玄鳥 定例句会

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4・手の甲の筋をさすりし暮の秋 投稿者:世話人 (2022年10月12日 (水) 23時07分)[21867]
3点 孝子・洋子・剛・


月番 > 身につまされる句です。季語に一層侘しさを感じましたがいかがでしょうか。 (2022年10月13日 (木) 08時54分)[21876]

洋子 > 晩秋になりそぞろ寒の時期になると、思わず片手で他の手の甲をこすりますね。誰でもがすることによく目をとめられて、共感を得た句になったと思いました。
(2022年10月14日 (金) 20時51分)[21892]

> 月番と同じく身につまされております。人間の手はさまざまな来し方や生活を、無言で語る、でしょうか。何時の間にか皮膚の弛みの皺ばかりか、薄青く血管も浮き出て見えるようになり、改めて齢を知る事になります。長い間使って、働いてきた手の甲は労わってあげるべし。何でも寂しくなる暮れの秋です。 (2022年10月18日 (火) 10時34分)[21931]

孝子 > なにげない動作に納得がいきました。朝おきるとまず手を動かしてようすをみます。まだ脳梗塞は大丈夫みたいにです。季語もきいているとおもいます。 (2022年10月18日 (火) 20時29分)[21932]

榮一 > 何となく必然性が感じられなかったです。暮の秋は安易な感じです。 (2022年10月19日 (水) 09時58分)[21940]

世話人 > 作者は太田鈴子さんでした。 (2022年10月20日 (木) 20時03分)[21957]
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5・鰯雲ろ獲の武具の盾と矛 投稿者:世話人 (2022年10月12日 (水) 23時06分)[21866]
1点 剛・


月番 > 「ろ獲」という言葉を初めて知りました。戦地などで敵対勢力の装備する武装(兵器)や補給物資を奪う事とあります。ウクライナに通じるものがありますが、鎌倉時代にも通じそうです。 (2022年10月13日 (木) 09時19分)[21878]

宜子 > 「ろ獲」は漢字で書くと「鹵獲」と書くようです。漢字で書かれたら読めませんね。ですので作者さんも「ろ」は、ひらがななのでしょうね。意味は月番さんの書かれた通りですね。ひとつ勉強になりました。
戦いに関係する言葉とすれば「鰯雲」は、少し弱いかなと思います。 (2022年10月14日 (金) 17時24分)[21887]

> 盾と矛、また鹵(ろ)獲と云う見慣れない不思議な文字に興味を持ちました。上手く書けませんが、古代中国の故事にある「矛盾」を指してゐるのだと思いました。あり得ないと思う、この時代の広大なユーラシア大陸で繰り返される戦争。島国の日本の穏やかな空を行く鰯雲が作者の癒しとなってゐると思はれました。 (2022年10月18日 (火) 09時33分)[21930]

月番 > 難しい言葉が出てくるとつい臆病になってしまいます。宜子様、剛様の書き込みで句に少し近づいたように思います。 (2022年10月18日 (火) 20時39分)[21933]

榮一 > ウクライナのイメージです。そのイメージから推し量ると武具はどうかとおもいました。中国の古代史の雰囲気ですが。 (2022年10月19日 (水) 10時01分)[21941]

世話人 > 作者は宮本義之さんでした。 (2022年10月20日 (木) 20時04分)[21958]
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6・晩秋や幼なじみと会う蕎麦屋 投稿者:世話人 (2022年10月12日 (水) 23時05分)[21865]
 7点 柊子・美保子・保子・加津子・剛・鈴子・榮一


月番 > しみじみとした時の流れを感じます。 (2022年10月13日 (木) 09時21分)[21879]

美保子 > 蕎麦屋と言うと好みの店が一つや二つはあると思います。この蕎麦屋さんには幼なじみとも行った事がある店なのかもしれないと「ねえ、あそこで会わない?」という会話まで想像できそうです。 (2022年10月14日 (金) 20時18分)[21891]

柊子 > 飾らないお付き合いが続く、幼なじみなのでしょう。お蕎麦の前にまず一献!お蕎麦屋さんならお昼からでもありそうです。 (2022年10月16日 (日) 10時41分)[21904]

加津子 > 柊子さまと同じく、やはり昼から一献。それも卵焼きで。ちょっと反れますが、卵焼きで思い出しました。2021年1月の鈴子さんの「正月や辰巳良子の卵焼き」の書き込みに義之様が毎日焼いていると書き込みをされていましたが、それからずっとレシピを教えてほしい思っていました。よろしかったら教えてください。だいぶ反れてすみません。 (2022年10月16日 (日) 11時22分)[21908]

義之 > 辰巳良子は辰巳芳子の間違いでしょう。ネット検索をすれば今でも必ずヒットすると思います。因みに私は週に1〜2回は関西風だし巻き卵を焼いていますが、関東風の甘い卵焼きは苦手です。 (2022年10月16日 (日) 12時42分)[21910]

加津子 > そうでした。 (2022年10月16日 (日) 14時35分)[21915]

鈴子 > 辰巳芳子さんの卵焼き、確かに句にした事を思い出しました。平成八年の新聞に写真が出ていたのを見つけて作ってみたのが始まりで毎年暮れに作ってましたが三年前に店じまい?をしました。懐かしい思い出です。 (2022年10月16日 (日) 21時13分)[21920]

保子 > 気心知れた友人と会う穏やかなひととき。晩秋が良かったです。 (2022年10月17日 (月) 17時27分)[21923]

榮一 > 分かりやすい句です。晩秋が懐かしさを増幅させます。 (2022年10月19日 (水) 10時03分)[21942]

> 生まれた地を離れて暮らしてゐた時も、幼馴染に遇うことは有った。想像するに、掲句は偶然では無く他所に住んでゐて、時々故郷の友人と懐かしく逢ってゐるように見えるのだが、どうだろうか。私は年を経て田舎に帰ったが、もう男の幼馴染たちは殆ど居なくなってゐた。時折、電話やメールが安否を確かめに来るが、それは女子ばかりである。寂しくて懐かしい、晩秋の蕎麦屋である (2022年10月19日 (水) 10時13分)[21944]

世話人 > 作者は山内宜子さんでした。 (2022年10月20日 (木) 20時05分)[21959]
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7・つま先で剥く丹波栗空青し 投稿者:世話人 (2022年10月12日 (水) 23時03分)[21864]
6点 美保子・義之・孝子・眞佐子・加津子・榮一


月番 > 大きなつやつやした栗が見えます。やはり栗ご飯ですね。 (2022年10月13日 (木) 09時23分)[21880]

義之 > ハイキングコースなどでも栗の木があり季節になると小さな実が落ちています。手で毬を外そうとするとさされて痛い目にあい、ついつい土足で踏みつぶして実を取り出すような経験がありました。掲句は丹波栗とありますから、栗拾いの景かもしれません。それなら、何か適切な道具を使用するのでしょう。 (2022年10月15日 (土) 08時44分)[21896]

月番 > 栗拾いは軍手とバケツ、トングが必須のようです。 (2022年10月15日 (土) 21時46分)[21901]

眞佐子 > 昔、我が家に丹波栗の木が一本あり秋になると栗拾いが楽しみでしたが、一部屋建て増しで切ってしまいました。毬のまま落ちるとつま先で踏んで剥いていました。昔は適当な道具が無かったような気がします。空青しが良かったです。 (2022年10月16日 (日) 17時05分)[21919]

美保子 > 丹波栗と具体的に示してあるのが栗の大きさなどが見えて来て良かったです。今年は二回とも姉たちが栗をむいて栗ご飯を届けてくれました。末っ子なのに、ありがたいことです。夫が剥いてくれる時だけ栗ご飯を炊いたものです。 (2022年10月17日 (月) 20時08分)[21928]

孝子 > まえには栗を送ってくれる人もいましたが、高齢のせいかなくなり、栗の好きな主人のために何回かかいもとめます。丹波栗にはなかなかあえずに茨城産がおおいみたいです。まずかってきたらすぐゆでてできるだけその日のうちにたべます。栗ご飯までまってられません。この句の様子は、丹波栗ではないですが、田舎で実感があります。栗は主人が圧力鍋で時間をかけてゆでるとすぐかわがむけてきれいに食べられるやりかたを取得しました。 (2022年10月18日 (火) 20時49分)[21934]

榮一 > 丹波栗は有名ですが限定する必要があるかどうかは疑問が残ります。「栗の毬」にすると自分の経験にすぐに結びつきそうです。どちらが良いのか迷うところですが。 (2022年10月19日 (水) 10時07分)[21943]

世話人 > 作者は森内洋子さんでした。 (2022年10月20日 (木) 20時06分)[21960]
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8・山麓の林の闇や月夜茸 投稿者:世話人 (2022年10月12日 (水) 23時03分)[21863]
2点 義之・洋子・


月番 > 暗闇で薄いグリーンのような色で光らしいです。ちょっと怖いですね。 (2022年10月13日 (木) 09時25分)[21881]

洋子 > 「月夜茸」にひかれていただいたんですけど、割に平凡な形の茸ですね。でも発光するのが気持ち悪いです。私はこちらとあちらとの結界のような感じで月夜茸に興味を持っていました。 (2022年10月14日 (金) 20時58分)[21893]

義之 > ありそうな景ですが臆病なので夜間に見に行くことは絶対にありません。ハイキングコースで見かけたキノコが月夜茸かなと、しばし眺めるだけです。 (2022年10月15日 (土) 08時53分)[21897]

月番 > ネットで調べたら、月夜茸を見に行くツアーがあるそうです。蛍のような色なのか少し興味がそそられます。 (2022年10月15日 (土) 21時51分)[21902]

榮一 > 夜の闇に光る月夜だけです。怪しげな光景です。月夜茸ありきの予定調和の句に感じさせます。何といっても珍しい毒キノコですから。 (2022年10月19日 (水) 10時15分)[21945]

世話人 > 作者は松谷眞佐子さんでした。 (2022年10月20日 (木) 20時08分)[21961]
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9・ワンピースの背中のボタン小鳥来る 投稿者:世話人 (2022年10月12日 (水) 23時01分)[21862]
7点 柊子・孝子・宜子・眞佐子・鈴子・紫翠・榮一


月番 > 小さなボタンが何個もあるワンピース。若い方を想像しました。 (2022年10月13日 (木) 09時34分)[21882]

宜子 > 「ワンピースの背中のボタン」は、どちらかというと夏の感じがするのですが、秋の「小鳥来る」も、かわいらしくていいですね。ボタンを留めているのか、外しているのか・・留めているのでしょうね。きっと。 (2022年10月14日 (金) 17時30分)[21888]

鈴子 > 背中のボタンで姉のお下がりのワンピースを思い出しました。ボタンは確か貝ボタンのようでした。子供の頃の記憶がぼんやりと浮かんで来ました。 (2022年10月15日 (土) 19時53分)[21899]

柊子 > 味気ないファスナーでなく、背中のボタンはアクセントになって好きです。そんなボタンを小鳥がついばんでいるような楽しい気分にさせていただきました。 (2022年10月16日 (日) 11時03分)[21906]

眞佐子 > ワンピースの背中のボタンは自分では留めにくくて誰かに助けて欲しい所ですが、小鳥が助けてくれれば良いのですが ? (2022年10月16日 (日) 16時44分)[21918]

紫翠 > まずユニークな発想に注目しました。俳句の素材になるとは考えられない上五中七に「小鳥来る」の取り合わせも良かったと思います。 (2022年10月17日 (月) 10時48分)[21922]

孝子 > 自分ではワンピースの背中には手が届かず、主人の出番ですが、この句は小鳥来るの季語からも可愛らしい少女をおもいます。娘がひとりあったなら、の心境です。うらやましい風景です。
(2022年10月18日 (火) 20時55分)[21935]

榮一 > 身体が硬い者にとっては先ず止めることは叶いません。やはり女性特有のもののだと思います。姿見の前にたたずんでいるようです。小鳥来るが明るいです。 (2022年10月19日 (水) 10時20分)[21946]

世話人 > 作者は鈴木美保子さんでした。 (2022年10月20日 (木) 20時09分)[21962]
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10・榎の実社の裏に政子石 投稿者:世話人 (2022年10月12日 (水) 23時01分)[21861]
3点 美保子・宜子・保子・


月番 > 関東俳句会での鎌倉の吟行句と思います。 (2022年10月13日 (木) 09時37分)[21883]

美保子 > 大河ドラマが鎌倉時代なので政子に反応してしまいますね。とんでもない悪女だったと言う説もあるようですが、今の大河ではそのようには描かれていませんね。江戸後期から明治時代は色々取り上げられて来て、知識としてもある程度ありますが、鎌倉時代はドラマなどで取り上げられることも少なく、今までと違う鎌倉時代が見えて来ました。政子石があるくらいですから、時代としても大きな役割をはたしたのでしょうか。 (2022年10月14日 (金) 20時12分)[21890]

保子 > 鎌倉吟行参加しましたが、何を見てたのやらと反省です。政子石 別名 姫石 ともいうそうですが。 (2022年10月17日 (月) 17時34分)[21924]

榮一 > 先月鎌倉の吟行会に行ってきました。八幡様にはお参りの形だけで神殿にはいきませんでした。何しろ学生が多くてです。政子石も見ていません。具体的でまずまずです。ただ気になるのは「に」ですここは「の」としたいですが「の」が三つになるのが気になったのかもしれません。 (2022年10月19日 (水) 10時41分)[21948]

世話人 > 作者は石田加津子さんでした。 (2022年10月20日 (木) 20時10分)[21963]
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11・あさがおや三階建の三世代 投稿者:世話人 (2022年10月12日 (水) 22時59分)[21860]
9点 義之・孝子・洋子・宜子・眞佐子・剛・鈴子・紫翠・榮一


月番 > 今月の最高得点です。皆様の書き込み楽しみです。 (2022年10月13日 (木) 09時39分)[21884]

宜子 > まさに我が家です!1階は夫のすぐ上の兄一家。2階は夫の長姉一家、孫もいました。そして3階は私達。でもこの句はきっと1階に祖父母、2階は両親、そして3階に孫たち。季語の「あさがお」が優しくて、程よい間がありそうです。 (2022年10月14日 (金) 17時40分)[21889]

洋子 > 朝顔が花をつけながら、どんどん伸びていくところが、なるほど三階建ての三世代だなあと思いました。それぞれの階の子供たちも、夏には朝顔を植えて楽しんだ幸せな生活が見えました。 (2022年10月14日 (金) 21時05分)[21894]

紫翠 > 「あさがお」の取り合わせが素晴らしい。また「あさがお」の「さ』と三階建て」の「さ』と「三世代」の「さ』の韻が響き合って心地よい印象が増すように思います。 (2022年10月16日 (日) 11時19分)[21907]

義之 > 三階建ての壁を伝い登っていく朝顔を思い楽しくなりました。ただ三階までは届かないかなと思っています。建築法の改正があり、木造三階建の個人住宅の建築が可能になったというニュースを思い出しました。 (2022年10月16日 (日) 12時47分)[21911]

眞佐子 > あさがおは三階まではなかなか届かないかも知れませんが、三階建てとあさがおの取り合わせが良かったです。 (2022年10月16日 (日) 16時29分)[21917]

鈴子 > 近所のこじんまりとしたマンションの壁に今も朝顔の蔓が絡んでいるのを見かけますがさみしさを感じます。 (2022年10月16日 (日) 21時30分)[21921]

孝子 > 何人かこの家族のような話をきいて羨ましく思っていました。あさがをの季語もいいですね・ (2022年10月18日 (火) 21時06分)[21936]

> 都会の住宅事情から思うに、軒を並べた狭い敷地に店舗付きの住宅。狭い路地に朝顔の鉢が並び、蔓を伸ばしているように見えた。三世代が一緒に暮らせるなんて、とても羨ましい。 (2022年10月19日 (水) 10時27分)[21947]

榮一 > 各階に各世代が棲んでいるようです。一階の庭に、二階、三階はベランダに朝顔を育てていそうです。心強い家族構成です。昔は三世代などはごく普通に暮らしていたものです。分業と言うか分断と言うか社旗構造の変化で変わりました。年寄りの知恵を借りなくなって久しい気がします。批判めいたものを含んでいそうです。 (2022年10月19日 (水) 10時51分)[21949]

世話人 > 作者は和田柊子さんでした。 (2022年10月20日 (木) 20時11分)[21964]

世話人 > 今月の最高得点でした。 (2022年10月20日 (木) 20時12分)[21965]
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12・縁切寺の狭き石段ははその実 投稿者:世話人 (2022年10月12日 (水) 22時56分)[21858]
6点 柊子・義之・宜子・保子・加津子・紫翠・


月番 > 縁切寺は北鎌倉の東慶寺です。「ははその実」柞は、こなら、くぬぎ、みずなら、の総称とあります。谷戸の鎌倉は自然が豊かです。 (2022年10月13日 (木) 09時47分)[21885]

紫翠 > 中七の「狭き石段」が上手いと思います。下五はまだ推敲の余地があるように感じられます。 (2022年10月15日 (土) 11時48分)[21898]

柊子 > 柞は総称なんですね。どちらにしても地味な実のようですが、「狭き石段」に思わず納得して頂きました。 (2022年10月16日 (日) 10時56分)[21905]

義之 > 「ははその実」の月番様の解説で多くの寺社がある情緒ある鎌倉の映像が浮かんできました。 (2022年10月16日 (日) 12時54分)[21912]

保子 > 森閑とした静かさを感じます。 (2022年10月17日 (月) 17時39分)[21925]

榮一 > 配合の句です。座五の安定は難しそうです。 (2022年10月19日 (水) 10時54分)[21950]

世話人 > 作者は主宰でした。 (2022年10月20日 (木) 20時13分)[21966]
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13・天高し頭をたれる古代米 投稿者:世話人 (2022年10月12日 (水) 22時55分)[21857]
3点 洋子・眞佐子・保子・


月番 > 古代米の赤米は、ほんのり赤く実るようで、稲の丈が長いので倒れやすいそうです。無事に実りの秋を迎えられる平和の象徴です。 (2022年10月13日 (木) 09時58分)[21886]

洋子 > 古代米も頭をたれて、実りの秋に
なりました。弥生時代(あるいは縄文時代も?)から延々と続く、日本の原風景ですね。
(2022年10月14日 (金) 21時11分)[21895]

眞佐子 > 古代米を作っている同級生がいて随分前、稲刈りに行った事があります。お昼は前年の古代米でおにぎりを作ってくれました。もちもちしていてとても美味しかったです。古代米の稲を束にして唐辛子を飾ってお正月の飾りにするのに毎年貰っていました。今も玄関に掛けてあります。そろそろ捨てようと思っています。掲句により懐かしく思い出しました。 (2022年10月16日 (日) 16時21分)[21916]

保子 > 古代米 に作者のこだわりを感じます。 (2022年10月17日 (月) 17時42分)[21926]

月番 > 所によって色々な風習があるのですね。弥生時代から続く稲作の藁を正月のしめ飾りに使うのは、現代でいうSDGsでしょうか。 (2022年10月17日 (月) 20時32分)[21929]

榮一 > 古くから作られている稲ですね。ただ、古代米にしろコシヒカリにしろ稔れば頭をたれる稲穂です。古代米に負んぶした句です。天高しも常套的な感じです。 (2022年10月19日 (水) 11時00分)[21951]

世話人 > 作者は小川紫翠さんでした。 (2022年10月20日 (木) 20時14分)[21967]
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投稿者:世話人 (2022年10月12日 (水) 22時51分)[21856]
只今工事中

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九月句会 投稿者:世話人 (2022年09月13日 (火) 06時59分)[21756]
相変わらず世情はうるさいようです。息災のことと存じます。今年の中秋の月は見ごたえがありました。作品と選句が揃いました。活発な書き込みをお願いいたします。


宜子 > 今月の月番を務めます宜子です。
主宰先生、句会を準備いただき、有難うございました。
中秋の名月、こちら東京でも雲も少なくくっきり、明るく眺めることができました。ちょっと幸せ気分でした。
コロナやウクライナ、直近では英女王の逝去・・、気がかりなことはありますが、まずは九月の句会を始めましょう。皆さんの書き込み、お待ちしています。 (2022年09月13日 (火) 09時25分)[21757]

世話人 > 沢山の書き込みをありがとうございます。日程通り作者を発表いたします。 (2022年09月20日 (火) 18時46分)[21841]

月番 > 主宰先生、各句へのご指導と作者発表をいただき、有難うございました。
句会参加の皆様、示唆に満ちた沢山の書き込み、感謝申し上げます。おかげさまで充実の一週間を過ごすことができました。学ぶところ大でした。これからの作句にきっと活かして参ります。
大型の台風も去り、やっと秋らしい秋が訪れます。それでは、また来月、句会でお会いしましょう。宜子 (2022年09月20日 (火) 19時33分)[21855]
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1・蜩やふっと気になる本の山 投稿者:世話人 (2022年09月13日 (火) 06時55分)[21755]
5点 柊子・孝子・洋子・剛・保子・榮一


月番 > この「本の山」は、いわゆる積ん読?それとも古本の山?外では蜩が鳴いています。 (2022年09月13日 (火) 09時28分)[21758]

洋子 > 「本の山」は、生きているうちにこれだけは読みたいと、決めている「本の山」かもしれません。夏も終わり、秋になって、蜩の声に急き立てられているような気になるのでしょう。 (2022年09月14日 (水) 16時04分)[21773]

月番 > 猛暑の夏を乗り越えて、ホッと一息している夕暮れ時のカナカナ・・・身の回りのいろいろなモノが見えてきそうです。「本の山」から一冊とりだして読み始めていそうです。洋子さん、早速の書き込み、ありがとう。 (2022年09月15日 (木) 03時36分)[21779]

世話人 > 点数は5点では無く、正しくは6点です。訂正してお詫びします。 (2022年09月15日 (木) 10時20分)[21785]

孝子 > 残暑がまだまだですが、季節は間違いなく変わってきて、本当に風のおとにです。蜩もそのひとつです。その季節のかわりめにふっと気になったものの一つが本の山です。実感です。私も本となのつくものが捨てられず、椅子の横にふたブロックもおいてあり、今も下にあった麻雀必勝法の漫画を久しぶりにひっぱりだしました。季語がよかったです。 (2022年09月17日 (土) 18時12分)[21808]

榮一 > 机に積んである本の山が気になったのである。読んだ本かこれから読む本か。読もうとして買った本でもすぐに読まないものも中にはありそうである。カナカナが鳴き始めて秋も本格化しそうである。気になったのは本の山の中の一冊で随分前に買ったものではなかろうか。 (2022年09月19日 (月) 10時08分)[21822]

> 本をよく読んだ時代があった。通勤電車の中とか仕事の合間とか。目も老化したいま、文字も良く見えず、苦痛とまでは云えないが、以前ほど読む事は無い。本というのは中々捨てられない。転勤を何度も繰り返したが、ハードカバーの本は文庫本と違い嵩張って厄介だったが、本だけは連れて歩いた。終活でも考えてゐるのだろうか。寂しそうな本の山である。 (2022年09月19日 (月) 10時15分)[21823]

世話人 > 作者は鈴木美保子さんでした。 (2022年09月20日 (火) 18時47分)[21842]
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2・引出物はバームクーヘン鬼貫忌 投稿者:世話人 (2022年09月13日 (火) 06時54分)[21754]
2点 美保子・加津子


月番 > 「鬼貫忌」上島鬼貫、歳時記に拠れば、江戸時代、芭蕉と同じ元禄期の俳人で武士。その鬼貫と引き出物のバームクーヘンとの取り合わせ。面白そうです。 (2022年09月13日 (火) 09時35分)[21759]

月番 > 鬼貫の代表句から
〈行水の捨てどころなし虫の声〉
〈そよりともせいで秋たつことかいの〉 (2022年09月16日 (金) 22時09分)[21796]

加津子 > 忌日俳句はハードルが高くて選句したことがありませんでした。月番様も言われるように「引き出物はバームクーヘン」と言うフレーズとの取り合わせが面白いと感じました。鬼貫さんの俳句を読んで、取り合わせの妙を感じました。私にとって記念すべき一句です。 (2022年09月17日 (土) 08時32分)[21797]

孝子 > やはり忌日俳句はむづかしいとかんじてます。採られた方の感想を見ても矢張り自分には無理とかんじました。 (2022年09月17日 (土) 18時16分)[21809]

榮一 > 上島鬼貫は摂津伊丹の俳人。触れたことがないだけに想像が膨らまないでいる。忌日俳句は人物像が湧くか湧かないであろう。 (2022年09月19日 (月) 10時16分)[21824]

美保子 > 月番様が書いて下さった鬼貫の代表句の二つは良く目にして来た句でした。けれども、鬼貫の句という事もあいまいなのに、今回選をした理由も書けないのです。雰囲気だけで頂いたようです。 (2022年09月19日 (月) 21時22分)[21839]

月番 > 忌日俳句でも、例えば樋口一葉の「一葉忌」(冬の季語)などの句は多く見られるようです。やはり、よく知られた人で、人物像が湧きやすいのでしょう。 (2022年09月20日 (火) 09時05分)[21840]

世話人 > 作者は和田柊子さんでした。 (2022年09月20日 (火) 18時49分)[21843]
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3・飛騨川の水音豊か下り簗 投稿者:世話人 (2022年09月13日 (火) 06時53分)[21753]
1点 美保子


月番 > 水音が豊かなら獲物も豊かを思わせます。 (2022年09月13日 (火) 09時38分)[21760]

美保子 > 延岡の五ヶ瀬川に鮎簗がかかります。薪能を見に行く時に家族と食べに寄った記憶があり、、なつかしくて、頂きました。鮎は水がきれいでないと来ないので、掲句の中七は綺麗な水が簗を跳ねる情景が思い浮かべられます。 (2022年09月15日 (木) 21時57分)[21789]

月番 > 鮎が棲む、捕れるというだけで、清流を思います。清流でないと鮎は棲めませんものね。水が澄んでいる土地は空気も、風も澄んでいそうです。飛騨川も、五ヶ瀬川も。 (2022年09月16日 (金) 08時55分)[21791]

榮一 > 山深い飛騨川に鮎の下り簗があるとは想像できなかったのが第一感です。乗鞍岳を源にすれば水は冷たく澄んでいそうである。この句で見落としてしまったものは「水音」です。水音を水流と変換して読んで平凡と思ってしまったようです。水音はいいですね。 (2022年09月19日 (月) 10時32分)[21826]

世話人 > 作者は松谷眞佐子さんでした。 (2022年09月20日 (火) 18時49分)[21844]
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4・石叩き今日二人目の喪の報せ 投稿者:世話人 (2022年09月13日 (火) 06時52分)[21752]
3点 義之・宜子・保子


月番 > 「喪の報せ」が一日に二通。一人でも辛いのに、ふたりまでも。秋の季語「石叩き」鶺鴒が切ないです。 (2022年09月13日 (火) 09時43分)[21761]

義之 > 有名人であれ、知人・親族であれ、突然の訃報は避けることは出来ない。身内や当事者ともなれば別であるが、時にはあたりさわり無く、失礼にならぬ様、何度もお辞儀をするような儀礼的な応対が必要なのである。不敬で申し訳ないが掲句にそういった諧謔味を感じた。セキレイの仕草を揶揄した意味的な俳句と思ったが、苦笑を禁じ得ず一票を投じさせて頂いた。 (2022年09月14日 (水) 18時59分)[21775]

月番 > 鶺鴒の仕草が社交的なお辞儀と見えたのですね!なるほど。 (2022年09月15日 (木) 03時40分)[21780]

保子 > 訃の知らせがあると、その周辺を三角形に三度訃があると聞いた事があります。季語の石叩きとの兼合いはちょっと分からなかったのですが。 (2022年09月17日 (土) 14時45分)[21802]

榮一 > 石叩きは長い尾を上下に上げ下げすることが石を叩いているように見えることからの命名です。古くは尻を振る鳥と言う意味だそうです。喪の報せとは合わない気がします。 (2022年09月19日 (月) 10時39分)[21827]

世話人 > 作者は久野孝子さんでした。 (2022年09月20日 (火) 18時50分)[21845]
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5・産土の石の沈黙稲光 投稿者:世話人 (2022年09月13日 (火) 06時51分)[21751]
 4点 加津子・眞佐子・剛・榮一


月番 > 「産土」は、広辞苑に拠れば「人の生まれた土地。生地。本居」とあります。そこの石の沈黙です。 (2022年09月13日 (火) 09時47分)[21762]

加津子 > 稲光に照らされた大きな石を想像した。沈黙の向こうに歴史を感じました。 (2022年09月17日 (土) 08時43分)[21798]

眞佐子 > 村の中の神社の前に大きな石がありました。何か文字が彫られていたように思います。子供の頃は上に乗って遊んでいましたが、洪水とか用水の石だったようです。石は何も言いませんが私達の生まれる前から村の事は全て知り尽くしています。今、稲光に照らされて存在を新たにしてもやはり沈黙を通しているのです。自分の歴史を考えさせられました。 (2022年09月17日 (土) 16時47分)[21807]

> 産土とは月番の書かれた通りである。生を受けた土地で誰もが持つ。沈黙の石から思うに、墓碑とか故人の顕彰の為の石碑であろうと思う。業績等の文字が石に刻まれ、それはそれぞれ長い年月を経ている。石の沈黙は云い得て妙である。私にふと浮かんだのは、少し前に亡くなった金子兜太さんだった。兜太さんは産土の俳人と云はれたが、とても饒舌の人だった。秩父は石の産地である。 (2022年09月18日 (日) 09時47分)[21815]

月番 > 「石の沈黙」から、読者は過去や歴史を感じとっています。具象で書くよろしさかと。金子兜太の代表句のひとつ〈曼珠沙華どれも腹出し秩父の子〉 (2022年09月18日 (日) 11時23分)[21817]

榮一 > 一瞬の稲光と石の不動です。産土だからそれが響くようです。ただ、沈黙は言葉が硬くていい感じを受けません。「黙する・だんまり・鎮まる」などの方がいいように思います。 (2022年09月19日 (月) 10時49分)[21828]

世話人 > 作者は小川紫翠さんでした。 (2022年09月20日 (火) 18時51分)[21846]
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6・制服の激しきドラム天高し 投稿者:世話人 (2022年09月13日 (火) 06時50分)[21750]
 4点 柊子・孝子・洋子・眞佐子


月番 > 制服を着たドラマー。いわゆる楽団、学生や若い人のバンドを思い浮かべました。「激しき」で盛り上がりを。 (2022年09月13日 (火) 09時51分)[21763]

洋子 > 野外コンサートで演奏している制服の高校生のジャズバンドかなと思いました。まさに青春ですね。飛び散る汗がみえるようです。 (2022年09月14日 (水) 16時09分)[21774]

月番 > 飛び散る汗は、一所懸命さが見えて爽やかですよね。ドラムの音に汗が見えますね。 (2022年09月15日 (木) 03時44分)[21781]

眞佐子 > 孫が高校生の時軽音楽部のエレキギターでバンドを組んで、時々コンサートをしていたのを思い出していただきました。最近の高校生の制服はブレザーなので大人っぽく感じました。掲句の天高しが爽やかで良かったです。 (2022年09月17日 (土) 15時51分)[21804]

孝子 > いくつになっても青春はいいものです。天高しの季語もひろがりや若さにぴったりの季語とおもいました。 (2022年09月17日 (土) 18時22分)[21810]

榮一 > 制服は何か。楽団の制服・クラブの制服・学校の制服等いろいろ考えられる。激しきから察してもうまくあてはまりません。天高しで行進している様子はうかがえます。 (2022年09月19日 (月) 10時55分)[21829]

世話人 > 作者は伊藤保子さんでした。 (2022年09月20日 (火) 18時52分)[21847]
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7・オブラートに包む散薬秋涼し 投稿者:世話人 (2022年09月13日 (火) 06時50分)[21749]
5点 加津子・宜子・剛・保子・榮一


月番 > 子どもの頃の粉薬はだいたい、その苦さからオブラートに包んで飲んだものでした。今は錠剤が多いように思いますが。懐かしいです。 (2022年09月13日 (火) 09時54分)[21764]

加津子 > 昔は粉薬がほとんどで、三角に折った紙に包まれていて苦かった。オブラートなるお洒落なもので飲むのもあまり好きではなかったなあと思い出に浸りました。今は漢方薬の、ツムラの41番がお気に入りです。 (2022年09月17日 (土) 08時52分)[21799]

> 降圧剤等の薬を長年常用してゐる。いずれも錠剤であるが、飲み忘れると何となく不安になる。子供の頃は今の錠剤やカプセルは無かったような記憶が残るし、オブラートに郷愁が有る。厳しい夏を乗り越えて、涼しくなる頃には病(やまい)も、当人も一息つくのである。 (2022年09月18日 (日) 10時06分)[21816]

宜子 > 作者さんが、季語「秋涼し」を取り合わせたのは、病める人への思いと感じました。剛さんの「一息つくのである」に、納得です。 (2022年09月18日 (日) 11時34分)[21818]

榮一 > 懐かしい散薬です。風邪薬にしても胃薬にしても散薬が当たり前でした。子供のころはオブラートに包んで飲まされたものです。錠剤が主流の昨今では珍しい散薬です。秋涼しは少し回顧もありそうです。 (2022年09月19日 (月) 11時01分)[21830]

世話人 > 作者は森内洋子さんでした。 (2022年09月20日 (火) 18時53分)[21848]
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8・微笑むは風のコスモス沖の舟 投稿者:世話人 (2022年09月13日 (火) 06時49分)[21748]
0点 


月番 > 微笑んだのは作者?コスモス?「沖の船」で、情景が作れそうです。 (2022年09月13日 (火) 09時56分)[21765]

榮一 > 作者かコスモスか微笑むの主体が少し曖昧の様です。句の雰囲気からすれば風に揺れているコスモスが微笑んでいる感じがします。「風に笑む丘のコスモス沖の舟」などとすれば主体がはっきりします。 (2022年09月19日 (月) 11時09分)[21831]

月番 > 主宰先生、有難うございます。「風に笑む丘のコスモス」風に吹かれて、コスモスが微笑んでいます。 (2022年09月19日 (月) 20時24分)[21837]

世話人 > 作者は宮本義之さんでした。 (2022年09月20日 (火) 18時54分)[21849]
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9・島原の素麺給う盂蘭盆会 投稿者:世話人 (2022年09月13日 (火) 06時48分)[21747]
0点 


月番 > 「島原素麺」は播州、三輪と並んで三大素麺の一つですね。もとは小豆島の素麺のようです。神社由来の食べ物なので、「盂蘭盆会」かもしれません。 (2022年09月13日 (火) 10時03分)[21766]

榮一 > 夏でも冬でも食することのできる幹物の素麺などは何時頂いても重宝なものです。そのことから言えば盂蘭盆会のお供え物のには最適かもしれません。精霊棚に備えてあったことを思い出します。島原は作者の想い入れですね。 (2022年09月19日 (月) 11時18分)[21832]

世話人 > 作者は太田鈴子さんでした。 (2022年09月20日 (火) 18時55分)[21850]
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10・夜の秋電子レンジに呼ばれけり 投稿者:世話人 (2022年09月13日 (火) 06時47分)[21746]
3点 加津子・宜子・鈴子


月番 > 現在では「レンチン」と言われて、料理には必需品の電子レンジ。あの「チン」は、確かに呼ばれている気がします。 (2022年09月13日 (火) 10時05分)[21767]

加津子 > 座ったと思ったら「チン」の音にやれやれと呼ばれます。「秋の夜」がいいと思いました。 (2022年09月17日 (土) 08時57分)[21800]

孝子 > 秋の字がはいり、晩夏の夜に秋を感じるという季語ですが、内の支部では、この九月中秋の季語には、来年まで待つように教えられています。そういうことをふまえると、秋の季語と思っているのかと余計な詮索をしてしまういやな自分がなさけないです。 (2022年09月17日 (土) 18時34分)[21811]

加津子 > 四季の境目は線引が出来ず感じるものだから難しいです。その辺のバランスは、自分の感覚を大切にしています。基本早くても遅くても良いと思った句は選句しています。 (2022年09月18日 (日) 09時18分)[21814]

宜子 > 「夜の秋」頃は、レンジのチンがいつもより高く聞こえそうです。 (2022年09月18日 (日) 11時38分)[21819]

鈴子 > 季語の取り合せがが好きで頂きました。私の暮らしの現状とも取れます (2022年09月18日 (日) 16時25分)[21820]

榮一 > 電子レンジや洗濯機や風呂の湯張りの音声に呼ばれる句は時々目にすることがあります。夜の秋はいいとしても中七以下は平凡です。 (2022年09月19日 (月) 11時22分)[21833]

世話人 > 作者は石田剛さんでした。 (2022年09月20日 (火) 18時56分)[21851]
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11・草の花マスクを掛ける六地蔵 投稿者:世話人 (2022年09月13日 (火) 06時47分)[21745]
10点 義之・美保子・柊子・孝子・洋子・眞佐子・保子・鈴子・紫翠・榮一


月番 > 今月の最高点句です。コロナが流行りだして、人の生活の中にマスクが欠かせない毎日。いつもは赤いよだれ掛けのお地蔵さんにも、昨今はマスクが。東京では三越デパートのシンボル、ライオンが大きなマスクを掛けています。 (2022年09月13日 (火) 10時09分)[21768]

義之 > 例句が万とある六地蔵がテーマでは、なかなか点は入らぬものだが、主宰選も獲得した最高点とはまことに尊敬の極みである。季語の「草の花」が嫌味なく効いていること、六地蔵は常に献身的にお世話をしている人がいること、そう云ったことが素直に評価され、点に結びついたものと思う。 (2022年09月14日 (水) 19時13分)[21777]

月番 > 早速のコメント、ありがとうございます。上五に季語の「草の花」を置いたのは効果的だったのかもしれませんね。
選をした皆さんからの賛辞、いっぱいお願いします。 (2022年09月15日 (木) 03時51分)[21782]

美保子 > 季語の「草の花」が義之様が書いていらっしゃるように本当に嫌味なく効いていると言う言葉がぴったりだと思いました。お地蔵様はお世話をして下さる方がいらっしゃるから、冬には毛糸の帽子をかぶったりもします。感じているのですが、書いて下さればこそ、本当にそうだなと思います。掲句はそういう思いが沢山つまっているようです。 (2022年09月15日 (木) 22時05分)[21790]

月番 > 俳句に書かれて、そうだった!その通り!と思うことって、よくありますね。お地蔵様の赤いよだれ掛けも、マスクもご近所のお世話くださる方の手作りですよね。 (2022年09月16日 (金) 08時59分)[21792]

紫翠 > 「草の花」で句が立ち上がったように思います。情景だけでなく地域の人情的なものも伝わるように感じます。 (2022年09月16日 (金) 10時33分)[21795]

洋子 > 谷内六郎(って名前でしたか?すぐ忘れますので)の絵を見ているような感じです。ほんわかしていて、優しくって。なごみますね。  
(2022年09月17日 (土) 15時29分)[21803]

眞佐子 > 「草の花」で湖北の吟行会の時のお地蔵さんを思いました。みんな涎掛けをしておられましたが最近はマスクですね。「草の花」が良かったです。 (2022年09月17日 (土) 16時02分)[21805]

孝子 > なんといっても草の花がぴったりです。みなさんのいわれるように、六地蔵の句はたくさんありますが、時期的なもので、新鮮さがくわわったのが、よかったとおもいます。 (2022年09月17日 (土) 18時38分)[21812]

鈴子 > 私の町内にもお地蔵様を祀っている小さな地蔵堂があります。草の花の取り合わせがほのぼのとした気持ちになりました。 (2022年09月18日 (日) 16時39分)[21821]

榮一 > 世相に対する皮肉です。マスクをすることを強制してもどうかと思います。するしないは個人に任せればいいように思います。草の花もよく効いて聞いています。マスクをさせた人はどっちなのでしょうね。 (2022年09月19日 (月) 11時27分)[21834]

世話人 > 今月の最高点です。作者は石田加津子さんでした。来月は月番を宜しくお願いします。 (2022年09月20日 (火) 18時58分)[21852]
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12・藍甕のふつと息吐く星月夜 投稿者:世話人 (2022年09月13日 (火) 06時46分)[21744]
9点 義之・美保子・柊子・孝子・洋子・眞佐子・剛・鈴子・紫翠


月番 > 藍染に使う染料の藍を溜めておく「藍甕」発酵の様子を「息吐く」と。星月夜との取り合わせです。 (2022年09月13日 (火) 10時15分)[21769]

紫翠 > 「藍甕」と「星月夜」の取り合わせで採りました。中七が情景を引き立てているように感じます。 (2022年09月14日 (水) 10時00分)[21771]

美保子 > 藍甕の藍色は夜空の藍色と繋がって星のまたたきがきれいにみえました。中七の「ふっと息吐く」も発酵の様子をうまくあらわしていて素敵でした。 (2022年09月14日 (水) 11時03分)[21772]

義之 > 星月夜と云えばゴッホの「星月夜」を思い起こす。一方、藍甕と云えば、これまでテレビの番組で藍の発酵や藍染の手順や、こだわりの技法など、興味を持って視聴したことを思い出した。ゴッホの絵画は、全体にブルーの色彩で湧き上がるように描かれており、画面右上部の黄色の三日月は、印象的である。蛇足ながら季語としての「星月夜」は無月の闇夜に煌めく星明りのことであり、ゴッホの絵のように月と星が共存する夜空では無い。掲句は地方都市であろうか、無月の夜空に無数の星が煌めく藍工房に据えられた甕の中でふつふつと発酵している藍の情景なのである。 (2022年09月14日 (水) 19時00分)[21776]

月番 > 発酵している藍と満天の星。なにか呼応しているようです。 (2022年09月15日 (木) 04時11分)[21784]

洋子 > 月番様の書かれているように、本当に呼応しているという感覚がぴったりですね。 (2022年09月15日 (木) 12時07分)[21786]

鈴子 > ずいぶん前の事で吟行会で行ったのかだれと行ったのか忘れてしまいましたが大きな藍甕の前に立つと、ぷっぷっと微かな音が聞こえて来た事を思い出しまた星月夜が郷愁を誘います。
(2022年09月15日 (木) 19時47分)[21788]

月番 > ぷつぷつと発酵してましたか!生きてる感じしますね。 (2022年09月16日 (金) 09時08分)[21794]

眞佐子 > 藍甕はテレビで見ただけなのですが、藍は生きていると言いますので、発酵している様子は息を吐くように感じられのだと思います。星月夜との取り合わせが好きでした。 (2022年09月17日 (土) 16時14分)[21806]

孝子 > よくこの句には詩がありますがと問われますが、この句にはばっちり詩情があると羨ましいくらい詩情をかんじました。 (2022年09月17日 (土) 18時42分)[21813]

> 見た事は無いが、何処かの工房の藍甕だろうか、藍染めはジャパン・ブルーとも呼ばれ、そのむかし日本は藍染めが盛んで、各地に紺屋があり、多くの衣類は藍で染められたそうである。空気の澄みわたる秋に、息をつく藍甕、満天の星空が特別に美しい。 (2022年09月19日 (月) 10時32分)[21825]

榮一 > 悪くない句です。藍甕の藍は生きているのです。時々拡販して熱も逃がすようです。藍染は年々に色が変化して味わいの深い染物になるようです。関西では徳島の藍が有名です。星月夜も静寂を感じさせます。「雪だるま星のおじゃべりぺちゃくちゃと…松本たかし」も。 (2022年09月19日 (月) 11時38分)[21835]

月番 > 主宰先生、有難うございます。文中の「拡販」は「撹拌」でしょうか。 (2022年09月19日 (月) 20時35分)[21838]

世話人 > 拡販は撹拌の誤りです。作者は今月の月番を務めてくれた山内宜子さんでした。 (2022年09月20日 (火) 19時01分)[21853]
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13・丸窓に秋の匂ひの灯しかな 投稿者:世話人 (2022年09月13日 (火) 06時45分)[21743]
4点 義之・宜子・鈴子・紫翠


月番 > 丸窓の灯りに「秋の匂ひ」を感じた作者さん。 (2022年09月13日 (火) 10時17分)[21770]

義之 > 書院造の書院の丸窓であろう。映像ははっきりと見える。書院に接した広縁に匂う夏の名残の草いきれ、聴こえる虫の音、夜空には月が空高く昇っているようである。花鳥風月の一句である。 (2022年09月14日 (水) 19時24分)[21778]

月番 > 景の見えるよろしさですね。句には書かれていない「草いきれ・虫の音・空高い月」等々が、読者には感じられます。「花鳥風月」の一句。義之さん、ステキです。 (2022年09月15日 (木) 04時05分)[21783]

鈴子 > 丸窓から昭和の下宿屋などいろいろの光景が想像できます。 (2022年09月15日 (木) 18時57分)[21787]

月番 > 丸窓から、書院造りの窓や下宿屋さんが連想されます。そういえば下宿屋さんて、この頃少なくなりましたね。無くなったかも? (2022年09月16日 (金) 09時04分)[21793]

紫翠 > 「丸窓」を選んだ作者の感性に感服しています。 (2022年09月17日 (土) 11時15分)[21801]

榮一 > 秋の灯しが恋しくなる季節になったようです。 (2022年09月19日 (月) 11時40分)[21836]

世話人 > 作者は主宰でした。 (2022年09月20日 (火) 19時02分)[21854]
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9月句会 投稿者:世話人 (2022年09月13日 (火) 06時43分)[21742]
只今、工事中。

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投稿者:世話人 (2022年08月12日 (金) 18時06分)[21640]
益々暑さが厳しくなっています。各位にはご自愛のほどを願います。選句が揃いました。書き込みを宜しくお願いします。


世話人 > 今月の月番は久野孝子さんです。宜しくお願いします。 (2022年08月12日 (金) 18時10分)[21641]

月番 > 主宰先生お忙しいなか、句会のお世話をしていただきまして有難うございました。八月の月番をつとめさせていただきます。よろしお願いいたします。皆様たくさんの書き込みをお待ちしております。 (2022年08月12日 (金) 19時57分)[21648]

月番 > 句会も残り一日明日までとなりました。書き込みしていただいた皆様。まだの方、最後の書き込みおまちしています、とられていない句にもどうぞ勉強のためにアドバイスいただけたら作者のためになるとぞんじます。どうぞあたたかいアドバイスお願いします。 (2022年08月18日 (木) 09時12分)[21700]

月番 > 句会も終盤となりました。主宰先生全ての句にありがとうございました。皆さまありがとうございました。 (2022年08月20日 (土) 07時45分)[21725]

世話人 > 書き込みありがとうございました。月番の孝子さんお疲れさまでした。20日ですので作者を発表いたします。 (2022年08月20日 (土) 18時51分)[21727]

月番 > 主宰先生皆さまありがとうございました。8月の句会終了させて頂きます。 (2022年08月20日 (土) 19時59分)[21741]
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投稿者:世話人 (2022年08月12日 (金) 18時01分)[21639]
1・八月やジープにギブミーチョコレート
   3点 美保子・剛・鈴子・


義之 > 句の好き嫌いよりも、空腹に苦しむ子供たちの切羽詰まった生き様に、戦後の辛い思い出が蘇ります。 (2022年08月12日 (金) 19時16分)[21643]

月番 > 義之様早速のかきこみありがとうございます。八月というとこの光景はすぐ出てきます年代です。 (2022年08月12日 (金) 20時01分)[21649]

美保子 > 戦後生まれですので、実際にこのような場面を目にしたことはありませんが、小説やドラマで戦後の様子として良くでてくる場面です。八月の季語を使う事を考えますが、この句もなるほどと思いました。 (2022年08月13日 (土) 22時06分)[21669]

鈴子 > 義之さんの書き込みの戦後の辛い思い出に、頷きながら読みました。私の子供の頃の思い出です。日本海沿いの集落に生まれました。東京は上野駅から青森県まで進駐軍の乗った鉄道車輌の通過する曜日があり、海辺で遊んでいる子供達に列車の窓からチョコレートを投げてくれることがありました。私たちはそれを拾うこともできずに眺めていたものですが、年かさ男の子たちは拾ってみんなに分けてくれたものでした。皆で食べた記憶はありますが、美味しかったとか甘かったとか思い出しません。 (2022年08月16日 (火) 15時38分)[21679]

> 残された写真集だろうか。80年近く過ぎている戦後史の記憶である。私にも敗戦を引きずってゐる事は間違いなく残ってゐる。巡りくる八月の記憶は、私の年代なら、貧困、すなわち飢えである。思えば、寂しい、そして哀しい。

(2022年08月17日 (水) 09時34分)[21683]

榮一 > 終戦後の都会での光景です。進駐軍がチョコレートやガムをくれた光景です。田舎にいたせいで実際の光景は知りません。ある意味忘れてはいけない光景だろうと思います。作者の心中は知る由もありませんが。 (2022年08月19日 (金) 15時25分)[21709]

世話人 > 作者は森内洋子さんです。 (2022年08月20日 (土) 18時52分)[21728]
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投稿者:世話人 (2022年08月12日 (金) 18時00分)[21638]
2・深爪の指を摩りし夜の秋
   2点 紫翠・榮一・


月番 > だれしも、あるあるの経験ですね。本当に深爪は痛いですね。私はすぐなめてしまいます。 (2022年08月12日 (金) 20時09分)[21650]

紫翠 > 日常生活の一点を切り取った作品。日常生活の描写で終わらずに、人生の悲哀を感じさせる。「夜の秋」が効いているのかもしれない。 (2022年08月16日 (火) 10時29分)[21674]

榮一 > 誰しもが経験したのではないかと思います。風呂上がりの爪切りです。夏の夜のちょっとした出来事です。夜の秋が懐かしい世界に誘ってくれそうです。 (2022年08月19日 (金) 15時31分)[21710]

世話人 > 作者は太田鈴子さんです。 (2022年08月20日 (土) 18時53分)[21729]
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投稿者:世話人 (2022年08月12日 (金) 17時59分)[21637]
3・無防備な沼の水面や稲光
   5点 義之・孝子・加津子・眞佐子・保子・


義之 > 無防備は何に対して無防備なのか。雷、核ミサイル、100ミリの豪雨、陽光、死の灰? 天にすべてを曝す水面はすべてに対し無防備なのである。 (2022年08月12日 (金) 19時23分)[21644]

月番 > 義之さん有難うございます。季語はどう働くのでしょうか。 (2022年08月12日 (金) 20時12分)[21651]

義之 > 無防備、沼、水面、稲光(光)といった語句から、戦争を連想させます。季語の稲光に作者の思い(計算)が見て取れるように思いました。 (2022年08月14日 (日) 16時48分)[21671]

加津子 > 「無防備の沼」の表現に惹かれて選句をしました。けれど少し戸惑っています。言葉が揃いすぎている様な感じを受けましたが、何かが始まりそうな不安な気持ちになりました。私の思考はそれより先に行きつけませんでした。 (2022年08月16日 (火) 13時52分)[21675]

保子 > 無防備は不要かなと。中七以下でも詩があり思いは伝わりました。無防備 は読み手の感じることを先取りしている気がします。 (2022年08月17日 (水) 15時36分)[21687]

眞佐子 > 無防備と稲光で戦争を思って終いましたが、周りが整備されていない沼や用水も想像されました。富山県は整備されていない沼や用水に落ちて無くなる人が日本一と言われていますので、其方の方も気になりました。 (2022年08月17日 (水) 21時33分)[21695]

孝子 > 保子さんと同じように無防備が少し硬いかなと思いました。 (2022年08月18日 (木) 09時14分)[21702]

榮一 > 水面が何に対して無防備なのかが見えません。ただ、稲光が光った瞬間の水面に感じた感覚は鋭いものを感じさせます。このままでいいようです。 (2022年08月19日 (金) 15時37分)[21711]

世話人 > 作者は小川紫翠さんです。 (2022年08月20日 (土) 18時54分)[21730]
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投稿者:世話人 (2022年08月12日 (金) 17時59分)[21636]
4・サイレンの尾を引く余韻八月尽
   3点 柊子・保子・剛・


月番 > コロナがまた増えてきて、そのうえに熱中症。我が家の真裏は消防署がお隣さんでこのところ本当によくサイレンが聞こえます。昨日おとといは、二回も救急車がマンション前にとまっていて、人事ではありません。 (2022年08月12日 (金) 20時20分)[21652]


尾を引くこのサイレンは、この平和な時代の甲子園の高校野球の試合開始のサイレンでしょうか。また海辺にある工業地帯の工場の終了時に鳴るサイレンかも知れないと思いながら、サイレンが何となく禍々しく聴こえるのは私だけでしょうが、平和では無かった時代のあの忌まわしい空襲警報のサイレン。もう聴こえの悪くなった私の耳の底にまだ残ってゐるのです。
(2022年08月17日 (水) 10時27分)[21684]

柊子 > サイレンの音は私の場合、黙祷とセットになって蘇ってきます。広島忌、長崎忌、終戦記念日…サイレンの余韻の中、鎮魂の八月が終わろうとしています。 (2022年08月17日 (水) 15時24分)[21686]

保子 > サイレンの尾を引く余韻 言われればハ月はサイレンの印象があります。消えていく低い音に不安を感じます。
(2022年08月17日 (水) 15時44分)[21689]

榮一 > 余韻まで言わなくてもいいように思います。言わなくても十分に八月尽は感じられます。 (2022年08月19日 (金) 15時40分)[21712]

世話人 > 作者は宮本義之さんです。 (2022年08月20日 (土) 18時55分)[21731]
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投稿者:世話人 (2022年08月12日 (金) 17時58分)[21635]
5・降り止まぬ雨境内の蝉の穴
   6点 柊子・義之・洋子・孝子・保子・紫翠・


義之 > 蝉の穴は単なる穴にすぎない。使い古した穴なのである。神社の境内など容易に見つけることのできる穴である。大雨が降れば、水に満たされる。それがどうした?来年にはまた新しい穴をあけて蝉が這い出してくるのである。 (2022年08月12日 (金) 19時30分)[21645]

月番 > 義之さんありがとう。使い古した穴というのは、言葉のことですか。その蝉にとっては唯一の穴だと思っていたのですが。 (2022年08月12日 (金) 20時24分)[21653]

洋子 > ウクライナで地下室に閉じ込められた難民の人達に降り注ぐ弾丸、を思い出してしまいました。 (2022年08月13日 (土) 10時53分)[21663]

紫翠 > この取り合わせで宇宙を感じた。大げさかもしれないが、小さな宇宙どうしが取り合わされて、また宇宙を感じさせる。雨の宇宙と蝉の穴の宇宙。どちらも際限なくイメージが広がる。 (2022年08月15日 (月) 10時42分)[21673]

柊子 > 境内のたくさんの蝉の穴から成虫になって飛び立ったはずなのに、雨の日が続き蝉の声が聞こえません。蝉も人も自分に与えられた時を受け入れている、しみじみとした句と思いいただきました。 (2022年08月17日 (水) 15時40分)[21688]

保子 > 去年の蝉の穴あちこちに見かけます。蝉の穴に世話人さんと同じような疑問を持ちました。境内にあった蟻地獄も思い出しました。鬱屈したものを感じます。 (2022年08月17日 (水) 16時06分)[21692]

榮一 > 具象化されて悪くない句です。情景もよく見えてきます。 (2022年08月19日 (金) 15時42分)[21713]

世話人 > 作者は石田加津子さんです。 (2022年08月20日 (土) 18時55分)[21732]
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投稿者:世話人 (2022年08月12日 (金) 17時57分)[21634]
6・糸付けた蟻で揶揄ふあとずさり
   0点 


月番 > 教えていただきたいのですが、辞書でみると、からかふはひらがなで、揶揄の字をからかふと読むと思い調べたらひらがなで漢字はあてていませんでした。 (2022年08月12日 (金) 20時30分)[21654]

義之 > まず第一に蟻に糸をつけることは不可能とは思わないが、非現実的と言わざるを得ない。次にからかう当事者そして相手は誰なのか?最後に、後ずさりは誰又は何がそうするのか、読者として不明な事柄が満載の一句である。句の裏に潜むメタファーなるものがあったとしても私には手に負えない作品であった。 (2022年08月19日 (金) 11時20分)[21708]

榮一 > あとずさりはウスバカゲロウの幼虫で蟻地獄に住む虫です。 (2022年08月19日 (金) 15時45分)[21714]

義之 > 「あとずさり」は「蟻地獄」夏の季語の傍題であることを今知りました。これで本句の鑑賞が叶います。本句の季語は「あとずさり」でしょう。「蟻」も夏の季語で季は重なりますが、言い換えれば単なる餌、主たる季語はあくまで「あとずさり」と思います。作者は子供のころこのような遊びをしたに違いありません。大き目の蟻をつかまえて糸で結び神社の本殿の床下に潜り込む景が見えてきました。 (2022年08月19日 (金) 18時01分)[21723]

月番 > 義之さんありがとうございました。あとずさりがわからなかったばかりに、よい句をみのがしました。自分の無知が情けないです。季語で引けば、すぐでてきたでしょうに。そこに、頭がいかなかったです。観賞にも、努力が必要と思いました。 (2022年08月20日 (土) 07時40分)[21724]

> 月番さん、義之さんに同じく私もミスりました。疎開先のお寺さんの縁の下にいくつも蟻地獄が有って突いたりして遊んだ記憶が蘇えりました。あとずさり(後退り)と揶揄(やゆ)からかうが、諧謔であり飄逸なのだと思っております。 (2022年08月20日 (土) 13時41分)[21726]

世話人 > 作者は主宰です (2022年08月20日 (土) 18時57分)[21733]
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投稿者:世話人 (2022年08月12日 (金) 17時56分)[21633]
7・涼新た妻の靴ひも結びけり
 10点 柊子・美保子・義之・洋子・孝子・加津子・眞佐子・剛・鈴子・榮一


義之 > 言葉の経済性というお決まりの句評がある。たった、17文字の情報から、いろいろな解釈が生まれる一句である。 (2022年08月12日 (金) 19時34分)[21646]

月番 > 八月句会の最高点です。義之さんの言われるとおり、深い句だとおもいました。 (2022年08月12日 (金) 20時34分)[21655]

洋子 > 少し体調のお悪い奥様を、涼しくなったので外に連れ出してあげようと思って靴の紐を結んであげている旦那様のことと思いました。やさしいご主人様です。 新涼の候、心にも涼風が吹いてきます。 (2022年08月13日 (土) 10時59分)[21664]

美保子 > ご夫婦の日頃の生活ぶりが見えて来ます。我が家の周りも気が付けば、ご夫婦のどちらかがデイサービスを利用されるようになったり、班の人数も減り、自治会の運営も大変になって来ています。靴の紐を結んでくれたことはありませんが、買い物や掃除機はほぼ夫の仕事ですので、この句を読んで羨ましいと思いましたが、自分もあらためて感謝しなければと思いました。 (2022年08月13日 (土) 22時03分)[21668]

加津子 > 介護用の靴ではなさそうです。久しぶりの外出にご主人の気持ちも弾んでいるようです。 (2022年08月16日 (火) 13時56分)[21676]

> この高齢者社会。そしてコロナ禍と云う試練、閉じ籠ってはいけないと云う、年を経た模範的な夫婦の景色である。読者は何の不満も無い。俳句らしい俳句と云えようか。 (2022年08月17日 (水) 10時47分)[21685]

柊子 > 例え介護のために靴紐を結んでおられるとしても、きっと季節が変わっていくことを楽しまれるご夫婦と思いました。「涼新た」だからですね。 (2022年08月17日 (水) 15時53分)[21690]

保子 > 妻の靴紐ではなく 夫の靴紐 だったらどうでしょうか。 (2022年08月17日 (水) 16時11分)[21693]

眞佐子 > 皆様のおっしゃるようにご主人様の優しさが伝わってきます。新涼の季語がよかったです。 (2022年08月17日 (水) 21時45分)[21696]

義之 > 作者が男性であれ女性であれ「夫の靴紐」だったら私は採っていなかったと思います。 (2022年08月18日 (木) 09時01分)[21699]

鈴子 > 選をした一人ですが微笑ましい光景ととりました。 (2022年08月18日 (木) 19時27分)[21707]

榮一 > 妻の靴ひもを結んであげただけの情景です。それだけでいろいろなことを想像させます。逆に言えば読者がいろいろ想像できる句になっています。涼新たで心情が伝わります。 (2022年08月19日 (金) 15時49分)[21715]

世話人 > 今月の最高点句です。作者は山内宜子さんです。 (2022年08月20日 (土) 18時58分)[21734]
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投稿者:世話人 (2022年08月12日 (金) 17時55分)[21632]
8・水呑んで屋敷わらしも耐へる夏
   4点 義之・宜子・保子・榮一・


義之 > 「座敷わらし」かなと、こだわりがあります。かっての日本の夏は暑いとは言え、それなりの安らぎがあったように思います。熱中症と座敷童の取り合わせは面白いと思いました。 (2022年08月12日 (金) 19時11分)[21642]

月番 > 座敷わらしと思っていましたが、場所によっては屋敷わらしというのでしょうか。ちなみに辞書でひいたらなかったです。屋敷の主人を、逆擬人化ふによんだのでしょうか。面白い句ですね。 (2022年08月12日 (金) 20時42分)[21656]

作者 > お詫び致します。作者本人は屋敷ではなく「座敷わらし」で投句したと思いこんでいました、変換間違いをしたようです。申し訳ありません。 (2022年08月13日 (土) 13時13分)[21666]

宜子 > 誤変換でも「屋敷わらし」・・なにやらありそうです。妖怪、变化の類の「座敷わらし」も、水飲んでとなると俄然、人間ぽく感じられて怖さが薄れます。今年の暑さは妖怪さえも「耐へる」夏です。まして人間たちは。 (2022年08月15日 (月) 05時52分)[21672]

保子 > 水飲んで耐へる夏 屋敷わらしさんが。ちょっと面白い発想と思いました。 (2022年08月17日 (水) 16時17分)[21694]

榮一 > 屋敷わらしは造語のようです。座敷童をもじった作者の皮肉です。自画像です。 (2022年08月19日 (金) 15時52分)[21716]

世話人 > 作者は石田剛さんです。 (2022年08月20日 (土) 18時59分)[21735]
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投稿者:世話人 (2022年08月12日 (金) 17時54分)[21631]
9・七夕や一万米の雲の上
    1点 美保子・


月番 > 雨雲の高さは一万メートルと聞いたことがありますが、たなばたとの関係は。 (2022年08月12日 (金) 20時45分)[21657]

美保子 > 若い頃は七夕はよく見つけられたと思うのですが、今は中々です。緑内障や白内障の影響でしょうか。パソコンの画面もぼんやりしていることもあって、悲しいことです。雨雲の高さが一万メートルですからさらにその上と単純に考えたのですが、そんなに遠い所で今年は彦星と織姫は会えたのだろうかと思いをはせる人間はロマンがあるのだと思いました。 (2022年08月16日 (火) 21時00分)[21682]

榮一 > 一万メートルは中途半端です。せめて十万億土など大きく言いたいものです。 (2022年08月19日 (金) 15時55分)[21717]

世話人 > 作者は久野孝子さんです。 (2022年08月20日 (土) 19時00分)[21736]
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投稿者:世話人 (2022年08月12日 (金) 17時53分)[21630]
10・箸置き折る器用な男ちちろ虫
    1点 鈴子・


月番 > 以前、俳句の仲間がご主人がりょうりやでおそわってきたとか、箸入れの紙で鶴の箸置きを折ってくれたとみなに指導。流行ったことを思い出しました・ (2022年08月12日 (金) 20時52分)[21658]

鈴子 > 物静かな佇まいの男性が折る箸置きを想像しております。季語ののちちろ虫との取り合わせも良かと思いました。 (2022年08月16日 (火) 20時43分)[21681]

世話人 > 作品案内の時「折る」を「祈る」と間違いました。申し訳ありませんでした。 (2022年08月19日 (金) 15時58分)[21718]

榮一 > 器用が邪魔をしています。箸置き折る男で十分です。 (2022年08月19日 (金) 16時00分)[21719]

世話人 > 作者は和田柊子さんです。 (2022年08月20日 (土) 19時01分)[21737]
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投稿者:世話人 (2022年08月12日 (金) 17時53分)[21629]
11・秋凉し首に荷札のこけし便
    6点 洋子・孝子・宜子・眞佐子・鈴子・榮一・



義之 > こけしは結構大型のものがある。掲句から想像すると、こけしを裸で便に託しその荷札を首に巻き付けたと理解した。常識で考えてもあり得ぬ景と私は感じた。6点は私の想像力限界を超えている。皆様の書き込みに期待しています。 (2022年08月12日 (金) 19時40分)[21647]

月番 > うろ覚えですが、郵便の便箋封筒がわりには、いろいろなかたち、大きさがあると思います。絵手紙にも、普通のはがきの倍ぐらいのもありますしね。私は手ごろな大きさのこけしの首をあけると、手紙がはいるような、首にそれこそ送り状がついてる便をこけしの里で見た覚えと出した覚えも若いころにあった記憶があります。 (2022年08月12日 (金) 21時03分)[21659]

洋子 > 月番さんのお書きのようなものを思います。私も見たことがあるか、あるいは印刷物で見たのか、記憶があります。 (2022年08月13日 (土) 10時51分)[21662]

鈴子 > この夏初めての荷札付きのこけしを頂き嬉しさと可愛らしさに感動しました。居間の飾り棚にひっそりと治まっております。程よい大きさで見飽きる事はありません。 (2022年08月16日 (火) 20時31分)[21680]

眞佐子 > 以前に荷札付きのこけしを見た事がありました。鈴子さんいいですね。私の毎日見るのはこけしの楊枝入れです。 (2022年08月17日 (水) 21時57分)[21697]

義之 > 皆様の書き込みを参考にネットで調べてみたら、通信こけしというものが販売されているようだ。一個660円でこけしの底がネジ蓋になっており内部に手紙を入れることができる。郵便料は定型外で120円だそうだ。宛名等は句の通り首の荷札に記入する。 (2022年08月18日 (木) 09時13分)[21701]

孝子 > 義之さん。調べていただきありがとうございました。首でなく底でしたね。、思い出しました。 (2022年08月18日 (木) 09時20分)[21703]

宜子 > 「こけし」は、諸説あるのですが、漢字で「子消し」。昔、東北地方の飢饉のとき、産まれた子を流して、その供養に作ったのが「こけし」今は、観光用で色形、さまざまな、かわいいこけしが売られていて、この句のように郵便にまでなっているようです。季語の「秋涼し」が、北をイメージさせて、爽やかです。 (2022年08月18日 (木) 11時44分)[21705]

榮一 > 電報などでもドラエモンの電報がありました。手紙のこけし便があってもよさそうです。楽しそうなこけし便です。 (2022年08月19日 (金) 16時03分)[21720]

世話人 > 作者は伊藤保子さんです。 (2022年08月20日 (土) 19時02分)[21738]
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投稿者:世話人 (2022年08月12日 (金) 17時51分)[21628]
12・勝手口にいつも目の合う蜥蜴かな
    4点 柊子・加津子・宜子・眞佐子・


月番 > 蜥蜴夏の季語ですね。同じ蜥蜴がいつも同じところにいるのでしょうか。 (2022年08月12日 (金) 21時18分)[21660]

加津子 > 逃げ足の速い蜥蜴と目が合うとは、かなりの親密度で楽しい句です。 (2022年08月16日 (火) 13時59分)[21677]

柊子 > まるで私のことのようでいただきました。
今年は庭に結構な数の蜥蜴がいます。それらが逃げないので、庭先を掃きながら朝の挨拶が日課になっています。 (2022年08月17日 (水) 16時02分)[21691]

眞佐子 > 夕方草花や木に水やりをするとブロック塀の隙間から出てくる蜥蜴がいます。私を見るとすぐ逃げて終いますが毎日出てきます。目が合うが言えてると思いました。 (2022年08月17日 (水) 22時09分)[21698]

宜子 > 勝手口にいる蜥蜴っていいですね。「目が合う」ように感じている作者さん。蜥蜴との親密さが伝わります。明日も会えますように。 (2022年08月18日 (木) 11時50分)[21706]

榮一 > 「いつも」で日常的な光景ではなくなったように感じます。意図的な作者が感じられます。
(2022年08月19日 (金) 16時06分)[21721]

世話人 > 作者は鈴木美保子さんです。 (2022年08月20日 (土) 19時03分)[21739]
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投稿者:世話人 (2022年08月12日 (金) 17時50分)[21627]
13・草野球の夜間照明秋暑し
6点 美保子・洋子・加津子・宜子・剛・紫翠・


月番 > 一般人の野球人口もおおいそうですね、この会の人たちは大きな会のかたでしょうか。夜間照明の会場が使えるというのは、そういうことかといらぬ詮索をしてしまいます。 (2022年08月12日 (金) 21時25分)[21661]

洋子 > 夜間照明の会場が借りられるというのは、申し込んで抽選にあたったりして、利用してるんじゃないでしょうか。
私も「菜花句会」という主宰先生ご指導の句会の会場を借りに、4か月先の会場予約に、毎月、朝9時にいっています。もう10年以上続いています。
掲句は、まだ残暑厳しい折柄、広い球場で野球を楽しんでしている人たちの納涼感が伝わってきます。 (2022年08月13日 (土) 11時16分)[21665]

美保子 > 秋暑しですから立秋過ぎても残暑が厳しい頃、草野球も夜間照明のある球場を使えれば、熱中症も心配しなくていいですね。甲子園の試合を見ているうちに野球も少しわかるようになりました。楽しいですよね。 (2022年08月13日 (土) 21時23分)[21667]

紫翠 > 草野球のナイターに惹かれました。下五は工夫の余地がありそうに感じます。 (2022年08月14日 (日) 09時52分)[21670]

加津子 > 高校球児だった仲間の結束は固そうです。仕事後の試合、その後のビールも美味しそうです。 (2022年08月16日 (火) 14時13分)[21678]

> 「草」の付くスポーツは野球の外に相撲等もあるが、「草」は、名詞に付いて、本格的ではないもの」と文献に在った。アマチュア(素人)とでも取れば良いのだろう。夜間照明を点けて戸外でのスポーツを楽しむ。今は昔、私らは炎天下や厳しい残暑の日も軟式の野球を楽しんだ。そして大方はビールを吞んで住まいへと帰った。時代の変遷を思う。 (2022年08月18日 (木) 11時13分)[21704]

榮一 > 夜間照明ですからむしろ涼やかではないかと思いました。 (2022年08月19日 (金) 16時09分)[21722]

世話人 > 作者は松谷眞佐子さんです。 (2022年08月20日 (土) 19時04分)[21740]
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