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| [34] 男性棋士と女性棋士 |
- JC IMPACTⅡ (/) - 2011年05月24日 (火) 23時29分
今日は指導対局の日、「里見さんの試験対局」のことについてお尋ねしてみる。「二百手を越える大熱戦だったようです。一時期は上手必勝の局面だったようですが、二転三転の結果、里見さんが勝ったようですよ」とのことだった。「先日の試験もそうですが、将世や週刊将棋に棋譜は掲載されないのですね」と言葉を向けたところ、先生が苦笑された。
「JCさん、それはそうですよ。奨励会の対局ですから記録はとらないのです。両対局者の記憶でしかありませんから、それを再現して棋譜を掲載するということは、まぁ、ありません」
「それにしてもJCさん、そのことご存知ありませんでしたか?」と先生の表情はいつもと同じ、にこやかなものでした。なるほど、将棋の世界に限らず、知らないことというのは、本当に沢山あるものだと改めて実感した。
「里見さんは女流棋士第1号としての(奨励会を卒業した)正式な四段になれるでしょうか? 」昨日、岡目八手さんへのRESを記したこともあり、プロとして遥かに将棋をご存知の先生に感触を窺ってみた。あくまでも感触である。
「99.9％難しいでしょう。師匠の森九段は、少なくともわかっていますよ。ただ、本人が向上心を抱いて、男性の世界で揉まれたい、女流としての実績は十分にある。ではやってごらん、ということですよ。そこで成績や成果があがらなくとも、女流のトップを走るためには、悪い経験にはなりませんから」
こうなると、その次をどうしても尋ねてみたくなる。「何故、女性は四段になれないのでしょうか」
「升田先生がこんなことを言われました。女性(オナゴ)は辛抱が足りんのだよ。受けて勝つということができない。それでいて往生際が悪い。誰がみても切れる攻めを続けて自滅する。辛抱できないから品のない将棋になる、と」
こういうことを言えるのは升田幸三九段ぐらいかもしれない。他の棋士は、もう少しオブラートに包むものである。
「それは何故でしょう?」
「そうですねぇ。負けて感じる痛みの程度が違うんですよ。例えば奨励会の将棋をみていると、泣きながら指している者は、今でも時々みかけます。投げるに投げられない。昇級、昇段がかかった一局であれば、そういう光景は、そんなに珍しいものではありません。女流の対局で、泣いた子をみたことありませんしね。抑えきれない感情みたいなものが、若い時にはあっていいはずなのですが.....」
「何故でしょう?」
「うーん。何故でしょうか。割り切りが早いというか、終わればもう消えてしまうんでしょうね。男性の棋士というのは、研究として、自分が負けた将棋を、女流の10倍から20倍は考え、時に並べたりもするものです。トップクラスの女流棋士に「研究はどんなことをやっているの」と聞いてみたことがありますが、負けた将棋は並べない。快心譜を中心にイメージトレーニングします、という答えに直面して驚いたことがあります。それだけでは痛みは伴いませんから、気分転換にしかならないんですよ」
勿論、全ての女流棋士に当てはまるというわけではないだろう。しかし、根本が何かこう違う、どこか違うというのは、私のような素人でもわかる。
このあたりにヒントが隠されているのだろうか。男性棋士と女性棋士の違いというものは。
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- キョウ (/) - 2011年05月25日 (水) 23時33分
ＪＣさんこんばんは。
ありきたりな考えですが、
男性は、定年まで働いて家族を養っていかなければならない。
特に棋士は小さい時から将棋一筋で生きてきていると思うので
一般人以上に転職は難しいと思います。
それに対し、女性は仕事がダメになっても結婚して旦那に
しっかり稼いでもらえばいい。
という考えがあるからではないでしょうか。
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- ビストロ (/) - 2011年05月26日 (木) 11時15分
>奨励会の対局ですから記録はとらないのです
しかし、もし仮に三段リーグなんてことになって、
携帯サイトのファンが望めば・・・ 米長会長なら 携帯中継で
里見さんの対局だけ 中継スタッフをつけて中継、
なんてこともありうる、と思っています。
話題性に敏感な人ですから。
そうなってほしいにゃあ。
>辛抱できないから品のない将棋になる
これについては、私は山岡説「女性が、ではなく、下手だから」
の説をとりたいです。
つまり、たいがいの女流は奨励会１級程度かそれ以下。その人がプロ棋士と指すから、辛抱できずにそうなる、という説です。
実証したわけではないのでわかりませんが・・
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- ＪＣ IMPACTⅡ (/) - 2011年05月27日 (金) 23時32分
キョウさん
>それに対し、女性は仕事がダメになっても結婚して旦那に
>しっかり稼いでもらえばいい。
こういう面も確かにあるのかもしれませんが、例えば中井広恵六段は、ご結婚されてからの方が強くなられたのではないかな、という感じもありますね。
ご承知のとおり、中井さんは佐瀬勇次名誉九段の下で内弟子生活を体験されています。意気込みというと誤解を招くかもしれませんが、やはり「身体で覚えた将棋」という面があるのかもしれません。
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- ＪＣ IMPACTⅡ (/) - 2011年05月27日 (金) 23時42分
ビストロさん
>携帯サイトのファンが望めば・・・ 米長会長なら 携帯中継で
>里見さんの対局だけ 中継スタッフをつけて中継、
>なんてこともありうる、と思っています。
今、ちょっと書名が思い出せないのですが、四段になったときの棋譜を特集した本というのがあるんですよ。三段リーグというのも記録はとらないのでしょうかねぇ。
>つまり、たいがいの女流は奨励会１級程度かそれ以下。
>その人がプロ棋士と指すから、辛抱できずにそうなる、
>という説です。
囲碁と将棋の「違い」というものは、こういうところにもありそうですね。「辛抱」のあり方が全然違うという気がします。
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- キョウ (/) - 2011年05月28日 (土) 14時41分
ＪＣさん
盤側のほうで「女性競艇選手」に関して記載されておりますが、
将棋ほどじゃないと思いますが、男性との実力差はかなりある
と思います。
現在女性競艇選手の第一人者である横西さんが数年前、大きな
レース（ＳＧ）の優勝戦まで残ったことがありますが、その時
も○○年ぶりの快挙と言われてたような気がします。
私の感覚で、男女差がなさそうな競技といえば、乗馬、カーリング、
射撃といったところでしょうか。なんの根拠もありませんが（汗）
あと、ソフトボールは多分、男性の競技人口が少ないからだと思
いますが、現状の実力では女性のほうが上かも。
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- ＪＣ IMPACTⅡ (/) - 2011年05月29日 (日) 23時16分
キョウさん
>将棋ほどじゃないと思いますが、男性との実力差はかなりある
>と思います。
勿論、私もそう思います。競艇選手という事例を出したのは、そういう環境下でも「この世界を目指したい」という女性が存在し、ここがポイントなのですが「毎年、コンスタントに男性と同じ条件でデビューできる女性がいる」ということでした。
おそらく「母集団」というものが増えないと、なかなか「男性と肩を並べることができる女性」も生まれにくいという面があるとは思います。私は昨日、ペンクラブの交流会で窪田六段と話をさせていただきました。先日(5/4)の指導対局の御礼を申し上げたかったのです。
ご承知のとおり窪田六段は「花村元司九段」のお弟子さんです。「うちの門下は、師匠から将棋を学ぶ機会が沢山ありました」と嬉しそうに思い出を語ってくださいました。
何となく将棋の世界では「師匠が弟子に教えることはそんなにはない」という話がありますし、伝説のように「入門時に一局、この世界をあきらめる時に一局」などということも語られていますが、師匠である以上は、今後は「学ぶきっかけ、気づくための動機づけ」としての指導的な部分は、とりわけ提供していくということも必要になるのでは、という気がしますね。
教わるだけでは駄目なのだということを百も承知の上で、ということでもあります。
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- ビストロ (/) - 2011年05月30日 (月) 17時29分
本日の 青流戦 荒木宣貴三段 － 中拓海アマ
はすごい将棋でした。
中アマは、中七海さんのお兄さん。
高校３年生です。
その高校生の中アマが、奨励会３段リーグ上位者を相手に堂々の指し回し。
急に激しい攻めに出たかと思うと、相手の手を殺しながらじっくり受ける、と変幻自在。 プロのような指し回しでした。
たいしたもんです。
最終盤まで優劣不明。 （中盤では中アマの方がいい場面もあったと思います）
結果はおしくも負けましたが、本当に感心しました。
さて、中アマがどのくらいの棋力かわかりませんが、
仮に奨励会１級～初段とすると
升田超名人説「女性(オナゴ)は辛抱が足りんのだよ。受けて勝つということができない。それでいて往生際が悪い。誰がみても切れる攻めを続けて自滅する。辛抱できないから品のない将棋になる」
が真実味を帯びてきます。
中アマの将棋は 女流トップよりも辛抱強い将棋に見えました。
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- JC IMPACTⅡ (/) - 2011年05月31日 (火) 20時59分
ビストロさん
>本日の 青流戦 荒木宣貴三段 － 中拓海アマ
>はすごい将棋でした。
今、連盟のモバイルサイトで確認したのですが、棋譜は紹介されていませんでした。どこかで棋譜をみれるところがありますでしょうか?
ある意味、三段、四段というのは伸び盛りですから、そこで善戦できる力量というのは相当なものですよ。
このコメントを書く前に名人戦5局の棋譜を並べてみました。私には▲2七銀のような、私の棋力では「ぼんやりしたようにみえる」指し手は到底思いつきません。飛車の5筋への転換を考えると、ゆはり▲6八銀と行きたいところです。
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- ビストロ (/) - 2011年05月31日 (火) 21時44分
>今、連盟のモバイルサイトで確認したのですが、棋譜は紹介されていませんでした
あれ、モバイルサイトの「過去一週間の対局」を見ると
最初にありますが。。 私のはＡＵですが、携帯会社によって
多少違うんでしょうか・・。
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- JC IMPACTⅡ (/) - 2011年06月01日 (水) 00時28分
ビストロさん
>あれ、モバイルサイトの「過去一週間の対局」を見ると
>最初にありますが。。
今、モバイルサイトを眺めながら書いているのですが、5/30の対局の結果として清流戦が4局記されています。しかし、アプリの起動マークの表示はありません。
例えば5/29の大和証券杯最強戦は今でもみることができます。
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- JC IMPACTⅡ (/) - 2011年09月07日 (水) 01時06分
田丸昇八段のブログに次のような一節をみつけた。
(URL参照)
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フリークラス所属で対局は年間10局程度という棋士の１人は、まさに私のことです。つまり、あまり勝てなくて対局が少ない棋士は、対局以外の日にどんな生活を送っているかという質問ですね。それは、棋士によってもちろん違います。私にも自分の生活スタイルがあります。改めてブログのテーマにしましょう。
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うん、次の回だけは意識的にみてみよう。
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