市場の本質、
[6755]グッキー
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2017年06月22日 (木) 07時19分
人間原理の無い市場、完全競争市場、経済主体間に完全な拮抗力の有る市場というものを想像してみよう。
百円のものを生産したら、百円の需要を創らなければ百円で売れない。 どんな良いものを創ろうが百円の需要しか創らなければ百円でしか売れない。 (ミクロ的にはゼロサムゲームが起きるが、マクロ的には必ずこうなります)
この市場を良いものが出来、生産力が増えたので拡大したければ、お金を増やし需要を拡大するしかない。
人間原理の無い完全競争市場、完全拮抗力の有る市場では、こうやってスムーズに資金循環し、商品がスムーズに流れます。経済がバランスします。
ところが人間原理が入り、お金を貯め込みたい、強いものが多くの富の分配を得るということに成ると、バランスが崩れ経済の循環に支障が出ます。
寡占市場に成り、経済主体間に拮抗力が無く成るのでアンフェア・トレードが発生します。 これをどう上手くバランスを取り循環させて行くかが政治の役目です。
健全財政、プライマリーバランスの黒字化、バランスも循環も考えて居ない単純思考です。
そしてお金を増やす方法、天気の時は傘を貸し、雨が降ったら傘を取り上げるという銀行通貨制度では上手く行く筈が有りません。
銀行は経済が拡大する時、資産価格が上昇する時は信用創造でお金を増やせますが、不況の時、資産価格が下落する時は信用創造能力を失います。
不況も失業も貧困も人間が創っているものです。天変地異では有りません。 人間が創ったものなら人間が解決出来る筈です。人類の叡智が試されて居ます。
百円のものを造ったら百円の需要を造り百円で売れるように、市場を上手く循環させましょう。 良いものが出来、生産力が増えたら、お金がそれに従い増え、需要が増えるような通貨制度を創りましょう。
ケインズ政策で経済が拡大することは周知の事実です。 後は財政破綻という問題を解決すれば良いだけです。 (通貨制度が間違っているから起きているだけのことです) そして経済主体間の拮抗力の無さは、政治が地道に解決して行くしか有りません。
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