玄鳥 定例句会

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18・度忘れの速さ三月キラリ来る 投稿者: (2014年03月13日 (木) 20時15分)[3018]
 (紋子)1点 


月番 > 「度忘れの速さ」に一瞬ドキリとしました。紋子様お願いします。 (2014年03月16日 (日) 02時44分)[3089]

循子 > 「度忘れの速さ」を感じることにかけては誰にも負けぬ自信がありますが、三月キラリ来る、という後半部に馴染めませんでした。紋子さん、お先に失礼しました。 (2014年03月18日 (火) 11時00分)[3128]

紋子 > 循子さん、私はこの頃とみに「度忘れ」が多くなり、必然とこの句は外せなくなりました。「三月キラリ来る」の「キラリ」にちょと戸惑いを感じましたが、素直に三月という陽ざしの明るさ、木々の芽吹き小鳥の囀り、早咲きの桜、そして卒業、就職、人生の門出の季節を思い浮かべました。
「度忘れはするが、まだまだ人生捨てたものではない」と作者の声が聞えて来たのです。喝を入れられたような句です。 (2014年03月18日 (火) 17時47分)[3134]

> この句の速さには私もドキリと致します。つい最近まで、度忘れなどはする筈も無かったのに、という嘆きは私も結構多い、悔しい事であるが年齢には勝てない、負けるのが当たり前と心得て諦めて居りますが、今井さんが書いた通り三月は悲喜こもごもの月である、長い冬の果てにキラリと光る三月があった。自虐めいたユーモアがある。 (2014年03月19日 (水) 14時05分)[3144]

> 新保吉章氏です。 (2014年03月21日 (金) 10時05分)[3187]
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19・きさらぎの燦々と散る軒雫 投稿者: (2014年03月13日 (木) 20時15分)[3017]
(洋子 杏花 眞佐子)3点


月番 > 視覚・聴覚に訴えてくる句です。洋子さんお願いします。

(2014年03月14日 (金) 20時36分)[3051]

洋子 > きさらぎは一番寒い頃ですがそれでも終わりごろになると日差しが春めいてきます。軒下の小さなつららも解け始めて、ぽたぽたと滴が垂れてきます。滴は太陽の光を反射して、きらきらと七色に輝きます。雪国の美しい光景です。 (2014年03月14日 (金) 20時59分)[3052]

眞佐子 > 洋子さんのおっしゃる通りだと思います。私達雪国のものには良くある光景です。一句一章の句ですが、「切れ」があればいいかなと思いました。 (2014年03月16日 (日) 20時10分)[3100]

榮一 > 散文的な述べが気になります。燦々の形容も同じです。 (2014年03月20日 (木) 02時01分)[3161]

> 渡辺淳子さんでした。 (2014年03月21日 (金) 10時06分)[3188]
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20・アラジンの蒼き炎や花筵 投稿者: (2014年03月13日 (木) 20時14分)[3016]
 (オサム 眞佐子 紫翠 千尋)4点


千尋 > アラジンは石油ストーブでしょうね。お花見の宴会にお湯も沸かすことのできる納屋の石油ストーブを持ち出したのでしょう。花の頃はまだ寒い日があります。日が暮れるともうストーブの傍から離れられません。そんな時は蒼い炎が懐かしくてきれいです。 (2014年03月15日 (土) 02時49分)[3058]

オサム > 蒼い炎で有名なアラジン社の石油ストーブ。もちろん現実の景でありながら、(アラジン)というからには、やはり「魔法のランプ」を連想してしまいます(実際、アラジン社のロゴも魔法のランプ!)。人のいない花筵に魔法のランプがひとつぼんやり灯っている景を思い浮かべるのも一興かなと思いました。 (2014年03月16日 (日) 01時05分)[3085]

眞佐子 > ブルーファイアのストーブがありましたね。私はお花見の句で、「芝生に置くランプ」の句を作ったことがありましたので、花筵はお花見の筵を想像してしまいました。花筵に置かれたランプの景に惹かれました。オサムさんように魔法のランプだったら面白いですね。 (2014年03月16日 (日) 20時41分)[3101]

紫翠 > 「花筵」が効果的と思いました。 (2014年03月19日 (水) 10時40分)[3142]

> アラジンの石油ストーブの炎は青い花のように見える。このストーブのモデルは今でもそんなに変わることは無いし、一種のステータスであった時代もある。この句にそんな匂いが少しあるように思えた。歳時記に寄れば「花筵」は「草花などが一面に咲きそろったさま、また、花の散り敷いたさまを筵にたとえていう」である。私にはこの季語は桜の花びらの先入観があったが、必ずしも桜だけでは無いようである。この季節ならストーブの炎と一面の草花との取り合わせと思う。私だけかも知れないが、季語の働きを考えて見ると、桜ならとの感がしないでも無い。 (2014年03月19日 (水) 13時38分)[3143]

榮一 > 花筵は「花見の宴に使う筵」もあります。また「はなござ・夏」を指す場合もあります。句の雰囲気から感じ取るしかなさそうです。 (2014年03月20日 (木) 02時09分)[3162]

> 宮本義之氏でした。 (2014年03月21日 (金) 10時06分)[3189]
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21・麗らかや関帝廟で引き返す 投稿者: (2014年03月13日 (木) 20時13分)[3015]
 (剛 加津子)2点


月番 > 三国志で有名な関羽を祭る関帝廟といえば函館市、横浜市、和歌山県那智勝浦町、京都・福知山、神戸市、大阪市、北天神、長崎市崇福寺、長崎市興福寺、那覇市など全国的にあるようですが、加津子様はどちらで見かけたのでしょうか?掲句の関帝廟は何処のものなのでしょう? (2014年03月14日 (金) 20時34分)[3050]

加津子 > 横浜です。中華街の聘珍樓の通りから小さな通りをだいぶ歩いて行くと突然あらわれるという関廟帝です。帰りは、また店をひやかしながらのちょうど程よい折り返し地点の場所です。 (2014年03月15日 (土) 01時37分)[3055]

循子 > 二、三年前になりますか、神戸の関帝廟へ千尋さんに案内して頂きましたが、その煌びやかさに驚きました。夕方に近かったと思いますが、一人の女性が熱心に祈ってらしたこと、曼珠沙華がちょこっと生えていたことなど、思い出します。「引き返す」とあるのは、門前で引き返したのか、それともお詣りして、そこから引き返したのか、ちょっと分かりにくい気がしました。 (2014年03月15日 (土) 21時08分)[3081]

> 横浜に住んでいる頃に通勤の道筋に関帝廟が在った、私の居た頃に失火で全焼して、その後煌びやかな廟が再建された。横浜の中華街は何でも有りの、ごった混ぜの街である、路地から路地へ迷う事もあると思う。食事でも終えて歩き廻り、辿り着いた場所が華僑の人達の安らぎの場所、関羽を祀る関帝廟であった、旧暦の正月を祝う春節が過ぎて今はその賑わいは無い。うららかが関帝廟の佇まいに上手く添っていると思う。その頃と今は比べるべきも無いが、当時は運河を挟んでの、元町から、港の見える丘公園まで足を伸ばした思い出がある。 (2014年03月17日 (月) 15時28分)[3116]

> 伊藤保子さんです。 (2014年03月21日 (金) 10時07分)[3190]
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22・祭神は怨霊なりし花海棠 投稿者: (2014年03月13日 (木) 20時12分)[3014]
 (義之 オサム 宜子 主宰)5点


月番 > 怨霊は菅原道真?平将門?崇徳天皇?さて誰でしょうか。ヒントは花海棠。月番には勉強不足で分かりません。オサム様お願いします。 (2014年03月14日 (金) 20時23分)[3049]

オサム > 合格祈願をした天満宮に、無事合格の報告に訪れた春も盛りの頃、あでやかな花海棠が咲き誇っております。「そういえば道真公も怨霊として恐れられたこともあったのだなあ…」などと、ふと思ったりします。悲運の死を遂げた人物が怨霊として恐れられ、その祟りを鎮めるため、神社などが建てられたものの、幾世を経て祭神となり、なんとなく普通に祀られているのはよくあること。上五・中七のちょっと重いフレーズとと、下五のあでやかな花海棠の対比がかえって、なんとも平和でのどかな春の神社の景を際立たせているようです。さて、ちょっと気になったのが(なりし)という表現。断定の助動詞(なり)+過去の助動詞(き)の連語と思ったのですが、(き…終止形)ではなく、(し…連体形)だと(祭神は、怨霊であった花海棠)という感じになってしまうので(なりき)として、切れを作った方がいいのではと…?。なにぶん、文法はからっきしなので間違えているかもしれません。教えていただけると有難いです… (2014年03月15日 (土) 02時24分)[3056]

義之 > オサムさんの鑑賞文のおかげで景がよく見えてきました。「梅」の斡旋では、怨霊の答えとなり句になりませんが、「花海棠」がよく効いていると感じました。私の住む神戸から近くといえば、道明寺天満宮が有名です。何度か行ったことがありますが、近々再訪し、花海棠が植えられているか確認したいと思います。 (2014年03月15日 (土) 03時41分)[3061]

循子 > オサムさんが書かれたように、怨霊といえば、まずは道真公かも知れません。他方で、奈良時代の終わりから平安時代は怨霊信仰、御霊信仰が盛んになり、早良親王、他戸親王らの怨霊を怖れた桓武天皇が彼らを祀った御霊神社が各地に存在するようです。しかもご利益となれば、もう怨霊とは関わり無く、「商売繁盛」だったりします。それはともかく、掲句の「怨霊なりし」の「し」はオサムさんのご意見通り、「き」でとめるべきではないでしょうか。たしか「文法を知らない俳人たち」という本が何年か前に出て、「し」の使い方の間違いについて、著者は非常にお怒りでありました。「し」は過去のことで、現在はそうでないことになりますから。 (2014年03月17日 (月) 23時07分)[3121]

循子 > 上記の本の題名は「日本語を知らない俳人たち」(池田俊二)でした。取り出してみて気付きました。無精者ですみません。 (2014年03月18日 (火) 10時46分)[3126]

梟夢庵 > 作者は<祭神は怨霊なりし/花海棠>と中七で切って二句一章の句を作ったつもりですが、中七の「し」は過去(回想)の助動詞の連体形ですのでここでは切れません。中七で切るには過去(回想)の助動詞の終止形「き」を用いて<祭神は怨霊なりき/花海棠>としなければなりません。初心の頃、この「し」は過去の「し」、この「し」は切字と教わったように、同じ「し」であっても過去の助動詞の連体形「し」では切れないのですが、「赤し」「寒し」など形容詞の終止形の「し」は切字なのです。この区別は基本的な大切なことですので、ぜひ覚えておいて下さい。
(2014年03月19日 (水) 23時23分)[3146]

オサム > 掲句の場合は(き)でよろしかったのですね。ほっとしました。ご指導ありがとうございました。 (2014年03月20日 (木) 11時26分)[3164]

美保子 > 梟夢庵 先生、大切なお教えをありがとうございます。何度も読み返して、自分の知識になるようにと思うのですが、文法はやはり難しいです。今一度、文法の本でも確認します。 (2014年03月20日 (木) 19時30分)[3167]

梟夢庵 > 美保子さん、ぜひ文法の本で確かめて自分のものにしておいて下さい。最近出たものとしては、中岡毅雄著の「俳句文法心得帖」・NHK出版・税抜き定価1700円があります。オサムさんの念押しには再度「き」(回想の助動詞の終止形)でなければならないとお答えしておきます。実は初五の<祭神は>の「は」は広義の係助詞であるのです。そして文中に「は」の係助詞があるとその文末(中七)は終止形で終らなければなりません。つまり<…怨霊なりし(連体形)>ではなくて<…怨霊なりき(終止形)>でなければならないのです。このことは文法書でなくても電子辞書の広辞苑などでもたしかめられます。
話は飛びますが、怨霊の最たるものは、皆さんの言われる三大怨霊を超えた超大物がいます。出雲大社です。その祭神の大国主命こそ当時の倭王権にとって最大の怨霊であったのではないでしょうか。そうでなくては、奈良の大仏よりも高い祭殿を有する大社を建てて祀る必要はないでしょう…など話は尽きませんが、もう寝ます。 (2014年03月20日 (木) 22時36分)[3168]

> 安田循子さんです。 (2014年03月21日 (金) 10時08分)[3191]

美保子 > 梟夢庵先生、ありがとうございます。私の手元にあるのは「俳句文法入門」・飯塚書店 というもので、玄鳥のお仲間に入れて頂いた時に購入したものだと思います。さっそく、確認いたしました。新人ネット句会の頃から初めて教えて頂いたことなどは自分でファイルの中にコピー・貼り付けして、ノートのように読み返せるようにしています。それでも、覚えられないで、また同じ間違いを繰り返していますが、せっかく、定例句会で、先生や先輩たちの時間をさいて、ご指導頂いているのですから、心して勉強させていただきます。 (2014年03月21日 (金) 20時35分)[3194]
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23・鼠色に着膨れてゐる放蕩者 投稿者: (2014年03月13日 (木) 20時11分)[3013]
 (吉章)1点


吉章 > つい最近テレビの放映のドラマで或男性の一生を描いた作品を見たした直後にこの作品と出会った。様々な世界を遊んできたこの男性にもそろそろ晩年と呼ばれる避けられない年代になった。灰色に着膨れた姿が目に焼き付いたように作者は思えたのでは?と私なりに勝手に鑑賞させて戴いた。 (2014年03月14日 (金) 18時37分)[3041]

吉章 > 作品を見た直後に訂正 (2014年03月14日 (金) 18時42分)[3042]

月番 > 吉章様、早速の書き込みありがとうございます。私はなんとなく時代劇を想像しました。きんきらきんの、豪華な衣装に対し、鼠色の着膨れは、ものの憐れの象徴でしょうか。栄華盛衰、盛者必衰、自業自得、様々な言い回しが思い浮かびます。

(2014年03月14日 (金) 20時04分)[3047]

循子 > 「放蕩者」が字余りだし、何となくキザな気もするし、と思って通過しましたが、いま読み返してみるとなかなか面白い。「放蕩者」はホウトウモノと読むかと思いますが、これを崩して?「ホウトウモン」と読みます。そうすると私のなかではたちまち現実が立ち上がって、いかにもありそうな男の姿が現れます。誰という具体的なことでなく、ありそうな現実です。これは自虐的な自画像かも知れぬ。放蕩の果てに夭逝した絵描きや文士はともかく、この人物は生きながらえ、「鼠色に着膨れてゐる(これはシンボルとして提示)。しかし、これは嘆き節では決してなく、作者(もしくは主人公)は第三者の覚めた目で、自分を受け入れている。
放蕩モンの句は採ればよかったなあ…と今は思っております。 (2014年03月16日 (日) 11時49分)[3090]

榮一 > 鼠色は利休鼠(りきゅうねず)かもしれません。鼠色は「ねずいろ」と読ませるのかもしれません。放蕩者が粋に見えてきます。やはり春なので。 (2014年03月20日 (木) 02時26分)[3163]

> 剛でした。 (2014年03月21日 (金) 09時50分)[3169]
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三月定例句会について 投稿者: (2014年03月13日 (木) 20時10分)[3012]
定例句会の準備を致します。点盛りについては、主宰、梟夢庵先生の選はそれぞれ2点とし、その他の選者は1点として計上して有ります。 合計100点です。 

 置き忘れし手足のありぬ春炬燵  千尋
 春隣沼のにおいの傷増える    千尋
 椅子持って紋白蝶についてゆく  喜郎
 ぶつかって蝶の生まれる土俵かな 喜郎

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2月定例句会について 投稿者: (2014年02月13日 (木) 10時09分)[2842]
 北陸は立春寒波の後も寒い日が続いて、今朝は水気の多い雪が屋根や道路を白くしております。今年は何処も冷え込みは厳しいようですが、もう春が確実にそこまで来ているようです。
 皆さまの選句が揃いましたので、定例句会の準備を致しました。新年句会の冒頭に梟夢庵先生が書かれた通りであると何時も思っております。
 今月の月番は先月の最高点者の今井紋子さんです、お忙しいでしょうが宜しくお願い致します。また今月も岡部主宰、梟夢庵先生には、ご指導をお願い致しますと共に、参加の皆さま宜しくお願い申し上げます。


紋子 >  先週末の8日に、20年ぶりの大雪が降り、我が家の周りにもまだ少し雪が残っております。また明日降るという予報で、雪模様の空となっています。慣れない雪に気持ちが高ぶります。
 先月、岡部主宰、梟夢庵先生両先生の素敵な俳句入り「俳句手帳」を頂きました結果、月番と云うことになりました。佐藤美鈴さん、鈴木美保子さんを新しくお迎えして、23句が揃っております。どうぞみなさま、賑やかな書き込みをお願い致します。
(2014年02月13日 (木) 14時56分)[2843]

月番 > 2月の句会もあと残り一日となりました。まだ書き込みのお済みでない方、ご意見ご感想などお有りの方、なんでも宜しいのです、お書き込みをお待ち致しております。
(2014年02月18日 (火) 16時44分)[2967]

> 2月の定例句会に参加の皆さま有難うございました。立春を過ぎての寒波は意外に厳しく関東甲信に大雪の被害を残しました。今日は関東も関西も気温が上がり良いお天気には恵まれて居るようです。ソチ冬季五輪の沙羅ちゃんも、真央ちゃんも、過熱する報道に煽られて、金メダルの重圧に負けたようで誠に残念です。期日が来ましたので投句者名を記載いたしました。岡部主宰、梟夢庵両先生には、お忙しいなか、適切なご指導を戴き有難うございました。またお世話をされた月番の今井さんにも厚くお礼を申し上げます。「二月は逃げる」とよく言われるように、すぐに三月ですが、もう少し寒い日が続くようでもあります。皆さまには、お元気で過ごされるよう願います。 (2014年02月20日 (木) 12時48分)[3011]
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01・冷え冷えと黄泉の人焚く空赤き 投稿者: (2014年02月13日 (木) 09時58分)[2840]
 (洋子 美保子)2点 


月番 > 「黄泉の人焚く」が私にはよく分からないのですが、洋子さん、美保子さんお願い致します。
(2014年02月13日 (木) 15時06分)[2844]

洋子 > 月番様、早速の御指名をありがとうございました。まず第1に「ひえびえと」は秋の季語でした。今頃あまりに冷えるので、つい今の季節のことかと思ってしまいました。次に「黄泉の人焚く」は、少し不気味な感じのする夕焼けの色が黄泉の人が焚いている火のように感じらると読み、すんなりと受け入れられました。 (2014年02月13日 (木) 18時18分)[2858]

月番 > 洋子さん、ありがとうござます。「ひえびえと」は、冬の季語で時候の「冷たし」の傍題に「冷え」とあります。秋の季語は「冷やか」で、秋になって肌に覚える冷気です。「冷え冷え」は、肌に直接感じる寒さで、「底冷え」と同じに解釈してよいと思います。 (2014年02月14日 (金) 16時21分)[2882]

美保子 > いつかはお仲間に入れて頂きたいけれど手の届かない存在と思っていた、定例句会です。丈夫でないために新人ネット句会を楽しみにしていました私をお誘い戴き、思い切って今月から参加させていただきます。よろしくお願いします。掲句については最初は 黄泉の人を炊く と読めなくもないと、えっと思ったのですが、読み直して、洋子さんと同じようにあざやかな夕日を詠んだ句と思いました。 (2014年02月14日 (金) 17時12分)[2885]

月番 > 美保子さん、早速の書き込み嬉しいです。新人句会のようにお願い致します。
「黄泉の人焚く」は私も黄泉の人を焚くと読めてあらっと思ったのです。お二人の、夕焼けの空が黄泉の人の焚いている火のように感じられたとの読みですと「冷え冷えと黄泉の火のごと赤き空」なりますが。お採りにならなかった方のご意見をお待ちしております。 (2014年02月15日 (土) 12時30分)[2902]

梟夢庵 > 季題(季語)は、大まかに言えばこの現実の世界とほぼ対応するものですが、季題は和歌や俳諧の中で詠み継がれ、日本人の美意識によって磨かれてきた言葉ですから、両者が完全に一致するわけでもありません。ですから、実務的には俳人のバイブルでもある歳時記によって判断すれば良いと思います。角川の「俳句大歳時記」では「ひえびえ」は、「冷ゆ・ひやひや・秋冷」などと共に「冷やか」の傍題となっていますので洋子さんの言われるとおり秋の季語です。ただし、「冷たし」「底冷え」は冬の季語です。 (2014年02月15日 (土) 23時54分)[2918]

梟夢庵 > 掲句は<冷え冷えと黄泉の人(を)焚く空赤き>なのか、<冷え冷えと黄泉の人(が)(もの)焚く空赤き>であるのか、読み取れませんが、私は、戦時中身元不明の多数の死者(既に黄泉の人)が多数出て、やむなく集団火葬をした情景のように思いました。 (2014年02月16日 (日) 00時23分)[2919]

月番 > 梟夢庵先生、早速、角川の「俳句大歳時記」を見ましたところ、先生のおっしゃる通りでした。私は、うかつにも角川書店の「新版・季寄せ」だけを見て、冬の傍題に「冷え」とありましたので、書き込みをいたしました。これからは慎重に調べます。ご指導を頂きまして有難うございます。
 洋子さん、ご指摘を頂きましたことを無にいたしまして、申し訳ございませんお許しを。 (2014年02月16日 (日) 14時53分)[2923]

紋子 > 先生のご説明(読み)で句意、情景が浮かんで参りました。私には、そこまでの戦時実体験はございませんが、戦火に怯えた日ことは、いつも心のどこかにあります。 (2014年02月16日 (日) 14時59分)[2924]

循子 > 不勉強ゆえ、季題を間違って認識していることが間々ある私にとって、ネット句会は勉強になります。
掲句は「冷え冷えと」の付き具合が曖昧で、したがって句意が分かりませんでした。夕焼け、夕日などには思いが及びませんでした。 (2014年02月16日 (日) 17時01分)[2932]

洋子 > 月番様、ご丁寧にありがとうございます。どうぞお気になさいませんように。 (2014年02月16日 (日) 19時37分)[2937]

美保子 > 梟夢庵先生、季語についてのお教えありがとうございます。又、戦時中の集団火葬の情景とのお話も小説などでしか知らない私などはそこまでは考えられませんでした。最初に「えっ?」と思った通りだとすれば、それはそれで、内容の深い句なのだと思いました。 (2014年02月18日 (火) 18時36分)[2969]

榮一 > 空赤きは夕焼けのイメージだと思いましたがやはり冷え冷えとの関係が難しいようです。 (2014年02月19日 (水) 20時17分)[2976]

> 新保吉章氏です。 (2014年02月20日 (木) 12時41分)[3010]
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02・本棚の詩歌の背文字冴ゆるかな 投稿者: (2014年02月13日 (木) 09時57分)[2839]
 (加津子)1点 


月番 > 加津子さん、どのように読まれましたのでしょうか。お願い致します。 (2014年02月13日 (木) 15時16分)[2845]

加津子 > 震災のとき、テレビから繰り返し流れる詩が今でも心に焼き付いています。背表紙を見ているだけの自分の姿と重なりいただきました。 (2014年02月14日 (金) 10時46分)[2868]

月番 > 加津子さん、ありがとうございます。すみませんが「震災のとき、テレビから繰り返し流れる詩」はどのような詩でしたか?教えて頂けませんか。

(2014年02月14日 (金) 16時39分)[2884]

加津子 > 金子みすずの(こだまでしょうか)です。 (2014年02月14日 (金) 23時11分)[2893]

月番 > 加津子さんの「本棚の詩歌の背文字」は金子みすずの詩・童謡集だったのですね。『「遊ぼう」っていうと「遊ぼう」っていう』にはじまる詩。この詩が震災の後流れていたのですか。それで「冴える」につながるのですね。ありがとうございます。
(2014年02月15日 (土) 15時08分)[2904]

梟夢庵 > 座五の「冴ゆるかな」が少し重い感じで、私なら<本棚の詩歌全集背文字冴ゆ>くらいで収めるかも知れません。でもそれは好みの問題かもネ。 (2014年02月16日 (日) 20時50分)[2938]

美保子 > 最近、切れ字を使えば、リズムが良くなるみたいに、つい「〜かな」と使って、どうも違うと思っていました。
梟夢庵先生の書き込みで、自分で気になっていたことを説明して頂いたみたいで、勉強になりました。ありがとうございます。 (2014年02月17日 (月) 20時57分)[2960]

榮一 > 冴ゆるかなはやはり重い感じですね。「かな」で緩くなったようなに感じます。 (2014年02月19日 (水) 20時22分)[2977]

> 渡辺淳子さんです。 (2014年02月20日 (木) 12時41分)[3009]
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03・曲がり易き三文判や日脚伸ぶ 投稿者: (2014年02月13日 (木) 09時57分)[2838]
 (加津子 宜子)2点


月番 > 三文判が曲がり易いと面白いところが詠まれていますね。 (2014年02月13日 (木) 15時32分)[2846]

加津子 > 曲がり易きというより左に曲がってしまう癖のある私には、季語がいいよいいよといっているように明るく解釈しました。 (2014年02月14日 (金) 11時03分)[2870]

宜子 > 三文判で済む程度の捺印なら、曲がって捺されてもあまり問題はないかな、と。日脚も伸びてきたことですし・・・ゆったり感でいただきました。 (2014年02月15日 (土) 11時07分)[2898]

梟夢庵 > 「安い三文判だから(原因)曲がり易い(結果)」と因果関係を書いてしまってはおもしろくありません。いっそひっくり返して<日脚伸ぶまた曲がりたる認印>などと推敲してみてはどうでしょう。 (2014年02月16日 (日) 21時20分)[2940]

月番 > 梟夢庵先生、<日脚伸ぶまた曲がりたる認印>ですと作者の心の動きがよく読みとれます。お言葉の「いっそひっくり返して」を心に留めて、推敲を致したいと思います。有難うございます。
(2014年02月17日 (月) 17時08分)[2959]

> 太田鈴子さんです。 (2014年02月20日 (木) 12時40分)[3008]
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04・後ろにも揺れるブランコ躾糸 投稿者: (2014年02月13日 (木) 09時56分)[2837]
 (杏花)1点


月番 > ブランコと躾糸との係わり合いが私には難しいです。お願い致します。
(2014年02月13日 (木) 15時36分)[2847]

杏花 > 縫い物 洋裁、和裁、の好きな私には惹かれました
ブランコと躾糸とはなして読みました、忘れた躾糸を気が付く一瞬だと読ませて頂きこんな事も子育ての大変な頃にあったかな、、思わず戴きました。 (2014年02月14日 (金) 10時05分)[2865]

月番 > 杏花さん、「揺れるブランコに忘れた躾糸を気が付く一瞬だと」針仕事がお好きなのですね。針仕事と躾糸は切り離すことはできませんですね。ありがとうございます。
(2014年02月16日 (日) 15時17分)[2925]

循子 > この句にはちょっと心が残ります。「躾糸」が微妙に手招きしているようなのです。もうちょっと、もうちょっと、何とかして下さいよぅ、と作者さんにお願いしたい気持ち。 (2014年02月16日 (日) 17時08分)[2934]

榮一 > ブランコに乗せた小さな子を後ろからあ押していて服に躾糸を見つけたということか。そのよう情景であれば常識の範囲を超えていないように思います。躾糸は難しい取り合わせですね。 (2014年02月19日 (水) 20時56分)[2980]

> 小川紫翆氏でした。 (2014年02月20日 (木) 12時39分)[3007]
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05・手相見の一瞬の間や春時雨 投稿者: (2014年02月13日 (木) 09時55分)[2836]
 (オサム 孝子 眞佐子 進二 吉章)5点 


月番 > 春時雨で、女の人のしなかな手が見えるように思います。いかがでしょうか? (2014年02月13日 (木) 15時44分)[2848]

吉章 > 一瞬の間の読みで解釈が分かれると思います。私は手相見が一瞬客の手を見ただけで
様々なことを予見する不思議さ
を身に付けている我々に持たない
特性を考えました。 (2014年02月15日 (土) 17時15分)[2913]

オサム > 手相見(男性)が、夢に描いていた理想の手相(女性)にでくわしたための(一瞬の間)と読みました。冬の時雨と違って、どこか明るい趣の春時雨、その先に何か二人のドラマを感じさせます。 (2014年02月15日 (土) 23時00分)[2917]

孝子 > オサムさんはロマンチストですね。私はそこまで、ロマンチックには考えませんでしたが、プロの手相見にも考える間があり、春時雨がきいてるとおもいました。 (2014年02月16日 (日) 16時44分)[2930]

梟夢庵 > 客が手相見に掌を預ける。手相見はやおら天眼鏡を取りあげて仔細ありげに眺める。ややありて手相見はもっともらしくうなづき、おもむろに口を開く。その間客も手相見も無言である。商売である手相見はさておき、みてもらう方は何らかの不安を抱えているので、緊迫の一瞬である。その緊張感の表現であり、読者の私にもよく分る。ただこうした句は、ここで事実上終っているので、後の座五が付け足しのようになってしまうのが不満です。もちろん座五の季語から客(作中の主人公)の相談内容が察しられはしますが…。 (2014年02月16日 (日) 22時45分)[2942]

循子 > ロマンチックなストーリーも「春時雨」からして、あるかとも思いますが、私は梟夢庵先生の読みを頂きたいと思います。 (2014年02月17日 (月) 12時09分)[2950]

> 山内宜子さんでした。 (2014年02月20日 (木) 12時39分)[3006]
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06・積置の薪の年輪春の雪 投稿者: (2014年02月13日 (木) 09時54分)[2835]
 (剛 美保子 オサム 美鈴 惠美子 孝子 眞佐子 進二 鈴子 保子 千尋 梟夢庵)13点          


月番 > 今月の最高点句です。お採りななりました皆さま、書き込みをお願い致します。 (2014年02月13日 (木) 15時50分)[2849]

美保子 > 宮崎は平地では雪が積もることはまれで、一昨年、行った白川郷の民宿などのわきに積まれた薪を思い出しました。春の雪ですから、切り口が見える程度の積雪で年輪を詠まれたことに新鮮さを感じました。 (2014年02月14日 (金) 17時20分)[2886]

千尋 > 夫の憧れだった薪ストーブ。薪ストーブがあるホテルにわざわざ泊りに行ったりもしました。柔らかそうな放熱なんですが、けっこう熱っちちというような経験もしました。
薪は積んで数年乾かしてから使うようですね、どのくらいの年数を寝かすのか忘れましたが。年輪から薪にされた木の樹齢はどれくらいだったのか。それからどんなところに生えていたのか。何のために伐採されたのか。何の材木になったのか。そんな木の生命、生涯のようなことを思いました。「春の雪」のせいでしょうか。景色がはっきりと見え思いも広がる良い句だと思いました。 (2014年02月15日 (土) 15時17分)[2905]

進 二 > 「年輪」に対し寒暖を併せ感じさせる「春の雪」を配合したのが巧みと受け止めました。最近は限られた場所で眼にする景でしょうが。 (2014年02月16日 (日) 15時27分)[2926]

循子 > 戦中はいうまでもなく、戦後しばらくの間は、まだ日常的に薪が燃料として使われていました。家の外壁に薪が積まれているのは普通の風景でした。風呂などは薪をくべて沸かしていました。いまでも奥吉野あたりでは薪が積まれているのを見かけます。
先年、暗峠の甃を歩いたとき、昔通りに積み上げた農家を見かけました。山村に似つかわしい穏やかな風景。「春の雪」がいい感じ。
ご主人と一緒にご覧になったでしょうか、千尋さん? (2014年02月16日 (日) 16時41分)[2929]

孝子 > 景色がよくみえ、私などは、実際に見るよりドラマとかで見ることが多いのですが。景色はよく見えて、そのまま年輪まで持っていったのが、春の雪の季語とよくマッチしてると思いました。 (2014年02月16日 (日) 16時52分)[2931]

> 冬期の暖房を考えて見ると、一時代前は電気では無い炬燵や火鉢、田舎なら囲炉裏などもあったが、現代は電気や、灯油、ガスに取って代わり、そのエネルギーさえあれば冬も快適な生活である。私もこの句は皆さんと同じく薪のストーブと思って居ります。冬にアンティークのような薪ストーブを居間で焚いている知人は、家の回り中に薪を山ほど積んでいますが、薪は乾燥させるためで、何年も前の古いものから順番に焚くと言っております。それがこの句の積置きの意味であろうし、春の雪の風情は、まだ生木に見える年輪によく似合う。 (2014年02月17日 (月) 11時18分)[2947]

眞佐子 > 石油の高騰で薪ストーブの話が聞かれるようになりました。
我が家の近くにも、ログハウスが建ち、回りには薪が高く積まれています。「薪の年輪」に惹かれました。春の雪がうまく付いていると思います。 (2014年02月18日 (火) 20時24分)[2971]

鈴子 > 積まれている薪の年輪を発見された作者の目の付け所が良かったと思いました。チラチラと降り始めた雪、ここ暫くは行っていない奥多摩の山小屋の景色が思い浮かびました。山歩きが目的の筈が山小屋で作り販売をしていた「わさび漬け」を買ってお茶を頂き帰ったことなど。 (2014年02月19日 (水) 11時24分)[2974]

> 今月の最高点は宮本義之氏です。 (2014年02月20日 (木) 12時38分)[3005]
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07・徒恋や大津皇子の山は雪 投稿者: (2014年02月13日 (木) 09時53分)[2834]
 (義之 惠美子 オサム 紋子 主宰)6点 


月番 > 山は二上山のことですね。義之さん、恵美子さん、オサムさん存分に書き込んで下さいませ。

(2014年02月13日 (木) 15時56分)[2850]

オサム > ご承知の通り、大津皇子は、次期天皇の座をめぐってのライバルであった草壁皇子と、女流歌人の石川郎女(いしかはのいらつめ)をめぐって恋のライバルでもあった。あまりにも有名な万葉集の「あしひきの山のしづくに妹(いも)待つとわが立ち濡れし山のしづくに。(あしひきの山の雫に君を待ち続けて僕はずぶ濡れになってしまったよ。山の雫に)」は逢瀬を果せなかった大津皇子から石川郎女に贈った一首であり、その返歌として「吾(あ)を待つと君が濡れけむあしひきの山のしづくに成らましものを。(私を待ってあなたが濡れたという山のしずくに私もなりたいものだわ)」がある。一方、草壁皇子からの歌に対して、石川からの返歌がないところから察すると、大津皇子に軍配があがったとも考えられる…が、石川は二人以外とも通じていた恋多き女性という説もあるのでなかなか一筋縄にはいかないらしい。また、謀反の疑いをかけられ、24歳の若さで大津皇子が自害させられた理由の一因が、この草壁皇子の母である鵜野讃良皇女の息子の恋敵への復讐心であったという説もあるようだ。そしてはるか昔に噴火をしたこともある二上山の雄岳山頂にそんな大津皇子は葬られているとされる。そんなさまざまな思惑と情念を秘めた二上山が今はそんな炎を鎮めるがごとく静かに雪化粧をしている。(山は雪)という措辞がいささか堅く、説明的な感がなきにしもあらずだが、まさに歴史とロマンを感じさせる壮麗な一句といえよう。…つい調子にのって存分に書きすぎてしまいました、すみません。
(2014年02月14日 (金) 03時24分)[2862]

惠美子 > オサムさん、詳しくお教え頂いてありがとうございます。古〜い 血生くさい感のある歴史の山に雪をかぶせて、徒恋を美しく詠まれたところがいいなぁ〜と思いました。 (2014年02月14日 (金) 05時55分)[2863]

義之 > オサムさん、詳細にお書き頂いてありがとうございます。
俳句はたった17文字の世界、散文と異なり、その内容で勝負するのではなく、575の取り合わせの妙と、言葉の形、言い換えれば、言葉が放つ雰囲気の世界だと思っています。戦国の荒武者には目のない私、雅の世界には疎い私ですが、徒恋、大津皇子、と並べられただけで、酩酊してしまうのです。 (2014年02月14日 (金) 19時08分)[2892]

月番 > オサムさん、存分に書き込んで頂きまして有難うございます。
 歴史とロマンを感じる一句ですね。
(2014年02月15日 (土) 14時46分)[2903]

千尋 > 大津皇子、二上山といえば、大伯皇女の

「うつそみの人にあるわれや明日よりは 二上山を弟背(いろせ)とわが見む」

だけを思っていましたが、オサムさんのおかげで勉強になりました。 (2014年02月15日 (土) 16時00分)[2911]

循子 > 「や」で切れていると思うので、ひょっとして作者がいま虚しい恋をしている?
オサムさん、詳しい書き込み、楽しませて頂きました。 (2014年02月17日 (月) 12時29分)[2951]

月番 > 循子さん、「ひょっとして作者がいま虚しい恋をしている?」、そうかも知れませんね。想像が広がります。 (2014年02月17日 (月) 16時41分)[2958]

榮一 > 二上山ですね。徒恋は少しきつい気がしますが。 (2014年02月19日 (水) 21時09分)[2982]

> 安田循子さんでした。 (2014年02月20日 (木) 12時37分)[3004]
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08・引っ越しのプレハブ校舎日脚伸ぶ 投稿者: (2014年02月13日 (木) 09時52分)[2833]
 (剛 加津子 鈴子 千尋 梟夢庵)6点 


月番 > プレハブ校舎に引っ越すのでしょうか?。それともプレハブ校舎が引っ越すのでしょうか?よく分からないのです。宜しくお願い致します。 (2014年02月13日 (木) 16時05分)[2851]

惠美子 > 中七は 東北の校舎を詠んでおられたのでしょうか・? (2014年02月14日 (金) 05時58分)[2864]

加津子 > 校庭が机や椅子、先生生徒でにぎやかな様子を想像しました。引っ越し先がどこなのかわかりませんが、校庭のにぎやかさが伝わっていただきました。 (2014年02月14日 (金) 11時23分)[2871]

千尋 > わたしの住んでいる舞子は、戦後すぐに建てられた住宅が取り壊されのと、駅前開発がすすんで新しいマンションがたくさん建てられ新しい家族が移ってきたため子供が増え、まわりの幼稚園、小学校はパンク寸前です。そのため小学校もプールや菜園や兎小屋を壊してプレハブ校舎を建設中です。まるで引っ越し荷物のように校舎を運んできます。
それで東北の学校とは思いませんでした。わたしだけでしょうか。「日脚伸ぶ」は学校には付が良いようです。 (2014年02月15日 (土) 15時36分)[2908]

月番 > 千尋さんのお住まいの舞子は、今でもプレハブ校舎を建設中なのですか。子供たちの賑やかな声が聞こえて羨ましい環境ですね。句は、プレハブ校舎に引っ越す意味にとってもいいのですね。「日脚伸ぶ」効いていますね。、
(2014年02月15日 (土) 16時07分)[2912]

鈴子 > 私も迷った句でした。それは「引っ越しの」「の」です。プレハブ校舎から出来上がったばかりの新校舎に引っ越すのか、避難所からからプレハブの校舎に引っ越すのかです。のは少し曖昧に思えます。しかし、少しづつ前に進んでいる状況に頷けものがありますし、季語の「日脚伸ぶ」が効いていると思いました。 (2014年02月17日 (月) 14時45分)[2953]

> 古い校舎に隣接した校庭や空地に、一夜の内に出来たか、あるいは少し見ない間に出現し「引っ越しをして来たようだ」と、仮設学校自体を捉えた驚きの目だろうと思う。プレハブの建造物と云えば震災の地も思うが、千尋さんが書いているように、団塊の世代と云われた人達の就学時もそうであったし、今も特殊な事情で生徒が急増している都市もある。また監督官庁の縛りによる、校舎の老朽化や耐震化対策等の改築、改修もある。プレハブと「日脚伸ぶ」なら、これはハレの日の景色だと感じました。 (2014年02月18日 (火) 09時25分)[2963]

榮一 > 句殻からすれば東北の学校の景でしょうか。神戸では市内の小・中学校の統廃合がかなりあります。日脚伸ぶは効いていると思います。 (2014年02月19日 (水) 21時06分)[2981]

> 松谷真佐子さんでした。 (2014年02月20日 (木) 12時36分)[3003]
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09・夫呉れしチョコ一粒や寒明ける 投稿者: (2014年02月13日 (木) 09時52分)[2832]
 (剛)1点


月番 > 剛さん、お願い致します。 (2014年02月13日 (木) 16時07分)[2852]

> 「夫呉れし」の、夫は、「ふ」の4音「つま」の5音「おつと」の6音に読める、定形の5音に収めるのは当然だろう、妻と読めばよい。古語辞典によれば、夫婦ともども、お互いに「親愛の情を込めて妻(夫)を云う語である」とある。寒明け(立春)の前日には各地で節分会が行われ、追儺の豆が撒かれる、その中にはチョコや菓子も混じると、何処かで見たか聞いたそんな記憶がある。そう思えばこの一粒に仲の良い夫婦が見えるではないか。寒明けに妻が呉れた一粒でもチョコレートの詮索はするまいと思うが、商業ベースに乗ったバレンタインデーも、春も近い。 (2014年02月15日 (土) 09時06分)[2895]

月番 > 剛さん、妻「夫」からのチョコレートですか。「寒明けに妻が呉れた一粒でもチョコレートの詮索はするまいと」面白い読みですが、考えてみますと私も夫からチョコレートを貰った覚えはないです〜。
(2014年02月15日 (土) 15時23分)[2906]

循子 > 昔は夫(つま)が貰ってきたチョコレートを(一応は妻である)私が食べる役でありました。そのお返しとして、というか、今は義理チョコすら無縁となった夫に私は愛をこめて?ヴァレンタイン・チョコを贈ります(笑)。掲句はヴァレンタインデイとは無関係の愛情物語かも知れない。
二月堂の追儺のときだったか、チョコも撒かれたことがあります。 (2014年02月16日 (日) 17時30分)[2935]

> 岡部主宰です。 (2014年02月20日 (木) 12時34分)[3002]
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10・田鳧来る畦にアマチュアカメラマン 投稿者: (2014年02月13日 (木) 09時51分)[2831]
 (美保子 進二)2点 


月番 > 田鳧は渡り鳥ですね。 (2014年02月13日 (木) 16時12分)[2853]

美保子 > 田鳧は読みもわからず、検索し愛らしい姿に惹かれました。田の畔に来る田鳧目当てのアマチュアカメラマンも私の夫もカメラを持ち歩いている人ですので、とても親しみを覚える句でした。 (2014年02月14日 (金) 17時30分)[2887]

千尋 > 田鳧ってかわいい鳥なんですねぇ。

http://toriz.info/mizube_tageri.html (2014年02月15日 (土) 15時42分)[2909]

循子 > 私も田鳧は見たことがないのですが、図鑑でみると可愛いですね。鳴き声もミューと猫のような細い声らしいし、飛び方もふわふわと頼りないので、英国では「さまよえるユダヤ人(Wandering Jew)」と呼ぶとか。失礼な! (2014年02月17日 (月) 12時46分)[2952]

月番 > 千尋さん、田鳧の写真ありがとうございます。可愛いですね。こんなにはっきりした姿を見たのははじめてです。アマチュアカメラマンの集まるのは、無理のないことですね。となるアマチュアはいらないと思います。「田鳧来る畦に列なすカメラマン」
(2014年02月18日 (火) 16時35分)[2966]

榮一 > 殆ど聞いたこともない田鳧が珍しいと言うことだけのような気がします。珍しいからアマチュアカメラマンが待っているのも肯けるのですが事実の報告のようです。 (2014年02月19日 (水) 21時24分)[2983]

> 今井紋子さんでした。 (2014年02月20日 (木) 12時33分)[3001]
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11・乗合のはひふへほほほ鳥つるむ 投稿者: (2014年02月13日 (木) 09時50分)[2830]
 (オサム 紋子 宜子)3点


月番 > この乗合はバスのようにも思われますが。「はひふへほほほ」の働きは如何でしょうか? (2014年02月13日 (木) 16時15分)[2854]

オサム > 月番様のおっしゃるように、乗合バス、それも少し田舎の山間を走るようなバスで通学中の仲良しの女子中学生(or高校生)たちを思いました。(はひふへほほほ)という軽やかな笑い声を象徴する擬音語を用いたことによって、より象徴的に、よりリズミカルに、彼女等の姦しい様子が伝わってくるようで、実に効果的だと感じました。新学期から少し経ち、クラスにも馴れ、新しい友達も出来て、なんとなく楽しくてしかたのない春爛漫の頃。車外から時折聞こえる鳥たちのつるむ声も車内の様子と巧く響きあっているようです。 (2014年02月14日 (金) 23時35分)[2894]

宜子 > 乗合バス、路線バスの中の暖かい情景を、中学生が、主婦が、お年寄りがと書かず、ぜ〜んぶひっくるめて「はひふへほほほ」と表現してしまう面白さで選びました。十七音の枠を充分に活かした句と思います。 (2014年02月15日 (土) 11時02分)[2897]

紋子 > 「はひふへほほほ」が楽しい笑い声に聞こえ、鳥たちの囀りと相まっていて、私が乗る路線バスの春の状景そのものです。 (2014年02月15日 (土) 15時45分)[2910]

美保子 > この「はひふへほほほ」のような使い方をオノマトペと言っていいのですか。皆さんの書き込みで、効果がわかってとても、楽しくなりました。 (2014年02月17日 (月) 21時35分)[2961]

榮一 > 鳥つるむとの関係がよくわかりませんでした。はひふへほほほが若い女学生ならばなおさらです。 (2014年02月19日 (水) 21時31分)[2984]

> 浅村恵美子さんでした。 (2014年02月20日 (木) 12時33分)[3000]
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12・恵方巻詰まって出せぬ爪楊枝 投稿者: (2014年02月13日 (木) 09時49分)[2829]
 (美鈴 紫翠)2点 


月番 > 今年の恵方巻は、体調を崩して家族の食べるのを横目で睨んでおりました。恵方巻と爪楊枝との取り合わせは面白いですね。 (2014年02月13日 (木) 16時20分)[2855]

美鈴 > 巻きずしといえばやはり母の手作りのそれを思い出します。運動会、遠足、お祭りなどことあるごとに早起きして作ってくれました。いつの間にか節分に太巻きを、それも丸かじりするという風習が生まれました。具がいっぱい詰まった母の手作りの巻きずし、買ってきたばかりの爪楊枝の比喩が面白くて頂きました。 (2014年02月17日 (月) 09時21分)[2945]

紫翠 > 「恵方巻」に「詰まって出せぬ爪楊枝」をうまく配合されたと思います。 (2014年02月17日 (月) 15時18分)[2955]

> 若林千尋さんです。 (2014年02月20日 (木) 12時32分)[2999]
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13・まだ闇を睨むまなざし内裏雛 投稿者: (2014年02月13日 (木) 09時49分)[2828]
 (美保子 紋子 吉章)3点


紋子 > 内裏雛を箱から出した瞬間を詠んでいられるようにとりました。お雛様の白い御顔の見開いた眼、闇のなかある時も、光が当たる瞬間も変わるはずはないのですが。なにか作者の心を動かすものが感じられます。多分私自身が、ここ何年もお雛様を闇の世界からお出ししていないので、この句を読んで心苦しさを覚え、自分に置き換えているようです。瞬間の心理が上手に表現されていると思います。
(2014年02月13日 (木) 16時50分)[2856]

美保子 > 私も長い事お雛様を出していません。小さな陶器などのお雛様だけで、季節を感じています。子供たちが家にいたころは毎年出していましたので、箱から出てきた瞬間のお雛様の思いはこういう事だったのかと申し訳なく思ってしまいます。 (2014年02月14日 (金) 17時35分)[2889]

吉章 > 「まだ」に迷いながら戴いた句
人形とは言え多年に亘って大切
にしていた内裏雛に作者は我々
の知らない何か後ろめくことが
有ったのか?色々と連想の広が
って行く作品。 (2014年02月15日 (土) 17時28分)[2914]

循子 > 中七の「睨むまなざし」は、少々キツ過ぎるのではないでしょうか?年代物の市松人形ならばともかく、内裏雛には…。 (2014年02月16日 (日) 22時25分)[2941]

美保子 > 循子さんの書いていらっしゃることもそうかもと思いながら、やっと明るい所に出してもらえたという内裏雛の胸の内を表しているのかなと思いました。 (2014年02月18日 (火) 18時21分)[2968]

> 木村オサム氏です。 (2014年02月20日 (木) 12時31分)[2998]
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14・節分会メガホンの列遠りけり 投稿者: (2014年02月13日 (木) 09時48分)[2827]
 (剛 千尋)2点


月番 > 「遠りけり」の読みが難しく、調べてやっと分かりました。常用漢字表外で「どお」と読むのですね。お二方お願い致します。
(2014年02月13日 (木) 16時58分)[2857]

> 節分会で切って(放して)読めば、メガホンの列は別の景色の中にあり、異なった景色も見える。それは選挙の集会や抗議行動、サッカー場などである。一章に読めば名のある寺や神社の節分会で、多くの人達が押し掛け集うので整理の人達のトランジスタメガホン(拡声器)だろうと思うのだがどうであろうか。いずれにしてもメガホンの色が鮮やかに浮かんで、私はふと昔を思い、その頃のメガホンといえば固い紙製の渋い煤けたような色が多かったと。また月番の言われる「遠」の常用漢字表外の「ど」の読みについては、音読みでは、「オンやエン」であり、訓読みで、とおーりと無理読みをしましたが、たぶんパソコンの変換間違いで、「遠り」は、「遠のけり」か「通り」ではなかろうかと思っておりますが、何とも云えません。 (2014年02月15日 (土) 10時37分)[2896]

月番 > 実は私も「遠りけり」は、パソコンの変換間違いと思いましたが、待てよと思いパソコンで調べましたら、上記の読みが出てきたのです。 (2014年02月16日 (日) 15時31分)[2927]

千尋 > 節分会の行われる寺社の中にいて外の遠くを何かの集会か、呼びかけかのメガホンが行き過ぎて行ったと読みました。節分会に出てきていた鬼も一瞬耳を傾けた?「遠り」は剛さんの言われるように「通りけり」「遠のけり」の方が分かりやすいと思います。 (2014年02月16日 (日) 18時11分)[2936]

> 伊藤保子さんです。 (2014年02月20日 (木) 12時30分)[2997]
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15・灯油売る車の童謡春の雪 投稿者: (2014年02月13日 (木) 09時47分)[2826]
 (加津子 義之 洋子 淳子 杏花 保子 主宰)8点


義之 > 軽4輪のピックアップに灯油のタンクを積んで、「雪やこんこん、あられやこんこん」の童謡を流しながら、団地内を走り回る景を思い出しました。灯油の高騰のせいか、最近では殆ど見かけないようです。実際の季節感と、俳句の季節のずれを情緒豊かに感じさせてくれるのが「春の雪」でしょうか、私の最も好きな季語の1つです。 (2014年02月13日 (木) 19時14分)[2861]

杏花 > 今日は神戸北区は雪で一面真白何年ぶりの銀世界です
選句から今日の雪
義之様に同じく寒さの中のふと心癒やす句です・
(2014年02月14日 (金) 10時12分)[2866]

加津子 > 高齢者の家には便利なようです。玄関に空の容器を置いておくと入れて運んでくれるそうです。春の雪がやさしさを運んでいるようです。 (2014年02月14日 (金) 11時43分)[2872]

月番 > 皆さま書き込みをありがとうございます。平塚も朝から雪です。我が家にも灯油の残量を心配して業者が見に来ました。「灯油売る車の童謡」なにかほっとする情景ですね。
(2014年02月14日 (金) 14時14分)[2873]

洋子 > 「雪やこんこ」の灯油屋さんは全国的に走り回っているのですね。「春の雪」でぶり返した寒さにあわてている人たちの姿が見えて、又もう春なので明るい感じでいい句と思いました。 (2014年02月14日 (金) 17時41分)[2890]

淳子 > 雪の多い私の処でも灯油売りが来ます。積雪の多い凸凹道や車輪が取られて,前進に苦慮している時、優しい童謡も騒音になることも有ります。でも、この句はそうでない日ののんびり、ゆっくりと車を進める情緒豊か思いが致しました。春の雪が良く効いていると思いました。 (2014年02月15日 (土) 11時54分)[2900]

千尋 > わたしの住んでいる舞子では、「垣根の垣根の・・・」と「雪やこんこ霰やこんこ・・」と二つの灯油屋さんがきていました。電化が進んだせいかこの頃はあまり来ませんが。 (2014年02月15日 (土) 19時17分)[2916]

榮一 > 以前には団地で聞いた記憶があります。今もまわってくる地区もあるのではと思います。句意はそれほど特別なことでもないとは思いますが。 (2014年02月19日 (水) 20時38分)[2979]

> 樋口進二氏でした。 (2014年02月20日 (木) 12時29分)[2996]
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16・逃げ足の遅き園長鬼は外 投稿者: (2014年02月13日 (木) 09時47分)[2825]
 (美鈴 洋子 惠美子 淳子 孝子 杏花 眞佐子 鈴子 宜子 循子 吉章)11点      


杏花 > 我が家の隣は幼稚園
近頃は三年保育になり市立幼稚園は廃園
園児と楽しむ情景が楽しく俳句に特に遅き園長にて優しく
たのしい節分ですよね
とても素直で温まる句です。
(2014年02月14日 (金) 10時22分)[2867]

月番 > 杏花さん、羨ましい環境にお住まいですね。句の状景は手に取るようにお分りなのですね。 (2014年02月14日 (金) 14時21分)[2874]

洋子 > 園長先生は、子供たちの豆をたっぷり受けようと、わざとゆっくり逃げているのでしょうね。豆を当てた子供たちは大喜び、優しい先生ですね。 (2014年02月14日 (金) 17時47分)[2891]

淳子 > 私は何故か男園長先生を想像してしまいました。わざと逃げ惑う先生の様子、子供達の声を上げて豆を投げかけている様子が手にとるようにわかります。優しい先生ですね。
(2014年02月16日 (日) 10時08分)[2920]

惠美子 > 「逃げ足の遅き園長」が・いいですね〜! (2014年02月16日 (日) 13時12分)[2922]

循子 > 園長先生は鬼にされていらっしゃる。お人好しの園長先生は、それでも喜んで、皆さんがお書きのように、わざと逃げ足遅くして、こども達を楽しませておられます。いまどき、ほっとする光景ということで頂きました。 (2014年02月17日 (月) 12時01分)[2949]

梟夢庵 > この種の句に出会うといつも思うのですが、作品というものは、そのテーマさえ良ければ大多数の人の共感が得られて高点句になるものだということです。洋子さんや淳子さんの言われるように、その人柄や園長先生の園児に対する思いやり、そして園長先生と園児との間に通い合う心のぬくもりは、だれしも感じるでしょう。俳句に限らず作品というものは、テーマも重要な要素となるけれど、それがどう表現されているかということの方が、より重要だと思っています。むしろ今からが大切な問題となると思います。
「逃げ足の遅き園長」の表現が妥当かどうか、ここからが本当の合評がはじまるのではないでしょうか。 (2014年02月18日 (火) 23時04分)[2972]

洋子 > 先生のご指導に納得しています。「逃げ足が速い」とは言いますが、「逃げ足が遅い」とは言いませんものね。内容の面白さをいただくだけではなく、表現の仕方も合わせて考えていかなければいけないということを念頭に置きたいと思います。 (2014年02月19日 (水) 08時34分)[2973]

月番 > 「逃げ足の遅き園長」は、普通に読みますと「お年寄りだから」とか「駆け足の遅い人」とかマイナスのイメージしか浮かびませんが、句全体からはすると、心優しい暖かな園長先生が浮かんで来ます。
 梟夢庵先生の『「逃げ足の遅き園長」の表現が妥当かどうか、ここからが本当の合評がはじまるのではないでしょうか。』のご指導がありましたので、私なりに考えてみました。淳子さんの「逃げ惑う先生」を頂いて、「逃げ惑いつつ笑う園長鬼は外」「鬼は外笑顔の園長逃げ惑う」先生、私にはこの位です。
句会残りの時間は少ないのですがみなさん、考えてみませんか。  (2014年02月19日 (水) 16時04分)[2975]

作者 > 先生、ご指導ありがとうございます。本当に「逃げ足が遅い」は変でした。洋子さん、月番様、ありがとうございます。丁寧に考えて頂いて本当に有難く思っています。自分でも、推敲してみます。 (2014年02月19日 (水) 21時57分)[2986]

> 鈴木美保子さんです。 (2014年02月20日 (木) 12時28分)[2995]
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17・半仙戯ゆらせば動きだす昭和 投稿者: (2014年02月13日 (木) 09時46分)[2824]
 (義之 美鈴 洋子 紋子 鈴子 循子 紫翠 主宰)9点


義之 > ふらここ、鞦韆、ぶらんこ、やはりここは半仙戯が良かったと思います。黒沢明監督の「生きる」の志村喬の1シーンがまざまざと浮かんできました。 (2014年02月13日 (木) 18時49分)[2859]

月番 > 義之さん、早速の書き込み有難うございます。「黒沢明監督の「生きる」の志村喬の1シーン」なのですね。この句の「昭和」は、お採りになった方々それぞれの昭和がお有りだと思います。みなさまお願い致します。 (2014年02月14日 (金) 14時30分)[2875]

洋子 > 私も黒沢明の「生きる」を思い浮かべていただきました。 (2014年02月14日 (金) 17時34分)[2888]

紋子 > 私の「昭和」は、戦争・戦後・そして敗戦からがらりと変わった学校教育、価値観を抜きにして考えることは出来ません。「ぶらんこを揺すりながら」作者さんは何を思われていたのでしょうね。たしかに義之さんの「黒沢明監督の「生きる」の志村喬の1シーン」はもしかして作者の意図するところかもしれませんが、黒沢明監督の「生きる」は、人間いかに生きるかの本質がテーマになっていると思います。とすると「昭和」では少し違うように思われます。
(2014年02月16日 (日) 16時09分)[2928]

循子 > 「ゆらせば動きだす」という措辞が、いささか気になるのですが…。でも尚、素通り出来ないのが、昭和への感傷というものでしょうか。
「動きだす昭和」は特定の人物像に絞られたものでなく、「昭和」という時代を包括的に捉えたものと読みました。 (2014年02月16日 (日) 22時59分)[2943]

紫翠 > 「ゆらせば」が作品を弱くしているようですが、「半仙戯」が上手いと思います。 (2014年02月17日 (月) 15時27分)[2956]

榮一 > 「揺らせば動きだす」の並びからいえば動き出すのは半仙戯になりそうです。動き出すのは昭和だろうと思います。「昭和動きだす」にすれば紛れがありません。昭和への回顧だろうと思います。 (2014年02月19日 (水) 21時50分)[2985]

> 梟夢庵先生です。 (2014年02月20日 (木) 12時27分)[2994]
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18・血管は黄河の水よぼたん雪 投稿者: (2014年02月13日 (木) 09時45分)[2823]
 (淳子 吉章)2点


月番 > 全長5464キロ余りの黄河と血管とぼたん雪、お二方よろしくお願い致します。 (2014年02月14日 (金) 14時40分)[2876]

吉章 > 血管は黄河の水 と詠んであるので作者は嘗て冬の中国を訪ねた事を前提として取り上げた作品です。血管から迸る血を見ながら、ふと大河の流れが過ぎって行った。牡丹雪を見る度にそんなおもいが蘇るのでは? (2014年02月15日 (土) 17時53分)[2915]

淳子 > 自分の血管のことを、昔栄えた黄河文明の衰えにたとえていっているのだろうか、ゆったりと降る牡丹雪を見て今の落ち着いた心境をのべているのかと、思いました。 (2014年02月16日 (日) 11時55分)[2921]

月番 > やはり実際に行かれた方でないとこにような句は、詠めないと思います。 (2014年02月18日 (火) 16時04分)[2965]

> 舛室杏花さんです。 (2014年02月20日 (木) 12時26分)[2993]
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19・手品師のどこやら消えて冬うらら 投稿者: (2014年02月13日 (木) 09時44分)[2822]
 (義之 杏花 紫翠)3点


義之 > 手品師といえば、テーブルマジックやお座敷手品といった小規模なマジックをイメージしますが、手品師がどこやら消えてとなると、それは引田天功のイルージョンといわれる大掛かりな、脱出マジックを思い浮かべます。しかし掲句はそんな大掛かりな、奇術ではなく、知らぬ間に手品師がトイレでも言ったのでしょうか。「冬うらら」がそんなことを想像させてくれます。 (2014年02月13日 (木) 19時00分)[2860]

杏花 > 手品師〜どこやらはどうでしよう冬麗と手品師と冬の日差しでひと時の温もりを感じたのですが
寒さの中での癒やされる句
でした。 (2014年02月14日 (金) 10時47分)[2869]

月番 > 「ちょっとトイレににでも」という感じの楽しい句ですね。本当に癒されますね。
(2014年02月14日 (金) 14時46分)[2877]

紫翠 > 「どこやら消えて」に工夫がいると思いますが、情景をうまく活かした作品と思います。 (2014年02月17日 (月) 15時35分)[2957]

> 佐藤美鈴さんでした。 (2014年02月20日 (木) 12時25分)[2992]
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20・春の雪打ち上げられし船の錆 投稿者: (2014年02月13日 (木) 09時44分)[2821]
(孝子 眞佐子 宜子 保子 循子 主宰)7点


月番 > 東日本大震災の船とも取れますが、いかがでしょうか?。 (2014年02月14日 (金) 14時54分)[2878]

宜子 > 月番さんの大震災の句と言われて、そうかもと思っています。いづれにしても、「船の錆」の「錆」までは書かなくても伝わるかもしれません。打ち上げられているのですから。少し、寂しい・・でも、春が近くに来ている、明るさに救われました。 (2014年02月15日 (土) 11時16分)[2899]

孝子 > 子供のころ、多摩川の近くに越して、そのころはまだ砂利とりの船とかもあり、橋の下に大きな船が雑草に囲まれるように錆びももちろんおおわれるように、あったことを時々おもいだします。関係は勿論ないのですが、このときの記憶とこの句がつながって、春の雪の季語により、心の奥の記憶と景色が奇妙にひかれてしまいました。 (2014年02月16日 (日) 17時06分)[2933]

循子 > まず大震災直後の映像が浮かびました。打ち上げられた船は目に焼きついています。
ただ≪車にも仰臥という死春の月  高野ムツオ≫という強烈なインパクトの作品を思い出させるところがあって、損をしている感があります。 (2014年02月16日 (日) 23時37分)[2944]

眞佐子 > 昔は防波堤がしっかりしていなかったからでしょうか。よく浜辺に打ち上げられた船を見ましたが、最近はあまり見かけなくなりました。「船の錆」から時間の経過がかんじられ、東日本大震災とも思いました。春の雪で漸く明るさがみえてきました。 (2014年02月18日 (火) 20時11分)[2970]

榮一 > 東北大震災の陸に上がった貨物船が強烈な印象として残っています。春の雪から舟腹の錆ともどもあの映像がよみがえってきたのでしょう。震災と原発の爆発と共に忘れられない映像です。 (2014年02月19日 (水) 21時59分)[2987]

> 森内洋子さんでした。 (2014年02月20日 (木) 12時24分)[2991]
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21・伊万里焼の遊女の絵図や懸想文 投稿者: (2014年02月13日 (木) 09時43分)[2820]
 (惠美子 紫翠)2点


月番 > 私は焼き物に疎いものですから、パソコンでしらべましたら、遊女図の伊万里焼がありました。お願い致します。
(2014年02月14日 (金) 15時30分)[2879]

惠美子 > 作者さんの詠まれた意図は・・分かりかねますが、遊女と懸想文で読み手はいろいろと想像して楽しめる句と思いました。 (2014年02月15日 (土) 11時58分)[2901]

紫翠 > 取り合わせで選をしました。恵美子さんの書かれた通りと思います。
(2014年02月17日 (月) 15時13分)[2954]

> 久野孝子さんでした。 (2014年02月20日 (木) 12時23分)[2990]
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22・八畳といふ四坪の余寒かな 投稿者: (2014年02月13日 (木) 09時42分)[2819]
 (淳子 進二 循子 梟夢庵)5点


月番 > リズムのよい句ですね。お願い致します。
(2014年02月14日 (金) 15時33分)[2880]

循子 > ちょっと理屈っぽい感じもありますが、四畳半でもなく、六畳でもない「八畳」が「余寒」に対して面白く効いていると思います。こういう着眼は羨ましい。こんな句を作れたらなあ…。句またがりですが、月番さんの書かれたようにリズムがいいですしね。 (2014年02月17日 (月) 11時44分)[2948]

梟夢庵 > この句の読みには重要な問題が隠されていると思います。
同じ八畳でも京都を中心とした西日本に多い京間と東京や東北に多い江戸間では違いますが、おおまかに言えば畳二畳が一坪ですから、八畳の部屋は当然四坪なわけです。掲句はたんに畳表示の広さを坪単位に言い換えただけではないか、と考えると、何だか知的操作をしただけの理屈っぽい句に思えます。しかし、八畳と四坪ではもっと根本的な違いがあると感じませんか。
八畳には炬燵があったりテレビがあったり本棚などがあって生活の匂いや温かさが感じられます。ところが四坪だと単に無機質な土地の広さがあるだけです。これは震災句だと感じました。この頃パソコンやいろんな端末も日常化され、たいていの知識はえられます。そのため、俳句や詩の鑑賞もややもすると知識や解釈に偏重されがちではないでしょうか。俳句や詩の鑑賞のもう一つの重要な要素、つまり何を感じるかということが
おろそかになっていないか、反省しその大切さを自覚するべきではないでしょうか。物事に対する感じ方は、パソコンは教えてくれません。 (2014年02月17日 (月) 23時40分)[2962]

紋子 > 句を読んで私が最初に感じたことは、普通の家では八畳間には大抵物がいろいろ置かれております。その八畳を四坪と表現から、ひとり暮らしの方または一人で使われている部屋、物があまりなく寒々とした部屋を想像いたしました。そこに余寒を感じられたのかしらと思いました。とても先生の鑑賞にはほど遠く、震災の句とは思いもしませんでした。
震災の句として読みますと、津波で流されて土台だけになった家の間取りが見えて、四坪の余寒が感じらひしひしと迫って来ます。
 改めて難しいことですが私も、身近なことばかりでなく、物事を広く見て何を感じるかを身につけていきたいと思います。有難うございます。
(2014年02月18日 (火) 15時56分)[2964]

> 剛です。 (2014年02月20日 (木) 12時22分)[2989]
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23・犬小屋に小さきホカロン日脚伸ぶ 投稿者: (2014年02月13日 (木) 09時41分)[2818]
 (保子 千尋 梟夢庵)4点


月番 > 犬小屋にホカロンとは、頭の固い私は驚いております。これが、俳句なのですね。
(2014年02月14日 (金) 15時42分)[2881]

保子 > 「ホカロン」には少々違和感ありますが、暖かな気持ちになります。もうすぐ春がくるよう〜。 (2014年02月16日 (日) 21時03分)[2939]

榮一 > 犬にもよりますが物を集める習性がある犬もいるようです。犬は主人がすることをよく見ています。主人の使うホカロンを銜えてきたのかもしれません。意外性がありそうです。 (2014年02月19日 (水) 20時31分)[2978]

> 石田加津子さんです。 (2014年02月20日 (木) 12時21分)[2988]
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2月定例句会 投稿者: (2014年02月13日 (木) 09時40分)[2817]
定例句会の準備をしております。
点盛りについては、主宰、梟夢庵先生の選はそれぞれ2点とし、その他の選者は1点として計上して有ります。 合計100点です。 

  吹雪やみ木の葉の如き月きあがる  前田普羅
  冬の虹とびもからすも地をあゆみ  金尾梅の門

     

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新年定例句会について 投稿者: (2014年01月13日 (月) 13時14分)[2629]
定例句会に参加の皆さま、新年になりました。今年も宜しくお願い申し上げます。今朝は北陸から北は雪が降っているようで、寒に入りどの地も冷え込んでいますので、風邪など引きこまないようにお過ごしください。
選句が揃いましたので定例句会の準備を致しました。今月は旧新人句会から5名の参加があり、方々には選評もお願い申し上げます。
今月の月番は先月最高点の太田鈴子さんの予定でしたが、諸般の都合で、安田循子さんにお願いした所、快く引き受けて下さいました、有難う御座いました。
岡部主宰、梟夢庵先生には新年という事で特に短冊を戴いて居ります。両先生にはご指導をお願い致しますと共に、宜しくお願い致します。
また、お忙しい方もいらっしゃるでしょうが、皆さまには自由に書き込みをお願い致しします。


循子 > 年が改まりましたて、早々に何故かこういう巡り合わせとなりました。泣いている場合でもなかろう(笑)と、お引き受けしました。
月番を無視して頂くほどの書き込みがあれば、幸せです。新たに参加してくださいました五名の方々のご意見も楽しみにしております。皆さまご協力のほどお願いいたします。 (2014年01月13日 (月) 15時19分)[2630]

梟夢庵 > このネット句会は言うまでもありませんが、単に互選をして点数を競い合うことを目的とするものではありません。したがって、作者発表間際に後だしじゃんけん的に寸言述べて終るのは、このネット句会の性質上このましくありません。たとえ主宰や顧問と意見が違っても自分の思うことを率直に発表することが大切です。そもそも、生まれも育った環境も違うし、人生観も価値観も個々人で違うのですから、句についての意見が違って当然ですし、そのうえ思いこみや言い間違いもよくあります。間違いのない人間なんていません。むしろ、他人の意見に耳を傾ける広い心とこの句会のようにいろんな意見が出るのを楽しむ態度こそ大切に思いたいと願います。
(2014年01月13日 (月) 16時47分)[2635]

月番 > 年初の定例句会も最終日となりました。句会が閉じられるには、まだ時間が残っております。ご意見ご感想、疑問点など、書き込んで頂ければ幸いです。 (2014年01月20日 (月) 10時13分)[2783]

> 大寒に入りました。何処も彼 処も寒い毎日が続いておりますが、私の住む地はいまだ除雪に追われるほどの雪は降りません。今朝も真冬の雨が降り北陸では珍しい事です。
 新年も20日を過ぎると、もはや色褪せて見える気がしないでもありません、雪の無い所為でしょうか。
 期日になりましたので作者名を記載しました。最高点者は「広縁の碁盤に日ざし福寿草」の今井紋子さんです。よって主宰と顧問からの新年句会への寄贈品は紋子さんに進呈されます。案内やこの欄の最初に、主宰と梟夢庵先生には「新年という事で特に短冊を戴いて居ります」と書いて居りますが、私の早とちりで、両先生からは俳句入りの「俳句手帳」を戴きました。新年早々おめでとうございます。来月の月番を宜しくお願いいたします。
 両先生はじめ、編集長、月番の安田さんにはお礼を申し上げるとともに、参加の皆さんにも(新たに参入の5名の方も含め)お礼を申しあげます、有難うございました。もうそこまで春が近づいています。皆さまお元気でお過ごしください。

(追伸)
 パソコンが重たくなったので、メール等を整理して居た際に、今月の投句者などの名簿をゴミ箱に投げたらしく、見当たらず記憶を頼りに、名前を貼り付けました、間違って居たら御免なさい。メールを下されば訂正してお詫びします。
(2014年01月21日 (火) 10時43分)[2811]

紋子 > 主宰先生、梟夢庵先生お二方からの「俳句手帳」を戴けますとのこと。新年早々お目出度い福が、一度の舞い込んで参りました。これで今年の福は使いきった様にも思えますが、これからも微力ながら作句に精進していきたいと改めて思います。有難うございました。御礼申し上げます。

(2014年01月22日 (水) 12時43分)[2814]

千尋 > 昨日クロネコメール便で今井紋子さんに発送いたしました。 (2014年01月23日 (木) 16時30分)[2815]

> 主宰と顧問から新年句会へと寄贈を戴いておりました、「俳句手帳(句入り)」は最高点の今井紋子さんに贈られました。写真にして早速と編集長がHPの掲示板に貼り付けて下さいました、有難うございます。皆さまもご覧ください。大寒に入り寒さの続く毎日ですが、みなさん来月の定例句会も宜しくお願いします。 (2014年01月24日 (金) 11時45分)[2816]
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01・高速の全国ナンバー伊勢参り  投稿者: (2014年01月13日 (月) 12時48分)[2628]
 (淳子)1点


月番 > 昨年のお遷宮で、参拝客の激増したお伊勢さんです。お正月に伊勢へ向かう高速も渋滞したでしょう。「伊勢参」は<庶民の行楽を兼ね、時候のよい春が多かった(角川俳句大歳時記)>ことから、春の季語とされているようです。
淳子さん、よろしくお願いいたします。 (2014年01月13日 (月) 15時41分)[2631]

梟夢庵 > 昨年は伊勢神宮の式年遷宮の年に当たっていたので〜全国各地からの参拝者が多く〜いきおい高速道路にも全国各地のナンバープレートの車があつまってくる…というように、構成が皆理屈で繋がっている。まさに因果関係を書くべからずである。 (2014年01月13日 (月) 22時10分)[2642]

月番 > 梟夢庵先生、さっそく有難うございます。おっしゃる通りなのですが、実作となると思うにまかせぬのが、修行中(?)の身の辛いところでして…。めげずに、心してまいりたいと思います。 (2014年01月13日 (月) 22時48分)[2645]

淳子 > 俳句のむずかしさ、に今悩んでいるところです。この句を選んだとき、すこし感じた事がありましたが、選句いたしました。梟夢庵先生の”構成が皆理屈で繋がつている。まさに因果関係を書くべからず”の言葉が胸に響きました。いまの私に良いアドバイスになりました。有難うございました。俳句に調と余韻を持たせたいと思っています。 (2014年01月16日 (木) 10時40分)[2717]

月番 > 貴重な1点が投じられ、コメントが書き込まれることで句会は賑わいます、淳子さん。 (2014年01月16日 (木) 15時33分)[2733]

榮一 > 素材をいかに表現するかが問われます。発想の飛躍も大事です。 (2014年01月17日 (金) 04時57分)[2744]

> 桝室杏花さんです。 (2014年01月21日 (火) 10時32分)[2810]
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02・宝船描きつづけし三十年 投稿者: (2014年01月13日 (月) 12時47分)[2627]
 (無点)


月番 > 宝船を毎年描きつづけてきたのがご自分なのか、それとも絵を生業としているひとなのか。 (2014年01月13日 (月) 15時51分)[2632]

梟夢庵 > たくさんの宝物を積みこみ、七福神が乗り込んだ帆かけ船。正月の縁起物の一つ。
正月の2日その絵を枕の下に敷いて寝ると、良い夢を見て実際に良いことが起こると言う。この三十年あまりずーっと続けてきたが、いまだに良いことは起こりそうもない…という嘆き節と読んだ。描いたのは宝船の絵ではなく、夢を描いてきたのではなかろうか。つまり<宝船の夢見続けて三十年> (2014年01月13日 (月) 22時58分)[2646]

月番 > ありがとうございます。
つまらないことですが、月番は「三十年」とは、いつからのことか、気になってしかたありません。 (2014年01月14日 (火) 10時53分)[2651]

梟夢庵 > けったいなことが気になるお方やなあ。時間ちゅうものは一番確かな現在を基準に考えれば間違いおまへん。だから「いつからのこと」と問われると「今から三十年前から」でんなあ。 (2014年01月14日 (火) 15時03分)[2669]

月番 > コトバというものは便利で不便。私が「いつから」というのは年齢のことでありました。描きはじめた年齢で、嘆き節の切なさも変わりましょうが、ひとさまの句を玩ぶようで失礼でした。このあたりで…。作者さま、お許しください。 (2014年01月14日 (火) 16時52分)[2672]

月番 > よけいなことを気にして、肝心の役目を忘れるところでした。言わんとするところ、十分わかる句だと思いますが、残念ながら無点に終ったのはなぜでしょうか。 (2014年01月14日 (火) 22時13分)[2674]

> この句の宝船を描くは、作者が何かの縁で三十年も続けているが、絵も上手くならない、枕の下に敷いても縁起の良い夢も見ない、先生の言われる嘆き節だろうと思いました。縁起物なのでこの宝船を描く会がきっと存在するのです。私がこの句から思ったのは、俳句として完結されていない?、歌仙を巻く連歌の発句のようだ、続く二連の七音がなどと思いながら、どこかで、しかと切りたいと考えておりました、でも習い事と思えば弱いながらも三十年で確かに切れており、「三十年描きつづけし宝船」なら、しっかりと切れたのではと思う。 (2014年01月15日 (水) 11時19分)[2701]

月番 > 句会の面白さというもの感じています。たしかに宝船を描く会という趣味の世界もありそうです。そうだとすれば<三十年描きつづけし宝船>もあり、宝船にポイントが移り、‘嘆き’の感じが薄れる気がします。切れもやや強くなるかも。私は自分の性分だと思いますが、梟夢庵先生の<宝船の夢見続けて三十年>の読みを先ずやってしまい、したがって三十年にこだわったりするのです。作者のかたの思いが何処にあるかわかりませんが、句の読み方、受取り方を考えると、句会って面白いと改めて思った次第。先生、剛さん、有難うございます。他の皆さんはどうお考えでしょうか? (2014年01月15日 (水) 12時09分)[2702]

作者 > 貴重なことば、ありがとうございます。点も書き込みもないのを、覚悟でだしました。でも本音はこういうものに対して何かつぶやいてくれたらとか、書き手の気持ちはどの程度つたわるか、しりたかったのです。ですから先生の、嘆き節は半分つたわったかと嬉しくおもいました。宝船の絵は息子の一人が絵を描きだしてから、自分のと私のぶんを書いてくれて二日の夜に枕の下に敷いて寝ました。それが30年後のいま、とぎれたこともあったのですが、またぽいと渡されて、灌漑を込めて枕の下にいれました。主題は30年の時でもあったのですが、確かに嘆きでもあります。ありがとうございます。 (2014年01月16日 (木) 11時29分)[2718]

> 久野孝子さんです。 (2014年01月21日 (火) 10時31分)[2809]
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03・ぽっぺんや幇間ふいと引き返す 投稿者: (2014年01月13日 (月) 12時46分)[2626]
 (惠美子 宜子 循子 主宰)5点


月番 > ぽっぺんを吹いて似合う女が月番の憧れです。なぜ新年の季語なのか。正月に吹いて厄払いするからだそうですが、さて、この句の景は? (2014年01月13日 (月) 16時08分)[2633]

梟夢庵 > お座敷がはねたのか、芸妓と幇間が並んで京の路地を歩いてゆく。付近で童がぽっぺんを吹いている。といった景でしょうか。勿論、よく知られた喜多川歌麿の浮世絵「びいどろをを吹く女」が下敷きになっていると思います。ここまでは私も異存ありません。が、「ふいと引き返す」で引いてしまいました。この句の眼目というか見せ場であるところの「ふいと引き返す」に既視感を覚えたから…。(びいどろ=ぽっぺん。)
私の大好きな俳人橋關ホの句に<ふと思うことありて蟻ひき返す>があり、強烈だったからです。以後「…考えてひき返す…」など類想句も作られましたが、關ホ俳句を超えた句にはお目にかかれたことはありません。
(2014年01月14日 (火) 16時35分)[2671]

孝子 > 一度いただいてやめたのが、ふいと引き返すがどうもきになってやめたのですが、勉強不足の私には、先生のいわれる句はもちろん知るよしもなかったのですが、もしかしたら本能てきに感じたわたしってたいしたものとか、おもっっています。 (2014年01月14日 (火) 23時10分)[2684]

循子 > 言葉はみんなのモノやろ。誰が何使ったって、かまへんやろ。まもる先生の大声を思い出します。確かにそうなのですが、自分の記憶に鮮明な作品は意識のなかに強く残っていて、既視感とか、類句類想といった問題を生じます。ある作者にとってはその表現が全く新たな発見であるかも知れず、逆に俳人として長いキャリアがあれば、その読書量も並のものではないと思うので、気になることが増えてくるのは当然と思います。私ごとき、たかだか20年のキャリアでも、かなり気になるほうですが、あまり考えると萎縮して手も足も出なくなります。なかなか難しい問題です。(孝子さんのように、本能的に…が理想ですね)
しかし「幇間ふいと引き返す」の「引き返す」は許していただきたいなあ、とワタクシ的には思います。すみません。 (2014年01月15日 (水) 16時10分)[2710]

梟夢庵 > 循子さんはたぶんえつぐ・まもるの言葉を聞き違っていると思う。確かに「日輪」という言葉は誰のものでもないから何度使っても文句を言われる筋合いはない。また、「呑みたる蟇」という言葉も少し趣は違うけれど、蟇が昆虫などの餌を呑むことも生きてゆくうえで当然なことで「呑みたる蟇」もほぼ同様と言ってよいでしょう。ところが両者を組み合わせて「日輪を呑みたる蟇」となると、これは既存の言葉とは考え難く、作者作者の新しく創り出した言語世界であるので、勝手に使うと苦情がでるでしょう。ならば「日輪を呑みたる蛇」ならどうか。パクリ専門のどこかの国は別として、大いに悩むところでしょう。 (2014年01月15日 (水) 23時05分)[2712]

循子 > 先生のおっしゃること、よくわかります。上に書きましたように、私もかなり気になるほうなので、十分納得しております。
つまるところ、読み手の許容範囲(これは読み手の成熟度にも関わってくるかと思いますが)と、仮にそういう指摘が出た場合の作り手の志ということになるでしょうか。ありがとうございました。
(2014年01月16日 (木) 12時04分)[2722]

月番 > 他の方のご意見もお書き込みをどうぞ。 (2014年01月16日 (木) 12時07分)[2723]

宜子 > 「ぽっぺん」も「幇間」も、今の時代はあまり、お目にかからなくなりました。「幇間ふいと引き返す」その少し慌てた風情が、なんとも可笑しくて選びました。今は見ることはなくなっても、なぜか生々しく、その体温まで感じられるのです。「ぽっぺん」のせいかもしれません。 (2014年01月16日 (木) 15時00分)[2730]

惠美子 > 「ぽっぺん」と「幇間」で、新年の雰囲気を感じたのと、ふいと引き返すで想像が拡がるように思えました。  (2014年01月16日 (木) 17時18分)[2741]

榮一 > 幇間も現役は殆どいないようです。ぽっぺんといい現実離れした世界のように感じますが全くないとは言い切れません。ぽっぺんは芸妓が吹いているのでしょう。本物を知りませんが全神経を傾けて旦那衆をもてなす幇間の心の隙間を見せられたような気がします。映画の1シーンのような感じです。それにしても言葉の連想やつながりは難しいものです。 (2014年01月17日 (金) 05時30分)[2745]

> 木村オサム氏です。 (2014年01月21日 (火) 10時30分)[2808]
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04・聳てし三毛猫の耳冬木の芽 投稿者: (2014年01月13日 (月) 12時45分)[2625]
 (加津子 オサム 洋子 宜子 紫翠 主宰)7点


月番 > 聳えてし、は難しい表現ですが、聳えていた=ピンと立っていたということでいいのでしょうか?つまり過去の一瞬の状景ということでしょうか? (2014年01月13日 (月) 16時18分)[2634]

加津子 > 勇気を出して書き込みします。聳えている猫の耳が本能的に春を一瞬捉えていると思いました。 (2014年01月14日 (火) 09時54分)[2647]

洋子 > 勇気をふり絞って書かせていただきます。「聳てし」は「そばだてし」と読みました。三毛猫のピンとそばだてた耳が、冬木の芽、特に猫柳の芽を想像させてくれました。 (2014年01月14日 (火) 10時14分)[2649]

月番 > 加津子さん、洋子さん、ありがとうございます。冬木の芽は確かに春の訪れの予感です。猫柳は見ても、その芽を観察したことないなあ…と、月番は反省。 (2014年01月14日 (火) 10時48分)[2650]

オサム > 勇気を絞り出して書かせていただきます。加津子さん、洋子さんと同様に猫のそばだてた耳と冬木の芽の取り合わせから春のかすかな訪れを感じました。また、白・茶・黒の三毛猫の毛の様子もなんとなく雪解けを想起させ、隠し味的な効果があると思いました。 (2014年01月14日 (火) 12時33分)[2658]

月番 > 勇気を出して、ふり絞って、絞り出して、と初参加の皆さん謙虚であられますが、どんどんお書きください。 (2014年01月14日 (火) 13時17分)[2661]

梟夢庵 > 初参加の方からいろんな発言をいただいたことを非常にうれしく思っております。この調子でどんどん発言をしてほしいと思います。その際なるべく具体的に書いていただきたいのです。例えば、ピンと立てた猫の耳とやがてくる春のために小さいながらピンと突き出た冬芽に (2014年01月14日 (火) 22時47分)[2676]

梟夢庵 > (続き)共通する物を感じました。あるいはまた、冬芽はまだまだ厳しい寒さに耐えてゆくために細かい毛で保護されているものが多いですが、ふと猫の耳の短い毛に類似性を感じました…などと具体的に説明して欲しいのです。 (2014年01月14日 (火) 23時02分)[2681]

加津子 > 梟夢庵先生ありがとうございます。何度も書き直しているうちに、肝心の「どうして」が抜け落ちてしまいました。気をつけます。 (2014年01月15日 (水) 09時12分)[2696]

洋子 > 梟夢庵先生、私は単純ながら、ピンと立った猫の耳と、上を向いてこぞり立っている冬木の芽が形状的に似ていると思ったのでした。ご指導ありがとうございます。 (2014年01月15日 (水) 09時31分)[2698]

榮一 > わずかなことに共感できればそれでいいのだと思います。 (2014年01月17日 (金) 05時35分)[2746]

紫翠 > 「冬木の芽」をうまく取り合わせたと思って選をしました。 (2014年01月20日 (月) 14時45分)[2784]

> 若林千尋編集長でした。 (2014年01月21日 (火) 10時28分)[2807]
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05・跳び上がる回転木馬初御空 投稿者: (2014年01月13日 (月) 12時45分)[2624]
(オサム 義之 眞佐子 進二 鈴子 循子)6点


月番 > 「跳び上る」は少し違和感があるかも知れません。 (2014年01月13日 (月) 21時04分)[2636]

循子 > 10年ほど前にロンドンのコベントガーデンで大きな回転木馬に乗ったことがあります。多分いちばん年嵩だったはずで、仲間たちの呆れ顔に手を振りながら、最高の気分でした。その時の感覚が甦りました。まさに「跳び上がる」ようでした。掲句は初詣の帰りに見かけたものか、お孫さんでも乗せているものか。元日の大空へジャンプする気分。元日でも回転木馬は動いているのですよね? (2014年01月13日 (月) 21時34分)[2637]

惠美子 > 回転木馬に初御空の取り合わせに惹かれましたが、動物園の回転木馬しか知らないものですから、上五がすこしおおげさに感じてしまいました。 (2014年01月14日 (火) 13時37分)[2665]

進 二 > 午年の初御空にメリーゴーランドの木馬が跳び上がった。お正月の句として頂戴しました。「跳び上がる」には対案も出てこようかなと思いましたが。 (2014年01月14日 (火) 13時44分)[2666]

義之 > 「跳び上がる」はやや強い感じがしました。「駆け上がる」くらいの方が個人的には好きです。午年を寿ぐ新年の句として頂きました。 (2014年01月14日 (火) 23時18分)[2686]

オサム > 普段は多少の上下動はあれども、決して跳ぶことのない回転木馬が、午年の元日の大空へ跳び上がる。初御空を見上げる作者様のメルヘンチックな心象の句と思いました。私も義之さん同様「駆け上がる」の方が、動きがよりダイナミックになるようで好みです。 (2014年01月15日 (水) 15時07分)[2708]

榮一 > 勢いが感じられる跳び上がるが言い過ぎているように思います。 (2014年01月17日 (金) 05時38分)[2747]

眞佐子 > 元旦に回転木馬が動いているのに驚きました。午年の初御空なので、「跳び上がる」もいいかなと思いました。 (2014年01月17日 (金) 18時49分)[2766]

月番 > 眞佐子さん、有難うございます。やっと「跳び上る」に共鳴して下さるかたの出現です。「駆け上がる」はいささかミミッチイ。回転木馬だってお正月はペガソスになって天空へ「跳び上る」のです。 (2014年01月17日 (金) 22時45分)[2771]

> 森内洋子さんです。 (2014年01月21日 (火) 10時27分)[2806]
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06・日の丸の小旗の波や餅焼くる  投稿者: (2014年01月13日 (月) 12時44分)[2623]
 (剛 加津子 オサム 惠美子 進二 保子 循子 千尋 紫翠 吉章)10点


月番 > 高点句ですが、皆さまはどんな景をイメージされたでしょうか。月番は全く異なる二つの映像が浮かんできて、そのことを面白く感じましたが。 (2014年01月13日 (月) 21時44分)[2638]

加津子 > 皇居の旗の波を見ながらお雑煮を食す穏やかなお正月を感じました。 (2014年01月14日 (火) 09時59分)[2648]

千尋 > わたしも皇居で行われる一般参賀のテレビ中継を暖かい家の中で見ている。そろそろ餠が焼けた。平和な日本を思いました。
あと日の丸の小旗が波になるほど振られるところは、ちと想像できませんでしたが。月番さん! (2014年01月14日 (火) 11時48分)[2654]

オサム > テレビで箱根駅伝の沿道の旗の波を見ながら、お雑煮を食す穏やかなお正月を感じました。ランナーの弾けるようなふくらはぎの様子と餅が焼ける様子との微かな響き合いもいいなと思いました。 (2014年01月14日 (火) 12時19分)[2657]

月番 > 加津子さんや千尋さんのコメントが正しい読みでしょうね。
私はけしからんことかも知れないけれど、「日の丸の小旗の波」に、『ちぎれるーほどーに ふったはーーた』(譜面上の表記)のメロディがまず浮かんだ。昭和15年5月の国民歌謡『暁に祈る』です。皇居の一般参賀をテレビで見ている平和なお正月風景。しかし、手を振って国民の祝賀に応える今上天皇も誠実にあの昭和という時代を背負っておられる。そんな意味からダブルイメージをもって私は掲句を読ませていただきました。但し、作者の方の意図するところではなかったかも知れません。 (2014年01月14日 (火) 13時00分)[2659]

月番 > オサムさん、有難うございます。箱根駅伝とはやはりオサムさんだと、感心しているところです。 (2014年01月14日 (火) 13時05分)[2660]

惠美子 > 中七からは 皇居の一般参賀を想像しました。  こんな平和な句がいつまでも詠めるといいですね〜! (2014年01月14日 (火) 13時29分)[2664]

吉章 > 鑑賞する立場は千差万別であり、作者の思いとはかけ離れる事を十分認識して、私は餅を焼きながら、飢えた時代のことに想いを馳せた。召集令状が来て近所の人や家族知人が手に手に日の丸を持って万歳万歳と見送って呉れた。母だけは、涙ばかりを拭いていた。そんな事がふと蘇ってきた。当時は餅どころか正月と言えども少量のお粥と薩摩芋半分程が一食分だった。 (2014年01月16日 (木) 13時31分)[2726]

千尋 > 吉章先生、循子さん、『暁に祈る』を下記のYou Tube で聞きました。映像は日の丸の小旗の波また波でした。
http://www.youtube.com/watch?v=7WOVJbs4pOM

「あぁ あの顔で あの声で
手柄頼むと 妻や子が
ちぎれる程に 振った旗
遠い雲間に また浮かぶ・・・・」

耳にしたことはありましたが、全く思いおよびませんでした。ああ〜昭和よ。

(2014年01月16日 (木) 15時21分)[2732]

月番 > 千尋さん、ありがとうございます。どう足掻いても私の世代は昭和から抜けきれないのです。 (2014年01月16日 (木) 15時42分)[2735]

> 小旗であっても国旗は国の象徴である。その小旗が波のように振られるのは、二日の一般参賀に間違いは無い。餅を焼きながらテレビに見えるあの光景から、平和で穏やかな正月の享受に思いは至るのだが、箱根駅伝の小旗、あれは違う、錯覚でしょうね。新保さんや月番の通り、私などもあの小旗の波から、過ぎ去った激動の時代も見えてしまう。聖戦の名の下に、あの小旗の波に送られて戦地に赴いて戦火に命を散らし、還らなかった人の何と多い事よ。その時代は政治的な祝事や、外地の戦線での日本軍の勝利が伝えられると、その旗行列の中に親とともに参じた幼い頃の記憶も残っている、日の丸の小旗の波は感慨深い。振り返る日本の近代史は、苦難を乗り越えての現在がある。 (2014年01月18日 (土) 10時16分)[2776]

紫翠 > 上5と中7の配合は見事だと思います。現在の日本を何となく感じました。 (2014年01月20日 (月) 14時52分)[2785]

> 梟夢庵先生です。 (2014年01月21日 (火) 10時25分)[2805]
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07・中継に救急音の二日かな  投稿者: (2014年01月13日 (月) 12時43分)[2622]
 (梟夢庵)2点


月番 > 梟夢庵先生だけがお採りになっています。 (2014年01月13日 (月) 21時46分)[2639]

循子 > 生々しいほどの現実感に惹かれるところがあって、bTの作品とこのbVとの間で迷いました。二日に救急車の音は辛いなあ…と、結局初御空へのジャンプを選びました。 (2014年01月13日 (月) 22時01分)[2640]

孝子 > 頂こうとして、救急音のことばにひっかかりました。先生こういう場合の字の省略は意味がわかればよいのでしょうか?救急車の音ですよね。いつも五七五でおさめるために、悩むところです。 (2014年01月14日 (火) 23時24分)[2688]

梟夢庵 > 孝子さんの指摘のとおり、字余りや字足らずを正すため舌足らずの表現になったり、リズムが崩れたりするのは良くありません。この句場合は少しむづかしいですが、<二日はや救急車の音中継に>くらいでしょうか。 (2014年01月15日 (水) 23時49分)[2715]

孝子 > 梟夢庵先生早速疑問に対しての解答ありがとうございます。ついこの間も、歩行者天国をほこてんで収められないかと悩んでいたところなので。でも省略はいけないのですね。 (2014年01月16日 (木) 11時40分)[2719]

梟夢庵 > 孝子さん、省略が全部わるいとは言えません。大坂の地下鉄の駅名を例にすると、「谷町四丁目」の駅は「谷四」であり、天神橋筋六丁目は「天六」というなど現在では略語の方が一般的な場合もあります。しかし、俳句表現として使う場合は意味さえ通じればそれでOKというわけにはまいりません。音感や響きやリズムといった感性面も十分考慮しなければなりません。そういう意味で「デパ地下」や「ほこ天」などは論外です。自分の感性を信じて、日本語の美しさを壊さないようにしたいものです。 (2014年01月17日 (金) 22時22分)[2770]

孝子 > ありがとうございます。日本語の美しさに考慮したいと思います。 (2014年01月19日 (日) 15時15分)[2779]

> 伊藤保子さんです。 (2014年01月21日 (火) 10時24分)[2804]
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