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[203] 某月某日- nonsection genre - (3) - ※ログ終了※
JC IMPACTU (/) - 2011年10月22日 (土) 23時12分

新しいスレッドを立てておきます。

Pass

[221]
wiggin (/) - 2011年10月25日 (火) 00時22分

JCさん

こちらでよろしいでしょうか(笑)

まず、真の女性ナンバーワン決める棋戦を発足してくれたスポンサーさんに感謝。
面白い棋戦が増えていいですね。

清水ファンですがぁ(大きな声で言っちゃ駄目?)、第一局を見ると、加藤さんに分が有る様な気がします。

今回の奨励会員の参戦といったこの様な変化(分裂とかドロドロしたものじゃなく)が、有った方が、つまり、
はっきりした対立軸があっていい、と私は考えます。

奨励会員vs、女流棋界の混乱から一番遠い所にいると、一部で叩かれながらも、将棋道に邁進していた女流棋士

某所では、奨励会員vs中井さん、或いは石橋さんなら、違った状況でしょうけど。
この状況、皆様も案外戸惑っているのではないでしょうか。

スポンサーさんの心の声、

「この五番勝負、これこそ私達の思うツボ、さあ、女流の方々、貴女達が混乱している(誰のせいかは明白...でも、)その間に、
 それをも打ち消す新しい波が来ますよ。どうしますか? 踏み台になりたくないなら、どうか気力(棋力)でついてきてください。 
 ひいては、女流を含めたすべての女性棋士の存在価値を向上させる為に。」

の様な気がします。

Pass

[223]
JC IMPACTU (/) - 2011年10月25日 (火) 23時39分

wigginさん

>まず、真の女性ナンバーワン決める棋戦を発足してくれたスポンサーさんに感謝。
>面白い棋戦が増えていいですね。

そう思います。「女流竜王戦」という印象を持ちました。駒音で藁人形氏が女流棋戦の「連盟スポンサー」には敬称をつけず「LPSAスポンサー」には(さん)づけにしているのをみて、私は実に不思議な気持ちになりました。「棋界、女流棋界を大局的に論じるスタンスをみせながら、こういう子供みたいなことをする」私は誰からどう頼まれても、そんなことはできませんから、別の面では大変面白かったですね。


>今回の奨励会員の参戦といったこの様な変化(分裂とかドロドロしたものじゃなく)が、
>有った方が、つまり、はっきりした対立軸があっていい、と私は考えます。

実は今日は指導対局の日だったのですが「角落ち」で辛勝することができました。先生が笑いながら私にこんなことを口にされたのです。

「JCさん、今日は気合いも集中力も格別でしたね。何かいいことでもあったのですか」と。

で、私も笑いながら昨日の石橋さんの話をしたのです。「(私にはできんもん)に発奮したのかもしれません。先生、ご承知のとおり私は駒桜とLPSA両方のFCに入っていますが、体力的にも歴史的にも劣勢を強いられている団体の長がへらへらしているのをみて、何かこう悔しかったのかもしれません」と。

私は正直にそう述べました。

先生は苦笑しながら、しかし目は真面目そのもので

「石橋さんは正直ですね」と。そして連盟の中でも決してLPSAを敵対しない、憎みもしない先生が、こんな話をしてくれました。

「LPSAは、今は勝負師の集団という感じがあまりしません。彼女たちが連盟を出たときには、私たちこそが女流の世界をリードするという気概に満ち溢れていました。だからこそ、羽生名人は風当たり覚悟で発足会に出席したのです。スピーチもしたのです。その気持ちを今のLPSAの面々がどれだけわかっているのか、そう思いますよ。刺激がなさすぎるのか、もう忘れてしまったのか」

色々なことを私は考えさせられました。

「スポンサーさんの心の声」がwigginさんの思うとおりであることを私は願いますし、そういうところから、しがらみや閉塞感やどろどろした感情を浄化してくれる、その一歩になることを私自身、心から願っています。

Pass

[242]
JC IMPACTU (/) - 2011年10月28日 (金) 00時49分

ある時期、教師になりたいと思ったことがある。大学で教職科目を履修し、教員採用試験も受けた。私の学生時代は、今と違って「教職に就く」ということは、それほど難しくはなかったという面がある。

「国語科教育法」の教官は、授業の大半を「非識字者の学級」を実際に体験することに時間を費やした。いきなり実習である。私は今でも、当時の生徒さん何人かとはメールのやりとりがある。この授業体験は、今でも鮮烈な記憶として、私の中に刻まれている。しかし、私はそれでも教職の道には進まなかった。それはいくつか理由もあるのだけれど、そのことは、今でもふと、ある種の「疾しさ」となって、私の胸を叩くことがある。結局は私に、そういう「使命感」みたいなものが欠落していたということなのだろう。そう書きながら「苦いなぁ」と思ったりもする。



私はこの作品を劇場でみた。「エンディングノート」と同様、生涯忘れることのない1本になった。

もし教育というものを「苦しさからの逃避」ではなく「苦しみに耐える力」を培うものであるとするならば「ジレンマ」に満ち溢れた時代に、何がいちばん求められているのか、と思う。沢山あるというのはそのとおりなのだけれど、それでも「最も必要なもの」を見極めていかないと、おそらく解決の糸口すら掴めないという現状に何ら変わりはない。

今の報道というものは、ともすれば「単純化」というか「二者択一」に走り過ぎる面がある。「体罰は是か非か」「死刑制度は是か非か」「原発は是か非か」.....。

これでは思考停止になってしまう。実は。

今でも「戸塚ヨットスクール」には受講生がいる。入学申込も後を絶たない。その保護者を「断罪」しただけで、事は解決するのかといえば、しているようにみえるだけで、ただ、それだけなのである。

Pass

[243] 酒を飲む
ポン太 (/) - 2011年10月30日 (日) 21時50分

以前にこの欄でJC様が、連盟が朝日や毎日と契約更新できたとの記載があったと思うのですが、その後発表がないのは、何か障害が起きたのでしょうか。それとも単に連盟は発表しないだけなのでしょうか?会長一人コンピューター対戦で浮かれているように見えますが、本当は契約でもめたりしていたら大変だと思いまして、ご迷惑かなと思いつつお聞きしますが、無視して頂いてももちろん結構です。
ところで私は一人で家でテレビや本を読んだりしながら酒を飲むのが好きです。昔はかなり強い方だったと思いますが、年とともにだんだん弱くなりました。最近猛烈に忙しくて、JC様に勧めて頂いた本もツンドク状態です。なにかさらっと読めて面白い本があれば教えて下さいませ。

Pass

[244]
JC IMPACTU (/) - 2011年10月31日 (月) 21時01分

ポン太さん

>それとも単に連盟は発表しないだけなのでしょうか?

何人かの棋士の方から「名人戦契約についての総枠合意」(朝日新聞社・毎日新聞社)はできた、との話を伺っていますし、現在の契約の枠組みに余程の大きな変化がない限り、特段、発表はないのでは、と思っています。契約者間で、そのあたりも当然合意ができていて、しかるべき時期に「契約書」を作成するということでしょう。ただし、普及協力金という名目の支払いは「なくなる」ようですので、案外、それに代わる「目玉」(収入の確保)が「コンピュータ棋戦」なのかもしれません。

>会長一人コンピューター対戦で浮かれているように

ある意味、これは「勝負」ですから、浮かれているかどうかはともかく、勝負師「米長邦雄」永世棋聖として、真面目にやってもらわなければ、と思っています。指揮をふるえば「任せられないし部下を信用しない」と批判され、将棋に専念すれば「仕事は沢山あるはず」と、まぁ、米長会長は「箸が転んでも叩かれる」わけですから、それならいっそ2ヶ月ちょっとのこと、CPU対局の対策に専念してもらった方がいいような気もしますね。

>なにかさらっと読めて面白い本

なかなか難しいご注文です(笑)

私は小説を読むのに疲れると、といいますか、私にとっての「駄作」が続きますと、ノンフィクションを探すんですね。今はこの本を読んでいます。「最後の色街 飛田」という一冊ですが、取材拒否の街に12年間挑むというのも相当なことですし、風俗ルポの類とは全く異なる優れたノンフィクションだと思います。

もう三十年近く前の冬の話ですが、私はそこに「飛田新地」などというものが存することを全く知らずにこの街に迷い込んだことがあります。その時、両脇に悠然と並んでいた「迎春」という提灯をみて、あれほど驚いたことはありません。ドボルザークの「新世界」が流れる時刻でした。目立たない居酒屋で、友人と二人、小さくなって熱燗を口にしたことを今でも覚えていますが、店の「はばかり」の壁面に釘文字で「血を売って呑む焼酎の苦さかな」という戯歌が刻まれていたことまで、忘れることのできない一日になりましたが、いくつかの疑問が氷解する一冊になりましたね。

Pass

[245] ありがとうございます
ポン太 (/) - 2011年11月01日 (火) 09時13分

私は関西に住みながら、名前だけ聞いてはいましたが飛田には足を踏み入れたこともありません。売春街と言うよりも、もっと恐い町というイメージです。この年になりますと、本来?の目的のほうよりも町自体に興味がありますので、早速注文しました。また、なんとか読了して、読後感報告します。

Pass

[247]
JC IMPACTU (/) - 2011年11月04日 (金) 11時15分

女流王座戦第2局を並べてみる。横歩取りは私自身があまり指さないこともあって(というか、序盤から激しい将棋になりそうで、怖いのである)それは実に新鮮な棋譜に映った。清水市代さんの「貫禄勝ち」のような一局である。これで勝負は益々面白くなってきた。

---------------------------------------------
既存女流の存在意義?
女流に負ける正会員も当たり前となった過去からもそれ程の大勝負なのか?
---------------------------------------------

と寅金氏が「駒音」に発言している。「わかってるくせに」と書いて終わってもいいのだが(笑)それではあまりに「芸」がないような気もするので、述べてみよう。この将棋で加藤一級がタイトルに就けば、それは間違いなく「既存女流」の存在意義が問われることになると、私は確信しているからだ。

まず「女流に負ける正会員も当たり前」というほど、男性棋士に女流棋士が勝っているというわけではない。女流のトップクラスが1回戦を突破できるかどうか、というのが実態で、その差は相変わらず歴然としている。

今回の勝負は、単にタイトルを賭けての対局というものとは意味合いが異なっている。同門の女流棋士、そして奨励会経験者と非経験者のトップクラスの争いという面もある。プロとしての頂を目指す生き方がこの二人は全く違う。そして、この勝負に清水さんが負ければ「奨励会一級にタイトル戦で勝ち越せない六段という段位」が問われることになる。

プロという視点でみれば「金を稼ぐことのできない奨励会員が女王の首を切った」という見方もできる。そういう評価がついて回ることになる。つまり加藤さん、清水さん、いわば「(女流)奨励会員と(女流)トップの代表戦みたいなものだ。ある意味、男性の奨励会員とタイトルホルダーの番勝負といってもいい。

つまり「勝負」以外に「背負わされるものが多い」という面がある。あり過ぎる。周囲からみれば、これほど面白い大勝負はないという所以だ。

例えば将棋にさほど関心を有しない方は「名人と女流名人はどちらが強いのですか」みたいなことを割と平気で口にする。字面だけをみれば、どちらも「名人」だし、知らない方に「違い」をわかれというのも無理がある。しかし、一級が六段に勝つということになれば、冷徹な事実が満天下に晒されるということにもなる。結果「女流の六段って何なんだ」という事になりかねない。タイトル戦慣れした六段に16歳の少女が勝ってしまうとはどういうことなのか。はっきりしてしまうということだ。もう少しいうなら「女流トップの将棋は狼の将棋か羊の将棋か」ということが問われるのである。奨励会員は加藤さんを応援するだろうし、女流棋士は清水さんに心の中で声援を送るだろう。石橋さんは師匠を応援しているのではないか、私はそう勝手に思っている。

タイトル戦の結果いかんによっては、今後「本当のプロを志向する」ということを選ぶというなら、奨励会員を目指す女流棋士が増えることになるかもしれない。その方が「強さとしての評価を得られる」ことが定着し、加藤さんや里見さんという「目標」も存することになれば、尚のこそ、である。

そういうことに想像が至らないほどの寅金氏ではあるまい。だから「わかってるくせに」ということになる(笑)

そして、寅金氏や私のように「石橋さんや中井さんが強い時代のことを知っている、そして現在も彼女たちは強いと思っている」ことを肌で感じている者など、彼女たちが勝負の世界で語られなくなれば、それを知らない人々に、瞬く間に押し切られてしまうのだ。女流王座戦の予選で、負ける棋士になかなか注目は集まらないし、負け続ければやがて人は忘れてしまうのである。

世渡り下手爺氏のいう「将棋は勝ち負けには関係が無い評価が別にある」というのはそのとおりだと私も思っている。言っては何だが、米長邦雄永世棋聖でさえ「勝ち負けではなく生き様で」と述べたこともある(笑)

ただし「勝負の舞台を離れた評価」というものは、こういう世界では畢竟、長続きしないものである。そういう危機感が、おそらくは今のLPSAには不足している。何故かといえば「それでも困らない」という状況があるからだろう。連盟女流の場合、それでも庇護されているという面はあるのだが、LPSAはそれほど強い組織ではないように私には思えるのだが。

---------------------------------------
う〜ん 対あから の解説の時も思いましたが、佐藤さんは女流に甘いですね。 悪手を指摘しないで、いい手ばかりほめる。 島さんも同じかも。
 こういう「上から目線」で「優しい」のは どうかと思います。
---------------------------------------
ビストロさんの発言、私は笑ってしまいました。ただ「上から目線で」「糞手だのわかっていないだの信じられない」だのと悪罵の限りを尽くした解説が行われ、結果「やってらんないわ」と解説者が退場しても私、困ると思うのですが(苦笑)

Pass

[248]
ビストロ (/) - 2011年11月04日 (金) 20時42分

だってね〜

今の実力で佐藤さんが本気で指して、女流に負けるわけが
ないですよね〜

それをしゃあしゃあと お世辞を言うのを 「いい人」とみるか
「やらしい」とみるかですが・・
 佐藤さんは時にこういう発言をすることがあり、まあ
ほほえましいともいえるのですが・・

 島さんもNHKの解説で、矢内さんに「明かに私より強いですね」 なんていったりします。

 そんなわけはないだろ〜   
と みんなが思うからそれを前提に「いえる」わけですよね。

( 例えば瀬川さんが同じ発言をしたら、みんな「その通り」と
 思って終わり。)

 佐藤さんも島さんも実力を周囲に認められているからできる「上から発言」だと思うんです。 (ま、モテ光君は女性に甘そうだからにゃ〜)

Pass

[249]
JC IMPACTU (/) - 2011年11月07日 (月) 22時20分

ビストロさん

>今の実力で佐藤さんが本気で指して、女流に負けるわけがないで
>すよね〜

そうですね。清水さんも加藤桃子さんも、そんな言葉は到底まともには信じない発言です。というか、誰も彼女たちと佐藤さんが「本気で指して」私も負けるとは思いません。

>佐藤さんも島さんも実力を周囲に認められているからできる「上
>から発言」だと思うんです。

おそらくビストロさんのこのご指摘は90%正しいとは思います。ただ、私は一瞬↓のようなことが頭を過りました。

佐藤さんも島さんもタイトル戦からは、少々縁遠くなっています。解説者にしても聞き手にしても、それは第三者。米長永世棋聖が中原名人を破った時の最終局は、山梨で大盤解説会が開催されました。解説者は高橋九段。氏は述懐しています。「私は何故ここで解説をやっているのだろう」と。

そういう意味で、解説をしている二人の女流棋士を「強い」と、「私よりも強い」と口にしたのならば、ある意味天晴だと思わなくもありません。ふふ、気障っぽいですかね。

私、先週の土曜日に先崎学八段と高橋女流三段のトークショーに参加しました。改めて、その時のことをレポートしますが、女性というものは時に何気なく「残酷」なことを聞くなぁと思ったんですね。それは高橋道雄九段の話とも重なる部分もあるのですが。

ここ数日、ひょんなことから手に入れたモトローラのタブレットを持ち歩いているのですが、ビストロさん、タブレットってお持ちでしたっけ。携帯とは別に仕事に役立てている方もいらっしゃるのでしょうね。私には、当分、馴染めそうにありません(笑)

Pass

[250]
JC IMPACTU (/) - 2011年11月09日 (水) 00時32分

某月某日

先崎学八段と高橋和女流三段とのトークショーイベントに出向く。八段の出版を記念してのもの。質疑応答の時間に参加者のひとりが以下のような質問をされた。

「来年1月の米長会長とCPUの対局、米長さんは△9四歩と突くでしょうか」なかなか面白い問いである。先崎さん、一瞬キョトンとされている。おそらく氏はこの意味がわからなかったのだ。米長会長が後手番であることも、中央公論誌上での対談も。

一瞬、不思議な気がした。そういうものか、という気がした。

別にそのことを「知らなければいけない」という理由はない。しかし、仮にも師匠であり、連盟会長が参加するイベントである。CPUとはいえ、対局である。師匠と弟子の関係とは何だろう。四段になれば、それはもう独立した存在。自分に関係のないことなどそれがどういうものであっても、こうも淡泊なものなのだろうか。そこに流れた空気はやはり歪なものに感じられた。私には。

トークショーの最中、何かのきっかけに「先崎さんもタイトルを取らないといけませんね」高橋三段が話の流れで何気なくそう語った。「そうきますか.....」先崎八段の顔が、一瞬強張ったように私には見えた。例えば男性棋士なら、そういうことはおそらく言わない。言ってはいけないことのような気がする。

女性が残酷なのか、高橋和女流三段が残酷なのか、このあたりになると私はどうにもわからなくなってしまう。

Pass

[255]
JC IMPACTU (/) - 2011年11月17日 (木) 20時41分

うちのカミさんは、私に殆ど頼み事をしない。時々、水を向けてはみるのだけれど、ニコニコ笑うばかりで、何かを頼むということがない。そのカミさんから、初めて頼み事をされた。

何とか叶えることができた。それはそれで嬉しいものである。

Pass

[257] 飛田
ポン太 (/) - 2011年11月17日 (木) 22時06分

やっと飛田を読み始めました。あのすぐ側には、わたしの顧客もありなんども行きましたが、詳しい場所はしらずにいました。わたしのような年齢でも、まわりには飛田に行ったと言う人は、冗談抜きにほとんどいません。十人くらいに聞いて一人だけでした。それも彼の言うことを信じれば、通り過ぎただけだそうです。とにかく失礼をしょうちで言えば、あそこは最下級でガラが悪く恐いところだと思っていましたし、ほとんどの関西人はそう思っているのではと思います。しかし少し読んだだけでもなかなか実は奥深いところですね。また読み進めたら投稿させてくださいませ。

Pass

[258]
JC IMPACTU (/) - 2011年11月17日 (木) 23時20分

ボン太さん

「最後の色街 飛田」この本は女性でなければ書けなかったという気がしています。男性が書くと、どうしても風俗ルポになってしまうという面がありますね。

例えば、規模は別としても、風俗の街というねのは色々なところに存在します。ソープランドと申し上げてもいい。

ところが、大阪市内にはソープランドというものは、今はひとつもありません。それでも飛田遊郭は、厳然と存在しています。東京の吉原にはそういう風情はどこにも見当たりません。

何故だろうと思って、私はこの本を手にとりました。亡くなった遊女たちが、昔はどう弔われていたのか。この新地を経営する人々には、ある種の疾しさというものがあります。その疾しさとどのように向かい合っているのか。身を置く女性たちは、何を考えているのか。それは勿論一端ではありますが、私は色々なことを考えさせられました。

著者はこの本の中で「(本を読んで)も物見遊山、単なる興味本位で尋ねてもらいたくはない」と何度か述べています。その重みというものを十分に感じさせてくれる一冊でした。

Pass

[259]
JC IMPACTU (/) - 2011年11月19日 (土) 11時17分

ビストロさん

>掲示板敷居原理論者のJCさんが怒るんでないかなあ

とビストロさんが書かれた「盤側」は「泥酔スレ」という場所で温帯さんは「素面で書くことはご法度」と記されていますので、こちらで述べることにしましょう(笑)

私は言論を規制するルールはこの掲示板でも殆ど作りませんし、そういう縛りも設けませんが、一方で「泥酔スレ」が悪いなどとは全く思いません。そういう自由も「ことば、コミュニケーション」としては「あり」ではないでしょうか。ただ、私は素面でしか発言しませんので(というか、呑んでも酔ってはいない状態)書き込むことはしませんが。

「遠くへいきたい」という歌詞は、旅を愛する人々の永遠の代表歌みたいな面がありますね。ただ、一人旅をしたことがない私はこんなことを思います。

それが「旅」である以上、必ず終わりがあります。終わらない旅は「蒸発」になってしまう(笑)

>あ〜あ 尾に嫁もアホ息子も仕事もほっといて旅に出たい。。

>独身にもどって異国で電車にゆられ美術館めぐりをしたい

放置したひとり旅もやがては終わるのです。それなら事前に許諾を得た方がいいと思いますよん。旅先で「鬼嫁の険しい表情やお子さんの泣き声に目がさめる。寝汗じっとり」なんて厭でしょ。

確かに出張というのは「旅」ではありませんね。多忙な時の出張というものは、戻ったあとのことを考えれば憂鬱になります。

実は以前、仲間内でそんな話をしたことがあります。一人旅愛好者から袋叩きに遭いました。「JCの考えは、動物は必ず死ぬから家では飼わないというのと同じだぞ」と(笑)

全然違います。生を全うするということに「疾しさ」はありません。疾しさを抱きしめたような「旅」は厭だということなのですが。

それは倫理とか道徳という次元とは少し違っていて、畢竟、それでは自分が本当に楽しめないということなのでありましょう。

女流王座戦第3局の進行を眺めながら、これを書いています。
(39手目)加藤さんの4四銀がどう進出していくのか、興味深いですねぇ。

Pass

[261]
JC IMPACTU (/) - 2011年11月19日 (土) 18時36分

女流王座戦第3局は152手まで後手加藤一級の勝ち。
みていて実に面白い将棋だった。途中、清水六段が良さそうな局面も出現したように思えるのだけれど.....。

第4局、俄然興味深くなってきた。

Pass

[262]
JC IMPACTU (/) - 2011年11月20日 (日) 23時54分

某月某日

女流王座戦第3局の続き。

加藤桃子一級の場合、持ち時間3時間の将棋というものは殆ど経験がない。現に1局目は「奨励会の将棋」を楽しむかのような時間配分だった。清水さんの場合対CPUにしても、この3局目にしても、時間に追われての「敗着」が目立つ。おそらくは練習将棋も含めると「秒将棋」の経験は加藤一級の方が多くの経験を積んでいるのだろう。それも「男」との将棋である。

もし加藤一級が初代女流王座に就けば、実はそれこそが「黒船」ということではないか。私にはそういう気がする。

この棋戦の観戦記は日本経済新聞に掲載されている。企業の経営者、管理職には日経新聞を購読する比率が高いのだけれども、将棋にさほど関心のない者にも「一級が六段に勝つ」という事実が知れ渡るということなのだ。「女流タイトル保持者」と「男性の(プロ未満の)奨励会員」の序列や棋力差など、考えもしなかった者たちがこの「事実」を知る。女流だけのプロ組織とは何ぞやという空気は徐々に蔓延していく。この結果は、ある意味、連盟女流、LPSAの面々にとっても、正念場になるのだ。

当たり前のことだが、男性の棋士社会でも誰もが羽生善治前名人のようになれるわけではない。女流棋界でもこれは同様。ただし奨励会員と正会員が「タイトルを賭けて争う」という巡り合わせは限られていて、しかも一方は女流のトップクラスというこの対局は「鎖国がこじあけられる」という面を有してもいる。

第4局、私は清水市代女流六段を応援しよう。今年の日本シリーズではないが、最後はどうあれ、フルセットの勝負をみせて欲しい。

石橋さんは「私が将棋を覚えたのは昭和の時代」とツイッターで呟いている。こういうユーモアも、だんだんと寒い感じになる。今からの季節のように。

Pass

[264] 高橋和さん
ビストロ (/) - 2011年11月25日 (金) 22時17分

 今日 インフルエンザの予防接種のため会社の病院へ。
 待合室で文春を立ち読み。

 先崎さんのコラムで 高橋和さんとのトークショーの話が出ていました。
 スロットの話で、高橋さんはスロッターだとか。

 高橋さんがスロットに嵌っているというのは可笑しいですね。
 あのきれいな顔で熱くなって負けている姿は想像するだけで面白い。

Pass

[265]
JC IMPACTU (/) - 2011年11月27日 (日) 01時10分

今日は(正確にいえば昨日ですが)将棋ペンクラブの皆さんとさきほどまで呑む機会に恵まれました。13:30から某所で将棋を指し、(私は1勝1敗でした)そのあと小宴。2次会では盛り上がったリレー将棋で実に楽しい一時を過ごすことができました。アルコールが入ると、みんな激しい攻め将棋になるものですから楽しいんですよ。

ビストロさん、機会があればぜひご一緒しましょう。丸田九段、大山十五世名人、升田九段、渡辺竜王、芹澤九段、どんな棋士の名前が出ても、わっと話が盛り上がる、そんな会合でした。

>スロットの話で、高橋さんはスロッターだとか。

確かにそういう話がありました。私も会場にいて「ほぉ」と感じたことを記憶しています。高橋和さんのご主人のことを思いますと、彼女がLPSAにいないことが、ちょっと不思議だなぁと、そんなことが去来しました。

リアルな場で、リアルに色々な方々と話をさせていただくと、やはりそこには多様な世界がみえてくる。私はそう思います。

Pass

[266] 飛田読了
ポン太 (/) - 2011年11月28日 (月) 19時24分

昨晩飛田の元顧問弁護士の圧勝を見た後読了しました。大変面白かった。ある意味、おんなの強さやしたたかさを十二分に表現していると思います。対象のおねえさんやおばちゃんもそうですが、この井上氏も含めてです。彼女は私の通った私立中高男子校の近くにあった国立大学付属中高、当時奈良県一で関西でも五番以内の共学校、に行っておられ、わたしより学年で一つしたの方なので、多分共通の知り合いが居ると思い、なんとなく勝手な親近感を覚えておりました。たしかにJC様が書いておられたような女視線による、そこで働く人たちに対する共感のような物がページがすすむにつれ増してきているように思いました。つまり、必死に、職業としてプロとして働いていることへの共感でしょうか。ところで私は先に間違ったことを書きました。例によって妻の父によると、飛田は大阪の遊郭では今も昔も最上級だったそうです。飛田出身で立身出世した人もいたようで、大阪の人なら誰でも知っている居酒屋チェーンを築き上げ、ホテルも経営している会社の創立者は、飛田の元女郎さんで、そこの息子と結婚して一代チェーン店を築きあげたようです。父はそのかたの存命中にお会いしたことが会ったらしいですが、すでに相当に老齢だったそうですが、とても頭の切れる迫力のある女性だったようです。まあしかし、わたしにとって一番素直な読後感は、女は何歳になっても稼げて羨ましい、ということですかな。

Pass

[267]
JC IMPACTU (/) - 2011年11月28日 (月) 22時21分

ポン太さん

>大変面白かった。

それは何よりでした。おそらくこの本は長く長く多様な読者を獲得するのではないか、そんな気がしています。本文中にも出てきますが、飛田の経営者たちは「この商売」にある種の疾しさを感じ続けています。だから今まで、その歴史や背景が時系列的に語られることはありませんでした。

立川談志師匠が亡くなりましたが、氏は落語を「人間の業の肯定」だと述べています。そう喝破するだけのことはあって、氏には、今の尺度で問題とされる「放送禁止用語」「差別用語」も一切気にしない。実際、昨日放映された番組では「片輪」という言葉がオンエアされていました。古典落語の一節です。氏の死去というものが自主規制を解き放ったというならば、それはそれで皮肉なものだと、実は感じなくもありません。プロデューサーの心根が透けてみえるような気がしたものですから。

この街は「警察」というものに実に協力的なのだということが記されています。「疾しさ」の裏返しというなら、それはそれでわかりやすい面があるのですが、それは単に「目こぼし」というようなことではなく、売防法以外は「徹底してきちんとする」という経営者のある種の矜持、プライドのような気もするのです。

この本には著者自身が売春防止法を「売春はしてもさせてもいけない」と理解していたが、そうではなかったと理解を新たにしたことが記されています。実は私もそうだと思っていました。阿部定がいたことも知りませんでした。客引き、経営者、客(利益供与)家主などは挙げられますが、女性本人は「罪」には問われない。「ほぉぉ」と感心しましたね。

今はどうか知りませんが、少なくとも「ある一時代」は、経営者は女性の家族への経済的な援助、本人の健康面での管理も徹底していたというくだり、そうだったのだろうなぁと思わなくもありません。

大阪府知事選挙、市長選挙はご承知のとおりの結果となりました。鬱屈した閉塞感からの脱却という期待値、というのが世論的な総括という雰囲気ですが、かって、国政レベルでもそういう気運が今日の政治状況を作り出し、ある意味、更なる閉塞感が生まれたことを思えば、リーダーシップというのは、本当にその程度のものなのか、ということを私などは考えてしまいます。ただし市長選挙に関しては自民、民主、共産という、単純に加算すれば少なくともこういう「票差」になるはずのない結果が示されたという点、それこそが政党に「危機感」などというものが全くないという証左なのかもしれません。

本書に話を戻します。

私は著者にぜひ続篇を書いてほしいと思っています。「さいごの色街 飛田」は、ある意味、さいごであり、そして唯一であり、今後も永遠である以上、最終章に描かれた理由、背景をやはり抉って欲しい。著者にしかできないライフワークみたいなものですから、それを極めて欲しいと感じるのです。

Pass

[268] 放送禁止用語
ビストロ (/) - 2011年11月28日 (月) 22時35分

もちろんJCさんは下記のことは知っているんだと理解しています。

実際には放送禁止用語というのは存在しません。
(でも一般的には 通っている言葉です)

一般に言う放送禁止用語とは「注意して使った方がいい言葉」のことです。
つまり、差別的な意味合いを持っているので、被差別者のことを慮りましょう、必然性なく使うことは避けましょう、ということ。必然性があり、きちんと胸をはって説明できれば使っていいわけです。

 でも、こういう言葉集があるせい?おかげ?で、みんな それを
避ければいい、使わなければそれでいい、と思っているのは困ったものです。

それこそ思想がない。 
そこにこめられた思想を、見るほうも使う方も理解してほしいものです。

追記:

笑いと差別は 私にはよくわかりません。
滑って転んだ人を笑う。それは差別か? でもそれを禁止したら人間のコミュニケーションではなくなります。

例えば私もいくつか「差別されうる」部分があり、それを笑いにされるとちょっと
複雑な感じがすることがあります。

でも声にだしてしらけさせることもしません。 ま、そんなもんですよね〜

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[269]
JC IMPACTU (/) - 2011年11月28日 (月) 23時04分

ビストロさん

>実際には放送禁止用語というのは存在しません。
>(でも一般的には 通っている言葉です)

そのとおりですね。ただ、これもビストロさんご承知のとおりメディアが決して使うことのない「禁句」「使わない日本語」というものが厳然と存在することも事実です。「放送禁止用語」はないけれども、いわゆる「自主規制」は存在すると申し上げた方がよかったかもしれませんね。

1970年代の話ですが、あるキー局には「○○○○は禁句」という貼紙がありました。

今年は「地デジ元年」でもあるのですが、それに伴ってケーブルテレビの加入世帯が爆発的に増えました。CSの視聴世帯も当然増えることになります。

いわゆるペイテレビ(有料チャンネル)では、例えば「座頭市シリーズ一挙放映」というラインアップがあったりもします。しかしだからといって「地上波」では、なかなか難しい面はまだあるかもしれません。呪縛という面があるからです。

例えば岡林信康氏の「手紙」はあらゆるラジオメディアでオンエアされないという時代が続きました。或いは今でもそうだろうと思います。

そしていわゆる「用語」の問題ではなく、例えば森達也氏が制作したドキュメンタリー「A」「A2」は、それこそBSでもCSでも放映されることはありません。制作者自身がそう述べています。

表層的に「面倒はイヤ」「抗議はイヤ」という意識がそうさせるのでしょうが、一体局側は本当にこのドキュメンタリーを視聴した上で、何を理由にそう述べているのか。私は何度かこの作品をDVDでみましたが、実に不思議ですね。視聴者に「考えてもらおう」ということをどうして思わないのかと。

大きなレンタルショップにはあると思います。年末年始、もし時間があれば、ぜひご覧になってみてください。

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[270]
JC IMPACTU (/) - 2011年11月30日 (水) 23時19分

某月某日

指導対局の日、先生に「角落」で快勝。きたるべきビストロさんとの対局を考えれば、私には無駄な時間というものはない.....。というのはもちろん冗談ではあるけれど、快勝の将棋というものは、自分でいうのも何だけれど、駒が輝いてみえる。無駄がないし、キラキラしている。渡される駒の全てに「自玉を守る」という意味に満ち溢れているし、全ての着手に意味がついてくる。つまり手が縮まない。瞬間の「損」は「損にはならない」という確信に裏打ちされている。勝てば嬉しい。投了図がいつまでも私の頭から消えない.....。

自慢話だなぁ、これは。

ビストロさんではないが、私も職場や家庭では「愚痴」を言わない方である。成功談や美談を吹聴するように語ることもしない。
そういうものは「底の浅い話」だと思うからだ。

しかし、それが「将棋」になってしまうと、途端に「バカ」になってしまう自分がいる。勿論、負けを感情に出し当たり散らすなどということはしないけれど、その分、快心譜が生まれたりすると、デレッとなってしまうのだ。こういう者を「バカ」という。

ほんの短い時期、つきあいで馬券を買ったことがある。それなりにデータも集め、血統も調べたりもし、遊んだ。たまに的中することもあった。しかし、馬券を買うということは全く長続きしなかった。興味が持続しなかったからである。所詮というと申し訳ないのだが、馬と騎手が競った結果、である。託したというだけである。そういうものに喜びが感じられなかった。少額の馬券購入だからと言われればそれまでだが、的中しなくとも、悔しさが希薄だし、的中しても、さほど喜びもない。先生に勝った時の喜びに比べれば、比較にもならない。

今、将棋部には先生から「文句なしの実力六段は保証します」という若手が加入している。このときの指導対局日、彼は先生に平手で勝った。2連勝である。私はアマチュアがプロの現役棋士に平手で勝つという「シーン」を眼前にみたのは、これが初めてだ。

五面指しの指導対局なのだけれど、先生の「本気」は、平手相手の一人しかない。それはすぐにわかる。「二枚落」「香落」「角落」「飛車落」は眼中にない。「駒落相手」には、指し手が圧倒的に早い。つまり私は、その「おこぼれ」に預かっているようなものなのである。それでも嬉しい(笑)

私の対局は早く終わったので、隣で「プロアマ対局」をじっと観戦する。終盤、詰むのか詰まないのか、難解な局面が続く。緩みない指し手が続く。アマ側は小さく唸り、天井を見上げ、首を振る。プロ側は小さな溜息、ふぅ、目線が鋭い、顔も、耳朶も既に赤い。駒音だけが部屋に響く。そしてプロ側の投了「いやぁ、負けですね。うーん」この「うーん」は活字にはならない。その場にいた者だけにしかわからない、そういう「うーん」である。

アマチュア側は言葉を発しない。「はい」どちらが負けたのか一瞬わからなくなるような光景が眼前に広がる。「もうすく平手も卒業ですよ」という先生の声に誰も笑わない。アマ側の声は「いえいえ」と、それももう枯れてしまっている。感想戦で積極的に駒を動かしたのは、むしろ先生の方だった。どれもこれも難しい局面が盤面に舞い続ける。

先生のお見送りは私の役目。「強いですね。彼は、強い」こういう時に、私はどんな言葉をかけていいものかと少し迷う。先生はその局面を脳裏に再現するかのように、何度もそう語った。

前局、先生が平手で負けた時「次はこちらも考えないといけませんね」と、笑いながら語られた。その「次」が今回の対局だった。

部員のアマチュアが勝って嬉しくないはずはないのだけれど、そればかりでもない。そういう感情が私にはある。次回の対局は12月中旬。

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[272]
JC IMPACTU (/) - 2011年12月07日 (水) 18時36分

忙しかった。公私共に、本当に忙しい一週間だった。

昨日の女流王座戦第4局も移動途中に「チラ」とタブレットで眺めた程度。45手目の「▲4四歩」をみて「ああ、これは加藤さんが勝ちそうだ」と思った。その後は仕事、仕事、仕事。

夜は会合。加藤一級が勝てばおそらく携帯が震えるはず。ニュースで伝えられるはずだが、その気配はない。さきほどゆっくりと局面を確認した。加藤さんには辛い「負け」である。しかし、この勝負は清水さんが勝ってよかった。最終局、どちらも「無心」で戦って欲しい。

来週月曜日、いよいよ最終局である。「将棋の神様」はどちらに微笑むのだろう。私は「どちらにも勝って欲しい」から、今回は一方に肩入れはしない。

清水さんが勝てば、女流棋士のみなさんは、このタイトルの挑戦者になるべく奮起をされるだろうか。加藤さんが勝てば、女流棋士のみなさんは、かって羽生前名人が七冠に就いたときに、森下九段が述べたように「この結果を全棋士は「恥」だと思わなければいけない」そういう意識をもって来年を過ごされるだろうか。

きっと私の興味は、そういうところに向かっている。

実は先週、あるところから急に原稿の依頼があった。6000字近くの原稿を一気呵成に仕上げる。締切は年明け1月の中旬だったが、私のような下手糞は、さっさと書いてさっさと送付して、酒でも呑んでいる方がいい。

数年に一度、求められて書いて「納得できる作品」を書けたと実感することがある。忙しい時に書き上げたものの方が、そういう機会に恵まれることの方が多い。不思議なものだ。

弔うということは、その人を「思いきる」ということ。

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[274]
JC IMPACTU (/) - 2011年12月07日 (水) 20時42分

某月某日

第35回日本アカデミー賞の候補作品がそろそろ発表になる。例によって、ここに予想をしてみたい。5作品への絞り込み、今回は難しい。

--------------------------------------------
「武士の家計簿」(松竹)
「最後の忠臣蔵」(ワーナー・ブラザース映画)
「阪急電車 片道15分の奇跡」(東宝)
「ツレがうつになりまして」(東映)
「ステキな金縛り」(東宝)
--------------------------------------------

他にも「一枚のハガキ」(東京テアトル)「一命」(松竹)なども候補の可能性は十分にある。ただ新藤兼人の最後の作品を「候補」にして「落とす」というようなことも、酷な話になるだろうからそれは何か別の賞が与えられるのだろう。

さて、ここから「最優秀作品賞」を選ぶとしたらどうなるか。実に悩ましい。前にも記したとおり「ステキな金縛り」はオリジナル作品であり、こんなに楽しめた作品はなかなかお目にかかれないけれど、日本映画は「喜劇」に対する評価を忌避する面があるから、なかなか難しいかもしれない。

今年は3.11という大きな災害にみまわれたということもある。そういった背景も審査員の中に無意識に働くだろう。そう考えれば「武士の家計簿」か「最後の忠臣蔵」あたりが有力になる。

となると「武士の家計簿」ということになるのだろうか。










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[276] すみませんがよろしくお願いします。
ポン太 (/) - 2011年12月07日 (水) 22時33分

最近、飛田の書評がいろいろなところに掲載され、著者の井上氏も自身のブログで喜んでおられますね。JC様の眼力はやはりたいしたものだと思います。
ところでまた勝手なお願いですが、今度は小説でなにかサラッと
読んで面白いものを教えて頂けませんか? 残念ながら、忙しい時期が続いていて、なかなか集中して読書できません。幻夜もまだツンドクです。どちらかといえば、軽めの推理小説や冒険小説で過去のものでも勿論のこと大感謝ですので、お暇なときによろしくご教示願えれば有り難いです。

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[277]
JC IMPACTU (/) - 2011年12月07日 (水) 23時57分

ポン太さん

>JC様の眼力はやはりたいしたものだと思います。

いえいえ、滅相もありません。

>軽めの推理小説や冒険小説で

冒険小説というと、やはりこの一冊をお薦めしたいと思います。

冒険小説・この一冊

私はこの作家の小説は、比較的早い段階から愛読してきました。最近の受賞作で、今尚売れ続けていますし、銀行はこんなに意地の悪いものかとは感じましたが、まぁ、痛快ではあります。

ミステリー、そうですね。私はあまり中篇のミステリー(短篇)を読まないのですが、これはおそらく中篇といえなくもないと思います。

ミステリーこの1冊

読みだすとこの程度の分量はさほど気にならないのではと思います。面白い作品ですが後味は実に悪い。しかし、少年法という問題がテーマですから、やむをえない面もあるわけですが。

ハードボイルドミステリーこの一冊

私はこの作家の**作から遺作まで読みましたが、文体が好きなんですね。実に巧みなストリーテラーと申し上げていいと思います。

お役に立ちますかどうか。

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[278] ありがとうございます
ポン太 (/) - 2011年12月08日 (木) 09時36分

JC様のおすすめありがとうございます。告白とてのひらの闇は既読ですが、藤原伊織という作家を失念していました。早速、下町ロケットと藤原伊織の別の作品を注文するつもりです。
告白は一気に読みましたが、なんとなくつっこみどころ満載な点、たとえば生徒達の全員が守秘するようなところ、がありましたが、私自身としては、この数年のベストの一つです。てのひらの闇は、ある種のさわやかな読後感が印象に残っています。十年以上前に読んだように思いますが、当時は他の人に勧めたような気がします。しかし、すっかりその作家を失念するとは!

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[280]
JC IMPACTU (/) - 2011年12月09日 (金) 11時38分

移動中の新幹線、よくもこんなに飛ばせるものである。
谷川十七世名人が順位戦、渡辺竜王を下した。谷川さん、よほど会長になるのが厭なのかもしれない(笑) 現役の名人が、会長を兼ねることはないからである。

谷川ー森内の名人戦、気の早い話かもしれないが、関東も関西も盛り上がるだろう。そういう「お祭り」のような番勝負、みてみたい。そうなれば、私は俄然、谷川さんを応援する。おじさんにも、頑張ってもらわなければ。


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[281]
JC IMPACTU (/) - 2011年12月09日 (金) 17時09分

再び移動中の新幹線、沈む夕陽の背景はこんなに明るかったかな、と思う。

谷川十七世名人、昨日の渡辺戦に勝ったことで、おそらくは挑戦者という意識のスィッチが入ったのではないだろうか。

2月、羽生前名人との8局目は、谷川さんの先手番、このあたりも谷川十七世のツキを感じないわけでもない。

米長さんは、何を思うのだろう。「専務理事として会長の私に尽くしたからこそ、将棋の神様は微笑んだ」とか、平気で言いそうな気がする。それはそれで、何とはなく鬱陶しい感じがしなくもない。


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[283] 女流
ポン太 (/) - 2011年12月12日 (月) 20時59分

加藤が女流王座になったようですが、私は盤側や駒音の皆さん、特に盤側、のように両者の健闘をたたえたいと思いません。清水氏はただ恥じるべきです。女流棋士なるものがいかに甘やかされた、ある意味女性差別の極みのような制度かはっきりしたと思います。この際連盟は、女流棋士制度を解散し、特例的に現女流棋士には何年かの奨励会入会を許して、もう一度原点に戻らせて四段を目指させたほうが良いのではと思います。それでダメなら、連盟をやめて、別の団体、LPSAのような、で(女流プロ)と名乗って彼女達(4段になれなかった、なろうとしなかった)のなかで、イベント(タイトル戦等)を可愛く戦えば良いと思います。
連盟のタイトル戦の時や催しの時は、華やかな、将棋の強い女性として参加して、高額のギャラをもらったらよいと思います。まあイベントコンパニオンですな。女流制度は結局、女性の棋士、名人戦や竜王戦を戦う、誕生にはなんのやくにもたたなかったと思います。

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[284]
JC IMPACTU (/) - 2011年12月12日 (月) 20時59分

第1期女流王座戦は、最終局、加藤桃子一級の勝利でその幕を閉じた。感想戦、記者会見における彼女の笑顔が眩しい。勝負の世界は残酷である。無邪気な笑顔を眺めていると、そう思う。清水六段は、写真でみる限り「疲れ切った、呆然自失とした表情を隠そうともしない」

清水六段にとって、この対局はおそらく「自分だけの1局」ではなかったと思う。彼女は「女流棋士の代表」としてこの戦いに臨んだはずだ。その責任感、重圧は、当人にしかわからない。投了直前の数手、彼女の脳裏に去来したものは何だったろうか。

勝者は笑い、敗者は佇む。刻まれた光景と、問われた重みをおそらくは両者共に忘れることはない。

今日、私はこの勝負を昼食中や移動中、断続的に捉えていた。正直に言えば、名人戦、竜王戦でもそんなことはしない。

奨励会一級と女流六段、加藤さんは「塗れる」場に自分を置き、清水さんは、女流の天辺を目指し続ける。共に選択したものは違い、その力と力が壮絶にぶつかった。ある意味、双方の「生き方」が問われる勝負でもあった。その結果は、とりあえず示された。

加藤さんは記者会見でこのように述べている。

----------------------------------------
この一年は、この棋戦に出させていただいいたおかげで、自分でもわかるくらい成長しているな、強くなっているなと感じました。この勢いで奨励会の方も調子を上げていきたいと思います。この一年は人生で一番将棋が好きになったので、もっと将棋の勉強をしていきたいと思います。
----------------------------------------
1級に上がったばかりなので壁は感じていません(笑)。今年度中に奨励会初段を目指したいです。
----------------------------------------

私は清水さんにも、今日はゆっくりと休んでいただいて、明日からは、人生で一番将棋が好きな日々を紡ぎだして欲しいと願っている。少なくとも清水さんには、胸を張って欲しい。

今年1年を象徴する言葉は「絆」が選ばれた。

棋界もまた、この言葉の意味をどうか噛みしめて欲しい。

本棋戦を主催してくださったスポンサー、関係各位のみなさまに深く感謝申し上げます。

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[285]
ビストロ (/) - 2011年12月12日 (月) 22時00分

清水さん、奨励会員との戦いがおわった、と思ったら 今週は

対 男性棋士
対 女性アマ

と続きます。いろんな人と戦います。 大変だ〜 
好きでなければ、楽しくなければできないですね。

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[286]
JC IMPACTU (/) - 2011年12月12日 (月) 23時30分

ポン太さん

>加藤が女流王座になったようですが、私は盤側や駒音の皆さん、特に盤側、のように両者の健闘をたたえたいと思いません。

私は盤側に「両者の大健闘に拍手」と書きましたので、この点ではポン太さんと私の「違い」がはっきりしたように思います。
勿論「違い」が悪いなどというつもりは毛頭ありません。

>女流棋士なるものがいかに甘やかされた、ある意味女性差別の極みのような制度かはっきりしたと思います。

おそらく清水さん自身が、いちばん辛い思いをされているだろうと思います。その意味で、私は「負けることを」あえていうならばポン太さんのように「それが罪であるかのような捉え方」はしたくありません。

>連盟は、女流棋士制度を解散し、特例的に現女流棋士には何年かの奨励会入会を許して、もう一度原点に戻らせて四段を目指させた
>ほうが良いのではと思います。

おそらくポン太さんのような「主張」というのは、今回の結果で現実的ではないにしても、ある種の風潮として生まれるだろうなという気はしています。棋士としてどちらを選択するか、というのは個人の「生き方」の選択でしょう。奨励会を目指すか、女流棋士として生きるか、というのは。

今回の結果はメディアでも明日以降、様々な形で伝えられると思います。今から将棋の世界を目指す子供たち(特に女の子)が、どちらを選ぶのか。選択肢がはっきりと増えたわけですから、私はそれが案外よかったな、とは思っています。

現実に、今でも女流棋界で注目されている一握りの棋士を除いては、将棋を指すことが生計の中心にはなりません。大部分の棋士は「普及や教室」で収入を得ています。人によっては伴侶の収入もあります。

「強い棋士」が「教え上手」というわけでもありませんから、人口の底上げを考えれば、レッスンプロ的な役割もあるでしょう。そのためには「女流棋士」という名刺もあった方がいいとは思いますね。

ただ、それでも一定の年齢を過ぎ、話題にも上らなくなれば、ここでも淘汰は確実に始まります。

>女流制度は結局、女性の棋士、名人戦や竜王戦を戦う、誕生にはなんのやくにもたたなかったと思います。

この棋戦結果だけで、そこまでの結論を導き出す勇気は、私にはありません。まぁ、あと5年くらいは眺めてみたいと思います。特にLPSAについては、石橋さん、中井さんの(あと、というと変かもしれませんが)次を担う方がその時にいるのかいないのか、ということも含めてですが。

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[287]
JC IMPACTU (/) - 2011年12月12日 (月) 23時38分

ビストロさん

>好きでなければ、楽しくなければできないですね。

仰るとおりです。彼女は今16歳ですか。数年後には「盤駒なんてみたくもない」ということになっていなければいいなぁと思います。中井さんが奨励会で勝てなかったときの苦悩を、私は著書で読んだことがありますし。

(追加)
ビストロさんは、清水さんの今後のスケジュールを記されていたのですね。
清水さんにも、引き続き期待したいと思います。

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[0] 最大レス件数を超えました
システムメッセージ (/) - 2025年01月31日 (金) 12時00分

最大レス件数「35」を超えましたので、これよりレスは出来ません。

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