願したとされる祈願の名所。(千葉県市原市養老渓谷)有名なところのようで写真もたくさん出ていて雰囲気が味わえます。 (2017年02月16日 (木) 14時00分)[10132]

加津子 > 今頃は、市に合併になり町も名前が変わっていますが、バス停の名前だけはそのままの所が多いようです。停留所があっても観光客は利用しないだろうななどと思いました。バス旅行では、おしゃべりより外の景色を見るのが好きで特にバス停の名前で面白いのがあると一人楽しんでいます。 (2017年02月16日 (木) 15時24分)[10137]

月番 > 洋子さん、ありがとうございます。立國寺はいっぱい幟が立っていて、ご利益がありそう。久が原出世観音というのも出ていて、これはまた別の処と思いますが、バスの時刻表など詳しくでているのを見ると、こっちかなぁと思ったりします。あちこちに出世稲荷はあるのでしょうけれど、「うららかや」からすれば、剛氏がお書きのとおり、大寺ではないでしょうね。 (2017年02月17日 (金) 11時01分)[10170]

洋子 > 月番さまが書かれておりますように、久が原出世観音というのを検索してみました。東京都大田区にあるのですが、あまり大きなお堂(?)ではなくバス通りにあるようです。あまり写真などはっきりしてなくて、よくわからないのですが、こっちの方がうららかや、に合うように思えてきました。もちろん、どれか特定のものかどうかわかりませんので、私が勝手にあれこれ言ってしまって、申し訳ない気がしています。作者様違っていると思いますのでごめんなさい。 (2017年02月17日 (金) 17時38分)[10176]

月番 > いま読み返しましたら、10170の書き込みに「出世観音」を「…稲荷」と書いておりました。間違いです。済みません。
洋子さん、別に現実の何処と決まってる訳ではないでしょうし、句から自分がイメージした世界でよろしいのでは?私はしばしば洋子さんの後追い検索をして、楽しんでおります。お蔭さまです。 (2017年02月17日 (金) 22時46分)[10179]

紫翠 > 上五をもう一工夫されると尚良くなるのではと思いました。 (2017年02月18日 (土) 11時46分)[10186]

榮一 > 観音信仰ですね。頼朝が祈った成田の立國寺です。軽い句です。 (2017年02月19日 (日) 13時55分)[10213]

世話人 > 作者は伊藤保子さんです。 (2017年02月19日 (日) 23時47分)[10239]
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19 にはとりの百の眼に合ふ春の暮     投稿者:世話人 (2017年02月12日 (日) 20時25分)[10013]
  保子 オサム 剛 循子 眞佐子 (6点)


月番 > リアルな鶏舎風景か、それともひょっとしたら若冲の群鶏からのイメージか。それとも先月あたりの災厄(鳥にとっての)がモチーフになっているのか。いろいろと気になるところです。 (2017年02月13日 (月) 15時47分)[10053]

オサム > (会う)ではなく(合う)というところが掲句のミソである。五十羽もの鶏がいるのはやはり鶏舎の景であろう。鶏舎にいて、鶏たちの眼と駘蕩とした春の夕暮れの感じはなんとなく合っているものだなあ…とふと作者は感じたのであろう。この作者の感覚はすごい… (2017年02月15日 (水) 01時20分)[10095]

> 鶏の眼は何となく不気味である、と、見るたびに思う。多くは卵を産まされるか、首を捻られて喰われてしまう運命にある。人間は生きるために残酷で鶏の災厄をあまり考えない。考えてしまうと、牛も豚もと、思ってしまう。この句のにはとりの百の眼は、きっと怨嗟の眼のように思うのだが。春の暮れと相まって句を少し怖いものにした。 (2017年02月16日 (木) 11時05分)[10121]

月番 > 「駘蕩とした春の夕暮」と「少し怖い春の暮」。読み手によって真逆に近い。俳句という短詩は面白いものです。 (2017年02月16日 (木) 11時46分)[10126]

循子 > 私は剛氏に近い読みでこの句を採らせて貰いました。 (2017年02月16日 (木) 11時52分)[10127]

月番 > 保子さんはどっちなんでしょうね。 (2017年02月16日 (木) 11時54分)[10128]

眞佐子 > 私の実家は昔、養鶏を営んでおりましたが、今と違って広い敷地の中に放し飼いにしてありました。現在では一羽づつ仕切りの中に飼われているようで、人が通ると首を傾げて一斉にみます。こちらが見られているような気がします。春の暮れで可愛そうにも思いました。 (2017年02月16日 (木) 21時36分)[10148]

保子 > 「にはとり」から一気に子供の頃に思いが飛んでしまいました。父が孵化させたひよこ。私が歩くと後ろについてくるひよこ。そんな感じで頂いたのでした。今ちょっ待ってと読み直しました。「にはとりの百の眼」明日の命を感じているのでしょうか。 (2017年02月17日 (金) 00時13分)[10160]

月番 > 一句を鑑賞するに、人はそれぞれの記憶や体験からイメージする風景が異なります。掲句は五人が共感しながら、そこに浮かぶ映像は同じではありません。やっぱり面白いですね。それを知るのが、句会の楽しさの一つかも。 (2017年02月17日 (金) 10時34分)[10169]

榮一 > イメージがもう一つ湧きませんでした。 (2017年02月19日 (日) 13時57分)[10214]

世話人 > 作者は山内宜子です。 (2017年02月19日 (日) 23時48分)[10240]
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二月定例句会 投稿者:世話人 (2017年02月12日 (日) 20時17分)[10012]

句会準備中 (^▽^)

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一月定例句会 投稿者:世話人 (2017年01月12日 (木) 21時05分)[9875]
句会の皆様
 こちら東京では、雨、雪も無くおだやかな三が日を過ごすことが出来ました。今年一年、大事なく穏やかな日々でありますよう、願うばかりです。
それでは、選句が揃いましたので二十九年の初句会を始めます。 
主宰先生、ご指導ご教示のほど宜しくお願い申し上げます。
今月の月番は、宮本義之さんにお願いします。皆様のコメントお待ちしています。  宜子

     句会 19日(木)まで  作者発表 20日(金)



月番 > あけましておめでとうございます。月番を務めさせて頂く宮本義之です。句会のお世話を頂く山内宜子さま、ご指導を賜ります主宰先生、梟夢庵先生、本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。句会にご参加の皆様方全員の書き込みを、お願い申し上げます。 (2017年01月13日 (金) 01時49分)[9876]

月番 > 何分経験不足ゆえ、月番としての書込に失礼の段はお許し下さい。 (2017年01月13日 (金) 03時40分)[9877]

月番 > 句会もそろそろ終盤を迎えようとしていますが、岡部主宰を始め、多数の方の書き込みを頂きありがとうございます。まだ時間はたっぷりありますので、未だの方も忌憚のないご意見をよろしくお願いします。 (2017年01月18日 (水) 10時12分)[9973]

世話人 > 期日が来ましたので、作者を発表しました。主宰先生、ご多忙の中、各句へご教示いただき、感謝申し上げます。コメントをいただいた皆様、有り難うございました。月番をお務めくださった義之さん、一週間お疲れ様でした。
大寒に入って、寒さの底と思われます。大雪の予報、風邪の流行、空気の乾燥と、身体へのダメージが大きい毎日です。どうぞ呉々もご自愛下さいますよう。冬来たりなば・・・花の春はもうすぐ!
(2017年01月20日 (金) 20時02分)[10010]

義之 > 作者発表の日はある意味ドキドキします。作品と作者の乖離に驚いたり、納得したり、一月例会も終わりになりました。お世話を頂いた山内宜子さま、ご指導を頂いた主宰先生有難うございました。参加者のみなさまにも沢山の書き込みを頂き、感謝申し上げます。 (2017年01月21日 (土) 07時05分)[10011]
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1 沐浴のすべての毛穴初明り 投稿者:世話人 (2017年01月12日 (木) 21時03分)[9874]
  ・


月番 > 夜が白み始める早朝の元日、沐浴をする作者の映像が浮かびあがってきます。焦点を宛てた「すべての毛穴」という措辞に、淑気を感じさせるように思いますが、如何でしょうか。 (2017年01月13日 (金) 03時40分)[9878]

循子 > 心身の穢れをすべて洗い落とせたら…と思うことがあります。年が変わるときは尚更です。「すべての毛穴」に作者の思いの強さがあるのだと感じますが、私は「毛穴」と書かれると、ちょっと生々しくて、「初明り」とのミスマッチを楽しむところへは行き着けませんでした。 (2017年01月16日 (月) 00時06分)[9911]

榮一 > 毛穴は美しくないですね。それにすべての毛穴がどうゆうことなのかが良くわかりません。 (2017年01月18日 (水) 03時00分)[9954]

世話人 > 作者は木村オサムさんでした。 (2017年01月20日 (金) 19時29分)[9989]
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2 骨太の兜太の墨書初暦 投稿者:世話人 (2017年01月12日 (木) 21時02分)[9873]
  オサム 美鈴 義之 孝子 紫翠  千尋 眞佐子 保子 主宰 (10点)


月番 > 主宰の選も頂き今回の最高得点句です。現代俳句カレンダー2017年の表紙を飾っているのが、金子兜太の「猪が来て空気を食べる春の峠」の力強い墨書ですが、この暦を見たことのない人も、採っておられるのではと推測しますが、皆様の書込をお願いします。 (2017年01月13日 (金) 03時41分)[9879]

美鈴 > 現代俳句カレンダーをネットで見ました。なんとも魅力的な字体ですね。猪を連想するエネルギーに満ち溢れたのびのびとして力強い墨書です。表紙はそのまま額にいれて鑑賞したくなります。 (2017年01月15日 (日) 20時38分)[9901]

オサム > 仮に「現代俳句カレンダー2017年」を見ていなくても、兜太の力強い墨書の句が書かれたカレンダーならありそうですね。十分な普遍性を感じさせるところが掲句の強みだと思いました。 (2017年01月17日 (火) 03時29分)[9936]

榮一 > 16年の現代俳句協会のカレンダーの表紙はやはり兜太の墨書で「水が照るこんなに照るよ冬なれや」でした。やはり骨太の筆です。兜太とゆう人間がよくでていると思います。 (2017年01月18日 (水) 03時05分)[9955]

孝子 > 実際には拝見してないのですが、想像上からでもありえるとおもいました。 (2017年01月18日 (水) 14時44分)[9975]

眞佐子 > 私も現代俳句カレンダーを見ていただきました。骨太が良かったです。 (2017年01月18日 (水) 22時26分)[9980]

世話人 > 作者は安田循子さんです。今月の最高点を得られましたので、来月の月番をお願いします。 (2017年01月20日 (金) 19時31分)[9990]
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3 玉砂利の音色に満ちる淑気かな 投稿者:世話人 (2017年01月12日 (木) 21時01分)[9872]
  オサム 洋子 美鈴 紫翠 加津子 主宰 (7点)


月番 > 玉砂利の「音色に満ちる」としたところが、斬新と捉えられたのでしょうか。洋子さんお願いします。 (2017年01月13日 (金) 03時42分)[9880]

洋子 > 玉砂利の音にお正月の淑気を感じるという句は時々見かけますが、神社もお寺もお正月らしい飾りつけをしているので、玉砂利を踏む音にも正月らしい厳かな気分を感じるのでしょう。
少し平凡かと思いましたが、お正月はおめでたいことを詠むのがいいという話を聞きましたので、この句をいただきました。 (2017年01月15日 (日) 20時41分)[9902]

美鈴 > 玉砂利を踏む音ってどんな音だったかな・・と思い出してみました。シャリシャリだったようにも思えるし・・普段は意識しない音にも淑気を感じる作者の感性の細やかさに感じ入りました。 (2017年01月15日 (日) 20時47分)[9903]

オサム > 「音色」はちょっと違和感がありました。「音に満ちたる」ぐらいでもいいかなと…。それにしても、洋子さんのおっしゃるように正月らしい、おめでたい感じが素直に伝わってきていただきました。 (2017年01月17日 (火) 03時34分)[9937]

加津子 > 新年だからこその句と思いました。 (2017年01月17日 (火) 13時32分)[9944]

榮一 > 玉砂利を踏む音を「音色」はどうかとも思いますが、いろいろな履物で玉砂利を踏む音はそれなりにいろいろな音色でもありそうです。玉砂利と淑気は既視感もありはしますが。 (2017年01月18日 (水) 03時17分)[9956]

世話人 > 作者は村上直さんです。 (2017年01月20日 (金) 19時32分)[9991]
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4 焼芋や尻ポケットの新潮誌   投稿者:世話人 (2017年01月12日 (木) 21時00分)[9871]
   進二 美鈴 美保子 孝子 紫翠 眞佐子 (6点)


月番 > 尻ポケットに週刊誌では、発想が平凡、いわゆる既視感を感じさせる一句のようですが、皆様のご意見をお願いします。 (2017年01月13日 (金) 03時42分)[9881]

美鈴 > 尻ポケットに入っているのは週刊新潮でしょうね。谷口六郎の表紙絵が懐かしく思い出されます。でも今はこのような風景はあまり見なくなったようにも思います。かつての日本中が活気にみちていたころの一コマを思い出しました。 (2017年01月15日 (日) 20時54分)[9905]

循子 > 尻ポケットに入るのですから、月刊の新潮誌ではなく、美鈴さんがお書きのように週刊新潮でしょう。週刊文春、週刊新潮もほぼ同時の昭和30年か31年頃の発刊だったと記憶しています。当時、京都の百万遍の交差点の角に書店があり、下宿から散歩に出ては立ち読みしたものです。定価は両誌ともに確か40円だった。既存の週刊朝日・サンデー毎日に比べると斬新な感じがあって忘れられません。当時もっと薄ぺらかった筈で、楽に尻ポケットにも入ったけど、いまはどうなんでしょうね。焼芋も当時はまだ安価でした。郷愁の句ですが、焼芋と尻ポケットの週刊誌では、いささか平凡な気がしました。月番さんの「既視感」云々もそこに関わってくるかと思います。 (2017年01月16日 (月) 00時54分)[9914]

榮一 > 尻ポケットに突っ込んだ財布などよく見かけます。尻ポケットに二つ折りの週刊誌は厚みがきつそうです。 (2017年01月18日 (水) 03時28分)[9957]

孝子 > 週刊誌は尻ポケットにはきついとおもいましたがあたたかい焼き芋を胸にかかえてむりやりポケットにつっこんだのかと、男らしさを感じました。 (2017年01月18日 (水) 14時49分)[9976]

眞佐子 > 尻ポケットに週刊誌を突っ込んで焼芋を買う男性に暖かいものを感じました。 (2017年01月18日 (水) 22時31分)[9981]

世話人 > 作者は宮本義之さんです。 (2017年01月20日 (金) 19時33分)[9992]
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5 産土の関東平野初山河  投稿者:世話人 (2017年01月12日 (木) 20時57分)[9870]
  洋子 剛 直 淳子 (4点)


月番 > 力強い一句です。広大な関東平野と初山河の取り合わせも対比の妙でしょうか。新年の高尾山を想像しました。 (2017年01月13日 (金) 03時43分)[9882]

> 肥沃な土地に恵まれた日本最大の関東平野の河は、みな太平洋に注ぎ、山や河のある自然は豊かである。生まれた土地の神様に守られて生きている、作者の感慨が良く見える。元旦に見渡す淑気に満ちた辺りの景色、勿論東京の雑多な街では無いようである。日本の人口の三人に一人が住むという、関東平野。 (2017年01月15日 (日) 08時56分)[9899]

洋子 > 東北に生まれ、その後学生時代、結婚後合わせて10年くらい東京、横浜あたりで暮らした私は、どうしても東側の人間であるという思いが消えません。かれこれ40年近く住んでいる神戸は気候温暖、文化のレベルも高く、歴史的な背景も古く、申し分なくありがたいところに住まわせていただいていると思っていますが、関東平野と言われるとやはり懐かしく、スケールの大きな初景色はどうしても心がひかれるのです。 (2017年01月15日 (日) 20時51分)[9904]

循子 > 採りたい句の一つでした。住み続けていれば当然のことで、遠く離れて住み、正月に帰省した時の感慨としても共感できるものがあります。初山河の取り合せが心地良い。晩年、関東に居を移して終の棲家とした父は、私の住む大和を恋しがり360度山が見えるのは羨ましいね、と申しました。子育ての頃、私は大和が好きになれず、折あらば逃げ出したいと思った。明日香、吉野、宇陀、初瀬、葛城…などなど、歴史の宝庫ともいうべき土地にいることを、50年住んだ今は本当に幸せに思っていますが、やはり産土は丹後であると。
だから洋子さんが、自分は東側の人間であるという思いが消えません、とお書きになったのが、よく伝わります。 (2017年01月16日 (月) 12時33分)[9921]

> 関東平野を見渡せるとは、富士山かなと思いました。広大な句ですね。、 (2017年01月17日 (火) 10時08分)[9940]

榮一 > 関東平野は関西人には馴染みの少ない平野です。広すぎてかえって漠然としかイメージできません。作者には生まれた地は偉大なのはわかりますが。 (2017年01月18日 (水) 03時53分)[9958]

世話人 > 作者は小川紫翠さんです。 (2017年01月20日 (金) 19時34分)[9993]
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