 |
ずっと働きたいと思ってた 家族の世話になるのが忍びなくて
働けるようになって何年経つだろう いくつかの職を転々とした 静養に努めていた時もあった 作業所で低賃金で工賃をもらっていた時もあった
連続して満足とは言えないけれど、生活できる給料をいただけるように働けるようになって三年
途中転職もはさんだが、ブランクはない 次に働く場所を探してから辞めたから
膝も足も肩もボロボロ この年になるときつい仕事しかすぐ採用されない コネがあれば楽な仕事に就けるかもしれないが、なにもない私には望んでも無理なこと
しんどいときは静養していた間の焦燥感を思い出して、あんな思いは嫌だと我慢した
養ってくれる人のいない私には働く以外に国のお世話になる以外の選択肢がない
いくらかの貯金が尽きたら、お世話になろうと思っているうちに仕事ができる体調になる
それを繰り返してきた
またいつ働けなくなるかわからない この病気になった以上、安定した就労は絵に描いた餅
でも、昔に比べればはるかに波が静まってきた 派手なそう状態を呈する人はうつが長引く人よりも安定しやすいんですよ、そう今の主治医は最後の入院の前に言ってくれた
だから絶望するなと自暴自棄になるなと
記憶は消えないし、消え入りたい思いも消えない
でも、働いていると新たないい思い出の記憶も増えていく
だから、私は働くのかもしれない
そのうちに体が本当に利かなくなる
それまでの間、いい思い出をたくさん残していこう
つらい記憶に打ちのめされないように
|
2019/08/10(Sat) 19:11
No.3304
|
|
|