国民通貨制度+地動説経済
[6197]グッキー
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2016年12月15日 (木) 03時39分
近代経済の欠陥は、お金が生産を制約するということです。 実物経済にお金が無く成る為、有効需要が潜在需要化し、総需要が不足し生産ー供給を制約してしまいます。 これが『豊饒の中の貧困、ケインズ』の正体です。
『需要が生産量を決定する、ケインズ』これが生産性の上がった近代経済の姿です。
今は国民の財布の中のお金に合わせ総需要が形成され、その総需要に生産ー供給が制約され、不況、失業が起き、貧困が出来る=天動説経済
これを発想を逆転させ、生産力に合わせ国民の財布の中身を変えれば、生産力に見合った総需要が出来、マクロ的不況、失業は無く成ります。従って貧困も無くせるでしょう=地動説経済
需要ー供給が増えれば税収も増え、福祉も十分に出来、教育、医療費も無料に出来るでしょう。 如何ですか、発想を一寸逆転させれば不況、失業、貧困を無くすことが出来るのです。
その財布の中身を変えるのが通貨制度です。 通貨は何で価値が有るのか?今は紙幣は日銀の負債として発行しています。 日銀の債券たって不換紙幣、何にも返して貰えない債権です。そんなものに価値が有るわけが有りません。
通貨は国民に生産力が有るから信用が有り、国民が商品と替えるから価値が有るのです。 つまり国民の債券です。但し永久循環債券ですけど。 国民の債券を銀行が発行するという、欺瞞に満ちた制度だから、通貨のコントロールが出来ず、景気のコントロールが出来ないのです。
それを『国民の生産力を担保に、国民の資産と負債で信用創造する』国民発行通貨に替えなければ成りません。 これなら需要が足りなければ通貨を発行し、国民に平等に配れば良いことです。 日銀を代理発券機関として発券し、需要が足りなければ国民の口座に平等に振り込む、簡単なことです。 賃金上昇率、失業率などに指標を設け、指標が達成できるように通貨を増減すれば良いことです。
通貨循環は流れるプールです。しかし実物経済からは絶えず貯蓄によって金融市場に通貨が吸い上げられる。 通貨が足りなく成れば流れるプールに足してやれば良いことです。
貯蓄が増えすぎれば多く成ったものは減価するのが市場原理です。マイナス金利にすれば増えすぎることは有りません。 マイナス金利は実質金利で実現できます。
ここで『地球は誰のものか?』ということを考えなければ成りません。 古来から人間は荘園を造り、農奴を使い搾取して来た。 現代は地代、資源代が物価に含まれ搾取されているだけです。 人間はオギャーと生まれた瞬間から、他者に地代、資源代を払わなければ生きて行けない。
荘園で地代として搾取されれば革命が起きる。物価に含まれれば何も気がつかない。 人間は朝三暮四の猿と同じですねw
土地、資源により不労所得が生まれるから、それをめぐり争い、奪い合い、戦争をして来た。
地球のものは地球に返すべきです。地球から生まれる収益は税として吸収し地球の為に使う。 環境保護やすべての生き物の為にです。
しかしこれは簡単には行かない。長い時間を掛けた思想の転換が必要です。 それまでは地価の上昇を防ぐ為、税で調整できます。 土地は税が高ければ地価は下がり有効活用されます。 税が低ければ地価は上昇し土地は休眠してしまいます。
法定通貨制度を変えるのは簡単では無いので、それを地域通貨+地動説経済で代用できます。住民の生産力を担保に住民の資産と負債で発行する地域通貨です。
貧困なんか簡単に無くせるのに、人間は何時まで貧困に苦しんで居るのでしょう? 貧困が無く成れば人間が変わる、人間が変われば社会が変わる、社会が変われば文明が変わる。 戦争の無い文明に成るでしょう。
国民発行通貨+地動説経済を知れば人間が進化すると思います。 知らなければ退化、衰退して行くように思えます。戦争して終わっちゃうかな。

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