先賢の知識と歴史のj実証から学ぶ。
[6629]グッキー
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2017年04月29日 (土) 12時45分
ガルブレイスの拮抗力の概念から学んだ。「経済主体は良い意味の拮抗力を持たねば成らない」とガルブレイスは言うが、市場で経済主体間の完全な拮抗力など出来ようが無い。 だから市場はアンフェア・トレードが発生するものと割り切った。 対策は規制、独禁法、労働組合法、労働法、借地借家法、大店法、eyc、市場の歴史は強者を規制し、弱者を保護する法律が創られて来た歴史だ。 それが今は忘れ去られ、市場は自由が良いなどと寝惚けたことを言っている。 市場の歴史を逆行させれば資金循環が止まり格差が開くわけだ。
そしてマクロ的な再分配もアンフェア・トレードの是正を補完する。 しかし今は税による再分配はグローバル化により困難に成ってしまったので、まったく違うアプローチ、通貨制度によるアプローチを考えた。
そして「寡占による超過利潤が投資では無く貯蓄に回れば経済は破綻する」=大恐慌の原因、 減産ー失業、賃金低下ー需要減ー減産、という悪魔のスパイラルが起きることに気が付いた。 減産の出来る寡占市場では見えざる神の手が、見えざる悪魔の手に変わることに気が付いた。
ケインズからは「需要が生産量を決定する」単純な事実だ。生産力が有る限り需要が生産量を引き上げるのは自明の事実だ。 大恐慌時の各国の経済政策を見るとはっきり分かる。 各国とも最初は均衡財政に走り奈落の底に沈んだ。 そこで各国とも積極財政に切り替え景気は盛り返した、が、財政破綻という声が出た国はまた景気が失速した。これは賃金が持続的上昇パターンに入らないと、需要が持続的に増えず、景気が持続的に好況に成らないからだ。 賃金が持続的に上昇するには、あっと驚くほどの需要が必要だ。 企業経営者が生産すれば儲かる、この先もこの需要が続くと確信できるくらいだ。
「そして金利が一定以下に下がらないことが非自発的失業を生む」 金利がマイナスに成って行けば非自発的失業は起きないことを学んだ。 常識に囚われている人はマイナス金利など考えられない。名目金利はマイナスに出来無くとも、実質金利はマイナスに出来る。
ゲゼルからは減価する通貨を学んだ。通貨と商品を等価にするには通貨は減価させねば成らない。商品は減価するものだから通貨も減価させなければ通貨選好が起きる。
通貨の本質を深く洞察すれば国民発行通貨(住民発行通貨)が正しいと考えついた。 また銀行発行通貨では景気逆温度調節機能付きだから、景気のコントロールが困難だ。 国民発行通貨なら景気のコントロールは自由自在に出来る。 この国民発行通貨と「需要が生産量を決定する」と、マイナス金利を組み合わせることにより、不況、失業、貧困の無い経済が実現できる。 経済は多少のインフレが生産を誘発するので良い状態だ。インフレは国民発行通貨で完全にコントロール出来る。
そして最後はアダム・スミスと司馬遼太郎氏から、土地と税について学んだ。 「土地に掛ける税が税の3原則に合い一番良い税だ。アダム・スミス」子供の時に読んだ言葉だが、この部分だけ何故か印象に残って居た。 そして司馬遼太郎氏の「土地と日本人より税により地価が上下する霊を学んだ。
地価の上昇は不労所得、日本人は不労所得はいけないという道徳を持って居た筈だが、土地神話がそれを狂わせてしまった。不労所得はギャンブル狂いと同じ、止まらない。今では多くの人々が不労所得を追い求め、ソドムとゴモラみたいな社会に成ってしまった。
昔から戦争の原因は土地や資源、不労所得を追い求め戦争をして来た。 アフリカなど独立以来、資源の争奪で外国勢力も巻き込み内戦を続けている国が有る。 不労所得追求はギャンブル狂いと同じで止まらない。戦争のお陰で国民は貧困と絶えず飢餓に苦しめられる。
幾ら資源が有っても不労所得を求め出したら終りだということだ。また不労所得は人間を腐敗させる。 地球のものは地球へ返せが正解だと思う。 またそれでマイナス金利と整合性が取れる。 マイナス金利にしたら、土地、資源価格の上昇を止めなければ、資金がみんな土地、資源に向かってしまう。
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