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- 日時:2008年08月08日 (金) 12時11分
名前:G3
歯科技工士シンポジウムで大塚さんも直に聞いているわけですが、保団連宇佐美副会長が話していた、「歯科技工助手制度」。
シンポジウム後、暑さと現実とで脳死状態でしたが、訴訟の先に見えてくるものとして、国側の準備書面に見る主張や、和田精密社長などが隠そうともしない大手ラボを中心とした要求、そして宇佐美副会長とみどりのおばちゃんの会話。
歯科医師の裁量権があれば、歯科技工士法などただの紙くず、免許の有無など関係なく、要は歯科医療が求める補綴物を手当てできさえすれば良いと。
資格があっても喰えないから、国内の歯科技工士免許証保有者はどんどん廃業や離職して行き、そして歯科技工士専門学校は歯科大学に先立つ事10年、すでに学生も集まらない状況になっています。
国内ではもう資格などあっても歯科技工は職業として成り立ちません。 だったら、資格のない事が資格といえる、歯科助手と同じように、技工も技工助手を名前だけでっち上げて、さて、どこの誰が喜んで技工を引き受けるのでしょうか??
今はまだ喰えている歯科医師、歯科医院の多くは、もうちょっと食いつなぎたくて、こんな話に諸手を上げて歓迎するのでしょう。
現に、ガソリン代や材料費が上がり、スタッフの交通費も大変だからと言って、露骨に技工料金を下げろと言う歯科医院も出てきているのです。
歯科医師の都合で生まれたも同然の歯科助手制度。 歯科助手の存在を語ろうとすると、そもそも資格も無いから語る事すらタブーとされる。
歯科技工助手制度は、三位一体の思惑?それぞれ立場や本音は違うのだろうが、究極的には国民には分からない所で、どれだけ医療費のコストを下げるか、下げられるかと言う事だろう。
これがどれだけ馬鹿げているか?介護保険を見てください。
誰でも簡単な講習で取れるようにしたヘルパーが、食えないと分かれば、みんな辞めていく。
介護福祉士などの立派な国家資格があっても、やはり辞めて行くのはご存知のとおり。
結局国内では人材が集まらず、アジアの各国から人を呼ぶのだろうか。
国や制度を動かし、曲げてまで歯科医師もラボ経営者もコストダウンを人件費こそ元凶と槍玉に挙げるのであれば、そもそも究極のコストダウンは、歯科医療そのものを国の制度から外す事だろう。
「歯科医師の裁量権に委ねる。」
この意味を自分達の権利が確保されたのだ、認められたのだと思うのであればそれはそれで結構。 その先にあるものがしかとお分かりなのであろうから。
さて、皆さんはこの流を良とするのか否とするのか。
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