玄鳥 定例句会

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22 機窓より山の花見る帰国かな 投稿者:世話人 (2016年04月12日 (火) 21時19分)[7906]
直 剛 寿美 淳子 (4点)


月番 > 海外からの帰路、その窓から見えたのは満開の桜たち、日本の春です。 (2016年04月13日 (水) 05時59分)[7950]

> 機窓から見る花は又すばらしい。どこから帰国されたか嬉しそうですね。 (2016年04月13日 (水) 16時07分)[7963]

寿美 > 空から見る桜。あーやっと日本に帰ってきたとの思いは、梅でも松でもなく、やっぱり桜ではなかろうかとと思いました。 (2016年04月15日 (金) 12時31分)[8010]

月番 > 日本人にとって、桜は「the花」なのですね。 (2016年04月15日 (金) 17時26分)[8024]

> 機上から見下ろす日本列島は、まさに極彩色の地図そのままを見るようである。
春には桜、冬には高山の雪、四季のある国の特色である。大きな空港は殆ど太平洋側にあって、好天なら紀伊半島辺りの桜の名所もはっきりと望める筈だ。山の花なら吉野山辺りか。最近高所平気症なる言葉を目にしたが、羨ましい。いつの間にか高い所が苦手になっていた。スカイツリーなんてとんでもない。
(2016年04月18日 (月) 11時09分)[8079]

榮一 > 報告のようで。 (2016年04月19日 (火) 10時25分)[8104]

世話人 > 作者は樋口進二さんです。 (2016年04月20日 (水) 06時17分)[8130]
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23 東京に残る富士講花の昼 投稿者:世話人 (2016年04月12日 (火) 21時17分)[7905]
 紫翠 オサム 宜子 主宰 (5点)


月番 > 関東に住む者には、富士山は身近です。ビルに遮られなければどこからでも見えます。 (2016年04月13日 (水) 06時02分)[7951]

循子 > 二、三年前になりますか、梟句会のお江戸吟行を思い出しました。品川神社で富士登山が出来るという。あれも江戸の富士講の人々が手軽に浅間神社へお参りできるように富士山を模して作った富士塚と教わりました。ヒイヒイ言いながら鎖に掴まり、お山へ登った気分にさせて頂きました。富士講そのものは夏の季語のようですが、そのことは知りませんでした。山岳信仰に講は付き物なのですね。関西では大峰講。 (2016年04月15日 (金) 21時10分)[8031]

美保子 > 関東地方では富士山詣での為にお金を貯めて、皆で出かけたそうですが、小説か何かで読んだ記憶があるのは、行けない人の為に小さな富士山を作って、そこに詣でるだけでも十分ご利益があるというのを読んだことがあるのですが、どなたかご存じないですか。 (2016年04月15日 (金) 21時13分)[8032]

宜子 > 美保子さん、ネットで「品川神社」検索してみてください。「富士塚」が出てきます。2分で富士登山と同じご利益です。私も関東支部の吟行で行ってきました。 (2016年04月15日 (金) 21時55分)[8035]

孝子 > 富士講は夏の季語花の昼は花で春。季違いは気にならないのでしょうか。 (2016年04月16日 (土) 00時14分)[8036]

美保子 > 宣子さま、いい情報を教えてくださってありがとうございます。品川神社も素敵ですね。五合目とかあるので、びっくり。東京都内に「富士塚」が随分沢山あるのですね。それにしても、季違いの事はどうなのでしょうか。 (2016年04月16日 (土) 21時56分)[8052]

紫翠 > 「冨士講」は具体的に「富士塚」が良いように感じました。内容的にもスッキリすると思います。 (2016年04月16日 (土) 22時13分)[8058]

惠美子 > 紫翠さまの仰るように「富士塚」とすれば 季違いではなくなるのでは・・。 (2016年04月17日 (日) 07時24分)[8064]

美保子 > なるほど、季違いの問題も「富士塚」でいいのですね。それにしても、私の「小さな富士山」の表現に自分で書いておきながら、笑ってしまいました。知らないということはだめですね。今週もいっぱい学ばせて頂いています。 (2016年04月18日 (月) 17時30分)[8085]

榮一 > 残るにも富士講にも不満は残りましたが。庶民の歴史と長屋の花見が出てきました。 (2016年04月19日 (火) 10時09分)[8102]

世話人 > 作者は若林千尋さんです。 (2016年04月20日 (水) 06時18分)[8131]
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24 のどけしや秘話を並べる古本屋 投稿者:世話人 (2016年04月12日 (火) 21時14分)[7904]
惠美子 吉章 紫翠  直 義之 循子 杏花 眞佐子 剛 加津子
 淳子 (11点)


月番 > 本屋の平積みに「〜秘話」ちょっと目が止まります。 (2016年04月13日 (水) 06時04分)[7952]

義之 > 少しでも客の気を惹くようにとの店の思いが伝わってきます。しかしながら奥のレジに座っているのは、生真面目な老店主、書棚には直ぐには売れそうにもない古書ばかり、そんな景が見えてきました。 (2016年04月13日 (水) 15時07分)[7958]

> のどかな日、古本屋を回って秘話の本をさがしている、うらやましい限りです。 (2016年04月13日 (水) 16時11分)[7964]

惠美子 > 老店主の眼鏡の中の瞼が垂れて うとうとしている景が浮かびました。 これと言って用のない客がちらほら・・。 (2016年04月15日 (金) 09時57分)[7993]

杏花 > 神戸も古本屋が少なくなりました毎週お稽古に神戸平野の市場を抜けるとバス通りに古本屋があり買い取り致しますの看板を見かけます見たままかとおもいきや11点もびっくりです頂いて嬉しくなりました。 (2016年04月15日 (金) 10時30分)[7998]

月番 > 義之さん、惠美子さんのコメントにありますように、「古本屋」の店主は「老店主」ですね。仕事柄、神田の古書店街にリュックを背負って時々行きます。神田の「古書店」の店員はムーミンのスニフ。もしくは子ども番組のお兄さんみたいな人が多いです。「古書店」と「古本屋」も、字の違いだけでなく、イメージされるものも違うようです。 (2016年04月15日 (金) 17時36分)[8025]

紫翠 > 中七に工夫の余地があるように思います。 (2016年04月16日 (土) 22時19分)[8059]

循子 > 私みたいなミーハーは、「〇〇秘話」とあれば、新本、古本を問わず一応は手が伸びてしまう。私の興味はいわば覗き見のレベルなのですが。この古本屋さんもなぜか秘話好きらしい。それを並べ売ってるとは、興味深々。場所を教わって、行きたいくらいです。まさか秘話専門ということではないでしょうが、中七からすれば、かなりの秘話モノを揃えているのでしょうか。儲けも気にせず、この店主まことに、のどけしや…です。 (2016年04月17日 (日) 12時32分)[8074]

> 中七が曖昧な気もするが、その昔、カストリ雑誌と呼ばれる怪しい本が有った。言わずと知れた戦後の混乱期に氾濫した物である、名前は書くまい。またその時代は発禁に為るような本も有ったが、現代では時代のレベル?が上がり、発禁になどになるはずも無い。秘話と云う言葉から、そんな事をこの句から思った。定義はあるけれど、古書店と古本屋はおおむね一緒と思う。居眠りをしているような店の主も納得できる、この世は平穏なのだ。 (2016年04月18日 (月) 13時56分)[8082]

榮一 > 秘話を並べるはどうかと思いました。 (2016年04月19日 (火) 10時36分)[8106]

世話人 > 作者は山内宜子でした。 (2016年04月20日 (水) 06時19分)[8132]
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四月定例句会 投稿者:世話人 (2016年04月12日 (火) 21時12分)[7903]


    句会準備中   (*^o^*)

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三月定例句会 投稿者:世話人 (2016年03月12日 (土) 20時33分)[7740]
句会の皆様、寒暖差のはげしい日が続いておりますが、如何お過ごしでしょうか。
この句会が終わる頃は、「暑さ寒さも彼岸まで」の、お彼岸です。寒さも収まっていると良いのですが。
それでは、選句が揃いましたので、三月の句会を始めます。 
主宰先生、梟夢庵先生、今月もご指導、ご教示のほど宜しくお願い申し上げます。
今月の月番は、宮本義之さんです。
なお、今月から新しく、村上 直さんが入会されました。宜しくお願いします。   宜子

     句会 19日(土)まで  作者発表 20日(日)


義之 > 寒暖の差の大きいこの頃ですが、白木蓮の蕾が大きく膨らんできました。3月定例句会の月番を命じられた宮本義之です。今日から1週間、句会を楽しく進めて参りたいと思います。皆様の書き込みをお待ちしております。不慣れが故の、御無礼の段はお許し下さい。 (2016年03月13日 (日) 04時37分)[7741]

月番 > 皆様にたくさんの書き込みを頂き、感謝申し上げます。毎日、ネット句会のページを開き、新しい書き込みに出会うと嬉しいものです。そろそろ終盤ですが、さらなる句会の盛り上がりをよろしくお願い申し上げます。 (2016年03月18日 (金) 03時10分)[7855]

> 青垣支部の直です。新春俳句大会で顧問先生よりネツト
に入会するととても腕があがりますと言われて
節子先生、宣子先生、循子先生のご指導のもと何とか参加できました。宜しくお願い申し上げます。
(2016年03月18日 (金) 19時31分)[7860]

世話人 > 期日が来ましたので、作者を発表しました。主宰先生、梟夢庵先生、今月もご指導頂き、有り難うございました。義之さん、月番のお務め、お疲れ様でした。また、初参加の村上直さんにもお楽しみ頂けましたでしょうか。
来月もどうぞ、全員のご参加、楽しみにしています。宜子 (2016年03月20日 (日) 20時52分)[7900]

月番 > 作者が発表されましたので句会を終了いたします。主宰先生、梟夢庵先生ご指導を賜りまして有難うございました。参加者のみなさん、多くの書き込みを頂きありがとうございました。 (2016年03月21日 (月) 14時27分)[7902]
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1 雁風呂に一本の樹の浸かりをり 投稿者:世話人 (2016年03月12日 (土) 20時29分)[7739]
  孝子 美鈴 剛 宜子 梟夢庵  (6点)


月番 > 季語の本意を首題に詠んだ一句一章の心象句でしょうか。「一本の樹」は、作者自身とも採れるようです。採られた皆様の書き込みをお願いします。 (2016年03月13日 (日) 07時54分)[7763]

美鈴 > 数え切れぬほどの季語の中でこの雁風呂は一入心にしみる季語だと思います。一本の樹は焚かずに風呂に入れて恐らく亡くなったであろう雁を偲んでいるのではないでしょうか。言外に作者の生き物に対する優しさが染み出た句だと思います。 (2016年03月13日 (日) 17時23分)[7770]

千尋 > わたしは現主義、あるいは非ロマン派なんでしょうか…。雁風呂に思いをはせることができません。
雁風呂は絶滅季語?
お教えください。 (2016年03月14日 (月) 00時26分)[7774]

洋子 > 雁風呂は帰れなかった雁の供養のためにたてられる東北の外が浜の習俗だそうですが、いまも行われているかどうかはわかりません。ただ私には東北大震災の被災地の瓦礫の山が浮かんでしようがないのです。雁風呂に重ね合わせて亡くなった人の冥福を祈るという気持ちが感じられたのです。一本の木は奇跡の一本松として頑張ってきたあの松の木で・・・。いただかなかったのは、こういう読みでいいのかどうか自信がなかったからです。 (2016年03月14日 (月) 10時52分)[7783]

循子 > 私にとって扱い難い季語であるという点で、千尋さんと同じようなことかも知れません。いろいろ考えましたが、結局読みきれませんでした。月番さんの「一本の木」を作者自身ともとれる、というご意見にも興味は感じましたが…ちょっと無理なようでもあり。 (2016年03月14日 (月) 12時35分)[7787]

梟夢庵 > 雁風呂は絶滅季語かという千尋さんの疑問には一応否と答えておきます。一応としましたのは、東北の外が浜で現在もそうした習俗が行われているかどうか知りませんし、外が浜自体どこにあるか諸説があり確定できないようです。
だいいち、浜に残された木片が雁がくわえてきたとは信じがたいと思います。つまりこの季語は事実かどうかが問題ではなく、亀や蚯蚓鳴くを信じるかどうかに近いと思います。なお、平井照敏編『新歳時記』河出文庫には、次のように解説されています。「…海辺から木切れを拾ってきて風呂を焚き、人々に入浴させて雁供養したというのは、おくゆかしくあわれで、俳人が好む季題になっている。」とし、<本意>北国の荒い自然と人の心のあたたかさの伝わる季題。渡り鳥を人のいのちの姿と見るこころがある。」とのべています。さて、この句は従来の作品は雁が主題であったものを、木の再生に視点を転換したことにあると云えます。そしてその裏には洋子さんと同じく東日本大震災の陰を感じました。ともあれいろんな読みや意見が出てうれしい。
(2016年03月14日 (月) 23時58分)[7806]

> 季語の意味は述べるまでも無いが、哀しい意味を含んでいる筈である。焦点の絞り切れない句であったが、一本浸かるから、あの大震災の一本松等も想像の内に拡がる。私の視点は春先の河や海辺に遺された木片から、雁風呂と云う難しい季語に辿り着いた句のように思えた。温泉や風呂に浸かるでは面白くもないが、一本の樹の所為で、私の眼には疲れたような枯れた人間の姿が見えた。木も樹も同じ意味のようだが、木なら少し違うように思うのだが、雁風呂と言い切って読者の憶測を呼んで面白い句になった。 (2016年03月15日 (火) 10時48分)[7808]

孝子 > 沢山の読みで、のべることもなくなったが、悲しみと木でなく樹としたこだわりを私も剛さんのように感じた。 (2016年03月15日 (火) 21時36分)[7816]

宜子 > 北へ渡る雁が、長い旅の途中に一休みするために木片を咥えていたという。その一枝が浜に残っていると言うことは、その雁は北へは帰り着けなかった。浜に落ちている枝を見て、浜人はそのような想像をしたのです。枝を拾い、その枝で風呂を焚き、雁の供養をしました・・・日本人の想像力の豊かさを思いました。その雁風呂に「一本の樹」を浸からせて、その先、何をイメージするか。想像力を試されているような句でした。 (2016年03月17日 (木) 20時46分)[7848]

世話人 > 作者は木村オサムさんです。 (2016年03月20日 (日) 20時13分)[7878]
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2 啓蟄や虫それぞれの動く影 投稿者:世話人 (2016年03月12日 (土) 20時28分)[7738]
  ・


月番 > 「啓蟄や」と強く切っていますが、二物衝撃の効果は狙っていないようです。どなたか書き込みをお願いします。 (2016年03月13日 (日) 07時54分)[7762]

循子 > 遅蒔きながら、恥ずかしながら、七十二候で啓蟄の初候を「蟄虫戸を啓く(すごもりのむしとをひらく)」というのだと、極く最近に学びました。掲句の通り虫たちがぞろぞろ出てくる時節なのですが、動く「影」はどうでしょうか?そう言いきってしまうことに疑問があるような気がします。 (2016年03月14日 (月) 12時48分)[7788]

梟夢庵 > 啓蟄に対して直接「虫」の様などを配合するのは重複感がわずらわしく、余りよくありません。「虫」という言葉も避けるべきです。<啓蟄や生きとし生きるものに影 斎藤空華>。むしろ距離を置いた事物を配合するべきと思います。<啓蟄の鞄の中に電話鳴る 森田智子>。 (2016年03月15日 (火) 21時38分)[7817]

孝子 > 啓蟄やときっているのにそれに関連した虫のことをのべているのが、一番にはずした所以です。 (2016年03月15日 (火) 21時41分)[7818]

榮一 > 句は啓蟄の説明になっています。季語を説明する形はよくありません。 (2016年03月19日 (土) 08時23分)[7863]

世話人 > 作者は村上直さんです。 (2016年03月20日 (日) 20時15分)[7879]
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3 貝殻の雛のテーブル五目ずし 投稿者:世話人 (2016年03月12日 (土) 20時27分)[7737]
  ・


月番 > 実景が浮かんでくる微笑ましい写生句、いろいろな広がりも感じさせられます。 (2016年03月13日 (日) 07時54分)[7761]

千尋 > テーブルがこの場面には合わないような気がしました。
あまり良い例とは思いませんが、
貝殻の雛を囲んで五目ずし こんな様子でしょうか。 (2016年03月14日 (月) 19時11分)[7799]

循子 > 千尋さんの書きこみで、あっと気が付きました。掲句は「貝殻の雛の」までがテーブルに係るのですね。私はつい「貝殻の」「雛のテーブル」と読んだものですから、貝殻で出来た雛さまのテーブルとは、如何なる物か?なんて悩みました。お書きになったように、貝殻のお雛様を囲んで、五目ずしを食べている景なら、このウッカリ者も納得です。 (2016年03月15日 (火) 10時51分)[7809]

孝子 > 貝殻でできたお雛様ということでしょうか。昔の貝あわせに描かれた絵などもありましたね。ただそれにつくテーブルがわかりませんでした。千尋さんのでいいとおもいます。 (2016年03月15日 (火) 21時49分)[7819]

榮一 > 切るところによっていろいろな意味にとれそうですね。 (2016年03月19日 (土) 08時31分)[7865]

世話人 > 作者は枡室杏花さんです。 (2016年03月20日 (日) 20時16分)[7880]
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4 菜の花のアンバランスや生花展 投稿者:世話人 (2016年03月12日 (土) 20時26分)[7736]
  紫翠  (1点)


月番 > 紫翠さんよろしくお願いします。月番はテレビのバラエティ番組「プレバトランキング」の生花編を思いましたが、どのように菜の花がアンバランスなのか、読者には見え辛いようです。 (2016年03月13日 (日) 07時53分)[7760]

孝子 > やのつかいかたが、この場合いいのでしょうかという思いでとれませんでした。生花展も華展でないのなら、生花イクオールお生花流儀花、格花、と思うと菜の花があわない・・・なんだかわからなくてとれませんでした。


(2016年03月15日 (火) 22時00分)[7820]

紫翠 > 「や」が全く効いてないなど工夫の余地がありますが、「菜の花のアンバランス」に注目しました。このままでは作者の感動が伝わらないように思います。 (2016年03月16日 (水) 14時43分)[7835]

惠美子 > 菜の花は一日ですごく伸びる花ですから・・毎日剪ってやらなければ・ほかの花とのバランスガ悪くなりますよね。 (2016年03月17日 (木) 13時21分)[7840]

榮一 > 恵美子さんの言われるようなことならば開演前に作者が毎日調整するとは思います。アンバランスがしっくりこないようです。 (2016年03月19日 (土) 08時36分)[7867]

世話人 > 作者は森内洋子さんです。 (2016年03月20日 (日) 20時18分)[7881]
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5 啓蟄や日蓮生誕八百年 投稿者:世話人 (2016年03月12日 (土) 20時25分)[7735]
  直 杏花  (2点)


月番 > それ程点が入らなかったのは取り合わせの関係が希薄なのでしょうか。お採りの方の書き込みをお願いします。 (2016年03月13日 (日) 07時53分)[7759]

> 日蓮生誕から八百年たつた今でも啓蟄は変わりません。そのつながりでいただきました。 (2016年03月14日 (月) 13時25分)[7790]

循子 > 5年後の平成33年が日蓮上人の生誕800年だということですが、もうそれに向けて様々の行事が末寺でも行われているようです。それにしても「日蓮生誕八百年」を啓蟄と取り合わせるだけでは、あまりにぶっきら棒で、イメージが出来ないのですけれど。 (2016年03月16日 (水) 13時22分)[7830]

世話人 > 作者は小川紫翠さんです。 (2016年03月20日 (日) 20時20分)[7882]
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6 軍港に三毛猫多し黄砂降る 投稿者:世話人 (2016年03月12日 (土) 20時23分)[7734]
  直 孝子 義之 オサム 美保子 進二 吉章 眞佐子 剛 保子 
  章子 循子 千尋 梟夢庵 主宰 (17点)


月番 > 主宰先生、梟夢庵先生もお採りになられた今回の最高点句です。皆様の書き込みをお願いします。 (2016年03月13日 (日) 07時52分)[7758]

> 江田島の軍港を訪問した時に塵ひとつ無い綺麗な街でのんびりした思い出がある。猫と黄砂がよく合っています。 (2016年03月14日 (月) 13時51分)[7791]

美保子 > 今、宮崎では岩合光昭さんの写真展が開催されています。なかなか会場までは足を運ばないのですが、テレビでたまたま番組をみたりして、猫にたっぷりの愛情を持って写真を撮り続けていらっしゃる様子につい引き込まれて見ています。軍港に三毛猫が多いのかはわからないのですが、港町に猫が多いのは漁船が帰って来て、仕分けの残りをもらえたり、釣り人に小さくて持ち帰らない魚をもらえたりで、理由も納得できます。軍港に黄砂降るは背景としてとてもいいと思いました。 (2016年03月14日 (月) 14時16分)[7792]

義之 > 軍港は、黄砂との取り合わせから「岸壁の母」で有名な舞鶴港かなと思いました。三毛猫は何かの暗喩かなと思いますが答えは分かりません。 (2016年03月14日 (月) 16時52分)[7798]

孝子 > 軍港がどこかはわかりませんでしたが、三毛猫と黄砂のとりあわせでいただきました。また岩合光昭さんの番組でも、自身の経験でも港や海辺にはよく猫はみかけます。形もいい切りもきれいです。 (2016年03月15日 (火) 22時08分)[7821]

オサム > 三毛猫には染色体の関係でオスがほとんどおらず、大半はメスである。そして男は戦争に駆り出され、残されるのはたいてい女たちなのである。とある春の日、旧軍港に棲み付いた三毛猫に黄砂が降り注ぐ。遠い支那の地に散っていった男たちの望郷の思慕のごとく。 (2016年03月16日 (水) 01時08分)[7826]

美保子 > 軍港という佐世保バーガーを思い浮かべる食いしん坊ですが、黄砂降るですから、やはり日本海側でしょうか。皆さんの書き込みは奥が深く勉強になります。 (2016年03月17日 (木) 17時35分)[7842]

> その昔、横須賀、呉、舞鶴、佐世保は、海軍鎮守府や工廠が置かれ、4大軍港と呼ばれた。日本はもう軍隊を持たないが、何故か今でも軍港と呼ばれている。私が見聞したのは横須賀だけであるが、三浦半島は温暖の地であり、葉山も城ケ島も、三毛に限らず家付きか野良かは解らない猫達は多くいた。三毛がと作者云っているが、偶々目についたのだろう。黄砂はこの時期の風によって大陸から砂塵が運ばれてくる自然現象である。黄砂も、PM2.5も、花粉も、気象台がその情報を流し今は緻密になった。陽を遮って降る黄砂や、花粉に気分が落ち込む人達も多い、この時期のメランコリーだろう。 (2016年03月18日 (金) 07時52分)[7856]

榮一 > 神戸港の埠頭で猫を見た記憶はありません。野良猫も餌が無ければ居つかないように思います。長期の厳しい勤務の兵隊が港にいるあいだ猫に癒されることは十分考えられます。たくさんの人が可愛がっていそうです。三毛はたまたま目についたのだろうと思います。灰色の軍艦と黄砂は一体感のようなものを感じさせます。 (2016年03月19日 (土) 09時01分)[7868]

世話人 > 作者は山内宜子です。思わぬ高点を戴きました。来月の月番を務めます。 (2016年03月20日 (日) 20時21分)[7883]
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7 保育所のプレママ教室ミモザ咲く 投稿者:世話人 (2016年03月12日 (土) 20時21分)[7733]
  義之 (1点)


義之 > 「プレママ」をネットで調べると初めてママになる妊婦のことの様です。幸せいっぱいの教室の様子と、園にそびえる黄金色の球状の花が穂状群がって咲いているミモザの大木が実景として浮かんできました。 (2016年03月13日 (日) 05時47分)[7742]

千尋 > ブレママ教室のことはわかりますが、保育所っというのが、わかりません。保育所は今、国会でも話題になるほどに都会では空間的にも時間的にも不足しているようです。ですから保育所で教室は時間的にも無理?かしら。地方のことはわかりませんが。 (2016年03月14日 (月) 01時10分)[7775]

千尋 > ああ、保育所のお休みの日がありました。そそっかしくてすみません。 (2016年03月14日 (月) 19時43分)[7801]

世話人 > 作者は樋口進二さんです。 (2016年03月20日 (日) 20時22分)[7884]
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8 ディオールの絹のスカーフ桃の花 投稿者:世話人 (2016年03月12日 (土) 20時20分)[7732]
  義之  (1点)


義之 > 「桃の花」といえば、5歳〜10歳ころの自宅に鑑賞用の桃の木があり、今でも鮮やかに蘇る記憶です。
掲句からは、おしゃれでセクシーなハリウッド映画を思い起こさせます。
(2016年03月13日 (日) 06時00分)[7743]

循子 > 義之さんの「おしゃれでセクシーなハリウッド映画」は60年代、70年代の女優さんたちが直ぐ思い浮かぶのが、私の年齢ということでしょうが、桃の花はちょっと意外。その意外性が良いということでしょうか。それと、やはりここはディオールなんでしょうか。ブランドには無縁なので、残念ながら、その拘りがわかりませんでした。 (2016年03月15日 (火) 11時54分)[7812]

孝子 > デイオールの絹の、、といわれてもさぞや高額なとしか思えませんでした。桃の花もかわいらしくてきれいなのに梅や桜のようには見られず、花としては、一番美しいのではないかと思われるのに、庶民てきな感じが強くて私自身のなかでは、上五とずれる気がしました。 (2016年03月15日 (火) 22時19分)[7822]

榮一 > ブランドに無縁なのでよくわかりません。ディオールがシャネルでも同じです。好きな人にとってはたまらないのでしょうね。桃の花はそんな昂揚感なのでしょう。 (2016年03月19日 (土) 09時09分)[7869]

世話人 > 作者は若林千尋さんです。 (2016年03月20日 (日) 20時24分)[7885]
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9 啓蟄や兄のつくりし玉子粥 投稿者:世話人 (2016年03月12日 (土) 20時18分)[7731]
  宜子 孝子 美保子 章子 吉章 紫翠 保子 主宰 (9点)


月番 > 「啓蟄」がどのように効いているのだろうかとパスした句ですが、じっくり読み直してみて高得点に納得です。数羽の鶏を飼育している昭和の民家の景が浮かびあがります。 (2016年03月13日 (日) 07時51分)[7757]

吉章 > 冬籠もりの虫が穴を出るシーズンだからこの句を推定したが、作者がかなり高熱の感冒にかかり漸く快方に向かったものと考えた。平生あまり顔を見せない兄がわざわざ玉子粥を作ってくれた。その肉親の思いやりが今更ながら身に染みた作者と解した。 (2016年03月14日 (月) 11時14分)[7784]

美保子 > つい私事を書いてしまう、私がいるのですが、今回も。今年から家に居るようになった夫がこの冬は二回ほど風邪をひいて、気がゆるんだのかなと思いながら、食欲がないので、「おじやなら食べられる」だろうとのリクエストに、この句を思い浮かべながら、最後に卵を入れて作りました。この句では普段は台所に立つこともないであろう、兄が作ってくれたおかゆに風邪も早々に退散してくれただろうと微笑ましい句でした。 (2016年03月15日 (火) 21時30分)[7815]

孝子 > 啓蟄が面白くかかわっていると思いました。私は一人っ子なのでお兄さんがいる人がとても羨ましく思えるのですがこのお兄さんは理想的なお兄さんですね。玉子粥も上五となんとなくつながりがそこはかとなくあって好きな句です。 (2016年03月15日 (火) 22時28分)[7823]

紫翠 > 取り合わせが個性的で注目しました。 (2016年03月16日 (水) 14時31分)[7834]

宜子 > 玉子粥を作っているのが「兄」で頂きました。これが母や姉では発見が少ないでしょう。「兄のつくりし」で、兄妹の景色が、玉子粥の湯気とともに、柔らかく形づくられてきました。美しい一句と思います。 (2016年03月17日 (木) 20時52分)[7849]

榮一 > 台所などはめったに入らない兄が作った玉子粥です。それを二人で食べたのでしょう。兄も弟あるいは妹も熱を出しているとか風邪をひいているとかは意味がありません。料理ができない兄にとって粥は作りやすいものの一つです。啓蟄といってもまだまだ寒いのです。 (2016年03月19日 (土) 09時20分)[7870]

世話人 > 作者は浅村惠美子さんです。 (2016年03月20日 (日) 20時26分)[7886]
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10 秘仏まだ眠り足らざる御開帳 投稿者:世話人 (2016年03月12日 (土) 20時17分)[7730]
  洋子 淳子 杏花 美保子 宜子 循子 千尋 主宰 (9点)


月番 > 信仰心の薄い私にはお手上げの句です。たくさんの方がお採りになられています。書き込みよろしくお願いします。 (2016年03月13日 (日) 07時51分)[7756]

洋子 > この頃時々秘仏の開帳が行われていますが、何百年もの眠りから覚めた秘仏を見て、長い眠りだったけど、この暖かい春の日にはまだ眠り足りないように見えるなあ、自分だってこんなに眠いんだから・・・というぐらいの気持ちではないでしょうか。信仰心があるかないかはあまり関係ないように思いました。 (2016年03月14日 (月) 10時00分)[7780]

千尋 > 何年かに一度の御開帳と聞くと、仏さまを拝むどいうより見たいという気持ちが先になります。
洋子さんが書かれたように、春の陽気につられて仏さまもまだ眠たげに見えたのでしょうか。 (2016年03月14日 (月) 19時23分)[7800]

美保子 > まだ眠りたらざる と言うと 半跏思惟像 を思い浮かべました。その半跏思惟像と言う言葉が出て来なくて、一日おきぐらいに長電話をしている東京在住の娘に確認して「そうそう」と。でも秘仏の中にそういう仏像があるのかはわからないのですけれど、ぐっと私たちに近づいて下さる雰囲気の句でとても好きな句です。 (2016年03月14日 (月) 21時16分)[7803]

循子 > 全国に秘仏とされている仏さまは数々在すでしょうが、土地柄ゆえ私はまず法隆寺夢殿の救世観音を思います。秋の季語として「法隆寺夢殿秘仏開扉」が歳時記に載っているので、これに「かな」を付ければ忽ち秋の一句が出来るゾと不埒なことを考えたことがあります。
閑話休題、実は春も4月11日から凡そ1ヶ月は特別拝観できます。仏像に詳しくないので、はっきりとは申せませんが、新薬師寺のご本尊などは別として、どうも伏目がちの印象があります。救世観音も遠目にはそんな印象です。殊にこの観音さまはフェノロサが来るまで白布をぐるぐる巻かれ、何百年を眠り続けて居られ、爾来毎年春と秋には否応無く眠りを覚まされるので、気忙しくて仕方ないとお思いでしょう。洋子さん同様、信仰心とは関わりなく面白い句と思いました。 (2016年03月14日 (月) 21時43分)[7804]

宜子 > ご開帳された秘仏に、体温が感じられました。まるでいま、目の前で欠伸をし、御目を薄く開けられた、なんと魅力的な仏様でしょう。 (2016年03月17日 (木) 21時17分)[7851]

世話人 > 作者は梟夢庵先生です。 (2016年03月20日 (日) 20時27分)[7887]
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11 端然と微笑む雛江戸生まれ 投稿者:世話人 (2016年03月12日 (土) 20時16分)[7729]
   洋子 オサム 進二 章子 吉章 千尋 紫翠 (7点)


月番 > 「江戸生まれ」に何か秘密が隠されているのでしょうか。オサム様の句評が楽しみです。 (2016年03月13日 (日) 07時50分)[7755]

オサム > 雛人形の原義は子供の身代わりとなって厄を受ける「お守り」である。そのため基本的には一人に一つ(殿・姫ペアの一対)ずつ持つべきものとされる。これは、形代(かたしろ)に厄を移して流す、という陰陽道の考え方が基礎となっているようだ。これに従うなら、姉妹(双子も同様です)で兼用したり、親子の間での譲渡や、妹に姉のお下がりを与えることは、「本来は」避けるべきものだということになる。江戸の昔から数百年も残っている雛人形とは、ある意味、不自然に永らえ続けた異端の存在である。きっとあちこちが傷み、汚れているであろう雛人形の端然とした微笑みに作者は一種のアニミズム的な高揚を覚えたのではないだろうか。

(2016年03月15日 (火) 01時48分)[7807]

千尋 > オサムさんが詳しく書いてくださいましたが、
女の子が生まれるとその子の幸せを願って雛人形を飾って祝い、またその子に良縁が授かるように願いました。家の都合で二人目からは内裏雛さまだけを買い足したこともあったようです。実際に母親は長女なので御殿付きの雛壇で、あとの二人の妹たちは内裏雛だけを雛壇の最上段に飾ってもらっていたようで、それぞれお道具は年々に流行りの物を加えていたようです。わたしの聞いている中のことですが。
また、お嫁に行く時には雛人形も嫁入り道具の一つとして持って行ったようです。残念ながら母方は空襲で燃え無くしてしまったのありませんが、わたしのお雛さまが実家にまだ残っていますし、我が家には娘のお雛さまがあります。長々とあまり関係のないことを書いてしまいました。
この家に残っている江戸時代のお雛さまは、おばあちゃんのそのまたおばあちゃんが実家から持っていらしたお雛さまでしょうか。立派なお雛さまは大事にされて保存状態も良いのでしょう。
お雛さまのお顔にも衣装にも流行があるようですね。わたしは享保雛くらいしかわかりませんが。 (2016年03月15日 (火) 20時47分)[7813]

洋子 > ネットで調べたところによりますと、関東雛は目が大きめで、口元が微かにほころび、ぷっくらしたかわいらしいお顔、関西では切れ長の目に鼻筋の通った高貴なお顔、細面のいわゆる京美人が好まれる。」とありました。掲句では特に江戸雛に限っていったわけではなく、遠い江戸時代に生まれた美しいお雛様の微笑みにうっとりしている、ということではないでしょうか。 (2016年03月16日 (水) 12時49分)[7829]

紫翠 > 「江戸生まれ」の着地が良かったと思います。 (2016年03月16日 (水) 14時28分)[7833]

進 二 >  「江戸時代に作られた」のを「江戸生まれ」と表現した所が、味噌でしたね。それがまた、端然と微笑んでいるというのですから楽しくなりますね。全体としての表現もすっきりしていていいですね。もっとも、着衣の劣化とお顔の胡粉が剥がれてくるため、展示可能という視点からのお雛さんの寿命は100年乃至150年だそうですから、江戸時代の物は極めて希少のようですね。あっても、せいぜい安政の頃、つまりは、およそ、150年前頃に。 (2016年03月17日 (木) 22時46分)[7853]

月番 > 皆様の書き込みを見て「江戸生まれは」どうやら江戸の町で生まれたということでは無く、江戸時代の生まれの意味に落ち着いたようです。 (2016年03月18日 (金) 13時39分)[7858]

世話人 > 作者は渡辺淳子さんです。 (2016年03月20日 (日) 20時29分)[7888]
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12 春愁や朝餉の窓の人の列 投稿者:世話人 (2016年03月12日 (土) 20時14分)[7728]
  洋子 循子 吉章 梟夢庵  (5点)


月番 > 分かり辛い句のようです。作者が朝食時の窓越しに人の列を見ているという意味でしょうか。 (2016年03月13日 (日) 07時49分)[7754]

洋子 > 月番さんが書かれたように「朝食時の窓越しに人の列を見て」なんとも言われぬ物思いの気持ちにおそわれたのだと思いました。、退職した人が、もう会社に行かなくてもいいという安堵感と一抹の寂しさ、あるいは主婦の、みんな忙しそうに暮らしているのに、私はどこにも行けずに家事に縛られといる、という漠然とした焦り、浪人生の複雑な胸中など、「春愁」につながるこの世の諸々のことが思われました。 (2016年03月14日 (月) 09時47分)[7779]

吉章 > 洋子さんと大体同じですが、かつての己を重ねながら今は第三者として違った目で人の列を眺めている。味気ない定食が目に見えて来るような作品として戴いた。 (2016年03月14日 (月) 12時01分)[7786]

循子 > 「人の列」とあるので、朝食時に窓から例えば通勤の人々の列が見えるというのは、恐らく街なかのマンションか、そうでなくとも、若い年齢層の多い都会の住宅街風景であろうと思います。空家のどんどん増えているわが町ではあり得ない景です。退職後の人生を送っているひとや、その連れ合いの朝食風景と言うご意見はその通りと思いますが、洋子さん同様そうとばかりも私には思えないのです。「春愁」というどこか漠然とした季語が、不思議な効き方をしていることに驚きました。さりげなく、しかも巧みな置かれた春愁。 (2016年03月15日 (火) 11時20分)[7810]

世話人 > 作者は宮本義之さんです。 (2016年03月20日 (日) 20時30分)[7889]
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13 馬車道のガス灯ともる春の宵 投稿者:世話人 (2016年03月12日 (土) 20時13分)[7727]
  美鈴 淳子 眞佐子 保子 剛(5点)


月番 > 「馬車道」を普通名詞としても成り立つ句ですが、実景とすれば横浜の馬車道でしょう。 (2016年03月13日 (日) 07時48分)[7753]

美鈴 > 名探偵ホームズの1シーンを思い浮かべました。あるいは文明開化のころの銀座の夕景でしょうか。ロマンチックな雰囲気が漂います。 (2016年03月13日 (日) 18時08分)[7771]

循子 > そういえば、確かににガス灯ともるベーカー街で馬車に乗り込むシャーロック・ホームズが見えますね、美鈴さん。それだけで嬉しくなるのですが、「春の宵」とあるので、ロンドンとは、ちょっと季節感が違うように思います。やはり「文明開化のころの銀座」や「横浜の馬車道」ではないでしょうか。ノスタルジックな雰囲気は大好物ではありますが、道具立てが揃い過ぎの感じもありまして通過。 (2016年03月16日 (水) 22時49分)[7838]

> ガス灯の馬車道なら横浜だろう。東横線の終点だった桜木町は無くなった。横浜駅から乗り入れた元町までの新しいラインに、地下に潜った馬車道駅がある。何やら可笑しい。身軽な単身時代は、野毛の安い居酒屋で呑み、仕上げに馬車道のバーで何時も酔いどれていた。春宵の値が一刻千金の時代を、そして過ぎし昔を懐かしく思う一点である。 (2016年03月17日 (木) 19時57分)[7843]

眞佐子 > 横浜の馬車道をおもいました。ガス灯ともるですから「文明開化」の頃でしょうか。春の宵が好きでした。 (2016年03月17日 (木) 20時04分)[7844]

眞佐子 > 剛さんすみません。色が重なりました。 (2016年03月17日 (木) 20時07分)[7845]

梟夢庵 > 予定調和であり過ぎると思います。まずはここから脱出したいものです。 (2016年03月17日 (木) 21時08分)[7850]

世話人 > 作者は三島章子さんです。 (2016年03月20日 (日) 20時32分)[7890]
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14 雛の鏡に現世のうす埃かな 投稿者:世話人 (2016年03月12日 (土) 20時11分)[7726]
  惠美子 直 洋子 オサム 保子 進二 梟夢庵 (8点)


月番 > 「ひなのかがみに うつつよのうす ほこりかな」七七五と読むのでしょうか。雛の鏡は七段飾りでは下から二段目に飾るようです。 (2016年03月13日 (日) 07時47分)[7752]

惠美子 > 幼子の痛々しい事件の多い昨今、もっとお雛様らしい読みをしたかったのですが・・。 なのに 作者はこんなに美しい表現で一句に・! 感心しきりです。!! (2016年03月14日 (月) 08時57分)[7777]

洋子 > お雛様はこの世のものではない、不思議の世界、妖かしの世界の住人・・・。でもこの世に取り出して飾ってみると、やっぱりこの現世のうす埃にまみれてしまうなあという感慨・・・と思いました。 (2016年03月14日 (月) 10時09分)[7781]

循子 > 「現世」は「うつつよ」ではなく「うつしよ」ではないか、と。 (2016年03月14日 (月) 12時51分)[7789]

> 代々受け継がれた古雛の雛壇に飾られた鏡今も大事に扱われて

いいなあと思います。

(2016年03月14日 (月) 15時04分)[7793]

月番 > 循子様ありがとうございます。以下、ネットからの引用です。現世(げんせ、げんせい、うつしよ)とは、現在の世のこと。古くは「げんぜ」とも読む。 (2016年03月14日 (月) 16時34分)[7795]

梟夢庵 > 七七五の破調の句。一般的には、初五が七音の字余りであっても、それほどの破調感はありませんが、掲句の場合は破調が気になります。それは中七から座五にかけて「うす・埃」とマタギ(句またがり)になっているからです。
しかし、このことは作者は承知の上で洋子さんの書かれているような読みを強調していると思います。なお、「うつしよの・うすぼこり」と韻を踏んでリズムを修復する配慮も怠らない作者は、なかなかの技巧家のようです。 (2016年03月15日 (火) 23時02分)[7824]

保子 > しんとした寂しさも感じ、好きな句でした。 (2016年03月18日 (金) 14時50分)[7859]

世話人 > 作者は安田循子さんです。 (2016年03月20日 (日) 20時34分)[7891]
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15 いぬふぐり淡海の湖の照り返し 投稿者:世話人 (2016年03月12日 (土) 20時09分)[7725]
   宜子 孝子 美鈴 淳子 眞佐子 進二  (6点)


月番 > 「淡海の湖」は、おうみのうみと読むのでしょうか。一方、淡海(あはうみ)だけで琵琶湖の意味となるようです。琵琶湖岸の美しい風景です。 (2016年03月13日 (日) 07時46分)[7751]

惠美子 > 子供の頃から水泳や魚釣り(もろこ・幼鮎・鮒・鯉)で 大好きな琵琶湖、湖畔のいぬふぐり、頂きたくて悩んだ句ですが・・中七の「○○の湖の」が・どうしても気になり・・字数合わせのように思えてパス致しました。 今でも 心残りなのですが・・。 (2016年03月14日 (月) 09時18分)[7778]

宜子 > 「淡海の湖」は琵琶湖のことと思います。琵琶湖がキラキラ耀いています。「琵琶湖」とすると即物的ですが「淡海」とすることで、「いぬふぐり」の効果もあって、景色が少し柔らかくなるような気がしています。 (2016年03月17日 (木) 21時27分)[7852]

孝子 > いぬふぐりの澄んだ青い花の色そして小さく、ちかちかした感じと琵琶湖の照り返しが、うまくむすびついて、花のやさしさにおうみのみとあわせたところが素晴らしいとおもいます。 (2016年03月18日 (金) 22時29分)[7861]

世話人 > 作者は主宰先生です (2016年03月20日 (日) 20時36分)[7892]
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16 通院の車窓横切る初つばめ 投稿者:世話人 (2016年03月12日 (土) 20時04分)[7723]
  惠美子 直 孝子 杏花 章子 循子 吉章 (7点)


月番 > 通院に深刻さは無いようです。 (2016年03月13日 (日) 07時46分)[7750]

吉章 > 初燕のバスを横切る身軽さに比べて我が身の不調を思い知らされたように感じ残念さを訴えている
のでは?と解した。 (2016年03月14日 (月) 11時39分)[7785]

> 妻の膝の治療に付き合い一年半車で送迎しまた燕の季節が来ました。 (2016年03月14日 (月) 15時21分)[7794]

循子 > 自身であれ、家族であれ、病む身にとっては、句云々以前のこれは実感ですね。 (2016年03月15日 (火) 11時29分)[7811]

惠美子 > 初つばめで快方に向かっているようですね。 おだいじに! (2016年03月19日 (土) 08時30分)[7864]

世話人 > 作者は鈴木美保子さんです。 (2016年03月20日 (日) 20時40分)[7893]

美保子 > 皆様、書き込みありがとうございます。主宰先生、梟夢庵先生、ご指導ありがとうございます。直様、定例句会にようこそ。私も最初、迷っていたのですが、皆さんのお心遣いを頂いて、メールで誘って頂いて、今では、そんなことは忘れたがごとく、ずうずうしく書き込みをさせて頂いています。顔を見て、その場で返事の頂ける、実際の句会の様な訳にはいかないでしょうが、私にはとても大切な勉強と楽しみの場になっています。これからもよろしくお願いします。 (2016年03月20日 (日) 21時03分)[7901]
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17 大仏の台座の回廊なごり雪 投稿者:世話人 (2016年03月12日 (土) 20時03分)[7722]
  惠美子 直 義之 美保子 淳子 紫翠 主宰 (8点)


義之 > 昨年の一月ごろ何十年ぶりに大仏殿を訪れましたが、奈良に雪景色は似合います。大仏殿の正面から入場し左側から背面に周り込み回廊を一周する間、ひたすら大仏を見上げるだけで外の風景を考えることは無かったように思います。参拝を終えた後の感慨に、東大寺の伽藍に残る雪景色が映えます。 (2016年03月13日 (日) 07時12分)[7744]

千尋 > 大仏は奈良とは限りませんよ…それで悩みました。 (2016年03月14日 (月) 01時27分)[7776]

月番 > 千尋様の云われる通り奈良の大仏とは限りませんね。掲句を熟読すると鎌倉の大仏の方がぴったりのように思えました。 (2016年03月14日 (月) 16時39分)[7796]

> 私は奈良の大仏で義之さんと同じ感じですが最後にイルカさんの歌が出てきました (2016年03月14日 (月) 16時47分)[7797]

美保子 > 私は鎌倉の大仏は思い浮かばなかったのですが、義之様の選評に惹かれました。奈良がとても好きなものですから。 (2016年03月15日 (火) 21時22分)[7814]

月番 > 因みに、「なごり雪」は、私の使っている「ザ・俳句歳時記」では、「雪の果て」の傍題に、名残雪・雪の別れ・別れ雪・忘れ雪・涅槃雪 と掲載されています。 (2016年03月16日 (水) 01時52分)[7827]

紫翠 > 「なごり雪」が良かったと思います。中七は定型に収めたい気がします。 (2016年03月16日 (水) 14時26分)[7832]

月番 > 直さんの書かれているイルカの歌というのは、もともとは1974年リリースのかぐや姫のアルバムの収録曲の一つの「なごり雪」で、その後、1975年にイルカのカバー・バージョンがシングルとして発売され大ヒットしたとのことです。様々なジャンルの詩的な言葉の表現が、俳句に取り入れられ、季語として歳時記に掬い上げられていく一例かもしれません。因みに角川俳句大歳時記では、「雪の果」の傍題として、「名残の雪」「雪の名残」が掲載されており、人気フォークソングの題名「なごり雪」とは、微妙に異なっています。 (2016年03月18日 (金) 13時31分)[7857]

惠美子 > 「なごり雪」で きれいに座った句になったと思えました。 (2016年03月19日 (土) 08時35分)[7866]

榮一 > この大仏は高岡の大仏でしょう。高岡大仏の台座の下にいろいろなものを展示してある暗い回廊があるのを思い出しました。ちなみに「なごり雪」は伊勢正三の曲名からでた言葉です。広辞苑にも雪の傍題にもありません。雪は季語でも「なごり雪」は季語ではありませんが。 (2016年03月19日 (土) 09時53分)[7871]

美保子 > 主宰先生、高岡大仏の事、教えて下さり、ありがとうございます。ネットで、見ましたら、与謝野晶子が「鎌倉大仏より美男」と言ったとのこと、確かに美男子の大仏様で、とても大きいのですね。台座の中が回廊になっているとのこと。
一度行った時には知らなかったことです。体力が許せば、もう一度行って、高岡大仏もぜひ見てみたいです。又、名残り雪は季語ではないとのお教えも心します。 (2016年03月19日 (土) 13時37分)[7874]

循子 > 「台座の回廊」とは、何なのか、さっぱりわかりませんでした。回廊という言葉で奈良や鎌倉の大仏は浮かびませんし、「なごり雪」を云々するまえに、そこで躓きました。主宰先生に書いて頂かなかったら、分からずじまいだったでしょう。ネットで検索して、いろいろと写真を見て、納得です。まさに回廊なのでした。有難うございました。 (2016年03月19日 (土) 15時30分)[7876]

世話人 > 作者は松谷眞佐子さんです。 (2016年03月20日 (日) 20時41分)[7894]
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18 素足には痛きサンダル二月尽 投稿者:世話人 (2016年03月12日 (土) 20時01分)[7721]
  杏花  (1点)


月番 > 二月尽の取り合わせの妙が良く分かりませんでした。杏花さんよろしくお願いします。 (2016年03月13日 (日) 07時45分)[7749]

杏花 > わたくしの特選ですね、
靴下の嫌いな自分のことではっとしましたきっと作者もでしようか
素直な句 (2016年03月13日 (日) 15時16分)[7768]

世話人 > 作者は石田剛さんです。 (2016年03月20日 (日) 20時41分)[7895]
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19 墓碑銘のヒエログリフや地虫出づ  投稿者:世話人 (2016年03月12日 (土) 20時00分)[7720]
  オサム 眞佐子 剛 循子 千尋 梟夢庵  (7点)


月番 > 私には「ヒエログリフ」と「地虫出ず」の取り合わせは、遺跡の発掘作業を連想し、付き過ぎかなと考えたのですが、甘かったのかもしれません。皆様よろしくお願いします。 (2016年03月13日 (日) 07時44分)[7748]

循子 > 大英博物館で見たロゼッタ・ストーンが思い浮びます。中学英語テキストにも写真入りで出ていましたから、展示品の目玉の一つかも知れません。黒色玄武岩だそうですが、古代エジプトのプトレマイオス五世の頌得碑。聖刻文字(ヒエログリフ)、民衆文字(デモティック)、ギリシャ文字が三段に刻まれている。ヒエログリフは象形文字だけに、モノの形はある程度分かるけれど、下二段は私などには虫が這ってるようなものです。この実物自体が地中から発掘されたこともあり、「地虫出づ」が付き過ぎという月番さんのご意見もわかりますが、それほど嫌味とも思えず、頂きました。なにせ「墓碑銘のヒエログリフ」だけで十分ロマンがありますゆえ、私は弱い。。 (2016年03月14日 (月) 22時34分)[7805]

> 地虫の取り合わせに置かれたヒエログリフ(象形文字)は、安田さんの書かれた通りである。「ナポレオンのエジプト遠征軍が発見したナイル河口の町、ロゼッタから、ロゼッタ石(いし)と呼ばれ、象形文字で紀元前の王の賛辞が刻まれていると、フランス人の学者シャンポリオンが19世紀に解説した」と広辞苑に在る。定かではないが、啓蟄の日に、冬眠から覚めて這い出す虫〜墓銘碑(ヒエログリフ)の象形文字〜大英博物館へと、豊かな感性で句の世界(想像)を広げて行ったようだ。安田さんの「なにせ「墓碑銘のヒエログリフ」だけで十分ロマンがありますゆえ、私は弱い」に、私もまったく同じである。 (2016年03月16日 (水) 09時49分)[7828]

眞佐子 > 「墓碑銘のヒエログリフ」で頂きました。遺跡の発掘作業までは考えが及びませんでした。「地虫出づ」の季語も良かったです。
(2016年03月17日 (木) 20時20分)[7846]

梟夢庵 > 数年前でしたか、句会にヒエログリフの句が出て話題になりました。今それを思い出そうとしましたが、どんな句であったか全く記憶に残っておりません。循子さん、編集長覚えておられたら教えて下さい。 (2016年03月18日 (金) 22時31分)[7862]

循子 > 数年前ではなく、もっと以前にヒエログリフと揚羽蝶(黒揚羽だったか?)を取り合わせ一句を玄鳥に投句した記憶があります。それをとりあげて、土肥幸弘というお名前で、角川の『俳句』に梟夢庵先生が文章をお書きになりました。文中の千尋さんの句が何であったか、まったく思い出せないのは手前勝手過ぎると申し訳ないのですが、自句もはっきりは思い出せないので、ご勘弁を。
いろいろと探してみましたが、『俳句』も見つからず、古い玄鳥誌も引っ張り出してみましたが、見つかりませんでした。多分季語の付き過ぎを避けるように、という文章であったと思うのですが、どうでしょうか。まだ主宰であられた頃かと。お役に立てず申し訳ありません。 (2016年03月19日 (土) 13時50分)[7875]

千尋 > すみません。
わたしも句は覚えていませんが、たしか循子さんと亘余世夫さんが、ヒエログリフを句にされていました。 (2016年03月20日 (日) 02時32分)[7877]

世話人 > 作者は久野孝子さんです。 (2016年03月20日 (日) 20時43分)[7896]
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20 背景に道場訓や春の雪 投稿者:世話人 (2016年03月12日 (土) 19時58分)[7719]
  美鈴 オサム 美保子 章子 紫翠(5点)


月番 > 剣道、空手、柔道等の道場訓、力強い墨書書きの額が見えます。これら硬派と「春の雪」から感じられる軟派との取り合わせの妙でしょう。 (2016年03月13日 (日) 07時43分)[7747]

美鈴 > どのような道場訓が掲げられているのでしょうか。小学校のころ長男が柔道を習っていまして、市の体育館が自宅前にあり、のぞきに行ったものです。何度も受け身の練習をしていたのを懐かしく思い出しました。春の雪もやさしさと厳しさを表していいと思いました。 (2016年03月13日 (日) 18時19分)[7772]

オサム > 『一つ、丁寧な稽古によって心・技・体を作ること。 一つ、崩し合いより正し合い。他に振り回されない確たる己を磨くこと。 一つ、礼儀と節度を身に付け人と相和すること。 一つ、初心を忘れず生涯武を探求する志をもつこと。』こんなのが、道場の入り口に掛かっているのでしょうか。春の大粒の雪降りしきる中、道場からは熱気に溢れる稽古の声と音が響いて来る。月番様のおっしゃるように、硬軟の取り合わせがいいですね。 (2016年03月16日 (水) 00時47分)[7825]

紫翠 > 上五が気になりますが、取り合わせは良かったと思います。 (2016年03月16日 (水) 14時17分)[7831]

循子 > 紫翠様のお書きになったとおり「上五が気になり」、私は頂きませんでした。 (2016年03月16日 (水) 22時21分)[7837]

美保子 > 上5中7までと打って変わって優しい春の雪で落ち着いた所に惹かれました。オサム様の書かれているような道場訓がかかれているのでしょうか。お相撲さんが横綱や関取に上がるときにもこれからの目標とする言葉を披露しますね。普段、相撲を熱心に見ているわけではないですけれど、この言葉だけは気になって楽しみに見ています。 (2016年03月19日 (土) 13時22分)[7873]

世話人 > 作者は伊藤保子さんです。 (2016年03月20日 (日) 20時44分)[7897]
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21 あるだけの吊革春に向いて揺れ 投稿者:世話人 (2016年03月12日 (土) 19時56分)[7718]
  惠美子 美鈴 洋子 杏花 宜子 義之 進二 淳子 千尋 剛 
  眞佐子 保子(12点)


義之 > 実景がありありと浮かんでくると同時にユニークな発想に惹かれました。カーブの多いローカル線・神戸では急勾配で有名な神戸電鉄線を想起します。車内全ての吊皮が左右に大きく揺れ、窓外には春の野山が広がっています。ただ、私には「あるだけの」より「ありたけの」の方が好みです。 (2016年03月13日 (日) 07時37分)[7745]

惠美子 > 上五がすこし気にはなりましたが、面白い発想に感心致しました。 義之様の「ありたけの」に賛成です。 (2016年03月13日 (日) 11時03分)[7764]

杏花 > 電車〜私は三宮から北区の最終のバスに
乗った時を思い出しました・
北神急行高額高齢割引に昼間の空いたバスに乗った時を思い出しました・ (2016年03月13日 (日) 14時53分)[7766]

美鈴 > わたしもつり革の揺れるのがとてもユーモラスに思えて句にしたことがあります。まさに春がきたのがうれしくてスウィングしているような感じをうけます。春に向いて揺れているのでしょうね。 (2016年03月13日 (日) 18時23分)[7773]

洋子 > バスにしろ電車にしろ、空いているときにカーブに差し掛かると、吊り革は一斉に車窓のほうに揺れます。窓の外は青草、菜の花、桜と春満開です。良いところに目を付けられ、又、春に向いて揺れ、と受け取られたところが素敵と思いました。 (2016年03月14日 (月) 10時17分)[7782]

千尋 > 単に遠心力で傾いただけなのに、傾いた方に春の情景が広がっていた。窓いっぱいに春の日差し、こんな時にシェードをかけるなんて不粋でしょう。 (2016年03月14日 (月) 19時58分)[7802]

梟夢庵 > この句の一番の欠点は切れが弱く、一句独立した作品と云うより、散文の一節という感じです。言うまでもなく俳句にとって「切れ」は基本的なことですから、この際声を大にして指摘しておきたいと思います。たとえば<いつせいに揺るる吊革春の海>などと形を大切にしたいものです。 (2016年03月16日 (水) 22時17分)[7836]

> 言うまでも無いが、ローカル線の電車だろう。春が近くなり、街へ行くのか郊外へ向かうのか、朝や夕は学生や勤め人の足で少しは混雑するが、昼間は乗る人も少なく1時間に1本くらいのダイヤなのだろう。何人かは吊革に身を委ねて電車の揺れに身体を任せている、ゆるんだ長閑な景と思う。ふっと力学なんて学問も思うし、春に向いて揺れるは、俳句を学ぶ人の目であったと思う。 (2016年03月17日 (木) 10時30分)[7839]

美保子 > 好きな句でしたが、上5の「あるだけの」と言う語にひっかかりました。梟夢庵先生の推敲句ですんなりと心に入って来る句になったと思いました。 (2016年03月17日 (木) 17時30分)[7841]

眞佐子 > 春の来る様子をつり革で表現されたのが良かったと思いましたが、梟庵先生の「切れ」を大切にしたいと思います。 (2016年03月17日 (木) 20時29分)[7847]

進 二 >  早春の明るさに溢れた楽しくなってくる句ですね。作者さんが切れの推敲をされるのは良いと思いますがこの句の持つ「早春の明るさ・愉快さが後退しない中で」お願いしたいですね。 (2016年03月17日 (木) 23時09分)[7854]

世話人 > 作者は新保吉章さんです。 (2016年03月20日 (日) 20時46分)[7898]
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22  雛の前座すれば吾もわらべ顔  投稿者:世話人 (2016年03月12日 (土) 19時53分)[7717]
   惠美子  主宰(3点)


月番 > 一種の孫俳句かなと思ったのですが、主宰もお採りになっています。よろしくお願いします。 (2016年03月13日 (日) 07時42分)[7746]

惠美子 > 「たしかに・ うんうん・・」と 笑顔で頂いた句です。 雛の節句らしい ほんわかとしたところが好きな句です。 (2016年03月13日 (日) 11時08分)[7765]

杏花 > 雛祭りなのに・・・私も1点微笑ましい娘の頃を思い出しました。 (2016年03月13日 (日) 15時22分)[7769]

榮一 > 座すれば説明的でよくないです。雛段の前に座ったことがないので想像すればこんな気分になりそうです。 (2016年03月19日 (土) 09時59分)[7872]

世話人 > 作者は佐藤美鈴さんです。 (2016年03月20日 (日) 20時47分)[7899]
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三月定例句会 投稿者:世話人 (2016年03月12日 (土) 19時51分)[7716]


     句会準備中

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二月定例句会 投稿者:世話人 (2016年02月12日 (金) 21時31分)[7552]
 句会の皆様、梅が見頃の季節となりました。梅見にはおでかけになりましたか?
そして、全国大会第二部の投句はお済みでしょうか?
それでは、選句が揃いましたので、二月の句会を始めます。 
主宰先生、梟夢庵先生ご指導、ご教示のほど宜しくお願い申し上げます。
今月は、兼題「学校にあるもの」でした。懐かしい学校の景色が揃いました。
月番は宜子が務めます。折角の句会です、疑問点の提示や、参考になるご意見、
たくさんいただきたく思います。宜しくお願いします。      宜子

     句会 19日(金)まで  作者発表 20日(土)

 なお、安田循子さんからご都合で、今月の選句、書き込みはお休みしますとの連絡がありました。出句はなさっていらっしゃいます。ご了承ください。


世話人 > 期日が来ましたので、作者を発表しました。
兼題の「学校にあるもの」で、少しの間、懐かしい学校の校内や校庭で遊んで頂けたようでしたら幸いです。
主宰先生、梟夢庵先生、今月もご指導頂き、有り難うございました。
また、皆様からも多くの書き込みを頂けましたので、微力な月番でもなんとか無事に終えることが出来ました。
感謝、申し上げます。

来月もどうぞ、全員のご参加、楽しみにしています。宜子
(2016年02月20日 (土) 17時10分)[7715]
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1 ぼこぼこの部室の薬缶春の風邪 投稿者:世話人 (2016年02月12日 (金) 21時21分)[7551]
惠美子 紫翠 保子 オサム 杏花 千尋 梟夢庵 主宰(10点)


月番 > 体育会系の部室。薬缶だけでなく他のモノまで見えそうです。今月の最高得点の句です。 (2016年02月13日 (土) 00時51分)[7553]

紫翠 > 情景がよくみえ、取り合わせもよかったと思います。 (2016年02月13日 (土) 13時43分)[7579]

梟夢庵 > この句は「ぼこぼこ」というオノマトペによって、類句類想の山から抜け出すことに成功しています。もしこの句が「でこぼこの部室の薬缶」であったならば、類句類想の山に埋もれて一顧もされなかったであろうと思います。オノマトペは、その独自性が一句の成否に直接関わるほどの重要性を持っているといえます。 (2016年02月14日 (日) 22時29分)[7594]

惠美子 > 元気のいい体育系の部室なのでしょうね。 この季語との取り合わせが・私には出来ないお上手さに・まいりました。 (2016年02月15日 (月) 09時31分)[7596]

月番 > とても臨場感のある句と思いました。それは「ぼこぼこ」の効果だったと、いま気がつきました!「春の風邪」との取り合わせにまだ触れられていません。どなたかご意見ください。 (2016年02月15日 (月) 11時58分)[7606]

千尋 > 皆さんが書かれているように運動部の部室のさまが良く見えました。作中作者は風邪気味で、部活動には今日は参加できない。でも、毎日部室には行く。みんなは運動場に元気良く出て行ったのに、一人だけポツンととり残されたようだ。 (2016年02月15日 (月) 23時48分)[7619]

千尋 > そうそう、薬缶。飲み水用ではない。そのぼこぼこの薬缶の中には、痛みが止まる魔法の水を入れる。いつも運動場に持ち出すのでぼこぼこ。 (2016年02月15日 (月) 23時54分)[7620]

オサム > ぼこぼこなのは部室と読みました。少々風邪気味の部員もいますが、そんなことは何のその、みんな水などたっぷり呑んで練習に出かけています。バラックのような粗末な部室は、窓ガラスも数枚割れ、壁板も床もかなり傷んでいます。そんな部室に大きな薬缶がどしりと一つ。 (2016年02月16日 (火) 02時51分)[7628]

美保子 > 沢山の方が選されているのに、私は外してしまいました。梟夢庵先生が書いていらっしゃる、類句類想に入ると捉えてしまったのです。先生のお教え、よくわかりました。心しておきます。 (2016年02月17日 (水) 19時59分)[7657]

月番 > 「でこぼこ」と「ぼこぼこ」の違い、オノマトペ、教えて頂きました。取り合わせの下五「春の風邪」についてのご意見も納得です。有り難うございました。 (2016年02月18日 (木) 02時47分)[7668]

榮一 > 薬缶をよく使うのは屋外競技です。野球、サッカー、ラクビーなどです。雑に扱っていなくても何故かぼこぼこになるようです。特に夏場には活躍する薬缶です。ぼこぼこで存在感が出たようです。 (2016年02月19日 (金) 19時22分)[7678]

世話人 > 作者は、宮本義之さんです。今月の最高点を得られましたので、来月の月番をお願いします。 (2016年02月20日 (土) 16時39分)[7693]

杏花 > 大事にしている薬入夫婦で薬を服用している私にとって切実な思いです。 (2016年03月13日 (日) 14時59分)[7767]
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2 保健室のランドル管や日脚伸ぶ 投稿者:世話人 (2016年02月12日 (金) 21時20分)[7550]

 紫翠 剛 章子 保子 オサム (5点)


月番 > 「ランドル管」は、Wikipediaによりますと、視力検査用の記号(Cのような形)のようですが、「ランドルト環」となっています。
(2016年02月13日 (土) 00時52分)[7554]

紫翠 > 「管」が気になったのですが、内容は解かりますので選をしました。「日脚伸ぶ」がピッタリと思います。 (2016年02月13日 (土) 13時26分)[7575]

梟夢庵 > 月番さんの指摘のとおり「ランドルト環」が正しいので、選句以前の問題としてまずはその誤りを正すべきですし、作者は勿論辞書なりネットなりで確認してから投句すべきでしょう。 (2016年02月14日 (日) 23時05分)[7595]

宜子 > 正しく「ランドルト環」とすると七音ですので、例えば〈保健室のランドルト環日脚伸ぶ〉ならば、上は六音ですが、なんとか収まるのではないでしょうか? (2016年02月15日 (月) 11時25分)[7602]

梟夢庵 > 宜子さんの書込みのとおりだと思います。私も賛成です。 (2016年02月15日 (月) 21時56分)[7613]

月番 > 梟夢庵先生、有り難うございます。それでは、あらためて〈保健室のランドルト環日脚伸ぶ〉と、読んで頂いて、選評、鑑賞お寄せ下さい。 (2016年02月16日 (火) 00時13分)[7623]

オサム > 上段から下段へと、隙間があいた円が少しずつ小さくなりながらびっしり描かれているあの視力検査表。あの感じと(日脚伸ぶ)がいい頃合いに響いていると思いました。 (2016年02月16日 (火) 02時56分)[7629]

> 学校の保健室の記憶が私には無いが、視力検査の記憶は残っている。ランドルト環なんて名が有るのをはじめで知ったが本音である。運転免許の更新も、目の不調で眼科で診療を受ける時も、棒で指された「環」の前後左右の切れ目を云う事で、視力が判定される万国共通の試視力表のようである。確か子供の頃の視力検査の表は違っていたような気もするのだが。「日脚伸ぶ」から私が垣間見るのは、無人の保健室であるが、一方では新年度の生き生きとした新入生の並ぶのも見える。 (2016年02月16日 (火) 10時49分)[7636]

眞佐子 > 私も「ランドルト環」で作ったことがありますので、宜子さんの書き込みに賛成です。 (2016年02月16日 (火) 22時47分)[7644]

月番 > 梟夢庵先生はじめ、皆様の書き込みを拝読して、いま、保健室のランドルト環の「C」が、にこっと笑っているような気がしました。 (2016年02月18日 (木) 02時49分)[7669]

榮一 > 固有名詞を間違えるのはいただけません。 (2016年02月19日 (金) 19時23分)[7679]

世話人 > 作者は森内洋子さんです。 (2016年02月20日 (土) 16時41分)[7694]
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3 姥桜保健室から新教師 投稿者:世話人 (2016年02月12日 (金) 21時18分)[7549]

 ・


月番 > こちらの句も保健室。「姥桜」と「新教師」の取り合わせに無理がありましたか?どなたかご意見をお願いします。 (2016年02月13日 (土) 00時54分)[7555]

梟夢庵 > 月番さんの問いかけの答えにはなっていないのですが、葉なしを歯無しにかけるといった落語のオチのような季語が
嫌いなのです。 (2016年02月15日 (月) 22時31分)[7615]

月番 > 梟夢庵先生、有り難うございます。それでは季語を変えて、しかも作者さんのイメージ(と思われるもの)からあまり離れない季語・・・歳時記から、例えば「花の昼」「八重桜」くらいでしたら、所謂、「オチ」の感じはなくなるでしょうか?やはりオチですか? (2016年02月16日 (火) 00時25分)[7624]

榮一 > 保健室と新任の教師は意味を持ちすぎるように思います。 (2016年02月19日 (金) 19時32分)[7680]

世話人 > 作者は浅村惠美子さんです。 (2016年02月20日 (土) 16時42分)[7695]
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4 黒板消しケーキ―に見えてバレンタインデー 投稿者:世話人 (2016年02月12日 (金) 21時17分)[7548]

 ・


月番 > 原句通りに読みますと、6・8・8と、22音。かなり字余りの句です。 (2016年02月13日 (土) 00時59分)[7556]

宜子 > 字余りをなんとかしたいのですが、〈黒板消しはケーキバレンタインデー〉ならば、十八音です。でも、ちょっと無理でしょうか?リズムも崩れますしね。どなたかお知恵を拝借したいです。 (2016年02月15日 (月) 11時36分)[7603]

千尋 > 「バレンタインデー」を「バレンタイン」としてはどうかしらん。季語にならないかしら・・・ (2016年02月16日 (火) 10時13分)[7632]

宜子 > 千尋さん、ご意見有り難うございます。〈黒板消しケーキに見えてバレンタイン〉なら、二音多い十九音ですね。問題は「バレンタイン」で季語になるかどうかです。手元の歳時記では「バレンタインデー」「バレンタインの日」ですが、例句に〈はばからずバレンタインの贈り物  中村芳子〉が載っています。正確を期するなら「バレンタインデー」と思いますが、「バレンタイン」でも季語になりますか?どなたかご意見ください。 (2016年02月18日 (木) 03時07分)[7670]

梟夢庵 > バレンタイン単独では季語になりませんが、日本ではチョコレートを贈る習慣がありますのでチョコと組み合わせた例句はあります。<連名のバレンタインのチョコレート 吉年虹二><五人目が本命バレンタインチョコ 南冨美子>、また、この日は女性から愛を告白してもよいと云われていますので、「愛の日」としての例句もあります。<くらくらと髪結う愛の日を前に 津沢マサ子><愛の日のばりばり潰す段ボール 夏井いつき>。
(2016年02月18日 (木) 21時56分)[7675]

宜子 > 「愛の日」というのがありました!!梟夢庵先生、有り難うございます。では〈愛の日の黒板消しのケーキめく〉なら十七音に収まります。ただ「の」が続きますので、他に〈愛の日や黒板消しのケーキめく〉や〈愛の日の黒板消しはケーキめく〉とも書けそうですが、いかがでしょうか?千尋さんのご意見のおかげで、次へ展くことができました。有り難うございます。 (2016年02月19日 (金) 05時38分)[7677]

榮一 > 第三書館発行のザ・俳句歳時記にはバレンタインデーを春の季語として採用しているようです。 (2016年02月19日 (金) 19時37分)[7681]

世話人 > 作者は枡室杏花さんです。 (2016年02月20日 (土) 16時43分)[7696]
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5 胸像にまず一礼す梅の花 投稿者:世話人 (2016年02月12日 (金) 21時16分)[7547]

 寿美 章子 鈴子 淳子 (4点)


月番 > 登校したら、創立者の胸像に礼をして。季語との取り合わせはいかがでしょう。 (2016年02月13日 (土) 01時01分)[7557]

寿美 > 学校に限らず、会社の創業者などなどいろいろ想像できますが、まず一礼で尊敬してられる姿が見えました。 (2016年02月13日 (土) 18時30分)[7581]

章子 > 何時もの習性で一礼しますが梅の花の取り合わせはとても良いと思いました、身が引き締まる思いがしました。 (2016年02月15日 (月) 17時41分)[7609]

鈴子 > 凛とした梅の花の季語はこの句に相応しいと思います。 (2016年02月17日 (水) 21時32分)[7660]

淳子 > 私も胸像には軽く一礼をします。
胸像になる人の一生を思った時、引き締まる思いをすることがあります。 (2016年02月18日 (木) 09時56分)[7673]

榮一 > 兵庫県公館にも胸像があったように思います。礼をするのはよほどのことだろうとは思います。なんとなく漠然とした思いが残りました。 (2016年02月19日 (金) 19時44分)[7682]

世話人 > 作者は久野孝子さんです。 (2016年02月20日 (土) 16時45分)[7697]
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6 校門の雫になりし春の雨 投稿者:世話人 (2016年02月12日 (金) 21時15分)[7546]

 美保子 吉章 (2点)


月番 > 雨が雫に・・・選評、お願いします。 (2016年02月13日 (土) 01時03分)[7558]

梟夢庵 > ただの説明に終っていると思います。 (2016年02月15日 (月) 22時49分)[7616]

美保子 > 春の雨というにはまだまだ寒いのですが、先日の雨があがったあと、部屋の中からデッキを眺めていたら、ぽとぽとと落ちる雫が何だかやはり、春を予感させる何かを感じて、その気持ちそのままの句だと感じました。 (2016年02月17日 (水) 20時19分)[7659]

榮一 > 春の雨でなくてもいいように思いました。 (2016年02月19日 (金) 19時46分)[7683]

世話人 > 作者は伊藤保子さんです。 (2016年02月20日 (土) 16時45分)[7698]
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7 黒板に奥行きあらず鳥帰る 投稿者:世話人 (2016年02月12日 (金) 21時13分)[7545]

 剛 千尋 吉章 宜子 (4点)


月番 > もともと黒板に奥行きなどあるはずもなく。でも、こういわれると「奥」を捜してしまいそうです。 (2016年02月13日 (土) 01時08分)[7559]

千尋 > 書いては、書いては消してしまい黒板はそのとおり奥行などありませんが、書いては消されていくというところと、鳥は住処を捨てて帰っていってしまうというところに哀愁(うまくいえませんが、)を感じたのかもしれません。 (2016年02月16日 (火) 10時17分)[7633]

> 裏はあるが、立体的では無い平板が常識の黒板に、表から奥までの長さ[奥行き]は有ろう筈はない、これが常人の目である。絵画等の風景に奥行きを少なからず感じた事はあったが、最初に奥行きが有るのではと捉えた、作者の豊かな感性が羨ましい。こんな所に俳句の面白さがあるのではなかろうか。もう私などは何に縛られる事も無く自由に生きているが、居眠りばかりして過ぎた高校生の頃を思い起こせば、とても懐かしい。追い求めた幻の光景になろうか。 (2016年02月16日 (火) 13時55分)[7637]

月番 > 千尋さんの、取り合わせた季語の「鳥帰る」の解釈、参考になりました。剛さんの「奥行きがあるのではと捉えた豊かな感性〜」に、感動しました。 (2016年02月18日 (木) 03時15分)[7671]

世話人 > 作者は木村オサムさんです。 (2016年02月20日 (土) 16時46分)[7699]
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8 静電気ごっこの下敷き進級す 投稿者:世話人 (2016年02月12日 (金) 21時11分)[7544]

 義之 孝子 寿美 章子 眞佐子 杏花 主宰(8点)


月番 > やりました!やりました!頭で下敷きこすって、静電気。無邪気だった時代。 (2016年02月13日 (土) 01時10分)[7560]

寿美 > 下敷きで頭をこすって静電気を起こし女の子にいたずらしている様子が愛らしい。こんな遊びも小学校までですよね。 (2016年02月13日 (土) 18時41分)[7584]

義之 > 懐かしい景で頂きましたが、今時小学生は下敷きなど使っているのでしょうか。昔は2HやHBなど比較的硬い芯の鉛筆を使用し、筆圧が強く下敷きが必要でしたが、最近では生徒の筆圧の低下の傾向が続き2B〜4Bの柔らかい芯のものが好まれているようです。私自身も4B愛好者で下敷きは全く不要です。 (2016年02月14日 (日) 13時23分)[7591]

月番 > 下敷き不要の時代でしたか!!それではこのような遊びも、もう見られないのですね。 (2016年02月15日 (月) 11時40分)[7604]

章子 > この様なお遊び男の子がしていましたね、懐かしいです、下敷きはもう使用していないんですか、時代が変わりましたね。 (2016年02月15日 (月) 17時51分)[7610]

眞佐子 > 懐かしい光景が見えていただきました。我が家の小学生はコンパスを使う時には下敷きを使うそうで、いつも持っているそうです。 (2016年02月16日 (火) 22時41分)[7641]

孝子 > 思い出しました。なつかしいです。かわいかった子供のころ、なつかしいですね。進級すもいいですね。 (2016年02月16日 (火) 22時44分)[7642]

孝子 > 色が重なって申し訳ありません。 (2016年02月16日 (火) 22時46分)[7643]

梟夢庵 > 鬼ごっこ、お医者様ごっこ、電車ごっこ。でも「静電気ごっこ」とは苦しい。 (2016年02月17日 (水) 21時38分)[7661]

榮一 > ごっこは確かに苦しい感じです。静電気おこすでよさそうです。 (2016年02月19日 (金) 19時49分)[7684]

世話人 > 作者は安田循子さんです。 (2016年02月20日 (土) 16時48分)[7700]
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9 真っ直ぐな廊下の果ての二月かな 投稿者:世話人 (2016年02月12日 (金) 21時10分)[7543]

 美保子 進二 宜子 吉章 梟夢庵 (6点)


月番 > 「二月」の読みが、鍵でしょうか。 (2016年02月13日 (土) 01時12分)[7561]

美保子 > 学校とくれば、二月は将来に関わることが決まったり、準備を始めたり、学校に関わる人たちにとっては十二か月の中で一番何かが決まる月なのかもと思います。一生懸命一生懸命に頑張ってきた結果、良い結果が出ればもちろん、正反対でも何かを決めなければならない二月。そういう気持ちが詠まれた句だと好きな句でした。 (2016年02月14日 (日) 21時18分)[7592]

宜子 > 学校の教室が並んだ真っ直ぐな廊下、その果てにある「二月」は、美保子さんの読まれたように「何かが決まる月。「果て」がなにかを暗示しているような気がします。 (2016年02月18日 (木) 03時22分)[7672]

榮一 > 廊下の二月はいいですね。 (2016年02月19日 (金) 19時52分)[7685]

世話人 > 作者は石田剛さんです。 (2016年02月20日 (土) 16時49分)[7701]
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10 白線がのこる校庭雪催  投稿者:世話人 (2016年02月12日 (金) 21時09分)[7542]

 義之 惠美子 孝子 洋子 美保子 杏花 宜子 保子(8点)


月番 > 教師も子どももいない校庭、白線がやけに目立ちます。 (2016年02月13日 (土) 01時15分)[7562]

義之 > 校庭に残された白線に「雪催」の季語を取り合わせただけの簡潔な句ですが、明確に景が見え、詩情が伝わってきます。ただ、個人的には、「春の雪」の方が、良いのかなと思慮しています。 (2016年02月14日 (日) 12時53分)[7588]

洋子 > 春の雪でもうっすらと積もったら白線が消えて、せっかく見つけた「白線が残る校庭」の景が消えてしまうんじゃないかと・・・。 (2016年02月14日 (日) 13時12分)[7589]

洋子 > それとも、白線が残っている校庭に春の雪が降ってきて、白線を少しずつ消していく、その途中でしょうか。それはまたそれで時の経過も感じられていいですね。 (2016年02月14日 (日) 13時18分)[7590]

美保子 > 白線がのこる ですから、そんなにきっちり残っているわけではなく、消えかけている白線をイメージしました。雪催はぴったりだと。でも春の雪もいいですね。うっすらと積もり始めた雪もお二人が書かれた通りでそれもいいなと思います。 (2016年02月14日 (日) 21時26分)[7593]

惠美子 > 私は「白線の」ではなく「白線が」ですので くっきりとした白線を想像しました。  (2016年02月15日 (月) 09時42分)[7597]

義之 > 「雪催」は、12月、「春の雪」は2月頃がイメージされ、前者は暗さ、後者は明るさを感じさせます。2月といえば学生にとって特別な月であり、「春の雪」がぴったりかなと思った次第です。 (2016年02月15日 (月) 09時43分)[7598]

保子 > 落ち着いた雰囲気の作品と思います。 (2016年02月15日 (月) 21時52分)[7612]

月番 > 季語の「雪催」と「春の雪」で、盛り上がって参りました!嬉しいです。拝読していると、どちらの主張にも説得力があるようです。 (2016年02月16日 (火) 00時34分)[7625]

孝子 > 学校というと校庭の白線が思います。その時々に先生たちが引きなおしているのをおもいました。なんか逆に新鮮な気がするのは雪のせいでしょうか。いい季語だと思います。 (2016年02月16日 (火) 22時52分)[7646]

世話人 > 作者は小川紫翠さんです。 (2016年02月20日 (土) 16時50分)[7702]
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11 跳び箱の一段足せりつくしんぼ 投稿者:世話人 (2016年02月12日 (金) 21時08分)[7541]

 義之 眞佐子 淳子 オサム 進二 吉章 梟夢庵 (8点)


月番 > 一段足したのは、成長の証。小学生の時の跳び箱はホントに怖かった。 (2016年02月13日 (土) 01時17分)[7563]

惠美子 > すごくピッタリな季語で 付き過ぎなのかな・?と迷い パスしましたが、頂くべきだったように思います。 つくしんぼが 成長盛りの可愛さと親心が巧く表現されていますよねぇ・! (2016年02月15日 (月) 10時02分)[7601]

オサム > 暖かくなってきたので体育館ではなく、運動場で跳び箱をやっているのですね。「四段ななんとかクリア出来たけど、五段はいけるだろうか?」並んで跳ぶ順番を待っている間の子供たちの勇気と不安まで伝わってきました。 (2016年02月16日 (火) 03時03分)[7630]

梟夢庵 > 恵美子さんの書かれているとおり「つくしんぼ」は付き過ぎのように思いました。何の曲もない「春の草」くらいで
収めてはどうでしょう。 (2016年02月16日 (火) 22時48分)[7645]

眞佐子 > 私は跳び箱を跳ぶのが大好きでしたので、お昼の時間も練習をしていたように思います。一段たせりに「つくしんぼ」の季語が良かったです。 (2016年02月16日 (火) 22時53分)[7647]

世話人 > 作者は山内宜子です。 (2016年02月20日 (土) 16時51分)[7703]
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