玄鳥 定例句会

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11 千年の沼の鎮もり去年今年 投稿者:世話人 (2021年01月12日 (火) 14時26分)[18964]
5点 紫翠 孝子 鈴子 美保子 眞佐子


月番 > 月番が思い付く沼と云えば五色沼。千年は地球の生誕という観点からみれば一瞬にも満たない短い時間ですが、文学的には悠久のという感じでしょうか。去年今年がどの様に響くのか句評をお願いします。 (2021年01月12日 (火) 18時53分)[18991]

美保子 > 毎年のように書いているような気がしますが、去年今年という季語を使って句を作りたいと皆さんの句を懸命に見ています。掲句では千年、静かにその地にあるということでしょうか。なくてはならない存在と言う事でしょうか。 (2021年01月14日 (木) 22時28分)[19034]

千尋 > 千年というのと去年今年というのが同じベクトルではないかと思いました。気持ちの良い句ではありました。 (2021年01月15日 (金) 20時10分)[19047]

紫翠 > 「去年今年」が少し弱いように感じながら選をしました。 (2021年01月16日 (土) 11時17分)[19049]

鈴子 > 千年の沼の鎮もりで頂きました。沼の色沼の深さを想像しました。去年今年は私にとって難しい季語ですが使って見たい季語でもあります。 (2021年01月17日 (日) 15時55分)[19070]

眞佐子 > 月番さんと同じで五色沼が一番に浮かんできました。千年の沼の鎮もりで神々しさが感じられました。 (2021年01月17日 (日) 20時02分)[19072]

榮一 > 季語に意味が出て動くように感じました。 (2021年01月19日 (火) 07時26分)[19097]

世話人 > 作者は安田循子さんでした。 (2021年01月19日 (火) 16時50分)[19120]
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12 冬苺神社の裏の崖っ縁 投稿者:世話人 (2021年01月12日 (火) 14時25分)[18963]
4点 紫翠 循子 義之 主宰


月番 > 「冬苺」、情緒ある季語ですね。歳時記にはわざわざ冬に食する温室栽培の苺では無く山地に自生するものとあります。 (2021年01月12日 (火) 18時59分)[18992]

義之 > 「崖っ縁」について考えてみました。おそらく子供の頃の想い出。少しくらい危険な場所でも真っ赤な冬苺を摘みに行ったのでしょう。
(2021年01月13日 (水) 08時42分)[19003]

紫翠 > 一句一章でも二句一章でも鑑賞できるようです。上五と中七下五の取り合わせで選をした。「崖っ縁」に神社がつくことで「崖っ縁」がソフトになり「冬苺」との間に不思議なイメージが広がる。奥行きのある作品と思います。
(2021年01月16日 (土) 11時09分)[19048]

杏花 > きっと野イチゴでしようね
私も野イチゴを積みに子供の頃
よく出かけました
酸っぱい味がします
懐かしいですね
少々の危険など
忘れ必死でした食料フナンな子供の頃の思い出です

(2021年01月16日 (土) 14時53分)[19054]

循子 > 大和の古い神社は裏へ回れば崖っ縁で、いわれのある小さな滝がちょろちょろと流れていたりする。可愛い冬苺。
紫翠さんが鑑賞なさったとおりと思います。 (2021年01月16日 (土) 16時50分)[19059]

義之 > 小学生の頃、恐る恐る蛇苺を摘んで齧ったこと、冬苺を見つけては、嬉々として収穫したことを思い出す。当時は俳句とは縁が無く、春夏秋冬を考えたことは無いが、懐かしい一句である。 (2021年01月18日 (月) 14時51分)[19083]

榮一 > 土地の狭いところの神社は山を切り開いたこんなところが多いです。滅多に人が行かない所に主人公の偶然見つけた冬苺の秘密の穴場があるのです。 (2021年01月19日 (火) 07時32分)[19098]

世話人 > 作者は松谷眞佐子さんでした。 (2021年01月19日 (火) 16時51分)[19121]
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13 ふるさとは空の広さと根深汁 投稿者:世話人 (2021年01月12日 (火) 14時24分)[18962]
12点 杏花 宜子 紫翠 洋子 循子 鈴子 美保子 保子 千尋 加津子 義之 眞佐子


月番 > 今月の最高得点句です。当たり前のことを当たり前に詠嘆している一句ですが、しみじみとした共感を呼ぶ一句です。根深汁が、良く効いているように思いました。 (2021年01月12日 (火) 19時02分)[18993]

杏花 > 私の
ふるさとは播州三木です
車にて
明石城は以外に近かったです
遠足
にてよく出かけました
連合会から
明石城下見嬉しかったです
根深汁子供の頃 父が
作ってくれました、懐かしくて頂きました




(2021年01月13日 (水) 17時06分)[19016]

紫翠 > 月番さんの書かれた通りと思います。そつ無く表現されている分、読み手の入るスキがないように感じます。 (2021年01月14日 (木) 11時39分)[19024]

美保子 > 本当にふるさとを表すのにその特産品とかではなく、空の広さと根深汁ですから、ふるさとに帰ればこその実感を詠まれていて、根深汁は特に宮崎でも両親の故郷、静岡でも使われないのではないかと思った時にこの方のふるさとなんだと思いました。 (2021年01月14日 (木) 21時54分)[19031]

加津子 > この句から昔の上野駅を思い出します。高崎の親戚に行くのに、24、番線ホームあたりから乗った記憶があります。大宮の電車区を過ぎると段々空が広がり関東平野の真中を北に進みます。明るい海の広がる湘南電車と違って子供ながらに寂しい感じがしたのを思い出した句でした。 (2021年01月16日 (土) 13時00分)[19051]

洋子 > 本当にシンプルに故郷の感じがあらわされています。
葱は関西の方はやわらかい青ネギが主ですが、関東のほうは白い根っこの部分が太く長く、これをもって根深というのだろうと思います。葱って白い所を食べるものとばかり思っていました。今では九条葱とか青いところがやわらかく長い青葱も大好きです。 (2021年01月16日 (土) 17時22分)[19061]

千尋 > わたしの故郷は住宅街でした。でももうマンションやスーパーなどができて空間が遮られがちです。むかしは平家が多かったしマンションやスーパーなどが無く畑や空き地がありました。
ですから、確かに空は広く感じてました。また冬は昨晩の鍋の残りの根深の入っているお味噌汁が多かったのを思い出しました。 (2021年01月16日 (土) 20時22分)[19063]

月番 > 根深が葱と知ったのは最近のことです。「言い得て妙」と感心したことを覚えています。 (2021年01月17日 (日) 11時59分)[19068]

眞佐子 > 車で10分も走れば実家に着きます。葱の産地も近くにあり子供の頃から大人達は根深と言っていましたので根深は今も違和感なく使っています。田舎に住んでいますので立山連峰と空の広さは感じられます。掲句の根深汁が良かったです。 (2021年01月17日 (日) 20時33分)[19073]

保子 > 心穏やかな作品で、深呼吸したくなりました。 (2021年01月17日 (日) 23時26分)[19075]

循子 > ふるさとというものを、ここまでさりげなく、単純に、しかも適格に中七下五で表現されると、恐れ入りました、と言うしかない。俳句の妙味。 (2021年01月18日 (月) 12時15分)[19079]

鈴子 > この句を作られた方のふるさと愛。こころの柔らかなお人と思います。
(2021年01月18日 (月) 19時06分)[19084]

榮一 > 根深汁など平凡感がよく出ています。また空の広さなど共感を呼ぶように言葉が使われています。ふるさとの魔法も俳句の不思議です。 (2021年01月19日 (火) 07時40分)[19099]

世話人 > 作者は石田剛さんでした。 (2021年01月19日 (火) 16時52分)[19122]

世話人 > 剛さん、来月は月番をお願いいたします。 (2021年01月19日 (火) 17時02分)[19127]
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14 新玉の年初は下駄を履く習ひ 投稿者:世話人 (2021年01月12日 (火) 14時23分)[18961]
2点 宜子 義之


月番 > 「あらたまの」は「年」にかかる枕詞。上五が無くとも意味は通じますが雅を感じられる雰囲気があります。 (2021年01月12日 (火) 19時17分)[18994]

宜子 > 年の初めは、いろいろなものを新しいものに代えたものでした。手ぬぐい(タオル)寝間着(パジャマ)お箸等々、下駄も新しくしたかも知れません。月番さんの書かれる通り、「新玉」の雰囲気で選びました。 (2021年01月12日 (火) 21時53分)[19000]

杏花 > 今どきの子供は下駄など履きませんね
履く習心惹かれますいが (2021年01月13日 (水) 17時23分)[19021]

加津子 > 元日は、白い割烹着を身に着けるのが私の習ひです。年の初めの決意です。 (2021年01月17日 (日) 16時07分)[19071]

榮一 > 毎年履いている下駄のようです。 (2021年01月19日 (火) 07時42分)[19100]

世話人 > 作者は岡部榮一主宰です。 (2021年01月19日 (火) 16時53分)[19123]
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15 消え去りしアメリカンドリーム冬の霧 投稿者:世話人 (2021年01月12日 (火) 14時22分)[18960]


月番 > 無点となりましたが、消え去ったものが何かという曖昧さが、敬遠された理由でしょうか。 (2021年01月12日 (火) 19時18分)[18995]

杏花 > アメリカンドリーム
は 永遠なり
消えはしない日本は敗戦したが
今は私達の心の中にきらめいている (2021年01月15日 (金) 17時54分)[19042]

榮一 > トランプのフェイクが災いしているようです。冬の霧は松本清張かヒチコックのようです。気分は分かりますが。 (2021年01月19日 (火) 07時46分)[19101]

世話人 > 作者は樋口進二さんでした。 (2021年01月19日 (火) 16時55分)[19124]
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16 退避口暗く在りけり初電車 投稿者:世話人 (2021年01月12日 (火) 14時19分)[18958]
1点 剛


月番 > 月番にとっては、難解句となりました。電車の退避口といえば、ホーム下の空間のことでしょうか。 (2021年01月12日 (火) 19時19分)[18996]

> 初電車と云っているので、地下鉄で出勤か初詣か。新幹線などのホームの下は列車のゴミなどを搬出する作業通路が設けてあり、あれも退避口の一種だろう。退避口、イコール非常口。過って何年も地下鉄で通勤した事もあり、暗闇の中を轟音で突き進む地下鉄の所々に、暗い穴を見かけた。ふと兆した災害や事故への不安、心の陰りだろうか。 (2021年01月14日 (木) 11時14分)[19023]

杏花 > 一番発車まだ暗い中
出かける様子
少し考えて
発電車手提げの中の電話鳴る
 *故郷への車中 (2021年01月15日 (金) 18時09分)[19043]

循子 > 私も剛氏の書き込まれた通りのことを感じ、頂こうかと思った句です。それぞれの心のありようで、初電車も翳りを持ってくる。まあ初電車とあれば翳りは御免被りたいとは思いますが。 (2021年01月16日 (土) 15時42分)[19055]

月番 > 大歳時記に「乗初」の傍題として「初電車」の季語が掲載されています。元旦の始発電車でないことに今更ながら気づかされました。 (2021年01月17日 (日) 12時10分)[19069]

榮一 > 初電車に違和感を覚えました。 (2021年01月19日 (火) 07時49分)[19102]

世話人 > 作者は伊藤保子さんでした。 (2021年01月19日 (火) 16時56分)[19125]
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令和3年初句会 投稿者:世話人 (2021年01月12日 (火) 13時27分)[18955]
準備いたします

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十二月定例句会 投稿者:世話人 MAIL (2020年12月12日 (土) 18時57分)[18825]
句会の皆様
 12月の投句選句が揃いましたので、句会を始めます。
今月の月番は宮本義之さんです。宜しくお願いします。
コロナ禍の収まりが、なかなか見えない年末ですが、
そのような時でも、HPでの句会で、
遠い地の仲間と交流が持てるのは、有り難いことと
思っています。
皆様の選評、鑑賞が勉強になります。書き込みお願いします。
                    世話人 宜子

   句 会  19日(土)まで
   作者発表 20日(日)


月番 > 少々遅くなって済みません。月番を仰せつかわった宮本義之です。よろしくお願いします。 (2020年12月13日 (日) 13時21分)[18833]

月番 > 句会も最終日となりました。書き込みよろしくお願いします。 (2020年12月19日 (土) 07時22分)[18916]

栄一 > 一年間お疲れ様でした。来年も宜しくお願いします。 (2020年12月19日 (土) 11時34分)[18934]

世話人 >  期日が来ましたので、作者発表しました。今月も主宰先生には全句に亘りご指導頂き、勉強になりました。月番をお務めくださいました義之さん、お疲れさまでした。コメントを入れてくださった皆様、有難うございました。これにて今年の句会を終わります。

 来年1月から世話人を交代いたします。若林千尋さんにお願いしました。よろしくお願い申し上げます。少しの間の世話人でしたが、なんとか次に繋げることができたようです。これもご参加くださった皆様のおかげと感謝しております。

 今年もあと十日あまりとなりました。振り返ればコロナ禍の1年でした。くる年はもう少し明るい話題が欲しいものです。
皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。宜子 (2020年12月20日 (日) 04時23分)[18952]

千尋
宜子さんありがとうございました。来年一月から世話人をさせていただくことになりました。どうぞ宜しくお願いいたします。
しばらくぶりなのでできるかどうか心配ですが、どうぞ皆さん暖かい目で見てくださることをお願いいたします。
良いお年をお迎えください。 (2020年12月21日 (月) 01時21分)[18953]
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1 鳥打帽の壁の遺影や畳替         投稿者:世話人 MAIL (2020年12月12日 (土) 18時45分)[18824]
 
 紫翠 義之 柊子 鈴子 千尋 (5点)


月番 > しっかりと映像が浮び上がる一句です。壁には、狩猟に関わった故人の記念品が、飾られているかもしれませんね。「畳替」がこの句にどのように響くのでしょうか。 (2020年12月13日 (日) 13時22分)[18834]

杏ぅ花 > 実家の和室の床の間に
先祖の方々の額縁タイプにて表示
されています
私も亡き夫を、、
仏間でも
畳替
されておられるのですね鳥打帽
が亡き人を
想う心使い謙虚ですね
私も
見習います。









(2020年12月14日 (月) 16時38分)[18852]

千尋 > 畳替をするために畳屋さんが来て家具を廊下に出して座敷の畳を全部持って行ってしまいます。そうすると部屋の中がガランとしてしまいます。そして鴨居の上の写真や絵などに目が行きます。
帽子を被られた遺影。よほど拘りがおありだったのでしょう。
「鳥」が無理なく使われていると思います。
もう畳の無い生活になってずいぶん長くなりました。 (2020年12月14日 (月) 23時33分)[18855]

月番 > 「畳替」に納得です。 (2020年12月15日 (火) 00時59分)[18857]

紫翠 > 物に語らせる俳句の利点を活かした作者の感性に脱帽です。 (2020年12月15日 (火) 11時02分)[18859]

月番 > 紫翠様の「物に語らせる俳句の利点」の書込は、含蓄のある言葉で感動しました。 (2020年12月17日 (木) 02時07分)[18884]

柊子 > 学生の頃から私の大掃除は、真っ白なタオルで祖母と妹の遺影を拭うことから始まりました。
この一年の出来事、私のとった行動…反省と感謝する時間でした。
この遺影はご主人と思われますが、まだ亡くされてから月日がそう経っていない気がします。
新しい畳の香りの中、恙なく年が暮れていくことに感謝なさっている景が浮かびました。 (2020年12月17日 (木) 16時36分)[18890]

栄一 > 悪くない句です。鳥打帽の遺影で過っての人物を想像させます。畳替えの時に長押に掛かっている写真が目に付くのも納得です。 (2020年12月19日 (土) 09時39分)[18917]

世話人 > 作者は樋口進二さんです。 (2020年12月20日 (日) 03時45分)[18935]
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2 一人暮らしに慣れて親しや鳥渡る 投稿者:世話人 MAIL (2020年12月12日 (土) 18時43分)[18823]

杏花 直 進二 真佐子 保子 (5点)


杏花 > 夫亡き後の私の心情の
を表現されて
いるようでウルウルきました
勤める娘との暮らしですが
殆ど一人暮らしのようなものです
心奪われる句です
鳥渡るがいいですね!
(2020年12月13日 (日) 12時14分)[18826]

月番 > 杏花さん、早速の書込ありがとうございます。月番には「親しや」の意味するところが、良く分かりませんでした。 (2020年12月13日 (日) 13時25分)[18835]

千尋 > 馴染んだということでしょうか。 (2020年12月15日 (火) 20時05分)[18861]

眞佐子 > 私も馴染んだと解釈させていただきました。鳥渡るの季語が良かったです。 (2020年12月16日 (水) 15時08分)[18870]

宜子 > 「鳥渡る」は秋の季語ですね。 (2020年12月16日 (水) 21時31分)[18875]

> 私の次男は大阪で飲食店をしています。三男は東京で、不動産会社の管理をしています。どちらも、コロナの多い所で心配ですが、二人とも一人暮らしで、頑張つて、います。私と妻と交代で、携帯電話で話をするととても、喜んでいます。 (2020年12月16日 (水) 22時08分)[18880]

樋口進二 >  お一人暮らしの寂しい時期を力強く乗りきられ、今はすっかり日々を楽しんでおられる。鳥の渡りを幾度仰ぎ見たことだろうかなあと振り返る。ご指摘の通り、当季語は11月まででしょうが、「ああそうだったわね。」と、頼もしくなのでしょうか。 (2020年12月17日 (木) 19時06分)[18894]

杏花 > 一人暮らし 時間を好きなように
使えます、長いようで
短い一日です亡き夫、私は一人っ子
好きなように一日を過ごしています
明日の句会
コロナ対策出席の方々が
心配です。

















(2020年12月18日 (金) 16時06分)[18908]

保子 > 鳥渡る 作者承知の上での季語と思いました。慣れて親しや に柔らかく沿っている感じがしました。 (2020年12月18日 (金) 19時16分)[18912]

栄一 > 親しいが重複のように感じられた。 (2020年12月19日 (土) 09時44分)[18918]

世話人 > 作者は石田剛さんです (2020年12月20日 (日) 03時46分)[18936]
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3 冬の鵙スクールゾーンに飛ぶ帽子 投稿者:世話人 MAIL (2020年12月12日 (土) 18時42分)[18822]

杏花 加津子 直 進二 保子 (5点)


杏花 > 我が家の隣は谷上小学校
情景が そのままです
通学路を目の前にしてはしゃぐ子供たち
我が子もそうでした
過ぎた日々を懐かしく思い出しています

(2020年12月13日 (日) 12時20分)[18827]

月番 > 誰の帽子が風に飛んだのでしょうか。通学する児童たちが、帽子が飛ばぬよう頭を押さえる景が見えて来るようですね。 (2020年12月13日 (日) 13時27分)[18836]

杏花 > そうです
帽子が飛ばないように
頭抑えるのですね
よく見ておられますね
帽子より
小さい手で
抑える
しぐさはとても
可愛いです
今どきの
子供は
ちゃんとお早うございます
と言ってくれますよ!

(2020年12月16日 (水) 21時16分)[18874]

加津子 > 木枯らしの中の子供たち、飛ばされないように帽子を押さえたり、転がっていく帽子の景が見えました。 (2020年12月17日 (木) 09時28分)[18888]

進 二 >  飛ばされた帽子は、スクールゾーンを見守るおじさんのものなのか、児童たちのものなのか。何れにせよ、冬鵙は、けたたましい。季語の選択として当を得ているように思います。 (2020年12月17日 (木) 19時16分)[18895]

栄一 > 景がよく見えるように書かれています。山裾の学校ですね。冬の鵙は少し違和感が残ります。

(2020年12月19日 (土) 09時49分)[18919]

世話人 > 作者は松谷眞佐子さんです (2020年12月20日 (日) 03時48分)[18937]
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4 白鳥来白に真白の混ざりけり  投稿者:世話人 MAIL (2020年12月12日 (土) 18時40分)[18821]

  美保子 (1点)


月番 > 一口に白と云っても多様な色合いの白があります。 (2020年12月13日 (日) 13時28分)[18837]

美保子 > 鹿児島の出水に毎年白鳥が飛来してきます。若い時に二度ほど、一度は父も一緒だったと思いますが、見に行きました。鹿児島では中々雪の中にとは行かないでしょうが、掲句では雪の降る凍った池に飛来してきた白鳥を詠んだものだと思いました。俳句の七句も苦戦しているのに、色鉛筆画を始めて、白の難しさを痛感しています。雪の中でも白鳥の存在感を示す好きな句でした。 (2020年12月14日 (月) 17時23分)[18853]

月番 > 雪景色の中の白鳥も納得ですね。 (2020年12月15日 (火) 01時08分)[18858]

栄一 > 白鳥は湖沼で越冬します。白が雪のこととすれば湖で泳ぐ白鳥に雪が降っている光景か、もっとも陸に上がることもあり積もった雪の上にいることも考えられが。白のリズムは悪くないとおもいます。
(2020年12月19日 (土) 09時59分)[18920]

世話人 > 作者は山内宜子です (2020年12月20日 (日) 03時49分)[18938]
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5 解体の震え木守柿に烏 投稿者:世話人 MAIL (2020年12月12日 (土) 18時39分)[18820]



月番 > 難解でしかも破調。単に、烏が最後の一個の柿を啄んでいるだけの景なのだろうか。 (2020年12月13日 (日) 13時29分)[18838]

杏花 > 無点句ですが何故か心悲しい
近くの民家が壊されマンションに
残された
木守柿に鳥が止まっている景
良く
見ておられますね
私頂きます。





(2020年12月16日 (水) 21時53分)[18878]

栄一 > 句またがりの句です。解体の震えが何を言っているのかが掴みにくい。すなわち作者の言わんとするイメージが伝わってこないように思う。 (2020年12月19日 (土) 10時03分)[18921]

世話人 > 作者は伊藤保子さんです (2020年12月20日 (日) 03時50分)[18939]
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6 冬日影六道辻の石鳥居 投稿者:世話人 MAIL (2020年12月12日 (土) 18時38分)[18819]

紫翠 洋子 義之 孝子 主宰 (6点)


月番 > 「六道辻」は京都の六道の辻だろう。ネットで調べたら他県にもあるようだ。 (2020年12月13日 (日) 13時30分)[18839]

洋子 > 冬至前の一番短日の時に、鳥居が長々と影を引いている景がよく見えていただきました。 (2020年12月16日 (水) 09時20分)[18863]

紫翠 > 簡潔な表現で内容が凝縮され読者の想像力を喚起している。 (2020年12月16日 (水) 11時21分)[18867]

孝子 > 六道辻はいろいろあるとおもいますが、魅力的な素材です。石の鳥居も冬日影も魅力的に想像
が膨らみます (2020年12月18日 (金) 10時44分)[18903]

栄一 > 奈良にも六道の辻があったと記憶する。具象的で映像がすぐに浮かぶ。映像が浮かんで言葉の持つ陰影に含蓄がある。単純に読めば単純な景である。
(2020年12月19日 (土) 10時10分)[18922]

世話人 > 作者は石田加津子さんです (2020年12月20日 (日) 03時51分)[18940]
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7 利家の寝返り余呉の浮寝鳥        投稿者:世話人 MAIL (2020年12月12日 (土) 18時37分)[18818]

加津子 孝子 真佐子 剛 宜子 千尋 主宰 (8点)


月番 > 何年前だろうか、余呉湖湖畔の国民宿舎に泊り、北琵琶湖周辺への吟行会が催されたことを懐かしく思い出しました。 (2020年12月13日 (日) 13時37分)[18840]

杏花 > 私も行きました
山を登り頂上からの琵琶湖
美しかったね
土肥先生 千尋先生のお力添え
有難うございました
いい思い出です
       杏花





(2020年12月14日 (月) 15時48分)[18851]

加津子 > 11月に湖北の旅をしました。あいにく時雨れて浅井の里で引き返し余呉まで行きつけませんでした。でも、琵琶湖の浮寝鳥印象的でした。この時期の湖北の天気は、弁当を忘れても傘忘れるなと言い伝えがあるそうです。 (2020年12月16日 (水) 14時11分)[18868]

眞佐子 > 余呉湖の国民宿舎懐かしく思い出しました。利家の寝返りと余呉湖の浮寝鳥が上手く付いていると思います。 (2020年12月16日 (水) 15時15分)[18871]

千尋 > この玄鳥のホームページの掲示板にその吟行のときの写真が残っています。賤ヶ岳の山頂での写真です。背景に余呉湖が見えています。時間のある方は見てください。 (2020年12月16日 (水) 15時58分)[18872]

千尋 > 賤ヶ岳の戦いは柴田勝家を前田利家が裏切ったことで羽柴秀吉が勝利を得たようです。
その戦場になった余呉湖畔は死者で溢れ、湖はその血で真っ赤に染まったと、余呉湖畔の案内板にあったのを思い出しました。
浮寝鳥には知らぬことです。 (2020年12月16日 (水) 16時17分)[18873]

月番 > 千尋様、掲示板に写真の件、ありがとうございます。因みに国民宿舎余呉湖荘は老朽化の為、平成26年に閉館したようです。 (2020年12月17日 (木) 01時49分)[18883]

孝子 > 水上勉の小説で余呉の湖を知って昔訪れたことがあります。そこの浮き寝鳥に利家を配置したのはすばらしいと思いました。 (2020年12月18日 (金) 10時49分)[18904]

栄一 > 秀吉と勝家の賤が岳の合戦です。利家は上司と友達の間で揺れ動きます。戦いの前に利家は陣を引きました。寝返りとまでは言えませんが戦力を失ったことには変わりはなく勝家は敗北します。もう一つの天下分け目のたたかいでした。浮寝鳥が象徴的に響きます。 (2020年12月19日 (土) 10時41分)[18924]

世話人 > 作者は宮本義之さんです。 (2020年12月20日 (日) 03時53分)[18941]

杏花 > 義之様
思い出になる俳句
有難うございました
土肥顧問先生指導
梟会
からの吟行参加された方々
懐かしいです
土肥顧問先生
は俳句は吟行会
からのと随分
出かけました
先生
有難うございました。


(2021年01月05日 (火) 13時38分)[18954]
名前

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8 冬木立射撃仲間の鳥打帽        投稿者:世話人 MAIL (2020年12月12日 (土) 18時35分)[18817]

杏花 (1点)


杏花 > 最近見られないこうけいですが
先日神戸谷上駅にて
数名の射撃グループを見かけました
我が家の坂道をのぼり山奥へ
行けます
この時期北神急行谷上で観られる光景です
鳥打帽帽子が親近感を表現されていると思いました。
(2020年12月13日 (日) 12時32分)[18828]

月番 > 杏花さんありがとうございます。カモ猟を楽しむ一行でしょうか。 (2020年12月13日 (日) 13時39分)[18841]

栄一 > 射撃仲間で鳥打帽は平凡です。
(2020年12月19日 (土) 10時42分)[18925]

世話人 > 作者は久野孝子さんです (2020年12月20日 (日) 03時54分)[18942]
名前

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9 一本松鷲ゆうゆうときて閑か  投稿者:世話人 MAIL (2020年12月12日 (土) 18時34分)[18816]

直  (1点)


杏花 > 一本松は寂しいですね
故郷の山に三本松というやまがあります
今もあるかな?
子どもの頃山遊び良くしたものです
現代っ子はゲームに夢中ですよね
孫も、、、一本松元気出して、、
とエール送ります。 (2020年12月13日 (日) 13時09分)[18831]

月番 > 大きな景が見えます。 (2020年12月13日 (日) 13時39分)[18842]

> 故郷の下関に一本松と言う釣り場が、あります。よく遊びました。懐かしくて頂きました。 (2020年12月15日 (火) 12時08分)[18860]

千尋 > 季語は?気になります。 (2020年12月16日 (水) 22時08分)[18881]

月番 > 「鷲」の俳句に初めて出会いましたが大歳時記(冬)には30句以上の例句があり少し驚きました。 (2020年12月17日 (木) 02時27分)[18885]

栄一 > 鷲は大型で平地ではめったに姿を見ない鳥です。ほとんどは大陸から渡って来る冬鳥のようです。
句から想像で来ませんでした。
(2020年12月19日 (土) 10時52分)[18926]

世話人 > 作者は和田柊子さんです。 (2020年12月20日 (日) 03時55分)[18943]
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10 エンターキーで終へる買物寒苦鳥 投稿者:世話人 MAIL (2020年12月12日 (土) 18時32分)[18815]

洋子 美保子 加津子 剛 主宰  (6点)


月番 > 「寒苦鳥」とは「仏教の教えに出てくる架空の鳥、怠けて悟りの道を求めない人間にたとえる」とあります。今日一日の支出をパソコンの家計簿に入力し、無駄や贅沢を反省するが、翌日はまた欲しいものをどっさりと買ってしまう繰返し。 (2020年12月13日 (日) 13時41分)[18843]

美保子 > 生協の宅配は食料だけでなく、日用品や衣類もあるので、余計なものも買ってしまう事もありますが。それよりもギフト類はほとんど、通販に頼っていますので、注文完了のキーを押す時に少し胸が痛みます。通帳の残高が頭をよぎります。そんな気持ちを詠んで下さっているようでした。 (2020年12月14日 (月) 17時30分)[18854]

月番 > 美保子さんありがとうございます。ネットショッピングとは全く縁のない私には、「エンターキーで終へる買物」の意味が分かっていませんでした。 (2020年12月15日 (火) 00時56分)[18856]

洋子 > この頃はネットで何でもできる時代です。買い物もネットで注文したほうが早いとか安いとかで、利用する人が多いようです。ましてやコロナで、不要不急の外出はやめるように勧告されている日々、、、。ネット注文も致し方がないようですが、自嘲気味に寒苦鳥を配合したのが面白いと思いました。 (2020年12月16日 (水) 09時28分)[18864]

加津子 > 季語の「寒苦鳥」初めて知りました。パソコンの操作をしていると
エンターキーは少し覚悟がいります。その感覚が季語とあっているなと思いました。 (2020年12月17日 (木) 09時25分)[18887]

栄一 > 珍しい季語を使っています。最近の情勢から買い物はパソコンですることが多いようです。衣服など現物を手に取って試着して選んだものですが若者はそんな面倒は避ける傾向です。キャンセルが容易くできるからだそうです。思い切った気持ちが寒苦鳥によく出ています。高齢者は時代についてゆくのは至難です。 (2020年12月19日 (土) 10時58分)[18927]

世話人 > 作者は若林千尋さんです。 (2020年12月20日 (日) 03時57分)[18944]
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11 湘南の海平らかに冬鴎      投稿者:世話人 MAIL (2020年12月12日 (土) 18時31分)[18814]

紫翠 杏花 洋子 柊子 直 真佐子 剛 (7点)


杏花 > 東京の長男宅へよく出かけた頃
湘南浜辺でかけました
冬鷗が景を引き立てていますね
作者 いかれたことがあり思い出に浸って
おられるのでしようね
今の季に似合う光景ですね
自然光景から句を作るのは
簡単そうで選択が難しいと思いますが
素直な句になっていると思います (2020年12月13日 (日) 12時41分)[18829]

月番 > 穏やかな冬の湘南海岸の心癒される景です。 (2020年12月13日 (日) 13時42分)[18844]

洋子 > 月番さんがお書きのように本当に、心癒される穏やかな光景です。早くコロナも収束して、こういう風景の中に憩いたいものです。 (2020年12月16日 (水) 09時30分)[18865]

柊子 > 暗く荒々しい日本海側に比べ、明るさのある太平洋沿岸、それも湘南の穏やかさを平らとの表現に惹かれました。 (2020年12月18日 (金) 16時44分)[18909]

紫翠 > 湘南の海のイメージを巧みに一句にまとめた作品と思います
(2020年12月18日 (金) 17時24分)[18911]

眞佐子 > コロナで外出もままならぬこの頃です。掲句の湘南の海の光景に癒やされました。 (2020年12月18日 (金) 23時22分)[18915]

栄一 > 景にまぎれのない句です。サーファーのメッカも海が静かであれば乗り出しません。少し既視感を覚えます。 (2020年12月19日 (土) 11時02分)[18928]

世話人 > 作者は太田鈴子さんです。 (2020年12月20日 (日) 03時58分)[18945]
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12 ベランダの手すりの糞や冬の鳥  投稿者:世話人 MAIL (2020年12月12日 (土) 18時27分)[18813]
鈴子 主宰 (3点)


杏花 > 神戸北区 震災後住宅ラッシュ
以前の光景を思います
手すりの糞が生活感あるとおもいます
こんな事もう無くなる今寂しいですね
(2020年12月13日 (日) 13時15分)[18832]

月番 > 夏と冬の季語の重なり、焦点は鳥の糞、ユニークな現代俳句です。 (2020年12月13日 (日) 13時43分)[18845]

鈴子 > 月番さんのご指摘の通りです。ベランダが夏の季語という事が私の頭の中から抜け落ちていたのです。日常を詠まれた句は私自身も見る光景です。 (2020年12月17日 (木) 20時53分)[18898]

千尋 > マンションのベランダは季語ではないでしょう。マンションのベランダに鳩が巣を作って困ることがあるようです。
うちのマンションでもベランダの隅に巣を見つけて片付けようとしたら卵があって慌ててかたづけるのを辞め巣立つまで待つという話を聞いたことがあります。 (2020年12月18日 (金) 00時19分)[18902]

孝子 > ベランダが夏の季語と知らずに月番さんの評に不思議とおもっていたことが情けないです、575なのですからとりあえずでもすぐに調べたら一発わかったことでしたのに。違うという思い込みを今後は調べるにしたいです。 (2020年12月18日 (金) 10時54分)[18905]

栄一 > ベランダが夏の季語とされたのは洋風建築が盛んになり始めたことからです。バルコニーやテラスとベランダがそれにあたります。現代のマンションのベランダはその当時のものと趣も用途も違うように思います。マンションのベランダは夏の季語と言うより冬の日向の感じです。手すりの糞(くそ・まり)が印象的で面白いです。季違いは感じませんでした。
(2020年12月19日 (土) 11時11分)[18929]

世話人 > 作者は森内洋子さんです。 (2020年12月20日 (日) 03時59分)[18946]
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13 氷河期をへて白鳥の声にごる 投稿者:世話人 MAIL (2020年12月12日 (土) 18時25分)[18812]

柊子 孝子 宜子 (3点) 


月番 > 月番にはお手上げの難解句でした。 (2020年12月13日 (日) 13時44分)[18846]

宜子 > 白鳥の高い鳴き声、それは氷河期からずっと変わらぬもの。それでも、その鳴き声もさすがに濁りが見えて。作者はきっと、白鳥の声に悠久の時を感じているのではないかと。ふっと不安を覚えながら。「にごる」に万感の思いがあるようです。 (2020年12月16日 (水) 21時41分)[18876]

柊子 > 先月、岩手を旅しました。盛岡の街歩きを楽しんでいる時、ふと見上げた空に白鳥がVの字になって飛んでいきました。絵のような飛来を見たのは初めてで一人で感動していました。(無関心な連合いに不満!)
震災後に飛来した時には、空からどんな思いで見ていたのだろう。目的地とは違う水辺にたどり着いた白鳥の声は?
まだまだ旅の余韻の中です。 (2020年12月18日 (金) 17時05分)[18910]

千尋 > ええ〜❗先月に旅行に行かれたのですかー。それはそれは勇気のある行動でしたね〜
氷河期、氷河時代?氷期?の前に鳥類がいたのかな?なんてことが気になり句に入って行けませんでした。
今は氷河期はまた別な意味に使われているようです。 (2020年12月18日 (金) 20時43分)[18914]

栄一 > 難しくて手が出ませんでした。 (2020年12月19日 (土) 11時13分)[18930]

世話人 > 作者は小川紫翠さんです。 (2020年12月20日 (日) 04時01分)[18947]
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14 時雨るるや古き都の鳥瞰図 投稿者:世話人 MAIL (2020年12月12日 (土) 18時23分)[18811]

紫翠 義之 鈴子 孝子 進二 保子 剛 
宜子 千尋 (9点)


月番 > 鳥瞰図は見ていて心が躍る風合いがあります。現代はドローンの世の中、テレビの映像で手軽に鳥瞰図的な動画を楽しめるようになりました。 (2020年12月13日 (日) 13時46分)[18848]

宜子 > 「洛中洛外図」とか「合戦図屏風」を思いました。「古き都」ですので、やはり京都でしょうか。鳥瞰図をみるにはゆっくりとした時間が欲しいもの。外は時雨の薄暗さ、屏風を前にひとつひとつ絵解きをするように眺めているのは、なんという贅沢な時間でしょう。 (2020年12月16日 (水) 21時52分)[18877]

月番 > 私も一読したとき浮かび上がった映像は「洛中洛外図屏風」でした。 (2020年12月17日 (木) 02時35分)[18886]

紫翠 > 中七と下五でたっぷり歴史にしたれます。「時雨」が絶妙な役割をはたしているように思います。 (2020年12月17日 (木) 10時41分)[18889]

孝子 > 兼題を見たとき、即おもったのは鳥瞰図でした。でも結局作品になりませんでした。この句に敬意をかんじます。 (2020年12月18日 (金) 10時59分)[18906]

鈴子 > 鳥瞰図ネットで初めて目にしました。時雨るるや古き都のしっとりとした風情に惹かれ選をしました。 (2020年12月19日 (土) 10時21分)[18923]

世話人 > 作者は主宰先生です。 (2020年12月20日 (日) 04時02分)[18948]
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15 やはらかく水押してゆく鴨の胸  投稿者:世話人 MAIL (2020年12月12日 (土) 18時21分)[18810]

洋子 義之 美保子 鈴子 加津子 進二 真佐子 
保子 宜子 千尋(10点)


月番 > 水面の鴨たちは見ていて見飽きることがありませんね。まさに掲句の通りの生態です。 (2020年12月13日 (日) 13時45分)[18847]

美保子 > 上五も中七も下五も言葉がやさしくて、最後、鴨の群ではなくて鴨の胸である所が丸い鴨の胸を強調していて素敵だと思いました。 (2020年12月15日 (火) 23時42分)[18862]

洋子 > 美保子さんのおっしゃるとおりです。このコロナの暗く恐ろしい時代にほっと心の安らぐ景です。 (2020年12月16日 (水) 09時33分)[18866]

加津子 > 私も「鴨の胸」に景が浮かびました。 (2020年12月16日 (水) 14時14分)[18869]

宜子 > やはりこの句の眼目は「鴨の胸」ではないでしょうか。水に泳ぐ鴨を詠んだ句は何句もあると思いますが「胸」まで書いたところで、その胸毛の柔らかさが最後に残ります。十七音を最後まで力を抜かずに書ききった感がありました。気持ちの良い句と思います。 (2020年12月16日 (水) 22時00分)[18879]

月番 > 宜子さん、しっかりとコメントして頂きありがとうございます。まるで女性美を描く、著名画家の芸術作品を見ているかのごとくです。 (2020年12月17日 (木) 18時17分)[18893]

進 二 >  私は上五中七の措辞に引かれました。眼に浮かびますね。 (2020年12月17日 (木) 19時33分)[18896]

眞佐子 > 宜子さんに同感です。鴨の胸毛の柔らかさを上手に読まれた句だと思いました。

(2020年12月17日 (木) 21時11分)[18899]

合鈴子 > 情景がはっきりと見えて来て気持ちの和む句と思いました。「やはらかく水押してゆく」それが鴨の胸と表現された作者の方の感性の賜物と思います。 (2020年12月17日 (木) 21時16分)[18900]

鈴子 > すみません、眞佐子さんの書き込みと色が重なりました。 (2020年12月17日 (木) 21時24分)[18901]

保子 > 心和む作品。水の眩しさも感じます。 (2020年12月18日 (金) 19時22分)[18913]

栄一 > 兼題が鳥で鴨も鳥ですが迷いました。鳥類ならばすべていいのかどうかです。出題をよく読んでいなかったので何とも言えません。この句は取ろうと思いましたが鴨が引っ掛かりました。悪くない句です。
(2020年12月19日 (土) 11時20分)[18931]

世話人 > 作者は村上直さんです。今月の最高点を得られましたので、来月の月番をお願いします。 (2020年12月20日 (日) 04時04分)[18949]
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16 美しき女怒れば冬の鳥        投稿者:世話人 (2020年12月12日 (土) 17時45分)[18809]

  柊子 美保子  (2点)


月番 > 分かりそうで分からない、採られた方、宜しく。 (2020年12月13日 (日) 13時47分)[18849]

柊子 > 冬の鳥は他の季節の鳥に比べてほとんど鳴く声を聞きません。私自身が本気で怒った時は黙りこんでしまうタイプなので、美しいはともかく、妙に納得してしまい頂きました。 (2020年12月17日 (木) 17時12分)[18891]

月番 > 小説や映画等、男女の関係は永遠なるテーマで、私の最も愛する文学・詩歌の世界です。深刻な関係の男と女、柊子さんの書き込みで、雷鳴のごとく共感いたしました。「美女の沈黙程、恐ろしきもの無かれ」 (2020年12月17日 (木) 18時10分)[18892]

美保子 > 冬の鳥は寒禽とも言うと歳時記に載っています。禽と言う言葉は何か、荒々しさを含んだ言葉として使われると思っていましたが、柊子様の書かれた通りではないかと言う気がしてきました。友人にも、けんかしたら、一週間でも口をきかないという人がいて、次の日の朝には忘れてしまう夫に怒っても仕方ないと、でも、この句は黙ってしまう、女の方ですね。
(2020年12月17日 (木) 20時30分)[18897]

栄一 > 寒禽です。冬に民家に下りて来る代表格は鵯やメジロですが野山の盛んな時ではメジロは夏で鵯は秋となっています。鵯の甲高い声が聞こえてきそうですがそれではあまりだと敬遠しました。 (2020年12月19日 (土) 11時28分)[18932]

世話人 > 作者は枡室杏花さんです。 (2020年12月20日 (日) 04時06分)[18950]
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17 鳥渡る霧島山に別れ告げ 投稿者:世話人 (2020年12月12日 (土) 17時43分)[18808]

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杏花 > 霧島山に行かれたのでしようね
私も夫と出かけたことがあります
噴火跡にて山上迄行けず
ふもから眺めていました
濛々と湧き出る煙
懐かしくおもいますが
鳥渡るはどうでしようね
私なら鳥渡る霧島山のふもとなり (2020年12月13日 (日) 12時52分)[18830]

月番 > 霧島山は宮崎県と鹿児島県の県境にまたがる霧島山系の火山群、冬を前に日本から去り南方に渡っていく鳥たちがいる。「鳥渡る」は秋の季語。敬遠された方の一つの理由かも。 (2020年12月13日 (日) 13時51分)[18850]

孝子 > 季語を大事にしたいと思っているので秋の季語鳥渡るだけでもう選からはずれています。やはり十二月に秋の季語は無理だと思います。 (2020年12月18日 (金) 11時04分)[18907]

栄一 > 鷹の渡りかと思いましたが季節が違うように感じてやめました。燕のように南の鳥が南へ帰ることも考えましたが鳥の名が浮かんできませんでした。 (2020年12月19日 (土) 11時33分)[18933]

世話人 > 作者は鈴木美保子さんです。 (2020年12月20日 (日) 04時07分)[18951]
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十二月定例句会 投稿者:世話人 (2020年12月12日 (土) 17時41分)[18807]

  句会準備中 m(_ _)m

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十一月定例句会 投稿者:世話人 (2020年11月12日 (木) 22時35分)[18659]
句会の皆様
  11月は気候もよく、紅葉見物など旅行の季節ですが、
 今年はやはり今ひとつ盛り上がらないようです。
 できる範囲で楽しむしか無いのでしょう。
 句会の準備ができました。今月は石田加津子さんが
 月番を務めてくださいます。よろしくお願いします。
                世話人 宜子

   句会  13日〜19日  作者発表 20日

             


加津子 > おはようございます。皆様よろしくお願いいたします。村の緊急事項で朝から自転車で飛び回っています。午後には、落ち着きそうです。すみません。
(2020年11月13日 (金) 09時20分)[18660]

月番 > 主宰先生ありがとうございました。
宜子様ありがとうございました。皆様のご協力ありがとうございました。 (2020年11月19日 (木) 22時52分)[18779]

世話人 > 期日が来ましたので、作者を発表しました。主宰先生はじめご参加の皆様、熱いコメントを頂き、感謝申し上げます。おかげさまで今月も無事、幕を下ろすことができました。コロナ禍がなかなか収まりませんが、来月も揃ってこの句会でお会いしましょう。有難うございました。宜子 (2020年11月20日 (金) 02時56分)[18797]

故・紀平節子の兄 > 世話人(山内宜子様) 月番(石田加津子様)、突然の割り込み投稿の失礼をお許しください。
私、故・紀平節子の兄の勲と申します。
玄鳥俳句会のみなさまへお伝えしておきたく下記のページに掲載させていただきました。

玄鳥HPの特集ページ内のお知らせ 「玄鳥俳句会のみなさまへ」 をご一読いただけたら幸いに存じます。 (2020年11月20日 (金) 06時12分)[18800]

山内宜子 > 紀平様
玄鳥HPへの投稿、有難うございます。
早速、特集ページ拝読し、節子さんのご遺影にお参りさせていただきました。
ネット句会では、お兄様、節子様には、本当にお世話になりました。お兄様にはこのあともお世話くださる由、有り難いことと思っています。宜しくお願い申し上げます。

(2020年11月20日 (金) 07時45分)[18801]

石田加津子 > ご家族のこころの籠ったお見送り、綺麗な節子様でした。
心よりご冥福をお祈りいたします。 (2020年11月20日 (金) 15時49分)[18802]

鈴木美保子 > どちらにお悔やみの言葉を伝えればいいのかと思っておりました。ネット句会は節子様はお仕事を続けられながら、お世話をして下さっていることは聞いておりましたが、お兄様までお手伝いして下さっていたのですね。ありがとうございます。心より節子様のご冥福をお祈りいたします。 (2020年11月23日 (月) 20時09分)[18803]

杏花 > 宜子様
心配おかけしました
再度入会よろしくね
やはり寂しいです
ゆっくりと頑張つて見ます
支部の雑用も明日も会館へ申込みに出かけます
宜しくお願い致します。 (2020年11月26日 (木) 20時23分)[18804]
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1 一戸建の大きチラシや冬薔薇  投稿者:世話人 (2020年11月12日 (木) 22時26分)[18658]
洋子  (1点)


月番 > チラシを見ている作者の庭には冬薔薇が咲いているのでしょうか。 (2020年11月13日 (金) 11時52分)[18662]

洋子 > 一戸建ての家の大きなチラシは、やはり羨ましい思いでながめます。新築でしょうか。それとも売りに出されたのでしょうか。
売りに出されたのだとしたら、冬薔薇が少し寂しげにひびきます。新築だったら、冬の薔薇でも薔薇は薔薇ですから、豪華な感じに響きます。どっちだろうと思いながらいただきました。 (2020年11月16日 (月) 14時25分)[18710]

月番 > 冬の薔薇は、寂しげですが凛としています。皆様の読みもお聞かせください。 (2020年11月17日 (火) 09時37分)[18733]

栄一 > 少し内容が瑣末すぎるようです。住宅の折込み広告は日常的に入ってきます。特別感はないですね。 (2020年11月19日 (木) 14時12分)[18761]

世話人 > 作者は伊藤保子さんです (2020年11月20日 (金) 02時24分)[18780]
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2 禰宜の掃く箒の音や石蕗の花  投稿者:世話人 (2020年11月12日 (木) 22時24分)[18657]
孝子 紫翠 洋子 保子 鈴子 真佐子 千尋 (7点)


月番 > 少し丁寧な感じがしますが、取られた方お願いします。 (2020年11月13日 (金) 11時53分)[18663]

千尋 > 丁寧ってほんとうですね。揃いすぎでしょうか。でも、破綻のない句だ安心して読ませていただきました。 (2020年11月15日 (日) 01時59分)[18684]

月番 > 穏やかな景色ですね。 (2020年11月15日 (日) 11時31分)[18694]

洋子 > 景がよく見え、石蕗の花の鮮やかな黄色もよく見えます。
(2020年11月16日 (月) 14時29分)[18711]

洋子 > 字の色が重なってばかりですみません。 (2020年11月16日 (月) 14時30分)[18712]

鈴子 > 歩いて10分位の所に神社があり静かな佇まいの中に厳かな雰囲気が漂って来ます。落葉を掃く箒の音に気持ちが落ち着くように思います。 (2020年11月16日 (月) 21時20分)[18719]

孝子 > 学校に校門はいってすぐに神社があり、挨拶をしてから学校にはいるというところだったので、神社とか禰宜とかは身近に感じます。この句でどこに思いがいったかというと音でした。季語も好きですし、気持ちのよい句です。
(2020年11月16日 (月) 22時00分)[18721]

眞佐子 > 小学校、中学校の頃は毎朝神社の鳥居の前でお辞儀をして学校に行ったのを思い出しました。清々しい気持ちでいただきました。石蕗の花も良かったです。 (2020年11月17日 (火) 10時18分)[18735]

紫翠 > 上五中七は工夫の余地がありそうですが、「石蕗の花」で落ち着いた雰囲気を醸し出し成功したように思います。 (2020年11月17日 (火) 10時43分)[18739]

栄一 > 悪くない句です。ただ、内容的には新味が薄いように思います。石蕗の花は好きですが。 (2020年11月19日 (木) 14時14分)[18762]

世話人 > 作者は石田加津子さんです (2020年11月20日 (金) 02時25分)[18781]
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3 おにぎりは歌芒野を背に担ひ 投稿者:世話人 (2020年11月12日 (木) 22時22分)[18656]
紫翠  (1点)


月番 > 月番には難解な句でした。歌で切れるのでしょうか。 (2020年11月13日 (金) 11時50分)[18661]

宜子 > おそらく〈おにぎりは歌/芒野を背に担ひ〉と読むのだろうと思います。そのように読むと、おにぎりを頬張りつつ、背景は芒野という景にはなるのですが、「担ひ(にない)」が分かりづらかったです。どなたか鑑賞をお願いしたいです。 (2020年11月15日 (日) 10時19分)[18687]

月番 > ちょっと恥ずかしいのですが、おにぎりを食べながら歌?って思ってしまいました。紫翠様お願いします。 (2020年11月15日 (日) 11時55分)[18697]

紫翠 > 鑑賞は宜子さんが書かれた通りだと思います。「背景を背負ったように感じつつ」と言うことだと思います。「歌」は「歌うように楽しい気持ちで」ということだ感じています。どちらも散文に直すと「ように」がつかわれると思います。この作品では、「ように」をとり隠喩となっています。(4)で比喩について宜子さんが分かり易く説明しておられますがそれに準じていると思います。「俳句は比喩の詩」とも言われています。また俳句で使われる言葉は、【詩の言葉】ですから辞書や辞典で引く意味とニュアンスが違ってきます。 (2020年11月16日 (月) 11時29分)[18707]

月番 > 紫翠様ありがとうございます。比喩について隠喩、直喩、暗喩と3つもあることに俳句の奥深さを改めて感じました。「感じる」易しいようで難しいです。 (2020年11月16日 (月) 12時41分)[18708]

月番 > 月番の理解の情けなさが露呈してしまいました。暗喩と隠喩はイコールですね。紫翠様、宜子様すみません。 (2020年11月16日 (月) 12時45分)[18709]

洋子 > 宜子様、紫翠様、比喩についての書き込みどうもありがとうございました。勉強になりました。「俳句は比喩の詩」、「俳句で使われる言葉は【詩の言葉】」・・・。もう一度心にしっかりと刻みこもうと思います。句の意味は宜子様、紫翠様と同じように読みました。
(2020年11月16日 (月) 14時39分)[18713]

洋子 > 又色が重なってしまいました。コロナ惚けかもしれません。 (2020年11月16日 (月) 14時42分)[18714]

栄一 > おにぎりには歌があると言うことか。 (2020年11月19日 (木) 14時16分)[18763]

世話人 > 作者は主宰先生です。 (2020年11月20日 (金) 02時27分)[18782]
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4 穴掘って社会的距離秋の暮  投稿者:世話人 (2020年11月12日 (木) 22時20分)[18655]
紫翠 宜子 主宰  (4点)


月番 > 3番に続き月番には、難しい句です。「穴掘って」は作者の心情でしょうか。 (2020年11月13日 (金) 11時57分)[18664]

宜子 > 「穴掘って」は、なにかの比喩と思います。コロナ蔓延の世の中の閉塞感かと。一般にいわれる「ソーシャルディスタンス」ではなく「社会的距離」がいい感じです。 (2020年11月15日 (日) 10時26分)[18688]

紫翠 > 宜子さんの書かれた通り比喩的表現と思います。「秋の暮」の着地が上手く決まっていると思います。 (2020年11月15日 (日) 11時13分)[18693]

月番 > 比喩というと「ごとし」「ようだ」と思いがちですが、そのような表現を持たない比喩があるのですね。 (2020年11月15日 (日) 11時50分)[18696]

宜子 > 比喩には直喩と暗喩(隠喩)があります。「ごとし」「ようだ」は直喩です。俳句の場合、直喩以外は暗喩です。俳句は「もの」に喩える文芸なので、暗喩、喩えになります。この句の場合も、決して本当に穴を掘ったのではなく、喩えとしての穴でしょう。 (2020年11月16日 (月) 04時37分)[18705]

月番 > 比喩に直喩と暗喩があるのを初めて知りました。ありがとうございます。 (2020年11月16日 (月) 09時11分)[18706]

栄一 > 人は誰もが自分の穴を掘って入っているということですね。今般は特にその穴が社旗的距離の認識として表に出たと言うことか。秋の暮が句に対して無責任で面白い効き方をしているようだ。 (2020年11月19日 (木) 14時22分)[18764]

世話人 > 作者は若林千尋さんです。 (2020年11月20日 (金) 02時28分)[18783]
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5 真二つの急須の蓋や稲光  投稿者:世話人 (2020年11月12日 (木) 22時19分)[18654]
美保子 義之  (2点)


月番 > 何か不吉な感じが稲光で増しているようです。
(2020年11月13日 (金) 11時59分)[18665]

義之 > 歳時記で「稲光」は遠くのために雷鳴が聞こえず、光だけが見える場合や、雨を伴わないものをさすことが多いとある。夏の雷鳴と違ってピカッと光るだけで、気にも留めないものである。作品は「真二つの急須の蓋や」と大げさであるが、こちらも老人にとっては些細な出来事なのだ。実りの秋を迎えた日常の一コマなのである。 (2020年11月14日 (土) 08時20分)[18678]

月番 > 義之様「稲光」についての解釈ありがとうございます。不吉なと書き込みをしましたが、日常の些細な一コマの「やっちゃった」という稲光なんですね。 (2020年11月14日 (土) 14時54分)[18683]

作者 > 自解は避けるべきですが、作品の背景をと思います。玄鳥八月号の節子さんの作品「走り茶や急須の蓋に穴ひとつ」からの追悼句のつもりです。 (2020年11月15日 (日) 11時33分)[18695]

月番 > 作者様ありがとうございます。節子様の「走り茶」の句は、心に残っています。私事ですが、2月に姉が急死してかけつけた時、一人暮らしの姉の小さな急須が目に入りました。節子様と同年齢で、横浜に住んでいましたので、「走り茶」の句を目にした時姉と重なりました。ありがとうございました。 (2020年11月15日 (日) 12時05分)[18698]

美保子 > まるで、稲光で急須の蓋が割れたように思わせる句で面白いと思いました。自慢ではないですが、本当によく、お茶碗、コップを割ります。稲光のせいに出来たらと思います。 (2020年11月16日 (月) 22時03分)[18722]

栄一 > 前説が無ければ理解できない句です。それは作者の独善が過ぎると言うことです。想いが強すぎたようです。 (2020年11月19日 (木) 14時26分)[18765]

世話人 > 作者は小川翠さんです。 (2020年11月20日 (金) 02時30分)[18784]
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6 美容院の逆さ時計や冬立つ日 投稿者:世話人 (2020年11月12日 (木) 22時17分)[18653]
紫翠 義之 保子 鈴子 加津子 剛 進二 
真佐子 宜子 (9点)


月番 > 美容院ですが、男の方が4人も取られています。お願いします。 (2020年11月13日 (金) 12時04分)[18666]

義之 > 逆さ時計は、鏡に映った文字盤が裏返しに見える時計の事だろうが、言葉通りだと上下が反対の意味で、ありえない光景である。美容院の施術椅子に仰向けに頭を垂らした姿勢で、壁の時計が上下逆さまに見えたのであろうか。立冬と云うのに美容院の中は適温で快適なのである。 (2020年11月14日 (土) 08時54分)[18680]

紫翠 > 上五中七と下五の取り合わせで、日常を離れた奇妙なイメージが広がる奥行きのある作品と思います。 (2020年11月14日 (土) 11時59分)[18681]

月番 > 書きこみありがとうございます。見たことが無いので、わからないのですが、「逆さ時計」は、元々表示が逆さまで鏡越しに見ると普通に見えるらしいです。美容院の鏡は非日常と日常を映しているのでしょうか。 (2020年11月14日 (土) 14時38分)[18682]

宜子 > 少し肌寒い立冬の頃、美容院の椅子に座りながら、鏡に写った時計にふと、一瞬、別の世界に意識が行ったのだと読みました。美容院って、入るときと出るときでは気分が変わるものです。 (2020年11月15日 (日) 10時31分)[18689]

保子 > 鏡文字の事と思いました。美容院に行っても最近は週刊誌ばかり読んでいるので、懐かしくいただきました。 (2020年11月16日 (月) 19時20分)[18717]

鈴子 > 美容院の椅子に案内されると、担当の美容師さんとの会話で始まりゆったりと過ごして来ます。逆さ時計も鏡文字も初めて知りました。 (2020年11月16日 (月) 21時58分)[18720]

孝子 > すみません。消えてしまいました。以前既視感があり、とれなかったのですが、ネットでみると逆さ時計として販売されてました。 (2020年11月16日 (月) 22時14分)[18724]

眞佐子 > 私の行く美容院では最近逆さ時計が掛けられました。鏡に写る時計は逆さ文字ではなく普通の文字に見えます。時間を気にする時などは便利です、冬立つ日もすきでした。 (2020年11月17日 (火) 10時28分)[18736]

月番 > 美容院の中の時間は、ゆったりして日常から離れた素敵な空間です。義之様の書き込み美容院に行ってらっしゃるようですね。 (2020年11月17日 (火) 18時07分)[18742]

> 鏡の中の時計では無く、ふと見た壁の時計の違和感だろうと思う。何処かでこの時計に遭遇してゐるのかも知れないが記憶にない。立冬と逆さの時計の因果などはあろうはずが無い。頭の毛を触って貰った後の心地良さ。宮本さんや小川さんの書かれた通りである。 (2020年11月18日 (水) 11時13分)[18753]

進 二 >  私は同じ散髪屋に70年近く通っていますが、壁の時計を意識して見た記憶は全く無い。先ずは確かめてと鏡の前に置時計を持って行って眺めた所、当たり前ながら数字・メーカー名がそっくり左右逆に写っている。それだけで、真に奇妙な気分ななりましたが、長い秒針がそこを逆に回っているのと相まって、オーバーに言えば違う星に置いて行かれたかのような感じさえしてきました。「冬立つ」どころではない。愉快な句に一票を投じました。 (2020年11月18日 (水) 18時09分)[18755]

月番 > 進二様、70年ですか。凄いですね。歴史ですね。 (2020年11月19日 (木) 00時32分)[18760]

栄一 > 映像動的に理解できる句です。ただ、理髪店、散髪屋、美容院などの鏡越しの時計には既視感が残ります。 (2020年11月19日 (木) 14時29分)[18766]

世話人 > 作者は森内洋子さんです。 (2020年11月20日 (金) 02時32分)[18785]

杏花 > 進二さま
70年?
信じられません
進二様はもっとお若いはずです
10年程間違いではないですか?
(2020年12月05日 (土) 16時12分)[18805]
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7 白菜を二つに割って二人かな  投稿者:世話人 (2020年11月12日 (木) 22時12分)[18652]
孝子 直 (2点)


月番 > 二人で半分に分けたのでしょうか。 (2020年11月13日 (金) 12時06分)[18667]

孝子 > いただいた白菜、おおきいねといいながら二つにわって、さあどうしようかなと、二人はいるだけでも、楽しいだろうと思いました。 (2020年11月16日 (月) 22時18分)[18725]

月番 > 「二人かな」は二人暮らしという事でしょうか。 (2020年11月17日 (火) 22時20分)[18747]

栄一 > 特に意味はなさそうであるが何かを示唆することもないようである。言えば作者の伝えたいことが伝わってこないもどかしさがある。 (2020年11月19日 (木) 14時33分)[18767]

世話人 > 作者は鈴木美保子さんです。 (2020年11月20日 (金) 02時33分)[18786]
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8 石蕗咲いて淋しき庭の輝けり 投稿者:世話人 (2020年11月12日 (木) 22時09分)[18651]
鈴子 進二  (2点)


月番 > 石蕗の花の黄色に心が洗われます。 (2020年11月13日 (金) 12時09分)[18668]

千尋 > どうしても既視感が拭えません。石蕗の大きな花は冬場には貴重な黄色ですね。 (2020年11月17日 (火) 13時44分)[18741]

鈴子 > 石蕗の花を見るとほっとした気持ちになります。掲句は選をしましたが、淋しき庭の輝けりとまでは少し丁寧すぎると思いもします。 (2020年11月17日 (火) 20時01分)[18746]

進 二 >  石蕗の花は、毎年決まって門柱脇と勝手口側に、いつの間にか咲き、いつの間にか無くなっている。植えた訳ではなく自然に咲き始めました。輝くというより控えめにまたたいている感じ。そこに味を感じています。句自体は、少し説明を感じないでもなかったですが。 (2020年11月18日 (水) 18時44分)[18756]

栄一 > 黄色い石蕗の花は意外と目立ちます。初冬の庭は冬の花が咲き始めるまでは淋しいようです。意味的にはよく分かりますがその意味的が問題です。
(2020年11月19日 (木) 14時42分)[18768]

世話人 > 作者は渡辺淳子さんです。 (2020年11月20日 (金) 02時34分)[18787]
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9 通り雨沢を転げる鬼胡桃 投稿者:世話人 (2020年11月12日 (木) 22時08分)[18650]


月番 > 作者の目の前の景を詠んだ句と思います。書き込みお願いします。 (2020年11月13日 (金) 12時11分)[18669]

孝子 > くるみは季語としても、それだけでも好きな素材です。上五にもうすこし工夫があればいただきたかったのですが。 (2020年11月16日 (月) 22時24分)[18726]

栄一 > 沢は渓流ですね。渓流を転げる鬼クルミに違和感を覚えます。深読みすれば渓流の岩場ということかもしれませんが。 (2020年11月19日 (木) 14時48分)[18769]

世話人 > 作者は松谷眞佐子さんです。 (2020年11月20日 (金) 02時37分)[18788]
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10 置き去りの行事あれこれ冬に入る 投稿者:世話人 (2020年11月12日 (木) 22時06分)[18649]
孝子 直 洋子 保子 淳子 加津子 剛 宜子  (8点)


月番 > 予定通りにいかない生活もあっという間の11月です。思う事はいっぱいあります。 (2020年11月13日 (金) 12時16分)[18670]

宜子 > 11月って、なんとなく中途半端ですよね。この句、ある種の達観かなと。いろいろやり残したことはあっても、それも人生だし、生活だしと。「置き去り」と言いつつ、それほどの緊迫感はありません。「あれこれ」ですから。「冬に入る」程度のやり残しのようです。 (2020年11月15日 (日) 10時37分)[18690]

洋子 > 一番大きな置き去りの行事は全国大会でしたね。そのほかにも、いろいろと・・・。一番大きなダメージは学業関係ではなかったでしょうか。入学式も運動会もそそくさと終わらせられた孫がかわいそうでしたが、それなりに楽しくやっているようですが・・。 (2020年11月16日 (月) 14時49分)[18715]

保子 > 置き去り 少々抵抗?がありましたが、実感としては確かにそんなふうに思いました。 (2020年11月16日 (月) 19時27分)[18718]

孝子 > 置き去りにやはり、もう少し違ういいかたはなかったのかなとおもいましたが、やはり実感ですね。 (2020年11月16日 (月) 22時28分)[18727]

> コロナ禍の為、中止や延期を余儀なくされた行事は数多である。置き去りとは、云い得て妙である。私は家族等で予定し楽しみにしてゐた旅行等、また地域の催し等と思えたが、どうであろうか。あれもこれもと作者の心境が伺える。この厳しい冬を耐え忍べば春である。コロナ騒ぎが依然として続いてゐるが、何となく新しい年の希望が見えて来るではないか。 (2020年11月17日 (火) 10時28分)[18737]

加津子 > この一年を言いえている句と思いました。 (2020年11月17日 (火) 22時38分)[18749]

栄一 > まさにコロナ禍の行事のあれこれですね。 (2020年11月19日 (木) 14時50分)[18770]

なお > 11月になるとパソコンが、動かなくなった。宜子様に助けて頂きました。電話で読み上げて頂き何とか参加させて頂きました。ありがとうございました。

(2020年11月19日 (木) 19時35分)[18778]

世話人 > 作者は樋口進二さんです。 (2020年11月20日 (金) 02時39分)[18789]
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11 凛として秋明菊の白さかな  投稿者:世話人 (2020年11月12日 (木) 22時05分)[18648]
直 進二  (2点)


月番 > あらためて菊の白さはいいですね。 (2020年11月13日 (金) 12時18分)[18671]

宜子 > ネットで調べますと秋明菊は、中国から来た頃、菊に似ているところと、そのたたずまいがこの世のものとは思えない美しさから「秋冥菊」とも書かれていたようです。そしてその花言葉は「薄れゆく愛情」や「淡い思い」・・作者さんは「白さ」と書き加えています。もしかしたら節子さんへの追悼句かもと、いまは感じています。「暗喩」ですね。 (2020年11月18日 (水) 06時02分)[18750]

月番 > 宜子様ありがとうございます。繰り返し読んでみると「白さかな」に節子さんが浮かんできます。 (2020年11月18日 (水) 09時11分)[18752]

進 二 >  ご存知のようにこの菊には華やかさは感じませんが、通りすがりに「あ、これ秋明菊だよね」と確かめ合うような菊であった記憶があります。地味ながら凜とした所も感じます。そんな花も味がありますね。 (2020年11月18日 (水) 18時59分)[18757]

栄一 > 凛の形容が全てですね。秋明菊、残菊、冬薔薇なども同様ですね。
(2020年11月19日 (木) 14時58分)[18771]

世話人 > 作者は太田鈴子さんです。 (2020年11月20日 (金) 02時41分)[18790]
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12 枯野行きしショーンコネリー男振り 投稿者:世話人 (2020年11月12日 (木) 22時03分)[18647]
美保子 淳子  (2点)


月番 > お二人はファンだったのでしょうか。お願いします。 (2020年11月13日 (金) 12時38分)[18677]

宜子 > お二人より先に失礼して書き込みます。ショーンコネリーといえば、007ですが、007以後の映画に魅力を感じているファンも多いようです。ハンサムとか、イケメンなんて軽さではない「男振り」がいいですね。「枯野」ですから。 (2020年11月15日 (日) 10時43分)[18691]

美保子 > 特別にファンと言うわけでもなかったのですが、「枯野行きし」に納得してしまったのです。ああ、そういう事かと。男振りの言葉もいいと思いました。 (2020年11月15日 (日) 20時54分)[18700]

月番 > 若い頃は様々な職業について苦労したようで、エリート俳優にコンプレックスを持っていたようだと今朝の新聞にありました。そのような所も男振りに通じる様ですね。 (2020年11月15日 (日) 23時24分)[18703]

栄一 > 先日亡くなっようですね。そのことからすれば枯野は必然のようです。男ぶりはまさにその通りですが。 (2020年11月19日 (木) 15時00分)[18772]

世話人 > 作者は安田循子さんです。 (2020年11月20日 (金) 02時42分)[18791]
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13  凩の夜はチャルメラを連れ出せり 投稿者:世話人 (2020年11月12日 (木) 22時00分)[18646]
直 美保子 義之 淳子 主宰  (6点)


月番 > 「チャルメラを連れ出せり」がわかりませんでした。 (2020年11月13日 (金) 12時23分)[18672]

義之 > 私も「チャルメラを連れ出せり」が分かりませんでしたが、木枯らし吹く夜の屋台のラーメン屋が見えてきて、週刊新潮の表紙絵を思い出し、詩的な雰囲気に共感し頂きました。 (2020年11月14日 (土) 08時35分)[18679]

美保子 > もちろん、屋台のラーメンだと思うのですが、独身の方が仕事で遅くなって、明星チャルメラをすすっているのもありかなと思いました。すみません。 (2020年11月16日 (月) 22時07分)[18723]

千尋 > 「チャルメラを」ではなくて「チャルメラに」でしたら分かります。
今はもう来てないと思いますが、昔はごくたまにですが実家の前をラーメン屋さんがチャルメラのテープを流しながら通りました。その音を聞くと父が食べたくなると言い出して、急いでラーメン丼を持って二人で買いに行きました。今のように丼の使い捨てがまだ無くてラーメン屋の車が家の前で待っているのでラーメン屋さんが気の毒だし、ご近所に恥ずかしいからと丼は持って行ってました。ああー懐かしいです。色々なことを思い出しました。 (2020年11月17日 (火) 02時16分)[18729]

月番 > 助詞の使い方難しいです。 (2020年11月17日 (火) 09時29分)[18732]

栄一 > チャルメラを連れ出すのはまさに凩の夜ですね。食べるとか食べないとかは別にして凩の夜がチャルメラを連れてくるのです。遠くで鳴っているようです。 (2020年11月19日 (木) 15時05分)[18773]

世話人 > 作者は石田剛さんです。 (2020年11月20日 (金) 02時44分)[18792]
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