玄鳥 定例句会

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11・逆上がり夕焼雲をひとまわり 投稿者: (2014年06月12日 (木) 16時27分)[3573]
(義之 美保子 オサム 淳子 杏花 梟夢庵)7点


月番 > 自分も一緒に回っているような気分。 (2014年06月13日 (金) 07時33分)[3600]

杏花 > 私の子供の頃は遅くまで外遊び
したものです、遊具も無くかくれんぼか縄跳び等
それでも外遊びが嬉しくて仕方がなかった
この句からいろんな遊びが見えてきます・ (2014年06月13日 (金) 10時44分)[3613]

杏花 > 私の子供の頃は遅くまで外遊び
したものです、遊具も無く体で
楽しい遊びを考えてたように
思います、夕焼雲とひとまわり
とても素敵な表現、日が暮れるまで
迄の楽しさが表現されています。 (2014年06月13日 (金) 10時55分)[3614]

義之 > 類句が有りそうな句かと思いながら、既視感という言葉でパスできない、何かを感じました。「夕焼雲をひとまわり」は、鉄棒遊戯という現実から遊離し、詩の世界へ飛躍させて呉れそうです。 (2014年06月14日 (土) 04時55分)[3629]

オサム > なかなか逆上がりが出来ずに、放課後に一人校庭で泣きながら何度も練習をしているのでしょうか。すっかり日が暮れかかった頃、ようやく逆上がりに成功したのでしょう。その瞬間の身体感覚を宮本さんがおっしゃるように、(夕焼雲をひとまわり)という詩的表現に結実させたように思いました。 (2014年06月15日 (日) 23時44分)[3657]

洋子 > 「夕焼雲」には、日が暮れるまで元気に遊ぶ子供の楽しさと、又、日が暮れてもなかなか家に帰れないカギっ子の寂しさと、両方考えられて、どっちかなあと思いました。 (2014年06月15日 (日) 23時50分)[3659]

淳子 > なかなか出来ない逆上りに、挑戦する子供、一人ぽっちになっても出来るまで頑張る、ようやくできた時の彼の心境、私も詩の世界を感じました。 (2014年06月18日 (水) 15時09分)[3701]

> 浅村恵美子さんです。 (2014年06月21日 (土) 09時36分)[3752]
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12・今年竹父の背中のサロンパス  投稿者: (2014年06月12日 (木) 16時26分)[3572]
(美鈴 眞佐子 進二 鈴子 章子 保子)6点


月番 > 見慣れているはずのお父さんの背中が、サロンパスを張ることで、くっきり見えるようです。 (2014年06月13日 (金) 07時34分)[3601]

月番 > この作品に選評、鑑賞お願いします。 (2014年06月17日 (火) 01時30分)[3680]

章子 > 今年竹の若さと父との対比は少々辛いですが、サロンパスを貼って頑張っている父の背中が愛しいです。 (2014年06月17日 (火) 16時38分)[3687]

月番 > 早速に応えていただいて、有り難うございます。句だけを拝読してう〜んと思っても、選評、鑑賞を伺って、句の中まで入っていけることって、あるのです。「背中が愛しい」ですね。 (2014年06月17日 (火) 21時12分)[3688]

美鈴 > 父の背中を見ているのは中学生、あるいは高校性の男子でしょうか。働き盛りの父の背中のサロンパスを見てなにかしてあげたくなったのでは、と思いました。そっと指圧をしたり、肩をもんだり、子供の優しい眼差しが見えて頂きました。 (2014年06月18日 (水) 16時36分)[3706]

榮一 > 二つとも見えるのですがピンとこなかったです。意味が出てきてやはり対比がきついように思います。 (2014年06月19日 (木) 07時06分)[3730]

> 木村オサム氏でした。 (2014年06月21日 (土) 09時35分)[3751]
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13・白日の下に晒され根切り虫 投稿者: (2014年06月12日 (木) 16時25分)[3571]
(洋子 紫翠)2点


月番 > 稲や農作物の根を食べてしまうため、人間からは害虫とされている根切り虫。その虫が晒されて。 (2014年06月13日 (金) 07時39分)[3602]

洋子 > せっかく伸び始めた苗がしおれています。「根切りにやられた!」と母の声。鍬で掘り起こすと、ごろりとにっくき根切り虫が出てきます。かくて犯人は捉えられ、白日の下に晒されるのです。半世紀以上前の光景がありありと思い起こされました。 (2014年06月15日 (日) 23時22分)[3653]

月番 > 「晒され」に、やられた悔しさが!!ですね。 (2014年06月16日 (月) 22時51分)[3677]

紫翠 > まだ推敲の余地があるかもしれませんが、「命」をふと考えました。この虫は運が悪かったのかなと思いました。 (2014年06月17日 (火) 14時23分)[3683]

榮一 > 何か報告だけで終わっているような気がしました。 (2014年06月19日 (木) 07時03分)[3729]

> 佐藤美鈴さんです。 (2014年06月21日 (土) 09時34分)[3750]
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14・行く春や野晒しの骨安からむ 投稿者: (2014年06月12日 (木) 16時24分)[3570]
(孝子 紫翠 梟夢庵)4点


月番 > 祈り・・のようなことを感じています。 (2014年06月13日 (金) 07時41分)[3603]

孝子 > このところ、仲間うちで、どうにもできない憤り、悲しみに、皆で涙している事件、たくさんある中でも、ひとりアパートに放置された五歳の男の子、大好きな父親にも見捨てられ、母親にも顧みられなかった不幸な男のこ、その子のことを思うと哀れでなりません。そんななかで、この句にあいました。 (2014年06月14日 (土) 11時07分)[3639]

惠美子 > なぜ・すこし遅れの季語なのかな?と 思っておりました。 そうなんですね〜! 「安からむ」がじ〜んと・・目が潤んできました。 (2014年06月14日 (土) 16時10分)[3643]

月番 > この句会も「当季雑詠」なので、春の季語「行く春」は、私も選からはずしました。 (2014年06月14日 (土) 22時21分)[3644]

> 新保吉章氏でした。 (2014年06月21日 (土) 09時33分)[3749]
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15・くじ引いて窓際の席若葉風 投稿者: (2014年06月12日 (木) 16時24分)[3569]
(オサム 洋子 鈴子 章子 保子 千尋 紫翠 吉章)8点


月番 > くじを引くというからには、おそらく大人数。ざわめきが楽しそうです。 (2014年06月13日 (金) 07時50分)[3607]

吉章 > 「窓際の席」という句材が良かったと思います。くじに当たった満足感と爽やかな若葉風の取り合わせも成功した要因の一つだと思いました。 (2014年06月13日 (金) 18時45分)[3620]

オサム > 小学校の頃、年に二三回クラスの席替えがあり、たしかくじ引きで席を決めていました。@好きな女の子の近くA仲のいい友達の近くB窓際の順ぐらいで嬉しかったような気がします。ついついさわやかな風に吹かれ、窓の外ばかり眺めてしまい、授業に身が入りません… (2014年06月15日 (日) 23時33分)[3656]

洋子 > 私も学校時代の席がえを思いました。旅行のことかなとも思いましたが、バスにしろ列車にしろ今頃はみな開閉できませんし。若葉風で、いい席に当たった嬉しさが表れていますね。「 (2014年06月15日 (日) 23時45分)[3658]

紫翠 > 軽妙なタッチで楽しめる作品と思います。 (2014年06月17日 (火) 14時30分)[3684]

章子 > 全国大会に大勢で参加していた頃を思い出して懐かしさがこみ上げてきました、まるで学生時代に戻った様にはしゃいだりして、 楽しいお句ですね。 (2014年06月17日 (火) 15時49分)[3686]

月番 > 一昔前の全国大会、懐かしいですね。ホントに修学旅行のようでした。ホテルのベッドをじゃんけんで決めましたっけ。この句「窓際の席」で、一気に若い句になったようです。クラスの席替えを思うのもいいですね。明るい句です。 (2014年06月17日 (火) 21時23分)[3689]

鈴子 > 旅に出かけるときの光景ととりました。年に一度五人グループで近間に出かけます。くじこそ引きませんが良いかしら?と言いながら窓際の席に座りたがる人が多いです。「若葉風」が良かったと思います (2014年06月18日 (水) 16時44分)[3708]

> 鈴木美保子さんです。 (2014年06月21日 (土) 09時32分)[3748]
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16・通りの名に残る乙仲夏燕 投稿者: (2014年06月12日 (木) 16時23分)[3568]
(義之 オサム 宜子 循子 鈴子 主宰)7点


月番 > 「乙仲」ですから、おそらく港に近い、港に通じている通りの名。 (2014年06月13日 (金) 07時45分)[3604]

義之 > コンテナ船のまだ無かった、昭和40年代初頭の神戸港は、働く人が大勢居て、港は輝いていました。時代は下って、昭和43年日本郵船の初のフルコンテナ船である、箱根丸の就航によって、海運業界は大きく様変わりしました。一般的な定期貨物船の場合、荷役のためおよそ3〜4日 港に停泊しますが、コンテナ船の場合は、接岸後数時間で、荷役は終了します。「乙仲」の呼び方は、戦前の海運組合法で、定期船貨物の取次をする仲介業者を乙種仲立業(乙仲)、不定期船貨物の取次ぎをする仲介業者を甲種仲立業(甲仲)と分類していたことに由来します。さて、掲句の、夏燕の飛交う乙仲通りは、何処にあるのでしょうか? 艀で溢れていた古き港湾風景は、私にとっては懐かしい思い出であり、末永く残って欲しい名称です。 (2014年06月14日 (土) 03時55分)[3626]

月番 > 町名や地名は時代の変わっていく中で、仕方なく消えてしまうものもあります。でも、でも、残して欲しい名前もたくさんありそうです。「乙仲」も。名前が消えることで、歴史や由来まで消えてしまいかねないのです。 (2014年06月14日 (土) 08時37分)[3633]

オサム > 「乙仲通とは、神戸市中央区の“栄町通”と“海岸通”の間を東西に通っている、約800mの通りです。
乙仲界隈には、神戸中華街やポートタワー、神戸海洋博物館などがあり、 約270件のお洒落なお店や昔ながらのビルヂング、
カフェやアトリエ、オフィスなどが軒をつらねています。(神戸乙仲通のhpより)」私もたまに散歩しますが、そんなに人通りもなく
ちょっと異国の港町を歩いている気分を味わえます。夏燕もいかにも飛んでいそうです。
(2014年06月15日 (日) 23時26分)[3655]

月番 > 港町や空港は、そのまま異国へ続きます。水平線の先にはまだ見ぬ世界が。「乙仲」が、義之さんの説明にあるような荷役の名称であっても、そこには海が広がり、外国船が行き来しています。明日への活気が感じられます。 (2014年06月16日 (月) 22時44分)[3674]

循子 > 義之さんやオサムさんが書いて下さったような乙仲についての情報を、ネットで調べるまで、全く知りませんでした。楽しそうな通りです。燕には「乙鳥(いっちょう)」という呼び名があることを、「乙仲」で思い出しました。ここは夏燕がいい感じと思いました。欲を言えば、上五がもう少し滑らかにならないものかと…。 (2014年06月18日 (水) 23時05分)[3719]

榮一 > 表現はまだこなれていない印象です。海岸通りを走るバスにもよく乗りましたが弁天浜と呼ばれるあたりには「にこよん」と呼ばれた日雇い労働者相手にタバコをバラで売っていたことなどを思い出しました。そんな面影はもうどこにもありませんが「通りの名」が残っていることは知りませんでした。その頃は燕もたくさん来ていたように思います。夏燕いいですね。 (2014年06月19日 (木) 07時30分)[3734]

> 樋口進二氏でした。 (2014年06月21日 (土) 09時31分)[3747]
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17・そのあとのことは語らず単帯 投稿者: (2014年06月12日 (木) 16時22分)[3567]
(淳子 惠美子 杏花 章子 宜子 千尋)6点 


月番 > 「単帯」が、意味深。 (2014年06月13日 (金) 07時46分)[3605]

杏花 > 単帯〜夏の和服〜お稽古は舞踊もお茶も
お茶も一言では語れない
奥深い和の世界を感じました。 (2014年06月13日 (金) 11時13分)[3615]

千尋 > 単帯だけでささえられている句ですよね。季語が動く・・なんてことも考えましたが、軽い紗の博多と思っていただきました。高価で手に触れることもありませんが。 (2014年06月14日 (土) 01時18分)[3625]

章子 > 物語性があり興味がわきました、単帯の美人がべらべら語ったら唯の隣のおばさんに、其の後のことは勝手に空想させて頂きました。因みに選者は全員女性でしたね。 (2014年06月15日 (日) 13時46分)[3646]

月番 > あら、ホント!偶然ですよね。では、男性の方々が選ばなかった理由は? (2014年06月15日 (日) 23時53分)[3660]

オサム > (語らず)と言いながら、どうもそのあとの意味深なことが語られ過ぎているような気がして…。男子はちょっとシャイなのかもしれません… (2014年06月16日 (月) 00時11分)[3664]

惠美子 > 歳を重ねてから・着物を着なくなって、ちょっと意味深な単帯の女性にあこがれて頂いたようです。 (2014年06月16日 (月) 09時49分)[3667]

月番 > 単帯、強し!! (2014年06月16日 (月) 22時48分)[3676]

淳子 > 着物を着ながら話にはずんでいても、いよいよ帯を仕上げる段階になると、今日の晴れの場に向かう緊張感が出てまいります。帯を締めている途中の人物の緊張感がわかります。 (2014年06月17日 (火) 22時55分)[3691]

> 安田循子さんでした。 (2014年06月21日 (土) 09時30分)[3746]
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18・緑濃し殊に飛鳥の二上は 投稿者: (2014年06月12日 (木) 16時21分)[3566]
(剛)1点 


月番 > 二上山の緑は、さぞ濃いことかと。 (2014年06月13日 (金) 07時49分)[3606]

> 飛鳥の二上とあれば、日本の古代史に名を残す奈良と大阪の境の二上山(ふたかみやま)に相違は無い。私の勝手な想像であるが、八世紀の万葉の歌人大伴家持は越中の国守として赴任し過ごした国庁の西に、双峰の二上山(ふたがみやま)があり、家持は親しみを感じ数多くの歌を残したとされる。この句の飛鳥と同じ名の山は望郷の山だったとも云える。「殊に」は、とりわけとか、その上に、加えてと解釈すれば、両方の山が私には浮び出て、僅かに両所の山の比較もあるように思えた。 (2014年06月15日 (日) 16時45分)[3647]

循子 > 「殊に飛鳥の」とあるので、作者のかたは両方の二上山をよく知る人であろうと思います。万葉集巻二の大伯皇女が弟・大津皇子の死を「悲しび傷みて」詠んだのは、県境の二上山です。「飛鳥の」は大きく括られたのでしょうが、やや違和感がありました。毎日、二上山を眺めていますが、黄砂や昨今のPM2.5とやらのせいで、白くかすんで見える日が多くなりました。季節に登ると山桜が美しく、やがてそれは緑へと。 (2014年06月18日 (水) 22時33分)[3718]

> 岡部主宰です。 (2014年06月21日 (土) 09時29分)[3745]
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19・五重塔の大日如来樟若葉 投稿者: (2014年06月12日 (木) 16時20分)[3565]
(杏花)1点


月番 > 大きな景です。 (2014年06月13日 (金) 07時51分)[3608]

杏花 > 身延山久遠寺へ出かけ新築された五重塔を観てきました、大日如来と樟若葉
山の頂上の光景今心新たに思いだす。

(2014年06月13日 (金) 22時23分)[3623]

千尋 > 大日如来というと、真言宗のお寺の五重塔でしょう。東寺は五重塔の芯柱自体が大日如来になっていますよね。 (2014年06月19日 (木) 00時40分)[3720]

> 松谷真佐子さんです。 (2014年06月21日 (土) 09時28分)[3744]
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20・母の日のピアノの上の造り花 投稿者: (2014年06月12日 (木) 16時18分)[3564]
(美鈴 章子 紫翠 吉章)4点 


月番 > この造り花はきっと、華やかで豪華な花かと。 (2014年06月13日 (金) 07時53分)[3609]

月番 > この作品にも選評、鑑賞お願いします。 (2014年06月17日 (火) 01時33分)[3681]

章子 > 豪華な造り花かも知れませんが、私には一寸寂しげな作者さんが見えます、用事があって誰も来られなかった母の日だったのでしょうか。 (2014年06月17日 (火) 15時39分)[3685]

月番 > 造り花(造花)は、どうしても寂しげですよね。どんなに豪華でも造り花には、感情が湧かないのですよね。 (2014年06月17日 (火) 21時28分)[3690]

吉章 > 造花の寂しさ冷たさが読者に伝わってくる。作者にしか分からないが、母の日なら美しく豪華な生花であるべきだが?そんな真実が知りたくて選んだ作品。 (2014年06月18日 (水) 15時36分)[3703]

淳子 > 母の日の早朝に宅急便で一抱えもある、段ボール箱がとどきました。東京新宿のお店から嫁の注文した私への花のプレゼントでした。息子夫婦が東京へ出向いた折母の日の為に注文しておいた物でした。プリザーブフラワーでアーテイストに依るハンドメイトの作品とか。・・・花好きの私知っての嫁の心ずかいと思います。いつもいつもの、温かい心使いが伝わってきて至上の喜びです。  (2014年06月18日 (水) 16時39分)[3707]

淳子 > 作者と記入するべきところ名前をいれてしまいました。済みません。老の道に入っています。 (2014年06月18日 (水) 16時48分)[3709]

美鈴 > ある年齢になると女性は母であり、また子でもある立場になります。作者は今は亡き母を思い出しピアノの上に豪華な造花を飾っておられるのではないでしょうか。
(2014年06月18日 (水) 16時52分)[3710]

月番 > 淳子さん、句会も終盤に入ってます。どうぞ、お気になさらずに。 (2014年06月18日 (水) 20時12分)[3717]

榮一 > 散文的ですね。少なくとも母の日「や」とすべきではと思います。 (2014年06月19日 (木) 07時09分)[3731]

孝子 > 淳子さま、造花としたので、達意が変わったのだとおもいます。プリザーブフラワーは生の花を加工したもので、それはそれは生の花よりも高価で長持ちするものですよ。小さくても高価のものです。お嫁さんのやさしさが感じられます。それがアーティストで大きいものとなると、うらやましい限りです。俳句と離れてすみません。 (2014年06月20日 (金) 20時27分)[3739]

淳子 > 孝子さま教えていただいて有難うございました。8月が2人の嫁の誕生月なので、その月をお返しの月と決めています。何を返してよいものやら、悩んでいます。有難うございました。 (2014年06月20日 (金) 22時01分)[3740]

> 渡辺淳子さんでした。 (2014年06月21日 (土) 09時27分)[3743]
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21・風薫る高千穂峡のかっぽ酒 投稿者: (2014年06月12日 (木) 16時18分)[3563]
(洋子 眞佐子 宜子 循子 保子 梟夢庵 主宰)9点


月番 > 「かっぽ酒」、どのようなものか、高千穂のHP貼り付けました。ご参考までに。

http://www.town-takachiho.jp/culture/post_82.html (2014年06月13日 (金) 07時56分)[3610]

洋子 > 写真にもあるように、野趣のあるおいしそうなお酒ですね。高千穂峡に吹く風もなんと爽やかなこと、、、。 (2014年06月16日 (月) 00時17分)[3665]

榮一 > 神話の国の「かっぽ酒」いただきます。神と酒、切り離せないものですね。 (2014年06月19日 (木) 07時14分)[3732]

保子 > 高千穂渓の遊歩道渡りきった処でみかけました。何年も前の事です。なにやら懐かしいです。 (2014年06月20日 (金) 00時30分)[3737]

> 久野孝子さんでした。 (2014年06月21日 (土) 09時26分)[3742]
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22・ごきぶりに遁げられてゐる老いの道 投稿者: (2014年06月12日 (木) 16時16分)[3562]
(美鈴 淳子 吉章)3点


月番 > 実感あります!老いなくても。 (2014年06月13日 (金) 07時57分)[3611]

月番 > 選評、鑑賞お願いします。 (2014年06月17日 (火) 01時34分)[3682]

淳子 > ことに老いを感じるこの頃です。ゴキブリを追い気勢を上げた日もあったけど、何につけ下降線に乗り老いの道を感じている私には良く解る句です。 (2014年06月18日 (水) 14時42分)[3700]

吉章 > 実感としてよく体験する瞬間です。負け惜しみではありませんが「老い」が100%ではないと思います。タイミングと好機が塾すれば年齢とは無関係です。逆に仕留めたときの快感は格別です。20代の孫娘は私が仕留めたときだけは尊敬の目で見直すような顔をします。 (2014年06月18日 (水) 15時51分)[3704]

美鈴 > 吉章先生の評楽しいですね。思わず吹き出してしまいました。どんなことであれ、孫に尊敬のまなざしで見られるなんて最高です!!
我が家は幸い猫のおかげでベランダから侵入寸前でゴキブリは防いでいます。意外なところで猫は役に立っていますよ。ユーモアとペーソスにあふれた句だと思います。 (2014年06月18日 (水) 17時01分)[3711]

月番 > 早速に選評をいれていただき、有り難うございます。仕留められない口惜しさと、取り逃がした恨めしさ。全くゴキブリの奴め!! (2014年06月18日 (水) 19時46分)[3712]

榮一 > ごきぶり、遁げられ、老い‥類そう感が漂います。 (2014年06月19日 (木) 07時17分)[3733]

> 剛でした (2014年06月21日 (土) 09時25分)[3741]
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六月定例句会について 投稿者: (2014年06月12日 (木) 16時14分)[3561]
 定例句会の準備をしています。

かなしみはかたまり易し濃紫陽花 岡田日郎
天よりもかがやくものは蝶の翅  山口誓子

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五月定例句会の開催について 投稿者: (2014年05月13日 (火) 10時58分)[3393]
 年に一度の全国大会も終わりました。盛会であったと聞いて居りますが、出席されました方々も、またお世話をされました関係者の方々もお疲れさまでした。私はこの所欠席続きで何とも申し訳の無い事と思って居ります。
 選句が揃いましたので、定例句会を始めさせていただきます。主宰をはじめ、梟夢庵先生にはご指導をお願い致しますと共に、皆さまには忌憚のない句評をお願い申し上げます。今月の月番は先月の最高点者の伊藤保子さんです、どうか宜しくお願い申し上げます。


月番 > 今月の月番の伊藤保子です。宜しくお願いします。 (2014年05月13日 (火) 21時38分)[3394]

月番 > 今日で句会は最終日を迎えました。至らぬ月番で失礼いたしました。 (2014年05月19日 (月) 21時05分)[3521]

> 毎年、年の暮れに戴いて、玄関内に置いてある鉢植えのシクラメンは、まだ次々と花を咲かせています。もう5か月が過ぎようとしていますが、大変息の長い花です。隣の花瓶には知人の告別式で戴いて来た、白い菊や、淡い色のカーネーション。玄関は椅子も灰皿も完備された私の居場所のようなもんです(私は喫煙者でたった一人の同居人が嫌がる)。窓を開けると、隣の家の庭があり、花水木はもう花が終わり葉を繁らせ、山法師が白い花を咲かせております。さて、終了の期日が来ましたので、投句者名を記載いたしました。岡部主宰、梟夢庵先生には、お忙しいなかご指導を戴き有難うございました。また月番を務めて下さいました伊藤保子さん、参加の皆さまにも厚くお礼を申し上げますとともに、来月も宜しくお願い致します。  (2014年05月20日 (火) 11時02分)[3558]
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01・自転車を押しゆく二人花は葉に 投稿者: (2014年05月13日 (火) 10時50分)[3392]
(加津子 進二 鈴子 保子 吉章 梟夢庵)7点  


吉章 > 花は葉に」が大きいウェイトを占めていると思います。矢張り若いカップルを想定したい。押して行かねばゆっくりと話す暇もない。少しでも大切な時間を永く過ごしたい。そんな誰にでもあった懐かしいひとときを彷彿とさぜて呉れた句として戴いた。
(2014年05月14日 (水) 11時29分)[3395]

月番 > 早速有難うございます。自転車を押し行く二人、いい雰囲気のようです。
(2014年05月14日 (水) 22時25分)[3402]

梟夢庵 > ただ自転車を押してゆく二人の情景だけを示して、何ら読みを強要しない自由度が、若葉の頃の桜並木のようにすがすがしい感じの好感度満点の作品と思います。二人の関係もはっきり表現しないで読者の想像に任せています。それでいて季語のはたらきから、恋人ではなく、少なくとも恋の季節は過ぎたけれど今でも親身になって相談に乗ってやれる、そんな男女かも知れませんし、姉弟かもわかりません。話の内容も、これまた季語のはたらきで就職先や見合い話など将来の方途を左右する希望や可能性を秘めたものを感じさせます。まことに初夏らしい、読んで楽しい可能性に満ちた作品です。

(2014年05月17日 (土) 16時29分)[3457]

月番 > 作者さん素晴らしい。鈴子さん、進二さん、加津子さん、選をされなかった皆さんも書き込み宜しくお願いします。 (2014年05月19日 (月) 00時00分)[3488]

榮一 > ゆったりとしたものを感じさせるのは花の後だからでしょう。 (2014年05月19日 (月) 01時55分)[3497]

榮一 > ゆったりと感じさせるのは花の後の葉の季節からかもしれません。 (2014年05月19日 (月) 01時59分)[3498]

榮一 > 二度の投稿はパソコンの調子が悪いようです。失礼しました。 (2014年05月19日 (月) 02時01分)[3499]

月番 > 読後感の良いのは嬉しいですね。 (2014年05月19日 (月) 21時08分)[3522]

> 鈴木美保子さんでした。 (2014年05月20日 (火) 10時20分)[3535]
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02・たましいの執着のごとなめくじり 投稿者: (2014年05月13日 (火) 10時49分)[3391]
(洋子)1点


月番 > なめくじ、なめくじり、なめくじら、じめじめした場所にいてゆっくりと這いその跡には粘液の道ができるとか。 (2014年05月14日 (水) 22時48分)[3403]

洋子 > ナメクジのじめっとした黒いかたまりは、たましいの執着をよく表しているように思いました。この句は今回の最高点句になるだろうと予想していましたので、開けてびっくりでした。いわゆる「ごとく俳句」ですが、どこがよくなかったのか、教えていただけたらありがたいです。 (2014年05月15日 (木) 13時05分)[3424]

> 執着がすっきりと理解できない。執着は事物に固執するとか、とらわれる、など悪い意味で用いられ事が多い。確かに素早く遁走する事の出来ない這うだけの蛞蝓を、作者の感性が魂(たましい)の執着と云わせているようだ。生きる事への拘りの蛞蝓と云えようか。ただ、たましいの執着はとまで云われるとなかなか手が出せない。また蛞蝓を好きと云う人はいまいし、目を背けてしまう人もいる筈だ。見かける場所にもよるが、多くは湿った暗い場所の感が強い。「たましい」から「一寸の虫にも五分の魂」が浮かんで、「なめくじにも角」も思い出たが、私は句材を重くしすぎているのではと、思えた。 (2014年05月16日 (金) 08時45分)[3431]

循子 > 剛氏のお書きになったとおりです。執着という言葉のイメージは昨今のストーカー騒ぎを連想させるようなところもあるし、月番さんの「ゆっくりと這いその跡には粘液の道ができるとか」もその通り。銀色の跡を残して昼間は花の鉢底にかくれているなめくじり。作者のかたのお書きになりたいことは痛いほどわかるけれど、ここまで書かれると読者の気持ちが退いてしまうのでは?剛氏の書かれた「句材を重くしすぎている」ことに尽きるかと思います。 (2014年05月17日 (土) 10時31分)[3444]

月番 > 有難うございます。なめくじに注がれた作者の視線と思いが真っすぐすぎたのでしょうか。 (2014年05月17日 (土) 15時33分)[3451]

梟夢庵 > この句の比喩が「たましい」と「なめくじり」だけであれば、まだ、俳句となる余地はあったでしょうが、「執着」を加えることでぶち壊しになったように思います。「薔薇のごとき唇」「白魚のような指」のようなありきたりの比喩であれば、わざわざ「ごとき」「ような」という比況の助動詞をいれなくても「薔薇の唇」「白魚の指」ですむ。如く俳句は飛躍がなければサビ抜きの刺身のようなもの。<西田幾太郎のごとく冬帽掛りたり 橋關ホ><てぬぐひの如く大きく花菖蒲 岸本尚毅>「執着」と「なめくじりの粘液」では少し飛躍不足。 (2014年05月17日 (土) 21時22分)[3464]

洋子 > 沢山のご指導をありがとうございました。よく考えてみます。 (2014年05月18日 (日) 20時41分)[3480]

月番 > 先生有難うございました。作者さんも選者の洋子さんも、潔い生き方をされていると思いました。 (2014年05月19日 (月) 00時16分)[3489]

榮一 > なめくじの粘液性を執着と比喩するのは意外と平凡で安易な感じです。 (2014年05月19日 (月) 02時17分)[3500]

月番 > 一素材での一句、これからに繋がりますよね。 (2014年05月19日 (月) 21時11分)[3523]

> 木村オサム氏です。 (2014年05月20日 (火) 10時21分)[3536]
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03・銀髪のかくも美し麦の秋 投稿者: (2014年05月13日 (火) 10時49分)[3390]
(オサム 惠美子 鈴子 宜子)4点 


保子 > 少し長めの銀髪、素敵ですよね。 (2014年05月14日 (水) 22時50分)[3404]

惠美子 > 69歳で毛染めをやめて白髪にした私には こんな句はうれしいです。 まして麦秋と取り合わせてくださるなんて・・! (2014年05月15日 (木) 15時09分)[3428]

宜子 > きれいな銀髪の女性をみると羨ましくなります。「麦の秋」の豊かさが良くもあり、もしかしたら、即きすぎなのかなとも。 (2014年05月17日 (土) 04時43分)[3441]

鈴子 > 銀髪の美しい人と出会うとハットして振り返ることがあります。麦の穂の穏やかな色と銀髪の美しさ、ホットするものがあります。余談ですが、最近、誌友のひとりに、鈴子さんも髪を真っ白に染めて見たら、真っ白も素敵よと言われました。わざわざ真っ白に染める人もいるのかしら?と不思議な気がします。 (2014年05月17日 (土) 19時38分)[3461]

梟夢庵 > 「かくも美し」は少々無責任でしょう。 (2014年05月17日 (土) 21時39分)[3465]

月番 > え?そうですか?称賛の雰囲気多々と思いますけど?オサムさん如何でしようか。 (2014年05月19日 (月) 00時24分)[3490]

オサム > (美しい)とか(すばらしい)とか主観たっぷりの形容詞は、俳句では敬遠されることが多い。まして、そんな形容詞に(かくも)というようなダメ押しの副詞までもがくっついているのである。ここまで(確信犯的に)潔くこられると、逆に不思議な力強さが生まれるようだ。作者の視線は、神が地上のちっぽけな人間を俯瞰しているようでもある。人生の原野をたくましく生き抜いてきたある人物(おそらく女性)。老いた髪はすっかり銀色になりはしたが、初夏の広大な麦畑の中の一点となり、慈愛の輝きを放っているに違いない… (2014年05月19日 (月) 01時42分)[3496]

榮一 > 「かくも美し」と言ってしまうと銀髪の印象がぼやけてしまうようです。 (2014年05月19日 (月) 02時26分)[3501]

月番 > 読み手の感じたい処まで書き込むのは、控えた方が良いという事ですね。 (2014年05月19日 (月) 21時17分)[3524]

> 佐藤美鈴さんんです。 (2014年05月20日 (火) 10時22分)[3537]
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04・植木市のなんじゃもんじゃや大伽藍 投稿者: (2014年05月13日 (火) 10時48分)[3389]
(千尋)1点


月番 > 「なんじゃもんじゃ」面白い名称ですね。植木市で見かけたのでしょうか。 (2014年05月14日 (水) 22時57分)[3405]

千尋 > 「なんじゃもんじゃ」ってどんな木なんじゃと思っていましたが、たまたま大会へ行く直前に「なんじゃもんじゃ」の木の花が満開になりましたというニュースをテレビで見ました。雪が降ったように真っ白でした。植木市はお寺や神社の境内で行われることが多いようですね。下五の大伽藍は東寺を思いました。 (2014年05月16日 (金) 01時47分)[3430]

循子 > 大伽藍とあるので、千尋さんの言われる東寺や、四天王寺などの植木市を思い浮かべます。なんじゃもんじゃの苗木が大木に育つには何年もかかるんでしょうね。 (2014年05月17日 (土) 14時40分)[3446]

月番 > なんじゃもんじゃとは、関東地方で、その地方では見られない種類の大木を指していう称。千葉県のくすのき、東京神宮外苑のひとつばたご、その他筑波山、山梨県などにもあり、と広辞苑にでてます。一種類ではなさそうですね。 (2014年05月17日 (土) 15時56分)[3452]

千尋 > そのようですね。たしか高知の植物園にもありました。季語の植木市に、またまた木の配合なのですが、大伽藍の取り合わせもあっていただきました。 (2014年05月17日 (土) 23時43分)[3466]

榮一 > なんじゃもんじゃも植木市などでも売られているのでしょうか。そのあたりが疑問でした。 (2014年05月19日 (月) 02時29分)[3502]

月番 > 作者さん、なんじゃもんじゃは植木市で売られていますか? (2014年05月19日 (月) 21時19分)[3525]

> 久野孝子さんです。 (2014年05月20日 (火) 10時23分)[3538]

孝子 > 留守にしていて、失礼しました。
池上本門寺の境内の植木市で売られていて、丁度吟行中の支部員に教えてあげました。本当はそこから千鳥がふちあたりでみた、雪をまっとったような大きななんじゃもんじゃを思い出して、つくりたかったのですがダメでした。事実です。 (2014年05月22日 (木) 10時43分)[3560]
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05・葉桜や部室の窓を全開す 投稿者: (2014年05月13日 (火) 10時45分)[3388]
(惠美子 孝子 鈴子 循子 梟夢庵)6点 


月番 > 「窓を全開」何の部の部室でしょう。爽やかな風。 (2014年05月14日 (水) 23時04分)[3406]

惠美子 > 少しむんむんするような汗くささは若さの香り(私には・・)スポーツクラブだと思いました。 葉桜の風が心地よい。 (2014年05月15日 (木) 15時02分)[3427]

孝子 > 若かりし頃に意識がとんでいきました。気持ちの良い句で大好きです。花の盛を過ぎ、さわやかな季節の季語。朝部室の窓をあけて、掃除をすませると、先輩たちが顔をだす。急ににぎやかになる部室…開けた窓からはとなり近所の部室の音も飛び込んでくる・・楽しく若い時代もあったのだなと感慨にふけった一時でした。葉桜がきまっているとおもいました。 (2014年05月16日 (金) 10時23分)[3433]

千尋 > 部室って懐かしいですね。わたしの経験の部室って窓があったような・・無かったようなです。

運動部の部室は、とにかく汗臭くて学校内の隅っこにありました。葉桜のころといえば、新入生がまだまだ緊張していることでしょう。 (2014年05月17日 (土) 01時39分)[3440]

循子 > 部室は青春そのもの。猥雑なほど散らかった昔の部室を思い描きます。窓も入り口のドアも全開して、空気を入れ替えないと、話も出来ない。≪青い赤≫なんてキザな文芸誌を出していた高校の男子先輩たちはもう彼岸のひとか…など思いつつ頂きました。年取った私は、青春懐古の句と読みましたが、いまの大学の部室であっても葉桜は活きていると思う。ただし今の大学は部室も清潔で明るいのかも。 (2014年05月17日 (土) 14時32分)[3445]

榮一 > 季節感はよく出ていると思いました。 (2014年05月19日 (月) 02時32分)[3503]

> 三島章子さんでした。 (2014年05月20日 (火) 10時45分)[3557]
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06・御神灯のビニールカバー夏つばめ 投稿者: (2014年05月13日 (火) 10時44分)[3387]
 (剛 加津子 杏花 鈴子 千尋 梟夢庵 主宰)9点 


月番 > 御神灯のビニールカバー、私には良く分かりませんでした。ごめんなさい。 (2014年05月14日 (水) 23時09分)[3407]

孝子 > 私も御神灯がわからなくてとれなかったのですが、今辞書をひらいて、その意味はわかったのですが、やはり、ビニールカバーがつくとまたわからなくなりました。 (2014年05月16日 (金) 10時27分)[3434]

> 神に供える灯も御神灯と云うが、この句の御神灯は商店や民家などの戸口に吊るされ、商店名や家名の入った「御神燈」と書いてある提灯だろう。名だたる神社の祭礼には軒並に御神灯が吊るされ夜には火が入る。今は電灯に変わってしまったが、その昔は蝋燭が灯された。祭りの夜に雨が来て、軒下の神灯にはビニールカバーの覆いがかけらている。この句の私の想像の情景であるが、明くる朝には雨が上がって晴れあがり、この町に巣を懸けてひと夏を過ごすつばめが盛んに飛び交っている。夏つばめに祭りの余韻が残っているではないか。 (2014年05月16日 (金) 14時02分)[3437]

千尋 > 雨除けのビニールカバーだと思いました。古い商店街というか氏子さんの家の前で、今でも御神灯はよく目にいたします。雨模様なのでツバメは軒下低く飛んでいきます。 (2014年05月16日 (金) 21時05分)[3438]

月番 > 有難うございます。選をされなかった方、された方宜しくお願いします。 (2014年05月17日 (土) 16時02分)[3453]

孝子 > 剛さん千尋さんでやっとわかりました。雨除けのカバーですね。頭がかたくて・・・ (2014年05月17日 (土) 17時56分)[3460]

鈴子 > 情景がはっきり見えてきてすっきりとした句に好感が持てました。季語の「夏つばめ」で止めたところに作者の力が感じられます。、 (2014年05月17日 (土) 20時00分)[3462]

榮一 > 軒に吊るした御神灯の上に燕の巣があるからと読んでは句が台無しになってしまいます。 (2014年05月19日 (月) 02時38分)[3504]

月番 > はい、有難うございます。 (2014年05月19日 (月) 21時44分)[3528]

> 樋口進二氏です。 (2014年05月20日 (火) 10時24分)[3540]
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07・怒涛めく青葉若葉の吉野かな 投稿者: (2014年05月13日 (火) 10時43分)[3386]
 (孝子 進二)2点


月番 > 正に今の季節の吉野、臨場感がありますね。 (2014年05月14日 (水) 23時14分)[3408]

孝子 > 高校の修学旅行ではいったのですが、そのあとは、憧れの吉野で桜のいい時をとか思うとなかなか機会がありません。そんな憧れの吉野さぞや桜開花の時期でなくても、すばらしいのだなと再認識させてくれた一句です。大きな吉野をひとまとめに表現して力強い一句だと思います。かなの使い方も教えていただいたとうりきれいだとおもいました。 (2014年05月16日 (金) 10時36分)[3435]

梟夢庵 > 感じはよく分りますが、やはり「怒涛めく」が一般的な表現に終っているようです。 (2014年05月18日 (日) 21時03分)[3483]

月番 > 先生有難うございます。作者独自の視点、難しい処です。 (2014年05月19日 (月) 00時31分)[3491]

> 安田循子さんです。 (2014年05月20日 (火) 10時25分)[3541]
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08・むず痒きピアスの痕やカーネーション 投稿者: (2014年05月13日 (火) 10時43分)[3385]
 (義之 杏花 宜子)3点


月番 > ピアスの痕とカーネーション、書き込みが楽しみです。 (2014年05月14日 (水) 23時17分)[3409]

宜子 > ピアスをはずしたときの、耳の所在なさを感じています。在るべきものが無い心許なさを「むず痒き」と表現されたと。カーネーションが明るいです。 (2014年05月17日 (土) 04時49分)[3442]

循子 > ピアスの経験がないので、推量するしかありません。「むず痒き」は何となくわかる気がしますが、カーネーションを結び付けられませんでした。 (2014年05月17日 (土) 14時50分)[3448]

月番 > 母親に反対されていたピアス、金属アレルギーで化膿する症例もあるとか。その辺りからのカーネーションかなと。義之さん、杏花さん如何でしょう。 (2014年05月19日 (月) 00時39分)[3492]

榮一 > カーネーションから母の日が想像されます。痕は今はピアスをしていないということかもしれません。男を感じさせれば意面白く響きそうです。 (2014年05月19日 (月) 02時50分)[3505]

月番 > 男を感じさせる?カーネーションは母の日を感じさせる。だからここからが飛躍なのですね。 (2014年05月19日 (月) 21時28分)[3526]

> 浅村恵美子さんです。 (2014年05月20日 (火) 10時26分)[3542]
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09・蝿叩持つ手に蝿の止りたる 投稿者: (2014年05月13日 (火) 10時42分)[3384]
 (義之 オサム 美鈴 洋子 惠美子 章子 保子 吉章)8点 


吉章 > 日常生活では余り体験できない情況だが、何とも歯がゆい作者の心情が分かります。所謂名句としてでなく切羽詰まった作者の無念さが読み手を納得させる説得力があったと思います。
(2014年05月14日 (水) 11時43分)[3396]

惠美子 > 吉章様の仰るような「何とも歯がゆい作者の心情と、一茶の「やれ打つな蠅が・・・」の句が浮かぶせいか・蠅の可愛さも感じてしまう、なんとも 頂きたくなる句です。 (2014年05月14日 (水) 15時20分)[3398]

月番 > 吉章さん恵美子さん早速有難うございます。蠅と作者。 (2014年05月14日 (水) 23時21分)[3410]

オサム > これからいよいよ蝿が元気に活動する時期。留まっている蝿を蝿叩で打とうとまさに構えた瞬間、すっと飛び立って、腕に蝿が飛び移ったのです。このふてぶてしさ、まさに夏場の蝿の生命力が伝わってきます。 (2014年05月18日 (日) 13時57分)[3472]

保子 > 滑稽、風刺味があって面白いと思いました。余裕のある生き方をしている方かなと。 (2014年05月19日 (月) 00時50分)[3493]

榮一 > 狙いが見えてくるようです。滑稽味が案外出ていないように思います。 (2014年05月19日 (月) 02時55分)[3506]

> 梟夢庵先生です。 (2014年05月20日 (火) 10時27分)[3543]
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10・噴水にあらがう飛沫ありにけり 投稿者: (2014年05月13日 (火) 10時41分)[3383]
 (美保子)1点


月番 > 「あらがう」が難しそうですね。 (2014年05月14日 (水) 23時23分)[3411]

美保子 > 雰囲気で戴いたのですが、「あらがう」は月番様が書いていらっしゃるように、難しいのかもしれません。私の読みは違うかも知れませんが、普通に上に上がって、落ちてくる水に反して、周りに飛び散る飛沫があるわけで、何だか、人の反抗期みたいな印象を受けました。でも、戴いたのが私一人ですものね。面白いところに目をつけられたと思ったのです。 (2014年05月16日 (金) 22時03分)[3439]

月番 > 美保子さんの書き込み良くわかります。だから「あらがう」なのですね。 (2014年05月17日 (土) 16時08分)[3455]

榮一 > 上に向かって吹き上げ落ちる噴水は飛沫も含めて一体の感じです。「あらがう」はやはり難しいと感じます。 (2014年05月19日 (月) 03時01分)[3507]

> 伊藤保子さんでした。 (2014年05月20日 (火) 10時28分)[3544]
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11・五月来てよろめくつもり観世音 投稿者: (2014年05月13日 (火) 10時41分)[3382]
 (美鈴)1点 


月番 > なにやら微笑んでしまいました。 (2014年05月14日 (水) 23時25分)[3412]

循子 > ちょっとアブナイ。ちょっと羨ましい。 (2014年05月17日 (土) 14時55分)[3449]

美鈴 > ただ一人頂いたものとして、なにかもうしあげなくては・・と考えながら道を歩いていて
よろめいてしまいました。心で思うだけなら何を思ってもアブナイと思われようといいではないかという作者の胸中が見えるようで
微笑んでしまいました。観音様ならきっとわかって下さるということでしょうか。
三島由紀夫の「 (2014年05月17日 (土) 17時13分)[3458]

美鈴 > 三島由紀夫の「美徳のよろめき」が映画化されたような記憶がありますが、
半世紀前のことでご存じない方もおられるでしょう。 (2014年05月17日 (土) 17時17分)[3459]

月番 > そうなんですよ。観音様は分かってくださっています。よろめく「つもり」つもりだけっていう事を。これも五月のせいでしょうか。 (2014年05月19日 (月) 00時58分)[3494]

榮一 > 滑稽味も悲壮感も覚悟もなさそうです。何かすっきりしない印象です。 (2014年05月19日 (月) 03時05分)[3508]

> 石田 剛でした。 (2014年05月20日 (火) 10時31分)[3546]
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12・ラーメン屋の大提灯や花は葉に 投稿者: (2014年05月13日 (火) 10時40分)[3381]
 (宜子)1点


月番 > さぞや大きな提灯なんでしょうね〜。 (2014年05月14日 (水) 23時27分)[3413]

宜子 > 下町の風景を切り取ったような句でした。ラーメン屋の大提灯は活気があります。提灯には筆書きで「龍虎」とか。 (2014年05月17日 (土) 04時53分)[3443]

榮一 > いつもぶら下がっているラーメン屋の提灯であれば「花は葉に」は単なる時間経過に過ぎないのではと思えて季節感が
が乏しいように思います。 (2014年05月19日 (月) 03時11分)[3509]

月番 > しっかりと季節感の伝わる季語をという事ですね。 (2014年05月19日 (月) 21時50分)[3529]

> 松谷真佐子さんでした。 (2014年05月20日 (火) 10時30分)[3545]
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13・つんつんと靡く麦の穂猫の髭 投稿者: (2014年05月13日 (火) 10時39分)[3380]
 (美保子 吉章 主宰)4点


吉章 > 「つんつん」という副詞の使い方が面白く上手だった。麦秋の穂に髭を擦り寄せる一匹の猫を作者がふと捕らえた。人間に持たない猫の習性をふと垣間見た一齣。 (2014年05月14日 (水) 12時12分)[3397]

美保子 > 「麦の穂」と「猫の髭」の取り合わせが「つんつんと」という言葉にぴったりでおもしろい取り合わせだと戴きました。ただ、「靡く」という言葉は自分ではしなやかな様子を想像してしまうので、ここでは少しだけ考えてしまいました。でも、ネットで検索しましたら妹が門見む−・けこの 山/万葉集
とありましたので、こういう雰囲気なのだろうかと自問自答しています。どなたか、教えてくださればありがたいです。 (2014年05月14日 (水) 21時18分)[3400]

月番 > リズムというかテンポが良いですね。美保子さんの疑問にも後ほど宜しくお願いします。 (2014年05月14日 (水) 23時34分)[3414]

梟夢庵 > 美保子さんお尋ねの「妹が門見むなびけこの山」は、柿本人麻呂が石見の国から妻に別れて上京してきた時の歌で、万葉集巻二・一三一の長歌の中の終りの一節で、「靡く」という言葉の用例を示しただけですので、この句と特に関係はありません。忘れて下さい。
掲句に戻って、つんつんという擬態語は、稲・麦などイネ科の植物の実の外殻にある針のような毛(芒・のぎ)の状態を云ったもので、確かに猫の髭もつんつんしてますが、それだけの類似性で一句にしたてるのは弱過ぎると思います。それに「つんつんと靡く」つづけると、なんとなく違和感があります。正直よく分りません。
(2014年05月17日 (土) 23時47分)[3467]

美保子 > 梟夢庵先生、疑問に対するご指導ありがとうございます。歌の事まで勉強になります。「つんつんと靡く」についての違和感は私も靡くという言葉とは合わないのではと思いました。      
(2014年05月18日 (日) 19時58分)[3479]

榮一 > つんつんは麦の穂の針の感じです。少し揺れているような麦の穂ですが靡くはむしろないほうが良さそうです。猫の髭は類似性だけでイメージが安易かもしれません。 (2014年05月19日 (月) 03時27分)[3510]

月番 > つんつんと揺れる麦の穂、でしょうか。猫の髭の方は熟考して頂く事にして。 (2014年05月19日 (月) 21時42分)[3527]

> 若林千尋さんでした。 (2014年05月20日 (火) 10時32分)[3547]
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14・釈尊の丈の身丈や花水木 投稿者: (2014年05月13日 (火) 10時38分)[3379]
 (無し)


月番 > 「釈尊の丈の身丈」が微妙かなと思いますが。 (2014年05月14日 (水) 23時39分)[3415]

> 釈迦の身の丈は、丈六(じょうろく)と云われている。丈六のもとをたどれば仏典のようだ。1丈は10尺、16尺は約4.8m。寺院や露座の大仏の解説でも聞きながら、見上げている大仏の大きさに感嘆している図と思はれた。場所とこの季節に咲く花水木との取り合わせは、意外なものの衝突になるのかも知れない。説明しろと云われると困るのだが、私は何となく「や」では、の気持ちがあったし、花水木でなくてもの感があったのは否めない。 (2014年05月16日 (金) 08時49分)[3432]

循子 > 「丈の身丈」をタケノミタケと読んでしまいましたが、これは「ジョウノミタケ」と読むのだろうと、いま気がつきました。1丈6尺という途方もない釈迦の大きさ、偉大さに感動している図というのは剛氏に同感です。しかし私のような慌て者には解り辛かったですね。「丈」が近いところで重複するのも気になりまして。 (2014年05月17日 (土) 15時22分)[3450]

月番 > いろいろ詳しく有難うございました。この作品に皆様も書き込みお願いします。 (2014年05月17日 (土) 16時23分)[3456]

榮一 > 釈迦と花祭、花水木は花の響きから来ているようです。丈の身丈はかえってすっきりしないものを感じさせるようです。 (2014年05月19日 (月) 03時36分)[3511]

> 宮本義之氏でした。 (2014年05月20日 (火) 10時33分)[3548]

義之 > 剛 様。「丈の身丈」に適切な句評を頂き、ありがとうございました。最近は自治体が花水木を街路樹として植樹する処が多く、桜が終わった後、白やピンクの花を楽しく観賞できます。特に樹高4〜5mのピンクの花水木は豪華で、私には、極楽浄土や釈迦を連想させるものがあります。すべての花弁は凛と空を向く樹形に、私は釈尊のお姿が浮かび上がり、金団雲に乗った孫悟空が、釈迦の手指の周りを飛び回る姿が見えてくるのです。アメリカの花水木とインドの釈迦の取り合わせは、不自然かと自分では納得していますが、全く私の感性なので、皆様のご理解を頂けなくとも、仕方がないと思っています。蛇足ながら推敲句は、「花水木丈の身丈の釈迦如来」。

(2014年05月20日 (火) 20時02分)[3559]
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15・賀茂河原にほひ袋とすれ違ふ 投稿者: (2014年05月13日 (火) 10時38分)[3378]
 (宜子 循子 紫翠)3点


月番 > 優雅な雰囲気です。 (2014年05月14日 (水) 23時40分)[3416]

循子 > 鳩居堂のにほひ袋を亡父が背広に忍ばせていましたが、掲句の主人公がすれ違ったのは和服の女性でしょうか。にほひ袋は誰袖とともに掛香の傍題ですが、「…婦女巻きて懐にす」(角川俳句大歳時記)とあります。どんな香りだったのか、想像が広がります。賀茂の河原は昼間の風も快いけれど、この句は夕景であってほしい。 (2014年05月17日 (土) 16時06分)[3454]

紫翠 > あっさりした情景句ですが、古都の風情が伝わりました。 (2014年05月18日 (日) 14時42分)[3475]

> 岡部主宰です。 (2014年05月20日 (火) 10時34分)[3549]
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16・茶柱に期待している聖五月 投稿者: (2014年05月13日 (火) 10時37分)[3377]
 (美保子 洋子)2点 


美保子 > 茶柱も又、「聖五月」も期待がこもっていると思います。茶柱は説明するまでもなく、何か吉事を期待しますし、五月という季節にはみずみずしい緑の季節の訪れを期待すると思います。聖五月 という季語を前にわくわくする自分の気持ちを表してくださったような句でした。 (2014年05月14日 (水) 22時01分)[3401]

月番 > 茶柱が立つと良い事があると言いますものね。 (2014年05月14日 (水) 23時51分)[3417]

洋子 > 美保子さんのおっしゃる通りと思います。茶柱も立ち、何かいいことがありそうな期待にわくわくしている5月です。 (2014年05月15日 (木) 13時09分)[3425]

循子 > 聖五月はカトリックの聖母月を基にする呼称らしいですが、なんとなく使いにくい感じがしています。≪鳩踏む地かたくすこやか聖五月  平畑静塔≫ (2014年05月18日 (日) 12時04分)[3469]

梟夢庵 > なぜ茶柱が立つと良いことがあるか、皆さんご存知ですか(先日たまたまテレビでやっているのを見たので私は知っているのですが)案外知らない人が多いと思います。日本人が知らないことを、西洋の神様が知ってはいないでしょう。期待してもむだです。
(2014年05月18日 (日) 21時58分)[3486]

月番 > 梟夢庵先生、なぜ茶柱が立つと良い事があるのか、教えて頂きたいのですが〜。聖五月は難しいですか〜。 (2014年05月19日 (月) 01時15分)[3495]

榮一 > 仏教徒には聖五月は難しいです。 (2014年05月19日 (月) 04時10分)[3516]

美保子 > さわやかな句と戴いたのですが、皆さん、先生方がお書きのように、仏教徒に聖五月という事ですね。先生方の書き込みに思わず、笑ってしまいました。作者様ごめんなさい。それでも、日本人は結婚式は教会であげて、お正月には神社に詣で、お葬式は仏教、または神道などという人が、普通にいますよね。
梟夢庵 先生、茶柱のテレビは少しだけ見たかもしれませんが、必ず茶柱が立つというパックが売られているというところだけを見ました。ぜひ、訳を教えてください。 (2014年05月19日 (月) 19時19分)[3518]

梟夢庵 > 美保子さん、「茶柱が立つ」でネットで検索すれば簡単に出てきます。テレビで放映していた内容も同じです。 (2014年05月19日 (月) 21時50分)[3530]

月番 > 梟夢庵先生、茶柱の件よろしくお願いします。 (2014年05月19日 (月) 21時56分)[3531]

月番 > 先生失礼いたしました。 (2014年05月19日 (月) 21時59分)[3532]

> 小川紫翆氏でした。 (2014年05月20日 (火) 10時35分)[3550]
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17・碁敵の信長嫌い五月雨 投稿者: (2014年05月13日 (火) 10時36分)[3376]
(剛 義之 オサム 美鈴 孝子 進二 章子 循子 主宰)10点 


月番 > 高得点です。皆様の書き込みをお待ちしてます。 (2014年05月14日 (水) 23時52分)[3418]

> 碁敵(ごがたき)とは、辞典によれば、囲碁の「好敵手。日頃,碁を楽しむ力量の釣り合った相手」の事である。この句は囲碁の棋風を擬えて相手の性格を指しているようである。察すれば相手は秀吉か家康であり、信長を好むのは作者である。江戸時代後期の甲子夜話(かっしやわ)に「鳴かないホトトギスを三人の天下人がどうするのか」の有名な川柳もある。今は碁を打つことも無いが、職を持っていた頃には、昼休みや休息時間に碁盤を囲む何人もの相手が居たし、仕事を終えてからも残業のごとく碁盤を囲む事もあった。この句の五月雨は遣らずの雨に違いない。 (2014年05月18日 (日) 09時57分)[3468]

循子 > 囲碁は全く知りませんが、作者が信長型で関西で言うところのイラチだとすると、碁敵の沈思黙考にはかなり我慢が要るかと思う。おまけに五月の長雨。それさえも腹立たしい。 (2014年05月18日 (日) 12時42分)[3471]

オサム > この句の主人公、すっかり碁敵ののらりくらり戦術に嵌ってしまったようですね。 (2014年05月18日 (日) 14時03分)[3473]

梟夢庵 > 剛さんの丁寧な解説のとおりこの句の裏側には、「鳴かずんば鳴くまで待とうホトトギス」の家康型、「鳴かずんば殺してしまえホトトギス」の信長型の話が見え見えです。推理小説ならずとも、ネタがバレバレではおもしろくありません。 (2014年05月18日 (日) 22時32分)[3487]

榮一 > 今年のNHKの大河ドラマが話題に出たのでしょう。大した話ではなさそうですがふと口に出た言葉ぐらいに感じました。五月雨はゆっくり碁を打てる長雨を思わせます。 (2014年05月19日 (月) 04時01分)[3514]

> 山内宜子さんでした。 (2014年05月20日 (火) 10時36分)[3551]
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18・陽炎に揺れる原爆ドームかな 投稿者: (2014年05月13日 (火) 10時35分)[3375]
 (義之 眞佐子 章子 紫翠 吉章 梟夢庵)7点


吉章 > 戦争の遺産とも言える広島のドームを揺らす陽炎を描いて読者に訴えた処が佳かった。平和こそ全世界の共通な願いであることを再認識させる作品であると思う。 (2014年05月14日 (水) 16時09分)[3399]

月番 > 「揺れる原爆ドーム」いろいろな事に連鎖していきそうです。 (2014年05月15日 (木) 00時17分)[3419]

紫翠 > 「原爆ドーム」に「陽炎」はやや軽い印象ですが、戦後60年の感慨でしょうか。 (2014年05月18日 (日) 14時47分)[3476]

眞佐子 > 今は世界平和の象徴となっている
原爆ドームが陽炎に揺れている様子から平和は良いなあと思いました。 (2014年05月18日 (日) 21時08分)[3484]

> 森内洋子さんでした。 (2014年05月20日 (火) 10時37分)[3552]
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19・今年竹潜りてぬっと笠智衆 投稿者: (2014年05月13日 (火) 10時34分)[3374]
 (剛 美保子 加津子 杏花 眞佐子 循子 紫翠 主宰)9点


月番 > 今年竹と笠智衆、書き込みお待ちしてます。
(2014年05月15日 (木) 00時27分)[3420]

循子 > 笠智衆という役者さんは、玄鳥のなかでも人気があって、時々見かけます。独特の風貌とユラユラした歩き方が印象的です。皮を脱ぎつつエネルギッシュに伸びている今年竹。そこからぬっと現れるのが笠智衆にそっくりの老人(たぶん)だったという。思わず採らされてしまった一句です。 (2014年05月18日 (日) 12時29分)[3470]

紫翠 > 「ぬっと」に惹かれてとりました。「笠智衆」にぴったりの言葉と思います。 (2014年05月18日 (日) 14時52分)[3477]

眞佐子 > 若竹の揺れる中から笠智衆のとぼけたような風貌の人が現れると思わず微笑んでしまいます。今年竹に笠智衆が良かったです。 (2014年05月18日 (日) 21時21分)[3485]

榮一 > いつも突っ立ったような姿勢のとつとつとした笠智衆が思われます。笠智衆の中身は案外と今年竹かもしれません。 (2014年05月19日 (月) 03時49分)[3513]

> 嵯峨野の竹林には及ばないが、鎌倉にも報国寺なる竹寺と云われる禅寺がある、どの季節にも人で賑わう。竹の成長はとても早く音がして伸びるなどと云う人もいるし、竹林に居ると何となく癒されるような気持ちになるのは確かである。
後世に残った小津安二郎の映画に、笠智衆や原節子さんは欠かせない俳優であった、笠智衆の当時の住まいは鎌倉とか大船であったようで、安田さんに同じく、思わず採らされてしまった一句でありました。
(2014年05月19日 (月) 16時15分)[3517]

美保子 > 剛先輩、私も報国寺には娘がお世話になった方に連れて行って頂きました。素敵な雰囲気のところでした。笠智衆の登場する句は新人句会の時にも出されていたように記憶しています。思い起こしてみますと、大抵はにこにこと笑っていらしゃった?私が知っているのは「男はつらいよ」の中のご住職が主だからでしょうか。ひょうようとしている笠智衆がぬっと出る、見かけよりずっと存在感の大きさを今年竹が表しているのかもしれません。 (2014年05月19日 (月) 19時31分)[3519]

> 新保吉章氏でした。 (2014年05月20日 (火) 10時39分)[3553]
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20・湧水へ飛び石伝い若葉風 投稿者: (2014年05月13日 (火) 10時33分)[3373]
 (眞佐子 保子 紫翠)3点


月番 > 湧水と若葉風、飛び石、木洩れ日も見えそうです。 (2014年05月15日 (木) 00時33分)[3421]

紫翠 > 「湧水「と「若葉風」の取り合わせで採りました。 (2014年05月18日 (日) 14時55分)[3478]

眞佐子 > 庭園の様子かと思いました。
初夏の清々しさが伝わってきました。 (2014年05月18日 (日) 20時56分)[3481]

> 石田加津子さんでした。 (2014年05月20日 (火) 10時40分)[3554]
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21・横文字に疎き暮らしや古茶新茶 投稿者: (2014年05月13日 (火) 10時33分)[3372]
 (オサム 洋子 加津子 孝子 眞佐子 進二 章子 保子 千尋)9点 


月番 > 看板にしても横文字多いですよね。 (2014年05月15日 (木) 00時47分)[3422]

洋子 > 「日本人に生まれてよかった〜」という呟きが聞こえてくるような気がしました。 (2014年05月15日 (木) 13時11分)[3426]

孝子 > いつもの仲間うちからの新茶の注文をとる連絡が、はいってきました。ああもうそんな時期なんだな、親もとの新しいままの冷蔵庫の冷凍庫に預けているお茶も古茶になる前にかたずけなくてはと思っているところに、この句にあって、上手に一句にしてる、技量に感銘しました。日常の中の当たり前の日常で一句にしています。自分は日本人で本当によかったとおもいます。  (2014年05月16日 (金) 10時57分)[3436]

オサム > 最近は何でもかんでも横文字を多用する風潮があって、私のような昔人間にはなかなか付いてゆけません。(古茶新茶)から、なんとなく今こそ求められている「温故知新」という言葉を連想したりもしました。(コチャシンチャ)という音の響きも軽やかでいいですね。 (2014年05月18日 (日) 14時15分)[3474]

眞佐子 > 「横文字に疎き暮らしや」に同感と思ってしまいました。古茶新茶の取り合わせが面白かったです。 (2014年05月18日 (日) 21時01分)[3482]

榮一 > 古茶か新茶かどちらかひとつに絞ってはと思います。横文字は「新」、疎いは「古」の対比として目につきます。 (2014年05月19日 (月) 04時07分)[3515]

梟夢庵 > この形は、今ではすでにパターン化しています。だから、一度どこかでお目にかかったという既視感か付きまとっているように思います。 (2014年05月19日 (月) 22時06分)[3533]

月番 > 古茶、新茶ひとつに絞る事によって句の形も変わってくるかもしれませんね。 (2014年05月19日 (月) 22時07分)[3534]

> 舛室杏花さんでした。 (2014年05月20日 (火) 10時41分)[3555]
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22・ジャスミンの垣根や猫の出入り口 投稿者: (2014年05月13日 (火) 10時32分)[3371]
 (剛 美鈴 惠美子 杏花 千尋)5点


月番 > ジャスミンの垣根はお洒落な響きで、猫も上品? (2014年05月15日 (木) 00時53分)[3423]

惠美子 > ジャスミンの垣根からは・・ペルシャかロシアンブルーがお似合いなのかな・? それとも俳句では和風の三毛猫かトラ猫が面白いのかな・・? (2014年05月15日 (木) 15時18分)[3429]

> 良い季節であれば、ジャスミンの強い花の匂いに誘われて、散歩の途中に見つけた発見ではないだろうか。断言は出来ないが、垣根にある出入り口では無く、垣間見た家であろうと思った。今や犬猫も人間と一緒に家の中で暑さ寒さを避けて暮らしている。その猫が家の内外を自由に出入りする為に、扉などの低い位置に設えられる窓を、出入り口と云っているようだ。猫を養っている人ならわかる。人間も犬猫も受難の時代は有ったが、現代は豊かで暮らし易い時代であると云っているように思われた。 (2014年05月17日 (土) 20時37分)[3463]

榮一 > 「や」で切っていることを思えば剛さんの読みのように垣根に猫の出入り口があるわけではなさそうです。 (2014年05月19日 (月) 03時41分)[3512]

月番 > ジャスミンの花の匂いと共にゆったりとした時間が流れていきます。 (2014年05月19日 (月) 21時02分)[3520]

> 太田鈴子さんでした。 (2014年05月20日 (火) 10時42分)[3556]
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5月定例句会について 投稿者: (2014年05月13日 (火) 10時31分)[3370]
定例句会の準備を致します。

  春落葉いずれは帰る天の奥 野見山朱鳥
  青春のすぎにしこころ苺喰ふ 水原秋桜子 

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四月定例句会の開催について 投稿者: (2014年04月13日 (日) 16時28分)[3220]
 桜前線は北上して東北南部を進んでいるようです。この所全国的に春らしい日差しに恵まれて居ります。今月の定例句会は先月より参加者が一人増えて、24名になりました、嬉しい限りです。
 4月の定例句会の準備を致しました。私の手違いで梟夢庵先生の選が入って居りませんが、到着次第に、選に盛りますので宜しくお願い致します。
 今月の月番は先月の最高点者の森内洋子さんです。岡部主宰、梟夢庵先生には、ご指導をお願い致しますと共に、参加の皆さまにも宜しくお願い申し上げます。


洋子 > 先月の宮本様と同様に、参加させていただくだけでも恐れ多い定例句会で、ビギナーズラックということで、月番をさせていただくことになりました。満足に進行係を務められるとも思えませんので、皆様ご自由に沢山のお書き込みをお願いいたします。 (2014年04月13日 (日) 16時59分)[3221]

月番 > 句会はあと二日を残すのみとなりました。高点句にたいして書き込みが少ないようですので、まだの方よろしくお願いします。 (2014年04月18日 (金) 09時39分)[3314]

> 定例句会の皆さまお早うございます。終了の期日が来ましたので、投句者名を記載いたしました。岡部主宰、梟夢庵先生には、お忙しいなか適切なご指導を戴き有難うございました。また月番を務めて下さいました森内洋子さん、参加の皆さまにもお礼を申し上げます。5月の定例句会につきましては、例年開催の全国大会の開催と重なりますので、関係の方々と相談してご案内するつもりで居りますので、皆さまよろしくお願い致します。誌の5月号で本年度の結社賞の報に接しました。「玄鳥賞」には若林千尋さん、誠におめでとうございました。またネット句会に名を連ねていらっしゃる、橘高辰男さん、小野田祐一さんもそれぞれの正賞に輝かれました。心からお祝いを申し上げます。 (2014年04月20日 (日) 10時59分)[3366]

千尋 > ありがとうございます。
これもみなさまのおかげでございます。 (2014年04月20日 (日) 15時59分)[3367]
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01・春雨や妻よ妻をの百度石 投稿者: (2014年04月13日 (日) 16時19分)[3219]
 1点(孝子) 


月番 > 孝子様、「妻よ妻を」の後にどのような言葉が続くと思われましたか。 (2014年04月15日 (火) 20時24分)[3256]

孝子 > 妻よ、はやく元気になってください。そして神様仏様はやく妻が元気になるようにおまもりください。というお百度参りのご主人の声が聞こえます。そして、慈雨の春雨で、希望とやさしさをかんじました。 (2014年04月16日 (水) 20時32分)[3289]

月番 > 孝子様ありがとうございました。本当にそのような声が聞こえてくるようですね。 (2014年04月16日 (水) 21時05分)[3290]

> 浅村恵美子さんでした。 (2014年04月20日 (日) 10時28分)[3343]
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02・港湾の浮灯台や初燕 投稿者: (2014年04月13日 (日) 16時18分)[3218]
 8点(加津子 淳子 杏花 進二 保子 章子 紫翆 千尋)


洋子 > 「浮灯台」を調べてみました。「灯船」の俗称で、航路標識の一種。港の入口など航海上重要な地点や、灯標などを設置したい所などに小型船を係留定置して灯火を掲げるもの、ということです。 (2014年04月14日 (月) 09時31分)[3231]

加津子 > 浮灯台という言葉を初めて知りました。初燕で明るい港の風景を想像していただいたのですが、昼間は浮灯台は存在しないのでしょうか。 (2014年04月15日 (火) 13時52分)[3249]

千尋 > 目立ちませんが、昼間も灯をともしていたと思います。
明石海峡大橋の建設中の現場は我が家のベランダから良くみえました。工事用の臨時船着き場がすぐ隣にあって、そこから灯船乗務員の交代をしていた様子もよく見えました。そして我が家と淡路島の丁度真ん中の海峡で昼夜任務についておりました。船の向きを見ると潮流の向きもわかったものです。夜間の灯はどの船よりも強かったです。

また昨年、船で往復瀬戸内海を通る旅をしたのですが、無人の灯船?というか浮灯台をよく目にしました。真っ暗な夜の海にぼんやり光っていて(霧が出てたのでしょうか)好もしいことでした。
もう燕が来たのですね。ちょっとベタですが、長旅を終えただろう初燕の斡旋が良かったと思いました。 (2014年04月17日 (木) 19時44分)[3305]

加津子 > 何もかもはじめて知ることばかりで、勉強になりました。ありがとうございました。 (2014年04月18日 (金) 17時10分)[3322]

> 松谷真佐子さんでした。 (2014年04月20日 (日) 10時31分)[3344]
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