『需要が生産量を決定するケインズ』

じゃ、どうやって需要を創出することが出来るのか？
政府は財政赤字で需要を創出することが出来る。
しかし限界無き借金の増大には人間の精神が耐えられない。
本当は実物経済さえ問題無ければ政府の借金などどうでも良いことなのに。

国債残高１０００兆円、税収の２０倍にも成る。
これを民間の経済主体、個人や企業に置き換えると、自己破産や倒産しなければ成らない程の債務、天文学的債務に入ったと言って良い。

この借金という精神的重圧に耐えきれず、いつも財政破綻、健全財政という言葉が出て来て、思い切った需要の創出が出来ない。
ヒトラーの「借金で潰れた国は無い」という経済政策が一番成功した所以です。

金融政策は０金利下では需要を創出することは出来ない。
いくら日銀が銀行にマネーを供給しても信用倍率が下がるだけで、銀行から実物経済にお金が流れて行かない。
天気の時は傘を貸し、雨が降ったら傘を取り上げるという銀行制度では当然にそう成る。

最近は日銀が株式ＥＴＦや不動産ＥＴＦを買って資金を供給しているが、大企業、富裕者への資金供給では需要を大幅に伸ばすことは出来ない。
そして大企業、富裕者への資金供給は格差拡大を起こし不公正な行為だ。

この二つのジレンマが先進国で需要を増やすことの出来ない原因だ。
世界はこの解決方法を知らず、重商主義、需要の奪い合いなどという馬鹿なことを始める。

すべては銀行制度という間違った通貨制度から起きて居ることだ。
国民発行通貨という制度に変えれば簡単に解決することです。