玄鳥 定例句会

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14 魔女抱きて急ぐ家路やかぼちゃの灯 投稿者:世話人 (2016年10月12日 (水) 23時06分)[9216]
  オサム 美保子 義之 杏花 進二 寿美 (6点)  


月番 > ハロウィンのパーティの帰りでしょうか。 (2016年10月13日 (木) 13時52分)[9243]

循子 > 自分のお子さんに魔女の扮装をさせて街に繰り出したパパ。疲れてぐずり出した幼い魔女を抱いて帰るところ。マイホームの庭にはほんとうにかぼちゃをくり抜いたランタンを置いてるのかも。いまどきの若い家族風景でしょうか。或いは魔女人形を買って子供を喜ばせようと家路を急ぐ健気なお父さんか。 (2016年10月15日 (土) 12時19分)[9284]

美保子 > 実際には魔女の扮装をしていないのかもしれません。あちこちの家の庭のハロウィンのイルミネーションの間を小さな女の子をだっこして帰るうちに、子供が魔女のような気がしてきたのかもしれません。それとも、この句からは横抱きにしている雰囲気を想像しますので、やはり魔女のお人形でしょうか。とにかく、楽しい句だなと思いました。
(2016年10月16日 (日) 10時53分)[9300]

オサム > 掲句の舞台は、そもそもおとぎの国かもしれません。ある悪魔(夫)が、酔っぱらってしまった妻である魔女を抱きかかえて、へーこら家路を急いでいる。そんなユーモラスな景を想像しました。美保子さんのおっしゃるように楽しい句だと思いました。 (2016年10月16日 (日) 22時35分)[9320]

榮一 > ハロウィンですね。ファンタジーにしては中途半端のような気がします。 (2016年10月20日 (木) 00時01分)[9367]

世話人 > 作者は森内洋子さんです。 (2016年10月20日 (木) 21時14分)[9391]
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15 牛乳に皺の押し合う今朝の秋   投稿者:世話人 (2016年10月12日 (水) 23時05分)[9215]
   美保子 循子 眞佐子 鈴子 加津子 淳子 吉章 (7点)


月番 > ホットミルクに出来る膜の句もよく見かける題材ですが、今朝の秋が利いていますね。 (2016年10月13日 (木) 13時58分)[9245]

循子 > 確かにホットミルクの膜は句材としては、さほど目新しいものではありませんね。玄鳥誌上にも進藤三千代さんの『牛乳の膜貌鳥の鳴いてきし』が出たことがあり、角川俳句大歳事記(春)に「貌鳥(かおどり)」の例句の一つとして載っています。掲句は「皺の押し合う」とあり、カップを口に持っていくという動作によって膜が動いたという視点から詠まれています。そこを面白く感じたこと、季語もそれなりに座っていることなどで、採らせて頂きました。 (2016年10月13日 (木) 20時58分)[9259]

加津子 > 季語がよく合っていると思い頂きました。あの皴が好きな人がいるんですよね。私は膜を除いて飲みます。 (2016年10月15日 (土) 12時56分)[9287]

美保子 > 小学校四年生から中学三年生までを牧場のような所で過ごしました。今の酪農支場です。毎朝、一升瓶にしぼりたての牛乳を入れてもらって帰り、お鍋で沸かすのですが、新鮮さ故でしょうか、厚い膜が張ったのを覚えています。「今朝の秋」がすとんと収まっている気がしました。
(2016年10月16日 (日) 10時46分)[9299]

眞佐子 > 美保子さんと同じで私も小学生の頃、毎朝村のはずれの乳牛を飼っている所へ、空き瓶を持って牛乳を買いにいきました。今の牛乳より濃厚だったような気がします。皺の押し合うも解るように思います。今朝の秋も良かったです。 (2016年10月16日 (日) 19時29分)[9305]

鈴子 > 子供の頃我が家は山羊を飼っておりました。母がしぼってきた山羊の乳を晒の袋で濾して沸かしておりました。そんな光景が思い出されます。皺の押し合うは面白い表現と思いますし、季語も適切かと思いました。

(2016年10月16日 (日) 20時42分)[9308]

榮一 > 皺が押し合うのであれば鍋で沸かしているときの表面の膜の動きのようです。今朝の秋は平凡に感じます。 (2016年10月20日 (木) 00時16分)[9368]

世話人 > 作者は石田剛さんです。 (2016年10月20日 (木) 21時15分)[9392]
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16 廃校の厠を借りる稲の秋       投稿者:世話人 (2016年10月12日 (水) 23時04分)[9214]
   オサム 直 眞佐子 千尋 鈴子 加津子 寿美 宜子 吉章 主宰 (⒒点)


月番 > こんな経験をつい最近いたしました。
採られたみなさんも経験がおありでしょうか? (2016年10月13日 (木) 13時54分)[9244]

千尋 > 都会の住宅街で育ちましたから廃校には全く縁が無いものだと思っていましたがつい最近誘われて、稲田の真ん中にあった小学校の廃校にお邪魔する機会がありました。そちらで学童用ののトイレをお借りしましたら扉の取っ手が下の方に付いていたり、小さな便器があったりと懐かしいのような珍しいような楽しい思いをしました。
今は子供が少なくなって都会のど真ん中の学校も廃校となるところもあるようですが、ここは稲の秋とあるので田舎の学校でしょうね。もう廃校に入れるチャンスはないのかもしれません。思えば貴重な体験でした。 (2016年10月15日 (土) 19時19分)[9293]

> 学校統合で母校の中学が無くなり今は街の公民館として、活動しています。帰省したら、時々訪問するので厠を借りることもあります。今は稲刈りの前でしう。 (2016年10月16日 (日) 11時36分)[9303]

眞佐子 > 「稲の秋」から、子供の頃回りが田圃の所に住んでいましたので、稲刈りの頃になると農作業の人が我が家の厠を借りにおいでたのを思い出しました。最近は少子化により統廃合が多く廃校になる学校が多いのです。廃校の厠を借りるは解るような気がします。 (2016年10月16日 (日) 20時47分)[9309]

オサム > 廃校の校舎や、校庭などの景だけだと、(寂しいでしょっ!)というお決まりの情感に収まってしまうことが多い。だが、掲句は(厠を借りる)という人間的な、ちょっと情けなくもある行為を付加したことにより、加えて(稲の秋)という季語を配したことにより、句全体に大らかな膨らみがもたらされたのではないでしょうか。 (2016年10月16日 (日) 22時47分)[9321]

宜子 > 「廃校」という寂れた風景も、人の行為を、それも「厠を借りる」という生きる基本的な行為を加えると、廃校そのものに命を吹き込むことが出来る、そのようなことを教えられた一句でした。 (2016年10月17日 (月) 20時51分)[9336]

榮一 > 粟や稗は取り除かないと種が落ちて翌年またたくさん生えるようで手間のかかるのが稲ですね。近頃は除草剤は田植えと同時に撒くようです。廃校を利用して村興しをしているところもあるようです。よく見える句です。 (2016年10月20日 (木) 00時24分)[9369]

世話人 > 作者は安田循子さんです。今月の最高点を得られました。つきましては、来月の月番をお願いします。 (2016年10月20日 (木) 21時17分)[9393]
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17 神苑の楠に記号や秋深む    投稿者:世話人 (2016年10月12日 (水) 23時02分)[9213]
   紫翠 美保子 美鈴 保子 進二 千尋 宜子 剛 (8点)


月番 > 神苑は管理されている木がたくさんあります。この楠は神木なのでしょうか。 (2016年10月13日 (木) 14時08分)[9249]

月番 > また、神苑と秋深しはよく合うと思っています。採られた方いかがでしょうか。 (2016年10月14日 (金) 19時31分)[9272]

美保子 > ブラタモリの伊勢神宮をやった時ではなかったかと思うのですが、記号がつけられていたように思います。
(2016年10月16日 (日) 10時59分)[9301]

> 神様の住む境内に限らず、常緑高木である樟は幹の周囲が20mを越え、30mに及ぶ巨木もあるようで、それは国の天然記念物として指定されているらしい。この句の「記号」は、解らないが、管理のためのナンバー等かも知れない。金沢にいた頃に、アテと呼ばれる巨木が、県指定の木として、対(つい)で、県庁の前にあり、その木は目を瞠るほどの巨木だった。秋の深まり行くのは、神苑にあればこそ尚更である。 (2016年10月18日 (火) 16時50分)[9342]

榮一 > 記号が分かりにくいですね。 (2016年10月20日 (木) 00時26分)[9370]

世話人 > 作者は太田鈴子さんです。 (2016年10月20日 (木) 21時18分)[9394]
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18 昭和まで醸せし蔵や砧盤    投稿者:世話人 (2016年10月12日 (水) 23時01分)[9212]
   保子 循子 眞佐子 加津子 淳子 宜子 (6点)


月番 > 酒、味噌、醤油などを醸した蔵。砧盤は絹にではなくて藁に使ったものでしょうか。 (2016年10月13日 (木) 14時12分)[9250]

循子 > 大和では古い造り酒屋であった友人のお宅が毎年の赤字で廃業しました。杜氏さんたちを迎えて酒蔵が賑わい、真新しい杉玉が掛けられ、何より嬉しいのが女主人である友人からドカーンと届く酒粕でした。長谷寺や室生寺へ行くときは電車の窓から酒蔵の煙突が見えていました。○○酒造の名前だけ残して、酒蔵は六棟のマンションに変わってしまい、酒造会社の名でマンション経営。これも時の流れでしょう。掲句、「…蔵や」と切って、砧盤を取り合せてあります。帳場を兼ねた古い家の玄関にはまだ昭和の手作り硝子が嵌っています。土蔵のどこかに砧盤が転がっていても不思議はない雰囲気です。戦中に小学校で縄を綯ったり藁草履を作ったりしたので、藁砧を打つ作業も習いました。藁砧なんて言葉を知らぬまま、勉強の代わりに十歳前後の子供がそんなことをしていたのですね…。 (2016年10月16日 (日) 00時29分)[9295]

眞佐子 > 私も小学生の頃、藁砧とは知らずに縄を綯う藁を打つのに使ったことがあります。最近昔の味噌蔵を今も使って営業をしている様子をみました。中に入れる位の味噌桶が転がしてありました。砧盤があってもおかしくないと思いました。 (2016年10月16日 (日) 21時01分)[9310]

保子 > 「醸せし蔵」と「砧盤」雰囲気で頂きました。
(2016年10月17日 (月) 01時24分)[9325]

宜子 > 上五の「昭和まで」に、この酒蔵が閉められたことを思わせます。遺された樽や酒袋、道具たちの中には歴史が伝統が、はたまた杜氏たちの思いが沁みていることでしょう。「砧盤」の季語が切ない。時代が移ります。 (2016年10月19日 (水) 03時53分)[9349]

榮一 > 酒、醤油、味噌など醸す蔵はいろいろありそうです。砧盤などもある蔵を思えば歴史なのでしょう。よく揃ったそれなりに整った句ですね。 (2016年10月20日 (木) 00時36分)[9371]

世話人 > 作者は樋口進二さんです。 (2016年10月20日 (木) 21時19分)[9395]
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19 咲き揃うおしろい花や一つ星   投稿者:世話人 (2016年10月12日 (水) 22時59分)[9211]
   洋子 杏花 進二 千尋 (4点)


千尋 > おしろい花が咲きそろう頃はもう暗くなってきています。ふと外を見上げると一番星が出ています。夏は終わったと感じました。 (2016年10月13日 (木) 14時22分)[9253]

洋子 > 千尋さまと同じように感じました。 (2016年10月13日 (木) 18時16分)[9256]

進 二 >  地上のおしろい花と天体の一つ星、秋の夜の澄んだ景が浮かんできました。まあ分かり易い景になったかなとは思いますが頂きました。 (2016年10月17日 (月) 22時29分)[9339]

榮一 > 夕方から咲くオシロイ花です。一つ星は金星のことで一番星とも言われます。一つの景ではありますが。 (2016年10月20日 (木) 00時41分)[9372]

世話人 > 作者は渡辺淳子さんです。 (2016年10月20日 (木) 21時20分)[9396]
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20 真昼真のシャッター通り菊匂ふ    投稿者:世話人 (2016年10月12日 (水) 22時58分)[9210]
   直 剛 寿美 淳子 吉章 (5点)


月番 > 真昼間の間違いでしょうか? (2016年10月13日 (木) 14時01分)[9247]

循子 > 多分そうでしょうね。それとも「真昼真」になにか意図があるのかと、気になるところです。 (2016年10月13日 (木) 22時24分)[9264]

作者 > 申し訳ございません。真昼間の間違いです。失礼いたしました。 (2016年10月17日 (月) 01時39分)[9327]

> 私の住む大和高田市は昔は奈良県南部の商業都市として、吉野、明日香方面からも多く客が来て、商店街も大変な賑わいでした。時は移り、吉野にも、明日香にも、スーパーができお客がどんどん減りました。更に5年前、隣の市に超巨大スーパーが出来近隣各駅より無料送迎バスを近隣の客を全部さらつていきました。人の流れは怖いものです。商店街の店はどんどん閉店し今は2割ほど営業しております。然しながら、新しい組合をつくり売上時、ポイントを付け旅行や観劇に招待して頑張つております。私も十分協力しています。
(2016年10月17日 (月) 12時09分)[9330]

鈴子 > 真昼間のシャッター通りでしたら選をしたのですが。私の住んでいる処は小さな商店ばかりなのでシャッターが閉まっている店が少しずつ増えて来ました。何だか身につまされるようです。菊匂ふの季語に救われたような気がします。実景として頂きました。寂しいですね。 (2016年10月17日 (月) 16時56分)[9332]

> 村上さんの書かれた通りである。当時の繁華街がシャッターを下ろしたままになり、シャッター通りと呼ばれるようになる原因は色々あるが、それは止めようが無いらしい。私の住む地方都市も目を疑うような寂れようである。車社会が出現して、広大な駐車場を持つ、大資本のショッピングモールが郊外にいくつも鎮座して客を集めている。真昼間とは正午の事であり、それを境に午前と午後があると、何故か妙なことに捉われたが、辞書にある通り「昼のさなか。ひるひなか」と思えば良いのだろう。菊が匂うのは、店は閉ざしているが、ひっそりと生活している人の気配はある。と、言っているのだろう。 (2016年10月19日 (水) 16時55分)[9351]

榮一 > 中七まではよく見かけるようになった景です。特徴がなくなったと感じます。季語が動きそうです。 (2016年10月20日 (木) 00時46分)[9373]

世話人 > 作者は伊藤保子さんです。 (2016年10月20日 (木) 21時21分)[9397]
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21 摺り子木の音調子良きとろろ汁 投稿者:世話人 (2016年10月12日 (水) 22時56分)[9209]
  直 洋子 進二 循子 眞佐子 千尋 宜子 加津子 主宰 (10点)


月番 > 絶対に美味しいとろろ汁が出来上がるに違いないですね。秋の厨のワンシーン。 (2016年10月13日 (木) 14時02分)[9248]

洋子 > 子供のころ生家で、大きなすり鉢で山芋を摺っていました。子供たちは2人がかりですり鉢を押さえる役でした。だし汁を注いでいくと粘りは柔らかくなり、すりこ木に合わせて渦のようになりました。すりこ木のいい調子の音が聞こえてくるようです。とろろ汁は大好きで最後の晩餐にしてもいいと思っているくらいです。 (2016年10月13日 (木) 18時32分)[9258]

千尋 > あら洋子さん、最後の晩餐ですか〜。わたしもととろ汁は大好きですが、子供のころはおばあちゃんが出し汁を作るところから始めるのを見ていて、芋をすり鉢でごりごり摺って擂り粉木でまたごりごり摺ってまあ時間のかかる料理なのに食べるのはあっという間、ずるずるずる〜でお終い。何だかちょっと虚しい思いをしたものです。
今は、あんまり手をかけないでさらっと作ってやっぱりずるずるずると食べています。 (2016年10月13日 (木) 21時49分)[9262]

循子 > 昔は母親に言われてすり鉢を押さえるのが子供の役目でしたね。とろろ汁も美味しかったけれど、胡麻和えを作って盛り付けたあとの擂鉢にご飯をちょっと入れて貰い、それを食べるのが楽しみでした。あれは私だけのちょっとお行儀のよくない習慣だったのかしら、などと久しぶりに思い出しています。すりこ木の音は郷愁を誘います。 (2016年10月14日 (金) 22時23分)[9277]

加津子 > 大きなすり鉢で力いっぱい抑えたこと思い出します。右手と左手の力加減でリズムよく動いているのをじっと見ていました。我が家のとろろ汁は、薄いみそ汁の様なもので伸ばしていたので、ほんのり味噌の味がして美味しかったこと美味しかったこと。 (2016年10月15日 (土) 13時10分)[9288]

洋子 > すり鉢の溝に残った胡麻味噌にご飯をまぶして食べるのは本当に楽しみでした。貧しい時代の食べ物を大事にする心の現れでしょうが、当時の胡麻は農家で作った本物の濃い味だったように思います。私は東北の生まれですが、奈良でもそうだったんですね。東京生まれの友人が自分の子供もそれが大好きだと言っていましたので、全国的にそうしていたんですね。 (2016年10月15日 (土) 13時19分)[9289]

眞佐子 > 今も大和芋が手にはいると擂り鉢を使ってとろろ汁を作りますが、出しは市販の物を薄めて使っています。循子さんと同じで、胡麻和えのあとにご飯を入れてもらって食べるのが好きでした。擂り子木
の音から色々連想ができました。 (2016年10月16日 (日) 21時15分)[9311]

> 私は料理は何も出来ません。毎週食材を買いに行く運転係です。かなり昔、山芋を摺り少しながら手伝いをした事を思い出しました。いつも済まないと感謝の気持でこの句を採らして頂きました。
(2016年10月16日 (日) 21時39分)[9314]

洋子 > 毎回、直さまの愛妻家ぶりを楽しく読ませていただいております。 (2016年10月17日 (月) 21時59分)[9337]

美保子 > この句を読んで、今日は久しぶりにとろろ汁を作りました。両親ともに静岡の出身なので、とろろ汁は父がゴリゴリやるのをささえるのは子供の役目だったのです。母から習った、とろろ汁はお魚の味噌汁を作り、卵や魚の身をよくすり潰してから、山芋を味噌汁でのばしていくものでした。今日は夫がゴリゴリ手伝ってくれたのですが、見ていられなくて、結局、私が両親の思い出話をしながら、ゴリゴリとやりました。この句や皆さんの書き込みのおかげで懐かしい時間を持つ事が出来ました。 (2016年10月18日 (火) 22時45分)[9344]

月番 > とろろ汁には、思い出が付いているものだと今更ながら思っています。
ごりごりできる家族がいるって良いですね。 (2016年10月19日 (水) 01時39分)[9348]

榮一 > すり鉢をよく持たされました。すりこ木を使うのは兄の仕事でした。子供の頃は口の周りが痒くなるので食べることはできなかった記憶があります。「調子良き音」もありそうです。 (2016年10月20日 (木) 00時52分)[9374]

世話人 > 作者は渡利寿美さんです。 (2016年10月20日 (木) 21時23分)[9398]
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十月定例句会 投稿者:世話人 (2016年10月12日 (水) 22時54分)[9208]

   句会準備中 (*^o^*)

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九月定例句会 投稿者:世話人 (2016年09月12日 (月) 22時13分)[9028]
 今年も酷暑猛暑の夏をなんとか乗り越えて、ようやく巷にも秋の気配が漂い始めました。
一息ついて、さあ、句会です!お待たせしました。選句が揃いましたので、九月の句会を始めます。 
今月、梟夢庵先生はご都合によりお休みです。ご了承下さい。
主宰先生、ご指導ご教示のほど宜しくお願い申し上げます。
今月の月番は、伊藤保子さんにお願いします。皆様のコメントお待ちしています。  宜子

     句会 19日(月)まで  作者発表 20日(火)


保子 >  月番の伊藤保子です。よろしくお願いいたします。    (2016年09月13日 (火) 11時55分)[9029]

世話人 > 期日が来ましたので作者を発表しました。主宰先生、今月も各句へご教示いただき、感謝申し上げます。コメントをいただいた皆様、有り難うございました。月番をお務めくださった保子さん、一週間お疲れ様でした。
東京はいま、台風16号の通過中。外は大雨大風が唸っています。今夜は家中の電気を点けたままにしてあります。 (2016年09月20日 (火) 20時52分)[9206]

保子 > 皆様のご協力で何とか月番のお仕事を終えることができました。ありがとうございました。 (2016年09月20日 (火) 23時24分)[9207]
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1 日盛りや角を曲がりて風になる  投稿者:世話人 (2016年09月12日 (月) 22時07分)[9027]
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月番 > 台風の影響でしょうか。こちらは雨が激しく今ちょっと落ち着いたところです。「日盛り」に懐かしささえ感じます。 (2016年09月13日 (火) 12時02分)[9030]

オサム > 汗がだらだら滴り落ちてきそうな夏の真っ昼間。作者は道を歩いていて、なにげなく角を曲がった瞬間、ほんのわずかではあるが風を感じたのである。暑い最中だけに、わずかな風でもありがたい。そんな気持ちが、作者自身を「風になる」と言わしめたのであろう。このような一瞬の感覚を大切にすることも、俳句にとって大切な要素であると思う。ただ、「風になる」という措辞が割とよく使われがちな言い方であることや、単純に気象現象として(風になる)という報告的な解釈も出来てしまうことが掲句の弱みであるのかもしれない。 (2016年09月18日 (日) 14時51分)[9147]

保子 > 角を曲がったとたん作者が風になったのかなと一瞬解釈したのですが、曲がりての「て」が気になりました。 (2016年09月18日 (日) 23時08分)[9148]

循子 > 保子さんが書かれていますが、「て」によって文脈からすれば、作者が風になった、と解釈されます。それが読み手にとってはオサムさんの「割とよく使われる言い方」と感じさせるし、違和感のもととなった気がします。。 (2016年09月19日 (月) 10時51分)[9154]

榮一 > 取り合わせの句ですが。何を伝えたいのかが汲み取れませんでした。文脈からすれば作者が風になったようです。 (2016年09月19日 (月) 19時21分)[9160]

世話人 > 作者は小川紫翠さんです。 (2016年09月20日 (火) 20時16分)[9183]
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2 生身魂ときどき真似るチャップリン 投稿者:世話人 (2016年09月12日 (月) 22時06分)[9026]
 紫翠 義之 保子 美鈴 美保子 主宰 (7点)


月番 > 「チャップリン」と「生身魂」この取り合わせなどいかがでしょうか。  (2016年09月13日 (火) 12時16分)[9031]

義之 > 考えれば自身が生身魂と呼ばれる年齢になった自虐の句と、取りました。日本人特有の短いオー脚で、ひょこひょこと歩く姿は、チャップリンそのもの。杖を小道具に、孫の前でおどける姿が見えてきました。翻って今の日本人の若者は、背は高くスタイル抜群。遺伝では無く、生活スタイルと洋風の食事の所為かなと、感慨深いものがあります。 (2016年09月14日 (水) 10時46分)[9053]

美保子 > チャップリンは義之さんが書いていらっしゃる様に、ヒョコヒョコと歩く姿が特徴的ですが、「生身魂」と呼ばれる年齢の方がこのようなポーズをとったりしたら、本当に愛されるべき姿でしょうね。
(2016年09月17日 (土) 23時07分)[9127]

保子 > おふたりと同じように思います。飄々とし且つ明るく爽やかな生き方を感じます。 (2016年09月18日 (日) 23時14分)[9149]

榮一 > チャップリンは少々食傷気味ですが。かの時代を経てきた生身魂で。 (2016年09月19日 (月) 19時24分)[9161]

世話人 > 作者は浅村惠美子さんです。 (2016年09月20日 (火) 20時17分)[9184]
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3 少女らと黄花コスモスゆれている  投稿者:世話人 (2016年09月12日 (月) 22時04分)[9025]
 吉章 (1点)


月番 >  穏やかな風が吹いています。  
(2016年09月13日 (火) 14時12分)[9032]

吉章 > 黄花に大分考えた句。コスモスが登場しているのだから、ここは黄色いコスモスで充分だと思いました。少女らの果てしない賑やかなお喋りにコスモスが頷いている様子が見えてくるようで戴きました。 (2016年09月15日 (木) 21時02分)[9068]

榮一 > コスモスをわざわざ黄花と限定したのは若いことを暗示したいのだろうとおもいます。コスモスだけで充分に少女を象徴できると思います。 (2016年09月19日 (月) 19時53分)[9162]

世話人 > 作者は太田鈴子さんです。 (2016年09月20日 (火) 20時18分)[9185]
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4 うたた寝の盆の窪より虫の声 投稿者:世話人 (2016年09月12日 (月) 22時03分)[9024]
惠美子 洋子 進二 美鈴 眞佐子 循子 鈴子 千尋 美保子 (9点)


月番 > 舞台のワンシーンのよう、ここから動きが始まります。 (2016年09月13日 (火) 14時19分)[9033]

循子 > 太宰治の『きりぎりす』を思い出しました。いきなり「おわかれ致します。」で始まる一人称の短編です。女主人公が寝ている床下で懸命に鳴いている蟋蟀を、自分の背骨の中で鳴いているのだと思う、書いてみればそれだけのことですが、何とも淋しい終わり方です。高校生のころ読んでから忘れられない短編です。掲句の主人公はうつらうつらしながら、床下の虫の声を盆の窪から聞こえると思っている。いうまでもなくこの主人公の場合は『きりぎりす』のような淋しさとは無縁であろうと思いますが…ついつい採らずに居れませんでした。 (2016年09月14日 (水) 20時29分)[9058]

千尋 > 誰かに呼ばれているような気がする。振り返って確かめたいのだけれど何故か首が石灰質になって動かない。無理に動かそうとするとバラバラと首の皮が剥がれてゆく〜・・!そこで目が覚めた。リビングのソファーで妙な体形のままついうとうととしてしまったようだ。〜首が痛い・・気付ばもう夕方。秋の虫が鳴いている。そんな風に読みました。盆の窪は女性かしら。 (2016年09月15日 (木) 15時39分)[9065]

眞佐子 > 縁側でうたた寝をしていますと、床下から聞こえる虫の声が盆の窪から聞こえてくるような気がしたのだと思いました。床下は暗いので昼間もよく虫が鳴きます。「盆の窪」が好きでした。 (2016年09月17日 (土) 17時59分)[9114]

美保子 > 昨日の新聞に「空を飛ぶ夢より覚めて月夜かな」という句が出ていました。こんな夢を見られるなんていいなあと思って読んだ句でした。掲句のうたた寝でもこんな夢を見ていたのでしょうか。「盆の窪」より虫の声なんて素敵だと思いました。
(2016年09月17日 (土) 22時31分)[9123]

惠美子 > 眞佐子さまと同じように読ませて頂きました。 クーラーでは無く・広いお庭の涼風を感じながら・・。 (2016年09月18日 (日) 07時15分)[9132]

洋子 > 私は循子さまの書かれたように太宰のような感覚から読み解きたかったんですけど、力及ばず、まとめられません。でも外せませんでした。 (2016年09月18日 (日) 08時55分)[9137]

榮一 > うつ伏せか横向きに転寝しているのですね。感じはよく伝わりました。 (2016年09月19日 (月) 20時08分)[9163]

世話人 > 作者は木村オサムさんです。 (2016年09月20日 (火) 20時19分)[9186]
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5 ゴム跳のアルペン踊り鳳仙花  投稿者:世話人 (2016年09月12日 (月) 22時02分)[9023]
洋子 進二 オサム 孝子 眞佐子 加津子 鈴子 主宰 (9点)


月番 > アルペン踊りと鳳仙花 音楽が聞こえてきそうです。    

(2016年09月13日 (火) 14時24分)[9034]

千尋 > アルペン踊りが分からなかったのですが、アルプス一万尺にそう言えば出てきますね。
♪小槍の上でアルペン踊りをさあ踊りましょ〜♪ゴム跳びの経験が少ないので、アルペン踊りが繋がりません。どなたか教えてくださいませ。 (2016年09月15日 (木) 15時58分)[9067]

月番 > どなたか宜しくお願いします。 (2016年09月15日 (木) 21時13分)[9069]

オサム > ゴム跳びをする時、ちょっとした童謡を口ずさみながらやると、リズムが取れてうまくゴム跳びが出来るものです。少女らが鳳仙花が咲く庭でアルペン踊りの軽やかなリズムに合わせてゴム跳びして遊んでいる。いまどき見かけない懐かしい回想の景かもしれませんね… (2016年09月16日 (金) 00時17分)[9071]

洋子 > 一人縄跳びではなくて、二人で両端を持ち、左右に揺らす。右に(大波)左に(小波)のように、右に(アルプス)左に(一万尺)のように。アルぺン踊り以下は縄をグルグルまわしたりして・・・という景を想像しました。縄に入るときの緊張感、案の定足に引っ掛けてしまったこと・・・、思い出します。小学校のころの思い出ですので、庭で、というより、路地で遊んだような気軽な遊びだったような気がします。
鳳仙花がよく見えてきます。 (2016年09月16日 (金) 09時00分)[9075]

加津子 > ゴム飛びが好きだった小学生の頃を思い出しました。アルペン踊りで調子をとり飛ぶのかしらと頂きました。 (2016年09月16日 (金) 13時43分)[9081]

循子 > アルペン踊りというのは、決まった形があるのですか?それをやりながらゴム跳びが出来るものなのですか?ぶきっちょなもので、どちらにも疎い。分りませんでした。 (2016年09月17日 (土) 00時03分)[9094]

洋子 > 私が思ったのは「アルプス1万尺」のメロディーに合わせてピョンピョン飛んでいる、ということだったんですが。私の子供のころは「大波小波」で左右に縄を振って「かーぜが吹いたらなんとかよ」とぐるぐる回してその縄を飛んでいたように思います。アルぺン踊り
という踊りがあって、その踊りで縄跳びをする…というのはちょっとわかりません。 (2016年09月17日 (土) 00時32分)[9096]

循子 > 洋子さん、何度も有難うございます。私も初めは二人で縄(ゴム紐)を持って、その中へ上手く入る遊びだと思ったのですが、一人跳びなら自分で好きなポーズで手を交差させたり、挙げたり出来るのかと納得したのですが、単に鳳仙花とゴム跳びとの取り合せを楽しめばいいのでしょうね、この句は。ややこしい質問をして、済みませんでした。 (2016年09月17日 (土) 10時56分)[9103]

孝子 > 運動神経が悪いので、あまり記憶はないのですが、何回もみているうちに、懐かしい音調と縄跳びをしている様子が浮かんできました。鳳仙花があってるとおもいます。 (2016年09月17日 (土) 17時56分)[9113]

眞佐子 > ゴム紐2本を2人で川の字にもって真ん中で足をゴムに絡ませながら「アルプス一万尺」に合わせて跳んだような気がします。ゴム紐はだんだん高くしたように思います。鳳仙花が良かったです。 (2016年09月17日 (土) 18時09分)[9115]

進 二 >  校庭や路地の通りすがりによく目にした景。リズム感の良さと溌剌とした少女達の動き、気になりつつ横目で通り過ぎたものです。季語がはまり過ぎの見方もありましょうが、この句の場合、この甘さが効いていると思います。 (2016年09月18日 (日) 13時41分)[9144]

榮一 > ゴム跳びはゴム段とも言うんですよね。アルペン踊りはアルプス一万尺の歌に合わせて踊るようにゴムを足で引っ掛けたり踏んだりしたものでしょう。男には無縁の遊びですが。 (2016年09月19日 (月) 20時15分)[9164]

世話人 > 作者は宮本義之さんです。 (2016年09月20日 (火) 20時20分)[9187]
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6 山道やどこまで続く草紅葉  投稿者:世話人 (2016年09月12日 (月) 22時00分)[9022]
鈴子 (1点)


月番 > 作者の息づかいまで伝わってくるようです。 (2016年09月13日 (火) 14時30分)[9035]

鈴子 > どこまでも続く草紅葉、山歩きをしていた頃の事がふとよぎりました。尾瀬ヶ原から至仏山に至る山道の草紅葉に慰められながら歩を進めたものです。山道ので頂きました。 (2016年09月16日 (金) 22時12分)[9092]

榮一 > よくわかる景ですが特徴がないように思いました。 (2016年09月19日 (月) 20時17分)[9165]

世話人 > 作者は渡辺循子さんです。 (2016年09月20日 (火) 20時21分)[9188]
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7 美しい日本語を読む夜の長き  投稿者:世話人 (2016年09月12日 (月) 21時58分)[9021]
オサム 寿美 剛 千尋 吉章 (5点)


月番 > 美しい日本語 思わず息を整えてしまいます。 (2016年09月13日 (火) 14時33分)[9036]

オサム > 美しい日本語と聞くと、私の場合、中勘助さんの「銀の匙」を思います。余談になりますが、昔、灘中学で、ある国語教諭がこの一冊を三年かけてじっくり読み込む授業を行なっていたそうです。秋の夜長に、昔読んだ愛読の一冊を改めて声に出して読んでみるぐらいの心の余裕を持ちたいものです… (2016年09月16日 (金) 00時48分)[9072]

循子 > オサムさん同様『銀の匙』は何回読み直してものめり込む名作と思います。美しい日本語…と考えているうち、他にもあれこれ浮かんできて、そういうものをひっくるめて総体的な意味なのか。ちょっと「美しい日本語」だけでは絞り切れない感じがいたしました。 (2016年09月16日 (金) 12時59分)[9080]

寿美 > 美しい日本語を喋る大人も少なくなり、それが普通のことになっていますが、美しい日本語の小説などを読むうちに物語にも魅かれていく時の立つのも忘れていいですね。 (2016年09月16日 (金) 16時42分)[9084]

吉章 > 先日から三島由紀夫さんの「鏡子の家]を毎日就寝前に少しずつ読んでいます。すぐ眠くなって読み終わるまでかなりの日数がかかると思っています。ストーりイもさることながら文脈の複雑さを乗り越えて読者を優先して解り易く驚くような表現の豊かさに思わず熟読玩味させられております。適当に間を置いてユーモアを交えて退屈させない文脈に感心しております。読書の秋は天が与えた本好きの人の亦とない季節だと思います。 (2016年09月17日 (土) 15時45分)[9108]

> 拘る事は無いが「美しい」は「美しき」もあると思った。意味は同じだと思うが、たぶん「美しい」は現代的で、「美しき」は少し時代が古いように思うが、音の変化だけなのだろう。皆さんの書かれた通り、秋の夜長は本を読む人は多い。私もそうだが、根気が無いので、難し本はおろか、何日もかけて読む長いのは読めなくなった。勿論、横文字(英文)や漢字だけの本も読めない。思い当たったのは、歳時記だった。歳時記に示される季語の殆どは、日本のおりおりの自然や、人事、四季の折り目の行事などが列記されている。いずれも美しい日本語だと思っている。 (2016年09月18日 (日) 10時39分)[9140]

榮一 > 美しいは口語脈で夜の長きは文語脈ですね。その点からすれば「美しき」が統一的ではと思います。美しきと長きの「き」の重なりが気になったのかもしれません。剛さんの言う(大)歳時記は納得です。 (2016年09月19日 (月) 20時40分)[9166]

世話人 > 作者は村上直さんです。 (2016年09月20日 (火) 20時22分)[9189]
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8 北斎の百物語盆の月  投稿者:世話人 (2016年09月12日 (月) 21時57分)[9020]
紫翠 惠美子 義之 進二 淳子 保子 オサム 加津子 主宰 (10点)


月番 > 大人の絵本の挿し絵のような〜感じもします。 (2016年09月13日 (火) 14時38分)[9037]

義之 > 題名は百物語と壮大ですが、作品は残された僅か5枚の妖怪画のようです。盆の月は、付き過ぎかと少し気になりましたが、おどろおどろらしさに、ぴったりかと思いました。 (2016年09月14日 (水) 10時54分)[9054]

循子 > この句は好きなのです。どうしようかなあと、迷いました。ただ義之さんも書かれていますが、盆の月は矢張り付き過ぎでは? 「百物語」は歳時記によっては(現代俳句歳時記)「幽霊≪季・夏≫」の傍題として出ています。一般的に盆の月は秋ですが、季感としては夏に近いので、付き過ぎ感は拭えませんでした。北斎はもともと五枚だけで描いて厭きてしまったのでしょうか。 (2016年09月14日 (水) 20時54分)[9059]

惠美子 > 私も 付き過ぎなのでは・・と迷いましたが、全体の字面が・・外す気にはなれませんでした。 (2016年09月15日 (木) 12時38分)[9062]

作者 > 五枚のなかの四枚、こはだ小平二、笑ひはんにゃ、さらやしき、しうねんはみることができたのですが、あと一枚がわかりません。 (2016年09月17日 (土) 18時10分)[9116]

循子 > あと一枚は四谷怪談の「お岩さん」では?提灯が顔になっています。 (2016年09月17日 (土) 21時32分)[9121]

宜子 > 「百物語」の画像が見られます。↓

http://www.photo-make.jp/hm_2/hokusai_kisou.html (2016年09月17日 (土) 23時27分)[9129]

月番 > お忙しいところ宜子さん有難うございます。後程ゆっくり観たいと思います。 (2016年09月18日 (日) 23時25分)[9150]

榮一 > 盆の月は秋ですが中秋よりひと月早い盂蘭盆会の月です。百物語は晩夏の季語として大歳時記にありますが、百本の蝋燭を立てて、多くの人を集めて一人がひとつずつ化物の話をして終わったら一つろうそくの火を消して、百本目の蝋燭を消したとき本当に化物が出てくるということのようです。昔の金持ちの道楽の遊びのようなことなのでしょう。北斎もその話から百物語を描き始めたのではないかと考えられますが画が売れなければ徒労に終わります。化物の画は美人画とは違いあまり気色のいいものではなかったようです。百物語は北斎のと限定したことで季語から離れたように思います。 (2016年09月19日 (月) 21時06分)[9167]

世話人 > 作者は久野孝子さんです。 (2016年09月20日 (火) 20時23分)[9190]
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9 鬼灯の種抜く秘術おさげ髪  投稿者:世話人 (2016年09月12日 (月) 21時56分)[9019]
杏花 オサム 寿美 剛 直 循子 (6点)


月番 > 鬼灯 子どもの頃のいろいろな事が思い出されます。
(2016年09月13日 (火) 14時52分)[9038]

オサム > 5番のゴム靴のアルペン踊りの句と似た懐かしいテイストの句と思いました。鬼灯の種子を巧みに抜き取って、風船のようにした実を口
に含んで鳴らして遊ぶ。いつしか種を抜く秘術を会得した少女がいても不思議ではありません… (2016年09月16日 (金) 01時06分)[9073]

寿美 > 赤く熟した鬼灯の種を抜くにはまず、赤い実を揉みほぐしはっぱのじくをしっかり握って玉をゆっくり左右にねじりながら外さねばならない、このとき焦りは禁物。集中力あるのみ。親が教えたか、何度も失敗して自分で習得したか、すぐ切れる今の子供たちにこういう遊びをやってほしいと、懐かしさもあっていただきました。作者も何度も失敗したに違いない。 (2016年09月16日 (金) 16時53分)[9085]

循子 > ほんとに鬼灯の種抜きは気短かだと失敗するのですよね。その分、きれいに抜けたときは嬉しかったものです。おさげ髪で一層ノスタルジックな句に仕上がりました。教わった記憶はないので、やはり自分で体得したのでしょうね。私には鳴らすほうが難しかった気がします。 (2016年09月16日 (金) 23時56分)[9093]

> 妻が小学生の頃、鬼灯を上手に種を抜き鳴らしていました。母から教わつたそうです。昔を思いだしました。 (2016年09月18日 (日) 08時04分)[9135]

寿美 > 直さんの奥さまは幼馴染だったんですね。ほうずき一つで若いころの奥さまを思い出されるとはよほど愛してないと忘れるものですよ。うらやましー。 (2016年09月18日 (日) 11時17分)[9141]

> 四万六千日のほおずき市ででも求めたのだろうか、秋に鬼灯は鮮やかな橙色に稔り、実の有る袋を垂れる。いまどきの女子たちは見向きもしないだろうし、鬼灯の実も見た記憶が無い人も多いだろう。その昔、女子たちは皆さんの書かれたように実の中の種を抜いて、空洞を鳴らす遊びがあった。種を抜く秘術が有ったなどと、ゴム跳の句とともに、遥か彼方になった懐かしき時代を振り返るばかりである。 (2016年09月18日 (日) 11時26分)[9142]

榮一 > 鬼灯の種を抜くのは難しそうですが秘術は大げさのように思えました。鬼灯も観賞用になってしまいましたが。 (2016年09月19日 (月) 21時10分)[9168]

世話人 > 作者は森内洋子さんです。 (2016年09月20日 (火) 20時24分)[9191]
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10 野分雲ひと匙甘い玉子焼き  投稿者:世話人 (2016年09月12日 (月) 21時55分)[9018]
 惠美子 美保子 宜子 (3点)


月番 > 甘い玉子焼き 落ち着いた良いひと時のようです。 (2016年09月13日 (火) 14時57分)[9039]

千尋 > 卵焼きほど地方やその家で味が違う料理はないのではないでしょうか。
関西は砂糖も塩も入れないお家が多いようで、東京は甘い卵焼きが定番のようで、名古屋は砂糖も塩も入れます。
どうもそのことが気になって。 (2016年09月16日 (金) 15時45分)[9083]

惠美子 > 子供の頃 母は台風が来るというと おにぎりと玉子焼きを作ってくれました。 京風は出しを効かせた「だしまき」ですが、こんなときは少し砂糖を効かせていました。 懐かしくて頂きました。 (2016年09月17日 (土) 07時27分)[9100]

循子 > 台風が近づき空が暗くなるのは、不安なものです。子供は余計心細い。それを落ち着かせるように、母親が常よりちょっと甘い卵焼きを作ってあげてるのでしょう。恵美子さんの追憶通りの景を思います。蛇足ですが、セブンイレブンのお惣菜として、2種類並んでいます。「だし巻き」は甘くない。恵美子さんの「出しを効かせただし巻き」、一方で卵焼きはウンと甘い。時々手抜をして昼の蛋白源といたします。断然「だし巻き」派ですが。 (2016年09月17日 (土) 11時20分)[9105]

美保子 > 私はNHKのサラメシという番組が大好きで出かけるときは録画して出かける位なのですが、ほとんどのお弁当に卵焼きが出てきます。そして、男の方が案外、甘い卵焼きがお好きなようなのです。そのことを思い出しました。ひと匙甘いという言葉も野分雲とよく合っていておいしそうな卵焼きが目に浮かびました。
(2016年09月17日 (土) 22時39分)[9124]

宜子 > ひと匙分甘くした玉子焼きに、家族の有り様、親子の情のようなものを感じました。外は台風が近づいているような重たい気配、でも台所から匂ってくる玉子焼きの匂いには、あたたかさも乗ってきます。家族の繋がり見せてもらいました。 (2016年09月17日 (土) 23時23分)[9128]

榮一 > 匙も大匙と小匙では甘さも随分変わりそうです。ご飯にはだし巻きで弁当やサンドイッチの具は少し甘くします。野分雲との関係はあまり感じられませんでした。 (2016年09月19日 (月) 21時16分)[9169]

世話人 > 作者は石田加津子さんです。 (2016年09月20日 (火) 20時25分)[9192]
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11 遠き日の遁走夜の黍畑   投稿者:世話人 (2016年09月12日 (月) 21時54分)[9017]
紫翠 義之 洋子 進二 美鈴 孝子 剛 宜子 (8点)


月番 > 夜の黍畑 皆さまの選評が楽しみです。  (2016年09月13日 (火) 15時03分)[9040]

義之 > 実景が見えにくい、やや観念的な句である。黍といえば、五穀の一つであるが、山間地の畑など、稲が耕作できない農地で栽培されるといった、マイナーなイメージがある。若き頃、山間の貧しき農家を飛び出し、都会に出て行った作者の、遠き思い出の一句なのであろうか。 (2016年09月14日 (水) 11時55分)[9057]

洋子 > 戦争中の脱走兵か、人目を忍ぶあいびきか・・・。よくはわかりませんが夜の黍畑の魅力にひかれていただきました。 (2016年09月16日 (金) 09時04分)[9076]

> 沖縄や奄美郡島には広い砂糖黍の畑がある。北海道なども市場へ出荷する為の、玉蜀黍の専業農家もあると思う。眺めたのか、その辺を通ったのか、黍畑は現実の畑であり、その際に遠き日が甦ったと私は採った。この遠き日は熾烈をきわめた太平洋戦争に敗れた、その敗戦時の混乱ではないだろうかと疑った。遁走は「逃れ去ること」「敵前から遁走する」である。遁走は逃げるにマイナスの部分が付加されている。敗戦時の沖縄の地上戦もそうだし、旧満州など大陸の混乱も思われる。当時の大陸の高粱(コーリャン)畑を、兵士も一般人も混乱の中を逃げた屈辱の遁走である。あの「ざわわざわわ」の黍畑の夜である。 (2016年09月17日 (土) 12時13分)[9107]

孝子 > 遁走は遠い遠い昔のこと、そして現実としての、マイナーな黍畑、上手な構成と思いました。またマイナーな記憶もみちたりた現実があるから詠めるのかもとおもいました。 (2016年09月17日 (土) 18時27分)[9117]

進 二 >  終戦間際の満州に於ける餓えたソ連兵から必死に逃れようとしてその多くが命を落としてしまった移住者達の女子供の惨劇を詠むには「遠き日の」では、言葉が足らないと思いますので、この句、私は、まだ学校に行っていた頃の果樹園やとうもろこし畑での必死の「遁走」を懐かしく思い出しての句と受け止めました。少しオーバーに「遁走」としたのは俳諧味かと。 (2016年09月18日 (日) 14時05分)[9145]

榮一 > 小学校の時、中国大陸で売られた少女が黍畑を走って逃げるモノクロ映画を見たことを覚えている。広大な黍畑を少女がやみくも走るシーンで映画は終わりでした。少女の名前は「ヤンシー」だつたと思います。遁走はやはりきつい響きです。トウキビなどを盗んでの事ではなさそうです。 (2016年09月19日 (月) 21時34分)[9170]

世話人 > 作者は安田循子さんです。 (2016年09月20日 (火) 20時27分)[9193]
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12 人去れば秋風通ふ吊り鏡   投稿者:世話人 (2016年09月12日 (月) 21時53分)[9016]
杏花 洋子 淳子 吉章 鈴子 (5点)


月番 > 秋風と吊り鏡 深とした静かさを感じます。 (2016年09月13日 (火) 15時12分)[9041]

洋子 > 人がいるときは気が付かないのですが、誰もいなくなった部屋でふと秋風に揺れた吊鏡。他の季節では感じられない寂寥感を感じました。 (2016年09月16日 (金) 09時08分)[9077]

鈴子 > 秋風通ふ吊り鏡、風情のある句と思い頂きました。欲を言えば秋風通ふ吊り鏡に「ば」は強すぎるように感じました。 (2016年09月17日 (土) 19時56分)[9120]

世話人 > 作者は主宰先生です。 (2016年09月20日 (火) 20時28分)[9194]
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13 冬瓜に座り心地の良き日かな 投稿者:世話人 (2016年09月12日 (月) 21時52分)[9015]
義之 淳子 オサム 眞佐子 宜子 千尋 吉章 (7点)


月番 > 冬瓜の座り心地の良き日  幸せそうですねぇ。 (2016年09月13日 (火) 15時19分)[9042]

義之 > 「座り心地の良き日」と、「冬瓜」の取り合わせに惹かれて頂きましたが、助詞の「に」の座りの悪さが気になったのは、「や・・・かな」のスタイルを避けた為でしょうか。私の好みとしては、「冬瓜や・・」と、しっかり切って、「・・・座り心地の良き日差し」等、「・・かな」を避ける手立てを考えたいと思いました。あるいは月番様の書かれたように、「冬瓜の座り心地の良き日かな」と一物仕立ても、味わい深いものがあります。 (2016年09月14日 (水) 11時17分)[9055]

循子 > 冬瓜に、とあるので、冬瓜にとって座り心地が良いのが、それとも人が冬瓜に座ることが心地良いのか、迷いました。上記のおふたりが書かれたように、「冬瓜の」の意でしょうか? (2016年09月14日 (水) 21時04分)[9060]

惠美子 > 私も「に」だから 散文的で頂かなかったのですが、「の」なら・・大きな冬瓜のすわり心地のように読めますので・・?? 作者は冬瓜に座ってご機嫌なのですよねぇ!? (2016年09月15日 (木) 12時51分)[9063]

月番 > 「の」に月番が変えてしまいました。他の方々はいかがでしょうか。 (2016年09月15日 (木) 21時42分)[9070]

オサム > 私も「の」の方が好きです。 (2016年09月16日 (金) 01時09分)[9074]

洋子 > 私も循子さまのように、冬瓜に人が座るのか、冬瓜が大地に座るのかわかりませんでした。
(2016年09月16日 (金) 09時22分)[9079]

吉章 > 「冬瓜にとっては」と解釈すべきでは無いでしょうか?私はそのつもりの「に」で戴きました。微妙ではありますが「の」とは異なった冬瓜が描かれます。
(2016年09月17日 (土) 16時18分)[9109]

眞佐子 > 私も「冬瓜にとっては」と取りました。冬瓜を栽培しますと沢山の実がごろごろと付きますので、冬瓜にとって座り心地の良い日があるのではないかとおもいました。 (2016年09月17日 (土) 17時18分)[9110]

宜子 > 冬瓜のようなどっしりした物にも、のんびりする陽気の日がありそうな気がします。「冬瓜」ならではと思いました。ちなみにスイカでも、瓜でもしっくりこなかったです。「とうがん」でした。 (2016年09月17日 (土) 23時38分)[9130]

千尋 > 冬瓜の上に座ることができるということが(食べ物の上に座るなんて!)考えられなかったので、あの丸くてでっかい歪な球形の物体の座り加減と思っていただきました。あの物体がきちっと座ったらさぞやスッとしたに違いない。 (2016年09月17日 (土) 23時40分)[9131]

榮一 > 冬瓜「に」がしっくりこなかつたです。 (2016年09月19日 (月) 21時38分)[9171]

世話人 > 作者は石田剛さんです。 (2016年09月20日 (火) 20時29分)[9195]
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14 一打目のホールインワン秋うらら  投稿者:世話人 (2016年09月12日 (月) 21時51分)[9014]
寿美 直 (2点)


月番 > 思わず拍手したのでしょう か? (2016年09月13日 (火) 15時21分)[9043]

寿美 > 今や元気なのは老人ばかり。我が老人会も朝からグランドゴルフを楽しむ元気な年寄りばかりで楽しいばっかりです。ましてやホールインワンでもしようものなら、どこからそんな声が出るのーて大騒ぎです。 (2016年09月16日 (金) 17時00分)[9086]

> グランドゴルフでは、ホールインワンをすると、総打数より3打引いてくれます。上手な人ほど、狙うものです。私も狙つています。 (2016年09月18日 (日) 08時23分)[9136]

榮一 > 一打目だからホールインワンなので。 (2016年09月19日 (月) 21時39分)[9172]

世話人 > 作者は佐藤美鈴さんです。 (2016年09月20日 (火) 20時30分)[9196]
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15 狗尾草漕ぎし少年闇深む 投稿者:世話人 (2016年09月12日 (月) 21時50分)[9013]
淳子 眞佐子 (2点)


月番 > 狗尾草を漕ぐ 少年 選評宜しくお願いします。  (2016年09月13日 (火) 15時26分)[9044]

眞佐子 > 狗尾草の丈は70〜80pだとおもいますので、大人にとっては漕ぐこともないのですが、大人の笹漕ぎのように、少年の狗尾草を漕ぐ姿がみえてきました。日が暮れてきますと心細さも加わって闇深むもわかるような気がします。幼い頃を思い出しました。 (2016年09月17日 (土) 17時32分)[9111]

循子 > 漕ぐというのは、芒原をかき分けて進むような状態をいうのですね?申し訳ないことに、全く意味が判りませんでした。眞佐子さんのお陰でちょっと見えてきました。 (2016年09月17日 (土) 21時39分)[9122]

榮一 > 狗尾草をかき分けている少年をイメージできませんでした。闇深むも言い過ぎのようです。言っても「猫じゃらし」ですから。 (2016年09月19日 (月) 21時46分)[9173]

世話人 > 作者は伊藤保子さんです。 (2016年09月20日 (火) 20時31分)[9197]
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16 本堂の屋根の修復雁渡る 投稿者:世話人 (2016年09月12日 (月) 21時48分)[9012]
杏花 紫翠 保子 孝子 剛 宜子 直 千尋 美保子 (9点)


月番 > 私の町の本門寺さんでもたまに見かける風景です。 (2016年09月13日 (火) 15時28分)[9045]

美保子 > あまり、記憶に自信がないのですが、ずいぶん昔、奈良に行った時、ちょうど、唐招提寺(だったと思うのですが)の修復中で、瓦をたくさん集めて屋根の修復をしていたのだろうと思うのですが、その事を思い出して、大きな景でいい句だなあと思いました。
(2016年09月17日 (土) 22時49分)[9125]

> 今春日大社が屋根の修復をしております。多大な費用と期間をかけ近くお披露目があるようです。楽しみです。 (2016年09月18日 (日) 11時28分)[9143]

> 途中なのか終わったのか判然としないが、修復とは元に戻すと言う意味が有る。歴史のある古い建築物なのだろう。昭和とか平成の大修復とか修理と呼ばれた、有名な寺院のテレビのドキュメンタリーも見た記憶がある。特徴のある屋根の上を鳥が渡る、景色は壮大で大きい。 (2016年09月19日 (月) 09時52分)[9152]

榮一 > 寺の本堂の大屋根の修復と雁渡るです。取り合わせにやはり既視感が漂います。 (2016年09月19日 (月) 21時48分)[9174]

世話人 > 作者は松谷眞佐子さんです。 (2016年09月20日 (火) 20時32分)[9198]
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17 分からぬは分からぬで良し菊日和  投稿者:世話人 (2016年09月12日 (月) 21時43分)[9010]
   淳子 孝子 循子 千尋 美保子  (5点)


月番 > 「菊日和」にゆったりとした雰囲気が広がるようです。 (2016年09月13日 (火) 15時32分)[9046]

千尋 > 子供の頃は菊なんてと思っていましたが、この頃じっくり眺めるとなかなか風情のある花だなあと思います。
この句は「菊日和」に妙に納得させられてしまいました。 (2016年09月16日 (金) 15時40分)[9082]

循子 > 中七までの措辞はポンと投げやりな感じがしますが、「菊日和」を置かれたことで、そう開き直っている人物像が見えてきて楽しい。檜紀代さんだったかしら、「どっちみち地獄行きなり日向ぼこ」という句を思い出しました。 (2016年09月17日 (土) 00時18分)[9095]

惠美子 > 私のような鈍い者には ちょっと読み取りにくい句ですが、少し強引に「考えて理解しろ」と言われているようです。 菊日和がそう思わせるのでしょうね。 (2016年09月17日 (土) 07時43分)[9102]

循子 > 「考えて理解しろ」と言う気は、端っからこの主人公には無いと思いますよ。 (2016年09月17日 (土) 11時01分)[9104]

孝子 > 上五中七ですっきりといいきって、菊日和でおさめて、気持ちよい感じがしました。菊は日本にとって本当にぴったれな感がします。母は仏前には白い花をあげてねといい、私は大小の白い菊をもとめます。菊の節句、菊日和好きなきごです。潔い句とおもいます。 (2016年09月17日 (土) 18時40分)[9118]

美保子 > 「菊日和」って優しくて素敵な季語だなあとこの句の中に置かれて改めて思いました。「分からぬは分からぬで良し」と言ってもらえたら、ずいぶんと生きやすいだろうと思います。
(2016年09月17日 (土) 23時01分)[9126]

惠美子 > 循子さまありがとうございます。 そこが私の鈍いところですね。 私にはこんな句は詠めない 大先輩の句のように思えたので・「勉強しなさい」と言われているようでしたので・・。 (2016年09月18日 (日) 07時39分)[9133]

循子 > いえ、恵美子さん。 私の読めないことを、恵美子さんが読み込んでおられることが屡々あって、ひそかに「なるほど!そうなのか…」と思うことがよくあります。 (2016年09月19日 (月) 12時00分)[9157]

> 安田さんの言う、開き直りだと、私も思う。「分からぬで良し」と潔い。私の事だが、テレビなどで役者や、お笑い芸人の名が思い出せない事が度々ある。もう老人の域に入ったし、齢がそうさせるのだ、何をあくせく名前をと考えることも無いと、自分自身に言い聞かせている。この句もそんな他愛のないものだろう。悩むものでもない、余裕のようなものが見える。穏やかな菊日和がそうさせるのかも知れない。 (2016年09月19日 (月) 18時42分)[9159]

榮一 > 中七までは好きですが菊日和が端正で厳格で躊躇しました。もっと腑抜けた句にしたらと思います。 (2016年09月19日 (月) 21時52分)[9175]

世話人 > 作者は山内宜子でした。 (2016年09月20日 (火) 20時33分)[9199]
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18 白鷺のつがいの飛翔青田波 投稿者:世話人 (2016年09月12日 (月) 21時42分)[9009]
  杏花 紫翠 洋子 直 (4点)


月番 > 青田波と白鷺 伸びやかさが伝わります。 (2016年09月13日 (火) 15時35分)[9047]

千尋 > 白鷺と青田の季重なりが気になりましたが・・。 (2016年09月15日 (木) 15時43分)[9066]

洋子 > 鷺は季語ではなく、青鷺、白鷺は夏の季語でした。小鷺は留鳥として冬に残るものがある、と少し複雑で、うっかりしてしまいました。白と緑の色彩が美しいと思ったのですが、ちょっと絵はがきみたいでしたね。 (2016年09月16日 (金) 09時18分)[9078]

> 季重なりは、気付きませんでした。ただ奈良斑鳩地方を車で走つていると、この景をよく拝見いたし微笑ましいと思い選句いたしました。 (2016年09月18日 (日) 09時22分)[9138]

榮一 > 色彩も鮮やかで美しい田園の景です。季重なりは気になります。ハッとするものはありませんが難のない句です。 (2016年09月19日 (月) 22時02分)[9176]

世話人 > 作者は渡利寿美さんです。 (2016年09月20日 (火) 20時35分)[9200]
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19 オレンジの腹見え隠れして鶲   投稿者:世話人 (2016年09月12日 (月) 21時41分)[9008]
  ・


月番 > 鶲の特徴も捉えつつオレンジ色がよく効いていると思います。 (2016年09月13日 (火) 15時49分)[9048]

循子 > 樹の枝を飛び移っている鶲を下から見上げている景でしょうか。よくわかる情景だと思いましたが、中七から下五への句またがりが嫌われたのでしょうか? (2016年09月14日 (水) 21時21分)[9061]

榮一 > 見え隠れはヒタキが枝を飛び回っているのでしょう。それにしても全体がヒタキの説明のように思えました。
(2016年09月19日 (月) 22時14分)[9177]

榮一 > それ以上の発見がなそうでした。 (2016年09月19日 (月) 22時15分)[9178]

世話人 > 作者は鈴木美保子さんです。 (2016年09月20日 (火) 20時37分)[9201]
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20 引き継ぎし金のおりんや今朝の秋  投稿者:世話人 (2016年09月12日 (月) 21時40分)[9007]
  惠美子 進二 保子 寿美 美鈴 孝子 剛 宜子 加津子 循子 吉章 (11点)


月番 > おりんと今朝の秋 静かさと緊張感も伝わります。 (2016年09月13日 (火) 15時52分)[9049]

寿美 > 立派な仏壇があり先祖代々が祭られている黒檀や紫檀の立派な仏壇がそして、それを守られている優しくてしっかりした長男のお嫁さんが見えてきます。 (2016年09月16日 (金) 18時09分)[9088]

加津子 > 涼やかなおりんの音色が聞こえてきそうです。家を継いでいく思いが伝わってきました。 (2016年09月16日 (金) 19時52分)[9089]

循子 > 今朝は一際おりんが澄んだ音色に思えて、ああそうだ、今朝はもう立秋なのだと思った。ふとした事に感じるのが秋という季節。ここは「今朝の秋」が上手くおさまっていると感じました。それにしても金のおりんとは、さぞかし長く続いている旧家なのでしょう。 (2016年09月17日 (土) 00時38分)[9097]

惠美子 > 清々しいおりんの音色が聞こえてくるようです。 「今朝の秋」が良いですね。 (2016年09月17日 (土) 07時33分)[9101]

義之 > 「引き継ぎし金のおりん」を詩と捉えるか説明的と捉えるか?私の場合一読した際、後者のイメージが強く、選句を見送りました。因みに純金の、おりんだと数百万円以上するようです。下世話な話で恐縮ですが、相続税対策にさりげなく金のおりんを跡継ぎに遺すという、事例が頭に浮かびました。・・・初盆を控えた立秋の朝、真新しい仏壇の金のおりんの澄んだ音色・・・。皆様の句評を読んだ今、詩情をかみしめ選句をパスしたことを反省しております。 (2016年09月17日 (土) 11時22分)[9106]

孝子 > 義之さんのをみて、そういえば先日仲間内で仏具は相続の対象にならないから、金をのこすと・・うんぬんと話にでたことがありました。もとより、我が家は関係がないのでいいかげんに聞いてましたが、本当はどうなのかと、義之さんのをみて、かんがえてしまいました。下世話ですいません。句としては今朝の秋で澄んだおりんが響いたように感じていただいたのですが。 (2016年09月17日 (土) 18時57分)[9119]

進 二 >  金のおりんの音に、改めて跡を取ることの重み・責任感を噛み締めている、そんな今朝の秋、いいと思いますね。(ちなみに、おりんに加工すると、地金の三倍近くの価格で買うことになりますので、いい対策とは、ならないようですね。世間話になりますが。) (2016年09月18日 (日) 14時22分)[9146]

> 大きな仏壇とは言っていないが、大きな家の仏壇が見えてくる。敬虔な仏教徒の家には旧家等もあり、代々と引き継がれた仏壇がある、金のお鈴もご先祖様に繋がっているのだ。我が家も仏教徒であった母が父の為に設えた小さな仏壇が引き継がれている。金のお鈴(りん)ではないが、暑さも去ったこの季節には澄んだ涼やかな音を聞かせるに違いない。 (2016年09月19日 (月) 10時25分)[9153]

循子 > 私の生家は代々お金とは無縁でしたから、引き継いだおりんも当然のことながら金ではありませんでした。お盆の前に真鍮磨き(ブリキ缶入り?)で父と磨き、ピカピカになると、子供心に嬉しかったものです。懐旧の思いもあって惹かれました。 (2016年09月19日 (月) 11時13分)[9155]

榮一 > 仏壇を引き継ぐことは家を引き継ぐことになるのでしょう。おりんの音と今朝の秋は良く響きます。それだけにかえって重いものを背負った感じです。類そう感はありますが悪くない句です。 (2016年09月19日 (月) 22時22分)[9179]

世話人 > 作者は若林千尋さんです。今月の最高点を得られました。つきましては来月の月番をお願いします。 (2016年09月20日 (火) 20時38分)[9202]
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21 先付の走り銀杏伊万里猪口  投稿者:世話人 (2016年09月12日 (月) 21時38分)[9006]
  惠美子 義之 保子 寿美 眞佐子 加津子 循子 鈴子 主宰 (10点)


月番 > 漢字の中に一文字の平仮名。選評が楽しみです。 (2016年09月13日 (火) 15時55分)[9050]

義之 > 小料理屋の景が良く見え、リズムよく、色彩感豊かに、小粋な感じが伝わってきます。 (2016年09月14日 (水) 11時26分)[9056]

惠美子 > お取りになられた方々は お酒のお好きな方には避けて通れない句のようですねぇ!? 作者もお酒大好きな方と感じました。 (2016年09月15日 (木) 13時21分)[9064]

寿美 > はしりものを料理に使う場合は、家庭では高くて手が出ない。この場合は日本料理の立派な会席膳ではなかろうかと想像した。伊万里の陶器市にも通い色々そろえていたが玄海地震でめちゃくちゃに落ちて割れて、残念至極でした。絵付けも色合いも良く、銀杏の色も見えてその場の雰囲気も見えるような句でした。 (2016年09月16日 (金) 18時02分)[9087]

鈴子 > 至福を味わった?句でした。走り銀杏のつややかさ、私好みの伊万里の猪口。ひとくち含んだような気分になりました。 (2016年09月16日 (金) 21時59分)[9091]

循子 > 俳句とはこういうものですぞ、と言われているようです。 (2016年09月17日 (土) 00時54分)[9099]

眞佐子 > 走り銀杏と伊万里猪口が良かったです。飲めない私もちょっと飲めたような気になりました。 (2016年09月17日 (土) 17時41分)[9112]

加津子 > 日本人に生まれて良かったと思う句でした。 (2016年09月19日 (月) 15時38分)[9158]

榮一 > 焼き銀杏と伊万里の猪口と来れば新走りです。京の割烹です。 (2016年09月19日 (月) 22時27分)[9180]

世話人 > 作者は樋口進二さんです。 (2016年09月20日 (火) 20時39分)[9203]
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22 秋暑し読めぬ碑文字をふり返る 投稿者:世話人 (2016年09月12日 (月) 21時37分)[9005]
  杏花 美鈴 直 加津子 (4点)


月番 > 碑文字、ふり返る 何か感じるものがあったのでしょうか。  (2016年09月13日 (火) 16時00分)[9051]

加津子 > 何か気になってふり返る、何気ない動作の一瞬を切り取った句とおもいました。 (2016年09月16日 (金) 20時02分)[9090]

循子 > 「碑文字を」の「文字」は要らないのでは?「碑(いしぶみ)」で事足ると思ったのですが…。 (2016年09月17日 (土) 00時47分)[9098]

惠美子 > 「いしぶみ」なら・リズムが良いですね。 (2016年09月18日 (日) 07時47分)[9134]

> 碑は多くの寺、神社で拝見しますが、読めぬ場合が多い、ただ案内書に説明があり振りかえつて見直す大半の方が同じ感じだと思いますが。 (2016年09月18日 (日) 09時39分)[9139]

月番 > 碑の中の読めない文字が気になって振り返ったのであって「碑」そのものとは違うような気がするのですが、作者さんいかがでしょうか。 (2016年09月18日 (日) 23時59分)[9151]

循子 > 月番さんのしご指摘もその通りかと思いますが、「読めぬ」という表現はすでに「文字」であることを含んでいると思うのです。 (2016年09月19日 (月) 11時22分)[9156]

榮一 > 文字はやはり余分な感じです。 (2016年09月19日 (月) 22時35分)[9181]

世話人 > 作者は新保吉章さんです。 (2016年09月20日 (火) 20時42分)[9204]
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23 かそけくも鼻唄まじり鳳仙花 投稿者:世話人 (2016年09月12日 (月) 21時36分)[9004]
   主宰 (2点)


月番 > 鼻歌と鳳仙花、鳳仙花は少し揺れたのでしょうか。 (2016年09月13日 (火) 16時04分)[9052]

榮一 > 軽いかすかな鼻歌です。心が少し弾んでいるのです。鳳仙花から導き出されたことは遠い昔のことなのでしょう。鳳仙花もあまり見かけなくなった花です。それだけに懐かしさを感じたのです。 (2016年09月19日 (月) 22時48分)[9182]

世話人 > 作者は枡室杏花さんです。 (2016年09月20日 (火) 20時44分)[9205]
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定例句会 投稿者:世話人 (2016年09月12日 (月) 21時35分)[9003]

  ただいま準備中 (^_^)  

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八月定例句会 投稿者:世話人 (2016年08月12日 (金) 22時00分)[8792]
 句会の皆様、残暑お見舞い申し上げます。
全国的に猛暑続きの様子ですが、こちら東京では朝夕涼しく、昼間も少しだけ凌ぎやすい日が昨日、今日と2日ほど続き、命拾いをしております。そして、今夜は満天の流星群が屋上から眺められて、メダルラッシュのオリンピック中継と合わせて、また眠れない夜になりそうです。
それでは、お待たせしました。選句が揃いましたので、八月の句会を始めます。 
主宰先生、梟夢庵先生、今月もご指導ご教示のほど宜しくお願い申し上げます。
なお、梟夢庵先生、投句はございますがご都合により、選句はありません。ご了承下さい。
今月の月番は、太田鈴子さんにお願いします。皆様のコメントお待ちしています。  宜子

     句会 19日(金)まで  作者発表 20日(土)


鈴子 > いっとき涼しくなりましたがまだまだ残暑が厳しい毎日です。八月の月番は太田鈴子が務めることになりました。テレビのオリンピック観戦あり?とお忙しい事とは存じますが、書き込みの方も宜しくお願い申し上げます。
主宰先生、梟夢庵先生猛暑の毎日ですが、今月もご指導ご教示のほど宜しお願い申し上げます。 (2016年08月13日 (土) 09時44分)[8793]

月番 > 句会も中盤になりました。地域によっては旧盆中だったりお忙しい時期でしょうが書き込みの方も宜しくお願い致します。 (2016年08月16日 (火) 15時12分)[8891]

月番 > 句会も今日が最終日となりました。まだお時間がありますのでご発言のおありの方は宜しくお願い致します。 (2016年08月19日 (金) 18時36分)[8942]

世話人 > 期日が来ましたので、ただ今、作者を発表しました。
今月は猛暑の中、また旧盆をはさんでの句会にも関わらず皆様から示唆に富む書き込みを頂きました。
主宰先生からは、各句に亘ってのご教示をいただきました。有り難うございました。まだしばらく残暑は続くと思われます、どうぞ皆様ご自愛くださいますよう。 (2016年08月20日 (土) 16時43分)[9000]

月番 > 句会の期間中猛暑続きで大変なところ大勢の方々にご参加を頂き本当に有難うございました。至らない月番だったこと申し訳なく思っております。主宰先生有難うございました。今日は夕方まで外出していて皆様にお礼が遅くなり失礼してしまいました。台風の予報もあり残暑もまだまだ続くようですね。どうか皆様ご自愛下さいますように。 (2016年08月20日 (土) 20時41分)[9001]

月番 > 句会のお世話を頂いた宜子さん、ほんとうに助けて頂きました。有難うございました。お疲れさまでした。毎月の事ゆえ世話人さんの大変さが目に見えるようです。改めてお礼を申し上げます。有難うございました。この先も暑い日が続きそうです。どうぞご自愛下さいますように。 (2016年08月21日 (日) 08時34分)[9002]
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1 広島忌乙羽信子を想う朝  投稿者:世話人 (2016年08月12日 (金) 21時57分)[8791]
 ・


月番 > 乙羽信子といえば私は百万ドルのエクボを思い浮かべますが。共感を得られなかった点はどんなところでしょか? (2016年08月13日 (土) 09時49分)[8794]

洋子 > 乙羽信子といえば、戦後初めて原爆を取り上げた映画「原爆の子」が思い出されます。そのこととの関連ではないでしょうか。 (2016年08月14日 (日) 11時46分)[8830]

進 二 >  ああ「原爆の子」との関連でしたか。「想う朝」辺りが少し緩かったのでしょうかね。洋子さん、いいサポート有難うございました。 (2016年08月15日 (月) 09時42分)[8863]

榮一 > 映画の「原爆の子」ですか。乙羽信子・・なんだろうとぼんやりした感じだけが残りました。 (2016年08月19日 (金) 20時37分)[8945]

世話人 > 作者は枡室杏花さんです。 (2016年08月20日 (土) 16時05分)[8975]
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2 血縁や時に疎まし瓜の蔓  投稿者:世話人 (2016年08月12日 (金) 21時56分)[8790]
 惠美子 紫翠 孝子 吉章 剛 循子 加津子 (7点)


月番 > 血縁やで切れてますが、疎ましいのは血縁?それとも瓜の蔓でしょうか? (2016年08月13日 (土) 09時58分)[8795]

惠美子 > 疎ましいのは 血縁と読みました。  瓜のつるは緑のカーテンとして 日射を避け・目の保養にもなりますが・・元気が良すぎて手間のかかることも・・? (2016年08月13日 (土) 14時27分)[8814]

孝子 > パソコンが調子悪くて新しいのを依頼中ですが、使える時が時々あるようになったので、できる時はコメントをいれます。血縁やできれているので疎ましいのは蔓ですが、この場合は両方にかかってるとよみました。 (2016年08月14日 (日) 14時29分)[8840]

循子 > 確かに「や」できれが入っていますから、形は二句一章ですが意味上は繋がっていると思います。だから「血縁のときに疎まし瓜の蔓」でも同じことになりそうです。私は小説や映画で評判だった天河神社にある句碑の一つがすぐ浮かびました。≪能の地の血脈くらき天の川  角川春樹≫です。これは掲句と関わりもありません。しかし血縁・血脈いずれも暗く疎ましい一面があることも現実です。また瓜に限らず蔓というもの、とんでもない場所へ伸びたり、季節の終わりに片づけるにも力は要り、「時に」うるさく感じるものです。 (2016年08月15日 (月) 13時35分)[8866]

> 縦横に延びる瓜の蔓を眺めながら、心の奥底に残る澱のような事だろうと思う。「疎ましき」は、瓜の蔓にも血縁にも係るが、時にはと云っているので血縁の方が重たいと思う。考え込むけれど、女性なら嫁ぎ先があって、この時期には親の顔を見るために帰省する、その家の血縁者たちとの葛藤も該当する。この句は、成長を続ける瓜の蔓だけが即物であり、今は穏やかだが、年を経て時には疎ましかったと述懐しているように思う。考えすぎならご容赦を。 (2016年08月16日 (火) 11時36分)[8881]

紫翠 > 取り合わせが良かった。循子さんのご指摘のように、付きすぎの感があるので、「や」を使用していても内容的に一句一章と思います。 (2016年08月16日 (火) 12時04分)[8882]

加津子 > 母方の従妹会なるものを年一回開いているのですが、気の合う人がいないので欠席にしたいのですが、付き合いがが悪いと言われるし。今の私の状況にぴったりあてはまるので頂きました。 (2016年08月17日 (水) 14時31分)[8896]

榮一 > 「血縁」で「疎まし」は感情が濃く出過ぎのように思います。血縁ではなくさらりと言い放したほうがいいように思います。 (2016年08月19日 (金) 20時44分)[8947]

世話人 > 作者は渡利寿美さんです。 (2016年08月20日 (土) 16時06分)[8976]
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3 海峡の色の変りて秋立ちぬ 投稿者:世話人 (2016年08月12日 (金) 21時55分)[8789]
 千尋 洋子 美保子 眞佐子 鈴子 (5点)



月番 > 大きな景が見えてきますね。 (2016年08月13日 (土) 09時59分)[8796]

洋子 > 立秋のころは実生活の中では一番暑い季節で「そよりともせいで秋立つ事かいの」(鬼貫)という頃です。が、自然は着実に移り変わっていて海峡の色が変わってきている、、、ということに気づかれたのでしょう。観察が細やかで大自然の移り変わりを感じさせていただきました。 (2016年08月14日 (日) 13時57分)[8837]

美保子 > 洋子さんの書いていらっしゃる句「そよりともせいで秋立つ事かいの」を例句で読んで、よくぞ私たちの気持ちをうまく詠んでくださった、と思ったものです。それでも、海の近くに住んでいらっしゃる方、あるいは海を眺めながら、通勤していらっしゃる方などには、色が変わっていることもきっとわかるのだろうと、うらやましく思いました。
(2016年08月15日 (月) 19時09分)[8873]

千尋 > 毎日のように、海の色を見ているとたいかに色は変わっていきます。
そして、地上より少し早めに季節が進んでいるのが確かに分かります。海の色と海の温度の関係の詳しいことは分かりませんが、常に感じます。
既視感はありましたが、いっつも思っていることを句にしていただいたのでいただきました。 (2016年08月16日 (火) 00時05分)[8875]

眞佐子 > 昔は窓を開けると遠くに海が見える所に住んでいましたが、今は乗り物で出かけなければ海は見えませんが、秋になるとだんだん海の色が濃くなって来ると思います。海の色の変わる様子をうまく一句にされたとおもいます。 (2016年08月17日 (水) 19時51分)[8912]

鈴子 > 毎日見慣れている筈の海峡。ある日を境に海峡の色が変わったと感じられた作者さんのしなやかな感性が感じられました。 (2016年08月19日 (金) 18時58分)[8943]

榮一 > 句の成り立ちは海峡の海の色が変わったことによって立秋になったかのようです。立秋の声を聴いたから海峡の海の色が意識されたのではないかとおもいます。変わりてと続けるのは良くないと思います。 (2016年08月19日 (金) 20時56分)[8948]

世話人 > 作者は村上直さんです。 (2016年08月20日 (土) 16時07分)[8978]
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4 八千の金魚撩乱かの子の死  投稿者:世話人 (2016年08月12日 (金) 21時53分)[8788]
  惠美子 (1点)


月番 > 八千の金魚繚乱かの子の死。選をされた恵美子さんはどう捉えたのでしょうか。 (2016年08月13日 (土) 10時07分)[8797]

惠美子 > かの子さんの人柄を巧く表現されたと思いました。  ただ、かの子忌は春なので・「死」とされたのかと思いますが、季語の夏(金魚)と忌日の春との関係が私の頭の中でごちっごちゃしております。 (2016年08月13日 (土) 14時47分)[8815]

月番 > 恵美子さん、早速有難うございました。恵美子さんのご指摘どうりと思います。「かの子の死」とした事で句が読み取りづらくなった様にも思います。 (2016年08月13日 (土) 15時25分)[8822]

作者 > 昔々に岡本かの子の金魚繚乱すみませんりょうの手編の字がでません。の本をよんでずーと残っていて、アクアリュウムの八千匹の金魚の展示を見た時に、かの子がよみがえりましたが、なにせ限られた中はじめ詩だったのですがやはり違うし亡くなってから今よみがえった世界と思ったのですが、どなたかいいアイデアを出していただけたらと念じます。 (2016年08月14日 (日) 14時43分)[8841]

循子 > 岡本かの子≪金魚撩乱≫、その、かの子の生き方を書いた≪かの子撩乱≫と二つが浮かぶので、どちらを詠みたかったのだろうと、迷いました。月番さまや恵美子さんのお書きになってる通り、「かの子の死」も曖昧な出方をしているので、句の世界が見えてきませんでした。お盆の時期とは言え「死」も暗くて、効いているとは思えず、もっとかの子について具体的なものを出されたらどうかと口幅ったいことを思っております。 (2016年08月14日 (日) 16時18分)[8852]

月番 > 作者さん、循子さん有難うございました。アクアリュウムの八千匹の金魚の展示をご覧になられた作者さん、圧巻だったでしょうね。ネットで見ましたがほんとにきれいですね。循子さんの書いておられるように、もっとかの子について具体的なものを出されたらどうかとを参考にされたら如何でしょうか。 (2016年08月14日 (日) 22時42分)[8857]

作者 > 循子さん月番さんありがとうございます。たしかにかの子には金魚・・のほかにかの子・・もありましたね。むずかしいです。また悩んでみます。ありがとうございました。
(2016年08月15日 (月) 22時32分)[8874]

榮一 > 「金魚撩乱」で作者の岡本かの子が出てくることを思えば「かの子の死」はあまり意味のないことのような気がします。特にかの子の「死」は過去の事でありイメージが鮮明ではないからです。 (2016年08月19日 (金) 21時06分)[8949]

榮一 > それに作者との係わりもよくわからないようです。 (2016年08月19日 (金) 21時08分)[8950]

世話人 > 作者は久野孝子さんです。 (2016年08月20日 (土) 16時08分)[8979]
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5 万緑やお城の見えるレストラン 投稿者:世話人 (2016年08月12日 (金) 21時52分)[8787]
 洋子 鈴子 保子 (3点)


月番 > 情景の見える句ですね。洋子さん、保子さん宜しくお願いします。 (2016年08月13日 (土) 10時14分)[8798]

洋子 > お城の見えるレストラン、は、全国的に数えきれないくらいあると思いますが、今年の全国大会を主催した地域のものとしてはすぐに雄大な姫路城を借景にしたあのレストランのことが思い浮かびます。素晴らしい眺めで、このレストランでよかったと、誇りにさえ思いました。 (2016年08月14日 (日) 11時39分)[8829]

鈴子 > お城の中入ったのも姫路城が初めてでした。やはりあのレストランの事を思い出しました。 (2016年08月14日 (日) 22時51分)[8858]

保子 > お城の見えるレストラン 全国大会のあの日あの時を思い出しました。これからもこの句と一緒に思い出す事でしょう。 (2016年08月17日 (水) 21時36分)[8921]

榮一 > スケッチ風で特徴がなくて平凡のようです。 (2016年08月19日 (金) 21時11分)[8952]

世話人 > 作者は小川紫翠さんです。 (2016年08月20日 (土) 16時09分)[8980]
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