見えざる神の手、見えざる悪魔の手、
[6468]グッキー
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2017年03月17日 (金) 08時09分
完全競争で減産の出来ない競争市場、経済主体は質が良いものを多く生産するしか収益を上げる方法は無い。 競争に負けた者はその市場から退場し、別の市場に参加をする。 こうやってより質が良いものが大量に生産される。これが見えざる神の手だ。
そんなことを人間がする筈ないだろう。人間は楽をして儲けようと考える。競争したんじゃ儲からない、競争しないように寡占へと向かう。
「その市場に進出するかどうかは、その市場の支配的プレーヤーに成れるかどうかだ、ウォールマート元会長」 「この市場は3社くらいが適正だ、ヤマダ電機会長」
資本は競争しないで儲けようと考える。市場とは寡占市場に向かって行くもの。独占にしたいが独占は禁止されて居るので独占禁止法ぎりぎりまで寡占にしようとする。 減産の出来る市場が寡占市場だ。
寡占市場では商品が売れなければ企業は減産して収益を確保しようとする。 減産ー失業(賃金低下)ー需要減ー減産、という悪魔のスパイラルが始まる。
それじゃ詰んじゃうので財政赤字で需要を足すが、財政破綻という声がそれを阻み万年不況に陥る。
現実の市場は寡占市場で有り、見えざる悪魔の手が働くということを知らなければ成らない。
自由主義市場経済、自由貿易、自由な市場、見えざる神の手を信じているが、実は見えざる悪魔の手崇拝、悪魔崇拝だった。
人間の利潤追求という欲望を解放した西洋の自由主義経済思想は破綻して居る。市場にはルールとハンデが居る。
3方1両得、これが東洋思想から出た商業道徳だ。東洋思想では欲望を統御することを学ぶ。 それを欲望を解放した西洋思想が吹き飛ばしてしまった結果が現在だ。
為替市場、誰かが損して誰かが儲かるという市場だ。みんなが儲かるということは無い。 市場の取引の99%以上は貿易決済など実需の伴わないお金の奪い合いだ。 みんな必死に成ってお金を奪いあおうとする。人間の欲望を解放してしまった結果だ。 際限の無いお金の奪い合いに必死に成る、餓鬼世界だ。
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