玄鳥 定例句会

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15・大山蓮華東屋造りの太柱 投稿者: (2013年07月12日 (金) 20時33分)[1807]
1点(保子)


吉章 > 鳥取の大山だと思いますが、大山にある蓮華か?その辺が分かり難かったのでは? (2013年07月13日 (土) 21時06分)[1838]

千尋 > オオヤマレンゲ(下記)

http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_1561.htm

泰山木に似た初夏に花が咲くそうです。大きな庭園の光景でしょうか。 (2013年07月15日 (月) 02時30分)[1841]

吉章 > 不勉強を絵に描いたような事で申しわけありません。保子さんどうぞ (2013年07月16日 (火) 11時55分)[1855]

千尋 > 吉章先生、不躾な書き方ですみません。
草の蓮華だと春かな〜と思ったのです。遠くから見ただけですが、大山は神々しい山でした。
保子さん助けてください。 (2013年07月17日 (水) 01時26分)[1862]

保子 > 大山蓮華は、北海道を除く日本各地に自生し、初夏に香りのよい白い花をつけるとの事でした。「東屋造りの太柱」思っていたよりも太い柱に、作者は惹かれたのか、安堵感があったのか、座五に注目しました。 (2013年07月17日 (水) 21時06分)[1873]

> 松谷眞佐子さんです。 (2013年07月20日 (土) 16時05分)[1913]
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16・満ち潮の両国橋や梅雨の月 投稿者: (2013年07月12日 (金) 20時33分)[1806]
12点(杏花 紋子 眞佐子 鈴子 保子 循子 吉章 千尋 梟夢庵 主宰) 


吉章 > 最高点句です。満潮の梅雨の両国橋を詠んでいます。どなたからでもどうぞ (2013年07月13日 (土) 21時10分)[1839]

循子 > 一瞬、浮世絵の世界に遊ぶ心地がしましたが、それとダブっていまの大都会の景も見えてきます。五七五にきちっと収められた快さが十分に感じられる句でした。 (2013年07月17日 (水) 00時25分)[1861]

紋子 > スカイツリーも点灯して、満ち潮に潤むような両国橋の風景がかもしだされていると思いますます。「梅雨の月」との取り合わせが良かったです。
(2013年07月17日 (水) 17時04分)[1869]

眞佐子 > 両国橋から月を眺めたことがない私にも良く想像ができて、好くな句でした。 (2013年07月18日 (木) 19時44分)[1880]

榮一 > 中七の「や」は形が古いと言われますがやはり堅牢な句姿です。 (2013年07月19日 (金) 05時32分)[1898]

> 都心を流れる隅田川に架かる橋は、どの橋もそれぞれの歴史を持っている。この句の両国橋は、総武線の鉄橋と並び、千葉に至る主要な路線である。隅田川が大川と呼ばれたその昔は、西側が武蔵、東側が下総とふたつの国に跨って居たことから俗に両国橋と呼ばれたようだ。時代と共に発展を遂げた東京は建物も道路も飽和状態になり、両国や浅草辺りの隅田川の水辺は高層ビルがびっしりと並び、高速道路も川に沿って覆いかぶさるようだ。昔は悪臭の川で有ったが、昨今は少し改善されているようである。船の行き来する緩やかなあの川の潮の干満は、岸辺に打たれたコンクリートの壁にしか見えないだろう。梅雨の月でその判断を示しているのかも知れない。大都会の景観は激しく変化するけれど、自然の営みは変わることは無い、この句からふとそんな事を思いました。 (2013年07月19日 (金) 18時32分)[1905]

> 今月の最高点者の三島章子さんです。 (2013年07月20日 (土) 16時03分)[1912]
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7月定例句会について 投稿者: (2013年07月12日 (金) 20時31分)[1805]
 ただいまから定例句会の準備を致します

  衣更へて遠からねども橋一つ  中村汀女
  越後屋にきぬさく音や衣更   宝井其角

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6月の定例句会の開催について。 投稿者: (2013年06月12日 (水) 21時22分)[1706]
  全国大会も終わりました、皆さまには如何お過ごしの事でしょうか。南海 上を北東に進む台風3号の影響で、関東一円は昨夜から雨風のようです。
 北陸は未だ梅雨入りの宣言はなされず、6月に入ってからも雨らしい雨も降 らず、今日などは気温が30℃を越えて、真夏の陽気でした、湿度は40%を 切っていますので屋内に居れば当地としては、過ごし易い気温になりましょ うか。

  6月の定例句会の準備が出来ました。今月は先月最高点の樋口進二さんが 月当番をなさいます。樋口さんからお忙しいように聞いておりますので、合 いの時間を見て戴いて、参加の皆さまもともどもに、どうか宜しくお願い申 し上げます。


進 二 >  全国大会のご参加・応援、有難う御座いました。今大会の当番は近畿AでしたがBとの連合によって何とかやり遂げることが出来ました。労を
惜しまない各位の責任全うにも感謝です。与件も内部の状況も十数年前とはすっかり変わった状況のもとで、皆様が
楽しみにしておられる大会を
どのような形にすれば続けることが出来るのか知恵の求められる段階になってきたように思われます。
 さて句会、宜しくご協力
お願い致します。 (2013年06月13日 (木) 15時12分)[1711]

梟夢庵 > 昨日、この定例句会を開いてみて仰天した。月番の書き込みが、見るも無惨な体たらくで、変なところで改行したり、字間に意味不明の空きがあったり。全く文章の体をなさない有様であった。恐らく今月の月番は、パスワードを設定することにより、書き込み欄の編集が出来ることを知っていなかったのだと思う。想定外であった。
昨日このページを開かれて、、私同様びっくりされた方に申し訳ないこととお詫び致します。また、昨夜急遽問題の書き込みを修正して、なんとか今の状態に整えて下さった剛氏のご労苦に御礼を申し上げます。
ありがとうございました。 (2013年06月14日 (金) 18時19分)[1730]

> 梟夢庵先生が書いていらっしゃる、月番のコメントの修正については、月番の編集(Pass)キーを私は知りませんので、私は修正を致しておりません。よく分かりませんが、月番の入力されたままであると思います。 (2013年06月16日 (日) 18時53分)[1744]

進 二 > 皆様、今月もご参加・ご協力頂き有難う御座いました。
十七文字で作句に当たる者として眼前の事実を把んでおくことと、言葉の選択の大切さを今回も学ばせて頂きました。参加者が増えていくような句会にしていきたいですね。 おやすみなさい、 (2013年06月19日 (水) 23時33分)[1783]

進 二 > 剛さん、事実関係をご入力有難う御座いました。お礼を言うのを失念しておりました。 (2013年06月20日 (木) 08時59分)[1784]

> 定例句会に参加の皆さまお早うございます。
句会の終了の期日が来ましたので、投句者名を発表いたしました、今月は例月に比べて句の評を書いて下さった方が少ないように感じています。担当者とすれば書いて頂きたいのが、勿論の願いでありますが、皆さまにもそれぞれの都合が有って書いて下さいとは言えないと思って居ります。
今月も梟夢庵先生はじめ、岡部主宰にはご指導をいただき有難うございました、また月番の樋口さん、参加のみなさま、来月も宜しくお願い申し上げます。
天気予報を眺めますと、今日の日本列島すべて本格的な梅雨模様で、おまけに台風まで伺っているようです。皆さまどうかお身体に気を付けてお過ごしください。
(2013年06月20日 (木) 10時14分)[1801]
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01・消しゴムの用途あれこれ夏燕 投稿者: (2013年06月12日 (水) 21時16分)[1705]
  3点(章子 循子 宜子)


月番 >  夏休み前ともなれば、学校にも慣れ消しゴムの用途も広がってきたようですね。ゴム版は当たり前として、割っての投げ合い。文房具屋喜ばせの母親泣かせ。学校周辺の明るく伸び伸びした景が見えてきましたが、そんなところなのでしょうか?他の読みも有ればお聞かせ下さい。 (2013年06月13日 (木) 15時22分)[1712]

循子 > 消しゴムは文具のなかでも小さくて種類も形も様々。スワンの形は英国かどこか、ラップの赤地に矢のデザインがモダンなのはスペイン。スーパーの一見バッタ屋みたいな店で買ったものだって、いい匂いで、時にはトランキライザーの役をしてくれたり、文房具好きにとっては見過ごせず、つい手が伸びてしまいます。廉いから家計に響くわけでもないし。掲句は授業中に先生の目を盗んで、好きな子に消しゴムのきれっぱしを投げつけている悪童。彼の気持ちが夏燕のようにスーィッと届けばいいなあ。用途にはまだあって、こどもの私は消しゴムの真ん中に鉛筆で穴をあけ、どんどん大きくすることで学校嫌いのストレスを解消していました。これは最低の用途。 (2013年06月16日 (日) 15時11分)[1741]

梟夢庵 > もっぱらカンニングに使うくふうに腐心した記憶があります。 (2013年06月16日 (日) 21時59分)[1746]

千尋 > 消しゴムでハンコ作って遊びました。 (2013年06月17日 (月) 14時12分)[1753]

榮一 > 用途あれこれが意外に見えてこないようです。 (2013年06月19日 (水) 03時49分)[1773]

> 浅村恵美子さんでした。 (2013年06月20日 (木) 10時06分)[1800]
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02・半夏生大切株が息をする 投稿者: (2013年06月12日 (水) 21時15分)[1704]
  2点(進二 千尋)


月番 > 漸く梅雨も明けて、田植え機も庭先で、洗われるのを待っている。作中作者の思いを「大
切株」に託して安心の大吐息を、といったところでしょうか。「半夏生」が出てくると
気候なのか、片白草なのかを先ずですが、これは前者のほうとして読みました。
 他の読みもあろうかと思います。如何でしょうか。 (2013年06月13日 (木) 15時36分)[1713]

月番 > 千尋さん如何でしょうか。 (2013年06月18日 (火) 22時13分)[1770]

榮一 > この半夏生は七十二候の夏至の三候のことだろう。大きな木を切った後にその木の枝を切り株に挿して祀る樵の風習は今も残っているように思う。この句がそんな景なのかどうかは見えてこないようです。 (2013年06月19日 (水) 04時02分)[1774]

> 小川紫翠氏でした。 (2013年06月20日 (木) 10時05分)[1799]
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03・犬掻きに流儀のありぬソーダ水 投稿者: (2013年06月12日 (水) 21時15分)[1703]
  6点(剛 眞佐子 章子 宜子 主宰)


月番 > 自然の川で犬掻きを見た世代にはソーダー水も郷愁を呼びますね。後は、上五・中七の
言葉に詩情なり俳句の素材らしさを感じるかどうかになりましょうか。お取りになられた方々如何でしょうか。 (2013年06月13日 (木) 15時47分)[1714]

> 古式泳法に流儀はあるようだ。犬掻きも泳法の一つである「正しい犬掻き」なんて面白い。今は大方の小学校にプールがあり教科として水泳はあるし、犬掻きも教えるのでしょうか。私の世代は近場の環境、海や川で自然に泳ぎを覚えた。自然と共に体得したのはたぶん犬掻きであったはずで、「なんだ犬掻きか」と、それはたぶんに揶揄の言葉でも有ったと思う。気泡の立ち昇るソーダ水から、流儀のなどあろうはずも無い?犬掻きを取り合わせた、軽い洒脱感をこの句から感じました、たぶん作者は泳げない?。 (2013年06月16日 (日) 12時16分)[1740]

眞佐子 > 私は泳げませんので、水泳の事はよく解りませんが、犬掻きの流儀とソーダー水の取り合わせが面白かったです。因みに我が家の小学生が水泳教室に通いはじめました。犬掻きはするのと聞きましと、手回しをしていると言います。クロールのまねでしょうか。 (2013年06月18日 (火) 20時50分)[1769]

榮一 > 両手両足を縛られても泳ぐ泳法もある古式泳法に犬掻きがあるかどうかは知らない。泳げない子が波打ち際でちょろちょろしているのがよく言われる犬掻きである。その犬掻きに流儀があるという発想がおもしろいと思う。ちなみに四足動物はみな犬掻きと言われている泳ぎ方をするようですが。 (2013年06月19日 (水) 04時32分)[1777]

> 若林千尋さんでした。 (2013年06月20日 (木) 10時04分)[1798]
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04・子蟷螂生れながらにソクラテス 投稿者: (2013年06月12日 (水) 21時14分)[1702]
  6点(恵美子 孝子 章子 循子 宜子 紫翠)


月番 > 「生まれながらにソクラテス」いい表現であり、つい私もとなりかかりましたが、初々しい色をしたあの潰れそうなミニチュアと、哲学者の中でも変哲なソクラテスとは
どうにもイメージが重ならず
頂きませんでしたが、お取りになられた方々は、如何だったのでしょうか。枯蟷螂と
ソクラテスなら又、近寄り
すぎるかも知れませんが。
(2013年06月13日 (木) 15時59分)[1715]

循子 > ソクラテスもプラトンもアリストテレスも紀元前のひとだから、どんな風貌だったやら、いまに残る彫像で想像するしかないけれど、なぜか蓬髪で髯。俳句にも使われやすいようで、既視感あり。…猫の名前はソクラテス、という句もあるようですし。蟷螂が哲学者に喩えられることも珍しくはないのでしょうが、「生まれながらに」を以っていただきました。<フリードリヒ・ニーチェのごとき雷雨かな>をこの手の句ではいちばん好きなのですが。 (2013年06月16日 (日) 15時33分)[1742]

梟夢庵 > <西田幾太郎のごとく冬帽掛かりたり 橋關ホ>もあります。 (2013年06月16日 (日) 21時50分)[1745]

循子 > 橋關ホさんでは太刀打ちできません。無節操なわたくし、ニーチェ氏から幾太郎さんに鞍替えいたします。 (2013年06月17日 (月) 16時08分)[1754]

紫翠 > 発想に共感しました。 (2013年06月18日 (火) 14時59分)[1763]

榮一 > 発想はむしろ意外性がないのではと感じています。 (2013年06月19日 (水) 04時05分)[1775]

> 梟夢庵先生でした。 (2013年06月20日 (木) 10時03分)[1797]
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05・万緑や陸に鎮座の潜水艦 投稿者: (2013年06月12日 (水) 21時13分)[1701]
  2点(進二 紫翠)


> 杏花さん選の一点を加えました。3点です (2013年06月13日 (木) 10時32分)[1707]

進 二 > 潜水艦、大会翌日の神戸沖クルーズでドックに入っている
潜水艦の艦橋が見えておりましたが、ご覧になりましたか。 呉の大和ミュージアム
に隣接した地上に、何年か前に退役した潜水艦の実物が
展示されているのを眼にしましたが、遠景の青嶺と近景の
青葉、正に句のような景を眼にしました。青潮ならぬ陸上の潜水艦、どう感じたら良いのかなと見つめていました。
 点は入り難いかもしれませんが面白いなと思った次第ですが、どんなもんでしょうか。 (2013年06月13日 (木) 16時15分)[1716]

紫翠 > 「万緑」と「潜水艦」の取合せで選をしました。中七は工夫の余地があるように思います。 (2013年06月18日 (火) 15時03分)[1764]

榮一 > いつも海にいる艦が陸にあがっていることから鎮座が導き出されています。何かのモニュメントのために潜水艦が置かれているとしても鎮座はこなれていないように思います。 (2013年06月19日 (水) 04時17分)[1776]

> 久野孝子さんでした。 (2013年06月20日 (木) 10時02分)[1796]
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06・鳩居堂の匂ひ袋や父の書架 投稿者: (2013年06月12日 (水) 21時12分)[1700]
  5点(孝子 紋子 吉章 主宰)


月番 > この時季の恐らくは今は亡きお父様の書架。その匂いから
鳩居堂の匂ひ袋へ発想が飛ぶ。お父様思いの優しい娘さんが見えてきます。「鳩居堂」は一定の間をおいて顔を
みせてくれる素材かと思いますが、あの前を通ると、つい
入ってしまう良い店ですね。
父恋の句。いいなと受け止める方とちょっと出すぎではと
感じる方に分かれるかも知れませんね。貴方はどちらでしょうか?
(2013年06月13日 (木) 16時29分)[1717]

吉章 > この父は故人だと推定されるが、それを前提として亡父の本棚に整然と並ぶ愛読した本の列に作者は生前の父の姿を彷彿と脳裏に描いた。几帳面で絵筆にも堪能だった在りし日の父を偲んだ一句として戴いた。 (2013年06月15日 (土) 17時06分)[1735]

> 当時の若者は鳩居堂を知ることも無いし、まったく縁のない店でしたが、後に思うと、そういえば前を通るたびに何かの匂いがしたような記憶が残っている。何故か、遊んで過ごしたり住んだ場所の記憶は、匂いとし残るのだと懐かしい。きっと匂ひ袋と共に父の匂いも有るのだろう。書架の取り合わせが上手いと思う人と、思はない人が居るようで、私は後者の方でした。 (2013年06月18日 (火) 10時00分)[1762]

榮一 > 匂いと言うのはその匂いを嗅いだときに記憶が呼び起されるもののように思います。句は偶然に鳩居堂の匂い袋を手にしたものでしょう。その匂いから父の書架の匂いを思い出したのではと思います。父の書架の匂いが鳩居堂の匂い袋であったことを初めて知ったのではないかと思います。鳩居堂と書架から人物堂がの外観が見えてくるようです。 (2013年06月19日 (水) 04時48分)[1778]

> 安田循子さんでした。 (2013年06月20日 (木) 10時01分)[1795]
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07・緑さす信濃宿駅芭蕉句碑 投稿者: (2013年06月12日 (水) 21時11分)[1699]
  3点(孝子 循子 紫翠)


> 杏花さん選の一点を加えました。4点です。 (2013年06月13日 (木) 10時33分)[1708]

月番 > 芭蕉が立ち寄った信濃の宿場町って何処だったのかな?
そうなると、どの紀行文の旅になるのかな?句は?となるのが俳句人間の性でしょうか。博識のお姉様、宜しくお願い致します。お取りのようですので。 (2013年06月13日 (木) 16時50分)[1718]

梟夢庵 > さらしなの里、おばすて山の月見ん事、しきりにすゝむる秋風の心に吹きさはぎて…で始まる芭蕉の「更科紀行」。決してわるくはありませんが、<信濃宿駅芭蕉句碑>とみんなひっくるめて一句にまとめたのはよくありませんと思います。
岐阜の方から進むとして、最初の信濃の宿駅は馬篭、ここにある芭蕉の句碑は<送られつ別ッ果は木曽の秋>。
次の上松の宿駅には<かけはしや命をからむ蔦かづら>の句碑があります。
やはり、一つに絞った方が良かったと考えます。 (2013年06月17日 (月) 22時02分)[1756]

循子 > 更科紀行の句碑は複数あるようですので、馬篭か麻績か追分か、どこでも「緑さす」であろうと思ったのですが、やはり大雑把にひっくるめた感があります。梟夢庵先生のご意見通り、一つに絞るべきであろうと、今は感じています。 (2013年06月18日 (火) 00時40分)[1760]

紫翠 > 雰囲気が良く出ていると思います。 (2013年06月18日 (火) 15時07分)[1765]

月番 > 芭蕉は「野ざらし紀行」でも信濃・中仙道辺りを歩いたようですね。色々お調べ頂き有難う御座いました。 (2013年06月18日 (火) 22時23分)[1771]

> 樋口進二氏でした (2013年06月20日 (木) 10時00分)[1794]

梟夢庵 > 昨夜書き込むつもりが遅れてしまいました。作者はさておき、循子さんには、私がなぜ更科紀行だと決めつけたか、そのわけを理解していただきたいと思って、あえて蛇足と思われる書き込みを加えておきます。
更科紀行は、冒頭の芭蕉の文にもあるように、さらしなの里、姥捨山の月を見る目的で旅に出たもので、まさに信濃が目的地であったこと。
しかも、十五夜の月を見ようといういかにも芭蕉らしいたくらみがあったこと。
この話を聞けば、すぐ思い出すことがあります。土芳の三冊子の中の先師の次ぎの言葉です。「五月雨に鳰の浮巣を見にゆかん」という句は詞に俳諧なし、浮巣を見にゆかん、という所俳なりと。
まさに更科紀行は芭蕉の俳諧心そのものの表れです。
なお、「緑さす信濃」は作中人物が現在見ている風景です。芭蕉はこの景色の中を姥捨山の十五夜の月を見んと急いだことであろうと思いつつ。 (2013年06月20日 (木) 11時26分)[1802]
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08・あめんぼの生まれは伊賀の水たまり 投稿者: (2013年06月12日 (水) 21時11分)[1698]
  9点(剛 恵美子 進二 眞佐子 循子 宜子 千尋 梟夢庵)


月番 > 面白い句ですね。伊賀といえば、忍者の古里。水蜘蛛の技を駆使しての水上歩き。それから言えば、あめんぼは伊賀の水たまり生まれだとおっしゃるのだ。愉快愉快と受け止めましたが、いいのでしょうか。お聞かせ下さい。 (2013年06月13日 (木) 17時04分)[1719]

> 京都から伊勢へ回る用向きがあって、草津から鉄道で伊勢まで行った事があるその途中に甲賀があり亀山で乗り換えるとこの句の伊賀が在る。いずれも忍者で有名な地で、伊賀忍として物語に書かれ、映画になり、徳川幕府の江戸城に名を残したのは半蔵門である。また伊賀上野は忍者の里でもあるが、芭蕉の生地でもある。あめんぼから忍者も見えてくるが、俳聖芭蕉も捨てられない。芭蕉の漂泊の旅や晩年を思えば、水たまりに生まれしあめんぼうは、芭蕉である。今は雨上がりの水たまりなどは滅多に見かける事も無い。どこかで見かけたのか、水馬の生まれを断定して見せたことで、優れた句であると思う。 
(2013年06月17日 (月) 11時00分)[1749]

循子 > あめんぼの動きからの発想でしょうが、伊賀の地名が剛氏のおっしゃるとおり、二重の効果を挙げているようです。楽しい句です。
もうひとつ伊賀といえば、大津事件の津田三蔵の小さな墓をどうしても思い出してしまいます。あめんぼと津田三蔵…。 (2013年06月17日 (月) 17時43分)[1755]

眞佐子 > 皆さんのおっしゃるように、伊賀と言えば忍者を思いました。伊賀生まれのあめんぼは忍者のような動きをするのかしらと想像たくましく読ませてもらいました。 (2013年06月18日 (火) 20時38分)[1768]

榮一 > 剛さんの強引な断定に説得力があります。昔は亀山で汽車に切り替えていたのを思い出しました。亀山から鳥羽までは電化が遅かったようです。 (2013年06月19日 (水) 05時03分)[1779]

> 三島章子さんでした。 (2013年06月20日 (木) 10時00分)[1793]
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09・躓いてからの本気に羽抜鶏 投稿者: (2013年06月12日 (水) 21時10分)[1697]
  9点(恵美子 進二 眞佐子 保子 千尋 梟夢庵 主宰) 


月番 > 何にせかされ 追われ、追い掛け、昂ぶって、前のめりに
駆けているのでしょうか。滑稽に見えて、身につまされる思いも。もしかしたら、ご自身に照らしてのことでしょうか。勿論、達観の域になられてということでしょうが。  (2013年06月13日 (木) 17時14分)[1720]

循子 > わからないので、お教え願いたいのですが、掲句中の助詞「の」と「に」の使い方がどうも納得いきません。そのためにこの句を採ることができませんでした。 (2013年06月16日 (日) 15時39分)[1743]

梟夢庵 > 一応私は、<躓いてからの本気に(こそ)羽抜鶏(の真骨頂がある)>と読みました。なお、最後の( )の中は、「本来の姿」と読み変えてもOKです。
でも、いま改めて考えてみますと、<躓いてからは本気の羽抜鶏><躓いてからは本気に羽抜鶏>で良かったと思っています。 (2013年06月17日 (月) 22時38分)[1757]

循子 > 有難うございました。(こそ)…(の真骨頂がある)、という読みにまで至りませんでした。でも9人の方々がお採りになっているので、ここは助詞に「躓いて」しまった私の「本気」度の問題かも知れません。 (2013年06月17日 (月) 23時38分)[1759]

榮一 > 言われてみると「からの」の「の」は意外に理屈を感じさせるようです。 (2013年06月19日 (水) 05時10分)[1780]

> 新保吉章氏でした。 (2013年06月20日 (木) 09時59分)[1792]
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10・農道の大夕焼けに吸い込まる 投稿者: (2013年06月12日 (水) 21時09分)[1696]
  3点(保子 紫翠 吉章)


月番 > 景は十二分に表現されていると思いますが、広がりの点はどんなものでしょうか? (2013年06月13日 (木) 17時18分)[1721]

吉章 > 最近は農地整理が進み予算面にも幅が出来て嘗てのあぜ道のような道ではなく舗装を施した農道とは言えないような広い立派な道路となってきた感がするようである。自宅の近辺でも、車も通らず格好のウオーキングコースとして利用している。遙かなる遠嶺へ傾く豪華な入り日を独り占めして堪能出来る幸せを大切にしたいと思っている。 (2013年06月15日 (土) 17時26分)[1736]

紫翠 > 情景が良く伝わりますが、新鮮味に欠けるような気がします。 (2013年06月18日 (火) 15時18分)[1766]

榮一 > 一般的な感じで収まってしまっているように思います。 (2013年06月19日 (水) 05時13分)[1781]

> 松谷眞佐子さんでした。 (2013年06月20日 (木) 09時57分)[1791]
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11・水無月の包みほどけば香りけり 投稿者: (2013年06月12日 (水) 21時08分)[1695]
  1点(剛)


> 杏花さん選の一点を加えました。2点です。 (2013年06月13日 (木) 10時34分)[1709]

月番 > 水無月が包まれていたのでしょうか、水無月に包みをほどいたのでしょうか。私には意味が絞込み難かったのですが
お取りの剛さんの解釈、お聞かせ下さいませんか。 (2013年06月13日 (木) 17時28分)[1722]

> 水無月(みなづき)は旧暦6月であるが、新暦6月の別名として使われているようだ。単純ではあるが、水無月に戴いた何か包まれている風呂敷きに考えが及んだ、包みの中身は香る品物。例えばお中元の類である、香りから包みをほどく作者の貌も浮かぶような気がした。お中元のダイレクトメールが今頃になると届く、少し先に見た某店の表紙の鶯色の夏らしい風呂敷の結び目を見た所為かも知れない。季語の水無月を考えなければ、どこかの老舗の和菓子にも当てはまる。何となく楽しそうな句でした。 (2013年06月14日 (金) 15時38分)[1728]

> 山内宜子さんでした。 (2013年06月20日 (木) 09時56分)[1790]
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12・放し飼いの鶏はしるハンモック 投稿者: (2013年06月12日 (水) 21時07分)[1694]
  5点(章子 梟夢庵 主宰)


月番 > 今の日本では余り眼にし難い
景かと思いますがゆったりした時が流れているようですね。そんな中での「はしる」
に作者の思いが込められているのでしょうか。
 お聞かせ下さい。 (2013年06月13日 (木) 17時33分)[1723]

章子 > 子供たちはお父さんと泳ぎに私は民宿の庭の木陰に吊るされたハンモックで至福の昼寝、、四十数年前の夏休みを思い出しました、ハンモックの下を走る鶏は朝食の卵かけご飯の卵をくれた親たちです。 (2013年06月18日 (火) 00時53分)[1761]

> 今井紋子さんでした。 (2013年06月20日 (木) 09時56分)[1789]
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13・鉄板へ投げつけ球児蛸の足 投稿者: (2013年06月12日 (水) 21時06分)[1693]
  0点(無)


月番 > 難しい句が出てまいりました。球児ですから鉄板に投げつけたのはボールでしょうか?イタリアでは蛸を調理する前に身を柔らかくする為に
何度も投げつけますので蛸を
それも足を投げつけていたのでしょうか?それとも球児の
足が疲れて蛸の足のようになったと言っておられるのでしょうか? 三段切れも匂いますがどうなのでしょうか?
 ヘルプをクリック致します。どなたか、お願い致します。 (2013年06月13日 (木) 17時45分)[1724]

> 季語の「鮹の足」は子供の頃に河原や湿地で良く見かけましたが、最近見た記憶がありません。球児から、想像を逞しくすれば試合に負けた憤怒の姿を傍観者として眺めている。意味を持たないとまでは言い切れないし、突飛とも言えないが、矢張り蛸の足は生もの蛸の足と勘違いされやすい。 (2013年06月14日 (金) 16時15分)[1729]

千尋 > 植物のタコノアシの写真のあるページです。
http://www48.tok2.com/home/mizubasyou/86takonoasi.htm
準絶滅危惧に指定されている稀少植物とのことですが、季語として認められるのでしょうか?季語としたら秋? 植物、動物どちらにしても分かりにくいのは「足」のせいでしょうか。 (2013年06月15日 (土) 00時18分)[1731]

> 当季雑詠ですから、歳時記などは探らないで、これは夏の草花との思い込みから、うっかり季語と書いてしまいましたが、私のこの草花の記憶も、蛸の足(吸盤)とされるのは、てっきり花の後の種であると思っておりました。蛸は夏の季語にありますし、鉄板がしっかりと見えるので、月番の云われる生物の蛸の足でも不思議ではないと思って居ます。 (2013年06月15日 (土) 08時59分)[1733]

循子 > 迂闊というかバカというか「蛸の足」なる植物を知りませんでした。見た記憶もありません。準絶滅危惧種だそうです。ひょっとすると子供のころには見ていたのか。その形状は、白い花はともかくとして、気色悪いとしか思えず、目を逸らしていたのかも知れません。教えて頂きありがとうございました。蛸=夏としか読めませんんでした。 (2013年06月15日 (土) 11時55分)[1734]

梟夢庵 > 蛸の足という植物が存在するなんて、見たことも聞いたこともありません。まいりました。
でも、作者は、梟夢庵を啓蒙してやろうという善意から、この句を作られたわけではないと思います。きっと、なんでも知ったかぶりの顔をする梟夢庵を、ぎゃふんといわせてやるんだと、そんな力が入った句と思います。
たしかに、ぎゃふんです。でも、もう少しうまい句でやられかったと、へらず口をたたいています。 (2013年06月17日 (月) 23時10分)[1758]

月番 > 皆さん、入力有難う御座いました。この句の五・七・五からは、解釈の決定打が読み取り難いですね。何か引っ掛け
を入れたクイズを見ているようで。午前中、出勤・午後は句会と今日は、外出が多かったせいかも知れませんが、熱中症に罹った気分です。作者は、にんまりかも知れませんが。
(2013年06月18日 (火) 22時44分)[1772]

榮一 > 鉄板からすれば海の蛸が出てきそうです。植物の「蛸の足」なるものならば鉄板がよく見えてこないです。 (2013年06月19日 (水) 05時22分)[1782]

> 枡室杏花さんでした。 (2013年06月20日 (木) 09時54分)[1788]
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14・運動場に二基の照明梅雨に入る 投稿者: (2013年06月12日 (水) 21時06分)[1692]
  4点(剛 紋子 保子 千尋)


月番 > 照明の中の雨粒が見えますね。「二基」で、運動場のサイズにも身近さが出ているようですが。嘱目の紋子さん、お取りですが、如何でしょうか。 (2013年06月13日 (木) 17時52分)[1725]

> 都会生活者の頃に何処其処でこんな光景を見ました。郊外へ帰る夜の電車の窓や残業の仕事場の窓から、周囲を高層の建物に囲まれた谷間に見える狭い運動場。二基の照明から昼間も使われているのだろうが、目立たない。夜間照明を灯して改めて認識されるような場所。区が管理する公共の施設として公園等と併設された所が多いようでした。梅雨入りに都会生活者の憂鬱のような気持ちが有るのではと思いました。 (2013年06月16日 (日) 10時04分)[1739]

千尋 > 夜間高校の運動場かと思いました、体育の授業が行なわれている。私の通っていた高校は夜間科がありました。何年生の時だったか忘れましたが、たまたま教室が夜間の方も使われる期間があって、重い辞書をロッカーに仕舞わずに机の下の棚に置いていて共有して交流していたことがあったのを思い出しました。ちなみにロマンスは生まれませんでした。 (2013年06月17日 (月) 03時10分)[1747]

紋子 > 近くの中学校の運動場を思い浮かべました。平地で田圃があります。運動場は高い鉄柱で囲み、その上に網が張ってあります。今の時期は水田に水が来ているので、雨の後など水のかき出しが大変でです。水かき出しの大きなブラシが常備されています。普段の放課後は、部活の部員達の練習の活発な声が聞こえるのですが、梅雨に入るとなかなか練習が出来ない。静かですこし寂しく思う、そのような状景が見えてきました。

(2013年06月17日 (月) 11時52分)[1750]

> 岡部主宰でした。 (2013年06月20日 (木) 09時54分)[1787]
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15・壜底に重なる蝌蚪の雌伏かな 投稿者: (2013年06月12日 (水) 21時05分)[1691]
  6点(恵美子 紋子 保子 吉章 梟夢庵) 


> 杏花さん選の一点を加えました。7点です。 (2013年06月13日 (木) 10時36分)[1710]

月番 > 掬ってきたおたまじゃくしが何匹か瓶に入れられているのでしょうね。そこから「雌伏」ですか。面白い展開をされたなと思います。「かと」
の語源も遠く遠くにですが
感じました。皆さんの読みも
お聞かせ下さい。 (2013年06月13日 (木) 18時05分)[1726]

吉章 > 不幸にも子供たちに捉えられやむなく不自由な狭い壜中の暮らしをしているが、この屈辱から抜け出して何時の日か必ず立派な蛙となって自由に跳んで存分に鳴いてやる..という二匹のおたまじゃくしのつぶやきが聞こえる句。 (2013年06月15日 (土) 18時01分)[1737]

紋子 > 瓶の中は、ぐじゃぐじゃ、うじゃうじゃ、捕らわれのおたまじゃくしの群れ。中の一匹が申しました。今は、雌伏で耐えているが必ず将来はと。作者の願望かとも思いますが、ただ子どもに捕まえられただけのおたまじゃくしを、この様に大袈裟に表現されたのが面白い。
(2013年06月17日 (月) 12時14分)[1751]

> 剛でした (2013年06月20日 (木) 09時52分)[1786]
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16・焼き鳥の匂うホームや祭笛 投稿者: (2013年06月12日 (水) 21時04分)[1690]
  4点(孝子 紋子 眞佐子 吉章)


月番 > ホームに焼き鳥の匂い、どこの祭礼を詠まれたのでしょうか。三社や祇園ではなさそうですね。「や」で切れているので、故郷の祭を思い出されているのかも知れませんね。
「や」を使っておられるので
「匂ふ」になるのでしょうか。お取りになられた方如何でしょうか。 (2013年06月13日 (木) 18時15分)[1727]

吉章 > 余り大きくない小都市を想定
年に一度の春祭り、町を挙げて祭り一色に湧いている。
ホームのすぐそばまで焼き鳥の匂いがして、獅子舞の笛が間近にきこえる。作者は遅ればせながら故郷の祭に間にあったようである。 (2013年06月15日 (土) 18時14分)[1738]

紋子 > 単線の小さな町を想像しました。生まれも育ちも今も、同じの町に住んでいる私には羨ましい状景です。

(2013年06月17日 (月) 13時54分)[1752]

眞佐子 > 今も電化されていない単線の駅近くに二十数年住みましたので、懐かしく頂きました。家の裏は田圃で夏には蛍が飛び交う田舎です。
駅前には、うどん屋や居酒屋もありましたので、焼き鳥の匂うホームがよく解ります。祭笛が良かったです。 (2013年06月18日 (火) 20時27分)[1767]

> 伊藤保子さんでした。 (2013年06月20日 (木) 09時51分)[1785]
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6月定例句会について 投稿者: (2013年06月12日 (水) 21時00分)[1689]
 定例句会の準備をいたします。

  筍をゆがく焔の快楽かな  飯島晴子
  青嵐神社があったので拝む 池田澄子

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五月定例句会の開催について 投稿者: (2013年05月12日 (日) 20時49分)[1599]
 昨日は終日の雨でしたが、今日は全国的に好天に恵まれたようです。
5月の定例句会の準備ができましたので、只今から句会を始めます、今月は20日に全国大会が開催される予定になっており、大会役員の方々や出席される方には少し窮屈になりました、18日くらいまでに早めに句の評をお願い致します。
 本来ならば、今月は山内宜子さんが月番をされるのですが、新人句会のお世話を2か月連続で勤められました。さぞお疲れと思いましたので僭越ながら剛が引き受けました。皆さまどうかよろしくお願いいたします。
 いま気がつきましたが、選句者名の合計点数を逆に記載してしまいました。見えにくいようで済みません。



月番 > 期日が来ましたので、作者名を記載いたしました。
句会が始まってから好天が続き昨夜は雨がぱらつきましたが、今朝はまた晴れ上がり、初夏らしい日が射して居ります。昨日午後から神戸で第19回全国俳句大会が開催されております。この所なかなか参加できない私は関係者の方々のご苦労を思うと誠に申し訳なく思っております。今月はその関係も有り、この句会の参加の方々も多忙のようで書き洩らされた向きもあったようです。参加の皆さま有難うございました。お元気でお過ごしください。
(2013年05月20日 (月) 10時02分)[1686]

月番 > テスト中です (2013年06月06日 (木) 08時50分)[1688]
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01・畑打ちを覚えておりし鍬洗う 投稿者: (2013年05月12日 (日) 20時37分)[1598]
 (剛 千尋)2点


> 春先になると、田舎では良く見られる光景でしたが、この洗って居る鍬は長年使って居る自分の物。 (2013年05月12日 (日) 20時54分)[1602]

千尋 > 鍬は、家(実家)にあったのですが、使ったことはありません、未だにです。そんなわたしが、何故?とお思いでしょう。でもだからこそ、この畑のことを、またその持ち主一家のことをよく知っているだろうと思われる鍬と、その鍬を洗っている作中作者に1点を投じました。一日の役割を終えた鍬を洗ってまた明日に備えるために洗っているのでしょう。 (2013年05月15日 (水) 00時44分)[1622]

循子 > 戦中の少国民の一人として小学五年、六年は鍬も肥桶も担ぎました。運動場や川堤の開墾をして南瓜や甘藷を植えたのです。いまも鍬で土を耕すときの感触が甦ります。でも掲句の鍬は何十年と農作業をこなしてきた、分身のようなものでしょう。持ち主の、農具への愛着と感謝に共感できる句でした。「おりし」に、ややこだわりました。 (2013年05月15日 (水) 11時03分)[1624]

> 安田さんと同じ、戦時中の疎開先で畑も耕し稲も植えました。百姓の末裔ですから、いま鍬を持っても身体は覚えている筈です。躾であったのだろうと思っていますが、鍬は使い終わると必ず家の前の小川で洗い、納戸に仕舞った記憶があります。時代の流れで農を継ぐ人達も少なくなった事もありますが、日本の農業政策は水田や畑を無くして、今や家庭菜園などに変わったところも多い、そのささやかな菜園の夕刻に鍬を洗って、この世の平和に昔を思い起している。 (2013年05月17日 (金) 10時12分)[1652]

月番 > 新保吉章氏でした。 (2013年05月20日 (月) 09時38分)[1670]
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02・聖五月母のベッドのぬいぐるみ 投稿者: (2013年05月12日 (日) 20時36分)[1597]
 (紋子 章子)2点


> このベットの上には、果たして母が居るのか居ないのか。  (2013年05月12日 (日) 20時55分)[1603]

章子 > 童返りかと思いハッとしましたが・・・退院の決まったお母さんを尋ねたらベットは空です、リハビリを兼ねた散歩らしいので枕もとの小さなぬいぐるみと待つことにしました、窓からは五月の明るい日差しと風が心地よい、季語の効果かも。 (2013年05月17日 (金) 08時48分)[1649]

紋子 > カトリックでは、五月は聖母マリアを讃える月。一年で一番気持ちの良い月です。日頃ベットに臥しがちなお母さん、若葉の気持ちのよい風に誘われて外の空気を吸いにベットを離れておられる様子が窺えます。「ベッドのぬいぐるみ」で、上手に日々の暮らしが表現されていると思います。 (2013年05月17日 (金) 15時25分)[1654]

> ぬいぐるみが象徴的でしたが、そのために採れない事もある。良い言葉が見当たらないが、句が甘くなるような感じなのです。年老いた母がぬいぐるみを愛玩しても、持っても不思議ではないのですが、文字として並びますと、行き着く先は幼い頃に還っている母になるようでした。 (2013年05月19日 (日) 10時55分)[1666]

月番 > 久野孝子さんでした (2013年05月20日 (月) 09時39分)[1671]
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03・フーセンガム弾けて見えし卯波かな 投稿者: (2013年05月12日 (日) 20時35分)[1596]
 (惠美子 久子 眞佐子 進二 杏花 章子 主宰)8点 


> 一瞬の光景の中に垣間見る卯波、五月の波がしらに去来するものは。 (2013年05月12日 (日) 20時57分)[1604]

孝子 > 終戦後、フーセンガムは米国人の象徴みたいに子供の私には思われました。怖い存在の体の大きい外人さんは、坂道を駆け下りてきた私に、何か言って、チョコレートをくれました。怖いと思っていた外人さんのやさしそうな笑顔を、この句からふっとおもいだしました。ちょっとした時に垣間見えるやさしさ、そんなことをふっと考えた句です。 (2013年05月15日 (水) 17時17分)[1633]

杏花 > フ_センガム今も市販であるかは解りません、今の親はガムは与えないようで〜我が子を含め子供の頃の遊びの一つ卯波がとてもぴったり情景が見えます・ (2013年05月16日 (木) 11時08分)[1645]

章子 > フーセンガムが弾けて視野が開け沖から寄せる卯浪がみえた、周りの景色も美しくちよっと違って見えてきました。 (2013年05月17日 (金) 09時02分)[1650]

月番 > 若林千尋さんでした (2013年05月20日 (月) 09時40分)[1672]
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04・球放さず野球少年昼寝中 投稿者: (2013年05月12日 (日) 20時34分)[1595]
 (宜子)1点 


> こんな時代が自分にもあったと懐かしい。 (2013年05月12日 (日) 20時58分)[1605]

> 保子さんの1点を洩らしました計2点です。、 (2013年05月13日 (月) 10時11分)[1616]

孝子 > 五句目でとれなかったのですが、好きな句です。シンプルでよくみえて、男の子がいる人は全員がとりたいような句だと思います。その分だけまた類句感があって弱いのかともおもわれます。 (2013年05月15日 (水) 17時23分)[1634]

宜子 > 野球に限らず、スポーツに熱中する少年は、大人たちにとっては眩しいものです。その少年のお昼寝、このような穏やかな時間が続いてと願うばかりです。 (2013年05月16日 (木) 05時24分)[1642]

梟夢庵 > 他の結社との比較はさておき、このネット定例句会は、少なくとも玄鳥俳句会の中ではトップクラスのレベルにあると思ってます。だから、率直に申し上げます。
もう、このレベルの俳句から卒業して下さい。孫俳句のレベルとなんら変わりはありません。
一昨年でしたか、神戸と横浜で「飯島晴子の勉強会」を開いたのはいったい何のためだったのでしょうか。 (2013年05月16日 (木) 21時51分)[1647]

保子 > その教室に参加していました。すみません。「野球少年」が気になりました。「球」と「昼寝」でその感じは出ていると思いました。 (2013年05月19日 (日) 23時21分)[1668]

月番 > 枡室杏花さんでした。 (2013年05月20日 (月) 09時41分)[1673]
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05・噴水のふと落ちること忘れゐし 投稿者: (2013年05月12日 (日) 20時34分)[1594]
(紋子 宜子 保子 吉章 主宰)6点 


> 日比谷公園の大噴水などでは無い、名の無い公園ではないだろうかとふと思いました。 (2013年05月12日 (日) 21時23分)[1612]

吉章 > あり得ない事だが、作者は噴水を前にして先刻から時の経過も忘れて、或もの思いに耽っている。考えれば考える程複雑で結論らしいものが見えて来ない。..ふと吾に帰った時、賑やかな噴水が音をたてている現実に戻った。作者のそんな心情を詠んだのでは?と読ませて貰った句。 (2013年05月14日 (火) 14時28分)[1619]

循子 > 上五の「の」は「噴水が」という意味でしょうか。それとも何か考え事をしていて、噴水が落ちることを「ふと」作者(主人公)が忘れていたのか。「ふと」の読みに迷いました。 (2013年05月15日 (水) 11時14分)[1625]

孝子 > 同じに噴水の、の、はがだとおもいました。そうすると噴水がふと、わすれていた・・となりますよね。また、考えようでは作者がかくれていて何かの調子にふと、あ、噴水が活動しているのに気がついた。曖昧なところがとれなかったところだとおもいました。 (2013年05月15日 (水) 17時34分)[1635]

紋子 > 先日、皇居前の大噴水をベンチに座って、一時ぼーと眺めて居りました。大噴水の折り返しの天上は、「ふと落ちること忘れゐし 」の表現のように、一瞬止まっているかのようでした。上五の「の」は「噴水が」という意味で私は読んではいますが、その時の私の心理状態からしますと、「ふと落ちること忘れゐし 」は作者であるようにも思われます。
(2013年05月17日 (金) 15時51分)[1655]

> 噴水の頂を凝視すると、こんな感覚を覚える事はたびたびある。水は高きから低きへと流れる、噴水は大小や高さにかかわらず必ず落下する。当たり前のことを忘れていて、ふと我に返るとそれがとても悲しい。私などは年齢が為せる業と思っているが、忘れていることが多くなった、これは寂しくて、侘しい。 (2013年05月19日 (日) 10時51分)[1665]

保子 > こんな視点、感覚があるなんて作者さん羨ましい!噴水が落ちることをふと忘れてしまった。「落ちることふと〜」かな〜、などと楽しく読ませて頂きました。 (2013年05月19日 (日) 23時42分)[1669]

月番 > 梟夢庵先生でした。 (2013年05月20日 (月) 09時42分)[1674]
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06・待ち合わす七番ホーム夕薄暑 投稿者: (2013年05月12日 (日) 20時33分)[1593]
 (眞佐子 宜子 梟夢庵)4点 


> 大都市のターミナルは番線が多い。東京駅の7番は東海道線の終着と始発駅だと思う、新宿は確か快速の上り、次は四谷。 (2013年05月12日 (日) 20時59分)[1606]

梟夢庵 > 東京や大阪は別として、地方の都市の駅の場合、駅舎に近いホームから1番線2番線としていくことが多いようです。例えば1番線と2番線とを北陸本線の上りホームに、3番線4番線を下りホームにします。
また、当駅で支線に乗り換えるには駅舎から遠い5番線とか6番線などをつかうようにするわけです。
すると、7番線のホームでの待ち合わせは、出張や商用の旅行ではないでしょう。また、夕方から出かけるとすると、当然ゆっくり2日ぐらい温泉地に泊まると考えるのが普通でしょう。
7番ホームだけで、いろいろな連想が広がるなど、作者のたくらみについつい乗せられてしまいました。 (2013年05月13日 (月) 23時35分)[1617]

千尋 > 7番ホームがあるといえば、プラットホームが4つ以上ある随分大きな駅、乗り換えも待ち合わせも大変・・。夕薄暑に乗っていけばよかったかな〜なんて思っています。 (2013年05月15日 (水) 01時04分)[1623]

循子 > なるほどそういうこと…。梟夢庵先生のコメントに納得。「夕薄暑」も私のなかで意味を持ち始めました。東京は近年ほとんど無縁となりましたが、毎月二度は乗り換えている大阪駅でも1番から6番までしか使わない。はて、大阪駅の7番線はどこ行きだったか?しかし七番ホームまでは、もう遠すぎて。 (2013年05月15日 (水) 12時08分)[1626]

眞佐子 > 最近の高岡駅は新しくなりましたが、昔は七番ホームからは氷見線のディーゼル列車が走っていました。その沿線に24年間住みましたので、七番ホームと聞きますと懐かしくなります。
七番ホームで待ち合わせて何処へ行かれるのでしょうか。夕薄暑がいいですね。 (2013年05月15日 (水) 20時52分)[1639]

宜子 > 夕薄暑の中、駅の少し外れのホーム(ホームの外れではない)7番線で待ち合わせ・・・絵には描けないもの、写真では撮れないものを俳句で。そのような句と思えました。 (2013年05月16日 (木) 05時19分)[1641]

月番 > 三島章子さんでした。 (2013年05月20日 (月) 09時43分)[1675]
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07・黒帯の男結びや雉の声 投稿者: (2013年05月12日 (日) 20時32分)[1592]
 (惠美子 進二 循子 吉章 主宰)6点


> 雉は国鳥で、柔道は国技。植木屋さんなどはこんな結びが多いと聞きました。 (2013年05月12日 (日) 21時13分)[1610]

循子 > 有段者の締める黒帯は男結びなのですね。絶対に解けないのだと、父が荷造りの折、麻紐で締めかたを教えてくれました。キリリと黒帯で、柔道着の乱れる前の男はかっこいい。雉の鋭い声も好き。植木屋さんも男結びなのですね。最近そういう姿は見かけなくなりました。 (2013年05月15日 (水) 12時52分)[1627]

吉章 > 審番の指示で乱れた上着の帯を丁寧に結びながら次の作戦を練っている緊張した一コマを捉えている。隣のコーナーでは技ありの時に出る選手の
自分を励ます掛け声が雉子の叫びに似て聞こえてくる..など勝手に鑑賞した句。 (2013年05月18日 (土) 15時16分)[1663]

月番 > 小川紫翆さんでした。 (2013年05月20日 (月) 09時43分)[1676]
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08・温度計付きの菜箸麦の秋 投稿者: (2013年05月12日 (日) 20時31分)[1591]
 (久子 眞佐子 紫翠)3点


> 目分量とか、匙加減なんていう感覚はもう古い、なんて気持ちは全くありませんが。こんな菜箸があるのは知りませんでした。最近は男の料理教室もあり、案外そんな人たちが重宝するのかも。 (2013年05月12日 (日) 21時00分)[1607]

紫翠 > 剛さんと同じで、このような菜箸をはじめて知りました。「麦の秋」との関わりには抵抗なく選べました。 (2013年05月15日 (水) 16時05分)[1632]

孝子 > そうですね。昔はなかったとおもいます。テレビに料理教室ができた草分けは小金治司会の自由が丘料理学校の魚菜先生で、自由が丘夫人だとかもあり、一世を風靡しました。奥様方はじっさいに必要なため、まじめに取り組んでいましたが、学生の私と友人は、ほとんど手抜きで試食のときに頑張っていたような気がします。そんなでもプリンスホテルの卒業式には、着物をきて大きな顔をして、小金治の奥様がきれいで素敵なんてミーハーしてました。温度計つきの菜箸でなく、揚げ物のときには、天ぷらなべのうえに手をひろげてこのくらいが何度で何を入れるかとか、天ぷら粉をちょっとおとしてどうあがってきたら何度とか、体で覚えさせられた気がします。今学んだことは、美食をすると糖尿がこわいということです。でも料理家は仕事なので。かわいそうですね。よけいなことに脱線して申し訳ありません。暑さを感じる揚げものもおしゃれな温度計月の菜箸でスマートに揚げてれば季語とともに、暑くてもさわやかに感じられるものですね。 (2013年05月15日 (水) 18時08分)[1636]

眞佐子 > 私の料理は目分量、匙加減の方ですが、料理教室ではきちんと、温度もはかって教えられるようですので、温度計付きの菜箸も見たことがあります。麦の秋の季語が良かったと思います。 (2013年05月15日 (水) 21時05分)[1640]

月番 > 今井紋子さんでした。 (2013年05月20日 (月) 09時44分)[1677]
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09・帆船の見学会や風薫る 投稿者: (2013年05月12日 (日) 20時30分)[1590]
(剛 杏花 紋子 循子 保子 千尋 紫翠)7点 


> たぶん繋留されている日本丸か海王丸、どちらも二千五百トン余りですが、船乗りになりたくて、孫の一人が女だてらに二年前、航海訓練所の日本丸でハワイを往復しました。 (2013年05月12日 (日) 21時24分)[1613]

循子 > いまは男子も女子も仕事に区別はなくなって、建築現場などでも男子に遜色なく働いているようです。剛氏のお孫さん、素敵です。帆船の見学会なら、参加したい気がします。「風薫る」が良い感じに効いているようです。 (2013年05月15日 (水) 13時01分)[1628]

紫翠 > 「見学」と「風薫る」のとり合わせに共鳴しました。 (2013年05月15日 (水) 15時47分)[1631]

杏花 > 神戸みなとには様々な船の見学が出来ます月間神戸だよりにも記載されていて船好きの夫と見に行ったものです、先日娘とハーバーのドイツビールガーデンに行きポートタワーをバックに遊覧船でしたがとても絶景でしたまさに風薫る、ピッタリでした、大会楽しみになさってくざさい・ (2013年05月16日 (木) 11時25分)[1646]

梟夢庵 > 私は循子さんや紫翠さんとは反対です。「帆船」の帆と「風薫る」の風とは縁語であって常識的には、むしろ避けるべきかと思います。
それに見学会が見えてこないように思います。 (2013年05月16日 (木) 22時30分)[1648]

> 繋留されている船は多いのですが、帆船はたぶん横浜と富山に繋がれて、見学は自由のようです、時に総帆展帆を兼ねて特別の見学会もあります。多くは季節の良い頃のようで、帆が風を孕むとまさに風薫るだと思います。航海訓練所の船は帆船だけでは有りませんが、一年を掛けて列島を巡り時には外国にも航海します。追っかけのように、家人と息子の嫁は何度か孫娘の寄港地を訪れて居たようでした。余談になりますが、先に女だてらと書いたのは、去年の秋海上保安庁の試験を受けて失敗しましたが、すぐ大学の編入試験を受けて転身を図り3年生に編入しました。身内に関係する者居りましたので、身びいきの一点です (2013年05月17日 (金) 14時33分)[1653]

循子 > 帆と風が縁語であるのは確かでしょうが、作句の折にそこまで意識するのはなかなか大変なことです。せめて推敲のプロセスで何とかするべきだろうと叱られそうです。縁語を避けるべきというのは、つまり主想と季語とが結果的に付き過ぎるから、と考えてよろしいでしょうか?
(2013年05月17日 (金) 22時19分)[1657]

月番 > 松谷真佐子さんでした。 (2013年05月20日 (月) 09時45分)[1678]
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10・たんぽぽの絮まっすぐに立つ必至 投稿者: (2013年05月12日 (日) 20時29分)[1589]
 (剛 吉章)2点  


> 「必至」という言葉の面白さを知らなければ採れないでしょう。囲碁や将棋ではもう負けましたと云う究極の場面です。 (2013年05月12日 (日) 21時02分)[1608]

吉章 > 「立つ」が稍曖昧な表現でした。「翔つ」とも採れそうでした。どちらにしても結論を強調して「必至」で結んだ作者の句造りの執念にも似た気持ちの一言を聞かせて欲しいと思いました。 (2013年05月14日 (火) 14時58分)[1620]

> 必至の意味は「必ずその事がやってくること、そうなるのは避けられないこと」などで、普通に会話や書き物に出て来るような事はまずない。
自然界の中で、たんぽぽの花は闌れると、白い球状になって絮(種)を風に乗せやすいように、茎をまっすぐに伸ばす。摂理に叶った植物の種の保存の方法であり、風に乗せる絮は、たんぽぽにとっての必至。避けられない事実であり、この句の必至という言葉に通じているのだと、私には思えました。
必至は将棋などでよく使われ、その一手が王将を追い詰め、言い換えれば「必死」に通じて必ず王が死んでしまう事を云うのですが、そんな一手を差された(打たれた)時、負けを暗黙の内に認めて、棋士達は背筋を伸ばし負けましたとか、後が有りませんと、言うようです。プロ棋士達の散り際の潔い姿勢なのです。風に吹かれて散るたんぽぽの絮毛との取り合わせに置かれた必至も、こんな意味を思えば読み人には面白い。
(2013年05月16日 (木) 09時35分)[1644]

循子 > この文脈だと、「まっすぐに立つ」のが茎でなく絮と、とれるのですが…。 (2013年05月17日 (金) 22時28分)[1658]

> 新保さんのやや曖昧や、安田さんの書かれた通りですが、私の場合は自分に都合よく解釈いたしました。たぶんこの「立つ」は絮の避けられない発進とか飛翔を考えて、「発つ」であろうと思いました。それゆえ、まっすぐに立って、風任せの絮をとばす茎であろうの判断をいたしました。 (2013年05月18日 (土) 09時50分)[1661]

月番 > 岡部榮一主宰でした。 (2013年05月20日 (月) 09時49分)[1680]
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11・葛城に風の道あり繡毬花 投稿者: (2013年05月12日 (日) 20時29分)[1588]
 (進二 千尋 梟夢庵)4点 


> 葛城は古代史の中の豪族、葛城氏の金剛山地の一帯になるのでしょうか。風の道と名の付いた土地は多いと思うが、この道と花に吹く風は古代へと続いているのだろう。 (2013年05月12日 (日) 21時26分)[1614]

月番 > 安田循子さんでした。 (2013年05月20日 (月) 09時47分)[1679]
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12・米寿喜寿古希の手を借り皐月富士 投稿者: (2013年05月12日 (日) 20時28分)[1587]
 (0点)


> それぞれの年齢を祝う言葉が並んでいます。富士と呼ばれる山も各地にあるなーと、眺めております。五月のころの富士山にこの年齢で手を携えて登ればそれは話題にはなる。 (2013年05月12日 (日) 21時26分)[1615]

> 素直に読めば「88歳と77歳は70歳の手を借りて」となるが、「88と77と70」の手を借りた、借りる、にも読める。この句の上から並びは韻を踏んで、読みやすくリズムもあり面白いが、何となく出来過ぎのような作為を感じてしまい、また手を借りるも、こんな年齢に添ってしまうような気もいたしました。いずれにしても高齢者同士の助け合いとか、デイケアの介護施設のような場所は見えるのですが、曖昧な富士山とまでは言えないが、皐月富士がはっきり見えすぎるようで、仕方がなかったのですが。お目出度い句なのでしょうね。

(2013年05月14日 (火) 10時24分)[1618]

月番 > 浅村恵美子さんでした。 (2013年05月20日 (月) 09時49分)[1681]
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13・席待ちの築地のめし屋竹床几 投稿者: (2013年05月12日 (日) 20時27分)[1586]
 (惠美子 久子 眞佐子 杏花 循子 保子 宜子 章子 千尋 梟夢庵 主宰)13点      


> 今月の最高点句です。築地と言えば魚市場でしょう、最近は人出が有り過ぎて困っているように聞いていますが、このめし屋は並ぶのでしょうね。竹の床几にはなかなか座れない。 (2013年05月12日 (日) 21時22分)[1611]

眞佐子 > 最近は、富山の魚市場の中にも食事をする所ができ、最初は
魚市場で働く人の為の所でしたが、今では多くの人が押しかけて混雑しているようです。
築地には行ったことがありませんが、席待ちは解るような気がします。竹床几が良かったです。 (2013年05月15日 (水) 20時27分)[1638]

循子 > 上五、中七、下五、材料が揃い過ぎている感じもしますが、やはり「築地」はいいし、なにより「席待ちの」が効果的と思いました。 (2013年05月17日 (金) 23時01分)[1660]

月番 > 樋口進二氏でした。 (2013年05月20日 (月) 09時50分)[1682]
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14・英和辞書積んでドーンと百日紅 投稿者: (2013年05月12日 (日) 20時26分)[1585]
 (杏花)1点


> ドーンをどのように理解するのか、ドーンと置かれたのは書籍の重さ。花より名前から木の肌に気が行きますが、花も重そう。 (2013年05月12日 (日) 21時11分)[1609]

> 英和辞書などはもう殆ど使わない。 書籍の中でも重量を感じてしまうのは、この類の辞書や百科事典等であろうかと思う。広辞苑などは何年かごとに版を重ねるし、辞書なども同じである。もう使わないだろうと思いながら、何故か捨てきれない。その辺に放置してその周囲を重くしている。確かにドーンとか、ドドーンの感じはある。 (2013年05月19日 (日) 11時05分)[1667]

月番 > 山内宜子さんでした。 (2013年05月20日 (月) 09時52分)[1683]
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15・林立のビルを遠くに浅蜊掘る 投稿者: (2013年05月12日 (日) 20時25分)[1584]
 (剛 惠美子 久子 紋子 進二 章子 紫翠 梟夢庵)9点


> 潮の干満を見ての潮干狩り、また舟で浅瀬を掻くのもあります。ビルの林立と自然との不思議な調和。 (2013年05月12日 (日) 20時53分)[1601]

紫翠 > 情景として納得できる作品でした。 (2013年05月15日 (水) 15時42分)[1630]

孝子 > 羽田空港のそばに、この情景と同じことをきいたばかりです。去年は主人が釣り仲間に誘われて、おおきな蛤をとってきましたが、今年は浅利もまだ小さいとかで行ってませんが、この句と同じような景色といってました。すっきりして好きな句です。 (2013年05月15日 (水) 18時22分)[1637]

章子 > 昔々、金沢八景の遠浅の海でよく浅蜊や青柳をバケツ一杯掘りました、水平線と青い空だけだったように思います、現実は掲句の通りでしようね、でも一度行ってみたいです。 (2013年05月17日 (金) 09時17分)[1651]

紋子 > 私も思い浮かべたのは、章子さんと同じ金沢八景でした。人が多すぎて浅蜊は2〜3個がやっとでした。現代の浅蜊掘りを身近に感じました。 (2013年05月17日 (金) 16時24分)[1656]

> 大都市の海辺は、埋め立てや、古い工場とか廃倉庫などが整理され、またその再開発も進んで、海や空から眺めれば、水辺は高層の建築物が並び尽くしているようです。それは人間が居住空間を拡げたその結果のように思っていますが、五十年前のあの辺りを知る者には少し寂しい。この句潮干狩りとは云っていませんが、その昔は近くに海があり、潮が引いた砂浜で潮干狩も出来たに違いないのです。いまの東京湾ならアクアラインで千葉の木更津や富津くらいまで行って、その辺りから対岸を望めばこんな景色があるように思いました。 (2013年05月18日 (土) 10時30分)[1662]

月番 > 伊藤保子さんでした。 (2013年05月20日 (月) 09時53分)[1684]
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16・余所へ行く貌をしてゐる麦の秋 投稿者: (2013年05月12日 (日) 20時25分)[1583]
(循子 吉章 紫翠)3点 


> 私の場合、はっきりと余所行きの貌と、行かない貌がはっきりしております、子供のようで情けない。 (2013年05月12日 (日) 20時52分)[1600]

吉章 > 余所行きは 1 外出 2 外出時の衣服 3 比喩的に特に改まった言葉遣いや態度..と辞書にあります。私は3の拡大解釈として例年より遅い天候を案じて、麦の生育の遅れや田植用の苗の発育不全などを案ずる農作者を想定しました。 (2013年05月14日 (火) 15時28分)[1621]

紫翠 > 上五が気になりましたが、「麦の秋」が効いていると思いました。 (2013年05月15日 (水) 15時37分)[1629]

循子 > 「余所へ行く貌をしてゐる」は「余所行きの貌をしてゐる」ということだろうと思って頂きました。そこに「麦の秋」がなんだかよく効いているようです。この句がいちばん好きでした。 (2013年05月17日 (金) 22時47分)[1659]

月番 > 剛でした。  (2013年05月20日 (月) 09時54分)[1685]
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五月定例句会の準備 投稿者: (2013年05月12日 (日) 20時23分)[1582]
定例句会の準備をします。

  行く春の耳掻き耳になじみけり   久保田万太郎
  人々に四つ角広き薄暑かな     中村草田男

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4月の定例句会の開催について 投稿者: (2013年04月12日 (金) 21時01分)[1482]
 3月の中旬に九州や四国に開花した「桜、桜」は、各地に今年の花を咲かせ、その前線は東北地方を北上中のようで、5月に北海道に到達するそうです。もう神戸も東京も葉桜に変わったようですが、寒気の入った花冷えの富山は今日も寒く、昨日は所により雪が舞いました、桜も散り初めていますが、心なしか白く少し蒼ざめているように見えました。
 4月の定例句会の準備が整いました、この月の終わりには黄金週間を控えており忙しい方もいらっしゃると思っておりますが、なんとか時間を割いていただき句の選評などをお願い申し上げます。先月の最高点者の松谷真佐子さんが、今月の月番を務めますので、皆さま宜しくお願い致します。


> 淡路島を震源に地震があったようで、神戸をはじめ関西圏の誌友の皆さまにお見舞い申し上げます。早朝の事でもありは驚かれたと同時に、被害は無かったのかと心配して居ります。報道に寄りますと新幹線などは動いているようですが、一部の鉄道などはまだ混乱しているようです、どうか気を付けてお過ごしください。 (2013年04月13日 (土) 10時11分)[1483]

月番 > 4月の月番を仰せつかりました松谷眞佐子でございます。皆さんよろしくお願い致します。

今朝ほど淡路島を震源とする地震がありましたが、関西方面の誌友のみなさまご無事でしょうか。心からお見舞い申し上げます。
(2013年04月13日 (土) 13時35分)[1484]

月番 > 今月の句会も残り僅かとなりました。まだ書き込みお済みでない方、まだご意見のある方はよろしくお願い致します。 (2013年04月19日 (金) 20時03分)[1561]

> 今日、20日は二十四節気「穀雨」にあたるそうです。少し寒さが戻りましたが、何とか春らしい日が続いております。当句会に参加の新保吉章さんが、本年度の結社賞、「玄鳥賞」に輝かれる報に接しました、誠におめでとうございます。
予定された句会の終了日が来ましたので作者名を記載しました。お忙しいにも関わらず、岡部主宰、梟夢庵先生、また月番の松谷さん、参加の皆さま有難うございました。
5月の定例句会につきましては、例月の開催通りなら神戸の全国大会の開催と重なりますので、関係の方々と相談してご案内するつもりで居りますので、皆さまよろしくお願い致します。
今月は思いもよらぬ突然の事由や、体調の悪化で参加のできない方もいらっしゃいました。どうか気を付けてお身大切に過ごされるよう願っております。皆さまお元気で。
(2013年04月20日 (土) 14時28分)[1580]

眞佐子 > 新保吉章さん「玄鳥賞」おめでとうございます。
お忙しい中ご参加くださいました、主宰先生、梟夢庵先生、剛さんはじめ、皆さんありがとうございました。
拙い月番で申し訳ありませんでした。これにて句会を終わらせていただきます。 (2013年04月21日 (日) 10時05分)[1581]
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