三戸ゼミ掲示板 ―大学院版―
ホームページへ戻る
【投稿に際しての説明】
● 新規書き込みの投稿
掲示板トップページの上部で【名前】と【件名】、【内容】に加え、
【削除キー】を忘れずに入力し、 「書き込み」ボタンをクリックしてください。
※削除キーは、「編集」する際に使います。
※【MAIl】、【URL】、【アイコン】に触る必要はありません。
● 書き込み対するコメントのつけ方
コメントをつけたい書き込みの投稿日時の横にある「返信」ボタンをクリックすると、
新たにコメントを付けることができます。
ページが変わった後は、「新規書き込みの投稿」と同じように書き込んでください。
● 書き込み(「返信」を利用したコメントを含む)の「編集」の仕方
@ページ最下部の「Number」、「Pass」にそれぞれ、
・Number …投稿番号(各投稿のタイトルの前に書いてある数字)
・Pass …投稿する時に、各自で設定した「削除キー」と同じもの
を入力し、「編集」ボタンをクリックする。
Aページが変わるので、「Message」内の書き込みを編集し、
ページ下部の「編集を実行する」をクリックして完了。
※その他、もし不明な点があれば、掲示板にその旨を書き込みしてもらうか、
正直に先輩に聞きましょう!
| このレスは下記の投稿への返信になります。内容が異なる場合はブラウザのバックにて戻ってください |
|
[ No.598 ]
2014年度秋学期第10回 大学院ゼミ報告
投稿者:
2014年12月11日 (木) 21時01分 |
|
|
|
|
【日時】12月10日(水)13:00〜18:00 【場所】国社棟604室 【出席】 (博士後期1年)中村さん (博士前期2年)鄭さん、阪本さん、岩田 (博士前期1年)陳、黄さん、沙さん、唐さん (学部生)木田さん
T先生のお話し ○社会、会社 「社」は昔で言えば「やしろ」(神様を祭るところ)であり、人 の集まる場所である。ある程度閉鎖的であり、特定のメンーバーが 集まる場所である。 日本は「企業」のことを「会社」と呼ぶのがそこからだと考えられる。 「会社」に集まって来たメンバーは特定であり、会社自体はある程度独立している と考えられるからである。 しかし、「社会」(society)というのはオープン的であり、そこにいる メンバーも不特定の多数である。「社」の意味とは食い違うところがある。
○社会と似ている言葉 社会と似ている言葉といえば二つがある。一つは「公」であり、もう一つは 国家である。 日本の「公」(大家)であり、「家」と考えている。血統や地縁に関係なく、 一緒に守るべしところである。しかし、中国では「家」が血統によって形成され、 ある程度排他的であり、「私」の場所である。
○公の反対言葉:個人 個人は英語で言えば、individual,atomである。 individual:divideとは分離である。inは単語の前にあれば、その単語の反対 の意味を示す。そのため、 individualは分離不可の意味である。 atomは原子である。当時、物子の最小単位と思われ、それ以上分離できないと考えていた。 individualもatomもそれ以上分離できないため、個人となった。 ヨーロッパ人の考え方すれば、個人は理性(知性)がある。 個人の上に必ず全知全能の神が存在し、下には、獣、物が存在する。
○「有名」の内容の変化 昔、大家族の出身であれば、名があり、有名と思われていた。 現在、大家族は「企業」に取って代わり、大企業は「有名」と思われるようになった。 また、インターネット、マスコミの発達により、マスコミによく出ている人物が 有名と思われる。 U鄭さんの発表 「表」をもう少し見やすくするため、一工夫が出来る。(記号あるいは表記を通して) 岩田さんの発表 テーマが結論を示し、テーマを書くのが大切である。
V DVD鑑賞 『カンブリア宮殿ーー北川紙器印刷』 北川印刷の社長は小さい頃、父や授業員たちが一所懸命作っていたチラシが ゴミとして捨てられる光景を見て、「捨てられない印刷をする」と決心した。 「捨てられない」という言葉が適切ではなかった。印刷とは情報を伝達する 仕事である、印刷物に掲載されている情報が吸収されたら、印刷物が最後の最後に やはりゴミとして捨てられる。 北川さんの考えはおそらく、少しでもお客さんの目にとどめてほしい印刷物を作る ということである。そうすると、「捨てられない印刷をする」のではなく、「少しても お客さんの目に届く印刷物、無駄のない印刷物」を作るということになると考える。
大川印刷の顧客はB(B to B)まで行っていない。一所懸命品質検査をしたが、最終に それを見る顧客を考えていなかった。例えば、佐藤製薬と提携し、佐藤製薬の薬説明の チラシを印刷したが、チラシに載っている字が小さく、見にくく、チラシが大低読まれずに 捨てられてしまう。これば、最終そのチラシを読む顧客を考えていなかったためである。 しかし、北川印刷は紙の触感(凹凸)、デザインなどをし、最終的にその印刷物を見る 顧客を考えている。エフピコの最終消費者の利用を考え、スーパーにいろいろトレーの助言を する構造と同じである。B to B to C
W 来週の予定 鄭さん、岩田さんの発表と忘年会(高倉健が主演していたDVDの鑑賞)
|
|
[ No.599 ]
投稿者: 黄 徐全
2014年12月12日 (金) 14時59分 |
|
|
|
|
1.大川印刷: 大川印刷は主に品質、環境方針と地域貢献活動といった二つの側面からCSRに取り組んでいる。 「自社の商品を通じて、社会貢献を実践するソーシャルプリンティングカンパニー」が印象に残った。 わたくしが感じたのは「大川印刷の社員一人ひとり、商品一つひとつが、自社のCSR伝えるメッセンジャー」と 「製造工場の見学もCSRコミュニケーションである」だと思えるようになった。 しかしながら、「本業を通じて、社会に貢献すること」の「本業を通じて」というのは正直に言えば、感じなかった。 大川印刷が商品の正しさを常に真摯に追求しているのは賞賛に値すべきだと思う。 ただし、大川印刷はBtoBまでしかやっていなく、BtoCまでのプロセスを考えていなかった、 つまり、顧客の視点から、大川印刷が担当している佐藤製薬の薬の説明書のみに品質を追求しているが、 顧客は薬の説明書の字が小さく、読みにくく、わかりにくく、結局読まれずに捨てられたということを視点に入られなかった。
2.北川紙器印刷(株)の特徴: @色への拘り(どんな色でも作り出せる)(独自の調合データ、7000色以上、赤だけ150種類がある) A奇跡の経営術(脱下請け術、激安) 北川社長は小さいときに、自社製のチラシが捨てられていた光景を見、恥をかかせられていたことがあったため、印刷への捉え方が変わった。 彼は大学でデザインを学んだから、「印刷は芸術だ」という風に考えている、 DVDのみを見ている限りでは、彼はデザイナーとして成功していることを認めているが、 「印刷とは何か、わが社の事業は何か」ということが彼の視点に入られていなかった。
3.視点の大切さ、重要さ
視点が遠くまで見える➪将来 視点が広範囲まで見える➪全体
両社を対比してみると、それぞれの経営者の視点が異なっていると思うようになった。 確かに、大川印刷は商品の良質を真摯に追求し、積極的にCSRに取り組んでいることは賞賛すべきだ。 おそらく、大川社長は高い倫理観を持っているはずだ。ただし、顧客の目線、立場から考えていない。 北川社長はデザイナーとして「印刷は芸術だ」というふうに考え、 「そもそも印刷とは何か」「印刷の事業は何か」を視点に入られていない。 しかも、DVDの前半は北川印刷、色への拘りを流している。 後半は北川社長がデザイナーに集中的に流している、簡潔に言うと、DVDの前半と後半がずれていると思う。 両社ともトレーを生産・販売しているエフピコに学ぶべきだと思う。 エフピコは大川印刷と同じように、BtoBをやっているが、常に顧客の立場からスーパーに提案しており、 結局顧客、スーパーから信頼を得ており、日本のトレー業界で60%のマッケートシェアを獲得している。 まさに成功している中小企業だと言える。
|
|
[ No.601 ]
投稿者: 阪本夏美
2014年12月13日 (土) 11時47分 |
|
|
|
|
1大川、グラフの共通点:「人間力」で付加価値。 北川社長はインタビューの中で印刷産業は「機械の精度が上がり均質化しているので、これからは『人間力』で差をつける」と仰っていました。 大川印刷も、環境に配慮したインクや原材料の使用、障害者の支援、社会貢献など、 印刷(技術・品質)だけでなく「人間力」で付加価値を付けている。
2印刷の社会的価値は何か。 「グラフ」は、他の印刷会社が嫌がるような要望にも応えることから、「最後の駆け込み寺」と呼ばれている。 そんな「グラフ」の北川一成社長は、幼少期から両親の仕事の手伝いをしていたが、 年末あんなに頑張って作ったチラシが、年明けになると捨てられている。そんな状況を見て、 「最初は、印刷の価値を見いだせなかった」と仰っていた。 その時、先日の大川印刷で、社員の方に、入社した理由について尋ねたとき、 「印刷は社会的に必要であるから」と言っていたことを思いだしました。
印刷の社会的役割は「情報を伝える」である。 北川社長は「情報を伝える」ことにとどまらず、「人の記憶に残る」や「捨てられない」印刷を目指しているように思う。 しかし、印刷は、たとえ捨てられたとしても、伝えるべき情報を伝えることができればそこに社会的価値がある。 その意味では、大川印刷も、印刷の社会的役割を果たしているといえる。 大川印刷が、グラフを異なるのは、食品、医薬品関係の印刷を担当している点から、 徹底した衛生面の管理と、印刷の正確さが求められることだ。 これは、特殊な商品の情報を「伝える」という点で応えるべき顧客(取引企業)の要請である。
しかし、消費者の視点から考えれば、医薬品の説明書は読みにくく、目を通さないまま捨ててしまうのが実情だろう。 それを印刷の工夫で、どのように伝えていくかが、社会的価値として印刷業界に問われていることではないかと思いました。
|
|
[ No.602 ]
投稿者: 鄭 ヨ
2014年12月17日 (水) 11時50分 |
|
|
|
|
北川印刷 北川印刷は、印刷を芸術として捉えている、 それが故に、「捨てられない印刷をする」を目標に、印刷の色に拘るほか、デザインにかなり力を入れている。 しかし、果たして北川印刷の「印刷物」の捉え方は、正しいのであるだろうかについて、私は疑問を持つ。 何故ならば、すべての印刷物を北川印刷の考えたように「捨てられない」ものになれば、環境にやさしい印刷の情報が一切伝わってこないため、それが環境に大きな負担をかけるようになる。
大川印刷 大川印刷は、「捨てられない印刷をする」のではなく、 「印刷物」は、「正確に情報を伝達する媒介」として捉え、 環境面においては、北川印刷より、環境にかける負担が小さいと考えられる。 そして、生産の過程には、環境にやさしい・従業員にやさしいやり方を一生懸命考えていることが伝わってきた。 私の考えでは、印刷物の捉え方においては、大川印刷>北川印刷である。 問題点としては、栄養ドリンク・薬品の説明書が読みづらいことから、 エフピコのように最終消費者のことまで考え、BtoBtoCのやり方をとれるのではないかということである。 この問題については、大川印刷が気づいていない状況と気づいていてもやらなかった状況によって、また結果が変わってくると思われる。 |
|
[ No.603 ]
投稿者: 沙海瑩
2014年12月17日 (水) 13時20分 |
|
|
|
|
北川印刷は“捨てられない印刷物”を目指す技術の追求と、 経営者とデザイナー双方の視点に立った“経営資源としてのデザインの在り方”の提案により、 地域の中小企業から海外の著名高級ブランドまで多くのクライアントから支持を得る。 デザインと印刷を結合する点について、売り上げは増加した。 経済的面に対してはいいけど、環境への配慮はあんまり提言しなかった。 大川印刷に関して、一番感心なのは環境への配慮です。 大川印刷は、その中核事業であるオフセット印刷の他、納品に至るまで、 「エコライン」発想のもとトータル的な環境負荷低減を推進しています。 エコラインによる「環境負荷低減」から一歩進み、「環境を回復させる」というコンセプトのもと、 森林活性化や地球温暖化防止に貢献する商品開発を行っています。 また、印刷時に出る端材や試し刷りに使用する紙、その他オフィスにおいて使用される紙など、 様々な用紙の分類を細かく設定し、リサイクルやリユースを促進しています。 日本の中小企業さえまでこんなに企業の社会的責任を重視して、すごく感心しました。
|
|