お金と経済、
[6609]グッキー
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2017年04月24日 (月) 14時22分
日本の戦後はハイパーインフレで始まった。みんな食うや食わず、インフラは再建しなければ成らないし、住宅、店舗、工場も再建しなければ成らない。
需要は幾らでも有った。政治家がそれに答えられ無ければ暴動が起きる。言い分けなど食うや食わずの人間には通用しない。お金がどんどん印刷され、ハイパーインフレに成るのは当然のこと。
しかしハイパーインフレでは売り惜しみ、買占め、買い溜めで国民は更に困窮する。 そこで登場したのが49年ドッチライン、均衡財政、金融引き締めで通貨の増加を抑えた。
インフレが無く成るということに成れば、売り惜しみ、買占め、買い溜めが解消し通貨選好が起きる。 企業の設備投資も過剰投資に陥る。 あっという間にデフレ、これじゃ企業が持たない、日本経済は死に掛けたが、50年、朝鮮戦争特需、輸出が増え外貨準備が出来、円が放出されたので何んとか息を吹き返した。
50年、住宅金融公庫が出来、だんだんに住宅ローンという信用創造が普及して行った。 1965年頃には銀行の住宅ローンという信用創造による需要増と、固定資産税評価額の据え置きという政策で土地神話が出来て行った。 毎年、地価は10%くらい上がるのが当然とする風潮だ。
それは司馬遼太郎氏が子供の叫びだと言い「地価高騰は行けない、このままでは日本は高転びに転げ落ちる」というほど危険で不公正なことだった。
しかし日本は土地神話により銀行の信用創造で通貨を増やし経済発展を行って行けた。 土地神話は地主を豊かにし安心して財布の紐を緩ませた。住宅ローンは住宅建設を促進し、労働者が足りなく成るほど雇用を創り賃金を上げて行った。
そしてバブルだ。バブルは最後の大トロが一番美味しいというが、土地神話のバブルは最後の大トロを迎えた。 みんな土地を求め金儲けに狂奔した。 銀行は土地神話を信じ信用創造に狂奔した。銀行員は3年経てば転勤、転勤すれば以前のことには責任は無い。目前の融資ノルマをこなす為に必死だ。 不動産業者はオーバーローンというのも行った。お金が無ければ不動産を買えというのが有ったという。 売買契約書をコピーし金額だけ書き替えれば出来上がりだ。 みんな土地神話を信じ何んとか成るだろうと思って居た。 景気は絶好調、税収も上がりプライマリーバランスも回復した。
そしてバブルが破裂した。買うから上がる、上がるから買うのバブルは必ず破裂する。天までは登らない。
企業は債務圧縮に狂奔した。銀行は土地神話が無く成ったので信用創造を増やせない。通貨の供給が出来無く成った。 それと共に日本経済の成長も止まってしまった。政府の財政赤字で何んとか奈落の底へ落ちるのを止めて居る状態だ。 景気が落ち込めば財政出動だ!と言って赤字国債を発行する。少し景気が回復すると財政破綻だ!と言って引き締める、するとまた景気が失速する。 こういうことを繰り返し1000兆円の国債を積み上げた。
これから何か学べないのか?お金を正常に供給する方法を創れば良いだけでは無いか http://blog.goo.ne.jp/gultuki24
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